JP2000088125A - 制御弁 - Google Patents
制御弁Info
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Abstract
大し、また小型で耐久性を備えた制御弁を提供する。 【解決手段】 ベローズ組立体4は、有効受圧面積が異
なる複数のベローズ5,6と、その可動部である軸受部
材8と弁体9を接続するロッド10を備え、圧力応答対
象となる流体に対して小さな有効受圧面積に相当する付
勢力を得て弁体9の開閉弁力とする。
Description
り詳しくは、制御流体の圧力に応答する圧力応答手段を
備えた制御弁であり、圧力応答対象となる制御流体の圧
力範囲を拡大し、また小型で耐久性を備える技術に関す
る。
変容量型の圧縮機において、例えば回転軸に対し揺動し
て所定の角度に設定される斜板の軸方向変位をピストン
の往復動に変換して冷媒を圧縮する斜板式の圧縮機で
は、斜板の角度が一定に固定された場合、入力される回
転数の変化に応じて冷房能力が変化してしまう。
能力に応じて斜板の角度を変え、ピストンの往復動スト
ロークを変更して冷房能力の調整を行なうことが行なわ
れている。
冷媒が気化して吸熱作用を伴うエバポレータを通過する
冷風の吹き出し温度(冷風の吹き出し量及び冷却前の温
度にも関係する)と圧縮機の冷媒の吸入圧力Psは、相
関関係を有することから(冷風温度が上がると吸入圧力
Psは上昇し、冷風温度が下がると吸入圧力Psは下降
する)、吸入圧力Psの変化を利用して斜板を所定の角
度に設定する制御が行なわれている。
力される冷媒の圧力を吐出圧力Pd、斜板を所定の角度
に設定するために斜板が配置される圧縮機のクランク室
の圧力をクランク室圧力Pcとする。
行なうための制御弁500の断面構成説明図であり、図
8はその模式図である。
ィ501と、バルブボディ501の開口部501aに嵌
合されるバルブシート502とを備える。
01bとなっている。
組立体503は、保持プレート503a,503bと、
その封止部に両端部が封止固定され、内部を真空あるい
は一定圧力(P0 )に密封された圧力応答部材としての
ベローズ503cとから構成され、バネ504により伸
長方向に付勢されている。
1の端面部501cに設けられた窪み501dに嵌合
し、保持プレート503bはバルブシート502のシー
ト面502aに当接し、バルブ部505を開閉する弁体
として機能する。
ド506が接続している。
室501bに開口しベローズ503cにかかる雰囲気圧
力をクランク室圧力Pcとするポート507、吸入圧力
Psがかかるポート508が形成され、バルブ505が
開弁した際には、クランク室圧力Pcが吸入圧力Ps側
へと逃がされる。
入圧力Psの検知にクランク室圧力Pcを雰囲気圧力と
したベローズ組立体503の付勢力をバルブ部505の
閉弁圧力(保持プレート503bの押圧力)とし、吸入
圧力Psの変化を受けてバルブ部505の開閉弁力を調
整する。
Psへの流量制御を行ない、クランク室圧力Pcを調圧
し圧縮機の斜板の角度を変えて冷房能力の調整(吐出圧
力Pdの調圧)を行ない、結果的に吸入圧力Psを制御
している。
ス式を以下の数式1に示す。
s)−S3(Pd−Ps)=0 また、ベローズ503cにおいて、クランク室圧力Pc
に対してその付勢力を保つためには、バネ付勢力f1
(f1はf0に含まれる付勢力)を数式2に示された条
件とする必要がある。
134a)では、クランク室圧力Pcは最大でも8kgf
/cm2 程度となっているが、冷媒を炭酸ガスや炭化水
素等の凝縮圧力が高圧で、クランク室圧力Pcが20kg
f /cm2 を越えるような制御が必要となった場合、数
式2を正立させるためには、f1を大きくするか、ある
いはベローズ受圧面積S1を小さくする必要がある。
題から、ベローズ有効受圧面積Sを極度に小さくするこ
とは困難であり、現在の一般的な生産加工技術では、最
小のベローズ有効受圧面積Sは0.2cm2 程度(コス
トや生産性を度外視した場合には、ベローズ有効受圧面
積Sをこれ以下とすることも可能である。)となってい
る。
f /cm2 、ベローズ内圧力P0を0kgf /cm2 、ベ
ローズ受圧面積S1を0.2cm2 とした場合、数式2
は数式3のようになる。
ブ部等に大きな荷重が作用し、耐久性が低下する懸念が
ある。また、耐久性を補うために強度を大きくした場合
には、サイズの大型化や重量増となってしまう。
様に圧縮機の制御を行なうための制御弁550の断面構
