JP2000089330A - 防水カメラハウジング - Google Patents

防水カメラハウジング

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JP2000089330A
JP2000089330A JP10258956A JP25895698A JP2000089330A JP 2000089330 A JP2000089330 A JP 2000089330A JP 10258956 A JP10258956 A JP 10258956A JP 25895698 A JP25895698 A JP 25895698A JP 2000089330 A JP2000089330 A JP 2000089330A
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、極めて繁雑で難しかったハウジング内
へのカメラのセッティングを、ワンタッチで簡単に、ス
ピーディとし、アウトドアで、ダイビングのボートの上
などでも、ハウジングとカメラの着脱が簡単、確実にで
き、レンズ交換や、フィルム交換なども、容易なものと
する。 【解決手段】 ハウジング内部へのカメラの挿入・固定
に際して、挿入され奥に進むカメラを、3次元的に位置
規制しながら誘導して、最終的なカメラ固定位置まで案
内する立体的な3次元カメラ挿入ガイド部材をその内側
に複数個有して、3次元カメラ挿入ガイド機構を備える
とともに、それら3次元カメラ挿入ガイド部材、およ
び、それら部材と協同して、所定の固定位置まできたカ
メラを保持・固定するロック部材等からなる、3次元カ
メラ保持・固定機構をも備えた防水カメラハウジングと
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、水中撮影
用の防水カメラハウジング、即ち、耐圧防水性能のある
殻体の中に、陸上で撮影に使用するカメラ類を収納し
て、殻体の外部からシャッター操作などして、水中での
撮影を可能にする機材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より知られている防水カメラハウジ
ングの一般的な形態は、図11に全体の外観を示すよう
に、ハウジング前半部HFと、ハウジング後半部HBと
に2分割できるように構成されている。ハウジングの両
側部にあるパッチン錠PJをはずすと、両者は2分割で
きる。そこで、防水レンズポート部LPや、シャッター
ST等を備えたハウジング前半部HFに、カメラを挿入
・固定し、次いで、ファインダーF等を備えたハウジン
グ後半部HBを蓋のように被せて、再びパッチン錠PJ
を締めると、両者の合わせ面端部に挟まれるように設け
られた防水シールゴムリングの働きで、耐圧防水性能の
ある殻体となるように構成されている。
【0003】ダイバーらは、交換レンズ群を選択・装着
した一眼レフカメラ等を このような防水カメラハウジ
ングに収納し、大型外部ストロボライト等のアクセサリ
ー類を付けて水面下に持ち込み、水中撮影を行う。たと
えば以上のように図1に示した、従来の水中カメラハウ
ジングH1では、ハウジング内でのカメラCの位置決め
は、カメラCが最終的に固定されるカメラ側三脚取付穴
CHと、ハウジング側カメラ取付台座HP上のカメラ取
付ネジHFとで規定されるだけである。このため、ハウ
ジングH1へのカメラCの挿入・固定に際しては、ハウ
ジングH1内部の各種凸部(シャッター連動のための機
械接続スイッチ類、レンズ操作接続用ギア類、ストロボ
連動用電気端子類など)と、カメラ及びレンズとの接触
を避けるように、機器全体に細心の注意を払いながら、
重いカメラCをしっかり支えつつ、上下左右に3次元的
に動かして挿入していくという複雑な作業が必要であ
る。
【0004】挿入作業にあたっては、ハウジング側カメ
