JP2000089573A - 湿式画像形成装置 - Google Patents

湿式画像形成装置

Info

Publication number
JP2000089573A
JP2000089573A JP10257270A JP25727098A JP2000089573A JP 2000089573 A JP2000089573 A JP 2000089573A JP 10257270 A JP10257270 A JP 10257270A JP 25727098 A JP25727098 A JP 25727098A JP 2000089573 A JP2000089573 A JP 2000089573A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
forming apparatus
electrodes
liquid
wet image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10257270A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Sasaki
努 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP10257270A priority Critical patent/JP2000089573A/ja
Priority to US09/392,718 priority patent/US6154624A/en
Publication of JP2000089573A publication Critical patent/JP2000089573A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wet Developing In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニング手段によって回収された液体現
像剤を、コンパクトな分離装置によって、トナーを構成
しているキャリア液成分とピグメントなどの固形分とに
分離する。該固形分は破棄するが、該キャリア液成分は
リサイクルして使用することができる湿式画像形成装置
を提供する。 【解決手段】 クリーニング手段6、7で除去回収した
液体現像剤14を、液体現像剤14が通過する方向にし
たがって徐々に強くなる電界が発生している互いに異な
る電位の電極間43、44を通過させ、トナー等の固形
分25を電着保持することによって、液体現像剤14を
トナー固形分25とキャリア液24とに分離し、キャリ
ア液24を再利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の湿式画像形成装置に係り、詳しく
は、液体中にトナーを分散させた現像液を用いて潜像担
持体上の静電潜像を現像する現像手段と、該現像手段に
より該潜像担持体に顕像化された画像を記録媒体に転写
する転写手段と、転写残の残留液を回収しクリーニング
するクリーニング手段とを有する湿式画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の湿式画像形成装置として
は、中間転写体及び潜像担持体上に少量残存する未転写
液体現像剤を、クリーニング手段により掻き取る。この
様にして集められた未転写液体現像剤は4色のカラート
ナーが混色されているため再利用されず破棄されてい
た。従って、資源の有効活用をはかることができないと
いう不具合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の問題点
に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、
上記クリーニング手段によって回収された液体現像剤
を、コンパクトな分離装置によって、トナーを構成して
いるキャリア液成分とピグメントなどの固形分とに分離
する。該固形分は破棄するが、該キャリア液成分はリサ
イクルして使用することができる湿式画像形成装置を提
供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、液体中にトナーを分散させた現
像液を用いて潜像担持体上の静電潜像を現像する現像手
段と、該現像手段により該潜像担持体に顕像化された画
像を記録媒体に転写する転写手段と、転写残の残留液を
回収しクリーニングするクリーニング手段とを有する湿
式画像形成装置において、該クリーニング手段で除去回
収した該残留液を、該残留液が通過する方向にしたがっ
て徐々に強くなる電界が発生している互いに異なる電位
の電極間を通過させ、帯電した固形成分を、いずれか一
方の電極に電着させることによって、該固形成分と該液
体成分とに分離する分離手段を有していることを特徴と
