JP3804294B2 - ソレノイド制御弁 - Google Patents

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JP3804294B2
JP3804294B2 JP28196098A JP28196098A JP3804294B2 JP 3804294 B2 JP3804294 B2 JP 3804294B2 JP 28196098 A JP28196098 A JP 28196098A JP 28196098 A JP28196098 A JP 28196098A JP 3804294 B2 JP3804294 B2 JP 3804294B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はソレノイド制御弁に関する。より詳しくは、制御流体の圧力に応答する圧力応答手段を備えたソレノイド制御弁であり、圧力応答対象となる制御流体の圧力範囲を拡大し、また小型で耐久性を備える技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
エアコン等(冷房装置)に用いられる可変容量型の圧縮機において、例えば回転軸に対し揺動して所定の角度に設定される斜板の軸方向変位をピストンの往復動に変換して冷媒を圧縮する斜板式の圧縮機では、斜板の角度が一定に固定された場合、入力される回転数の変化に応じて冷房能力が変化してしまう。
【0003】
従って、斜板の回転数や必要とされる冷房能力に応じて斜板の角度を変え、ピストンの往復動ストロークを変更して冷房能力の調整を行なうことが行なわれている。
【0004】
この冷房能力の調整においては、例えば、冷媒が気化して吸熱作用を伴うエバポレータを通過する冷風の吹き出し温度(冷風の吹き出し量及び冷却前の温度にも関係する)と圧縮機の冷媒の吸入圧力Psは、相関関係を有することから(冷風温度が上がると吸入圧力Psは上昇し、冷風温度が下がると吸入圧力Psは下降する)、吸入圧力Psの変化を利用して斜板を所定の角度に設定する制御が行なわれている。
【0005】
尚、以降において用いられる圧縮機から出力される冷媒の圧力を吐出圧力Pd、斜板を所定の角度に設定するために斜板が配置される圧縮機のクランク室の圧力をクランク室圧力Pcとする。
【0006】
(従来技術1)
図16は、このような制御を行なうためのソレノイド制御弁600の断面構成説明図であり、図17はその模式図である。
【0007】
ソレノイド制御弁600は、円筒状のバルブボディ601の軸方向両側に感圧部602とソレノイド部603とを備えている。
【0008】
感圧部602には、バルブボディ601の開口部601aに嵌合しベローズ組立体604を収納するベローズキャップ605が備えられている。ベローズキャップ605の内部はベローズ室606となっている。
【0009】
ベローズ室606に配置されるベローズ組立体604は、保持プレート604a,604bと、その封止部に両端部が封止固定され、内部を真空あるいは一定圧力(P0 )に密封された圧力応答部材としてのベローズ604cとから構成され、バネ604dにより伸長方向に付勢されている。
【0010】
保持プレート604aはベローズキャップ605の端面部605aに設けられた窪み605bに嵌合し、保持プレート604bはバルブボディ601のシート面601bに当接し、バルブ部607を開閉する弁体として機能する。
【0011】
ソレノイド部603には、制御電流が印加されるコイル603aにより発生する磁力によりセンタポスト603b側へと吸引され、付勢力を発生するプランジャ603cが備えられている。
【0012】
そして、プランジャ603cの付勢力を弁体である保持プレート604bへと与えるバランスロッド608が配置されている。
【0013】
流体を制御するポートとしては、ベローズ室606に開口しベローズ604cにかかる雰囲気圧力をクランク室圧力Pcとするポート609、吸入圧力Psがかかるポート610が形成され、バルブ部607が開弁した際には、クランク室圧力Pcが吸入圧力Ps側へと逃がされる。
【0014】
ソレノイド制御弁600において、ベローズ組立体604の付勢力をバルブ部607を閉弁させる方向の付勢力とし、またベローズ組立体604に対向して配置されたソレノイド部603の推力(付勢力)をバルブ部607を開弁させる方向の付勢力としている。
【0015】
そして、ソレノイド部603の推力を変更することによって、バルブ部607を開弁させる付勢力を変え、ベローズ組立体604の付勢力とのバランスによりバルブ部607の開閉弁力を調整する。
【0016】
クランク室圧力Pcから吸入圧力Psへの流量制御を行なうことによりクランク室圧力Pcを調圧し、圧縮機の斜板の角度を変えて冷房能力の調整(吐出圧力Pdの調圧)を行ない、結果的に吸入圧力Psを制御している。
【0017】
