JP2000087868A - モータ一体型油圧ポンプ装置 - Google Patents

モータ一体型油圧ポンプ装置

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JP2000087868A
JP2000087868A JP10257772A JP25777298A JP2000087868A JP 2000087868 A JP2000087868 A JP 2000087868A JP 10257772 A JP10257772 A JP 10257772A JP 25777298 A JP25777298 A JP 25777298A JP 2000087868 A JP2000087868 A JP 2000087868A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動機回転軸の回転方向を外部から検出し、
正確かつ安全な動作をはかり、作業効率を向上させる 【解決手段】 同一ハウジング内に電動機2と可変容量
形ポンプ4とが同軸結合された一体型ユニット構造で格
納されているモータ一体型油圧ポンプ装置において、端
面9にマーク15が施された回転検出軸19と、装置を密閉
し回転検出軸19の端面を外部から観察するための透明蓋
13と、回転検出軸19と電動機回転軸3とを連結し、電動
機回転軸が一方向に回転したときにのみ回転力を回転検
出軸に伝達する回転伝達機構と、第一相の交流電圧を基
準とした第二相と第三相の交流電圧波形から、各相ごと
に矩形波形を生成する波形成形手段と、第二相の矩形波
形と第三相の矩形波形との位相差に基づいて正転信号又
は逆転信号を送出する位相判別手段と、正転信号又は逆
転信号を外部に出力する出力手段と、を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば射出成型機
に駆動源として用いられる油圧ポンプ装置に関するもの
であり、特にモータ一体型油圧ポンプ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、射出成型機の型締シリンダや射
出シリンダ等のアクチュエータは油圧によって駆動され
るものがある。近年では、その駆動源として、ピストン
のストローク運動を利用して作動油の吸入・吐出を行う
いわゆるアキシャルピストン形可変容量形ポンプを、油
浸型電動機と同軸配置して一つのハウジング内に格納さ
れたモータ一体型油圧ポンプ装置が一般的に知られてい
る。
【0003】このモータ一体型油圧ポンプ装置では、モ
ータは外扇を設けず油冷却による油浸構造となってい
る。また、モータはハウジング内に配置され、運動シー
ル部分がなく、装置全体は密閉状態となっている。この
ため、モータ一体型油圧ポンプ装置は、モータの駆動に
よる騒音を防止できる点、装置全体のコンパクト化を図
れる点、及び油の外部漏れの危険性を回避できる点で優
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のモータ一体型油圧ポンプ装置には、次のよう
な問題点がある。モータが本体外部に配置されている通
常の油圧ポンプ装置では、モータの回転軸が外部に露出
しているため、モータの外扇の回転方向を外部から確認
できる。しかし、モータ一体型油圧ポンプ装置では、モ
ータがハウジング内に配置され密閉されているため、モ
ータの回転軸の回転方向を装置外部から確認することが
できない。このため、モータが逆回転して、油圧ポンプ
装置を正常動作させることができないおそれがあるとい
う問題がある。
【0005】また、電動機を回転しても、圧力が上がら
ないので、モータの逆回転による誤動作を、回路上の問
題と混同してしまうという問題がある。
【0006】この問題を解決するために、モータ駆動
後、一定時間経過しても油が吐出されない場合には、モ
ータが逆回転していると判断し、作業者が結線を換え、
モータを正回転させる方法も考えられる。しかし、この
方法では、モータの始動直後にモータの回転方向を判断
することができないため、無駄な時間を要し、作業効率
が低下するという問題がある。
【0007】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであり、騒音防止、装置のコンパクト化、油の外
部漏れ防止を図りつつ、電動機の回転方向を外部から検
出することにより、正確かつ安全に動作させることがで
きるモータ一体型油圧ポンプ装置を提供することを主な
目的とする。また、本発明の別の目的は、電動機の回転
