JP2000087680A - 立坑の資機材搬送システム - Google Patents

立坑の資機材搬送システム

Info

Publication number
JP2000087680A
JP2000087680A JP10261605A JP26160598A JP2000087680A JP 2000087680 A JP2000087680 A JP 2000087680A JP 10261605 A JP10261605 A JP 10261605A JP 26160598 A JP26160598 A JP 26160598A JP 2000087680 A JP2000087680 A JP 2000087680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elevator
rail
shaft
bogie
tunnel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10261605A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4092789B2 (ja
Inventor
Takashi Wakechigai
隆志 輪違
Shigeo Fujii
茂男 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP26160598A priority Critical patent/JP4092789B2/ja
Publication of JP2000087680A publication Critical patent/JP2000087680A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4092789B2 publication Critical patent/JP4092789B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送時間全体に対する積み降ろしの時間の割
合を小さくし、搬送効率を向上させると共に、駆動負荷
を低減させる。 【解決手段】 地上1から立坑2を通して地中の坑道3
内にセグメント4や搬送台車5等の資機材を搬送する立
坑の資機材搬送システムにおいて、上記立坑2内に坑道
3方向に対して直交する方向に資機材を搬送するエレベ
ータケージ7を並列させると共に、この両エレベータケ
ージ7をワイヤ8と巻上下装置9で相互に連動して交互
に昇降させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド掘進機等
でのトンネル施工で地上から立坑を通して地中の坑道内
にセグメントや搬送台車等の資機材を搬送する立坑の資
機材搬送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シールド掘進機でトンネル施工を行う際
に、セグメントは、地上のセグメントストック装置で搬
送台車上に載置され、その後、搬送台車ごと立坑から坑
道内に送られ、シールド掘進機後部まで自動的に搬送さ
れるようになっている。
【0003】図6に示すように、従来、地上51から立
坑52を通して坑道53内にセグメント54や搬送台車
55等の資機材を搬送するために、立坑52内に地上5
1から坑道53まで延びるエレベータ56が設けられて
いる。このエレベータ56は、エレベータケージ57に
連結されたワイヤ58が上方に設けられた回転ドラム5
9に巻き掛けられて、昇降するようになっている。エレ
ベータケージ57には、搬送台車55が走行するための
台車軌条61が設けられている。
【0004】図7に示すように、地上51には、エレベ
ータケージ57の台車軌条61に繋がる台車軌条62が
設けられている。この台車軌条62はセグメントストッ
ク装置63に接続されており、台車軌条61との接続部
近傍には、セグメント54を積載した搬送台車55と空
の搬送台車55とがすれ違うための分岐路64が形成さ
れている。
【0005】そして、坑道53内にも、地上51と同様
に、エレベータケージ57の台車軌条61に繋がる台車
軌条65が設けられており、分岐路(図示せず)が形成
されている。
【0006】上記エレベータ56等を自動運転すること
により、セグメント54や搬送台車55等の資機材を自
動搬送するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の立坑
の資機材搬送システムで、地上51或いは坑道53にエ