このソレノイド制御弁600による圧力制御のバランス式を以下の数式1に示す。
【0018】
但し、
f0:ベローズ内バネ付勢力
S1:ベローズ受圧面積
S2:バルブ部受圧面積
P0:ベローズ内圧力
Ps:吸入圧力
Pc:クランク室圧力
Fs:ソレノイド推力
とする。
【0019】
【数1】
f0−S1(Pc−P0)+S2(Pc−Ps)=Fs
数式1によると、各ポート圧力と、それらの圧力を受けるベローズ受圧面積及びバルブ部受圧面積による付勢力と、ソレノイド推力Fsはバランスしているが、吸入圧力Psの可変幅は、ベローズ組立体604の付勢力と、ソレノイド部603の推力によってほぼ決定される。
【0020】
図18に示す制御圧力特性は、吸入圧力Psの制御にあたり、クランク室圧力Pcの影響をなくした例であるが、このときのベローズ受圧面積S1とバルブ部受圧面積S2を、S1=S2とすると、数式1は、数式2となる。
【0021】
【数2】
f0−S1(Ps−P0)=Fs
ここで、吸入圧力PsをPs1とすると、数式2は、数式3となる。
【0022】
【数3】
f0−S1(Ps1−P0)=Fs1
またここで、吸入圧力PsをPs2とすると、数式2は、数式4となる。
【0023】
【数4】
f0−S1(Ps2−P0)=Fs2
従って、吸入圧力Psの可変幅Ps1−Ps2は、数式5の通りとなる。
【0024】
【数5】
Ps1−Ps2=(Fs2−Fs1)/S1
数式5より、吸入圧力Psの可変幅は、ソレノイドの推力可変幅(Fs2−Fs1)及びベローズ受圧面積S1によって決定されることになる。
【0025】
このようなバランス式の下、従来のフロン系の冷媒(R134a)では、吸入圧力Psの可変幅は、5kgf /cm2 程度必要となり、またベローズ受圧面積S1は0.5cm2 程度のため、ソレノイドの必要推力差は2.5kgf 程度となる。
【0026】
しかし、冷媒を炭酸ガスや炭化水素等の凝縮圧力の高い冷媒を用いた場合、吸入圧力Psの可変幅は、20kgf /cm2 程度必要となる。
【0027】
このとき、現在のソレノイドの推力差(2.5kgf )で吸入圧力Psの可変幅を20kgf /cm2 とした場合、ベローズ受圧面積S1は0.125cm2 となり、極端な小型化が必要となり、製作が非常に困難となる。
【0028】
また、逆にベローズ受圧面積S1を現状の0.5cm2 とした場合、ソレノイドの推力差は10kgf 必要となり、ソレノイドの大型化や必要電力の上昇を招くこととなる。
【0029】
(従来技術2)
図19は、上記従来技術と同様に圧縮機の制御を行なうためのソレノイド制御弁650の断面構成説明図であり、図20はその模式図である。
【0030】
従来技術1とは逆に、ベローズ組立体651の付勢力をバルブ部652を開弁させる方向の付勢力とし、またベローズ組立体651に対向して配置されたソレノイド653の推力をバルブ部652を閉弁させる方向の付勢力としている。
【0031】
そして、ソレノイド653の推力を変更することによって、バルブ部652を閉弁させる付勢力を変えることによって、バルブ部652の開閉弁力を調整する。
【0032】
バルブ部652のバルブ652aには、ベローズ出力ロッド655とバランスロッド656により、軸方向に対向する荷重がかけられている。バランスロッド656は、ソレノイド653による閉弁方向の推力が加えられる。
【0033】
また、ベローズ室657とソレノイド653のプランジャ658を収容しているプランジャ室659はバルブボディ660を軸方向に貫通する通路661及びプランジャ658の軸方向孔658aにより接続され、プランジャ室659には吸入圧力Psがかかっている。
【0034】
ソレノイド制御弁650によって吐出圧力Pdからクランク室圧力Pcへの流量制御を行なうことによりクランク室圧力Pcを調圧し、圧縮機の斜板の角度を変えて冷房能力の調整(吐出圧力Pdの調圧)を行ない、結果的に吸入圧力Psを制御している。
【0035】
このソレノイド制御弁650による圧力制御のバランス式を以下の数式6に示す。
【0036】
但し、
f0:ベローズ内バネ付勢力
S1:ベローズ受圧面積
S2:ベローズ出力ロッド655受圧面積
S3:バルブ部652のシール部受圧面積
S4:バランスロッド656受圧面積
P0:ベローズ内圧力
Ps:吸入圧力
Pc:クランク室圧力
Pd:吐出圧力
Fs:ソレノイド推力
とする。
【0037】
【数6】
f0+(Ps−P0)(S2−S1−S4)+Pd(S3−S2)
+Pc(S4−S3)=Fs
数式6によると、各ポート圧力と、それらの圧力を受けるバルブ構成部材による付勢力と、ソレノイド推力Fsはバランスしているが、吸入圧力Psの可変幅は、ベローズ組立体651の付勢力と、ソレノイド653の推力によってほぼ決定される。
【0038】
図21に示す制御圧力特性は、吸入圧力Psの制御にあたり、吐出圧力Pdとクランク室圧力Pcの影響をなくした例である。このときの各受圧面積S2,S3,S4を、S2=S3=S4とすると、数式6は、数式7となる。
【0039】
【数7】
f0−S1・(Ps−P0)=Fs
ここで、吸入圧力PsをPs1とすると、数式7は、数式8となる。
【0040】
【数8】
f0−S1・(Ps1−P0)=Fs1
またここで、吸入圧力PsをPs2とすると、数式7は、数式9となる。
【0041】
【数9】
f0−S1・(Ps2−P0)=Fs2
従って、吸入圧力Psの可変幅Ps1−Ps2は、数式10の通りとなる。
【0042】
【数10】
Ps1−Ps2=(Fs2−Fs1)/S1
数式10より、吸入圧力Psの可変幅は、ソレノイドの推力可変幅(Fs2−Fs1)及びベローズ受圧面積S1によって決定されることになる。
【0043】
このようなバランス式の下、従来のフロン系の冷媒(R134a)では、吸入圧力Psの可変幅は、5kgf /cm2 程度必要となり、またベローズ受圧面積S1は0.5cm2 程度のため、ソレノイドの必要推力差は2.5kgf 程度となる。
【0044】
しかし、冷媒を炭酸ガスや炭化水素等の凝縮圧力の高い冷媒を用いた場合、吸入圧力Psの可変幅は、20kgf /cm2 程度必要となる。
【0045】
このとき、現在のソレノイドの推力差(2.5kgf )で吸入圧力Psの可変幅を20kgf /cm2 とした場合、ベローズ受圧面積S1は0.125cm2 となり、極端な小型化が必要となり、製作が非常に困難となる。
【0046】
また、逆にベローズ受圧面積S1を現状の0.5cm2 とした場合、ソレノイドの推力差は10kgf 必要となり、ソレノイドの大型化や必要電力の上昇を招くこととなる。
【0047】
【発明が解決しようとする課題】
従って、上記の従来技術1〜2におけるソレノイド制御弁において、冷媒を炭酸ガスや炭化水素等の凝縮圧力の高い冷媒を用いた場合、吸入圧力Psやクランク室圧Pc等の圧力応答対象となる制御流体の圧力の可変幅が大きくなり、ベローズ組立体の受圧面積を小さくする必要が生じる。
【0048】
しかし、ベローズ有効受圧面積を所定値よりも小さくすることは困難であることから、ベローズの出力特性(圧力差に対する付勢力の大きさ)を自由に設定したり、ソレノイド制御弁やソレノイド制御弁の耐久性を高め、かつ小型化を達成することは困難となっていた。
【0049】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、圧力応答対象となる制御流体の圧力範囲を拡大し、また小型で耐久性を備えたソレノイド制御弁を提供することにある。
【0050】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、固定端部と可動端部とを有し、有効受圧面積の異なる一対のベローズを備えた内部が密閉されたベローズ組立体、又は、有効受圧面積の異なる一対のダイアフラムを備えた内部が密閉されたダイアフラム組立体と、前記一対のベローズの可動端部同士、又は一対のダイアフラム同士を接続すると共に、ベローズの可動端部又はダイアフラムと開閉制御がなされる弁手段とを接続する接続手段と、印加される電流値に応じて変化する付勢力を前記弁手段の開閉制御に加え、前記弁手段の開閉制御を調節するソレノイドと、を備えたソレノイド制御弁において、前記一対のベローズ又は一対のダイアフラムには、外部雰囲気圧力と密閉された内部圧力とが作用し、前記外部雰囲気圧力が前記一対のベローズ又は一対のダイアフラムに作用することによって生じる前記弁手段への付勢力の変動値は、前記一対のベローズの有効受圧面積の差または前記一対のダイアフラムの有効受圧面積の差と前記外部雰囲気圧力の変動値との積となるように構成されることを特徴とする。
【0051】
これによると、圧力応答対象となる制御流体の圧力に応じ、かつ一対のベローズまたはダイアフラムのそれぞれよりも小さな有効受圧面積に相当する付勢力で弁手段の開閉制御を行なうことが可能となる。
【0052】
また、ソレノイドによる付勢力により弁手段の開閉制御を調節することが可能となる。すなわち、ベローズ組立体またはダイアフラム組立体による付勢力とソレノイドによる付勢力がバランスする位置に弁体を保持することや、圧力応答対象による弁体の開閉制御に必要な付勢力を変えて制御対象流体の圧力範囲を変更又は拡大することが可能となる。
【0053】
ベローズ組立体またはダイアフラム組立体による付勢力とソレノイドによる付勢力をバランスさせる場合では、ベローズ組立体またはダイアフラム組立体による付勢力は小さな有効受圧面積に相当する付勢力となり、制御対象流体の圧力が増大しても付勢力を抑えることができ、ソレノイドによる付勢力を大きくすることも不要となり、ソレノイドの小型化を図ることが可能となる。
【0054】
従って、ソレノイド制御弁の補強や弁体の位置を保持する付勢手段及びソレノイド等の付勢力を増加させることなく、圧力応答対象となる制御流体の圧力範囲を拡大し、またソレノイド制御弁小型化と耐久性を備えることが可能となる。
【0057】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は、ソレノイド制御弁51の断面構成説明図であり、図2はソレノイド制御弁51の開閉制御に関係して弁体部に作用する付勢力(以降、fxまたはFxと記載)と、各構成部材における制御流体の圧力を受ける有効受圧面積(以降、Sxと記載)及び圧力(以降、Pxと記載)の状態を説明する模式図である。
【0058】
このソレノイド制御弁51は、従来技術で説明したソレノイド制御弁600と同様に、例えば、エアコン等(冷房装置)に用いられる可変容量型の圧縮機へと導入される冷媒を圧力応答対象となる制御流体として、圧縮機への吸入圧力Psに応答した制御を行なう。
【0059】
尚、圧縮機としては、斜板が配置されるクランク室のクランク室圧力Pcに応じて斜板の角度が変わり、圧縮機から出力される冷媒の吐出圧力Pdすなわち冷房能力を調整としているものである。
【0060】
このソレノイド制御弁51は、クランク室圧力Pcに応答するベローズ組立体52と、ソレノイド53により、バルブ部54の開閉制御を行なう。
【0061】
ベローズ組立体52は、主要な構成として有効受圧面積に差のある一対の圧力応答手段としてのベローズ52a,52bと、弁体54aを閉弁方向に付勢するバネ52cを備えている。
【0062】
ベローズ組立体52はベローズ室55内に配置され、有効受圧面積が異なる2つのベローズ52a,52bを環状スリーブ52eを介して同軸的に対向配置している。環状スリーブ52eはベローズ室55内部に軸方向に位置調節可能なスリーブ56を介して固定されている。
【0063】
ベローズ52a,52bは、一方の端部が固定端部となり、環状スリーブ52eに密封して嵌合固定されている。また、他方の端部は可動部としての可動端部となりロッド52dにより接続され、2つの圧力領域としてのベローズ52a,52bの外部雰囲気圧力と、内部圧力の圧力差に応じて変位する。
【0064】
ロッド52dは、弁体54aと接続されており、弁体54aを閉弁方向へと付勢する。
【0065】
また、ベローズ52a,52bの有効受圧面積に比例的関係を有する蛇腹部の直径は、それぞれD1,D2であり、この実施の形態ではD1<D2の関係となっている。そして、ベローズ52a,52bにより囲まれた領域を、内部圧力P0となる密閉圧力領域57としている。
【0066】
内部圧力P0となる密閉圧力領域57内の圧力は、ベローズ組立体52の使用条件等に合わせて適宜な値に設定されるものであるが、雰囲気圧力が大気圧程度の圧力からもたらされる場合には、圧力差を発生させるために負圧(真空)として設定される。
【0067】
ソレノイド53は、コイル53aに印加される電圧/電流に応じ、プランジャ53bに付勢力を発生させる。プランジャ53bの付勢力はロッド53cを介して弁体54aに対して開弁方向に伝達される。
【0068】
このソレノイド制御弁51による圧力制御のバランス式を以下の数式11に示す。
【0069】
但し、
f0:ベローズ内バネ52cの付勢力
S1:ベローズ52bの受圧面積
S2:バルブ部54の受圧面積
S3:ベローズ52aの受圧面積
P0:ベローズ内圧力
Ps:吸入圧力
Pc:クランク室圧力
Fs:ソレノイド推力
とする。
【0070】
【数11】
f0−(S1−S3)(Pc−P0)+S2(Pc−Ps)=Fs
この数式11において、ベローズ受圧面積の差とバルブ部受圧面積S2を、S1−S3=S2の関係とすると、数式11は数式12となる。
【0071】
【数12】
f0−(S1−S3)(Ps−P0)=Fs
従って、図18と同様の制御圧力特性を得るためには、
ここで、吸入圧力PsをPs1とすると、数式12は、数式13となる。
【0072】
【数13】
f0−(S1−S3)(Ps1−P0)=Fs1
ここで、吸入圧力PsをPs2とすると、数式12は、数式14となる。
【0073】
【数14】
f0−(S1−S3)(Ps2−P0)=Fs2
従って、吸入圧力Psの可変幅Ps1−Ps2は、数式15の通りとなる。
【0074】
【数15】
Ps1−Ps2=(Fs2−Fs1)/(S1−S3)
数式15より、吸入圧力Psの可変幅は、ソレノイドの推力可変幅(Fs2−Fs1)とベローズの有効受圧面積の差により決定される。
【0075】
その結果、ソレノイドの推力差が小さくてもベローズの面積差を小さくすることにより、吸入圧力Psの大きな可変幅に対応することができ、結果的に吸入圧力Psの可変幅を大きくすることが可能となる。また、ソレノイドの小型化も容易であり、ソレノイド制御弁の小型化を図り、バルブ部に大きな付勢力が加わらないことから耐久性が向上可能となる。
【0076】
(実施の形態2)
図3は、第2の実施の形態における本発明を適用したソレノイド制御弁61の断面構成説明図である。
【0077】
ソレノイド制御弁61は、ベローズ組立体の代わりに第2の実施の形態と同様のダイアフラム組立体62を備えた構成であり、その他の構成及び作用・効果は第1の実施の形態と同様である。
【0078】
(実施の形態3)
図4は、本発明を適用した第3の実施の形態におけるソレノイド制御弁71の断面構成説明図であり、図5はその模式図である。
【0079】
このソレノイド制御弁71は、吸入圧力Psに応答するベローズ組立体72と、ソレノイド73により、バルブ部74の開閉制御を行なう。
【0080】
すなわち、ベローズ組立体72の付勢力をバルブ部74を開弁させる方向の付勢力とし、またベローズ組立体72に対向して配置されたソレノイド73の推力をバルブ部74を閉弁させる方向の付勢力としている。
【0081】
そして、ベローズ組立体72の付勢力とソレノイド73の推力の釣り合いによりバルブ部74の開閉弁力を調整している。
【0082】
ベローズ組立体72は、有効受圧面積の異なるベローズ72a,72bとベローズ72aを伸長方向に付勢するバネ72cを主要な構成として備えている。
【0083】
ベローズ組立体72にはベローズ出力ロッド75が接続され、ベローズ出力ロッド75とソレノイド73のプランジャ73aの間には、弁体部76aを有するバランスロッド76(この実施の形態では、ベローズ出力ロッド75とバランスロッド76は一体的に構成されている)が配置されている。
【0084】
また、ベローズ室77とソレノイド73のプランジャ73aを収容しているプランジャ室73bはバルブボディ78を軸方向に貫通する通路78a及びプランジャ73aの軸方向孔73a1により接続され、プランジャ室73bには吸入圧力Psがかかっている。
【0085】
このソレノイド制御弁71を圧縮機の制御に利用する場合には、ソレノイド制御弁71によって吸入圧力Psに応じて吐出圧力Pdからクランク室圧力Pcへの流量制御を行なうことによりクランク室圧力Pcを調圧し、圧縮機の斜板の角度を変えて冷房能力の調整(吐出圧力Pdの調圧)を行ない、結果的に吸入圧力Psを制御する。
【0086】
このソレノイド制御弁71による圧力制御のバランス式を以下の数式16に示す。
【0087】
但し、
f0:ベローズ内バネ付勢力
S1:ベローズ72aの受圧面積
S2:ベローズ出力ロッド75の受圧面積
S3:バルブ部74のシール部受圧面積
S4:バランスロッド76の受圧面積
S5:ベローズ72bの受圧面積
P0:ベローズ内圧力
Ps:吸入圧力
Pc:クランク室圧力
Pd:吐出圧力
Fs:ソレノイド推力
とする。
【0088】
【数16】
f0+(Ps−P0)(S2−S1−S4+S5)+Pd(S3−S2)
+Pc(S4−S3)=Fs
図21に示した制御圧力特性を得るために、各受圧面積S2,S3,S4を、S2=S3=S4とすると、数式16は、数式17となる。
【0089】
【数17】
f0+(Ps−P0)(S5−S1)=Fs
ここで、吸入圧力PsをPs1とすると、数式17は、数式18となる。
【0090】
【数18】
f0+(Ps1−P0)(S5−S1)=Fs1
またここで、吸入圧力PsをPs2とすると、数式17は、数式19となる。
【0091】
【数19】
f0+(Ps2−P0)(S5−S1)=Fs2
従って、吸入圧力Psの可変幅Ps1−Ps2は、数式20の通りとなる。
【0092】
【数20】
Ps1−Ps2=(Fs2−Fs1)/(S1−S5)
数式20より、吸入圧力Psの可変幅は、ソレノイドの推力可変幅(Fs2−Fs1)とベローズの有効受圧面積の差(S1−S5)により決定される。
【0093】
その結果、ソレノイドの推力差が小さくてもベローズの面積差を小さくすることにより、吸入圧力Psの大きな可変幅に対応することができ、結果的に吸入圧力Psの可変幅を大きくすることが可能となる。
【0094】
また、ソレノイドの小型化も容易となり、バルブ部に大きな付勢力が加わらないことから耐久性も向上可能となる。
【0095】
(実施の形態4)
図6は、第4の実施の形態における本発明を適用したソレノイド制御弁81の断面構成説明図である。
【0096】
ソレノイド制御弁81は、ベローズ組立体72の代わりに第2の実施の形態と同様のダイアフラム組立体82を備えた構成であり、その他の構成及び作用・効果は第3の実施の形態と同様である。
【0097】
(実施の形態5)
図7は、第5の実施の形態における本発明を適用したソレノイド制御弁91の断面構成説明図である。
【0098】
ソレノイド制御弁91は、第3の実施の形態の構成において、ベローズ組立体とバルブ部の位置を交替させたものであり、ベローズ組立体92をソレノイド93とバルブ部94の間に配置した構成となっている。
【0099】
その他の構成及び作用・効果は第3の実施の形態と同様である。
【0100】
参考例1)図8は、参考例1におけるソレノイド制御弁101の断面構成説明図であり、図9はその模式図である。
【0101】
このソレノイド制御弁101は、吸入圧力Psに応答する分割して備えられた2つのベローズ組立体102,103と、ソレノイド104により、バルブ部105の開閉制御を行なう。
【0102】
ソレノイド制御弁101において、ベローズ組立体103を除く構成は、従来技術の項で示した図19のソレノイド制御弁650と同様の構成を備えている。
【0103】
そして、この参考例での特徴として、ソレノイド104のプランジャ室104b内に配置されたベローズ組立体103は、ベローズ組立体102と同じ吸入圧力Psに応答し、ベローズ組立体102とは反対方向の付勢力をバルブ部105の開閉制御に与える。
【0104】
各ベローズ組立体にはベローズ102a,103aとバネ102b,103b及び端末部材102c,102d,103c,103dを備えている。
【0105】
そして、ベローズ組立体102とベローズ組立体103は、有効受圧面積が異なっており、両者の接続手段として機能するプランジャ104a、バランスロッド106及びバルブロッド107により軸方向に接続され、2つのベローズ組立体102,103により得られる付勢力を、それらの有効受圧面積の差分に相当するものとしている。
【0106】
このソレノイド制御弁101による圧力制御のバランス式を以下の数式21に示す。
【0107】
但し、
f0:ベローズ102a内のバネ付勢力
f1:ベローズ103a内のバネ付勢力
S1:ベローズ102aの受圧面積
S2:バルブロッド107の受圧面積
S3:バルブ部105のシール部受圧面積
S4:バランスロッド106の受圧面積
S5:ベローズ103aの受圧面積
P0:ベローズ内圧力
Ps:吸入圧力
Pc:クランク室圧力
Pd:吐出圧力
Fs:ソレノイド推力
とする。
【0108】
【数21】
f0−f1+(Ps−P0)(S2−S1−S4+S5)
+Pd(S3−S2)+Pc(S4−S3)=Fs
図21に示した制御圧力特性を得る為に、各受圧面積S2,S3,S4を、S2=S3=S4とすると、数式21は、数式22となる。
【0109】
【数22】
f0−f1+(Ps−P0)(S5−S1)=Fs
ここで、吸入圧力PsをPs1とすると、数式22は、数式23となる。
【0110】
【数23】
f0−f1+(Ps1−P0)(S5−S1)=Fs1
またここで、吸入圧力PsをPs2とすると、数式22は、数式24となる。
【0111】
【数24】
f0−f1+(Ps2−P0)(S5−S1)=Fs2
従って、吸入圧力Psの可変幅Ps1−Ps2は、数式25の通りとなる。
【0112】
【数25】
Ps1−Ps2=(Fs2−Fs1)/(S1−S5)
数式25より、吸入圧力Psの可変幅は、ソレノイドの推力可変幅(Fs2−Fs1)とベローズの有効受圧面積の差(S1−S5)により決定される。
【0113】
その結果、ソレノイドの推力差が小さくてもベローズの面積差を小さくすることにより、吸入圧力Psの大きな可変幅に対応することができ、結果的に吸入圧力Psの可変幅を大きくすることが可能となる。
【0114】
また、ソレノイドの小型化も容易となり、バルブ部に大きな付勢力が加わらないことから耐久性も向上可能となる。
【0115】
参考例2)図10は、参考例2におけるソレノイド制御弁111の断面構成説明図である。
【0116】
ソレノイド制御弁111は、参考例1におけるベローズ組立体102,103の代わりにダイアフラム組立体112,113を備えた構成であり、その他の構成及び作用・効果は参考例1と同様である。
【0117】
参考例3)図11は、参考例3におけるソレノイド制御弁121の断面構成説明図である。
【0118】
ソレノイド制御弁121は、2つのベローズ組立体122,123を直列させ、かつ隣接させて配置させた構成である。
【0119】
各ベローズ組立体にはベローズ122a,123aとバネ122b,123b及び端末部材122c,122d,123c,123dを備え、外側の端末部材122cと123cが移動を規制されている。
【0120】
そして、内側の端末部材122dと123dは、接続手段としての接続ロッド124により接続され、バルブボディに対し軸方向に移動するヨーク125,126を介してベローズ組立体122,123による付勢力をベローズ出力ロッド127に伝達している。
【0121】
従って、このソレノイド制御弁121は、吸入圧力Psに応答する直列に備えられた2つのベローズ組立体122,123と、ソレノイド128により、バルブ部129の開閉制御が行なわれる。
【0122】
その他の構成及び作用・効果は参考例1と同様である。この参考例のように、ベローズ組立体の配置位置を分割したり、あるいは直列に隣接させたり、任意の配置を採用することが可能である。
【0123】
参考例4)図12は、参考例4におけるソレノイド制御弁131の断面構成説明図であり、図16で示されたソレノイド制御弁600に対して応用したものである。図13はソレノイド制御弁131の模式図である。