方向を外部から直ちに検出することにより、作業効率を
向上させることができるモータ一体型油圧ポンプ装置を
提供することである。本発明の別の目的は、電動機の回
転方向を外部から直ちに検出することにより、作業者に
無用な混乱を生じさせないモータ一体型油圧ポンプ装置
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、同一ハウジング内に電動機
と可変容量形ポンプとが同軸結合された一体型ユニット
構造で格納されているモータ一体型油圧ポンプ装置にお
いて、端面にマークが施された電動機回転軸と、装置を
密閉するとともに、電動機回転軸の端面を外部から観察
するための透明蓋と、を備えたことを特徴とする。
【0009】本発明では、電動機の回転軸端面にマーク
が施され、装置本体の電動機回転軸端面側に透明蓋が設
けられているので、この透明蓋を通して外部から電動機
回転軸の端面を観察することができる。このため、電動
機回転軸の回転方向を電動機回転軸の端面に施されたマ
ークの回転方向によって外部から容易に確認することが
できる。また、透明蓋は装置を密閉するものであるた
め、従来のモータ一体型油圧ポンプ装置と同様の利点を
維持することができる。即ち、本発明では、騒音防止、
装置のコンパクト化、油の外部漏れ防止というモータ一
体型油圧ポンプ装置の利点を備えながら、電動機回転軸
の回転方向を装置外部から検出することができ、油圧ポ
ンプを正確かつ安全に動作させることが可能となる。
【0010】また、本発明では、作業者は、透明蓋を通
して装置外部からマークの回転方向を確認することがで
きるので、電動機の始動直後に電動機回転軸の回転方向
を検出して、所望の作業を行うことができ、作業効率を
向上させることが可能となる。更に、装置が誤動作した
場合でも、装置外部からモータの回転方向を確認できる
ので、誤動作がモータの逆回転を原因とするものか否か
を瞬時に判断することができ、他の原因、例えば回路上
の問題と誤った判断を行うことを回避することができ
る。
【0011】本発明の電動機端面に施すマークは、電動
機回転軸の回転を容易に判断するため、回転により描か
れる図形が正回転と逆回転とで異なるような形状を有す
ることが好ましい。例えば、マークの形状を渦巻状とす
ることができる。
【0012】また、透明蓋は、電動機回転軸の端面を装
置外部から確認できるものであれば良く、半透明な蓋も
含まれる。
【0013】請求項2に係る発明は、同一ハウジング内
に電動機と可変容量形ポンプとが同軸結合された一体型
ユニット構造で格納されているモータ一体型油圧ポンプ
装置において、端面にマークが施された回転検出軸と、
装置を密閉するとともに、回転検出軸の端面を外部から
観察するための透明蓋と、回転検出軸と電動機回転軸と
を連結し、電動機回転軸が一方向に回転したときにのみ
回転力を回転検出軸に伝達する回転伝達機構と、を備え
たことを特徴とする。
【0014】本発明では、電動機回転軸とは別に設けら
れた回転検出軸の端面にマークが施され、装置本体の回
転検出軸端面側に透明蓋が設けられているので、この透
明蓋を通して外部から回転検出軸の端面を観察すること
ができる。一方、電動機回転軸と回転検出軸とは回転伝
達機構によって連結されており、回転伝達機構は、電動
機回転軸が一方向に回転したときにのみ回転力を回転検
出軸に伝達する。このため、マークが停止しているか、
回転しているかを透明蓋を通して外部から確認すること
により、電動機回転軸の回転方向を確認することが可能
となる。
【0015】例えば、回転伝達機構を、電動機回転軸が
逆回転したときに回転力を回転検出軸に伝達し、電動機
回転軸が正回転したときには、空転するように構成すれ
ば、電動機回転軸が正回転している場合には、回転検出
軸端面のマークは停止状態にあり、電動機回転軸が逆回
転している場合には、回転検出軸端面のマークは電動機
回転軸の回転に同期して回転する。このため、装置外部
から透明蓋を通して回転検出軸端面のマークの回転状況
によって、電動機回転軸の回転方向を検出することが可
能となる。
【0016】また、本発明でも、透明蓋は装置を密閉す
るものであるため、騒音防止、装置のコンパクト化、油
の外部漏れ防止というモータ一体型油圧ポンプ装置の利
点を備えながら、電動機回転軸の回転方向を装置外部か
ら検出することができ、油圧ポンプを正確かつ安全に動
作させることが可能となる。
【0017】また、本発明でも、作業者は、透明蓋を通
して装置外部からマークの回転状況を確認することがで
きるので、電動機の始動直後に電動機回転軸の回転方向
を検出して、所望の作業を行うことができ、作業効率を
