JPH11231379A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH11231379A
JPH11231379A JP3024398A JP3024398A JPH11231379A JP H11231379 A JPH11231379 A JP H11231379A JP 3024398 A JP3024398 A JP 3024398A JP 3024398 A JP3024398 A JP 3024398A JP H11231379 A JPH11231379 A JP H11231379A
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JP
Japan
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camera
finder
positioning
holding member
finder optical
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JP3024398A
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English (en)
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Youji Naka
洋二 那珂
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファインダーユニットの取り付け作業を簡便
にする。 【解決手段】 ファインダーユニット22は、ファイン
ダー光学系と、これを一体的に保持する保持部材とから
構成されている。ファインダー光学系は、対物レンズ、
視野枠、正立プリズム、及び接眼レンズ等で構成されて
いる。保持部材は、正立プリズムの形状に伴って垂直方
向に沿って段違いの2つの底面62、64を有した形状
となっている。これらの段違いの2つの底面62、64
には、カメラ側に取り付ける時の位置決め手段66、6
8がそれぞれ設けられている。そして、保持部材には、
前記位置決め手段とは異なる位置に、弾性自在な固定部
材60の一端が係合される。この固定部材60の他端
は、カメラ側にビス止めされる。これにより、取り付け
が1個のビス61で行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに関し、更
に詳しくは、実像式のファインダーを組み込んだカメラ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラは、携帯性の向上や製品的付加価
値等のために小型化が望まれている。カメラを小型化す
るには、内蔵部品の小型化及び配置の適正化、部品の減
少等が考えられる。また、これらの方法以外でカメラを
小型化するととともに、カメラの使用をより簡便に行え
るようにするために、24mm幅の写真フイルムをプラ
スチック製のカートリッジ本体内に先端まで全て収納し
たIX240タイプのフイルムカートリッジと、このフ
イルムカートリッジに対応したカメラとが各種販売され
ている。
【0003】ファインダー光学系としては、実像式ファ
インダーが視認し易いから好適である。実像式ファイン
ダーとしては、正立プリズムなどを用いてファインダー
光学系全体を小型にしたものが知られている。ところ
で、カメラを小型化にすると、ファインダー光学系の配
置に制限が生じる。このため、ファインダー光学系を露
光開口、フイルム収納室、及びカートリッジ装填室など
をもったカメラの本体基部とは別の保持部材にいったん
組み込んで一体的に取り扱える形態にしてから、カメラ
に組み込むようにすると、カメラの組み込みスペースに
応じて設計変更が容易に行えるので好適である。
【0004】ファインダー光学系を一体的に取り扱える
形態にすると、カメラ側に高精度な組み込みが要求さ
れ、少なくとも異なる2カ所の位置に、凹凸による位置
決め手段が必要になるとともに、これに加えて抜け止め
防止のための固定手段が必要になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、正立プリズ
ムを用いたファインダー光学系を一体的に取り扱える形
態にすると、対物レンズを通るファインダー光軸と接眼
レンズを通るファインダー光軸とが垂直又は水平方向に
ずれるため、保持部材の輪郭形状にも段違いの面が形成
され、取り付けしにくかった。また、前述した保持部材
は、ローコスト化のために樹脂材料で形成することが予
想される。また、固定手段としては、ネジ止めが一般的
である。このため、保持部材を直接にネジ止めすると、
保持部材に変形が生じる。これにより、ファインダー光
学系を構成する光学部材の位置がズレ、ファインダー視
野像を鮮明に視認できない恐れがある。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、一体的に取り扱える形態のファインダーユニット
の取り付け作業を簡単にし、かつ、正確に行うことがで
きるカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のカメラは、対物レンズ、視野枠、正立プリ
ズム、及び、接眼レンズを一体的に保持するとともに、
前記正立プリズムを垂直又は水平方向に沿って保持する
段違いの2面を持った保持部材と、前記段違い面をカメ
ラ側に位置決めする位置決め手段と、一端が前記保持部
材に係合して保持部材をカメラ側に押し付けるととも
に、他端が前記位置決め手段とは異なる位置でカメラ側
に固着される弾性自在な固定部材とを備えたものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態であるカメラ
2は、使用状態を示す図2、及び、不使用状態を示す図
3に示すように、各種撮影機構が組み込まれた略矩形形
状のカメラ本体3と、このカメラ本体3の外側に側方か
ら被せられるように取り付けられたスライドカバー4と
からなる。スライドカバー4の上面には、シャッタボタ
ン5が取り付けられている。カメラ本体3の正面には、
撮影レンズ6、ファインダー対物窓7、ストロボ発光部
8、オートフォーカス用の投光窓9、受光窓10、及
び、側光窓11が露呈して配置されている。スライドカ
バー4は、撮影レンズ6、ストロボ発光部8、オートフ
ォーカス用の投光窓9、受光窓10、及び、測光窓11
を覆う不使用位置と、これらを露呈する撮影位置との間
でスライド移動する。スライドカバー4を撮影位置に移
動操作すると、カメラ本体3側からシャッタボタン5へ
の電気的接続が有効となり、また、スライドカバー4を
引き出した部分をグリップとして使用することができ
る。
【0009】ストロボ発光部8は、スライドカバー4の
撮影位置への移動により、バネの付勢によって水平軸を
中心として発光窓8aが正面を向く位置に回転しながら
上方に向けて飛び出す。カメラ2の電源スイッチはこの
ストロボ発光部8の回転に連係してONする。不使用状
態にするには、ストロボ発光部8を指で押さえ込みなが
らスライドカバー4を不使用位置に移動させることでス
トロボ発光部8をスライドカバー4の内部に収納するこ
とができる。カメラ2の電源は、発光窓8aが下方を向
く位置にストロボ発光部8を回転させたときにOFFす
る。
【0010】撮影レンズ6は、矩形なレンズ鏡筒12に
内蔵されている。レンズ鏡筒12は、カメラ2の電源O
Nに応答してカメラ本体3の内部に収納された沈胴位置
から物体側に繰り出す突出位置に移動し、また、カメラ
2の電源OFFに応答して沈胴位置に移動する。ストロ
ボ発光部8の背面側には、電池蓋13が配置されてい
る。カメラ本体3の左側底面には、写真フイルムカート
リッジを装填するときに開かれる底蓋14が設けられて
いる。
【0011】上記電池蓋13及び底蓋14は、スライド
カバー4が撮影位置あるいは不使用位置にある時に、一
部分あるいは全域がスライドカバー4に覆われるため開
放できないようになっている。そのため、電池蓋13の
内部の電池室に電池を装填、又は取り出しする時や、写
真フイルムカートリッジを装填、又は取り出しする時に
は、スライドカバー4がカメラ本体3から完全に取り外
される。
【0012】図4に示すように、カメラ本体3の内部に
は、レンズ鏡筒12を挟んだ左方側に、写真フイルムカ
ートリッジが装填されるカートリッジ室16と、また、
右方側に撮影済の写真フイルムを巻き取るフイルム収納
