JP2000088983A - 駆動ステージ、走査型プローブ顕微鏡、情報記録再生装置、加工装置 - Google Patents

駆動ステージ、走査型プローブ顕微鏡、情報記録再生装置、加工装置

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JP2000088983A
JP2000088983A JP10343871A JP34387198A JP2000088983A JP 2000088983 A JP2000088983 A JP 2000088983A JP 10343871 A JP10343871 A JP 10343871A JP 34387198 A JP34387198 A JP 34387198A JP 2000088983 A JP2000088983 A JP 2000088983A
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driving
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drive stage
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進 安田
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淳一 関
Shunichi Shito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、高速で走査を行っても振動の発生の
少ない小型で軽量な駆動ステージと、該駆動ステージを
有し、高速に鮮明な像を取得できるSPMや、高速に情
報の記録再生を行っても振動によるエラーの生じにくい
情報記録再生装置や、高速に加工を行っても精度の低下
しない加工装置を提供することを目的としている。 【解決手段】本発明は、支持体と、前記支持体に支持さ
れた少なくとも2つ以上の複数の可動部と、前記複数の
可動部を駆動する1つ以上のアクチュエータからなる駆
動ステージにおいて、前記アクチュエータの駆動時に、
前記複数のそれぞれの可動部の生じる慣性力が互いに相
殺する方向に駆動するように構成されていることを特徴
とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動ステージ、該
駆動ステージを有する走査型プローブ顕微鏡、情報記録
再生装置及び加工装置に関するもので、特に高速走査時
に生じる振動の軽減を目指すものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ナノメートル以下の分解能で導電
性物質表面を観察可能な走査型トンネル顕微鏡(以下S
TMと略す)が開発され(米国特許第4,343,99
3号明細書)、金属・半導体表面の原子配列、有機分子
の配向等の観察が原子・分子スケールでなされている。
また、STM技術を発展させ、絶縁物質等の表面をST
Mと同様の分解能で観察可能な原子間力顕微鏡(以下A
FMと略す)も開発された(米国第特許4,724,3
18号明細書)。さらに別の発展形として、尖鋭なプロ
ーブ先端の微小開口からしみ出すエバネッセント光を利
用して試料表面状態を調べる走査型近接場光顕微鏡(以
下SNOMと略す)[Durig他,J.Appl.P
hys.59,3318(1986)]も開発された。
現在ではトンネル電流、電子状態密度、原子間力、分子
間力、摩擦力、弾性、エバネッセント光、磁力等試料表
面の種々の物理量を高い分解能で測定できるこれらの顕
微鏡を走査型プローブ顕微鏡(以下SPMと略す)と総
称している。
【0003】さらに、このようなSPM技術はメモリ技
術にも応用されつつある。例えば、特開昭63−161
552号公報、特開昭63−161553号公報等に
は、記録層として電圧電流のスイッチング特性に対して
メモリ効果を持つ材料、例えばπ電子系有機化合物やカ
ルコゲン化合物類の薄膜層を記録媒体として、記録・再
生をSTMで行う方法が開示されている。この方法によ
れば、STMの探針にあるしきい値以上の電圧を印加す
ることにより、探針直下の記録媒体に微小な領域で特性
変化を生じさせて記録を行い、探針と記録媒体間に流れ
るトンネル電流が記録部と非記録部により変化すること
を利用して再生を行うことができる。この方法を用い
て、記録のビットサイズを直径10nmとすれば、10
12ビット/cm2の記録密度を持つ情報処理装置が実現
できる。また、記録媒体としてあるしきい値以上の電圧
を印加すると表面が局所的に溶融または蒸発して表面形
状が凹または凸に変化する材料、例えば、Au、Ptな
どの金属薄膜を用いることにより同様に記録再生を行な
うことができる。
【0004】これらのSPMは、駆動ステージで探針を
試料や媒体の表面に対して相対的に駆動し、探針と試料
の物理相互作用を検出することで、像を取得したり、情
報の記録再生を行ったりするものである。従来の駆動ス
テージは図12から図14に示すようなものであった。
図12に示した駆動ステージは、円筒形の圧電素子10
00の周囲に4分割された電極1001〜1004が配
置されているものである(ただし、1004は図中では
影になっていて見えない)。圧電素子1000の上部に
は移動台1005が接合されている(図中では分解して
表示)。円筒形の圧電素子1000は、相対する電極
(1001と1003、1002と1004)の電圧を
制御して、一方が伸び他方が縮むようにすることにより
屈曲できる。また、4つの電極に同じ電圧を印加するこ
とで圧電素子1000を長軸方向に伸縮できる。つま
り、この圧電素子1000の屈曲、伸縮を4つの電極1
001〜1004に加える電圧で制御できるので、この
圧電素子の上部に接合した移動台1005を3次元方向
に駆動することができる。また、図13に示したものは
1軸駆動のステージである。本ステージでは、移動台2
002が、平行ヒンジバネ2003で支持体2001に
連結されている。これらは、一体で製作してもよいし、
