JP5397606B2 - オイルパルス工具 - Google Patents

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本発明は、モータにより回転駆動され、油圧によって発生する間欠的な打撃力を利用してボルト等の締結部材を締め付けるオイルパルス工具に関する。
ネジやボルト等の締め付けを行うインパクト工具として、油圧を利用して打撃力を発生させるオイルパルス工具が知られている。オイルパルス工具は、金属同士の衝突がないため、メカニカル方式のインパクト工具に比べて、作動音が低いという特徴を有する。このようなオイルパルス工具として、例えば特許文献1があり、オイルパルスユニットを駆動する動力として電気モータを使用する。オイルパルス工具を稼働させるためにトリガスイッチを引くと、モータに駆動電力が供給される。モータが回転すると減速機構部を介して、その回転が減速されてオイルパルス機構部に伝達され、アンビルを回転させる。
特開2003−291074号公報
特許文献1の技術において、オイルパルス機構部は、略棒状をなして外枠の前方へ指向するアンビルと、アンビルの半径方向外方にアンビルと略同軸的に設けられた筒状体と、筒状体内の空間を仕切るブレードとを備える。アンビルと筒状体とにより画成される空間には、オイルが充填され、ブレードによって複数のオイル室が画成される。筒状体は減速機構部を介してモータの出力軸に駆動連結されており、モータが略一定速度で回転するのに伴い、筒状体はモータの出力軸よりも減速された略一定速度で回転する。筒状体が回転しているときに、所定のオイル室内部のオイルが圧縮され、オイル室間に圧力差が生ずる。この圧力差を解消しようとしてアンビルが回転することによってアンビルに回転パルストルクが発生する。
アンビルに回転パルストルクが発生するときに、互いに当接し合っているアンビルの一部と筒状体の一部とが摺動することにより熱が発生する。また、オイルが高圧のオイル室から低圧のオイル室へと移動することにより摩擦抵抗が生じて発熱する。このオイルパルス機構部での発熱を放置しておくとオイルの温度が上昇し、オイルの粘度が変化することにより出力変動が起こる恐れがある。また、オイルが熱膨張するため、オイルパルス機構部からのオイル漏れが怒る恐れがあり、この対策をすることが重要である。
一方、オイルパルス工具の打撃機構は油圧を利用して打撃力を発生させている。その油圧による打撃時に、出力軸に対して強力な打撃力が与えられるため、その反動でモータの回転が一時的にロックすることがある。特に、モータとオイルパルスユニットの間に減速機構を設けたオイルパルス工具の場合、減速機構を保持する箇所に反力が生じ、この反力により本体が大きく変位してしまうといった現象が生じ、操作性が悪化することがあった。従って、従来からこの反力を出来るだけ小さくする努力が続けられてきた。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、ハウジングの胴体部分の全長を極力短くしてコンパクトなオイルパルス工具を提供することにある。
本発明の他の目的は、打撃時の本体に伝わる反動を減少させ、操作性を向上させたオイルパルス工具を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、オイルパルス機構部の冷却を充分に行うことができる電動式のオイルパルス工具を提供することを目的とする。
本願において開示される発明のうち代表的なものの特徴を説明すれば次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、モータと、モータに連結され油圧を利用して打撃力を発生させるオイルパルスユニットと、これらを収容するハウジングを有するオイルパルス工具であって、ハウジングにはグリップ部が形成され、ハウジングのグリップ部の内部、又は、ハウジングのグリップ部よりも反モータ側の内部に電動ファンを設け、ハウジングのモータ近傍に第1の空気取入口を設け、電動ファンによって第1の空気取入口から取り込まれた空気を吸引して、モータを冷却した後にハウジング外部に排出するように構成した。オイルパルスユニットの入力軸は、減速機構を介さずにモータの回転軸に直結され、モータとオイルパルスユニットの入力部の回転速度が等しいように構成される。ハウジングのグリップ部の内部には、電動ファンとモータとを空間的に接続する空気通路が形成される。
本発明の他の特徴によれば、ハウジングのオイルパルスユニット近傍に第2の空気取入口を設け、第2の空気取入口から取り込まれた空気が、オイルパルスユニットの周囲を流れた後に電動ファンに至り、電動ファンによってハウジングの外部に排出される。また第2の空気取入口から取り込まれた空気は、オイルパルスユニットを冷却した後にモータの周囲に流れ、第1の空気取入口から取り込まれた空気とともに電動ファンに流れる。以上のように構成することにより、モータの回転軸の軸線上に、冷却ファンを配置しないで構成できる。