するものである。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の湿式画像形
成装置において、上記電極間に、上記残留液の拡散を抑
制する液拡散抑制部材として、気孔の連続した立体網目
構造を有する発泡体を配設したことを特徴とするもので
ある。
【0006】請求項3の発明は、請求項2の湿式画像形
成装置において、上記発泡体の気孔径が20〜1000
μmであることを特徴とするものである。
【0007】請求項4の発明は、請求項1乃至3の湿式
画像形成装置において、上記分離手段に三以上の複数の
電極を配設したことを特徴とするものである。
【0008】請求項5の発明は、請求項1乃至4の湿式
画像形成装置において、上記クリーニング手段で除去回
収した上記残留液の通過する方向にしたがって、上記電
極間の距離を近くするように該電極を配設したことを特
徴とするものである。
【0009】請求項6の発明は、請求項1乃至5の湿式
画像形成装置において、上記クリーニング手段で除去回
収した上記残留液の通過する方向にしたがって、複数に
分割された電極を配設し、該複数に分割された電極に、
該残留液の通過する方向にしたがって、徐々に強いバイ
アスを印加することを特徴とするものである。
【0010】請求項7の発明は、請求項2乃至6の湿式
画像形成装置において、上記クリーニング手段で除去回
収した上記残留液の通過する方向と同じ方向で、かつ、
上記電極と当接しない面の気孔を、充填剤で塞いで詰ま
らせた発泡体を、該電極間に配設したことを特徴とする
ものである。
【0011】請求項8の発明は、請求項1乃至7の湿式
画像形成装置において、上記クリーニング手段に、上記
分離手段を配設したことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕以下、本発明を湿
式画像形成装置である湿式電子写真複写機(以下単に
「複写機」という)に適用した一実施形態について説明
する。まず、本実施形態に係る複写機の概略について説
明する。図1は、本実施形態に係る複写機の要部概略構
成図である。潜像担持体としての感光体ドラム1の回り
に、帯電ローラ2、光書込ユニット3、中間転写ベルト
5、感光体ドラムクリーニングユニット6等が配設され
ている。現像ユニット4は平行に移動可能な可動台13
に設置されている。そして、上記中間転写ベルト5に対
向し、最終転写材としての図示しない転写紙に現像像を
転写するための転写手段として転写ローラ8、及び、中
間転写ベルトクリーニングユニット7も配設されてい
る。
【0013】感光体ドラム1は、図示しないモータ等の
駆動手段によって複写時には一定速度で矢印方向に回転
駆動される。そして帯電ローラ2により暗中にて一様に
帯電された後に、光書込ユニット3により、画像情報に
基づいて書込光が照射結像されて静電潜像が感光体ドラ
ム1上に形成される。この画像情報は所望のフルカラー
画像をイエロー、マゼンタ、シアン、及び黒の色情報に
分解した単色の画像情報である。そして、上記静電潜像
は、可動台13上に設置された現像ユニット4が平行に
移動し、所望色の現像ユニットが感光体ドラム1に当接
することによって、各々所定のイエロー、マゼンタ、シ
アン、及び黒トナーで現像され、感光体ドラム1上に各
色画像が形成される。感光体ドラム1上に形成された各
色画像は、感光体ドラム1と等速駆動されている中間転
写ベルト5上に、イエロー、マゼンタ、シアン、及び黒
の単色毎、順次重ねて転写される。中間転写ベルト5上
に重ね合わされたイエロー、マゼンタ、シアン、及び黒
の画像は、給紙カセット9から転写部に搬送された図示
しない転写紙に、転写ローラ8により一括転写される。
【0014】そして、転写終了後、この図示しない転写
紙は定着ユニット10により定着され、排紙トレイ11
に排紙される。なお、中間転写ベルト5上に転写されな
かった感光体ドラム1上の液体現像剤は、感光体ドラム
クリーニングユニット6により感光体ドラム1から除去
される。また、中間転写ベルト5上の残存液体現像剤
は、中間転写ベルトクリーニングユニット7により除去
される。その後、感光体ドラム1の表面は図示しない除
電ランプにより残留電位が除去されて次の複写に備えら
れる。
【0015】感光体ドラム1及び中間転写ベルト5上に
少量残存する未転写液体現像剤が、それぞれ感光体ドラ
ムクリーニングユニット6及び中間転写ベルトクリーニ
ングユニット7により掻き取られ、キャリア液回収装置
12に送られる。なお、本実施形態においては、液体現
像剤として絶縁性のキャリア中にトナーを分散した10
0〜10000mPa・sの高粘度の液体現像剤を用い
た。
【0016】次に、本実施形態の特徴部について説明す
る。図2は、各クリーニングユニットから送られてくる
各色トナーが混色している回収液体現像剤14からキャ