組み立てて製作してもよい。また、圧電アクチュエータ
2004は、その両端が移動台2002と支持体200
1に連結している。本ステージでは、圧電アクチュエー
タ2004に電圧を印加して伸長させることで、移動台
2002を支持体2001に対して図中で左右方向に相
対的に駆動することができる。図14は、特公平6−4
6246号公報に示される移動機構である。図中で、移
動台3003は、2対の平行ヒンジバネ3010、30
11と3012、3013に支えられている。平行ヒン
ジバネ3010、3011の他端は副支持体3001を
介してY軸駆動用の圧電アクチュエータ3005に接続
され、平行ヒンジバネ3012、3013の他端は副支
持体3002を介してX軸駆動用の圧電アクチュエータ
3006に接続されている。副支持体3001は、平行
ヒンジバネ3010、3011のほか、それと直角方向
の平行ヒンジバネ3014、3015に支持され、副支
持体3002は、平行ヒンジバネ3012、3013の
ほか、それと直角の平行ヒンジバネ3016、3017
に支持されている。平行ヒンジバネ3014、3015
の他端、および平行ヒンジバネ3016、3017の他
端、Y軸駆動用の圧電アクチュエータ3005およびX
駆動用の圧電アクチュエータ3006の他端はいずれも
基板3000に接続されている。
【0005】さて、このような構造体において、Y軸駆
動用の圧電アクチュエータ3005が伸びる場合を考え
ると、移動台3003と副支持体3001は、それぞれ
平行ヒンジバネ3012、3013と3014、301
5に支持されているのでY軸方向に平行移動する。一
方、平行ヒンジバネ3010、3011はY軸方向には
剛性が高いので、両者は一体となって動く。同様に移動
台3003は、X軸駆動用の圧電アクチュエータの伸縮
に従って、X軸方向に副支持体3002と一体になって
動く。すなわち、移動台3003はそれぞれY軸駆動用
の圧電アクチュエータ3005、X軸駆動用の圧電アク
チュエータ3006の動きに忠実に従い、互いに相手の
動きに干渉されないことがわかる。このように、移動台
3003は、X軸、Y軸駆動用の圧電アクチュエータ3
006、3005によりX軸、Y軸方向に任意に動かす
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の図12から図14に示したような駆動ステージ
は、駆動速度を速くしていくと、移動台の発生する慣性
力が大きくなり、その慣性力によって支持部が振動して
しまうという問題点があった。すなわち、このような支
持部の振動は、駆動ステージをSPMに使用する際に
は、取得像の不鮮明さの原因となり、また、情報記録再
生装置として使用する際には、情報の記録や再生のエラ
ーの原因となる。また、加工装置として使用する際に
は、加工精度が低くなる原因となる。また、その振動を
抑制するために筐体を重くすると、装置全体の重量が増
加してしまうという問題点があった。
【0007】そこで、本発明は、上記従来のものにおけ
る課題を解決し、高速で走査を行っても振動の発生の少
ない小型で軽量な駆動ステージと、該駆動ステージを有
し、高速に鮮明な像を取得できるSPMや、高速に情報
の記録再生を行っても振動によるエラーの生じにくい情
報記録再生装置や、高速に加工を行っても精度の低下し
ない加工装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するため、駆動ステージ、該駆動ステージを有する走
査型プローブ顕微鏡、情報記録再生装置、加工装置を、
つぎのように構成したことを特徴とするものである。す
なわち、本発明の駆動ステージは、支持体と、前記支持
体に支持された少なくとも2つ以上の複数の可動部と、
前記複数の可動部を駆動する1つ以上のアクチュエータ
からなる駆動ステージにおいて、前記アクチュエータの
駆動時に、前記複数のそれぞれの可動部の生じる慣性力
が互いに相殺する方向に駆動するように構成されている
ことを特徴としている。また、本発明の駆動ステージ
は、前記慣性力を相殺する方向に駆動する構成が、前記
複数の可動部の質量をm1,m2,...mnとし、前記
可動部の駆動時の加速度ベクトルをa1,a2,...a
nとしたとき、m1・a1+m2・a2+...+mn・
an=0の関係を満たして駆動するように構成されてい
ることを特徴としている。また、本発明の駆動ステージ
は、前記複数の可動部が、前記支持体もしくは他の可動
部に対してバネ性部材で弾性的に支持され、前記アクチ
ュエータによって、前記複数の可動部における一方の可
動部を、他方の可動部に対して相対的に駆動し、それぞ
れの可動部の生じる慣性力が、互いに打ち消し合うよう
に構成されていることを特徴としている。また、本発明
の駆動ステージは、前記弾性的に支持された一方の可動
部と他方の可動部は、それぞれの自由振動の周波数が等
しくなるように構成されていることを特徴としている。
また、本発明の駆動ステージは、前記アクチュエータを
少なくとも2つ以上と、該2つ以上のそれぞれのアクチ
ュエータを駆動する駆動信号増幅手段を有し、前記駆動
信号増幅手段は、その駆動信号の増幅率を、前記複数の
可動部のそれぞれが発生する慣性力を互いに相殺できる
ように設定することが可能に構成されていることを特徴
としている。また、本発明の駆動ステージは、前記駆動
信号増幅手段は、その駆動信号の増幅率を、前記可動部
の積載量に応じて制御することが可能に構成されている
ことを特徴としている。また、本発明の駆動ステージ
は、前記駆動信号増幅手段は、その駆動信号の周波数特
性を、前記可動部の駆動特性に応じて設定することが可
能に構成されていることを特徴としている。また、本発
明の駆動ステージは、周囲に複数の駆動電極が設けられ
た円筒形圧電素子からなる駆動ステージにおいて、前記
円筒形圧電素子が少なくとも2つ以上同心円状に配置さ
れ、駆動時に前記2つ以上のそれぞれの円筒形圧電素子
の発生する慣性力が、互いに相殺されるように構成され
ていることを特徴としている。また、本発明の駆動ステ
ージは、前記円筒形圧電素子を駆動する駆動信号増幅手
段を有し、前記駆動信号増幅手段は、その駆動信号の増
幅率を、前記2つ以上のそれぞれの円筒形圧電素子の発
生する慣性力を互いに相殺できるように設定することが
可能に構成されていることを特徴としている。また、本
発明の駆動ステージは、前記駆動信号増幅手段は、その
駆動信号の増幅率を、積載量に応じて制御することが可
能に構成されていることを特徴としている。また、本発
明の駆動ステージは、前記駆動信号増幅手段は、その駆
動信号の周波数特性を、前記円筒型圧電素子の駆動特性
に応じて設定することが可能に構成されていることを特
徴としている。また、本発明の走査型プローブ顕微鏡
は、試料表面に対し探針を相対的に駆動する駆動ステー
ジを有し、前記試料と前記探針との物理相互作用を検出
し、前記試料表面の観察をする走査型プローブ顕微鏡に
おいて、上記した本発明のいずれかの駆動ステージを有
することを特徴としている。また、本発明の情報記録再
生装置は、記録媒体表面に対し探針を相対的に駆動する
駆動ステージを有し、前記記録媒体と前記探針との物理
相互作用を検出し、情報の記録再生を行う情報記録再生
装置において、上記した本発明のいずれかの駆動ステー
ジを有することを特徴としている。また、本発明の加工
装置は、被加工物表面に対し探針を相対的に駆動する駆
動ステージを有し、前記被加工物と前記探針との間に物
理相互作用を生じさせることで加工を行う加工装置にお
いて、上記した本発明のいずれかの駆動ステージを有す
ることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】(1)本発明は、上記したように
複数の可動部の生じる慣性力が互いに相殺される方向に
駆動されるように構成することにより、支持体に伝わる
振動を減少させることができ、そのため、支持体を重く
することなく、高速に駆動しても振動の少ない駆動ステ
ージを実現することができる。 (2)また、本発明は、上記したようにm1・a1+m
2・a2+...+mn・an=0の関係を満たして駆動
するように構成することにより、複数の可動部の生じる
慣性力が完全に打ち消し合うので、振動が完全にキャン
セルされる駆動ステージを実現することができる。 (3)また、本発明は、上記したように、前記複数の可
動部における一方の可動部を、他方の可動部に対して相
対的に駆動し、それぞれの可動部の生じる慣性力が、互
いに打ち消し合うように構成することにより、作用反作
用の法則により、上記のバネ支持された一方の可動部と
他方の可動部が互いに逆方向に駆動されるために、それ
ぞれの慣性力が打ち消し合う。そのため、振動の少ない
駆動ステージを実現することができる。
【0010】(4)また、本発明は、上記したように、
一方の可動部と他方の可動部が、それぞれの自由振動の
周波数が等しくなるように構成することにより、これら
可動部の共振周波数が等しいことにより、振動が完全に
キャンセルされる駆動ステージを実現することができ
る。以下、本発明で振動が完全にキャンセルされる理由
を説明する。本発明の解析を行うために、図15のよう
なモデル化を行う。図中で、10は支持部、11は移動
部1、12は移動部2、13は弾性部材1、14は弾性
部材2、15は線形アクチュエータである。このモデル
の運動方程式は、粘性抵抗を無視すると以下で与えられ
る。 ここで、各記号の意味は以下の通りである。 m1:支持部の質量、m2:移動部1の質量、m3:移
動部2の質量、x1:支持部の変位、x2:移動部1の
変位、x3:移動部2の変位、k1:弾性部材1のばね
定数、k2:線形アクチュエータのばね定数、k3:弾
性部材2のばね定数、f:アクチュエータの発生力 数式1をラプラス変換してまとめると、 となる。左辺のマトリクスをΔとおくと、両辺にΔの逆
行列をかけて次式を得る。 特に、駆動力fに対する支持体の変位x1の伝達関数
は、 となるが、本発明では、二つの可動部の共振周波数が等
しいことから、 となり、結局、伝達関数は0となる。それゆえ、慣性力
が完全にキャンセルされて、駆動力fで支持体が加振さ
れないことがわかる。
【0011】(5)また、本発明は、上記したように、
駆動信号増幅手段の増幅率が複数の可動部の発生する慣
性力を相殺するように設定することが可能となるように
構成することにより、駆動時に振動の少ない駆動ステー
ジを実現することができる。 (6)また、本発明は、上記したように 、駆動信号増
幅手段の増幅率を可動部の積載量に応じて制御するよう
に構成することにより、可動部の積載量が変化しても振
動が増えることのない駆動ステージを実現することがで
きる。 (7)また、本発明は、上記したように、駆動信号増幅
手段の周波数特性を可動部の駆動周波数特性に応じて設
定するように構成することにより、可動部の駆動周波数
特性がふぞろいであっても、振動の少ない駆動ステージ
を実現することができる。 (8)また、本発明は、上記したように、駆動時に2つ
以上のそれぞれの円筒形圧電素子の発生する慣性力が、
互いに相殺されるように構成することにより、複数の円
筒形圧電素子の発生する慣性力が互いに相殺されるの
で、振動の少ない駆動ステージを実現することができ
る。 (9)また、本発明は、上記したように、駆動信号増幅
手段の増幅率が複数の円筒形圧電素子の発生する慣性力
を相殺するように設定することが可能となるように構成
することにより、駆動時に振動の少ない駆動ステージを
実現することができる。 (10)また、本発明は、上記したように、駆動信号増
幅手段の増幅率を可動部の積載量に応じて制御するよう
に構成することにより、可動部の積載量が変化しても振
動が増えることのない駆動ステージを実現することがで
きる。 (11)また、本発明は、上記したように、駆動信号増
幅手段の周波数特性を円筒型圧電素子の駆動周波数特性
に応じて設定するように構成することにより、円筒型圧
電素子の駆動周波数特性がふぞろいであっても、振動の
少ない駆動ステージを実現することができる。 (12)また、本発明は、上記したように、本発明の駆