本発明のさらに他の特徴によれば、モータと、モータに連結され油圧を利用して打撃力を発生させるオイルパルスユニットと、これらを収容するハウジングを有するオイルパルス工具であって、ハウジングにはグリップ部が形成され、ハウジング内部であって、グリップ部内、又は、ハウジングのグリップ部よりも反モータ側の内部に電動ファンを設け、ハウジングのオイルパルスユニット近傍に第2の空気取入口を設け、電動ファンによって第2の空気取入口から取り込まれた空気を吸引して、オイルパルスユニットを冷却した後にハウジング外部に排出するように構成した。オイルパルスユニットの入力軸は、減速機構を介さずにモータの回転軸に直結され、モータとオイルパルスユニットの入力部の回転速度が等しくなるように構成される。
請求項1の発明によれば、ハウジング内部であって、グリップ部内、又は、ハウジングのグリップ部よりも反モータ側の内部に電動ファンを設け、電動ファンによって第1の空気取入口から取り込まれた空気を吸引してハウジング外部に排出するので、モータの回転軸上に冷却用のファンを設けなくても効果的にモータを冷却することができる。
請求項2の発明によれば、オイルパルスユニットの入力軸はモータの回転軸に直結されるので減速機構が不要となる。また、減速機構を保持する部材も不要になるため軽量化を図ることができ、打撃時に本体に生ずる反動を小さくすることができ、操作性を向上させることが可能となる。また、減速機構がないために、ハウジング胴体部の全長を短くすることが可能となり、小型化が実現でき、狭所での操作性が向上する。
請求項3の発明によれば、ハウジングのグリップ部の内部に、電動ファンとモータとを空間的に接続する空気通路を設けたので、ハウジングのグリップ部内部を空気通路として有効活用することができる。さらに、グリップ部内に設けられたトリガスイッチ用のトリガ制御基板も冷却することが可能となる。
請求項4の発明によれば、ハウジングのオイルパルスユニット近傍に第2の空気取入口を設け、第2の空気取入口から取り込まれた空気がオイルパルスユニットの近傍を流れるので、モータだけでなくオイルパルスユニットも効果的に冷却することができる。
請求項5の発明によれば、第2の空気取入口から取り込まれた空気は、オイルパルスユニットを冷却した後にモータの周囲に流れ、第1の空気取入口から取り込まれた空気とともに電動ファンに流入するので、一つの電動ファンを用いてモータとオイルパルスユニットの双方を冷却することができる。
請求項の発明によれば、ハウジング内部であって、グリップ部内、又は、ハウジングのグリップ部よりも反モータ側の内部に電動ファンを設け、電動ファンによってオイルパルスユニット周囲の熱せられた空気をグリップ部を経由して吸引して、ハウジング外部に排出するので、オイルパルスユニットを効果的に冷却することができる。
請求項の発明によれば、オイルパルスユニットの入力軸はモータの回転軸に直結されるので減速機構が不要となる。また、減速機構がなくなるだけでなく減速機構を保持する部材も不要になるため軽量化を図ることができ、打撃時に本体に生ずる反動を小さくすることができ、操作性を向上させることが可能となる。
請求項の発明によれば、ハウジングは胴体部と、胴体部より下方に伸びるグリップ部を有し、グリップ部に電動ファンを収容したのでモータの回転軸上に冷却用のファンを設けなくても効果的にモータを冷却することができる。また、また、胴体部内に冷却ファンがないために、ハウジングの前後長を短くすることが可能とり、狭所での操作性が向上する。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
本発明の実施例に係るオイルパルス工具の全体を示す縦断面図である。 図1のオイルパルスユニット4の断面図である。 図2のA−A部の断面図であって、オイルパルスユニット4の使用状態における一回転の動きを8段階で示した断面図である。 オイルパルス工具1の外観を示す右側面図である。 オイルパルス工具1の外観を示す斜視図であり、左斜め前から見た図である。 電動ファン17単体の斜視図であり、上方側から見た図である。 モータ3の駆動制御系の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施例に係るオイルパルス工具の全体を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。尚、本明細書の説明において上下及び前後の方向は、図1中に示した方向として説明する。図1は本発明の実施例に係るオイルパルス工具の全体を示す断面図である。
図1において、オイルパルス工具1は、バッテリパック2により供給される電力を利用し、モータ3を駆動源としてオイルパルスユニット4を駆動し、オイルパルスユニット4の出力軸たるメインシャフト(アンビル)24に回転力と打撃力を与えることによってドライバビット等の図示しない先端工具に回転打撃力を直接又は間欠的に伝達してネジ締めやボルト締め等の作業を行う。本実施例においては、モータ3の回転軸3eが、減速機構を介さずにオイルパルスユニット4の入力部に直結される。従って、モータ3の回転数とオイルパルスユニット4のライナ21が同速度で同期して回転する。
