JP4368436B2 - 防水カメラハウジング - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、水中撮影用の防水カメラハウジング、即ち、耐圧防水性能のある殻体の中に、陸上で撮影に使用するカメラ類を収納して、殻体の外部からシャッター操作などして、水中での撮影を可能にする機材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より知られている防水カメラハウジングの一般的な形態は、図11に全体の外観を示すように、ハウジング前半部HFと、ハウジング後半部HBとに2分割できるように構成されている。
ハウジングの両側部にあるパッチン錠PJをはずすと、両者は2分割できる。そこで、防水レンズポート部LPや、シャッターST等を備えたハウジング前半部HFに、カメラを挿入・固定し、次いで、ファインダーF等を備えたハウジング後半部HBを蓋のように被せて、再びパッチン錠PJを締めると、両者の合わせ面端部に挟まれるように設けられた防水シールゴムリングの働きで、耐圧防水性能のある殻体となるように構成されている。
【0003】
ダイバーらは、交換レンズ群を選択・装着した一眼レフカメラ等をこのような防水カメラハウジングに収納し、大型外部ストロボライト等のアクセサリー類を付けて水面下に持ち込み、水中撮影を行う。
たとえば以上のように図1に示した、従来の水中カメラハウジングH1では、ハウジング内でのカメラCの位置決めは、カメラCが最終的に固定されるカメラ側三脚取付穴CHと、ハウジング側カメラ取付台座HP上のカメラ取付ネジHNとで規定されるだけである。このため、ハウジングH1へのカメラCの挿入・固定に際しては、ハウジングH1内部の各種凸部(シャッター連動のための機械接続スイッチ類、レンズ操作接続用ギア類、ストロボ連動用電気端子類など)と、カメラ及びレンズとの接触を避けるように、機器全体に細心の注意を払いながら、重いカメラCをしっかり支えつつ、上下左右に3次元的に動かして挿入していくという複雑な作業が必要である。
【0004】
挿入作業にあたっては、ハウジング側カメラ取付台座HP上のカメラ取付固定ネジHNが突出していて邪魔になるので、これを避けるように、カメラCはやや上方から斜め下方に向けてハウジング内を進めることになる。
ハウジング内でのカメラCの位置決めは、カメラCが最終的に固定されるカメラ側三脚取付穴CHと、ハウジング側カメラ取付台座HP上のカメラ取付固定ネジHNとで規定されるだけであるから、最後に両者をネジ固定するまでは、一切気を抜けず、万が一、挿入過程で、シャッター連動機械接続スイッチ類とカメラとが衝突したりすれば、ハウジングH1外部からスイッチ操作しても内部のカメラが思うように動作しなくなる不具合が発生することも多い。
【0005】
しかも、近年の一眼レフカメラは、多機能化、高機能化してきて、デリケートな操作部位が増える一方であり、他方、水中カメラハウジングは、一般ダイバーにも取り扱えることをアピールするために小型化、軽量化が進展しつつある。
このため、ハウジングH内へのカメラCの挿入・固定作業は、皮肉なことに、ますます大変な気の重い作業になってしまいつつある。
【0006】
このような現状やトラブルをふまえて、図2に示すように、最近の水中カメラハウジングH2では、取付容易なスライドプレートSPをハウジングH2の別部材として設けて、先ず、カメラCにスライドプレートSPをカメラ取付ネジにより固定、次いで、スライドプレートSP付カメラCをハウジングH2内部のプラットフォームレールPRに挿入してスライドさせて、スライドプレートSPをプラットフォームレールPR内にロック固定するという2段階挿入・固定方式のものもある。
【0007】
このスライドプレート方式のカメラ挿入・固定は、挿入過程がスライドで楽になっているが、以下のように問題点も多い。