動ステージを有する走査型プローブ顕微鏡を構成するこ
とにより、駆動ステージの振動が少なくなるので、高速
に走査を行っても、振動が少なく、鮮明な像を取得する
ことができる走査型プローブ顕微鏡を実現できる。 (13)また、本発明は、上記したように、本発明の駆
動ステージを有する情報記録再生装置を構成することに
より、駆動ステージの振動が少なくなるので、高速に走
査を行っても、振動が少なく、記録再生エラーの少ない
情報記録再生装置を実現できる。 (14)また、本発明は、上記したように、本発明の駆
動ステージを有する加工装置を構成することにより、駆
動ステージの振動が少なくなるので、高速に走査を行っ
ても、振動が少なく、高精度に加工を行える加工装置を
実現することができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。 [実施例1]図1は、実施例1の駆動ステージの概略図
である。支持体101の内側に、移動台102、103
がそれぞれ4本の平行ヒンジバネ104、105で、図
中で水平方向に移動できるように支持されている。ま
た、圧電アクチュエータ106は、一端を移動台102
に、他方を移動台103に結合されている。圧電アクチ
ュエータ106は、電圧を印加すると長さが図中で左右
方向に伸びるように分極処理が施されている。また、駆
動信号は、増幅器110で増幅されて圧電アクチュエー
タ106に与えられている。本発明の駆動ステージに
は、移動台が2つある。どちらか一方の移動台のみを使
用してもよいし、両方を使用してもよい。本実施例の駆
動ステージでは、駆動する際に、移動台102により生
じる慣性力と移動台103の生じる慣性力が相殺し合う
ため、高速で駆動しても振動が少ない。特に、2つの移
動台の共振周波数を等しくすることで、慣性力を完全に
キャンセルすることができる。
【0013】[実施例2]図2は、実施例2の概略図で
ある。支持体201の内側に、移動台202、203が
それぞれ4本の平行ヒンジバネ204、205で、図中
で水平方向に移動できるように支持されている。また、
圧電アクチュエータ206、207は、一端を支持体2
01に結合され、他方がそれぞれ移動台202、203
に結合されている。2つの圧電アクチュエータ206、
207は、電圧を印加すると長さが図中で左右方向に伸
びるように分極処理が施されている。また、駆動信号
は、それぞれ増幅器210、211で増幅されて圧電ア
クチュエータ206、207に与えられている。ここ
で、増幅器210、211の信号増幅率A1、A2は、
移動台202、203を駆動した時の慣性力が逆向きで
等しくなるように設定されている。つまり、移動台20
2、203の質量と駆動加速度をそれぞれm1、m2
と、a1、a2としたときに、m1×a1=m2×a2
となるように設定されている。また、移動台202、2
03を駆動する際の周波数特性が異なっている場合に
は、これらの増幅率を駆動周波数に応じて設定するよう
にするのが望ましい。
【0014】また、移動台に搭載されるものの質量に応
じて増幅率を制御することで、移動台上に搭載するもの
の質量によらず振動が生じないようにすることができ
る。本発明のステージは、駆動される移動台が2つあ
る。どちらか一方の移動台のみを使用してもよいし、両
方を使用してもよい。以上のように構成した本実施例の
ステージでは、駆動信号を入力すると移動台202、2
03が相対する方向に、かつ慣性力が等しくなるように
駆動されるので、支持体201に伝わる慣性力が相殺さ
れる。そのため、高速な走査を行っても振動の少ない駆
動ステージを提供することができる。また、増幅器の増
幅率を制御することで、ステージに搭載するものの質量
によらず振動の少ない駆動ステージを提供することがで
きる。
【0015】[実施例3]図3は、実施例3の概略図で
ある。支持体301の内側に、移動台302と、永久磁
石303a、303bがそれぞれ平行ヒンジバネ30
4、305で、図中で水平方向に移動できるように支持
されている。永久磁石303aと303bは、N極どう
しが向き合うように配置されている。移動台302には
コイル307が固定されており、その内側を連結棒30
6が貫通している。連結棒306は永久磁石303aと
303bを連結しており、これら3つの部材は一体化し
ている。本ステージの駆動信号は、増幅器310で増幅
されてコイル307に入力される。増幅器310からコ
イル307に電流を流すと、コイル307と永久磁石3
03a、303bとの間に力が働く。この力の向きは、
永久磁石303aと303bの作る磁界と、コイル30
7に流れる電流の向きで決定される。図4は、コイル3
07に電流を流した時に、コイルの右側がS極、左側が
N極になるような磁界が生じ、移動台302が図中で右
に駆動され、永久磁石303a、303bが左に駆動さ
れている様子を示している。このように、移動台302
と永久磁石303a、303bは逆向きに駆動されるた
め、それぞれの生じる慣性力は相殺され、振動が減少す
る。また、本実施例では、圧電アクチュエータではな
く、コイルと永久磁石とからなる電磁アクチュエータを
使用しているので、駆動時にヒステリシスが生じること
がない。また、304で弾性支持された302の共振周
波数を、305で弾性支持された303a、303b、
306の一体化した部材の共振周波数を等しくすること
で慣性力を完全にキャンセルすることができる。
【0016】[実施例4]図5は、実施例4の概略図を
示すものであり、実施例3の駆動ステージを情報記録再
生装置に適用した例である。図5において、401〜4
07は、301〜307と同様で駆動ステージを構成し
ている。図5において、駆動ステージは横方向から見て
表示されており、また、一部省略されて表示されてい
る。平行ヒンジバネ404、405(不図示)は、それ
ぞれ支持しているものの共振周波数が等しくなるように
バネ定数を調整されている。移動台402の上部には、
導電性基板425と記録層426からなる記録媒体42
7が配置されており、導電性基板425は電気的に接地