レベータ56から搬送台車55の積み降ろしをするに際
しては、以下の手順を要する。
【0008】ここでは、地上51側での搬送台車55の
積み降ろしを例に挙げて説明する。まず、セグメント5
4を積載した搬送台車55を予め分岐路64の一方に待
機させておき、エレベータケージ57を所定の高さに停
止させた後、エレベータ56の直前の台車軌条62に他
の搬送台車55が無いのを確認して、エレベータ56内
の空の搬送台車55を移動させる。この空の搬送台車5
5は、分岐路64の他方を通して、セグメントストック
装置63に移動させる。このとき、空の搬送台車55が
分岐路64を通過したことを確認した後、セグメント5
4を積載した搬送台車55をエレベータ56内に移動さ
せる。
【0009】以上の作業を行った後、エレベータ56を
下降させ、坑道53内においても、同様の手順で、搬送
台車55の積み降ろしを行うようになっている。この作
業を繰り返し行い、セグメント54の自動搬送が行われ
ている。
【0010】しかしながら、上述の積み降ろし作業は、
搬送台車55の移動時間や切替え確認作業時間が長いた
め、多くの時間が費やされていた。
【0011】上述の立坑の資機材搬送システムにおいて
は、エレベータ56が一基しか設けられていないので、
地上51で上述の積み降ろし作業を行った後、エレベー
タ56を下降させ、坑道53内で再度積み降ろし作業を
行い、エレベータ56を上昇させるという工程を繰り返
すため、搬送時間全体に対する積み降ろしの時間の割合
が大きく、搬送効率があまり良くないという問題があっ
た。
【0012】さらに、セグメント54及び搬送台車55
の重量が大きいため、エレベータ56を昇降駆動させる
のに、非常に大きな負荷が掛かるという問題もあった。
【0013】そこで、本発明は上記問題を解決するため
に案出されたものであり、その目的は、搬送時間全体に
対する積み降ろしの時間の割合を小さくし、搬送効率を
向上させると共に、駆動負荷を低減させる立坑の資機材
搬送システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、地上から立坑を通して地中の坑道内にセグ
メントや搬送台車等の資機材を搬送する立坑の資機材搬
送システムにおいて、上記立坑内に坑道方向に対して直
交する方向に資機材を搬送するエレベータケージを並列
させると共に、この両エレベータケージをワイヤと巻上
下装置で相互に連動して交互に昇降させるようにしたも
のである。
【0015】上記構成によれば、エレベータケージを並
列させて相互に連動して交互に昇降させるようにしたの
で、一方のエレベータケージが地上に位置する際には、
他方のエレベータケージは坑道に対向して位置すること
ができ、積み降ろし作業を地上と坑道内とで同時に行う
ことができる。これによって、積み降ろし作業の時間を
短縮することができ、資機材の搬送効率を向上させるこ
とができる。
【0016】そして、上記両エレベータケージが、立坑
上部の巻上下装置に巻き掛けられた同一のワイヤで接続
されたものが好ましい。
【0017】また、上記巻上下装置が、ワイヤを巻き掛
ける二列の回転ドラムと各回転ドラムを連動させるギヤ
とを有し、上記両エレベータケージが、上記各回転ドラ
ムに巻き掛けられたワイヤで接続されたものであっても
よい。
【0018】これによれば、一方のエレベータケージ
が、他方のエレベータケージをカウンターウェイトとし
て、昇降することができるので、巻上下装置の回転駆動
に掛かる負荷は、積載されたセグメント分の重量差だけ
となり、小さくすることができる。従って、回転駆動に
かかるエネルギーの省力化が達成できる。
【0019】さらに、上記各エレベータケージに、上記
搬送台車が走行する台車軌条を設け、地上及び坑道内
に、上記各台車軌条に繋がる分岐台車軌条をそれぞれ設
けると共に、各分岐台車軌条にこれらを互いに繋ぐ交差
台車軌条を掛け渡したものが好ましい。
【0020】これによれば、二基のエレベータケージか
ら適宜、搬送台車の積み降ろしを行うことができる。
【0021】そして、上記エレベータケージとワイヤと
巻上下装置とを備えたエレベータに、上記ワイヤの伸縮
によるエレベータケージの停止位置の高さのずれを吸収
するエレベータ位置調整機構を設けたものが好ましい。
【0022】さらに、上記エレベータ位置調整機構が、
上記エレベータケージの台車軌条の上記分岐台車軌条と
の接続部に設けられ、エレベータケージの停止位置での
台車軌条と地上或いは坑道内の出入口の分岐台車軌条と
の高さのずれを吸収する軌条高さ調整手段であるものが