バッテリパック2により供給される電力は、例えば14Vの直流電力であり、後述するインバータ回路を介してモータ3に送られる。モータ3は、外周側にステータコアに巻かれた巻線を有する固定子(ステータ)3bを有し、内周側に永久磁石を有する回転子(ロータ)3aを有し、モータ3の後方にインバータ回路を搭載するモータ用基板7を有するブラシレスDCモータである。回転軸3eは、2つのベアリング10b、10cによって回転可能に保持され、ハウジングの筒状の胴体部(モータの回転軸の軸線上に配置される部品を収容する部分)内に収容される。
ハウジング6は、胴体部から略直角に下方向に延びる部分が形成され、その一部が作業者によって把持されるグリップ部6aとなる。グリップ部6aの上部付近の前方にはトリガスイッチ8が設けられ、トリガスイッチ8を引いた量に略比例する電圧が、モータ3に伝達される。グリップ部6aの下方、つまり、グリップ部6aからみてモータ3とは反対側(反モータ側)には、バッテリパック2が着脱可能に取り付けられる。
モータ3の回転軸の延長線上(軸線上)であってハウジング6の胴体部内においては、主要な構成要素として、モータ用基板7と、打撃力発生機構たるオイルパルスユニット4と、ベアリング10a、10b、10cと、ベアリング10bを保持するインナカバー12が位置する。本実施例においては、一般的な電動式オイルパルス工具で見られるような、減速機構や冷却ファンは、がモータ3の回転軸の軸線上に存在しない。このように、締付作業を行う必要最低限の部品のみをモータ3の回転軸線上に配置したので、電動工具の前後長(全長)をきわめて短く構成することが可能となり、小型化が図れて操作性を大きく向上させることが可能となった。
モータ3を冷却するための電動ファン17は、ハウジング6のグリップ6aから反モータ側の内部であって、制御部40(図7参照)を搭載するための制御用基板9の上側に搭載される。電動ファン17は、モータ3とは独立して回転する電動式の冷却ファンであり、本実施例においては、内部に小型の直流モータ及びファンが収容されたユニット形状のファンを用いる。電動ファン17は、その回転軸が鉛直方向になるように配置され、回転軸付近の上方から空気を吸引して円周方向の一方向たる前方に排出させる。電動ファン17によって吸引される空気は、モータ3の外周部に形成された第1の空気取入口15から取り込まれ、モータ3の回転子3aと固定子3bの間、及び、固定子3bの外周側を流れることによってモータ3を冷却した後、矢印19a、19b、19cの方向に流れて電動ファン17に流入する。その後、取り込まれた空気は電動ファン17の前方側に排出され、矢印19dの方向にハウジング6に形成された空気排出口14から外部に排出される。
一方、本実施例のオイルパルス工具1においては、電動ファン17によって発生される空気流をモータ3の冷却にだけ用いるのではなく、オイルパルスユニット4の冷却にも用いている。そのため、ハウジング6のオイルパルスユニット4の周囲に複数の第2の空気取入口16が設けられる。空気取入口16から取り込まれた空気は、オイルパルスユニット4の外周に沿って流れることによりオイルパルスユニット4を冷却し、その後、インナカバー12に形成された複数の軸方向に延びる貫通穴12aを経由してモータ3側の空間に流れ、空気取入口15から取り込まれた空気と合流して、グリップ部6aの内部空間を通って電動ファン17へと流れる。これは、モータ3による発熱に比べて、オイルパルスユニット4の発熱は大きくないので、オイルパルスユニット4を冷却した空気でさらにモータ3を冷却することができるためである。
尚、モータ3の部分の冷却風路と、オイルパルスユニット4の冷却風路を別々に構成して、モータ3側の空間からグリップ部6aに流れる通路と、オイルパルスユニット4側の空間からグリップ部6aに流れる通路を別々に構成し、グリップ部6a内でこれらを合流させるように構成しても良い。このように構成する場合は、インナカバー12に軸方向に延びる貫通穴12aを形成しなくても良い。
このようにモータ3の回転軸3e上に配置する部品を最小にしつつ、グリップ部6aの下方に電動ファン17を設けたので、モータ3及びオイルパルスユニット4を効果的に冷却しつつ、本体を小型化することが可能となる。さらに、冷却風は矢印19a〜19dに示したように、グリップ部6aを通過するため、グリップ部6a内に設けられたトリガスイッチ8用のトリガ制御基板8aをも冷却することが可能となる。
ハウジング6の胴体部内に内蔵されたオイルパルスユニット4は、後方側に突出する嵌合軸部23a(図2参照)がモータ3の回転軸3eに減速機構等を介さず直接接続される。嵌合軸部23aは、その後方側の断面形状が六角形状に形成され、嵌合軸部23aは回転軸3eに形成された嵌合穴に装着される。オイルパルスユニット4の前方側に延びるメインシャフト24は、オイルパルスユニット4の出力軸となるもので、その先端部分には取付穴24aが形成される。取付穴24aには、図示しない先端工具が装着される。トリガスイッチ8が引かれてモータ3が起動されると、モータ3の回転力はオイルパルスユニット4に伝達され、オイルパルスユニット4のライナ21はモータ3の回転速度と同速度で回転する。