1)スライドプレートSPや、プラットフォームレールPRなど精密加工の必要な部品が増加して、ハウジングH2の製造コスト等が飛躍的に増大する。
2)とくに、スライドプレートSPは、カメラ取付ネジPF、その脱落防止のワッシャ類、カメラ側位置決め穴にはまる位置決め突起、ロックレバーPL、ロックレバー付勢バネ、ロックレバー可動用ピンなどの精密機構部品が多く、デリケートで、組立・調整が大変であり、高コストである。
3)スライドプレートSPは、どう工夫しても、ハウジングH2やカメラCとは、別部材にならざるを得ないが、アウトドアで使用する過程で、紛失しやすい。
4)カメラ挿入過程が、スライドプレートSPをプラットフォームレールPR上をスライドさせるだけであり、操作は楽だが、全く直線的にカメラCをハウジングの奥に侵入させることになるので、カメラCの前進を妨げない様に、ハウジングH2内部の凸部は出来るだけ少なくする必要があり、又、ハウジングH2開口部は、縦方向にも、横方向にも大きく開いた形態にする必要があり、結果として、プラットフォームレールPR内蔵のハウジングH2は、カメラ外寸、レンズ外寸よりも大きく余裕を持った内として設計せざるを得ず、取り扱いにくい程大きな外寸法のものになってしまう。
5)カメラ挿入・固定が、多段階の作業になり、手間と時間を要する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の防水レンズカメラハウジングは、内蔵させるカメラをハウジング内部に挿入・固定する作業が、極めてデリケートで、複雑で、繁雑な作業になっており、挿入過程でのカメラやレンズ鏡筒とハウジング内部凸部との接触事故により、カメラとハウジング操作部との連携、連動上のトラブルも生じやすく、また、取付固定位置も厳密に正確ではなく、取付固定後の動作確認が必須であるなど、問題が多い。
【0009】
そこでこの出願の発明は、それらの問題を解決して、ハウジング内部へのカメラの挿入・固定作業が、安全、確実かつスピーディにできて、カメラやレンズや、ハウジングを傷めることがなく、かつ、3次元的に正確な位置に確実に取付固定できて、その後の動作確認も簡略化できる様に工夫、改良された、3次元カメラ挿入ガイドを備える防水カメラハウジングを提供することを課題としている。
【0010】
また、この出願の発明は、それら3次元カメラ挿入ガイド部材、および、それら部材と協同して、所定の固定位置まできたカメラを保持・固定するロック部材等からなる、3次元カメラ保持・固定機構を備えた防水カメラハウジングを提供することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明の防水カメラハウジングは、前記の課題を解決するものとして、ハウジング内部へのカメラの挿入、固定に際して、挿入され奥に進むカメラを、3次元的に位置規制しながら誘導して、最終的なカメラ固定位置まで案内する立体的な3次元カメラ挿入ガイド部材をハウジングの内側に複数個有してなる3次元カメラ挿入ガイドと、前記3次元カメラ挿入ガイド部材と協同して、前記カメラ固定位置まできたカメラを保持、固定するロック部材を有する3次元カメラ保持・固定機構を備え、前記3次元カメラ挿入ガイドの各部材が、ハウジング開口下部にあるカメラ取付台座プレート、ハウジング内部上方にあり前記カメラ固定位置でカメラと当接しカメラをホールドするカメラ頂頭部ガイドブロック、前記カメラ取付台座プレート上の奥側にありカメラが奥に案内される際にカメラがピン間にくるように誘導を行う複数のガイドピンを含み、かつ、前記ロック部材が、カメラ又はレンズが当接していないときには、前記カメラ取付台座プレートに設けられた取付ネジ穴からバネ付勢で数ミリの先端細径部のみ頭を出しており、カメラ又はレンズの当接により、適宜前記取付ネジ穴に退避し、カメラが前記カメラ固定位置に達したときには、バネ付勢された先端細径部が前記取付ネジ穴から突出しカメラを前記カメラ固定位置でホールドするように構成されるカメラ取付固定ネジからなることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を用いながら、具体的な構成を例示し、発明の実施の形態について説明する。図3に示すのは、この発明の代表的な実施例の一眼レフカメラ収納用の3次元カメラ挿入ガイド、および、3次元カメラ保持・固定機構をも備えた防水カメラハウジングの内部構造を例示した斜視図である。