好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明を実施する好適一形態を添
付図面を参照しながら説明する。
【0024】図1は本発明に係る立坑の資機材搬送シス
テムの実施の形態を示した概略断面図、図2は台車軌条
の配置を示した概略平面図、図3は巻上下装置を示した
平面図、図4はエレベータケージを示した側面図、図5
は軌条高さ調整手段を示した側面図及び平面図である。
【0025】まず、上記立坑の資機材搬送システムの構
成について説明する。
【0026】図1に示すように、地上1から地中の坑道
3内にセグメント4や搬送台車5等の資機材を搬送する
ための立坑2が形成されている。
【0027】立坑2内には、地上1から坑道3まで延び
るエレベータ6が二基設けられている。このエレベータ
6は、そのエレベータケージ7が、立坑2内に坑道3方
向に対して直交する方向に並列されている。そして、こ
の両エレベータケージ7はワイヤ8を介して巻上下装置
9によって相互に連動して交互に昇降するようになって
いる。
【0028】エレベータケージ7は、図4に示すよう
に、箱状に組まれたフレーム11内に搬送台車5が走行
するための台車軌条12が坑道3方向に沿うように設け
られている。フレーム11の上部には、ワイヤ8を巻き
掛けるためのプーリ14が2箇所にバランスされて設け
られている。また、フレーム11の下部には、立坑2内
に形成されたガイドレール(図示せず)に沿って回転し
て、エレベータケージ7の軌道を案内するためのガイド
ローラ16が設けられている。なお、図中17は油圧ユ
ニットを示す。
【0029】巻上下装置9は、二基のエレベータ6を昇
降させるべく、各エレベータケージ7の上方で、図3に
示すように、第一巻上機18及び第二巻上機19が並列
に設けられて構成されている。なお、ここでは同一のワ
イヤ8で両エレベータケージ7を接続した例を説明す
る。
【0030】第一巻上機18には、エレベータケージ7
を2本のワイヤ8で吊すべく、2つの回転ドラム21
a,21bが直列に設けられている。その中間には、減
速機22及びチェーンカップリング23が接続されてお
り、その側部に設けられた駆動モータ24によって、回
転ドラム21a,21bがそれぞれ回転するようになっ
ている。
【0031】また、第一巻上機18の下側には、1つの
回転ドラム21a,21bにつきプーリ25a,25b
がそれぞれ回転ドラム21a,21bの径方向外側に2
個所設けられている。そして、一方のプーリ25aの近
傍にはワイヤ8を係止する係止部26が設けられてい
る。
【0032】第二巻上機19にも、第一巻上機18と同
様に、2つの回転ドラム27a,27bが直列に設けら
れている。この第二巻上機19には、駆動モータ24は
設けられておらず、回転ドラム27a,27bは回転自
在になっている。
【0033】第二巻上機19の下側にも、第一巻上機1
8と同様に、1つの回転ドラム27a,27bにつきプ
ーリ28a,28bがそれぞれ回転ドラム27a,27
bの径方向外側に2個所設けられている。そして、一方
のプーリ28aの近傍にはワイヤ8を係止する係止部2
9が設けられている。
【0034】ワイヤ8は、その一端が、第一巻上機18
の係止部26に係止され、プーリ25aに案内され、一
旦、一方のエレベータケージ7のプーリ14まで延び
て、そこで折り返され、上方の第一巻上機18まで延び
る。そして、プーリ25bで下方に折り返され、エレベ
ータケージ7のプーリ14まで延びて、そこで折り返さ
れ、上方の回転ドラム21aに巻き掛けられる。そこで
一定数巻き掛けられた後、ワイヤ8は、隣接する第二巻
上機19の回転ドラム27aに巻き掛けられる。そし
て、一定数巻き掛けられた後、他方のエレベータケージ
7のプーリ14まで延びて、そこで上方へ折り返され
る。その後、第二巻上機19のプーリ25bまで延び
て、下方に折り返され、エレベータケージ7のプーリ1
4まで延びる。そして、再度上方に折り返されて、プー
リ27aで案内されて、係止部29に係止される。
【0035】ワイヤ8は、エレベータケージ7に対して
2本吊りとされており、もう1本のワイヤ8が、それぞ
れ隣接する回転ドラム21b等に、上記と同様に巻き掛
けられている。
【0036】すなわち、両エレベータケージ7は、立坑
2上部の巻上下装置9に巻き掛けられた同一のワイヤ8
で接続されていることとなる。この構成によれば、回転
ドラム21a,21bを回転させることによって、ワイ
ヤ8の一端側が巻き上げられて一方のエレベータケージ
7が上昇すると、ワイヤ8の他端側は巻き下げられて他
方のエレベータケージ7が連動して下降することとな
る。