リア液24とトナー固形分25とを分離するキャリア液
回収装置12の一例を示す。
【0017】感光体ドラムクリーニングユニット6及び
中間転写ベルトクリーニングユニット7から送られてく
る回収液体現像剤14は、回収液体現像剤導入パイプ1
5により、液体現像剤回収タンク16に集められる。そ
の後、流量制御バルブ18によって、適量ずつキャリア
液分離ユニット20に供給される。キャリア液分離ユニ
ット20に供給された回収液体現像剤14は、キャリア
液分離ユニット筺体21内の、キャリア液分離ユニット
本体30により、キャリア液24とトナー固形分25と
に分離される。分離抽出されたキャリア液24は、キャ
リア液回収タンク23に自重で滴下して回収される。こ
のキャリア液24は、現像に再利用することができる。
一方、トナー固形分25は上記キャリア液分離ユニット
本体30内にトラップされているので、メンテナンス時
にキャリア液分離ユニット本体30を新しいものに交換
する。
【0018】図3は、キャリア液分離ユニット本体30
の構成の一例で、フロントパネル35をはずした状態の
斜視図を示したものである。なお、キャリア液分離ユニ
ット本体30は、キャリア液分離ユニット筺体21の内
部にネジ19で固定されており、簡単に交換できる構成
になっている。また、図4(a)はキャリア液分離ユニ
ット本体30のキャリア液分離部40を拡大した説明図
である。図3に示すようにキャリア液分離ユニット本体
30は、キャリア液分離部40、絶縁板31、32、こ
れらを左右から挟み込んで保持するサイドパネル33、
34、フロントパネル35、リヤパネル36、コネクタ
37等により構成されている。また、図4(a)に示す
ようにキャリア液分離部40は、連泡発泡体41、平面
電極43、44により構成されており、さらに電圧を印
加するための電源47に接続されている。
【0019】本実施形態では、トナー固形分25の平均
粒子径が0.1〜10μmで、正極性に帯電した回収液
体現像剤14を用いた。トナー固形分25が電着しない
側(以下単に「非電着側」という)の平面電極44とト
ナー固形分25が電着する側(以下単に「電着側」とい
う)の平面電極43との間のギャップを、回収液体現像
剤14が滴下される上部を5mmで、分離処理が終了す
る下部を2mmとして構成した。また、平面電極43、
44は縦100mm、横50mmの大きさとした。 そ
して、平面電極43、44の間に、回収液体現像剤14
の拡散を抑制するための拡散抑制部材として、ギャップ
間距離と同様な寸法でV字型に加工した連泡発泡体41
を配設した。この連泡発泡体41として、約700μm
の気孔径を持つ立体網目構造のPVF(ポリビニルホル
マール)を用いた。そして、電源47によって、非電着
側の平面電極44には電圧を印加し、電着側の平面電極
43はグランドに接続する構成とした。
【0020】次に、キャリア液分離ユニット本体30に
よって、回収液体現像剤14の分離処理を行う動作につ
いて説明する。まず、現像液回収タンク16に集められ
た回収液体現像剤14を、流量制御バルブ18によっ
て、適量ずつキャリア液分離ユニット本体30上部の連
泡発泡体41に滴下する。このとき非電着側の平面電極
44には約4KVの電圧を印加しておく。滴下した回収
液体現像剤14は、連泡発泡体41の気孔に浸透吸収さ
れながら下方に移動するので、一時的にトラップされた
状態となる。連泡発泡体41の気孔は、回収液体現像剤
14中のトナー固形分25を保持し、キャリア液24は
そのまま通過させることができる。
【0021】連泡発泡体41が、順次通過する回収液体
現像剤14の拡散を抑制するので、連泡発泡体41の入
り口付近に存在する回収されたばかりのトナー固形分2
5の濃度の高い回収液体現像剤14と、連泡発泡体41
の出口付近に存在する電界の作用を受けてトナー固形分
25の濃度の低くなった回収液体現像剤14とが混ざる
ことがない。これにより、トナー固形分25を含んだ回
収液体現像剤14が、連泡発泡体41の出口へ移動する
のを抑制することができるので、確実に回収液体現像剤
14からキャリア液24のみを抽出し、キャリア液24
の再利用ができる。
【0022】また、非電着側の平面電極44には電圧を
印加しているので、正極性に帯電したトナー固形分25
を、平面電極43側の連泡発泡体41の気孔と平面電極
43の電極面とに電着保持することができる。
【0023】さらに、平面電極43と44とのギャップ
が上部よりも下部のほうが小さくなっているので、回収
液体現像剤14が連泡発泡体41を通過するときの流速
を遅くすることができ、電界の拘束を受ける時間を長く
することができる。また、回収液体現像剤14が連泡発
泡体41を通過するにしたがって、電界が徐々に強くな
り、トナー固形分25をより多く電着保持することがで
き、純粋なキャリア液24を得ることが出来る。なお、
ギャップが上部の方が広いので、トナー固形分25が電