【0013】
ハウジング前半部を開口部側の上方から見た図であり、ハウジングHの内部底面から手前方向に延びるカメラ取付台座HP、取付台座の中央のカメラ取付固定ネジHN、取付台座奥の右側のガイドピンGP1、GP2、取付台座奥の左側のガイドピンGP3、カメラレンズを収納する防水レンズポートの付け根部分の上側のカメラ頂頭部ガイドブロックGB等の3次元カメラ挿入ガイドを構成する各部材が見渡せる。
【0014】
つぎに、3次元カメラ挿入ガイド、及び、3次元カメラ保持・固定機構の各構成部材を順次説明する。
ハウジングHの内部底面から手前方向に延びるカメラ取付台座HPは、その中央部奥側が切り欠かれ、えぐれており、カメラ中央から前方に延びるレンズの太径部も楽に進入出来るように工夫されている。取付台座は、平坦な表面でカメラ底部を支えて、カメラの上下方向の動きを規制しつつ、カメラの進入をガイドする。
【0015】
カメラ取付固定ネジHNは、図4に示すように、特殊な機構を組み込んだ機能的なガイド部材であり、かつ、ガイドされ所定の位置にきたカメラをその場所に保持するロックピン的機能を持ち、3次元カメラ保持・固定機構の中核部材である。
このカメラ取付固定ネジHNは、数mm分上方にバネ付勢されており、普段は、カメラ取付台座穴から、ネジ溝のない先端細径部を頭出ししている。(図4−b参照)
カメラ挿入過程で、カメラやレンズに当接すると、この頭出ししている先端細径部は、バネ付勢に抗して下方に退避する。(図4−c参照)
そして、カメラ挿入の最終段階で、カメラが固定されるべき所定位置に到達した瞬間に、即ち、カメラ取付固定ネジHN(図1)と、カメラ側の三脚取付ネジ穴CH(図1)との位置が一致した瞬間に、バネ付勢された先端細径部が上方に突出してネジ穴CHに填って、クリック音を発生する。そこで、カメラマンは、カメラ挿入作業が完結したことを認識して、安心して、カメラを支持していた手を離すことができる。カメラは、3次元カメラ挿入ガイドを構成する各部材によって、厳密に正確な所定位置にホールドされており、しかも、バネ付勢のカメラ取付固定ネジHNの先端細径部による係止でハウジングからの脱落が防止されているので、手を離しても、全くずれたり動いたりすることがない。
【0016】
カメラマンは、悠然と次の動作に移ることができる。即ち、すでに、カメラ側の三脚取付ネジ穴CHに頭の先端細径部を突っ込んでいるカメラ取付固定ネジHNを締め付けて、カメラを最終的に固定すれば完全に作業は完了する訳である。(図4−a参照)
カメラ取付台座HPや、カメラ取付固定ネジHNと対向する3次元カメラ挿入ガイドが、カメラレンズを収納する防水レンズポートの付け根部分の上側、即ち、カメラの中央上端前部が当接する部位に位置するカメラ頂頭部ガイドブロックGBである。
【0017】
一眼レフカメラの場合には、中央上端前部に、ペンタプリズム部の挿入方向に向かって尖っている部分が配設されているので、挿入方向に向かって尖った形状になっており、ガイドするのに好都合である。(機種によっては、ペンタプリズム部のさらに上に内蔵ストロボが折り畳まれているものもあるが、いずれにしても、前の方に尖っているので、カメラとしては、挿入方向に向かって尖っている部分である。)
防水カメラハウジングの内側のペンタプリズム部が当接する部位に、尖ったペンタプリズム部と相似した形状のテーパー面をもつガイドブロックGBが付設されているから、ガイドブロックの平坦テーパー面は、カメラのペンタプリズム部に当接して、カメラを進入するに従い下方に向くように受け止めながらガイドしていくことができる。