オイルパルスユニット4の内部にはオイルが充填されていて、メインシャフト24に負荷のかかっていないとき、又は、負荷が小さい際には、メインシャフト24はオイルの抵抗のみでモータ3の回転にほぼ同期して回転する。メインシャフト24に強い負荷がかかるとメインシャフト24の回転が止まり、オイルパルスユニット4の外周側のライナ21のみが回転を続け、1回転に1箇所あるオイルを密閉する位置にてオイルの圧力が急激に上昇し、メインシャフト24に大きな締付トルク(打撃力)が作用し、メインシャフト24を大きな力で回転させる。以後、同様の衝撃動作が数回繰り返され、締結対象が設定トルクで締め付けられるまで打撃力がメインシャフト24に間欠的に繰り返し伝達される。
図2は、図1のオイルパルスユニット4の断面図である。オイルパルスユニット4は、主に、モータ3の出力軸3eと同期して回転する駆動部分(21、23、32)と、先端工具が取り付けられる出力部分(24、25a、25b、29)の2つにより主に構成される。モータ3の出力軸3eと同期して回転する駆動部分は、出力軸3eに形成された六角穴に接続される嵌合軸部23aを有するライナプレート23と、その外周側で前方に延びるように固定される略円柱形のライナ21を含んで構成される。出力部分は、メインシャフト24と、メインシャフト24にバネ5を介して取り付けられるブレード25a、25bを含んで構成される。
メインシャフト24はライナ21内で回転できるように保持され、ライナ21とメインシャフト24の間の空間内には、トルクを発生するための作動油(オイル)が充填される。作動油が充填される空間はライナ21に取り付けたライナプレート23によって密封される。ライナ21とメインシャフト24、及び、ライナ21とライナプレート23の間には、相互間の気密性を確保するためのOリング30、31が設けられる。なお、ライナ21にはオイルの圧力を高圧室から低圧室に逃がすリリーフバルブ22があり、発生するオイルの最大圧力を制御し、締め付けトルクを調整することができる。
Oリング30はメインシャフト24とライナ21の間を密閉するものである。Oリング31はライナプレート23の外周部に形成された円環状の溝内に設けられ、ライナ21とライナプレート23の間を密閉する。メインシャフト24の前方端には、先端工具を挿入するための六角穴24aが形成される。六角穴24aは、軸方向(前後方向)と垂直な面の断面が六角形である。メインシャフト24の後方側外周部には、2個の溝部にバネ29を介してブレード25a、25bが嵌挿され、ブレード25a、25bがライナ21の内面に当接するようにバネ29によって径方向に付勢される。
図3は図2のA−A部の断面図であって、オイルパルスユニット4の使用状態における一回転の動きを8段階で示した断面図である。図3(1)、(2)に示すように、ブレード25a、25b間のメインシャフト24の外周面には軸方向に延びる二本の突条たる凸状シール面26a、26aが設けられる。ライナ21の内周面には山形状に盛り上げて成る凸状シール面27a、27bと、凸状部28a、28bが形成される。以上の構成によってライナ21の内部は略4つの断面領域を形成するライナ室が形成される。
オイルパルス工具1はボルト締め付け時において締め付けボルトの座面が着座すると、メインシャフト24に負荷がかかり、メインシャフト24、ブレード25a、25bはほぼ停止した状態になり、ライナ21だけが回転を続ける。モータ3の回転によるライナ21の回転に伴い、1回転に1回の衝撃パルスが発生するが、この衝撃パルス発生時においてオイルパルス工具1内は、ライナ21の内周面に形成した凸状シール面27aとメインシャフト24の外周面に形成した凸状シール面26aが接触する。同時に、ライナ21の内周面に形成した凸状シール面27bとメインシャフト24の外周面に形成した凸状シール面26aと接触する。このようにライナ21の内周面に形成した一対の凸状シール面と、メインシャフト24の外周面に形成した一対の凸状シール面がそれぞれ当接することにより、ライナ21の内部は二つの高圧室Hと2つの低圧室Lに仕切られる。そして、前記高圧室Hと低圧室Lとの圧力差によりメインシャフト24が締め付けボルトを締め付けるべく回転する。
次に、オイルパルスユニット4の動作手順を図3(1)〜(8)までの流れを用いて説明する。図3(1)〜(8)は、ライナ21がメインシャフト24に対して相対角で1回転する状態を示した図である。まず、トリガ8を引くことによりモータ3が回転され、これに伴いライナ21も同期して回転する。前述したように、メインシャフト24に負荷のかかっていないとき、又は、負荷が小さい時には、オイルの抵抗のみでメインシャフト24はモータ3の回転にほぼ同期して回転する。メインシャフト24に強い負荷がかかるとそれに直結されたメインシャフト24の回転が止まり、外側のライナ21のみが回転を続ける。