【0037】なお、上記実施の形態においては、ワイヤ
8を折り返してエレベータケージ7を吊すようにしてい
るが、これに限られるものではない。また、2本吊りと
しているが、さらに多数の複数本吊りであってもよい。
【0038】また、上記実施の形態においては、同一の
ワイヤ8を介して、一方のエレベータケージ7と、他方
のエレベータケージ7とを連結して、その昇降を連動す
るようにしているが、これに限られるものではない。例
えば、図1に示すように、巻上下装置9が、ワイヤ8を
巻き掛ける二列の回転ドラム21,27と、各回転ドラ
ム21,27を同期して連動させるギヤ47とを有して
おり、上記両エレベータケージ7を、上記各回転ドラム
21,27に巻き掛けられたワイヤ8で接続して連動さ
せるようにしてもよい。さらに、ギヤ47の代りにチェ
ーン(図示せず)等で各回転ドラム21,27を接続し
て、両エレベータケージ7の昇降を連動するものであっ
てもよい。
【0039】図2に示すように、地上1には、各エレベ
ータケージ7の台車軌条12に繋がる分岐台車軌条31
が設けられている。この分岐台車軌条31はセグメント
ストック装置(図示せず)に接続された台車軌条32か
ら分岐して設けられている。各分岐台車軌条31間に
は、搬送台車5が相互に往来可能なように、これらを互
いに繋ぐ平面X字状の交差台車軌条33が設けられてい
る。なお、上記台車軌条32と分岐台車軌条31との連
結点、分岐台車軌条31と交差台車軌条33との連結点
には、それぞれポイントレール(図示せず)が設けられ
ている。
【0040】また、坑道3側にも、地上1側と同様に、
エレベータケージ7の台車軌条12に繋がる分岐台車軌
条及び交差台車軌条(共に図示せず)が同様の配置で設
けられている。坑道3内の台車軌条は、坑道3内を通っ
てシールド掘進機の直後まで延出されている。
【0041】ところで、上記構成によれば、エレベータ
6を二基とし、同一のワイヤ8で接続するようにしたこ
とによって、ワイヤ8にかかる荷重が非常に大きくな
り、ワイヤ8に伸びが発生する。そこで、この伸びを吸
収するために、エレベータ6にエレベータケージ7の停
止位置の高さのずれを吸収するエレベータ位置調整機構
35が設けられている。
【0042】このエレベータ位置調整機構35は、具体
的には、上記エレベータケージ7の台車軌条12の両端
の、地上1或いは坑道3内の出入口の分岐台車軌条31
との接続部に設けられ、エレベータケージ7の停止位置
での台車軌条12と、分岐台車軌条31との高さのずれ
を吸収する軌条高さ調整手段36から成っている。
【0043】この軌条高さ調整手段36は、図5
(a),(b)に示すように、エレベータケージ7内の
台車軌条12の端部に、中間軌条37が設けられ、その
先端に先端軌条38が設けられている。
【0044】台車軌条12と中間軌条37とは、ブラケ
ット39及びピン40を介して、上下方向に屈曲自在に
連結されている。中間軌条37の先端には、両側のレー
ルを掛け渡すアーム41が回転自在に軸支されている。
このアーム41には、ブラケット43及びピン44を介
して、先端軌条38が、その先端部が中心側に互いに近
接するように、回動可能に支持されている。先端軌条3
8の両側のレール間には伸縮シリンダ45が設けられて
おり、その伸縮によって、先端軌条38の先端部の近接
・離間が行われる。
【0045】図示しないが、中間軌条37にはエレベー
タケージ7から延びて、分岐台車軌条31との高さの差
を検知すると共に、その高さを調節する高さ調節シリン
ダが設けられている。
【0046】先端軌条38は、その先端が徐々に細くな
るように、外下側が徐々に切り欠かれている。他方、地
上1或いは坑道3内の分岐台車軌条31の先端は、上記
先端軌条38の切欠き部と係合するように、内上側が徐
々に切り欠かれている。すなわち、図5(c)に示すよ
うに、先端軌条38が上側から分岐台車軌条31に載置
されて、1つの軌条を構成するようになっている。
【0047】次に、上記構成による立坑の資機材搬送シ
ステムにおけるセグメントの搬送手順に沿って本発明の
作用について説明する。
【0048】まず、地上1のセグメントストック装置
で、セグメント4を搬送台車5上に積載する。そして、
搬送台車5を台車軌条32上を走行させ、図2に示すよ
うに、一方の分岐台車軌条31の交差台車軌条33との
連結点よりもセグメントストック装置側に待機させてお
く。坑道3内から空の搬送台車5を載せて上昇してきた
エレベータケージ7を所定の位置に停止させた後、エレ
ベータ6の直前の分岐台車軌条31に他の搬送台車5が
無いのを確認して、エレベータ6内の搬送台車5を移動