ラ取付台座HP上のカメラ取付固定ネジHNが突出して
いて邪魔になるので、これを避けるように、カメラCは
やや上方から斜め下方に向けてハウジング内を進めるこ
とになる。ハウジング内でのカメラCの位置決めは、カ
メラCが最終的に固定されるカメラ側三脚取付穴CH
と、ハウジング側カメラ取付台座HP上のカメラ取付固
定ネジHNとで規定されるだけであるから、最後に両者
をネジ固定するまでは、一切気を抜けず、万が一、挿入
過程で、シャッター連動機械接続スイッチ類とカメラと
が衝突したりすれば、ハウジングH1外部からスイッチ
操作しても内部のカメラが思うように動作しなくなる不
具合が発生することも多い。
【0005】しかも、近年の一眼レフカメラは、多機能
化、高機能化してきて、デリケートな操作部位が増える
一方であり、他方、水中カメラハウジングは、一般ダイ
バーにも取り扱えることをアピールするために小型化、
軽量化が進展しつつある。このため、ハウジングH内へ
のカメラCの挿入・固定作業は、皮肉なことに、ますま
す大変な気の重い作業になってしまいつつある。
【0006】このような現状やトラブルをふまえて、図
2に示すように、最近の水中カメラハウジングH2で
は、取付容易なスライドプレートSPをハウジングH2
の別部材として設けて、先ず、カメラCにスライドプレ
ートSPをカメラ取付ネジにより固定、次いで、スライ
ドプレートSP付カメラCをハウジングH2内部のプラ
ットフォームレールPRに挿入してスライドさせて、ス
ライドプレートSPをプラットフォームレールPR内に
ロック固定するという2段階挿入・固定方式のものもあ
る。
【0007】このスライドプレート方式のカメラ挿入・
固定は、挿入過程がスライドで楽になっているが、以下
のように問題点も多い。 1)スライドプレートSPや、プラットフォームレール
PRなど精密加工の必要な部品が増加して、ハウジング
H2の製造コスト等が飛躍的に増大する。 2)とくに、スライドプレートSPは、カメラ取付ネジ
PF、その脱落防止のワッシャ類、カメラ側位置決め穴
にはまる位置決め突起、ロックレバーPL、ロックレバ
ー付勢バネ、ロックレバー可動用ピンなどの精密機構部
品が多く、デリケートで、組立・調整が大変であり、高
コストである。 3)スライドプレートSPは、どう工夫しても、ハウジ
ングH2やカメラCとは、別部材にならざるを得ない
が、アウトドアで使用する過程で、紛失しやすい。 4)カメラ挿入過程が、スライドプレートSPをプラッ
トフォームレールPR上をスライドさせるだけであり、
操作は楽だが、全く直線的にカメラCをハウジングの奥
に侵入させることになるので、カメラCの前進を妨げな
い様に、ハウジングH2内部の凸部は出来るだけ少なく
する必要があり、又、ハウジングH2開口部は、縦方向
にも、横方向にも大きく開いた形態にする必要があり、
結果として、プラットフォームレールPR内蔵のハウジ
ングH2は、カメラ外寸、レンズ外寸よりも大きく余裕
を持った内として設計せざるを得ず、取り扱いにくい程
大きな外寸法のものになってしまう。 5)カメラ挿入・固定が、多段階の作業になり、手間と
時間を要する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
防水レンズカメラハウジングは、内蔵させるカメラをハ
ウジング内部に挿入・固定する作業が、極めてデリケー
トで、複雑で、繁雑な作業になっており、挿入過程での
カメラやレンズ鏡筒とハウジング内部凸部との接触事故
により、カメラとハウジング操作部との連携、連動上の
トラブルも生じやすく、また、取付固定位置も厳密に正
確ではなく、取付固定後の動作確認が必須であるなど、
問題が多い。
【0009】そこでこの出願の発明は、それらの問題を
解決して、ハウジング内部へのカメラの挿入・固定作業
が、安全、確実かつスピーディにできて、カメラやレン