図3(1)は、メインシャフト24に衝撃パルスによる打撃力が発生するときの位置関係を示す図である。この(1)に示す位置が、1回転に1箇所あるオイルを密閉する位置である。ここでは、凸状シール面27aと26aが、シール面27bとシール面26aが、ブレード25aと凸状部28aが、ブレード25bと凸状部28bがそれぞれメインシャフト24の軸方向全域において当接し、これによりライナ21の内部空間が2つの高圧室と2つの低圧室の4室に区画される。
ここで高圧、低圧とは、内部に存在するオイルの圧力である。さらにモータ3の回転によってライナ21が回転すると、高圧室の容積は減少するためオイルは圧縮されて瞬間的に高圧が発生し、この高圧はブレード25a、25bを低圧室側に押しやる。その結果、メインシャフト24には上下のブレード25a、25bを介して瞬間的に力が作用して強力なトルクが発生する。この高圧室が形成されることにより、ブレード25a、25bを図中時計方向に回転させるような強い打撃力が作用する。図3(1)に示す位置を本明細書では「打撃位置」と呼ぶ。
図3(2)は、打撃位置からライナ21が45度回転した状態を示す。(1)に示す打撃位置を過ぎると、凸状シール面27aと26a、凸状シール面27bとシール面26a、ブレード25aと凸状部28a、及び、ブレード25bと凸状部28bの当接状態が解除されるため、ライナ21の内部の4室に区画されていた空間が解除され、相互の空間にオイルが流れるため、トルクは発生せず、ライナ21はモータ3の回転によりさらに回転する。
図3(3)は、打撃位置からライナ21が90度回転した状態を示す。この状態では、ブレード25a、25bが凸状シール面27a、27bに当接してメインシャフト24から突出しない位置まで半径方向内側まで後退するため、オイルの圧力の影響を受けずトルクは発生しないため、ライナ21はそのまま回転する。
図3(4)は、打撃位置からライナ21が135度回転した状態を示す。この状態ではライナ21の内部空間は連通してオイルの圧力変化は生じないため、メインシャフトに回転トルクは発生しない。
図3(5)は、打撃位置からライナ21が180度回転した状態を示す。この位置では、凸状シール面27bと26a、凸状シール面27bとシール面26aが接近するが、当接しない。これは、メインシャフト24に形成した凸状シール面26aと26aが、メインシャフトの軸に対して対称位置にないためである。同様にライナ21の内周に形成した凸状シール面27aと27bもメインシャフトの軸に対して対称位置にはない。従って、この位置ではオイルの影響をほとんど受けないためトルクはほとんど発生しない。尚、発生するトルクがゼロではないのは、内部に充填されるオイルには粘性があり、凸状シール面27bと26a、又は、凸状シール面27aと26aが対面した際に、ほんの僅かながら高圧室が形成されるため、(2)〜(4)、(6)〜(8)と違って若干の回転トルクを生じさせる。
図3(6)〜(8)の状態は、(2)〜(4)とほぼ同様であり、これらの状態の際はトルクが発生しない。(8)の状態からさらに回転すると、図3(1)の状態に戻り、凸状シール面27aと26aが、シール面27bとシール面26aが、ブレード25aと凸状部28aが、ブレード25bと凸状部28bがそれぞれメインシャフト24の軸方向全域において当接し、これによりライナ21の内部空間が2つの高圧室と2つの低圧室の4室に区画されるため、メインシャフト24に強い回転トルクが発生する。
メインシャフト24に強い衝撃回転トルクが発生した場合、その反力はライナ21、ライナプレート23を介し、モータ3の回転子3aに生じる。図1に示すように、オイルパルスユニット4とモータ3は直接結合され、回転子3aはベアリング10により回転方向に対する拘束がないため、回転子3aに生じた反力はハウジング6へ伝わることなく、作業者へ反力が伝わることがない。そのため、作業者に対し、良好な操作性を提供することが可能となる。
図4はオイルパルス工具1の外観を示す右側面図である。ハウジング6の後方側であって、モータ3を収容する部分の外周部には、複数の空気取入口(第1の空気取入口)15が形成される。また、ハウジング6の前方側であって、オイルパルスユニットの前方付近の外周部にも複数の空気取入口(第2の空気取入口)16が形成される。ハウジング6のグリップ部6aよりも下方、つまりハウジング6の反モータ側は、従来のオイルパルス工具に比べて上下方向に長さが長くなっている。しかしながら、グリップ部6aより下方の長さL2の増大による実際の作業への悪影響はほとんど問題とならない。本願では、本体部の長さL1の短縮効果がきわめて大きいものである。
図5はオイルパルス工具1の外観を示す斜視図であり、左斜め前から見た図である。
ハウジング6のグリップ部6aの下方であって、バッテリパック2の上側付近に複数の空気排出口14が形成される。空気排出口14はハウジングから前方に向かって排出されるように構成されるので、熱せられた排気が作業中の作業者に直接当たることはなく、作業者に不快感を与えることはない。また、空気排出口14を設ける位置は、メインシャフト24から十分離れた箇所に設けられるので、先端工具による作業にも影響しない。尚、本実施例においては、空気排出口14は、ハウジング6のグリップ部6aの下方かつ前方側に配置したが、この位置だけに限られず、グリップ部6aの下方かつ側方側(右側又は左側)に形成しても良い。