されている。また、永久磁石403a、403bの上部
にはY駆動機構ガイド420が連結されている。Y駆動
機構ガイド420の上にはY駆動機構スライダ421が
紙面に垂直方向に移動できるように設置されている。Y
駆動機構スライダ421は、Y駆動機構ガイド420に
対して圧電インチウォーム機構で紙面に垂直な方向に駆
動されるようになっている。そして、2つのY駆動機構
スライダ421の上にはプローブ固定板422が設置さ
れている。そして、プローブ固定板422の記録媒体4
27に対抗する側には自由端に探針424を有する微小
カンチレバー423が3本固定されており、探針424
の先端が記録媒体427に所望の接触力で接触するよう
に配置されている。ここで、探針424の先端から見た
カンチレバー423の弾性変形の弾性定数が約0.1
[N/m]、弾性変形量が約1[μm]であるとする
と、記録媒体427に対する探針424の接触力は約1
-7[N]程度となる。
【0017】また、探針424は導電性で、切り替えス
イッチ431を通じて、記録制御回路433もしくは電
流電圧変換回路435と電気的に接続されている。図5
では、最も左側のプローブの回路のみが図示されている
が、実際にはすべてのプローブに同様な回路が存在して
いる。記録層426としては、電圧印加により流れる電
流値が変化するような材料を用いる。具体例としては、
第1に、特開昭63−161552号公報、特開昭63
−161553号公報に開示されているようなポリイミ
ドやSOAZ(ビス−n−オクチルスクアリリウムアズ
レン)等電気メモリー効果を有するLB膜(=Lang
muir−Blodgette法により作製された有機
単分子の膜の累積膜)が挙げられる。この材料は、探針
−LB膜−基板間にしきい値以上の電圧(5〜10
[V]程度)を印加すると間のLB膜の導電性が変化
(OFF状態→ON状態)し、再生用のバイアス電圧
(0.01〜2[V]程度)を印加した際に流れる電流
が増大するものである。第2の具体例として、GeT
e,GaSb,SnTe等の非晶質薄膜材料が挙げられ
る。この材料は、探針−非晶質薄膜材料−基板間に電圧
を印加し、流れる電流により発生する熱で非晶質→晶質
への相転移を起こさせるものである。これにより材料の
導電性が変化し、再生用のバイアス電圧を印加した際に
流れる電流が増大するものである。第3の具体例とし
て、ZnやW、Si、GaAs等の酸化性金属・半導体
材料が挙げられる。この材料は、探針−酸化性金属・半
導体材料間に電圧を印加すると、流れる電流により、材
料表面に吸着している水や大気中の酸素と反応し、表面
に酸化膜が形成される。このため材料表面の接触抵抗が
変化し、バイアス電圧を印加した際に流れる電流が減少
する。
【0018】上記の記録再生装置において記録媒体42
7に対し探針424を走査する際、カンチレバー423
上の探針424先端は記録媒体427に対し、常に接触
した状態を保つ。このような接触走査方式は、探針42
4の先端を記録媒体427に対し接触させたまま走査す
る場合に、記録媒体427の表面に凹凸があっても、カ
ンチレバー423の弾性変形によりこれを吸収するた
め、探針424の先端と記録媒体427の表面の接触力
はほぼ一定に保たれ、探針424や記録媒体427が破
壊することを避けられる。この方式は探針424を高さ
方向に制御する手段が不必要であるため、構成が複雑に
ならず、特に複数のプローブを有する装置に適してい
る。また、記録媒体427に対する個々の探針424の
高さ方向のフィードバック制御が不必要であるため、記
録媒体427に対する探針424の高速走査が可能とな
る。
【0019】以上のような構成の記録再生装置におけ
る、記録再生の手順を説明する。まず、記録再生時の探
針424の記録媒体427に対する走査は、以下のよう
にして行う。X駆動回路410には、制御コンピュータ
より、図6(a)に示すような正弦波信号が入力され
る。すると、移動台402と永久磁石403a、403
bは、対抗する方向に往復運動するように駆動される。
本実施例では、駆動周波数を10Hz、往復運動の端か
ら端までの振幅を200μmとした。このとき、探針4
24の記録媒体427に対する走査速度は平均4mm/
sとなる。移動台402と永久磁石403a、403b
は対抗する向きに駆動されるため、それぞれの慣性力は
相殺し合う。また、Y駆動回路411には、図6(b)
に示すような、移動台402の駆動方向が切り替わるタ
イミングで、Y方向に1ステップずつ移動するような信
号を与える。その信号によって、Y駆動機構スライダ4
21のインチウォーム機構を駆動して、1ステップずつ
移動するようにする。本実施例では、1ステップの移動
距離を20nmとした。Y方向への移動は、加速度がX
方向の移動に比べて非常に小さいために、それに起因す
る振動はほとんど生じない。X駆動回路410とY駆動
回路411に上記のような信号を入力すると、探針42
4は記録媒体427に対して図6(c)のようにラスタ
ー状に走査される。
【0020】まず、情報記録時においては、探針424
の先端が記録媒体427に対し、接触した状態を保った
状態で、以上説明したような走査を行いながら、制御コ
ンピュータ430により制御された記録制御回路433
から発生された記録信号が、記録系に切り替えられた切
り替えスイッチ431を通し、探針424から記録媒体
427に印加される。このようにして、記録層426の
探針424先端が接触する部分に局所的に記録が行われ
る。そして、上述のように記録が行われた情報の再生は
次のように行う。切り替えスイッチ431により、探針
424からの信号配線を再生系に切り替えた後、以上説
明したような走査を行いながら、バイアス電圧印加手段
432により、探針424と導電性基板425との間に
バイアス電圧を印加し、間に流れる電流を電流電圧変換
回路435において電圧に変換する。記録媒体427上
の記録ビットの部分は記録がなされていない部分に比べ
電流が多く(または、少なく)流れるため、ビットの有
無が電圧信号に変換される。そして、その再生信号はバ