させる。この空の搬送台車5は、交差台車軌条33を通
して、他方の分岐台車軌条31に移動させる。その後、
空の搬送台車5が交差台車軌条33を通過したことを確
認した後、セグメント4を積載した搬送台車5をエレベ
ータケージ7内に移動させる。
【0049】以上の作業は、従来の搬送台車5の積み降
ろし作業と略同様である。しかし、本発明においては、
一方のエレベータケージ7が地上1に位置する際に、他
方のエレベータケージ7は、坑道3側に位置するので、
上述の積み降ろし作業と同時に、坑道3内での積み降ろ
し作業を略同様に平行して行うことができる。
【0050】すなわち、従来においては、地上1と坑道
3とで積み降ろし作業を別々に行っていたため、1回の
セグメント4の搬送に対して、2回分の積み降ろし作業
の時間が必要であったが、地上1と坑道3とで積み降ろ
し作業を同時に行うことによって、1回のセグメント4
の搬送に対して、1回分の積み降ろし作業の時間を要す
るだけでよい。従って、本発明によれば、搬送時間全体
に対する積み降ろしの時間の割合を小さくし、搬送効率
を向上させることができる。
【0051】また、両エレベータケージ7が、立坑2上
部の巻上下装置9に巻き掛けられた同一のワイヤ8で接
続されているので、一方のエレベータケージ7が、他方
のエレベータケージ7をカウンターウェイトとして、昇
降することができる。すなわち、巻上下装置9の回転駆
動に掛かる負荷は、積載されたセグメント4分の重量差
だけとなり、従来よりも搬送台車5及びエレベータケー
ジ7分の重量を小さくすることができる。従って、回転
駆動にかかるエネルギーの省力化が達成でき、ランニン
グコストの低減を図れる。
【0052】本発明においては、エレベータ6を二基と
し、同一のワイヤ8で接続するようにしたことによっ
て、ワイヤ8にかかる荷重が非常に大きくなり、ワイヤ
8に伸びが発生し、一方のエレベータケージ7を一方の
分岐台車軌条31の高さに合わせると、他方のエレベー
タケージ7の高さが他方の分岐台車軌条31の高さとず
れてしまうという問題が発生する。しかし、エレベータ
6にエレベータ位置調整機構35を設けたことによっ
て、これを解決した。
【0053】エレベータケージ7が所定の高さよりも下
方に下がった場合には、図5(a)の長破線に示すよう
に、高さ調節シリンダ(図示せず)によって、中間軌条
37がその先端側が上方になるように傾斜し、先端軌条
38が分岐台車軌条31の高さに位置され、その上面に
水平に載置される。これによって、エレベータケージ7
の停止位置での台車軌条12と、分岐台車軌条31との
高さのずれが吸収される。
【0054】一方、ワイヤ8が温度変化等の理由によっ
て縮んで、エレベータケージ7が所定の高さよりも上方
に上がった場合には、図5(a)の短破線に示すよう
に、高さ調節シリンダ(図示せず)によって、中間軌条
37がその先端側が下方になるように傾斜し、先端軌条
38が分岐台車軌条31の高さに位置され、その上面に
水平に載置される。
【0055】また、エレベータケージ7が昇降する際に
は、伸縮シリンダ45によって、図5(b)の破線に示
すように、先端軌条38の各レールが内側に互いに近接
して、分岐台車軌条31のレール間を通過するようにな
っている。
【0056】なお、上記実施の形態においては、各エレ
ベータケージ7をセグメント4を積載した搬送台車5と
空の搬送台車5との搬送用に共用しているが、各エレベ
ータケージ7を、セグメント4を積載した搬送台車5の
搬送用と、空の搬送台車5の搬送用とにそれぞれ個別に
専用化するようにしてもよい。
【0057】次に、この場合の搬送手順を説明する。
【0058】まず、地上1のセグメントストック装置
で、セグメント4を搬送台車5上に積載する。そして、
搬送台車5を台車軌条32上を走行させ、エレベータ6
が下降する側(セグメント4を積載した搬送台車5の搬
送用のエレベータ6側)の分岐台車軌条31の先端に待
機させておく。これと共に、坑道3内では、空の搬送台
車5をエレベータ6が上昇する側(空の搬送台車5の搬
送用のエレベータ6側)の分岐台車軌条31の先端に待
機させておく。
【0059】そして、地上1では、坑道3内から上昇し
てきた空の搬送台車5の搬送用のエレベータ6のエレベ
ータケージ7を所定の高さに停止させた後、エレベータ
6内の搬送台車5を分岐台車軌条31上に移動させる。
これと同時に、坑道3内では、セグメント4を積載した
搬送台車5を坑道3内の分岐台車軌条31上に移動させ
る。
【0060】これら搬送台車5の移動の直後、各エレベ
ータケージ7を互いに空の状態で昇降させ、地上1にセ