向上させることが可能となる。更に、装置が誤動作した
場合でも、装置外部からモータの回転方向を確認できる
ので、誤動作がモータの逆回転を原因とするものか否か
を瞬時に判断することができ、作業者に無用な混乱を起
こさせることを回避することができる。
【0018】本発明における回転伝達機構は、電動機回
転軸と回転検出軸とを連結し、かつ回転軸が一方向に回
転したときにのみ回転力を回転検出軸に伝達できるもの
であれば、その構成は特に限定されるものではない。例
えば、回転伝達機構として、回転軸の一方向の回転のと
きに回転軸と噛み合い、他方向への回転では噛み合わな
いクラッチを用いることができる。
【0019】また、マークの形状は、回転検出軸端面が
回転しているか、停止しているかを判別できるものであ
れば良く、円形状、角形状、渦巻状の任意の形状とする
ことができる。
【0020】透明蓋は、電動機回転軸の端面を装置外部
から確認できるものであれば良く、半透明な蓋も含まれ
る。
【0021】回転検出軸は、回転伝達機構からの回転力
の伝達により、軸を中心として回転できるものであれ
ば、その構成、配置は特に限定されるものではない。例
えば、回転検出軸を電動機回転軸の配置とは無関係に配
置することができる。また、回転検出軸を、電動機回転
軸と同軸配置されるように構成してもよい。この場合に
は、装置全体を更にコンパクトにすることが可能とな
る。
【0022】請求項3に係る発明は、同一ハウジング内
に交流電動機と可変容量形ポンプとが同軸結合された一
体型ユニット構造で格納されているモータ一体型油圧ポ
ンプ装置において、第一相の交流電圧を基準とした第二
相と第三相の交流電圧波形から、各相ごとに矩形波形を
生成する波形成形手段と、第二相の矩形波形と第三相の
矩形波形との位相差に基づいて正転信号又は逆転信号を
送出する位相判別手段と、前記正転信号又は逆転信号を
外部に出力する出力手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0023】本発明における交流電動機は、三相交流電
動機の他、単相交流電動機を用いることができる。
【0024】本発明は、第一相の交流に基づいた他の二
相の交流の位相差から電動機回転軸の回転方向を検出す
るものである。即ち、例えば、三相交流電動機の場合に
は、各三相交流の正弦波形には120度間隔の位相差が
あるが、電動機回転軸の正回転及び逆回転時における各
相の位相関係を予め特定することができる。このため、
本発明では、波形成形回路によって正弦波形を第一相を
基準とした第二相と第三相の矩形波形に成形し、位相判
別手段によって各矩形波形から位相進み、位相遅れを判
別することにより、予め特定した位相関係に基づいて電
動機回転軸の回転方向を検出することができる。
【0025】例えば、交流電動機の固定子は、回転子が
正回転する方向、即ち電動機の回転軸の正回転する方向
に順に第三相、第二相、第一相の結線がされているもの
とする。この場合、電動機回転軸が正回転すると、各相
の交流電圧の位相は、第三相、第二相、第一相の順に進
むことになる。一方、電動機回転軸が逆回転すると、各
相の交流電圧の位相は、第一相、第二相、第三相の順に
進む。言い換えれば、第一相、第二相、第三相の順に遅
れることになる。本発明では、このような各相の位相差
を検出することにより、電動機回転軸の回転方向を検出
する。即ち、位相差の検出を容易にするため、第一相を
基準とした第二相と第三相の交流電圧の正弦波形を、波
形成形手段によって、矩形波形に成形する。ここで、矩
形波形とは、正弦波形において、正値を有するときHレ
ベルに、負値を有するときにLレベルに成形した波形を
いう。
【0026】そして、位相判別手段によって、矩形波形
から第二相と第三相の位相差を検出する。例えば、第二
相の矩形波形のLレベルかHレベルへの立ち上がり時
に、第三相の波形がHレベルである場合には、第三相の
位相が第二相の位相より進んでいるため、電動機回転軸
の正回転が判別され、正転信号が出力手段に送出され
る。一方、第二相の矩形波形の立ち上がり時に、第三相
の波形がLレベルである場合には、第三相の位相が第二
相の位相より遅れているため、電動機回転軸の逆回転が
判別され、逆転信号が出力手段に送出される。
【0027】尚、固定子に、電動機の回転軸の正回転す
る方向に順に第一相、第二相、第三相の結線をした場合
には、第三相の位相が第二相より進んでいるときは逆回
転と、第三相の位相が第二相より遅れている進んでいる
ときは逆回転と判別することができる。
【0028】出力手段では、位相判別手段から送出され