室17とを一体に形成した本体基部18が内蔵されてい
る。フイルム収納室17の内部には、フイルム巻き取り
軸19が回転自在に内蔵されている。フイルム巻き取り
軸19の内部には、フイルム給送機構用のモータ20が
内蔵されている。フイルム収納室17の上には、モータ
20の軸方向の一方側を保持するモータホルダー21
と、ファインダーユニット22とが順に取り付けられ
る。
【0013】ファインダーユニット22は、ファインダ
ー光学系39と、ファインダー光学系を保持する保持部
材40とからなる。ファインダー光学系39は、図5に
示すように、対物レンズ25、フィールドレンズ26、
液晶表示部27、視野枠28、オートフォーカス用のタ
ーゲットマーク付透明板29、ポロプリズム30、及
び、接眼レンズ31とから構成された実像式ファインダ
ーである。視野枠28は、ファインダー光学系の結像面
に配置される。液晶表示部27には、視野枠28で決め
られた視野範囲を、プリントサイズに応じた視野範囲に
するためのマスクが表示される。プリントサイズの変更
は、カメラ本体3の背面に設けた操作ボタンを操作す
る。この操作に応答して液晶表示部27にマスクが表示
される。
【0014】ポロプリズム30は、ポロII型と呼ばれ
る正立プリズムで、3個の直角プリズム32〜34を樹
脂材料で一体成形した形態になっている。なお、3個の
直角プリズムを接合して形成してもよい。第1の直角プ
リズム32は、ファインダー光軸35を一側方に90度
折り曲げ、また、第2の直角プリズム33は、測方に沿
ったファインダー光軸35を下方及び前記一測方とは逆
側の他測方に180度折り曲げ、さらに第3の直角プリ
ズム34は、他測方に沿ったファインダー光軸35を背
面に向けて90度折り曲げる作用をなす。これにより、
結像面に結ばれる被写体像は、接眼レンズ31を透して
見ると、上下左右に反転した正立像で視認することがで
きるとともに、ポロII型の正立プリズムを用いたこと
で、対物レンズ25を通るファインダー光軸35と接眼
レンズ31を通るファインダー光軸35とを垂直又は水
平方向にずらすだけで、ファインダー光学系の光軸方向
に沿った長さが短くなるため、ファインダー光学系の全
体を小型にすることができる。
【0015】ファインダー光学系39を一体的に取り扱
えるように保持する保持部材40は、図6に示すよう
に、基部41、押さえ板42、及び、プリズム押さえ4
3とから構成されている。基部41は、プラスチック材
料で第1ブロック44とその第1ブロック44の背後に
位置する第2ブロック45とを一体に形成した形態とな
っている。
【0016】第1ブロック44は、対物レンズ25、フ
ィールドレンズ26、液晶表示部27、視野枠28、及
び、ターゲットマーク付透明板29を保持するものであ
り、上方が開放された断面略U字形とされている。この
第1ブロック44には、対物レンズ25を所定位置に位
置決めする対物レンズ用位置決め手段が設けられてい
る。この対物レンズ用位置決め手段は、対物レンズ25
の左右及び底面に設けた鍔25a,25b及び突起部2
5cと第1ブロック44に形成した切り欠き44a,4
4b及び開口44c等とから構成されており、これらを
係合させることで垂直及び左右前後方向での位置決めを
行う。また、この対物レンズ用位置決め手段には、左右
の鍔25a,25bの形状を左右で異なる形状にしてお
けば、対物レンズ25を前後逆に挿入することを防止す
る誤挿入防止機能を付加することができる。誤挿入防止
機能としては、底面に設けた突起部25cを中央から左
右にずれた位置に形成することでも行える。
【0017】フィールドレンズ26、液晶表示板27、
視野枠28、及び、ターゲットマーク付透明板29は、
第1ブロック44の後側に挿入される。フィールドレン
ズ26、液晶表示板27、視野枠28、及び、ターゲッ
トマーク付透明板29を第1ブロック44に位置決めす
る位置決め手段は、垂直及び左右方向での位置決めだけ
を行っており、カメラの前後方向への位置決めは行って
いない。
【0018】第2ブロック45は、ポロプリズム30と
接眼レンズ31とを保持するものである。この第2ブロ
ック45には、第1ブロック44との接続部分に設けら
れたファインダー光路用第1開口47と、ポロプリズム