ズや、ハウジングを傷めることがなく、かつ、3次元的
に正確な位置に確実に取付固定できて、その後の動作確
認も簡略化できる様に工夫、改良された、3次元カメラ
挿入ガイドを備える防水カメラハウジングを提供するこ
とを課題としている。
【0010】また、この出願の発明は、それら3次元カ
メラ挿入ガイド部材、および、それら部材と協同して、
所定の固定位置まできたカメラを保持・固定するロック
部材等からなる、3次元カメラ保持・固定機構を備えた
防水カメラハウジングを提供することを課題としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この出願の発明の防水カ
メラハウジングは、前記の課題を解決するものとして、
ハウジング内部へのカメラの挿入・固定に際して、挿入
され奥に進むカメラを、3次元的に位置規制しながら誘
導して、最終的なカメラ固定位置まで案内する立体的な
カメラ挿入ガイド部材をその内側に複数個備えた、3次
元カメラ挿入ガイド付き防水カメラハウジングである。
また、この発明の防水カメラハウジングは、それら3次
元カメラ挿入ガイド部材、および、それら部材と協同し
て、所定の固定位置まできたカメラを保持・固定するロ
ック部材等からなる、3次元カメラ保持・固定機構をも
備えた防水カメラハウジングであることを特徴としてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図面を用いながら、具体
的な構成を例示し、発明の実施の形態について説明す
る。図3に示すのは、この発明の代表的な実施例の一眼
レフカメラ収納用の3次元カメラ挿入ガイド、および、
3次元カメラ保持・固定機構をも備えた付き防水カメラ
ハウジングの内部構造を例示した斜視図である。
【0013】ハウジング前半部を開口部側の上方から見
た図であり、ハウジングHの内部底面から手前方向に延
びるカメラ取付台座HP、取付台座の中央のカメラ取付
固定ネジHN、取付台座奥の右側のガイドピンGP1、
GP2、取付台座奥の左側のガイドピンGP3、カメラ
レンズを収納する防水レンズポートの付け根部分の上側
のカメラ頂頭部ガイドブロックGB等の3次元カメラ挿
入ガイドを構成する各部材が見渡せる。
【0014】つぎに、3次元カメラ挿入ガイド、及び、
3次元カメラ保持・固定機構の各構成部材を順次説明す
る。ハウジングHの内部底面から手前方向に延びるカメ
ラ取付台座HPは、その中央部奥側が切り欠かれ、えぐ
れており、カメラ中央から前方に延びるレンズの太径部
も楽に進入出来るように工夫されている。取付台座は、
平坦な表面でカメラ底部を支えて、カメラの上下方向の
動きを規制しつつ、カメラの進入をガイドする。
【0015】カメラ取付固定ネジHNは、図4に示すよ
うに、特殊な機構を組み込んだ機能的なガイド部材であ
り、かつ、ガイドされ所定の位置にきたカメラをその場
所に保持するロックピン的機能を持ち、3次元カメラ保
持・固定機構の中核部材である。このカメラ取付固定ネ
ジHNは、数mm分上方にバネ付勢されており、普段
は、カメラ取付台座穴から、ネジ溝のない先端細径部を
頭出ししている。(図4−B参照) カメラ挿入過程で、カメラやレンズに当接すると、この
頭出ししている先端細径部は、バネ付勢に抗して下方に
退避する。(図4−C参照) そして、カメラ挿入の最終段階で、カメラが固定される
べき所定位置に到達した瞬間に、即ち、カメラ取付固定
ネジHNと、カメラ側の三脚取付ネジ穴CHとの位置が
一致した瞬間に、バネ付勢された先端細径部が上方に突
出してネジ穴CHに填って、クリック音を発生する。そ
こで、カメラマンは、カメラ挿入作業が完結したことを
認識して、安心して、カメラを支持していた手を離すこ
とができる。カメラは、3次元カメラ挿入ガイドを構成
する各部材によって、厳密に正確な所定位置にホールド