着側平面電極43の上部に集中的に電着保持されること
なく、電着側平面電極43全面に均等に電着保持され
る。このことによって、連泡発泡体41の上部における
目詰まりを防止して、ライフサイクルを延ばすことがで
きる。
【0024】なお、連泡発泡体41の気孔径(約700
μm)をトナー固形分25の平均粒子径(0.1〜10
μm)より大きくしているので、分離レスポンス良くト
ナー固形分25とキャリア液24との分離を行うことが
できる。
【0025】そして、連泡発泡体41を通過して分離抽
出されたキャリア液24は自重で滴下し、キャリア液回
収タンク23に貯蔵される。その後、キャリア液24
は、図示しないポンプ等の搬送手段によって現像装置4
に送られて再利用される。
【0026】なお、長期間の使用により連泡発泡体41
の気孔にトナー固形分25が溜まって目詰まりが生じ分
離処理能力が低下した場合には、キャリア液分離ユニッ
ト本体30を新しいものに交換する。
【0027】以上のような、構成および動作によって、
回収液体現像剤14をキャリア液24とトナー固形分2
5とに分離する。したがって、分離効率よくキャリア液
24を回収し、再利用することができる。
【0028】本実施形態においては、連泡発泡体41と
して気孔径約700μmのものを用いた。しかし、これ
に限定されるものではなく、気孔径は、トナー固形分2
5の粒子径によって決められる。例えば、トナー固形分
25の平均粒子径が0.1〜10μmの場合には、連泡
発泡体41の気孔径として、20〜1000μmのもの
を使用することができる。また、平面電極43と44の
ギャップは、本実施形態においては、上部5mmで下部
2mmとした。しかし、これに限られるものではなく、
十分に電界が発生する電極間距離が保たれていれば良い
ので、連泡発泡体41の厚みを変えて電界強度を最適化
することによって、回収液体現像液14の分離処理を行
うことができる。
【0029】なお、バイアスの極性については、トナー
固形分25の極性に関係なく、十分な電界が発生するよ
うに平面電極43、44にバイアスを印加すれば良い。
したがって、回収液体現像剤14の極性あるいはバイア
スの極性などは実施形態の一例で、これに限定されるも
のではない。さらに、本実施形態では中間転写体を用い
たフルカラー湿式画像形成装置で説明しているが、これ
に限定されるものではなく、記録媒体に直接転写するフ
ルカラー湿式画像形成装置あるいはモノクロ湿式画像形
成装置でも構わない。
【0030】〔変形例1〕次に、本実施形態1の変形例
1について説明する。上記実施形態1においては、キャ
リア液分離部40の連泡発泡体41の内部全体に気孔を
有するものを用いた構成について説明した。しかし、本
変形例1においては、回収液体現像剤14の通過する方
向と同一の方向であって、平面電極と接触しない面の気
孔を、充填剤によって塞いだ連泡発泡体を用いた点が上
記実施形態1の構成と異なる。
【0031】図4(b)に、本変形例1に係る連泡発泡
体42の斜視図を示す。溝部45を有する連泡発泡体4
2は、回収液体現像剤14の通過する方向と同一の方向
であって、平面電極と接触しない面の気孔を塞ぐため
に、表面から約5mmの深さまでの充填部分46(図中
斜線部分)に、二液性のエポキシ樹脂を含浸させて固め
た。この連泡発泡体42を使用することによって、回収
液体現像剤14の通過する方向と同一の方向であって、
平面電極と接触しない面からの回収液体現像剤14が漏
れることを防ぐことができる。
【0032】本変形例1においては、連泡発泡体42の
回収液体現像剤14が通過する方向と同一の方向であっ
て、平面電極と接触しない面を二液性のエポキシ樹脂を
含浸させて固めたが、これに限定されるものではない。
たとえば、気孔の無い板状の材質のものを接着しても良
い。
【0033】〔変形例2〕次に、他の変形例について説
明する。上記実施形態1においては、キャリア液分離部
40を一つ設けて回収液体現像剤14を処理する構成に
ついて説明した。本変形例2においては、複数のキャリ
ア液分離部を設けて回収液体現像剤14を処理する点が
上記実施形態1の構成と異なる。図5に、本変形例2に
係るキャリア液分離部50の構成を示す。三つの電着側
平面電極54と、二つの非電着側平面電極53とを交互
に配設して、これらの平面電極間に連泡発泡体51を挟
み込んで配置した。電着側平面電極54と非電着側平面
電極53とのギャップは、それぞれ回収液体現像剤14
が滴下される上部を5mm、分離処理が終了する下部を
2mmとして構成した。そして、非電着側平面電極53
に電源57によって4KVの電圧を印加し、電着側平面
電極54はグランドに接地する構成になっている。
【0034】以上のような構成及び動作によって、電着
保持面積を広くとれ、同時に多くの回収液体現像剤14
を処理することができるので、効率的にトナー固形分2