ンドパスフィルタ436と復調回路437を通して、バ
イナリデータとして制御コンピュータ430に入力され
る。このようにして、記録媒体427に記録された情報
の再生を行なうことができる。本発明の情報記録再生装
置においては、X方向の駆動に起因する振動がキャンセ
ルされるので、高速な走査を行っても振動することがな
く、正確に情報の記録再生を行うことができる。
【0021】[実施例5]図7に実施例5の駆動ステー
ジの斜視図を示す。本ステージは、図7に示すように円
筒形の圧電素子からなる駆動ステージが2つ同心円状に
重なった構造をしている。第1の円筒形圧電素子500
の内側に第2の円筒形圧電素子510が同心円状に配置
されている(図7では分解して表示)。第1の円筒形圧
電素子500の周囲には、4分割された電極501〜5
04が配置されており(ただし504は図7では裏側に
あたるため不図示)、その上部には移動台505が接合
されている(図7では分解して表示)。また、第2の円
筒形圧電素子510の周囲には、4分割された電極51
1〜514が配置されており(ただし、514は図7で
は裏側にあたるため不図示)、上部には重り515が接
合されている(図7では分解して表示)。第1、第2の
円筒形圧電素子500、510は、相対する電極(50
1と503、502と504、511と513、512
と514)の電圧を制御して、一方が伸び他方が縮むよ
うにすることにより、屈曲させることができる。また、
4つの電極に同じように電圧を印加することで長軸方向
に伸縮させることができる。つまり、この圧電素子50
0、510の屈曲、伸縮を電圧で制御できる。それゆ
え、この圧電素子の上部に配置した移動台505と重り
515をそれぞれ3次元方向に駆動することができる。
【0022】図8は、本ステージの結線図を示した図で
ある。本結線図に示すように結線することで、外側の円
筒形圧電素子500と内側の円筒形圧電素子510は、
常に逆方向に駆動されることになる。図9は、駆動時の
変形の様子の断面図である。図中で、円筒形圧電素子5
00は、左向きに曲がって上方向に伸びており、円筒形
圧電素子510は、右向きに曲がって下方向に縮んでい
る。増幅器520〜522の増幅率−AX、−Ay、−
Azはそれぞれ、円筒形圧電素子500と510の発生
する慣性力がキャンセルするように設定されている。ま
た、これらの増幅率は、移動台に載せるものの質量が変
化した時には、最適な値に調整するのが望ましい。以上
のように構成された本発明は、常に外側の第1の円筒形
圧電素子500と内側の第2の円筒形圧電素子510の
発生する慣性力がキャンセルするように駆動されるの
で、高速に駆動しても振動の少ないステージを提供する
ことができる。
【0023】[実施例6]図10は、実施例6の駆動ス
テージの概略図である。本ステージは、図10に示すよ
うに駆動ステージを4つ組み合わせたような構造になっ
ている。移動台611〜614は、平行ヒンジバネ64
0を介して副支持体601〜604に接続しており、ま
た、それらの平行ヒンジバネの他端は支持体600に接
続されている。また、アクチュエータ621〜624は
それぞれ一方の端を副支持体601〜604に接続さ
れ、他端を支持ポスト630に接続されている。支持ポ
スト630は、支持体600と一体になっている(不図
示)。これらは、全体として上下左右対称な形状となっ
ている。X駆動信号は増幅器650を通じて、アクチュ
エータ621と623に供給され、Y駆動信号は増幅器
651を通じて、アクチュエータ622と624に供給
される。そのため、対抗して配置されているアクチュエ
ータ621と623、622と624はそれぞれ同時に
伸縮する。このように動作することで、本発明のステー
ジは駆動した際に全体の慣性力が相殺し合うようになっ
ている。
【0024】図11に、本実施例のステージを駆動した
際の例を示す。図11(a)は、アクチュエータ622
と624が縮んだ様子を示している。アクチュエータ6
22と624が縮むことにより副支持体602は図中で
上方向に移動し、副支持体604は図中で下方向に移動
する。それらと連動して、移動台612と613は図中
で上方向に移動し、移動台611と614は図中で下方
向に移動する。このように、支持体と移動台が上下対称
に動くことで、これらの動作により発生する慣性力はす
べて相殺し合う。図11(b)は、アクチュエータ62
2と624が縮み、621と623が伸びた様子を示し
ている。それにより副支持体601は図中右、副支持体
602は図中上、副支持体603は図中左、副支持体6
04は図中下に移動する。また、移動台611は図中右
下、移動台612は図中右上、移動台613は図中左
上、移動台614は図中左下に移動する。このように、
支持体と移動台が上下左右対称に動くことで、これらの
動作により発生する慣性力は、すべて相殺し合う。図1
1(c)は、X駆動信号にcosωt、Y駆動信号にs
inωtを入力した時の様子である。副支持体601〜
604は正弦波状に動き、移動台611〜614は円状
に動く。(a)、(b)と同様に、支持体と移動台が対
称的に動くことで、これらの動作により発生する慣性力
は、すべて相殺し合う。本発明のステージでは移動台が
4つあるが、それらすべてを使ってもよいし、1つだけ
を使うようにしてもよい。以上説明したように、本発明
のステージは慣性力が相殺し合うので、高速で2次元駆
動した際に振動の少ないステージを供給することができ
る。
【0025】[実施例7]図16は、実施例7の走査型
トンネル顕微鏡の機構と制御回路の概略を示したもので
ある。実施例5に示したステージを走査型トンネル顕微
鏡(STM)に応用している。固定台701の上に円筒
型圧電素子700が配置され、その上部に移動台705
が配置されている。円筒型圧電素子700の内部には、
同心円状に、700よりも小径の円筒型圧電素子が配置
され、その上部には重りが配置されている(不図示)。
移動台705の上部には、導電性の試料725が設置さ
れている。導電性の試料725は、印加電圧制御回路7
32によって制御コンピュータ730から印加する電圧