図6は電動ファン17単体の斜視図で、上方側から見た図を示している。電動ファン17は軸方向に空気を吸引するための吸引口17aが設けられ、回転するファンを収容すると共に吸引及び排出する空気を所望の方向に導くためのファンハウジング17bと、空気を一方向に排出するための吐出口17cを有する汎用のブロワファンである。ファンハウジング17bには、2つのネジ穴17dが形成され、図示しないネジによって電動ファン17はハウジング6の内壁に固定される。尚、電動ファン17のハウジング6への固定方法は任意であり、ネジを用いずに、分割されるハウジング6によって挟持されるようにしても良いし、両面テープ等でハウジング6に固定するようにしても良い。両面テープを用いる場合には、弾力性のある素材をベースにしたものを用いると、接着機能と共に電動ファン17に伝わる振動を低減させる制震機能を果たすことができる。
次に、図7を用いてモータ3の駆動制御系の構成と作用を説明する。本実施例では、モータ3は3相のブラシレスDCモータで構成される。このブラシレスDCモータは、いわゆるインナーロータ型であって、複数組(本実施例では2組)のN極とS極を含む永久磁石(マグネット)を含んで構成される回転子(ロータ)3aと、スター結線された3相の固定子巻線U、V、Wから成る固定子3bと、回転子3aの回転位置を検出するために周方向に所定の間隔毎、例えば角度60°毎に配置された3つの回転位置検出素子(ホール素子)42を有する。これら回転位置検出素子42からの位置検出信号に基づいて固定子巻線U、V、Wへの通電方向と時間が制御され、モータ3が回転する。回転位置検出素子42は、モータ用基板7上の回転子3aのマグネットに対向する位置に設けられる。
モータ用基板7上に搭載される電子素子には、3相ブリッジ形式に接続されたFET(Field effect transistor)などの6個のスイッチング素子Q1〜Q6から主に構成されるインバータ回路47を含む。ブリッジ接続された6個のスイッチング素子Q1〜Q6の各ゲートは、制御用基板9に搭載される制御部40中の制御信号出力回路46に接続され、6個のスイッチング素子Q1〜Q6の各ドレインまたは各ソースは、スター結線された固定子巻線U、V、Wに接続される。これによって、6個のスイッチング素子Q1〜Q6は、制御信号出力回路46から入力されたスイッチング素子駆動信号(H4、H5、H6等の駆動信号)によってスイッチング動作を行い、インバータ回路47に印加されるバッテリパック2の直流電圧を3相(U相、V相及びW相)電圧Vu、Vv、Vwとして固定子巻線U、V、Wに電力を供給する。
6個のスイッチング素子Q1〜Q6の各ゲートを駆動するスイッチング素子駆動信号(3相信号)のうち、3個の負電源側スイッチング素子Q4、Q5、Q6をパルス幅変調信号(PWM信号)H4、H5、H6として供給し、制御用基板9上に搭載された演算部41によって、トリガスイッチ8の操作量(ストローク)の検出信号に基づいてPWM信号のパルス幅(デューティ比)を変化させることによってモータ3への電力供給量を調整し、モータ3の起動/停止と回転速度を制御する。モータ3を回転させる場合は、演算部41はファン回転制御部44に駆動信号を出力して、電動ファン17を回転させる。電動ファン17には、図示していないがバッテリパック2から供給される電力(配線図は図示せず)を用いることができる。演算部41は、トリガスイッチ8が開放されてモータ3を停止する場合は、ファン回転制御部44に停止信号を出力して、電動ファン17を停止させる。
尚、電動ファン17を停止させるタイミングは、モータ3と同期させても良いし、非同期にしてモータ3の回転停止後一定時間がたってから停止させるように構成しても良いし、或いは、温度センサ52によって測定されたインバータ回路47の温度に応じて電動ファン17の回転及び停止を制御しても良い。
ここで、PWM信号は、インバータ回路47の正電源側スイッチング素子Q1〜Q3または負電源側スイッチング素子Q4〜Q6の何れか一方に供給され、スイッチング素子Q1〜Q3またはスイッチング素子Q4〜Q6を高速スイッチングさせることによって結果的にバッテリパック2の直流電源から各固定子巻線U、V、Wに供給する電力を制御する。尚、本実施の形態では、負電源側スイッチング素子Q4〜Q6にPWM信号が供給されるため、PWM信号のパルス幅を制御することによって各固定子巻線U、V、Wに供給する電力を調整してモータ3の回転速度を制御することができる。
オイルパルス工具1には、モータ3の回転方向を切り替えるための正逆切替レバー51が設けられ、回転方向設定回路50は正逆切替レバー51の変化を検出するごとに、モータの回転方向を切り替えて、その制御信号を演算部41に送信する。演算部41は、図示していないが、処理プログラムとデータに基づいて駆動信号を出力するための中央処理装置(CPU)、処理プログラムや制御データを記憶するためのROM、データを一時記憶するためのRAM、タイマ等を含んで構成される。