5を平面電極54側の連泡発泡体51の気孔と平面電極
54の電極面とに電着保持し、キャリア液24を分離抽
出することができる。また、連泡発泡体51のライフサ
イクルを延ばすこともできる。
【0035】〔実施形態2〕次に、他の実施形態につい
て説明する。本実施形態においては、回収液体現像剤1
4が通過する方向にしたがって、徐々に電界を強くする
ために、非電着側平面電極に異なった電圧を印加するよ
うにした点が、上記実施形態1の構成と異なる。
【0036】図6(a)に、本実施形態の構成を示す。
電着側平面電極63と、導体部分を四分割した非電着側
平面電極64とをギャップ2mmで平行に配設し、その
間に連泡発泡体61を挟み込む構成となっている。ま
た、平面電極63、64の大きさは縦100mm、横5
0mmとした。図6(b)は、導体部を四分割した非電
着側平面電極64の分割した電極部に、それぞれ異なっ
た電圧を印加していることを示す説明図である。非電着
側平面電極64は、母材として、例えばフェノール樹脂
などの絶縁性樹脂の表面に銅などの導体をコーティング
し、その後に表面をエッチング処理して、導体部分を四
つに分割して製作したものである。この非電着側平面電
極64の複数に分割された電極に上部から、1KV、
1.5KV、2KV、3KVとそれぞれ異なった電圧を
印加した。
【0037】以上のような構成及び動作によって、非電
着側平面電極64と電着側平面電極63とを平行に配設
しても、回収液体現像剤14が通過する方向にしたがっ
て徐々に電界を強くすることができる。このことによっ
て、電着側平面電極63の側に、トナー固形分25を電
着させることができ、回収液体現像剤14をキャリア液
24とトナー固形分25とに分離することができる。
【0038】なお、非電着側平面電極64と電着側平面
電極63とのギャップは、本実施形態においては2mm
とした。しかし、これに限られるものではなく、十分に
電界が発生する電極間距離が保たれていれば良い。例え
ば、0.5〜5.0mmのギャップであれば、連泡発泡
体61の厚みを変えて電界強度を最適化することによっ
て、回収液体現像液14の分離処理を行うことができ
る。
【0039】〔変形例3〕次に、図7(a)によって、
上記平面電極63、64と連泡発泡体61とを複数配設
した構成について説明する。三枚の電着側平面電極63
と二枚の非電着側平面電極64とを、交互にギャップ2
mmで平行に配設し、それぞれの平面電極間に連泡発泡
体61を挟み込む構成になっている。図7(b)は、こ
の構成の斜視図である。2枚の非電着側平面電極64の
複数に分割された電極に、上部から順に1KV、1.5
KV、2KV、3KVとそれぞれ異なった電圧を印加
し、電着側平面電極63はグランドに接地した。
【0040】以上のような構成及び動作によって、電着
保持面積を広くとれ、同時に多くの回収液体現像剤14
を処理することができるので、効率的に正極性に帯電し
たトナー固形分25を電着し、キャリア液24を分離抽
出することができる。また、連泡発泡体61のライフサ
イクルを延ばすこともできる。
【0041】〔実施形態3〕次に、他の実施形態に係る
キャリア液回収装置について説明する。上記実施形態1
または2においては、感光体ドラムクリーニングユニッ
ト6と中間転写ベルトクリーニングユニット7とは別個
にキャリア液回収装置12を設けた構成について説明し
た。本実施形態においては、感光体ドラムクリーニング
ユニット81と中間転写ベルトクリーニングユニット8
4とのそれぞれについて、キャリア液回収装置を一体化
して設けた点が上記実施形態1または2の構成と異な
る。
【0042】図8に、本実施形態に係る装置構成を示
す。感光体ドラム用キャリア液回収装置83を、感光体
ドラムクリーニングブレード82と同幅あるいはそれ以
上の幅として、感光体ドラムクリーニングユニット81
内に設けて一体に構成する。また、中間転写ベルトクリ
ーニングユニット84内にも同様に中間転写ベルト用キ
ャリア液回収装置86を設ける。このことによって、キ
ャリア液回収装置を別個独立に設けて一個所で回収、分
離処理する必要がなく、しかも分離部の処理面積を広く
とることができるので、高粘性の回収液体現像剤14を
効率よく処理することが可能である。なお、分離抽出し
て回収されたキャリア液24はキャリア液回収タンク8
7に貯蔵され、必要に応じて、各現像ユニットに補充さ
れる。
【0043】
【発明の効果】請求項1乃至8の発明においては、クリ
ーニング手段から回収した残留液を、電界が発生してい
る電極間を通過させることにより、固形成分をいずれか
一方の電極に電着保持し、液体成分のみを通過させるこ
とができる。このことによって、該残留液を固形成分と
液体成分とに分離し、該液体成分を再利用することがで
きるという優れた効果がある。また、該残留液が通過す
る方向にしたがって、徐々に電界が強くなっているの