を制御することができる。試料725には、導電性の探
針724が対向するように配置され、探針724は、探
針支持体723で支持されている。探針724に流れる
トンネル電流は、電流電圧変換回路735で電圧に変換
され、制御コンピュータ730に入力される。また、制
御コンピュータ730は、X、Y、Z駆動信号を生成
し、円筒型圧電素子700を駆動し、また、これらの駆
動信号は反転アンプ720〜722を介して、円筒型圧
電素子700の内部の円筒型圧電素子(不図示)を駆動
する。これにより、実施例5に示したように、ステージ
を駆動した時の慣性力はキャンセルされる。
【0026】さて、STM測定動作について説明する。
本実施例ではトンネル電流が一定になるように探針・試
料間距離を制御する場合(トンネル電流一定モード)に
ついて説明する。試料725には、印加電圧制御回路7
32によって導電性の探針724に対して所定量の測定
バイアス電圧が印加されている。探針724と試料72
5が接近装置(不図示)によって接近させられると、あ
る距離以内で両者の間にトンネル電流が流れはじめる。
このトンネル電流信号は電流電圧変換回路735によっ
て電圧信号に変換され制御コンピュータ730に送られ
る。このトンネル電流信号は探針724と試料725と
の距離制御に用いられる。本実施例では制御コンピュー
タ730はトンネル電流が一定になるようにZ駆動信号
を生成し、円筒型圧電素子700の伸縮方向の変位を制
御する。このような手続きによってフィードバックルー
プが構成され、トンネル電流一定制御が実現される。
【0027】次に、表面観察像を得るために制御コンピ
ュータ730は、X、Y駆動信号を生成して、探針72
4と試料725とを試料面と平行な方向(X,Y方向)
に相対移動させる。これを以下XY走査と呼ぶ。このX
Y走査によって得られたトンネル電流信号(カレント信
号)またはそのそのトンネル電流信号による制御信号
(トポグラフィック信号)は、CRT等のモニタ(不図
示)上のX−Y座標に対応する位置に、それらの信号の
大きさに応じて輝度や色信号などによって出力されるこ
とで試料表面を画像として観察することができるように
なっている。本発明のSTM装置によれば、円筒型圧電
素子700と、内部に配置された円筒型圧電素子を逆方
向に駆動することで慣性力をキャンセルするため、高速
な駆動を行っても振動が生じることが無く、鮮明な像を
取得できるSTM装置を提供することができる。なお、
本実施例で用いた回路は一例として示したものであって
これに限定されるものではなく、たとえば全体をアナロ
グで制御することも可能であることはいうまでもない。
【0028】[実施例8]本実施例では、実施例7で示
したSTM装置(図16参照)と、金(Au)を表面に
堆積したシリコンウェハとを、真空排気したチャンバー
内に設置し、チャンバー内の真空度が約1×10-4To
rrとなるように6フッ化タングステン(WF6)ガス
を導入する。この状態で試料(Au)表面のSTM観察
を行うと、探針走査部分に対応してタングステンが試料
表面に堆積する。この様なSTM装置構成による試料表
面への選択堆積あるいはエッチングなどの加工において
も、本発明の装置は従来の装置に比較して高速走査時に
振動が生じないので、高精度な加工を行うことができ
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
軽量で、高速に駆動しても振動が少ないステージを提供
することができる。また、本発明のステージを適用する
ことで、軽量で振動が少なく鮮明な像を取得できるSP
Mや、軽量で振動が少なく記録再生時のエラーの少ない
情報記録再生装置を提供することができる。また、本発
明のステージを適用することで、高速に走査を行って
も、高精度な加工を行うことができる加工装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のステージを説明する図である。
【図2】実施例2のステージを説明する図である。
【図3】実施例3のステージを説明する図である。
【図4】実施例3のステージの動作を説明する図であ
る。
【図5】実施例4の情報記録再生装置を説明する図であ
る。
【図6】(a)は実施例4の情報記録再生装置のステー
ジのX駆動信号を説明する図である。(b)は実施例4
の情報記録再生装置のステージのY駆動信号を説明する
図である。(c)は実施例4の情報記録再生装置のプロ
ーブの動作軌跡を説明する図である。
【図7】実施例5のステージを説明する図である。
【図8】実施例5のステージの配線図である。
【図9】実施例5のステージの動作を説明する図であ
る。
【図10】実施例6のステージを説明する図である。
【図11】実施例6のステージの動作を説明する図であ
る。
【図12】従来の円筒形圧電素子を用いたステージであ
る。
【図13】従来の1軸駆動型ステージである。
【図14】従来の2軸駆動型スデージである。
【図15】慣性力がキャンセルされることを説明するた
めの力学モデルである。
【図16】実施例7の走査トンネル顕微鏡を説明する図
である。
【符号の説明】
10:支持部 11:移動部1 12:移動部2 13:弾性部材1 14:弾性部材2 15:線形アクチュエータ 101、201、301、401、600、2001、
3000:支持体 102、103、202、203、302、402、5
05、611〜614、1005、2002、300
3:移動台 104、105、204、205、304、305、6
40、2003、3010〜3017:平行ヒンジバネ 106、206、207、621〜624、2004、
3005、3006:圧電アクチュエータ 110、210、211、310、650、651:増
幅器 303a、303b、403a、403b:永久磁石 306、406:連結棒 307、407:コイル 410:X駆動回路 411:Y駆動回路 420:Y駆動機構ガイド 421:Y駆動機構スライダ 422:プローブ固定版 423:微小カンチレバー 424:探針 425:導電性基板 426:記録層 427:記録媒体 430:制御コンピュータ 431:切り替えスイッチ 432:バイアス印加手段 433:記録制御回路 434:再生制御回路 435:電流電圧変換回路 436:バンドパスフィルタ 437:復調回路 500、510、1000:円筒形圧電素子 501〜504、511〜514、1001〜100
4:電極 515:重り 520〜522:増幅器 530〜533:反転器 540〜547:加算器 601〜604、3001、3002:副支持体 630:支持ポスト 700:円筒型圧電素子 701:固定台 705:移動台 720〜722:反転アンプ 723:探針支持体 724:導電性の探針 725:導電性試料 730:制御コンピュータ 732:印加電圧制御回路 735:電流電圧変換回路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体と、前記支持体に支持された少なく
    とも2つ以上の複数の可動部と、前記複数の可動部を駆
    動する1つ以上のアクチュエータからなる駆動ステージ
    において、 前記アクチュエータの駆動時に、前記複数のそれぞれの
    可動部の生じる慣性力が互いに相殺する方向に駆動する
    ように構成されていることを特徴とする駆動ステージ。
  2. 【請求項2】前記慣性力を相殺する方向に駆動する構成
    が、 前記複数の可動部の質量をm1,m2,...mnとし、
    前記可動部の駆動時の加速度ベクトルをa1,a
    2,...anとしたとき、 m1・a1+m2・a2+...+mn・an=0の関係
    を満たして駆動するように構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の駆動ステージ。
  3. 【請求項3】前記複数の可動部が、前記支持体もしくは
    他の可動部に対してバネ性部材で弾性的に支持され、 前記アクチュエータによって、前記複数の可動部におけ
    る一方の可動部を、他方の可動部に対して相対的に駆動
    し、それぞれの可動部の生じる慣性力が、互いに打ち消
    し合うように構成されていることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の駆動ステージ。
  4. 【請求項4】前記弾性的に支持された一方の可動部と他
    方の可動部は、それぞれの自由振動の周波数が等しくな
    るように構成されていることを特徴とする請求項3に記
    載の駆動ステージ。
  5. 【請求項5】前記アクチュエータを少なくとも2つ以上
    と、該2つ以上のそれぞれのアクチュエータを駆動する
    駆動信号増幅手段を有し、 前記駆動信号増幅手段は、その駆動信号の増幅率を、前
    記複数の可動部のそれぞれが発生する慣性力を互いに相
    殺できるように設定することが可能に構成されているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の駆動ス
    テージ。
  6. 【請求項6】前記駆動信号増幅手段は、その駆動信号の
    増幅率を、前記可動部の積載量に応じて制御することが
    可能に構成されていることを特徴とする請求項5に記載
    の駆動ステージ。
  7. 【請求項7】前記駆動信号増幅手段は、その駆動信号の
    周波数特性を、前記可動部の駆動特性に応じて設定する
    ことが可能に構成されていることを特徴とする請求項5
    または請求項6に記載の駆動ステージ。
  8. 【請求項8】周囲に複数の駆動電極が設けられた円筒形
    圧電素子からなる駆動ステージにおいて、 前記円筒形圧電素子が少なくとも2つ以上同心円状に配
    置され、駆動時に前記2つ以上のそれぞれの円筒形圧電
    素子の発生する慣性力が、互いに相殺されるように構成
    されていることを特徴とする駆動ステージ。
  9. 【請求項9】前記円筒形圧電素子を駆動する駆動信号増
    幅手段を有し、前記駆動信号増幅手段は、その駆動信号
    の増幅率を、前記2つ以上のそれぞれの円筒形圧電素子
    の発生する慣性力を互いに相殺できるように設定するこ
    とが可能に構成されていることを特徴とする請求項8に
    記載の駆動ステージ。
  10. 【請求項10】前記駆動信号増幅手段は、その駆動信号
    の増幅率を、積載量に応じて制御することが可能に構成
    されていることを特徴とする請求項9に記載の駆動ステ
    ージ。
  11. 【請求項11】前記駆動信号増幅手段は、その駆動信号
    の周波数特性を、前記円筒型圧電素子の駆動特性に応じ
    て設定することが可能に構成されていることを特徴とす
    る請求項9または請求項10に記載の駆動ステージ。
  12. 【請求項12】試料表面に対し探針を相対的に駆動する
    駆動ステージを有し、前記試料と前記探針との物理相互
    作用を検出し、前記試料表面の観察をする走査型プロー
    ブ顕微鏡において、請求項1〜請求項11のいずれか1
    項に記載の駆動ステージを有することを特徴とする走査
    型プローブ顕微鏡。
  13. 【請求項13】記録媒体表面に対し探針を相対的に駆動
    する駆動ステージを有し、前記記録媒体と前記探針との
    物理相互作用を検出し、情報の記録再生を行う情報記録
    再生装置において、請求項1〜請求項11のいずれか1
    項に記載の駆動ステージを有することを特徴とする情報
    記録再生装置。
  14. 【請求項14】被加工物表面に対し探針を相対的に駆動
    する駆動ステージを有し、前記被加工物と前記探針との
    間に物理相互作用を生じさせることで加工を行う加工装
    置において、請求項1〜請求項11のいずれか1項に記
    載の駆動ステージを有することを特徴とする加工装置。
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