た正転信号または逆転信号に応じてその判別結果を出力
し、外部の作業者に知らせる。例えば、正転信号と逆転
信号によってLEDランプ点灯の色を変えたり、逆転信
号の場合のみ、若しくは正転信号の場合にのみLEDラ
ンプを点灯させるように構成することは任意である。
【0029】このように、本発明では、電動機をハウジ
ング内に配置した状態で、装置外部から出力手段を介し
て、電動機回転軸の回転方向を検出することができるの
で、騒音防止、装置のコンパクト化、油の外部漏れ防止
というモータ一体型油圧ポンプ装置の利点を備えなが
ら、油圧ポンプを正確かつ安全に動作させることが可能
となる。
【0030】また、本発明では、作業者は、出力手段に
よって装置外部から電動機回転軸の回転方向を直ちに検
出することができるので、作業効率を向上させることが
可能となる。更に、装置が誤動作した場合でも、装置外
部からモータの回転方向を確認できるので、誤動作がモ
ータの逆回転を原因とするものか否かを瞬時に判断する
ことができ、作業者に無用な混乱を起こさせることを回
避することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態につい
て、以下図示例とともに説明する。図1は、第一実施形
態に係るモータ一体型油圧ポンプ装置の全体構成図を示
す。図1に示すように、第一実施形態に係るモータ一体
型油圧ポンプ装置は、ハウジング1内が、隔壁によって
電動モータ室とポンプ室とに仕切られ、各々の室内に配
置された電動モータとポンプとが同軸構造のシャフト3
で連結されている。電動モータは、シャフト3を軸とし
て回転する回転子5と、固定子7とを備えている。
【0032】電動モータが動作状態となると、電動モー
タ室内の回転子が回転し、この回転子と結合されたシャ
フトを所定速度で回転させる。ポンプ側端部のシャフト
外周には、シャフトに対して直交する面内の同一円上
に、複数のシリンダ室がシャフト軸方向に沿って形成さ
れたシリンダバレルが配置されている。このシリンダバ
レルは、上記シャフトの回転に伴って回転する。
【0033】各シリンダ室内には、ピストンがシャフト
軸方向に摺動可能に配設されており、またこれらピスト
ンはそのヘッド部がそれぞれ、クレードル軸受に枢止さ
れた斜板に相対摺接回転可能に保持されており、シャフ
トの回転に伴って、シリンダバレルが回転すると、ピス
トンのヘッド部はシャフトの軸心回りに斜板上を摺接周
回運動する。
【0034】この斜板が所定角度で傾斜していると、そ
の傾斜に対応して斜板とシリンダバレルとの間隔に変化
が生じており、ピストンはそのヘッド部が斜板上を周回
運動する間に前記間隔の変化に応じてシリンダ室内での
位置を変え、シリンダ室内を往復運動することになる。
【0035】ハウジング1の電動モータ室側のシャフト
3に対向する面には、開口部11が設けられており、こ
の開口部11は樹脂製の透明蓋13で塞がれ、ビス17
止めにより密閉されている。このため、作業者は油圧ポ
ンプ装置の外部から透明蓋13を通してモータシャフト
3の端面9を観察できるようになっている。尚、透明蓋
13には、強化ガラス製のものを用いてもよい。また、
ハウジング1内のシャフトの端面9を観察できれば、半
透明のものを用いてもよい。
【0036】シャフト3の端面9には、図2に示す渦状
のマーク15がペンキ等により施されている。このた
め、シャフト3が回転すると、回転により渦状マーク1
5が描く図形によって、その回転方向を判別できるよう
になっている。尚、本実施形態では、マーク15の形状
は、渦状となっているが、シャフト3の回転時に、回転
方向を判別できる程度に異なる図形を描くものであれ
ば、その形状は限定されるものではない。例えば、円形
状、角形状等の形状とすることができる。
【0037】このように第一実施形態のモータ一体型油
圧ポンプ装置では、作業者が装置外部から透明蓋13を
通して渦状マーク15が施されたモータシャフト3の端
面9を観察できるので、モータシャフト3の回転方向を
装置外部から容易に検出することができる。
【0038】次に、第二実施形態に係るモータ一体型油
圧ポンプ装置について説明する。第二の実施形態に係る
モータ一体型油圧ポンプ装置も、ハウジング1内にモー
タ部が可変容量形ポンプと同軸配置されている。図3
に、本実施形態のモータ部の概略構成図を示す。モータ
部は、図3に示すとおり、固定子7と、回転子5と、シ
ャフト3と、ローラクラッチ21と、回転検出軸19と
を備えている。第一実施形態と同一部分については同一
符号を付し、説明を省略する。
【0039】回転検出軸19は、端部をハウジング1の
開口部11内に挿入し、軸受23によってハウジングに
回動可能な状態で保持されている。そして、回転検出軸
19の端面には、第一実施形態と同様の図2に示すマー
ク15が施されている。第一実施形態と同様にハウジン
グ1の開口部11は透明蓋13で塞がれている。このた
め、作業者は、装置外部から回転検出軸19の端面を観
察できるようになっている。
【0040】モータシャフト3には、孔部が設けられて
おり、この孔部内に回転検出軸19の他端が挿入されて
いる。
【0041】ローラクラッチ21は、シャフト3の孔部
内壁面と回転検出軸19外周面との間隙に圧入されてい
る。ローラクラッチ21は、シャフト3が逆回転したと
きに回転検出軸19と噛み合い、シャフト3の回転を回
転検出軸19に伝達するようになっている。一方、シャ
フト3が正回転したときには、ローラクラッチ21は回
転検出軸19とは噛み合わず空転し、従ってシャフト3
の回転は回転検出軸19には伝達されず、回転検出軸1
9は停止状態を保つようになっている。
【0042】このため、シャフトが正回転した場合に
は、端面のマーク15は停止しているが、シャフト3が
逆回転した場合には、端面のマーク15も回転する。従
って、作業者は、装置外部から透明蓋13を介して回転
検出軸19端面のマーク15が停止しているか、回転し
ているかを確認することによって、容易にシャフト3の
回転方向を検出することが可能となる。
【0043】次に、第三実施形態に係るモータ一体型油
圧ポンプ装置について説明する。第三の実施形態に係る
モータ一体型油圧ポンプ装置も、ハウジング1内にモー
タ部が可変容量形ポンプと同軸配置されている。モータ
部の構成は、第一実施形態と同じであるため説明を省略
する。第三実施形態のモータ一体型油圧ポンプ装置に
は、三相交流モータが用いられており、更に、シャフト
回転方向検出部が設けられている。図4にシャフト回転
方向検出部の構成図を示す。図4に示すとおり、シャフ
ト回転方向検出部は、V相用波形成形回路と、W相用波
形成形回路と、位相判別回路と、表示回路とを備えてい
る。尚、シャフト回転方向検出部は、着脱可能に構成し
てもよい。
【0044】本実施形態では、V相の交流電圧とW相の
交流電圧とのU相を基準とした位相差に基づいてモータ
シャフト3の回転方向を検出する。ここで、固定子7に
は、シャフト3の正回転方向に順に、W相、V相、U相
の結線がされ、交流電圧が供給されている。
【0045】V相波形成形回路は、V相の交流電圧とU
相の交流電圧とを入力し、U相を基準としたV相の交流
電圧の正弦波形から矩形波形を生成して、位相判別回路
に出力するものである。図5には、交流電圧の正弦波形
から各波形成形回路によって成形された矩形波形を示し
ている。図5(a)は、U相を基準としたV相及びW相
の交流電圧の正弦波形を示し、図5(b)は、各正弦波
形から成形された矩形波形を示している。各矩形波形
は、正弦波形の交流電圧が正電圧のときにHレベルに、
負電圧の時にLレベルに変換することにより成形され
る。
【0046】W相波形成形回路は、W相の交流電圧とU
相の交流電圧を入力し、U相を基準としたW相の交流電
圧の正弦波形から矩形波形を生成して、位相判別回路に
出力するものである。成形の方法は、V相波形成形回路
と同様であるので説明を省略する。このように、波形成
形回路によって正弦波形を矩形波形に成形するのは、位
相差の判別を容易にするためである。
【0047】位相判別回路は、V相波形成形回路から入
力したV相の矩形波形と、W相から入力したW相の矩形
波形とから、各相の位相差、即ち,U相がW相に比べ位
相進みがあるか、あるいは位相遅れがあるかを判別する
ものである。位相差の判別は、次のように行う。
【0048】V相の矩形波形のLレベルからHレベルへ
の立ち上がり時におけるW相の矩形波形を判定する。図
5に示すように、W相がLレベルである場合には、W相
の位相がV相の位相より遅れており、モータシャフト3
は、逆回転していると判断される。このため、位相判別
回路は、逆回転信号を表示回路に出力する。
【0049】一方、図6に示すように、V相の矩形波形
の立ち上がり時に、W相がHレベルである場合には、W
相の位相がV相の位相より進んでおり、モータシャフト
3は、正回転していると判断される。このため、位相判
別回路は、正回転信号を表示回路に出力する。
【0050】表示回路では、位相判別回路から入力した
信号に基づき、装置外部に設けられたLEDランプを点
灯する。即ち、位相判別回路から逆転信号を入力した場
合には、赤色LEDランプを点灯させ、正転信号が入力
された場合には、緑色LEDランプを点灯させる。これ