で、該固形成分を、該残留液が通過する方向に対して上
流側の電極部分に偏って集中的に電着保持することな
く、該電極全面に均等に電着保持することができるとい
う優れた効果もある。
【0044】特に、請求項2の発明においては、上記電
極間に上記残留液の拡散を抑制する液拡散抑制部材とし
て発泡体を配設することにより、該残留液中の上記固形
成分を電界の作用により所定箇所に移動させるとともに
該所定箇所に拘束するので、該残留液から液体成分のみ
を抽出することができる。また、該発泡体が、順次通過
する該残留液の拡散を抑制するので、該発泡体の入り口
付近に存在する回収されたばかりの固形成分濃度の高い
残留液と、該発泡体の出口付近に存在する電界の作用を
受けて固形成分濃度の低くなった残留液とが混ざること
がない。これにより、固形成分を含んだ該残留液が、該
発泡体の出口へ移動するのを防ぐことができるので、確
実に該残留液から液体成分のみを抽出し、該液体成分の
再利用ができるという優れた効果がある。
【0045】特に、請求項3の発明においては、上記発
泡体の気孔径が20〜1000μmであるために、上記
残留液の上記固形成分は該発泡体の気孔を通過しなが
ら、電界の作用を十分受けることができる。したがっ
て、確実に該固形成分を移動させるとともに拘束させる
ことができるという優れた効果がある。
【0046】特に、請求項4の発明においては、固形成
分を電着保持する分離手段の電着保持面積を広く設ける
ことができるので、上記残留液を上記液体成分と固形成
分とに効率よく分離することができるという優れた効果
がある。また、上記発泡体のライフサイクルを延ばすこ
とができるという優れた効果もある。
【0047】特に、請求項5の発明においては、上記残
留液が通過する方向にしたがって、上記電極間の距離が
近くなっているので、上記残留液が上記電極間を通過す
るときの流速が遅くなるため、電界の拘束を受ける時間
が長くなり、上記固形成分を確実に電着保持することが
できる。このことによって、純粋な液体成分を分離抽出
することができるという優れた効果がある。また、上記
残留液が通過する方向にしたがって、徐々に電界が強く
なっている。このことによって、該固形成分を、該残留
液が通過する方向に対して上流側の電極部分に偏って集
中的に電着保持することなく、電着側電極全面に均等に
電着保持することができる。さらに、上記発泡体の上流
側部分の目詰まりを防ぎ、ライフサイクルを延ばすこと
ができるという優れた効果もある。
【0048】特に、請求項6の発明においては、上記残
留液の通過する方向にしたがって複数に分割された電極
に、徐々に強いバイアスを印加するので、該電極を平行
に配設しても、該残留液の通過する方向にしたがって、
徐々に電界を強くすることができる。このことによっ
て、装置構成を簡易化することができるとともに、上記
発泡体の上流側部分の目詰まりを防ぎ、ライフサイクル
を延ばすことができるという優れた効果がある。
【0049】特に、請求項7の発明においては、上記発
泡体の上記残留液の通過する方向であって、かつ、上記
電極に当接しない側面の気孔を、充填剤で塞いで詰まら
せる。このことによって、該側面からの上記残留液の漏
れを防ぐことができるという優れた効果がある。
【0050】特に、請求項8の発明においては、上記ク
リーニング手段に、上記分離手段を配設することによ
り、一体構造で構成することができるという優れた効果
がある。また、上記残留液を一個所に集める必要がな
く、しかも、処理能力を向上させることができ、さら
に、ライフサイクルの長い分離手段を提供することがで
きるという優れた効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る湿式画像形成装置の要部の説明
図。
【図2】実施形態に係るキャリア液回収ユニットの説明
図。
【図3】実施形態に係るキャリア液分離ユニット本体の
説明図。
【図4】(a)は、実施形態に係るキャリア液分離部の
説明図。(b)は、変形例に係る連泡発泡体の説明図。
【図5】他の変形例に係るキャリア液分離部の説明図。
【図6】(a)及び(b)は、他の実施形態に係るキャ
リア液分離部の説明図。
【図7】(a)及び(b)は、他の変形例に係るキャリ
ア液分離部の説明図。
【図8】他の実施形態に係るキャリア液分離部を有する