成説明図であり、図10はその模式図である。
圧力Psがかかり、吸入圧力Psに基づいてバルブ部5
52が開閉し、吐出圧力Pdからクランク室圧力Pcへ
と送られる冷媒の流量制御を行なうことにより、結果的
に吸入圧力Psを制御する構成のものである。
53は、ベローズ553aの内部に配置されたバネ55
3bとベローズ553aの外周に配置されるバネ554
により伸長方向に付勢される。
は、ベローズ出力ロッド555と吐出感圧ロッド556
により、軸方向に対向する荷重がかけられている。吐出
感圧ロッド556は、バネ557による閉弁方向の付勢
力が加えられている。
容しているバネ室558はバルブボディ559を軸方向
に貫通する通路560により接続され、バネ室558に
は吸入圧力Psがかかっている。
ス式を以下の数式4に示す。
−Ps)−S3(Pd−Pc)+S4(Pd−Ps)=
F2 また、ベローズ組立体553の圧力バランス式を数式5
に示す。
縮圧力の高い炭酸ガスや炭化水素等を使用し、吸入圧力
Psが20kgf /cm2 を越えるような制御が必要とな
った場合には、数式5のバランスを保つ為には、ベロー
ズ内バネ付勢力f0が大きくなり(f0=0.2×(2
0−0)=4kgf )、その結果、各圧力をバランスさせ
ようとした場合、バルブ部等に大きな荷重が作用し、耐
久性が低下する懸念がある。また、耐久性を補うために
強度を大きくした場合には、サイズの大型化や重量増と
なってしまう。
術1及び2における制御弁において、冷媒を炭酸ガスや
炭化水素等の凝縮圧力の高い冷媒を用いた場合、吸入圧
力Psやクランク室圧Pc等の圧力応答対象となる制御
流体の圧力の可変幅が大きくなり、ベローズ組立体の受
圧面積を小さくする必要が生じる。
りも小さくすることは困難であることから、ベローズの
出力特性(圧力差に対する付勢力の大きさ)を自由に設
定したり、制御弁を構成するバルブやスプリング等に作
用する力を小さくして制御弁の耐久性を高め、かつ小型
化を達成することは困難となっていた。
めになされたもので、その目的とするところは、圧力応
答対象となる制御流体の圧力範囲を拡大し、また小型で
耐久性を備えた制御弁を提供することにある。
に本発明にあっては、有効受圧面積が異なり、2つの圧
力領域の圧力差に応じて変位する可動部を有した複数の
圧力応答手段と、前記複数の圧力応答手段の可動部を接
続し、それぞれの可動部により得られる付勢力の一部を
相殺させて、前記複数の圧力応答手段よりも小さな有効
受圧面積に相当する付勢力を得るための接続手段と、前
記接続手段の付勢力に応じて開閉制御がなされる弁手段
と、を備えたことを特徴とする。
体の圧力に応じ、かつ複数の圧力応答手段のそれぞれよ
りも小さな有効受圧面積に相当する付勢力で弁手段の開
閉制御を行なうことが可能となる。
する付勢手段等の付勢力を増加させることなく、圧力応
答対象となる制御流体の圧力範囲を拡大し、また小型化
と耐久性を備えることが可能となる。
を介して対向配置された2つの圧力応答手段であること
も好適である。
コンパクトなものとすることが可能となる。
1の断面構成説明図であり、図2は制御弁1の開閉制御
に関係して弁体部に作用する付勢力(以降、fx又はF
xと記載)と、各構成部材における制御流体の圧力を受
ける有効受圧面積(以降、Sxと記載)及び圧力(以
降、Pxと記載)の状態を説明する模式図である。
弁と同様に、例えば、エアコン等(冷房装置)に用いら
れる可変容量型の圧縮機へと導入される冷媒を圧力応答
対象となる制御流体として、圧縮機への吸入圧力Psに
応答した制御を行なう。
ランク室のクランク室圧力Pcに応じて斜板の角度が変
わり、圧縮機から出力される冷媒の吐出圧力Pdすなわ
ち冷房能力を調整としているものである。
と、バルブボディ2の開口部2aに嵌合されるバルブシ
ート部3とを備える。
なっている。
体4は、有効受圧面積が異なる2つの圧力応答手段とし
てのベローズ5,6を環状スリーブ7を介して同軸的に
対向配置している。環状スリーブ7はベローズ室2b内
部に固定されている。
5a,6aとなり、環状スリーブ7に密封して嵌合固定
されている。また、他方の端部は可動部としての可動端
部5b,6bとなり、これが2つの圧力領域としてのベ
ローズ5,6の外部雰囲気圧力と、内部圧力の圧力差に
応じて変位する。
れ、可動端部6bは弁体9に嵌合固定されている。そし
て、軸受部材8と弁体9は、弁体9に一体的に設けられ
た接続手段としてのロッド10により接続されている。