30を側方から挿入するための挿入用開口48と、背面
に設けられたファインダー光路用第2開口49と、その
ファインダー光路用第2開口49の周縁に設けられた接
眼レンズ用取付部とを備えている。ファインダー光路用
第1開口47は、対物レンズ25を通るファインダー光
軸35を中心として形成されている。ファインダー光路
用第2開口49は、垂直方向においてファインダー光路
用第1開口47よりも一段下がった位置に形成されてい
る。したがって、第2ブロック45は、第1ブロック4
4よりも底面が一段下がった形状になっている。
【0019】第2ブロック45には、ポロプリズム位置
決め手段が設けられている。ポロプリズム位置決め手段
は、ポロプリズム30の上下にそれぞれ突出して設けた
突条部30a,30bと、これらが入り込んでポロプリ
ズム30の前後方向に沿った位置決めを行う一対の溝4
5a、45bとで構成されている。
【0020】押さえ板42は、弾性自在な材料で形成さ
れており、第1ブロック44の上方開放側を覆うように
取り付けられる。この押さえ板42には、対物レンズ2
5、フィールドレンズ26、液晶表示部27、視野枠2
8、及び、ターゲットマーク付透明板29を上方から第
1ブロック44の断面U字状の底面に向けて押さえる押
し付け手段49、50と、第1ブロック44の両側面外
側に形成された突起部51に係合して押さえ板42を第
1ブロック44に固定するための一対の固定手段52
と、フィールドレンズ26と液晶表示板27とを視野枠
28に向けて付勢する密着付勢手段とを備えている。
【0021】押し付け手段49、50は、押さえ板42
の一部を切り欠き、切り欠いた部分を下方に向けて僅か
に折り曲げて形成されている。密着付勢手段は、押さえ
板42の左右端面から下方に向けて折り曲げて形成した
一対の腕部53の後方側先端に設けられた凸部53aで
フィールドレンズ26の左右鍔部をカメラ2の後方に向
けて押し付ける。この密着付勢手段により、フィールド
レンズ26、液晶表示板27、視野枠28、及び、ター
ゲットマーク付透明板29が、ファインダー光路用第1
開口47から露呈するポロプリズム30の面30cに押
し付けられ、視野枠28が予め決められた結像面の位置
に正確に位置決めされるとともに、液晶表示板27やタ
ーゲットマーク付透明板29も視野枠28に密着される
ので、鮮明な枠像を視認させることができる。
【0022】プリズム押さえ43は、弾性自在な材料で
形成されており、第2ブロック45の挿入用開口48を
塞ぐように取り付けられ、ポロプリズム30の抜け止め
の作用を行うとともに、ポロプリズム30をその挿入方
向に沿った第2ブロック45の内壁に向けて付勢する。
第2ブロック45の挿入方向に沿った内壁は、ポロプリ
ズム30の輪郭外形に合わせて形成されている。これに
より、ポロプリズム30は、カメラ2の前後左右及び垂
直方向で確実に固定される。
【0023】図1に示すように、ファインダーユニット
22は、本体基部18に上方からフイルム収納室17の
上に挿入することで、2カ所の位置で位置決めされ、こ
れらの位置決め箇所とは異なる一カ所で固定部材60を
介してビス61でネジで止めされる。位置決めは、第1
ブロック44の底面62を位置決めする第1位置決め手
段63と、第1ブロック44の底面62よりも垂直方向
でずれている第2ブロック45の底面64を位置決めす
る第2位置決め手段65とからなる。第1位置決め手段
63は、第1ブロック44の一側方に設けた第1位置決
め穴66と、本体基部18に設けた第1位置決めピン6
7とで構成されており、これらの係合によって位置決め
を行う。また、第2位置決め手段65は、第2ブロック
45の前記一側方とは逆側の他側方に設けた第2位置決
め穴68と、本体基部18に設けた第2位置決めピン6
9とで構成され、これらの係合によって位置決めを行
う。これらの位置決め手段の位置決め穴の方の形状とし
ては、何れか一方の位置決め手段を丸形状とし、他方の
位置決め手段の位置決め穴の形状を長穴としておくこと
で挿入がスムーズに行え具合がよい。
【0024】固定部材60は、弾性自在な材料で形成さ
れており、詳しくは図7に示すように、位置決め手段と
は異なる位置で、かつ、第2ブロック45の一側方に設
けられた凹部70に入り込む先端60aと、ビス61の