湿式画像形成装置の要部の説明図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 4 現像ユニット 5 中間転写ベルト 6 感光体ドラムクリーニングユニット 7 中間転写ベルトクリーニングユニット 12 キャリア液回収装置 14 回収液体現像剤 15 導入液路 16 液体現像剤回収タンク 18 流量制御バルブ 20 キャリア液分離ユニット 21 キャリア液分離ユニット筺体 23 キャリア液回収タンク 24 回収キャリア液 25 トナー固形分 30 キャリア液分離ユニット本体 31、32 絶縁板 40、50、60、70 キャリア液分離部 41、42、51、61 連泡発泡体 43、44、54、55、63、64 平面電極 47、57、67 電源 81 感光体ドラムクリーニングユニット 82 感光体ドラムクリーニングブレード 83 感光体ドラム用キャリア液回収装置 84 中間転写ベルトクリーニングユニット 86 中間転写ベルト用キャリア液回収装置 87 キャリア液回収タンク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体中にトナーを分散させた現像液を用い
    て潜像担持体上の静電潜像を現像する現像手段と、該現
    像手段により該潜像担持体に顕像化された画像を記録媒
    体に転写する転写手段と、転写残の残留液を回収しクリ
    ーニングするクリーニング手段とを有する湿式画像形成
    装置において、該クリーニング手段で除去回収した該残
    留液を、該残留液が通過する方向にしたがって徐々に強
    くなる電界が発生している互いに異なる電位の電極間を
    通過させ、帯電した固形成分を、いずれか一方の電極に
    電着させることによって、該固形成分と該液体成分とに
    分離する分離手段を有していることを特徴とする湿式画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の湿式画像形成装置において、上
    記電極間に、上記残留液の拡散を抑制する液拡散抑制部
    材として、気孔の連続した立体網目構造を有する発泡体
    を配設したことを特徴とする湿式画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2の湿式画像形成装置において、上
    記発泡体の気孔径が20〜1000μmであることを特
    徴とする湿式画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の湿式画像形成装置におい
    て、上記分離手段に三以上の複数の電極を配設したこと
    を特徴とする湿式画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の湿式画像形成装置におい
    て、上記クリーニング手段で除去回収した上記残留液の
    通過する方向にしたがって、上記電極間の距離を近くす
    るように該電極を配設したことを特徴とする湿式画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5の湿式画像形成装置におい
    て、上記クリーニング手段で除去回収した上記残留液の
    通過する方向にしたがって、複数に分割された電極を配
    設し、該複数に分割された電極に、該残留液の通過する
    方向にしたがって、徐々に強いバイアスを印加すること
    を特徴とする湿式画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項2乃至6の湿式画像形成装置におい
    て、上記クリーニング手段で除去回収した上記残留液の
    通過する方向と同じ方向で、かつ、上記電極と当接しな
    い面の気孔を、充填剤で塞いで詰まらせた発泡体を、該
    電極間に配設したことを特徴とする湿式画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7の湿式画像形成装置におい
    て、上記クリーニング手段に、上記分離手段を配設した
    ことを特徴とする湿式画像形成装置。
JP10257270A 1998-09-09 1998-09-10 湿式画像形成装置 Pending JP2000089573A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10257270A JP2000089573A (ja) 1998-09-10 1998-09-10 湿式画像形成装置
US09/392,718 US6154624A (en) 1998-09-09 1999-09-09 Image forming apparatus using a developing liquid

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10257270A JP2000089573A (ja) 1998-09-10 1998-09-10 湿式画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000089573A true JP2000089573A (ja) 2000-03-31

Family