す方向に付勢すると共に、弁体9をバルブシート部3の
シート面3aに付勢するバネ11が配置されている。
例的関係を有する蛇腹部の直径は、それぞれD1,D2
であり、この実施の形態ではD1<D2の関係となって
いる。そして、ベローズ5,6により囲まれた領域を、
内部圧力P0となる密閉圧力領域12としている。
圧力は、ベローズ組立体4の使用条件等に合わせて適宜
な値に設定されるものであるが、雰囲気圧力が大気圧程
度の圧力からもたらされる場合には、圧力差を発生させ
るために負圧(真空)として設定される。
られ、吐出圧力Pdによる付勢力を弁体9に当接して与
える吐出感圧ロッド13が配置されている。
室2bに開口しベローズ5,6にかかる雰囲気圧力をク
ランク室圧力Pcとするポート14,15、吸入圧力P
sがかかるポート16が形成され、弁体9が開弁した際
には、クランク室圧力Pcが吸入圧力Ps側へと逃がさ
れる。
けられたベローズ5,6により発生する付勢力の一部が
ロッド10により相殺されることによって、有効受圧面
積の小さなベローズ組立体に相当する付勢力を発生する
ものとなり、弁体9はこの付勢力に応じて開閉制御がな
されることになる。
いては、クランク室圧力Pcから吸入圧力Psへの流量
制御を行ない、クランク室圧力Pcを調圧し圧縮機の斜
板の角度を変えて冷房能力の調整(吐出圧力Pdの調
圧)を行ない、結果的に吸入圧力Psを制御可能として
いる。
を以下の数式6に示す。
(Pc−Ps)−S3(Pd−Ps)=0 また、ベローズ組立体4に必要なバネ付勢力f1(f1
はベローズ付勢力f0に含まれている)は数式7に示さ
れる。
f1は、ベローズ5,6の受圧面積の差(S1−S4)
により決定する。
ても受圧面積の差を小さくすることにより、バネ付勢力
f1を小さくすることが可能となり、弁体9に大きな付
勢力が作用することを防止できる。
力範囲が拡大した場合でも、弁体9を適切な開閉弁力で
行ない、小型化と耐久性を図ることが可能となる。
面積をベローズ5,6の組み合わせによって任意に設定
可能となり、制御弁1の制御特性の設定の変更を容易に
行なうことができる。
ベローズ5,6の受圧面積の10分の1とすることがで
きた場合には、それによって制御弁1を構成する弁体9
やバネ11等に作用する力も小さく(例えば10分の
1)なるので、理論上その分だけ小型化が可能である。
分の1にすれば強度が相対的に2倍となるので、高圧に
対する作動耐久性を向上させることができる。
態における本発明を適用した制御弁21の断面構成説明
図である。
ダイアフラム組立体22を備えた構成であり、その他の
構成は第1の実施の形態と同様であり、同様の構成には
同じ符号が付されている。
が異なる2つの圧力応答手段としてのダイアフラム2
3,24(ダイアフラム23の有効受圧面積<ダイアフ
ラム24の有効受圧面積)を、環状のハウジング25を
介して同軸的に対向配置している。
動部となり内部圧力P0とクランク室圧力Pcが導入さ
れる雰囲気圧力の圧力差により変位する。そして可動部
は一体的な構成の弁体26により接続されている。
ジ部25aが形成され、弁体26のフランジ部26aと
の間にバネ27が装着されている。
を備えた制御弁21においても、第1の実施の形態の制
御弁1と同様の作用・効果を得ることが可能である。
第1の実施の形態ではベローズとベローズ、第2の実施
の形態ではダイアフラムとダイアフラムとなっている
が、この組み合わせに限定されるものではなく、ベロー
ズとダイアフラムを組み合わせたり、ピストン等の可動
部を有する他の圧力応答手段を採用することも可能であ
る。
た第3の実施の形態における制御弁31の断面構成説明
図であり、図5はその模式図である。
Psがかかり、吸入圧力Psに基づいてベローズ組立体
33により発生した付勢力がバルブ部34を開閉し、吐
出圧力Pdからクランク室圧力Pcへと送られる冷媒の
流量制御を行なうことにより、結果的に吸入圧力Psを
制御可能とする構成の制御弁である。
は、第1の実施の形態のベローズ組立体4と同様の構成
を備えたものであり、有効受圧面積が異なる2つのベロ
ーズ33a,33b及びバネ33cを備えている。
ベローズ出力ロッド35と吐出感圧ロッド36により、
軸方向に対向する荷重がかけられている。吐出感圧ロッ
ド36は、バネ37による閉弁方向の付勢力が加えられ
ている。
ているバネ室38はバルブボディ39を軸方向に貫通す
る通路39aにより接続され、バネ室38には吸入圧力
Psがかかっている。
式を以下の数式8に示す。