されており、しかも、バネ付勢のカメラ取付固定ネジH
Nの先端細径部による係止でハウジングからの脱落が防
止されているので、手を離しても、全くずれたり動いた
りすることがない。
【0016】カメラマンは、悠然と次の動作に移ること
ができる。即ち、すでに、カメラ側の三脚取付ネジ穴C
Hに頭の先端細径部を突っ込んでいるカメラ取付固定ネ
ジHNを締め付けて、カメラを最終的に固定すれば完全
に作業は完了する訳である。(図4−A参照) カメラ取付台座HPや、カメラ取付固定ネジHNと対向
する3次元カメラ挿入ガイドが、カメラレンズを収納す
る防水レンズポートの付け根部分の上側、即ち、カメラ
の中央上端前部が当接する部位に位置するカメラ頂頭部
ガイドブロックGBである。
【0017】一眼レフカメラの場合には、中央上端前部
に、ペンタプリズム部の挿入方向に向かって尖っている
部分が配設されているので、挿入方向に向かって尖った
形状になっており、ガイドするのに好都合である。(機
種によっては、ペンタプリズム部のさらに上に内蔵スト
ロボが折り畳まれているものもあるが、いずれにして
も、前の方に尖っているので、カメラとしては、挿入方
向に向かって尖っている部分である。) 防水カメラハウジングの内側のペンタプリズム部が当接
する部位に、尖ったペンタプリズム部と相似した形状の
テーパー面をもつガイドブロックGBが付設されている
から、ガイドブロックの平坦テーパー面は、カメラのペ
ンタプリズム部に当接して、カメラを進入するに従い下
方に向くように受け止めながらガイドしていくことがで
きる。
【0018】これらが、3次元カメラ進入ガイドのう
ち、上下方向、即ち、Y軸方向のガイド、及び位置決め
を行うガイド部材である。もちろん、これらガイド部材
は、ハウジングの奥方向、カメラの進入方向、即ち、Z
軸方向のガイド、位置決めの働きもある。図5、図6、
図7に、Y軸方向のガイド、位置決めを行う各ガイド部
材の協同的な働きの様子を示す。
【0019】図5は、カメラ挿入の初期段階を示す縦断
面図である。カメラCは、ハウジングH開口部の後方斜
め上から進入していく。カメラ取付固定ネジHNは、数
mm分上方にバネ付勢されており、カメラ取付台座穴か
ら、ネジ溝のない先端細径部を頭出ししている(図4−
B参照)が、万が一カメラCと接触してもすぐに引っ込
むので、安心して、挿入できる。
【0020】図6は、カメラ挿入の中間段階を示す縦断
面図である。カメラCは、カメラ取付台座HP上を滑り
ながらハウジングHの奥へ進入していく。カメラ取付固
定ネジHNは、カメラ底部に当接しており、頭出しして
いた先端細径部は、バネ付勢に抗して下方に退避してい
る。(図4−C参照) カメラ頂頭部ガイドブロックGBは、カメラのペンタプ
リズム部に当接して、カメラを進入するに従い下方に向
くように受け止めながらガイドしていく。
【0021】図7は、カメラ挿入の最終段階、および、
カメラ固定段階を示す縦断面図である。カメラCは、カ
メラ取付台座HPでカメラ取付固定ネジHNのバネ付勢
先端細径部によって係止される(図4−C参照)ととも
に、カメラ頂頭部ガイドブロックGBに受け止められ
て、最終的な取付固定位置に正確にホールドされる。そ
して、カメラ取付固定ネジHNの締め付けで、ハウジン
グにしっかり固定される。この取付固定ネジHNの締め
付け前後が、3次元カメラ保持・固定機構の働いている
状態である。
【0022】次に、図8、図9、図10に、X軸方向の
ガイド、位置決めを行う各ガイド部材の協同的な働きの
様子を示す。図8は、カメラ挿入の初期段階を示す横断
面図である。カメラCは、ハウジングH開口部の後方斜
め上から進入していく。 水平面上、カメラの左右方向
には、取付台座奥の右側のガイドピンGP1、GP2、
および、対向して、取付台座奥の左側のガイドピンGP
3などのガイド部材があるので、カメラCは、ガイドピ