ID=17304058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10257270A Pending JP2000089573A (ja) 1998-09-09 1998-09-10 湿式画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000089573A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7831179B2 (en) 2007-01-30 2010-11-09 Kyocera Mita Corporation Liquid separator, liquid mixture supplying system adopting such liquid separator and image forming apparatus
US7844204B2 (en) 2007-02-27 2010-11-30 Kyocera Mita Corporation Liquid separator, liquid mixture supplying system adopting such liquid separator and image forming apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7831179B2 (en) 2007-01-30 2010-11-09 Kyocera Mita Corporation Liquid separator, liquid mixture supplying system adopting such liquid separator and image forming apparatus
US7844204B2 (en) 2007-02-27 2010-11-30 Kyocera Mita Corporation Liquid separator, liquid mixture supplying system adopting such liquid separator and image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10282796A (ja) 液体現像剤の濃度調整装置及び画像形成装置
JP4569327B2 (ja) カラー画像形成装置
US6154624A (en) Image forming apparatus using a developing liquid
US20120219325A1 (en) Developing Device, Image Forming Apparatus, and Recovery Device
US7274889B2 (en) Image forming apparatus with developer-cleaning capabilities
JP2000035737A (ja) 画像形成装置
JP2001166556A (ja) 画像形成装置
JP5175565B2 (ja) 液体現像装置および湿式画像形成装置
JP3981489B2 (ja) 湿式画像形成装置および湿式画像形成方法
JP2000089573A (ja) 湿式画像形成装置
JP3702523B2 (ja) 液体現像剤を用いた現像装置
JP3713390B2 (ja) 湿式画像形成装置
KR100462617B1 (ko) 폐현상제 용기를 구비한 습식 전자사진방식 화상형성장치
JP3965253B2 (ja) 湿式画像形成装置及び湿式画像形成方法
JP3499096B2 (ja) 液浄化装置及び該液浄化装置を備えた湿式画像形成装置
JP3848207B2 (ja) 画像形成装置
JP2000321949A (ja) 湿式画像形成装置
JP3692243B2 (ja) 湿式画像形成装置
JP3740303B2 (ja) 湿式画像形成装置および湿式画像形成方法
JP2000089577A (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JPH11282254A (ja) 湿式電子写真方式印刷機用現像液の過剰イオン除去装置
JP2004245995A (ja) 画像形成装置
JP2010054602A (ja) 画像形成装置
JP4638219B2 (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP3110596B2 (ja) 分離装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040514

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040712

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041015