制御信号出力回路46は、回転方向設定回路50と回転子位置検出回路43の出力信号に基づいて所定のスイッチング素子Q1〜Q6を交互にスイッチングするための駆動信号を形成し、その駆動信号を制御信号出力回路46に出力する。これによって固定子巻線U、V、Wの所定の巻線に交互に通電し、回転子3aを設定された回転方向に回転させる。この場合、モータ用基板7の負電源側スイッチング素子Q4〜Q6に印加する駆動信号は、印加電圧設定回路49の出力制御信号に基づいてPWM変調信号として出力される。モータ3に供給される電流値は、電流検出回路48によって測定され、その値が演算部41にフィードバックされることにより、設定された駆動電力となるように調整される。尚、PWM信号は正電源側スイッチング素子Q1〜Q3に印加しても良い。
インバータ回路47には、スイッチング素子18の温度を測定する温度センサ52が設けられ、温度上昇測定回路45によってスイッチング素子18又はその周囲の温度が常に測定され、その値が演算部41に出力される。演算部41は、スイッチング素子18の温度が異常に高くなった場合は、インバータ回路47及びモータ3の保護のため、モータ3を停止させる。また、演算部41は、スイッチング素子18の温度があらかじめ設定された基準値以上に上昇した場合にファン回転制御部44に信号を送り、電動ファン17の回転を増速させても良い。電動ファン17を回転させる速度は、1段階だけでなく、低速/高速の2段階、あるいは連続的に可変に制御するようにしても良い。
以上説明したように本実施例においては、動力を発生させるモータとオイルパルスユニットのライナの回転速度が等しくなるように結合することで減速機構が不要となり、これに伴い減速機構を保持する箇所がなくなるため、打撃時に本体に反動が生じにくく操作性を向上させることが可能となる。また、減速機構がないために、本体の全長(前後長)を短くすることが可能となり、小型化を図ることができ、狭所での操作性が向上する。さらに、スイッチング素子、モータ、及びオイルパルスユニットの冷却用に、電動ファンを別途設けたので、これらの冷却を確実に行うことができる。
図8は、本発明の第2の実施例に係るオイルパルス工具1aの全体を示す断面図である。第2の実施例においては、オイルパルス工具1aの全長(前後長)の短縮を犠牲にして、打撃時に本体に伝わる反動を小さくするように構成したものである。尚、図1で示した第1の実施例に係るオイルパルス工具1と同じ構成の部分には同じ参照符号を付して繰り返しの説明を省略する。
第2の実施例において特徴的なことは、図1の電動ファン17の替わりに、モータ3の回転軸3eに冷却ファン57を設けたことである。モータ3の回転軸3eにシャフト部材61が設けられ、シャフト部材61を介して冷却ファン57が回転軸3eに回転不能に固定される。シャフト部材61の先端部には断面が六角形の取付穴61dが形成される。冷却ファン57は回転子3aと同期して回転する遠心ファンである。冷却ファン57が回転することによって第1の空気取入口15から外気を取り込まれ、モータ用基板7、モータ3を冷却した空気は、冷却ファン57の収容室63に流入し、冷却ファン57によってハウジングの側方に形成された複数の空気排出口66から外部に排出される。
尚、図8には図示していないが、オイルパルスユニット4の近傍のハウジングの部分に第2の空気取入口(図示せず)を設け、冷却ファン57によってオイルパルスユニット4側からも空気が吸引されて、空気排出口66から外部に排出されるように構成する。この際、ハウジングのオイルパルスユニット4が収容される空間から冷却ファン57の収容室63に空気が流れるように、図1のインナカバー12と同様に、インナカバー62に複数の貫通穴(図示せず)を形成する。図8においては、縦断面位置において、ベアリング10bを後方側からインナカバー62に固定するためのプレート67及びネジ68が位置するので、貫通穴が描かれていないが、円周方向に複数個の貫通穴が形成されるものである。
冷却ファン57は金属で構成される。冷却ファン57金属で構成することによって、冷却ファン57は外径を大きくすることが可能となるため、メインシャフト24に打撃力を与える際に、全体重量を大きくすることなく慣性力を効果的に大きくすることが可能となる。これにより、モータ3を大型化させずとも、大きな締付トルクを生じることが可能となる。また減速機構を用いていないために、全長の増大は最小限に抑えることができる。
以上、本発明を示す実施例に基づき説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、第一の実施例において電動ファン17をハウジング6のグリップ部6aよりも下方に設けたが、グリップ部6aの内部に設けても良い。また、上述の実施例では、グリップ部6aの内部は、空気通路として用いているものの、導風のための壁などを形成していないが、導風路や整流板等を形成するようにして冷却風が抵抗なく流れるように形成しても良い。
さらに、ハウジング6の前後長をさらに短くするための、スイッチング素子18をモータ用基板7に搭載するのではなく、制御用基板9上に搭載するか、或いはモータ3とは離れた箇所の別基板に搭載するようにしても良い。そのように構成すれば、モータ用基板7のスイッチング素子18の搭載に要するスペースの分だけハウジング6の前後長をさらに短縮できる。