により、作業者は、LEDランプを確認することによ
り、装置外部からモータシャフト3の回転方向を容易に
検出することができる。
【0051】尚、本実施形態では、正回転時にもLED
ランプを点灯するように構成しているが、逆回転時にの
み点灯するように構成できることは言うまでもない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明は、電動機
の回転方向を外部から容易に検出することができるた
め、騒音防止、装置のコンパクト化、油の外部漏れ防止
を図りつつ、装置を正確かつ安全に動作させることがで
きるという効果がある。
【0053】また、本発明は、電動機の回転方向を外部
から直ちに検出することができるため、作業効率を向上
させることができるという効果がある。
【0054】更に、本発明は、電動機の回転方向を外部
から直ちに検出することができるため、装置が誤動作し
た場合でも、誤動作がモータの逆回転を原因とするもの
か否かを瞬時に判断することができ、作業者に無用の混
乱を起こさせ、誤った判断を行うことを回避することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態に係るモータ一体型油圧ポンプ装
置の全体構成図である。
【図2】第一実施形態に係るモータ一体型油圧ポンプ装
置のシャフト端面のマークの構成図である。
【図3】第二実施形態に係るモータ一体型油圧ポンプ装
置の駆動部分の模式図である。
【図4】第三実施形態に係るシャフト回転方向検出部の
構成図である。
【図5】第三実施形態に係る波形成形回路による矩形波
形の一例を示す状態図である。図5(a)は、正弦波形
図であり、図5(b)は矩形波形図である。
【図6】第三実施形態に係る波形成形回路による矩形波
形の一例を示す状態図である。図6(a)は、正弦波形
図であり、図6(b)は矩形波形図である。
【符号の説明】
1: ハウジング 2: 電動モータ 3: シャフト 4: ポンプ 5: 回転子 6a: シリンダバレル 6b: ピストン 7: 固定子 8: 斜板 9: 端面 10: 電動モータ室 11: ハウジング開口部 12:ポンプ室 13: 透明蓋 14: 隔壁 15: マーク 17: ビス 19: 回転検出軸 21: ローラクラッチ 23: 軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H071 AA03 BB01 CC21 CC28 CC33 CC35 CC47 DD45 DD89 5H605 AA05 AA08 BB07 BB10 BB17 CC01 CC02 CC05 EB28 5H607 AA08 AA12 BB01 BB05 CC07 DD03 DD09 FF06 JJ10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一ハウジング内に電動機と可変容量形
    ポンプとが同軸結合された一体型ユニット構造で格納さ
    れているモータ一体型油圧ポンプ装置において、 端面にマークが施された電動機回転軸と、 装置を密閉するとともに、電動機回転軸の端面を外部か
    ら観察するための透明蓋と、を備えたことを特徴とする
    モータ一体型油圧ポンプ装置。
  2. 【請求項2】 同一ハウジング内に電動機と可変容量形
    ポンプとが同軸結合された一体型ユニット構造で格納さ
    れているモータ一体型油圧ポンプ装置において、 端面にマークが施された回転検出軸と、 装置を密閉するとともに、回転検出軸の端面を外部から
    観察するための透明蓋と、 回転検出軸と電動機回転軸とを連結し、電動機回転軸が
    一方向に回転したときにのみ回転力を回転検出軸に伝達
    する回転伝達機構と、を備えたことを特徴とするモータ
    一体型油圧ポンプ装置。
  3. 【請求項3】 同一ハウジング内に交流電動機と可変容
    量形ポンプとが同軸結合された一体型ユニット構造で格
    納されているモータ一体型油圧ポンプ装置において、 第一相の交流電圧を基準とした第二相と第三相の交流電
    圧波形から、各相ごとに矩形波形を生成する波形成形手
    段と、 第二相の矩形波形と第三相の矩形波形との位相差に基づ
    いて正転信号又は逆転信号を送出する位相判別手段と、 前記正転信号又は逆転信号を外部に出力する出力手段
    と、を備えたことを特徴とするモータ一体型油圧ポンプ
    装置。
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