【0124】
このソレノイド制御弁131は、クランク室圧力Pcに応答する分割して備えられた2つのベローズ組立体132,133と、ソレノイド134により、バルブ部135の開閉制御を行なう。
【0125】
この参考例として、ソレノイド134のプランジャ室134b内に配置されたベローズ組立体133は、ベローズ組立体132と同じクランク室圧力Pcに応答し、ベローズ組立体132とは反対方向の付勢力をバルブ部135の開閉制御に与える。
【0126】
各ベローズ組立体にはベローズ132a,133aとバネ132b,133b及び端末部材132c,132d,133c,133dを備えている。
【0127】
そして、ベローズ組立体132とベローズ組立体133は、有効受圧面積が異なっており、両者の接続手段として機能するプランジャ134a、バランスロッド136により軸方向に接続され、2つのベローズ組立体132,133により得られる付勢力を、それらの有効受圧面積の差分に相当するものとしている。
【0128】
このソソレノイド制御弁131による圧力制御のバランス式を以下の数式26に示す。
【0129】
但し、
f0:ベローズ132a内バネ付勢力
f1:ベローズ133a内バネ付勢力
S1:ベローズ122aの受圧面積
S2:バルブ部105のシール部受圧面積
S3:バランスロッド136の受圧面積
S4:ベローズ133aの受圧面積
P0:ベローズ内圧力
Ps:吸入圧力
Pc:クランク室圧力
Fs:ソレノイド推力
とする。
【0130】
【数26】
f0−f1−(Pc−P0)(S1−S4)
+(Pc−Ps)(S2−S3)=Fs
図18に示した制御圧力特性を得る為に、各受圧面積S1,S2,S3,S4を、S1−S4=S2−S3とすると、数式26は、数式27となる。
【0131】
【数27】
f0−f1−(Ps−P0)(S1−S4)=Fs
ここで、吸入圧力PsをPs1とすると、数式27は、数式28となる。
【0132】
【数28】
f0−f1+(Ps1−P0)(S1−S4)=Fs1
またここで、吸入圧力PsをPs2とすると、数式27は、数式29となる。
【0133】
【数29】
f0−f1+(Ps2−P0)(S1−S4)=Fs2
従って、吸入圧力Psの可変幅Ps1−Ps2は、数式30の通りとなる。
【0134】
【数30】
Ps1−Ps2=(Fs2−Fs1)/(S1−S4)
数式30より、吸入圧力Psの可変幅は、ソレノイドの推力可変幅(Fs2−Fs1)とベローズの有効受圧面積の差(S1−S4)により決定される。
【0135】
その結果、ソレノイドの推力差が小さくてもベローズの面積差を小さくすることにより、吸入圧力Psの大きな可変幅に対応することができ、結果的に吸入圧力Psの可変幅を大きくすることが可能となる。
【0136】
また、ソレノイドの小型化も容易となり、バルブ部に大きな付勢力が加わらないことから耐久性も向上可能となる。
【0137】
参考例5)図14は、参考例5におけるソレノイド制御弁141の断面構成説明図である。
【0138】
ソレノイド制御弁141は、参考例4におけるベローズ組立体132,133の代わりにダイアフラム組立体142,143を備えた構成であり、その他の構成及び作用・効果は参考例4と同様である。
【0139】
参考例6)図15は、参考例6におけるソレノイド制御弁151の断面構成説明図である。
【0140】
ソレノイド制御弁151は、参考例4に参考例3と同様の直列に配置されたベローズ組立体152,153を備えた構成であり、その他の構成及び作用・効果は参考例4と同様である。
【0141】
【発明の効果】
上記のように説明された本発明によると、圧力応答対象となる制御流体の圧力範囲を拡大し、また小型で耐久性を備えたソレノイド制御弁を提供することが可能となる。
【0142】
ソレノイドによる付勢力により弁手段の開閉制御を調節することが可能となる。すなわち、ベローズ組立体またはダイアフラム組立体による付勢力とソレノイドによる付勢力がバランスする位置に弁体を保持することや、圧力応答対象による弁体の開閉制御に必要な付勢力を変えて制御対象流体の圧力範囲を変更又は拡大することが可能となる。
【0143】
ベローズ組立体またはダイアフラム組立体による付勢力とソレノイドによる付勢力をバランスさせる場合では、ベローズ組立体またはダイアフラム組立体による付勢力は小さな有効受圧面積に相当する付勢力となり、制御対象流体の圧力が増大しても付勢力を抑えることができ、ソレノイドによる付勢力を大きくすることも不要となり、ソレノイドの小型化を図ることが可能となる。
【0144】
従って、ソレノイド制御弁の補強や弁体の位置を保持する付勢手段及びソレノイド等の付勢力を増加させることなく、圧力応答対象となる制御流体の圧力範囲を拡大し、またソレノイド制御弁の小型化と耐久性を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施の形態に係るソレノイド制御弁の断面構成説明図である。