ネジ部が挿通され、本体基部18のネジ穴71とビス頭
部との間で挟装される止め輪部60bと、これらの先端
と止め輪部とを繋ぐ連結部60cとから構成されてい
る。連結部60cは、ネジ止めされるときの締め付け方
向に向けて回転したときに第2ブロック45の外壁に当
接して回転止めされるように、略L字の形状になってい
る。
【0025】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。ファインダーユニット22の組み立ては、図6に示
すように、第2ブロック45の挿入用開口48にポロプ
リズム30を側方から挿入し、次にプリズム押さえ43
を取り付ける。その後、第1ブロック44に、対物レン
ズ25、フィールドレンズ26、液晶表示部27、視野
枠28、及び、ターゲットマーク付透明板29を上方か
ら順次に挿入し、最後に押さえ板42を上方から挿入し
て取り付ける。押さえ板42を取り付けることで、押し
付け手段49、50により対物レンズ25、フィールド
レンズ26、液晶表示部27、視野枠28、及びターゲ
ットマーク付透明板29が第1ブロック44の断面U字
形の底面に押さえ付けられ、また、密着付勢手段である
一対の腕部53によりフィールドレンズ26、液晶表示
部27、視野枠28、及びターゲットマーク付透明板2
9がファインダー光路用第1開口47から露呈するポロ
プリズム30の面30cに押し付けられることでそれぞ
れ所定の位置に位置決めされる。
【0026】完成したファインダーユニットは22、図
1に示すように、本体基部18に上方から挿入される。
この挿入は、位置決め穴66、68を位置決めピン6
7、69の2カ所の位置にそれぞれ係合させる。これに
より、平面上において動かないように位置決めがなされ
る。その後、ビス61のネジ部を固定部材60の止め輪
部60bに挿入し,このままの形態を保持させて、固定
部材60の先端60aを第2ブロック45の凹部70に
挿入させ、その後にビス61のネジ部を本体基部18の
ネジ穴71に挿入し、ビス61を締め付ける。これによ
り、止め輪部60がビス頭部とネジ穴71の上面との間
で挟持され、また先端60aが第2ブロック45を上方
から押し付けるため、ファインダーユニット22が本体
基部18に固着される。この固着は、ビス61の1個で
行っているから、取り付け作業が容易に行えるととも
に、ビス61を強く締め付けても弾性自在な固定部材6
0を介しているから、樹脂材料で形成された基部41が
変形することがなく、したがって、ファインダー視野像
を良好に観察することができる。
【0027】撮影は、スライドカバー4をスライドして
カメラ2を不使用状態から使用状態にする。これによ
り、ストロボ発光部8が回転するとともに、これに連動
してカメラ2の電源がONし、次にレンズ鏡筒12が繰
り出される。カメラ2には、背面側から見て左側にファ
インダー接眼窓77(図3参照)が設けられている。こ
の接眼窓77には接眼レンズ31が露呈されている。な
お、この接眼窓77は、不使用状態のときにもスライド
カバー4で覆われることがない。この接眼レンズ31を
透して被写体を観察し、カメラ2のフレーミングを行
う。このとき、撮影者の意図するプリントサイズに変更
する場合には、カメラ2の背面側の操作ボタンを操作す
る。この操作を行うと、選択したプリントサイズに応じ
て液晶表示部27にマスクが表示され、視野枠28で決
まるファインダー視野範囲が選択したプリントサイズに
応じた視野範囲に変更される。液晶表示部27は、結像
面に配置した視野枠28の前面に密着して配置されてい
るから、液晶表示部27に表示されるマスクの縁、すな
わち、視野範囲の周縁も鮮明に観察することができる。
【0028】シャッタボタン5を全ストロークの略半分
だけ押下すると、半押しスイッチがONして測光と測距
とが作動する。測距は、ファインダー視野範囲の中心に
表れるターゲットマークに入った被写体に対して行われ
る。このターゲットマークも、視野枠28の背面に密着
して配置された透明板29に設けられているので、鮮明
に観察することができる。
【0029】シャッタボタン5を全部押し込むと、カメ
ラ2のシャッタが作動して撮影が行われる。撮影完了後
は、フイルムが1コマ分だけ自動的に給送され、次回の
撮影の準備が整う。
【0030】撮影を終了する場合には、ストロボ発光部
8を押し下げながら回転させると、レンズ鏡筒12が沈
胴位置に退避し、カメラ2の電源がOFFされ、その後
にスライドカバー4を不使用位置に移動することでスト
ロボ発光部8がスライドカバー4の内部に収納され、カ
メラ2の不使用状態になる。この状態では、レンズ鏡筒
12、ストロボ発光部8、背面側の操作ボタン等が全部
スライドカバー4に覆われるとともに、シャッタボタン
5の電気的接続が遮断されるので、携帯時に誤って不用
意な操作が行われることはない。
【0031】上記実施例では、ターゲットマーク付透明
板29を用いているが、これの代わりに、ポロプリズム
30の面30cに印字してもよいし、また、ポロプリズ
ム43の輪郭面に接する第2ブロック45の内壁に印字
してもよい。また、上記カメラ2では、ファインダー視
野範囲をプリントサイズに応じた視野範囲にするための
ファインダー視野範囲変更手段としては、液晶表示に限
定されることはない。また、プリントサイズを変更する
機能をもっていないカメラに対しては、液晶表示部27
は省略される。さらに、上記実施例では、正立プリズム
としてポロII型のポロプリズム30を用いているが、
これの代わりにポロI型のポロプリズムやダハプリズム
を用いてもよい。
【0032】上記実施形態のファインダーユニット22
では、弾性自在な固定部材60を基部41とは別の部材
としているが、本発明ではこれに限らず、基部41に一
体に形成してもよい。これによれば、固定部材60をビ
ス61と一緒に挿入しなくても済むから、ファインダー
ユニット22の組み付け作業をさらに簡単にすることが
できる。また、固定部材の他端をカメラ側に固着する手
段としては、ビス61の代わりに、周知のものを使用し
てもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカメラの
ファインダーは、保持部材の2つの段違い面をカメラ側
に位置決めする位置決め手段と、一端が前記保持部材に
係合して保持部材をカメラ側に押し付けるとともに、他
端が位置決め手段とは異なる位置でカメラ側に固着され
る弾性自在な固定部材とを備えたから、段違いの2面を
確実に位置決めすることができ、且つ、取り付け作業が
容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファインダーユニットとカメラの本体基部との
要部を示す分解斜視図である。
【図2】カメラの使用状態を示す斜視図である。
【図3】カメラの不使用状態を示す斜視図である。
【図4】内部構造を簡略したカメラの断面図である。
【図5】ファインダー光学系の要部を示す斜視図であ
る。
【図6】ファインダーユニットの分解斜視図である。
【図7】ファインダーユニットを左側から見た斜視図で
ある。
【符号の説明】 22 ファアインダーユニット 25 対物レンズ 26 フィールドレンズ 27 液晶表示部 28 視野枠 29 ターゲットマーク付透明板 30 ポロプリズム 31 接眼レンズ 41 基部 40 保持部材 42 押さえ板 43 プリズム押さえ 60 固定部材 61 ビス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも物体側から順に対物レンズ、
    視野枠、正立プリズム、及び、接眼レンズ等を備えた実
    像式のファインダー光学系を有するカメラにおいて、 前記対物レンズ、視野枠、正立プリズム、及び、接眼レ
    ンズを一体的に保持するとともに、前記正立プリズムを
    垂直又は水平方向に沿って保持する段違いの2面を持っ
    た保持部材と、前記段違い面をカメラ側に位置決めする
    位置決め手段と、一端が前記保持部材に係合して保持部
    材をカメラ側に押し付けるとともに、他端が前記位置決
    め手段とは異なる位置でカメラ側に固着される弾性自在
    な固定部材とを備えたことを特徴とするカメラ。
JP3024398A 1998-02-12 1998-02-12 カメラ Pending JPH11231379A (ja)

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