(Pc−Ps)−S3(Pd−Pc)+S4(Pd−P
s)=F2 この数式8によると、ベローズ組立体33の付勢力は、
各ベローズの有効受圧面積の差(S1−S5)により決
定することになる(S2,S3,S4を等しく設定した
場合に、Ps,Pc,Pdの圧力項は相殺される)。
力となる吸入圧力Psが高圧(20kgf /cm2 )とな
っても、ベローズ組立体33の付勢力を抑えることが可
能となる。
態における本発明を適用した制御弁41の断面構成説明
図である。
第2の実施の形態と同様のダイアフラム組立体42を備
えた構成であり、その他の構成及び作用・効果は第3の
実施の形態と同様である。
と、圧力応答対象となる制御流体の圧力範囲を拡大し、
また小型で耐久性を備えた制御弁を提供することが可能
となる。すなわち、圧力応答対象となる制御流体の圧力
に応じ、かつ複数の圧力応答手段のそれぞれよりも小さ
な有効受圧面積に相当した付勢力で弁手段の開閉制御を
行なうことが可能となる。
する付勢手段等の付勢力を増加させることなく、圧力応
答対象となる制御流体の圧力範囲を拡大し、また小型化
と耐久性を備えることが可能となる。
の圧力応答手段により、複数の圧力応答手段の構成をコ
ンパクトなものとすることが可能となる。
成説明図である。
の状態を説明する模式図である。
成説明図である。
成説明図である。
の状態を説明する模式図である。
成説明図である。
図である。
を説明する模式図である。
図である。
状態を説明する模式図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 有効受圧面積が異なり、2つの圧力領域
の圧力差に応じて変位する可動部を有した複数の圧力応
答手段と、前記複数の圧力応答手段の可動部を接続し、
それぞれの可動部により得られる 付勢力の一部を相殺させて、前記複数の圧力応答手段よ
りも小さな有効受圧面積に相当する付勢力を得るための
接続手段と、 前記接続手段の付勢力に応じて開閉制御がなされる弁手
段と、 を備えたことを特徴とする制御弁。 - 【請求項2】 前記複数の圧力応答手段は、密閉圧力領
域を介して対向配置された2つの圧力応答手段であるこ
とを特徴とする請求項1に記載の制御弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27257498A JP3826583B2 (ja) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | 制御弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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---|---|---|---|
JP27257498A Expired - Lifetime JP3826583B2 (ja) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | 制御弁 |
Country Status (1)
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Cited By (4)
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WO2007111039A1 (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-04 | Eagle Industry Co., Ltd. | 制御弁および該制御弁を用いた可変容量型圧縮機用制御弁 |
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US8449266B2 (en) | 2006-03-29 | 2013-05-28 | Eagle Industry Co., Ltd. | Control valve for variable displacement compressor |
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-
1998
- 1998-09-09 JP JP27257498A patent/JP3826583B2/ja not_active Expired - Lifetime
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