ンGP1、GP2と、対向する左側のガイドピンGP3
との間を奥へと進入することになる。
【0023】図9は、カメラ挿入の中間段階を示す横断
面図である。カメラCは、カメラ取付台座HP上を滑り
ながらハウジングHの奥へ進入していく。取付台座奥の
右側のガイドピンGP1、GP2は、カメラ右側の突出
するグリップ部と当接し始めて、カメラの突出グリップ
部が両ガイドの間に来るように、カメラのX軸方向の動
きを規制しながら、最終位置へとガイドしていく。
【0024】図10は、カメラ挿入の最終段階、およ
び、カメラ固定段階を示す横断面図である。カメラC
は、カメラ取付台座HPでカメラ取付固定ネジHNのバ
ネ付勢先端細径部によって係止される(図4−C参照)
とともに、ガイドピンGP1、GP2、GP3に受け止
められて、最終的な取付固定位置に正確にホールドされ
る。
【0025】そして、カメラ取付固定ネジHNの締め付
けで、ハウジングにしっかり固定されることになる。こ
の取付固定ネジHNの締め付け前後が、3次元カメラ保
持・固定機構の働いている状態である。なお、ここで、
図10によって、この発明の一つの実施形態である、外
周面操作リング付き防水レンズポート部を備えた防水カ
メラハウジングを説明しておく。鏡筒のカメラ取付部近
傍に回転調節部をもつ標準・広角系レンズ等の収納・操
作のための防水レンズポート部LPは、歯車リンク機構
を採用しており、外側に遊嵌された操作ダイアル付リン
グギアDGを回転操作すれば、防水カメラハウジング貫
通中間ギアJGを介して、内側のレンズ鏡筒回転調節部
固定リングギアRGが同時に回転し、レンズの回転調節
部LCが確実に動作するように構成されている。
【0026】このレンズ操作系がスムーズに確実に動作
するためには、カメラCのハウジングH内への挿入・固
定を正確にに行う必要がある。この発明の3次元カメラ
挿入ガイド及び3次元カメラ保持・固定機構を使えば簡
単、確実に、3次元的なカメラの厳密な位置決め固定が
できるので、上述のレンズ操作系もスムーズに確実に動
作する。
【0027】これまでは、便宜的に、主としてX軸方
向、即ち、左右方向の誘導で働く3次元カメラ挿入ガイ
ド群と、主としてY軸方向、即ち、上下方向の誘導で働
く3次元カメラ挿入ガイド群とを別々に説明してきた
が、実際の挿入過程では、両群の3次元カメラ挿入ガイ
ド部材が、協同した働きをして、進入するカメラをスム
ーズに、着実に、最終的な固定位置へと導く作用をな
す。
【0028】即ち、それぞれの3次元カメラ挿入ガイド
部材は、相互に協調しつつ、カメラをX軸、Y軸両方向
に規制しつつZ軸方向に導いていく、3次元的なガイド
の機能を持っている。たとえば、主としてX軸方向、即
ち、左右方向の誘導で働く3次元カメラ挿入ガイドであ
る複数のガイドピンは、略円錐形状で、同じ高さで突出
しているので、その曲面表面全体で、上方のガイドブロ
ック等とも協調して、ねじれたり傾いたりして進入して
くるカメラの姿勢を3次元的に修正しながら奥の方へ導
いていく機能も果たしている。
【0029】3次元カメラ挿入ガイドの各部材は、上述
のように、ブロック形状、略円錐形状、プレート形状な
ど様々な形態にできる。どのような形状のガイド部材を
いくつ、どのように組み合わせてハウジング内のどこに
配設するかは、内蔵するカメラの形態等に応じて、適宜
選択できる。また、これら3次元カメラ挿入ガイドの各
部材をどのような材質の素材で構成するかも自由であ
る。ABS樹脂などの汎用エンジニアリングプラスチッ
ク、エラストマー、金属、セラミックス、複合材料な
ど、様々な素材から選択できる。
【0030】実際のカメラ挿入・固定作業では、ハウジ
ング前半部をその開口部が手前になるように机の上に静
置しておき、カメラを保持しながら、ゆるやかに奥の方
へ押し込んでいくと、3次元カメラ挿入ガイドが誘導し
てくれるので、スムーズに挿入が完了し、最終的な固定