【0018】
これらが、3次元カメラ進入ガイドのうち、上下方向、即ち、Y軸方向のガイド、及び位置決めを行うガイド部材である。もちろん、これらガイド部材は、ハウジングの奥方向、カメラの進入方向、即ち、Z軸方向のガイド、位置決めの働きもある。図5、図6、図7に、Y軸方向のガイド、位置決めを行う各ガイド部材の協同的な働きの様子を示す。
【0019】
図5は、カメラ挿入の初期段階を示す縦断面図である。カメラCは、ハウジングH開口部の後方斜め上から進入していく。カメラ取付固定ネジHNは、数mm分上方にバネ付勢されており、カメラ取付台座穴から、ネジ溝のない先端細径部を頭出ししている(図4−b参照)が、万が一カメラCと接触してもすぐに引っ込むので、安心して、挿入できる。
【0020】
図6は、カメラ挿入の中間段階を示す縦断面図である。カメラCは、カメラ取付台座HP上を滑りながらハウジングHの奥へ進入していく。カメラ取付固定ネジHNは、カメラ底部に当接しており、頭出ししていた先端細径部は、バネ付勢に抗して下方に退避している。(図4−c参照)
カメラ頂頭部ガイドブロックGBは、カメラのペンタプリズム部に当接して、カメラを進入するに従い下方に向くように受け止めながらガイドしていく。
【0021】
図7は、カメラ挿入の最終段階、および、カメラ固定段階を示す縦断面図である。カメラCは、カメラ取付台座HPでカメラ取付固定ネジHNのバネ付勢先端細径部によって係止される(図4−c参照)とともに、カメラ頂頭部ガイドブロックGBに受け止められて、最終的な取付固定位置に正確にホールドされる。そして、カメラ取付固定ネジHNの締め付けで、ハウジングにしっかり固定される。この取付固定ネジHNの締め付け前後が、3次元カメラ保持・固定機構の働いている状態である。
【0022】
次に、図8、図9、図10に、X軸方向のガイド、位置決めを行う各ガイド部材の協同的な働きの様子を示す。図8は、カメラ挿入の初期段階を示す横断面図である。カメラCは、ハウジングH開口部の後方斜め上から進入していく。水平面上、カメラの左右方向には、取付台座奥の右側のガイドピンGP1、GP2、および、対向して、取付台座奥の左側のガイドピンGP3などのガイド部材があるので、カメラCは、ガイドピンGP1、GP2と、対向する左側のガイドピンGP3との間を奥へと進入することになる。
【0023】
図9は、カメラ挿入の中間段階を示す横断面図である。カメラCは、カメラ取付台座HP上を滑りながらハウジングHの奥へ進入していく。取付台座奥の右側のガイドピンGP1、GP2は、カメラ右側の突出するグリップ部と当接し始めて、カメラの突出グリップ部が両ガイドの間に来るように、カメラのX軸方向の動きを規制しながら、最終位置へとガイドしていく。
【0024】
図10は、カメラ挿入の最終段階、および、カメラ固定段階を示す横断面図である。カメラCは、カメラ取付台座HPでカメラ取付固定ネジHNのバネ付勢先端細径部によって係止される(図4−c参照)とともに、ガイドピンGP1、GP2、GP3に受け止められて、最終的な取付固定位置に正確にホールドされる。
【0025】
そして、カメラ取付固定ネジHNの締め付けで、ハウジングにしっかり固定されることになる。この取付固定ネジHNの締め付け前後が、3次元カメラ保持・固定機構の働いている状態である。
なお、ここで、図10によって、この発明の一つの実施形態である、外周面操作リング付き防水レンズポート部を備えた防水カメラハウジングを説明しておく。鏡筒のカメラ取付部近傍に回転調節部をもつ標準・広角系レンズ等の収納・操作のための防水レンズポート部LPは、歯車リンク機構を採用しており、外側に遊嵌された操作ダイアル付リングギアDGを回転操作すれば、防水カメラハウジング貫通中間ギアJGを介して、内側のレンズ鏡筒回転調節部固定リングギアRGが同時に回転し、レンズの回転調節部LCが確実に動作するように構成されている。
【0026】
このレンズ操作系がスムーズに確実に動作するためには、カメラCのハウジングH内への挿入・固定を正確に行う必要がある。この発明の3次元カメラ挿入ガイド及び3次元カメラ保持・固定機構を使えば簡単、確実に、3次元的なカメラの厳密な位置決め固定ができるので、上述のレンズ操作系もスムーズに確実に動作する。
【0027】
これまでは、便宜的に、主としてX軸方向、即ち、左右方向の誘導で働く3次元カメラ挿入ガイド群と、主としてY軸方向、即ち、上下方向の誘導で働く3次元カメラ挿入ガイド群とを別々に説明してきたが、実際の挿入過程では、両群の3次元カメラ挿入ガイド部材が、協同した働きをして、進入するカメラをスムーズに、着実に、最終的な固定位置へと導く作用をなす。
【0028】
即ち、それぞれの3次元カメラ挿入ガイド部材は、相互に協調しつつ、カメラをX軸、Y軸両方向に規制しつつZ軸方向に導いていく、3次元的なガイドの機能を持っている。
たとえば、主としてX軸方向、即ち、左右方向の誘導で働く3次元カメラ挿入ガイドである複数のガイドピンは、略円錐形状で、同じ高さで突出しているので、その曲面表面全体で、上方のガイドブロック等とも協調して、ねじれたり傾いたりして進入してくるカメラの姿勢を3次元的に修正しながら奥の方へ導いていく機能も果たしている。
【0029】
3次元カメラ挿入ガイドの各部材は、上述のように、ブロック形状、略円錐形状、プレート形状など様々な形態にできる。どのような形状のガイド部材をいくつ、どのように組み合わせてハウジング内のどこに配設するかは、内蔵するカメラの形態等に応じて、適宜選択できる。
また、これら3次元カメラ挿入ガイドの各部材をどのような材質の素材で構成するかも自由である。ABS樹脂などの汎用エンジニアリングプラスチック、エラストマー、金属、セラミックス、複合材料など、様々な素材から選択できる。
【0030】
実際のカメラ挿入・固定作業では、ハウジング前半部をその開口部が手前になるように机の上に静置しておき、カメラを保持しながら、ゆるやかに奥の方へ押し込んでいくと、3次元カメラ挿入ガイドが誘導してくれるので、スムーズに挿入が完了し、最終的な固定位置で、前述の如く、取付固定ネジHNのバネ付勢による頭出しのクリック音が発生して、カメラマンは挿入の完了を簡単に確実に把握でき、しかも、カメラは、ハウジングの所定位置でホールドされて、抜け止めロックされる。
【0031】
或いは、もっと便利で簡単な実際のカメラ挿入・固定作業は、ハウジング前半部をその開口部が真上になるように机の上に静置しておき、カメラを保持しながら、ゆるやかに下のハウジングの奥の方へ落とし込んでいくと、カメラが、いくつかの3次元カメラ挿入ガイドの当接するので、その時点で、カメラを保持する手を離せば、カメラは重力で下方に引っ張られながら、3次元ガイドの誘導を受けてスムーズに挿入が完了し、最終的な固定位置で、やはり、取付固定ネジHNのバネ付勢による頭出しのクリック音が発生して、カメラマンは挿入の完了を簡単に確実に把握でき、しかも、カメラは、ハウジングの所定位置でホールドされて、抜け止めロックされる。これらが、3次元カメラ保持・固定機構の特長である。
【0032】
たえば以上例示したように、この発明の3次元カメラ挿入ガイドを備える防水カメラハウジングは、ハウジング内部へのカメラの挿入・固定作業が、安全、確実かつスピーディにできて、カメラやレンズや、ハウジングを傷めることがなく、かつ、3次元的に正確な位置に確実に取付固定できて、その後の動作確認も簡略化できる。
【0033】
また、この発明の3次元カメラ保持・固定機構を備えた防水カメラハウジングは、3次元カメラ挿入ガイド部材やロック部材等の協調した働きにより、所定位置に到達したカメラを3次元的に正確な姿勢で保持し、簡単、確実に固定することが出来る。
【0034】
【発明の効果】
以上詳しく説明したとおり、この出願の発明は、ハウジング内部へのカメラの挿入・固定に際して、挿入され奥に進むカメラを、3次元的に位置規制しながら誘導して、最終的なカメラ固定位置まで案内する立体的な3次元カメラ挿入ガイド部材をその内側に複数個有して、3次元カメラ挿入ガイドを備えるとともに、それら3次元カメラ挿入ガイド部材、および、それら部材と協同して、所定の固定位置まできたカメラを保持・固定するロック部材等からなる、3次元カメラ保持・固定機構をも備えた防水カメラハウジングを提供する。
【0035】
ダイバーらは、各種レンズ群を選択・装着した一眼レフカメラ等をこの防水カメラハウジングに収納して水面下に持ち込み、水中撮影を行うことができる。この発明の3次元カメラ挿入ガイド、3次元カメラ保持・固定機構を備えた防水カメラハウジングを使用すれば、従来、極めて繁雑で難しかったハウジング内へのカメラのセッティングが、ワンタッチで簡単に、スピーディにできる。
【0036】
アウトドアで、ダイビングのボートの上などでも、ハウジングとカメラの着脱が簡単、確実にできるので、レンズ交換や、フィルム交換なども、容易にできる。ダイバーや、カメラマンは、地上でのカメラ撮影と同じような余裕のある気持ちで、撮影に意識を集中できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の水中カメラハウジングにカメラをセッティングする様子を示した要部断面図である。
【図2】 スライドプレート方式でカメラをセッティングする仕組みを示した要部斜視図である。
【図3】 この発明の3次元カメラ挿入ガイド、3次元カメラ保持・固定機構を備えた防水カメラハウジングの内部を示した要部断面図である。
【図4】 4−a、4−b、4−cはカメラ取付固定ネジの構成と機能を示した要部断面図である。
【図5】 カメラ挿入初期段階でのY軸方向のガイドの様子を示した要部断面図である。
【図6】 カメラ挿入中間段階でのY軸方向のガイドの様子を示した要部断面図である。
【図7】 カメラ挿入最終段階でのY軸方向のガイドの様子、およびカメラの3次元的保持、ロック固定の様子を示した要部断面図である。
【図8】 カメラ挿入初期段階でのX軸方向のガイドの様子を示した要部断面図である。
【図9】 カメラ挿入中間段階でのX軸方向のガイドの様子を示した要部断面図である。
【図10】 カメラ挿入最終段階でのX軸方向のガイドの様子、および、カメラの3次元的保持、ロック固定の様子を示した要部断面図である。
【図11】 防水カメラハウジングの全体外観を示した一部断面平面図である。

Claims (1)

  1. ハウジング内部へのカメラの挿入、固定に際して、挿入され奥に進むカメラを、3次元的に位置規制しながら誘導して、最終的なカメラ固定位置まで案内する立体的な3次元カメラ挿入ガイド部材をハウジングの内側に複数個有してなる3次元カメラ挿入ガイドと、前記3次元カメラ挿入ガイド部材と協同して、前記カメラ固定位置まできたカメラを保持、固定するロック部材を有する3次元カメラ保持・固定機構を備え、
    前記3次元カメラ挿入ガイドの各部材が、ハウジング開口下部にあるカメラ取付台座プレート、ハウジング内部上方にあり前記カメラ固定位置でカメラと当接しカメラをホールドするカメラ頂頭部ガイドブロック、前記カメラ取付台座プレート上の奥側にありカメラが奥に案内される際にカメラがピン間にくるように誘導を行う複数のガイドピンを含み、かつ、前記ロック部材が、カメラ又はレンズが当接していないときには、前記カメラ取付台座プレートに設けられた取付ネジ穴からバネ付勢で数ミリの先端細径部のみ頭を出しており、カメラ又はレンズの当接により、適宜前記取付ネジ穴に退避し、カメラが前記カメラ固定位置に達したときには、バネ付勢された先端細径部が前記取付ネジ穴から突出しカメラを前記カメラ固定位置でホールドするように構成されるカメラ取付固定ネジからなる防水カメラハウジング。
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