【図2】図2は第1の実施の形態に係るソレノイド制御弁の付勢力の状態を説明する模式図である。
【図3】図3は第2の実施の形態に係るソレノイド制御弁の断面構成説明図である。
【図4】図4は第3の実施の形態に係るソレノイド制御弁の断面構成説明図である。
【図5】図5は第3の実施の形態に係るソレノイド制御弁の付勢力の状態を説明する模式図である。
【図6】図6は第4の実施の形態に係るソレノイド制御弁の断面構成説明図である。
【図7】図7は第5の実施の形態に係るソレノイド制御弁の断面構成説明図である。
【図8】 図8は参考例1に係るソレノイド制御弁の断面構成説明図である。
【図9】 図9は参考例1に係るソレノイド制御弁の付勢力の状態を説明する模式図である。
【図10】 図10は参考例2に係るソレノイド制御弁の断面構成説明図である。
【図11】 図11は参考例3に係るソレノイド制御弁の断面構成説明図である。
【図12】 図12は参考例4に係るソレノイド制御弁の断面構成説明図である。
【図13】 図13は参考例4に係るソレノイド制御弁の付勢力の状態を説明する模式図である。
【図14】 図14は参考例5に係るソレノイド制御弁の断面構成説明図である。
【図15】 図15は参考例6に係るソレノイド制御弁の断面構成説明図である。
【図16】図16は従来技術1に係るソレノイド制御弁の断面構成説明図である。
【図17】図17は従来技術1に係るソレノイド制御弁の付勢力の状態を説明する模式図である。
【図18】図18は制御圧力特性を示す図。
【図19】図19は従来技術2に係るソレノイド制御弁の断面構成説明図である。
【図20】図20は従来技術2に係るソレノイド制御弁の付勢力の状態を説明する模式図である。
【図21】図21は制御圧力特性を示す図。
【符号の説明】
51 ソレノイド制御弁
52 ベローズ組立体
52a,52b ベローズ
52c バネ
52d ロッド
52e 環状スリーブ
53 ソレノイド
54 バルブ部
54a 弁体
55 ベローズ室
56 スリーブ
61 ソレノイド制御弁
62 ダイアフラム組立体
71 ソレノイド制御弁
72 ベローズ組立体
72a,72b ベローズ
73 ソレノイド
73a プランジャ
74 バルブ部
75 ベローズ出力ロッド
76 バランスロッド
76a 弁体部
77 ベローズ室
78 バルブボディ
81 ソレノイド制御弁
82 ダイアフラム組立体
91 ソレノイド制御弁
92 ベローズ組立体
93 ソレノイド
94 バルブ部
101 ソレノイド制御弁
102,103 ベローズ組立体
102a,103a ベローズ
102b,103b バネ
102c,102d,103c,103d 端末部材
104 ソレノイド
104a プランジャ
105 バルブ部
106 バランスロッド
107 バルブロッド
111 ソレノイド制御弁
112,113 ダイアフラム組立体
121 ソレノイド制御弁
122,123 ベローズ組立体
122a,123a ベローズ
122b,123b バネ
122c,122d,123c,123d 端末部材
125,126 ヨーク
127 ベローズ出力ロッド
128 ソレノイド
129 バルブ部
131 ソレノイド制御弁
132,133 ベローズ組立体
132a,133a ベローズ
132b,133b バネ
132c,132d,133c,133d 端末部材
134 ソレノイド
135 バルブ部
136 バランスロッド
141 ソレノイド制御弁
142,143 ダイアフラム組立体
151 ソレノイド制御弁
152,153 ベローズ組立体

Claims (1)

  1. 固定端部と可動端部とを有し、有効受圧面積の異なる一対のベローズを備えた内部が密閉されたベローズ組立体、又は、有効受圧面積の異なる一対のダイアフラムを備えた内部が密閉されたダイアフラム組立体と、
    前記一対のベローズの可動端部同士、又は一対のダイアフラム同士を接続すると共に、ベローズの可動端部又はダイアフラムと開閉制御がなされる弁手段とを接続する接続手段と、
    印加される電流値に応じて変化する付勢力を前記弁手段の開閉制御に加え、前記弁手段の開閉制御を調節するソレノイドと、を備えたソレノイド制御弁において、
    前記一対のベローズ又は一対のダイアフラムには、外部雰囲気圧力と密閉された内部圧力とが作用し、
    前記外部雰囲気圧力が前記一対のベローズ又は一対のダイアフラムに作用することによって生じる前記弁手段への付勢力の変動値は、前記一対のベローズの有効受圧面積の差または前記一対のダイアフラムの有効受圧面積の差と前記外部雰囲気圧力の変動値との積となるように構成されることを特徴とするソレノイド制御弁。
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