位置で、前述の如く、取付固定ネジHNのバネ付勢によ
る頭出しのクリック音が発生して、カメラマンは挿入の
完了を簡単に確実に把握でき、しかも、カメラは、ハウ
ジングの所定位置でホールドされて、抜け止めロックさ
れる。
【0031】或いは、もっと便利で簡単な実際のカメラ
挿入・固定作業は、ハウジング前半部をその開口部が真
上になるように机の上に静置しておき、カメラを保持し
ながら、ゆるやかに下のハウジングの奥の方へ落とし込
んでいくと、カメラが、いくつかの3次元カメラ挿入ガ
イドの当接するので、その時点で、カメラを保持する手
を離せば、カメラは重力で下方に引っ張られながら、3
次元ガイドの誘導を受けてスムーズに挿入が完了し、最
終的な固定位置で、やはり、取付固定ネジHNのバネ付
勢による頭出しのクリック音が発生して、カメラマンは
挿入の完了を簡単に確実に把握でき、しかも、カメラ
は、ハウジングの所定位置でホールドされて、抜け止め
ロックされる。これらが、3次元カメラ保持・固定機構
の特長である。
【0032】たとえば以上例示したように、この発明の
3次元カメラ挿入ガイドを備える防水カメラハウジング
は、ハウジング内部へのカメラの挿入・固定作業が、安
全、確実かつスピーディにできて、カメラやレンズや、
ハウジングを傷めることがなく、かつ、3次元的に正確
な位置に確実に取付固定できて、その後の動作確認も簡
略化できる。
【0033】また、この発明の3次元カメラ保持・固定
機構を備えた防水カメラハウジングは、3次元カメラ挿
入ガイド部材やロック部材等の協調した働きにより、所
定位置に到達したカメラを3次元的に正確な姿勢で保持
し、簡単、確実に固定することが出来る。
【0034】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この出願の
発明は、ハウジング内部へのカメラの挿入・固定に際し
て、挿入され奥に進むカメラを、3次元的に位置規制し
ながら誘導して、最終的なカメラ固定位置まで案内する
立体的な3次元カメラ挿入ガイド部材をその内側に複数
個有して、3次元カメラ挿入ガイドを備えるとともに、
それら3次元カメラ挿入ガイド部材、および、それら部
材と協同して、所定の固定位置まできたカメラを保持・
固定するロック部材等からなる、3次元カメラ保持・固
定機構をも備えた防水カメラハウジングを提供する。
【0035】ダイバーらは、各種レンズ群を選択・装着
した一眼レフカメラ等をこの防水カメラハウジングに収
納して水面下に持ち込み、水中撮影を行うことができ
る。この発明の3次元カメラ挿入ガイド、3次元カメラ
保持・固定機構を備えた防水カメラハウジングを使用す
れば、従来、極めて繁雑で難しかったハウジング内への
カメラのセッティングが、ワンタッチで簡単に、スピー
ディにできる。
【0036】アウトドアで、ダイビングのボートの上な
どでも、ハウジングとカメラの着脱が簡単、確実にでき
るので、レンズ交換や、フィルム交換なども、容易にで
きる。ダイバーや、カメラマンは、地上でのカメラ撮影
と同じような余裕のある気持ちで、撮影に意識を集中で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の水中カメラハウジングにカメラをセッテ
ィングする様子を示した要部断面図である。
【図2】スライドプレート方式でカメラをセッティング
する仕組みを示した要部斜視図である。
【図3】この発明の3次元カメラ挿入ガイド、3次元カ
メラ保持・固定機構を備えた防水カメラハウジングの内
部を示した要部断面図である。
【図4】4−a、4−b、4−cはカメラ取付固定ネジ
の構成と機能を示した要部断面図である。
【図5】カメラ挿入初期段階でのY軸方向のガイドの様
子を示した要部断面図である。
【図6】カメラ挿入中間段階でのY軸方向のガイドの様
子を示した要部断面図である。