グメント4を積載した搬送台車5の搬送用のエレベータ
6を上昇させると共に、坑道3内に空の搬送台車5の搬
送用のエレベータ6を下降させる。
【0061】そして、各エレベータケージ7を、地上1
及び坑道3の高さに位置させた後、セグメント4を積載
した搬送台車5と空の搬送台車5とを各エレベータケー
ジ7内に移動させ、各エレベータ6を昇降させる。以上
の工程を繰り返すことによって、セグメント4の搬送が
順次行われる。
【0062】すなわち、上述の搬送作業によれば、エレ
ベータケージ7が昇降する時間を利用して、エレベータ
6に載せられる搬送台車5を分岐台車軌条31に移動し
て待機させると共に、エレベータ6から降ろされた搬送
台車5を所望の位置に移動させるようにしたことによっ
て、エレベータ6が地上1或いは坑道3で待機する必要
が無いので、積み降ろし作業の時間を短縮できる。従っ
て、搬送時間全体に対する積み降ろしの時間の割合を小
さくし、搬送効率を向上させることができる。
【0063】なお、この場合、地上1及び坑道3内の分
岐台車軌条31に、交差台車軌条33は設けなくてもよ
い。
【0064】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、搬送時間
全体に対する積み降ろしの時間の割合を小さくし、搬送
効率を向上させると共に、駆動負荷を低減させることが
できるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る立坑の資機材搬送システムの実施
の形態を示した概略断面図である。
【図2】本発明に係る台車軌条の配置を示した概略平面
図である。
【図3】巻上下装置を示した平面図である。
【図4】エレベータケージを示した側面図である。
【図5】軌条高さ調整手段を示した(a)は側面図、
(b)は平面図、(c)は軌条の連結部の断面図であ
る。
【図6】従来の立坑の資機材搬送システムを示した断面
図である。
【図7】従来の台車軌条の配置を示した概略平面図であ
る。
【符号の説明】
1 地上 2 立坑 3 坑道 4 セグメント 5 搬送台車 6 エレベータ 7 エレベータケージ 8 ワイヤ 9 巻上下装置 12 台車軌条 31 分岐台車軌条 33 交差台車軌条 35 エレベータ位置調整機構 36 軌条高さ調整手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地上から立坑を通して地中の坑道内にセ
    グメントや搬送台車等の資機材を搬送する立坑の資機材
    搬送システムにおいて、上記立坑内に坑道方向に対して
    直交する方向に資機材を搬送するエレベータケージを並
    列させると共に、この両エレベータケージをワイヤと巻
    上下装置で相互に連動して交互に昇降させるようにした
    ことを特徴とする立坑の資機材搬送システム。
  2. 【請求項2】 上記両エレベータケージが、立坑上部の
    巻上下装置に巻き掛けられた同一のワイヤで接続された
    請求項1記載の立坑の資機材搬送システム。
  3. 【請求項3】 上記巻上下装置が、ワイヤを巻き掛ける
    二列の回転ドラムと各回転ドラムを連動させるギヤとを
    有し、上記両エレベータケージが、上記各回転ドラムに
    巻き掛けられたワイヤで接続された請求項1記載の立坑
    の資機材搬送システム。
  4. 【請求項4】 上記各エレベータケージに、上記搬送台
    車が走行する台車軌条を設け、地上及び坑道内に、上記
    各台車軌条に繋がる分岐台車軌条をそれぞれ設けると共
    に、各分岐台車軌条にこれらを互いに繋ぐ交差台車軌条
    を掛け渡した請求項1から3いずれかに記載の立坑の資
    機材搬送システム。
  5. 【請求項5】 上記エレベータケージとワイヤと巻上下
    装置とを備えたエレベータに、上記ワイヤの伸縮による
    エレベータケージの停止位置の高さのずれを吸収するエ
    レベータ位置調整機構を設けた請求項1から4いずれか
    に記載の立坑の資機材搬送システム。
  6. 【請求項6】 上記エレベータ位置調整機構が、上記エ
    レベータケージの台車軌条の上記分岐台車軌条との接続
    部に設けられ、エレベータケージの停止位置での台車軌
    条と地上或いは坑道内の出入口の分岐台車軌条との高さ
    のずれを吸収する軌条高さ調整手段である請求項5記載
    の立坑の資機材搬送システム。