1、1a オイルパルス工具 2 バッテリパック 3 モータ
3a (モータの)回転子 3b (モータの)固定子 3e (モータの)回転軸
4 オイルパルスユニット 5 バネ 6 ハウジング
6a (ハウジングの)グリップ部 7 モータ用基板
8 トリガスイッチ 9 制御用基板 10a、10b、10c ベアリング
11 スリーブ 12 インナカバー 12a (インナカバーの)貫通穴
13 ケース 14 空気排出口 15 (第1の)空気取入口
16 (第2の)空気取入口 17 電動ファン
17a 吸引口 17b ファンハウジング 17c 吐出口
17d ネジ穴 18 スイッチング素子 21 ライナ
22 リリーフバルブ 23 ライナプレート 24 メインシャフト
24a (メインシャフトの)取付穴
25a、25b ブレード 26a、26b 凸状シール面
27a、27b 凸状シール面 28a、28b 凸状部
29 バネ 30、31 Oリング 32 ライナカバー
41 演算部 42 回転位置検出素子 43 回転子位置検出回路
44 ファン回転制御部 45 温度上昇測定回路
46 制御信号出力回路 47 インバータ回路 48 電流検出回路
49 印加電圧設定回路 50 回転方向設定回路 51 正逆切替レバー
52 温度センサ 53 放熱器 57 冷却ファン
61 シャフト部材 61d (シャフト部材の)取付穴
62 インナカバー 63 収容室
66 空気排出口 67 プレート 68 ネジ

Claims (8)

  1. モータと、前記モータに連結され油圧を利用して打撃力を発生させるオイルパルスユニットと、これらを収容するハウジングを有するオイルパルス工具であって、
    前記ハウジングにはグリップ部が形成され、
    前記ハウジングの前記グリップ部の内部、又は、前記ハウジングの前記グリップ部よりも反モータ側の内部、に電動ファンを設け、
    前記ハウジングの前記モータ近傍に第1の空気取入口を設け、
    前記電動ファンによって第1の空気取入口から取り込まれた空気を吸引して、前記モータを冷却した後にハウジング外部に排出することを特徴とするオイルパルス工具。
  2. 前記オイルパルスユニットの入力軸は、前記モータの回転軸に直結され、前記モータと前記オイルパルスユニットの入力部の回転速度が等しいことを特徴とする請求項1に記載のオイルパルス工具。
  3. 前記ハウジングのグリップ部の内部に、前記電動ファンと前記モータとを空間的に接続する空気通路を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のオイルパルス工具。
  4. 前記ハウジングの前記オイルパルスユニット近傍に第2の空気取入口を設け、
    前記第2の空気取入口から取り込まれた空気が、前記オイルパルスユニットの周囲を流れた後に前記電動ファンに至り、前記電動ファンによって前記ハウジングの外部に排出されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のオイルパルス工具。
  5. 前記第2の空気取入口から取り込まれた空気は、前記オイルパルスユニットを冷却した後に前記モータの周囲に流れ、前記第1の空気取入口から取り込まれた空気とともに前記電動ファンに流れることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のオイルパルス工具。
  6. モータと、前記モータに連結され油圧を利用して打撃力を発生させるオイルパルスユニットと、これらを収容するハウジングを有するオイルパルス工具であって、
    前記ハウジングにはグリップ部が形成され、
    前記ハウジング内部であって、前記グリップ部内、又は、前記ハウジングの前記グリップ部よりも反モータ側の内部に電動ファンを設け、
    前記ハウジングの前記オイルパルスユニット近傍に第2の空気取入口を設け、
    前記電動ファンによって第2の空気取入口から取り込まれた空気を吸引して、前記オイルパルスユニットを冷却した後にハウジング外部に排出することを特徴とするオイルパルス工具。
  7. 前記オイルパルスユニットの入力軸は、前記モータの回転軸に直結され、前記モータと前記オイルパルスユニットの入力部の回転速度が等しいことを特徴とする請求項に記載のオイルパルス工具。
  8. モータと、
    前記モータに接続されるオイルパルスユニットと、
    前記モータ及び前記オイルパルスユニットを収容するハウジングと、を有するオイルパルス工具であって、
    前記ハウジングは、前記モータ及び前記オイルパルスユニットを収容する胴体部と、前記胴体部より下方に伸びるグリップ部と、を有し、
    前記グリップ部に電動ファンを収容したことを特徴とするオイルパルス工具。
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