【図7】カメラ挿入最終段階でのY軸方向のガイドの様
子、およびカメラの3次元的保持、ロック固定の様子を
示した要部断面図である。
【図8】カメラ挿入初期段階でのX軸方向のガイドの様
子を示した要部断面図である。
【図9】カメラ挿入中間段階でのX軸方向のガイドの様
子を示した要部断面図である。
【図10】カメラ挿入最終段階でのX軸方向のガイドの
様子、および、カメラの3次元的保持、ロック固定の様
子を示した要部断面図である。
【図11】防水カメラハウジングの全体外観を示した一
部断面平面図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内部へのカメラの挿入・固定
    に際して、挿入され奥に進むカメラを、3次元的に位置
    規制しながら誘導して、最終的なカメラ固定位置まで案
    内する立体的な3次元カメラ挿入ガイド部材をその内側
    に複数個有している、3次元カメラ挿入ガイドを備えた
    防水カメラハウジング。
  2. 【請求項2】 3次元カメラ挿入ガイドの各部材が、ハ
    ウジング開口下部にあるカメラ取付台座プレート、ハウ
    ジング内部上方にあるカメラ頂頭部ガイドブロック、取
    付台座プレート奥にあるガイドピン等から構成されてい
    る、請求項1の3次元カメラ挿入ガイドを備えた防水カ
    メラハウジング。
  3. 【請求項3】 ハウジング内部へのカメラの挿入・固定
    に際して、挿入され奥に進むカメラを、3次元的に位置
    規制しながら誘導して、最終的なカメラ固定位置まで案
    内する立体的な3次元カメラ挿入ガイド部材をその内側
    に複数個有して、3次元カメラ挿入ガイドを備えるとと
    もに、それら3次元カメラ挿入ガイド部材、および、そ
    れら部材と協同して、所定の固定位置まできたカメラを
    保持・固定するロック部材等からなる、3次元カメラ保
    持・固定機構をも備えた防水カメラハウジング。
  4. 【請求項4】 3次元カメラ挿入ガイドの各部材が、ハ
    ウジング開口下部にあるカメラ取付台座プレート、ハウ
    ジング内部上方にあるカメラ頂頭部ガイドブロック、取
    付台座プレート奥にあるガイドピン等から構成されてお
    り、また、ロック部材が、バネ付勢で数ミリの先端細径
    部のみ頭を出しており、適宜取付ネジ穴に退避可能に構
    成されるカメラ取付固定ネジからなる、請求項3の3次
    元カメラ挿入ガイド、及び、3次元カメラ保持・固定機
    構を備えた防水カメラハウジング。
  5. 【請求項5】 収容するカメラが、35mm判などの銀
    塩フィルム対応一眼レフカメラ、磁気記録部を併せもつ
    新型銀塩フィルム対応カメラ、CCDイメージキャプチ
    ャー部をもつディジタルカメラ、ビデオカメラなどであ
    る、請求項1〜4の3次元カメラ挿入ガイド、及び・ま
    たは、3次元カメラ保持・固定機構を備えた防水カメラ
    ハウジング。
  6. 【請求項6】 防水カメラハウジングが、外周面操作リ
    ング付き防水レンズポート部を備えており、防水レンズ
    ポート部LPの外側に遊嵌された操作ダイアル付リング
    ギアを回転操作すれば、防水カメラハウジング貫通中間
    ギア等を介して、内側のレンズ鏡筒回転調節部固定リン
    グギアが同時に回転し、レンズの回転調節部が確実に動
    作するように構成されており、これらレンズ操作ギア系
    がスムーズ且つ確実に動作する様、3次元カメラ保持・
    固定機構を利用してカメラ及びレンズ側のギアを、正確
    に位置決め固定して組み込むようにした防水カメラハウ
    ジング。
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