JP26160598A 1998-09-16 1998-09-16 立坑の資機材搬送システム Expired - Fee Related JP4092789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26160598A JP4092789B2 (ja) 1998-09-16 1998-09-16 立坑の資機材搬送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26160598A JP4092789B2 (ja) 1998-09-16 1998-09-16 立坑の資機材搬送システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000087680A true JP2000087680A (ja) 2000-03-28
JP4092789B2 JP4092789B2 (ja) 2008-05-28

Family

ID=17364236

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26160598A Expired - Fee Related JP4092789B2 (ja) 1998-09-16 1998-09-16 立坑の資機材搬送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4092789B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103195431A (zh) * 2013-03-29 2013-07-10 中国铁建重工集团有限公司 一种用于深立井全断面掘进机的出渣系统及方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103195431A (zh) * 2013-03-29 2013-07-10 中国铁建重工集团有限公司 一种用于深立井全断面掘进机的出渣系统及方法
CN103195431B (zh) * 2013-03-29 2015-05-06 中国铁建重工集团有限公司 一种用于深立井全断面掘进机的出渣系统及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4092789B2 (ja) 2008-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107420119B (zh) 一种盾构机管片快速卸载装置
JP5524743B2 (ja) ケーブル牽引式車両搬送装置
JPH09165106A (ja) 自動倉庫用貨物入出庫装置
JPH0648672A (ja) エレベータ
US2511619A (en) Automobile parking garage
JP2018100587A (ja) レール運搬車
CN106144673A (zh) 一种旋转式迁车台、卸车系统和迁车方法
CN110065783B (zh) 一种轨道跨越式运输车
JP2000087680A (ja) 立坑の資機材搬送システム
JPH04281969A (ja) 立体駐車設備のエレベータ用のキャリッジ装置
JP2008050882A (ja) 箱形循環式駐車装置
JP3018371U (ja) 駐車装置のパレット移載機構
JPH09235906A (ja) 機械式駐車設備
CN218114829U (zh) 一种可转向的桥式起重机
JP3592933B2 (ja) 資材ストック装置
CN213949998U (zh) 一种集装箱式货车自动装车机构
JPH05202360A (ja) コークス炉における装炭車の入替え方法及びその装置
JPH1046858A (ja) 駐車装置のターンテーブル旋回駆動装置
JP3295066B2 (ja) 多段式立体駐車装置
JPH08135239A (ja) 自走式台車を有する円形循環式駐車装置
JP2890003B2 (ja) 鉄道車両用立体格納設備
JP4369823B2 (ja) エレベータ式駐車装置
JPH03217565A (ja) 垂直循環式駐車装置
JPH07330116A (ja) 自動倉庫用の出し入れ装置
JPH09217600A (ja) トンネル坑内工事の資材搬送方法およびトンネル坑内の搬送台車交互通行装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050818

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070807

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees