JP2000087296A - 基板メッキ装置 - Google Patents

基板メッキ装置

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JP2000087296A
JP2000087296A JP10263089A JP26308998A JP2000087296A JP 2000087296 A JP2000087296 A JP 2000087296A JP 10263089 A JP10263089 A JP 10263089A JP 26308998 A JP26308998 A JP 26308998A JP 2000087296 A JP2000087296 A JP 2000087296A
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JP
Japan
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substrate
electrode
processing surface
electrolytic plating
plating solution
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Application number
JP10263089A
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English (en)
Inventor
Yutaka Tsujimura
豊 辻村
Yusuke Muraoka
祐介 村岡
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の処理面に均一なメッキ層を形成する。 【解決手段】 基板保持機構10に基板Wが保持され、
第1電極27と基板Wの処理面Wsとが接触されるとと
もに、第2電極支持部材12に取り付けられた、多数の
開口40aが形成された第2電極40が基板Wの処理面
Wsに対向して近接配置された状態で、第2電極40に
形成された開口40aを通して基板保持機構10に保持
された基板Wの処理面Wsと第2電極40との間に電解
メッキ液Qを供給しつつ、基板保持機構10と第2電極
支持部材12を相対的に回転させながら、第2電極40
から第1電極27に向けて電流が流れるように給電し
て、電解メッキによる基板Wの処理面Wsへのメッキ層
の形成を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハや液
晶表示器用のガラス基板などの基板に対してメッキ処理
を施す基板メッキ装置に係り、特には、基板の処理面に
電解メッキでメッキ層を形成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の基板メッキ装置として、
例えば、図10に示すような装置がある。
【0003】この装置は、処理カップ100の上方にコ
ンタクトピン電極101を配置させ、このコンタクトピ
ン電極101の上に処理面Wsを下方に向けた状態(い
わゆる、フェイスダウン)で基板Wを載置させ、処理カ
ップ100の底部に設けられた電解メッキ液供給口10
2から電解メッキ液Qを噴出して基板Wの処理面Wsに
電解メッキ液Qを供給し、処理カップ100の上部排出
口103から電解メッキ液Qを排出させながら、処理カ
ップ100内に設けられたメッシュ状電極104からコ
ンタクトピン電極101に電流が流れるように給電し
て、基板Wの処理面Wsに電解メッキでメッキ層を形成
するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来装置では、基板Wの処理面Wsに形成されたメッ
キ層が不均一になるという問題がある。
【0005】すなわち、電解メッキで基板Wの処理面W
sに均一なメッキ層を形成するためには、基板Wの処理
面Wsに供給される電解メッキ液の流れ状態の均一性
と、基板Wの処理面Ws内における電流密度の均一性と
を考慮する必要がある。
【0006】従来装置の構成では、処理カップ100内
の広い空間に、電解メッキ液供給口102から電解メッ
キ液Qを噴出して基板Wの処理面Wsに電解メッキ液Q
を供給するように構成され、さらに、コンタクトピン電
極101に載置された基板Wの処理面Wsと処理カップ
100内に設けられたメッシュ状電極104との間隔が
広く設定されている。そのため、電解メッキ液供給口1
02から供給された電解メッキ液は基板Wの処理面Ws
とメッシュ状電極104との間の空間で渦などを形成
し、メッキ液の濃度に偏りなどが生じ易くなり、基板W
の処理面Wsに均一なメッキ層を形成する妨げとなって
いる。
【0007】また、従来装置の構成において、コンタク
トピン電極101に載置された基板Wの処理面Wsと処
理カップ100内に設けられたメッシュ状電極104と
の平行度がとれていなかったり、メッシュ状電極104
に部分的な磨耗などがあったりすると、基板Wの処理面
Ws内における電流密度にバラツキが生じて、基板Wの
処理面Wsに形成するメッキ層が不均一になる要因とな
っている。
【0008】以上、従来装置の構成によれば、基板Wの
処理面Wsに供給される電解メッキ液の流れ状態の均一
性及び基板Wの処理面Ws内における電流密度が均一性
のいずれもが良好とは言えず、その結果、形成されたメ
ッキ層が不均一になる。
【0009】その他、従来装置の構成では、基板Wをフ
ェイスダウンで保持して電解メッキ処理を行っている関
係で、以下のような理由により、形成されたメッキ層が
不均一になる。
【0010】すなわち、基板Wに形成される素子(例え
ば、MPUやメモリなど)の高密度化に伴って、基板W
の処理面Wsに深い溝が形成されることが多い。このよ
うに処理面Wsに溝が形成されている場合、基板Wをフ
ェイスダウンで保持した状態で電解メッキ処理を行う
と、基板Wの処理面Wsに形成されている溝内の空気が
抜け難く、また、電解メッキ処理の電気分解によって発
生する気体(酸素)も溝から抜け難い。そのため、溝の
内部が気泡によって塞がれ、溝の内部に電解メッキ液が
供給されず、溝の内部にメッキ層が形成されずに空隙
(ボイド)が生じ易くなる。そのため、メッキ層が部分
的に形成されずに形成されたメッキ層が不均一になる。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、基板の処理面に均一なメッキ層を形成
することができる基板メッキ装置を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、基板に対してメッキ処理
を施す基板メッキ装置であって、基板を保持する基板保
持手段と、前記基板保持手段に保持された基板に接触す
る第1電極と、前記基板保持手段に保持された基板の処
理面に対向して近接配置され、多数の開口が形成された
第2電極と、前記第2電極に形成された開口を通して前
記基板保持手段に保持された基板の処理面と前記第2電
極との間に電解メッキ液を供給する電解メッキ液供給手
段と、前記第2電極から前記第1電極に向けて電流が流
れるように給電する給電手段と、前記基板保持手段に保
持された基板と前記第1電極とが接触され、かつ、前記
基板保持手段に保持された基板の処理面に対向して前記
第2電極が近接配置された状態で、前記基板保持手段と
前記第2電極のうち少なくとも一方を回転させる回転手
段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0013】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の基板メッキ装置において、前記基板保持手段は、
基板の処理面を上方に向けて基板を保持することを特徴
とするものである。
【0014】請求項3に記載の発明は、上記請求項1ま
たは2に記載の基板メッキ装置において、前記第1電極
を前記基板保持手段に設けたことを特徴とするものであ
る。
【0015】請求項4に記載の発明は、上記請求項1な
いし3のいずれかに記載の基板メッキ装置において、前
記第2電極は、第2電極支持手段に取り付けられ、この
第2電極支持手段に、前記第2電極を挟んで前記基板保
持手段に保持された基板の処理面と反対側に電解メッキ
液の液バッファ部と、この液バッファ部に電解メッキ液
を供給する供給口とを形成したことを特徴とするもので
ある。
【0016】請求項5に記載の発明は、上記請求項4に
記載の基板メッキ装置において、前記液バッファ部は、
前記基板保持手段に保持された基板の中心と同心状に設
けられ、前記供給口は、その液バッファ部の略中央部に
設けられたことを特徴とするものである。
【0017】請求項6に記載の発明は、上記請求項4ま
たは5に記載の基板メッキ装置において、前記基板保持
手段に保持された基板の中心と同心状に設けられた液バ
ッファ部は、基板の処理面と略同じ大きさを有すること
を特徴とするものである。
【0018】請求項7に記載の発明は、上記請求項1な
いし6のいずれかに記載の基板メッキ装置において、前
記回転手段は、前記基板保持手段のみを回転させること
を特徴とするものである。
【0019】請求項8に記載の発明は、上記請求項1な
いし6のいずれかに記載の基板メッキ装置において、前
記回転手段は、前記第2電極のみを回転させることを特
徴とするものである。
【0020】請求項9に記載の発明は、上記請求項1な
いし6のいずれかに記載の基板メッキ装置において、前
記回転手段は、前記基板保持手段と前記第2電極とを回
転させることを特徴とするものである。
【0021】請求項10に記載の発明は、上記請求項1
ないし9のいずれかに記載の基板メッキ装置において、
前記第2電極に形成される各開口の大きさを前記第2電
極内の場所によって変えることを特徴とするものであ
る。
【0022】請求項11に記載の発明は、上記請求項1
ないし10のいずれかに記載の基板メッキ装置におい
て、前記第2電極に形成される各開口の分布密度を前記
第2電極内の場所によって変えることを特徴とするもの
である。
【0023】
【作用】請求項1に記載の発明の作用は次のとおりであ
る。基板保持手段に基板が保持されると、第1電極と基
板とが接触されるとともに、多数の開口が形成された第
2電極が基板の処理面に対向して近接配置される。
【0024】そして、電解メッキ液供給手段によって第
2電極に形成された開口を通して基板保持手段に保持さ
れた基板の処理面と第2電極との間に電解メッキ液が供
給され、回転手段によって基板保持手段と第2電極のう
ち少なくとも一方を回転させながら、給電手段によって
第2電極から第1電極に向けて電流が流れるように給電
して、電解メッキによる基板の処理面へのメッキ層の形
成が行われる。
【0025】この請求項1に記載の発明によれば、基板
保持手段に保持された基板と第1電極とが接触され、か
つ、基板保持手段に保持された基板の処理面に対向して
第2電極が近接配置された状態で、基板保持手段と第2
電極のうち少なくとも一方を回転させる回転手段を備え
ているので、基板と第2電極とを相対的に回転させて電
解メッキ処理を行うことができる。基板と第2電極とを
相対的に回転させることで、基板の処理面内における電
流密度にバラツキがあってもそれを抑制することができ
る。
【0026】また、電解メッキ液は、第2電極に形成さ
れた開口を通って、対向して近接配置された基板の処理
面と第2電極との間に供給されるので、第2電極に形成
された複数の開口から基板の処理面に電解メッキ液を均
等に供給させることができる。また、基板保持手段に保
持された基板の処理面と第2電極とを対向して近接配置
させるので、第2電極に形成された開口を通って基板の
処理面と第2電極との間に供給された電解メッキ液は、
基板の処理面と第2電極との間の狭い隙間に液密状態で
ひろがるようにスムーズに流れ、基板の処理面と第2電
極との間の隙間で電解メッキ液の渦などが形成されず、
基板の処理面に供給される電解メッキ液の流れ状態の均
一性を向上させることができる。さらに、基板と第2電
極とを相対的に回転させるので、遠心力によって第2電
極に形成された開口を通って基板の処理面と第2電極と
の間に供給された電解メッキ液は、基板の処理面と第2
電極との間の隙間の周辺方向に向かって円滑に流れ、基
板の処理面と第2電極との間の狭い隙間での電解メッキ
液の流れを一層スムーズに行わせることができる。
【0027】請求項2に記載の発明によれば、基板の処
理面を上方に向けた状態(いわゆる、フェイスアップ)
で基板が基板保持手段に保持され、第2電極はその処理
面の上方において、処理面と対向して近接配置される。
従って、電解メッキ液は、第2電極に形成された開口か
ら第2電極の下に位置する基板の処理面と第2電極との
間に供給されることになる。
【0028】例えば、基板をフェイスダウンで基板保持
手段に保持し、その処理面の下方において、第2電極を
処理面と対向して近接配置させる構成では、電解メッキ
液は、第2電極に形成された開口から第2電極の上に位
置する基板の処理面と第2電極との間に供給され、電解
メッキ液は重力に反して上方に向けて供給することにな
る。これに対して、上述したように電解メッキ液を第2
電極に形成された開口から第2電極の下に位置する基板
の処理面と第2電極との間に供給して、電解メッキ液を
重力に反さずに下方に向けて供給する方が、基板の処理
面に供給する電解メッキ液の流れをコントロールし易く
なり、基板の処理面に供給される電解メッキ液の流れ状
態の向上を図ることができる。
【0029】また、基板をフェイスアップで保持して電
解メッキ処理を行うことで、処理面に溝が形成されてい
る場合であっても、気体は上方に向かって自然に離脱
し、溝だけでなく基板の処理面にも気泡が残留し難くな
る。
【0030】請求項3に記載の発明によれば、第1電極
を基板保持手段に設けたので、第1電極を基板保持手段
とともに一体的に回転させることができる。
【0031】請求項4に記載の発明によれば、電解メッ
キ液は、第2電極が取り付けられた第2電極支持手段に
設けられた供給口から、第2電極支持手段に設けられた
液バッファ部に一旦供給され、その液バッファ部から第
2電極に形成された各開口を通って基板の処理面と第2
電極との間に供給される。
【0032】請求項5に記載の発明によれば、電解メッ
キ液は、基板保持手段に保持された基板の中心と同心状
に設けられた液バッファ部の略中央部に設けられた供給
口から液バッファ部を経て、第2電極に形成された開口
を通って基板の処理面と第2電極との間に供給される。
【0033】請求項6に記載の発明によれば、電解メッ
キ液は、基板保持手段に保持された基板の中心と同心状
に設けられた、基板の処理面と略同じ大きさに形成した
液バッファ部をを経て、第2電極に形成された開口を通
って基板の処理面と第2電極との間に供給される。
【0034】請求項7に記載の発明によれば、第2電極
を固定する一方で回転手段によって基板保持手段(基
板)が回転されて電解メッキ処理が行われる。
【0035】請求項8に記載の発明によれば、基板保持
手段(基板)を固定する一方で回転手段によって第2電
極が回転されて電解メッキ処理が行われる。
【0036】請求項9に記載の発明によれば、回転手段
によって基板保持手段(基板)と第2電極とが共に回転
されて電解メッキ処理が行われる。なお、この場合、基
板保持手段と第2電極とを同方向に回転させてもよい
し、逆方向に回転させてもよい。
【0037】請求項10に記載の発明によれば、第2電
極に形成される各開口の大きさを第2電極内の場所によ
って変えることで、基板の処理面と第2電極との間に供
給する電解メッキ液の流れ状態をコントロールしたり、
液バッファ部内での電解メッキ液のひろがり状態をコン
トロールしたりすることができる。また、開口が形成さ
れる部分は電流が流れないので、第2電極に形成される
各開口の大きさを変えることで、基板の処理面内におけ
る電流密度をコントロールすることもできる。
【0038】また、基板の処理面と第2電極との間に供
給する電解メッキ液の流れ状態や、液バッファ部内での
電解メッキ液のひろがり状態、基板の処理面内における
電流密度をコントロールするためには、請求項11に記
載の発明のように、第2電極に形成される各開口の分布
密度を第2電極内の場所によって変えてもよい。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の一実施例に係る基
板メッキ装置の全体構成を示すブロック図であり、図2
はチャンバ内の構成を示す縦断面図である。
【0040】図2に示すように、半導体ウエハなどの基
板Wを保持してメッキ処理を行う処理室を形成するチャ
ンバー1は、基板Wを保持する基板保持手段に相当する
基板保持機構10や、処理後の液を回収する回収部材1
1、基板保持機構10に保持された基板Wの処理面Ws
の上方に設けられた第2電極支持手段に相当する第2電
極支持部材12、電源ユニット13などを備えている。
【0041】基板保持機構10は、メッキ処理を施す処
理面Wsを上方に向けた状態(フェイスアップ)で基板
Wを保持するもので、電動モーター21に連動連結され
て鉛直方向の軸芯周りに回転可能な回転軸22の上端部
に、基板Wよりも大径のベース部材23が一体回転可能
に連結されている。ベース部材23は導電性の材料で形
成されている。
【0042】ベース部材23に設けられた回転軸22と
の連結部24には、給電ブラシ25からブラシ給電され
るようになっている。なお、回転軸22は絶縁部22a
によって上部と下部とが電気的に絶縁されており、給電
ブラシ25からの給電が電動モーター21に影響しない
ように構成されている。
【0043】ベース部材23の上面周辺部には3本以上
の円柱状の支持ピン26が設けられている。なお、実施
例の図では、支持ピン26を2個だけ示している。各支
持ピン26は、偏心した鉛直方向の軸芯P周りに回転可
能に構成されており、軸芯Pから離れた外周部には基板
Wの外周部を係止するための凹部26aが形成されてい
る。また、各支持ピン26は、凹部26aの天井面側に
設けられた第1電極27だけが給電ブラシと導通するよ
うになっており、基板Wが各支持ピン26に係止されて
保持されると、基板Wの処理面Wsと第1電極27とが
接触して基板Wの処理面Wsだけに通電できるようにな
っている。
【0044】回収部材11は、基板保持機構10の周囲
に配置され、基板保持機構10に保持された基板Wに供
給され、基板Wの外周部から周囲に飛散した、処理に使
用された後の電解メッキ液や洗浄液を受け止めて回収す
る。
【0045】図1、図2に示すように、回収部材11
は、配管30及び切り換え弁31を介して電解メッキ液
回収管32と洗浄液回収管33とに連通されている。切
り換え弁31の切り換え制御により、回収部材11で受
け止めた、処理に使用した後の各液を分離回収し、処理
に使用した後の電解メッキ液を配管30及び電解メッキ
液回収管32を介して電解メッキ液供給系2内の電解メ
ッキ液貯留タンク2aに戻して再利用したり、処理に使
用した後の洗浄液を配管30及び洗浄液回収管33を介
してドレイン3に廃棄したりできるようになっている。
【0046】回収部材11は、ボールネジなどの周知の
1軸方向駆動機構で構成される昇降機構(図示せず)に
よって昇降可能に構成されている。
【0047】基板Wよりも大径の第2電極支持部材12
は、平面視で円形に形成され、その底部に、基板Wと略
同じ大きさを有する第2電極40が、基板保持機構10
に保持された基板Wの処理面Wsに対向するように取り
付けられている。また、第2電極40の上側には基板W
と略同じ大きさの円柱状の液バッファ部41が、基板保
持機構10に保持された基板Wの中心と同心状に形成さ
れているとともに、液バッファ部41の天井面の略中央
部に電解メッキ液の供給口42が形成されている。
【0048】第2電極40は、多数の開口40aが形成
された電極、例えば、図3(a)に示すようなメッシュ
状の電極や、図3(b)に示すような多数の開口である
孔40a(図では孔40aの形状を円で示しているが、
多角形などの孔であってもよい)が形成された多孔状の
電極、図3(c)に示すような放射状に形成された開口
であるスリット40aが形成された電極などで構成され
ている。
【0049】図2に戻って、第2電極支持部材12は、
支軸43の下端部に一体回転可能に連結されている。支
軸43は、支軸43を回転可能に懸垂支持する支持アー
ム44内に設けられた電動モーター45と、例えば、ベ
ルト伝動機構46などによって連動連結され、支軸43
とともに第2電極支持部材12を鉛直方向の軸芯周りで
回転できるようになっている。なお、基板保持機構10
は、保持した基板Wの中心を回転軸芯として回転可能に
構成され、第2電極支持部材12は、その基板保持機構
10と同軸周りに回転可能に構成されている。
【0050】支持アーム44は、ボールネジなどの周知
の1軸方向駆動機構で構成される昇降機構(図示せず)
によって昇降可能に構成され、第2電極支持部材12に
取り付けられた第2電極40を、基板保持機構10に保
持された基板Wの処理面Wsに対して接離できる。
【0051】後述するように、電解メッキ処理は第2電
極40を基板保持機構10に保持された基板Wの処理面
Wsに対向して近接配置させて行うが、このときの第2
電極40と基板Wの処理面Wsの間隔は、電解メッキ液
の流れ状態を均一にすることや、電解メッキ液を少なく
して処理可能であること、電解メッキ液の液密が保持し
易いことなどの理由から狭く設定し、その具体的な値
は、例えば、0.5〜5mm程度である。
【0052】第2電極支持部材12や支軸43は絶縁性
の材料で形成されている。支軸43には、リング状の端
子部47が取り付けられている。この端子部47と第2
電極40とは導線48を介して電気的に接続され、端子
部47には給電ブラシ49を介してブラシ給電される。
【0053】第2電極支持部材12及び支軸43には、
液供給路50が形成され、この液供給路50の先端部
が、上述した供給口42となっている。図1、図2に示
すように、液供給路50には、配管51を介して電解メ
ッキ液供給系2や洗浄液供給源4から電解メッキ液や洗
浄液が選択的に切り換え供給され、供給口42から液バ
ッファ部41を経て、第2電極40の開口を通して、基
板保持機構10に保持された基板Wの処理面Wsと、そ
の基板Wの処理面Wsに対向して近接配置された第2電
極40との間に各液を供給できる。なお、電解メッキ液
や洗浄液の切り換え供給は、図1に示す切り換え弁2b
の切り換え制御と、開閉弁52の開閉制御とにより行わ
れる。
【0054】図2に戻って、配管51の回路途中には、
加振部53が配設されている。加振部53は、超音波振
動子53aを内蔵しており、高周波を供給する超音波振
動用電源54によって超音波振動子53aを振動させ、
配管51を流通する電解メッキ液に超音波振動を付与で
きるようになっている。
【0055】電源ユニット13は、給電ブラシ25が負
極側、給電ブラシ49が正極側となるように給電する。
従って、電解メッキを行う際には、基板Wの処理面Ws
は、給電ブラシ25、連結部24、ベース部材23、各
支持ピン26、第1電極27を介して負極となり、第2
電極40は、給電ブラシ49、端子部47、導線48を
介して正極となる。
【0056】なお、電源ユニット13、給電ブラシ2
5、連結部24、ベース部材23、各支持ピン26、給
電ブラシ49、端子部47、導線48が、本発明におけ
る給電手段を構成する。
【0057】図1に示すように、電解メッキ液供給系2
は、例えば、基板Wの処理面Wsに銅のメッキ層を形成
する硫酸銅メッキ液などの電解メッキ液を貯留する電解
メッキ液貯留タンク2aを備えている。
【0058】電解メッキ液貯留タンク2aと、切り換え
弁2bとは供給管2cを介して連通接続されている。供
給管2cには、電解メッキ液を送り出すポンプ2dや、
電解メッキ液を所定温度(室温程度)に温調する電子冷
熱や水冷管などの温調器2e、電解メッキ液中のパーテ
ィクルなどを除去するフィルター2f、電解メッキ液の
濃度を検出する濃度センサ2gが配設されている。切り
換え弁2bは、電解メッキ液を配管51に供給する側と
帰還管2hに流す側とで切り換える。
【0059】通常時、切り換え弁2bは電解メッキ液を
帰還管2hに流す側に切り換えられ、ポンプ2dが駆動
されていて、電解メッキ液は供給管2c及び帰還管2h
を介して循環されている。この循環中、電解メッキ液は
温調器2eで所定温度に温調され、パーティクルなどが
フィルター2fで除去され、濃度センサ2gからの濃度
信号に基づき電解メッキ液の濃度管理が行われる。
【0060】濃度センサ2gからの濃度信号は制御部5
に与えられる。制御部5は、濃度信号に基づき、基板W
に供給する電解メッキ液の濃度を一定(あるいは、所定
濃度範囲内)に維持するように液補充部2iを制御す
る。液補充部2iは、補充用の電解メッキ液を貯留して
いる補充液タンク2jや、制御部5の制御により補充液
を送り出すポンプ2k、補充液中のパーティクルなどを
除去するフィルター2lなどを備えており、補充液が電
解メッキ液貯留タンク2aに供給されて電解メッキ液の
濃度調節が行われる。
【0061】そして、開閉弁52が閉の状態で、電解メ
ッキ液を配管51に供給する側に切り換え弁2hを切り
換えた間だけ、所定温度に温調され、清浄化され、さら
に、所定濃度に維持された電解メッキ液が基板Wの処理
面Wsと第2電極40との間に供給される。
【0062】なお、この実施例のように、処理に使用さ
れた後の電解メッキ液を洗浄液と分離して回収し、電解
メッキ液供給系2に戻して再利用するように構成したこ
とにより、電解メッキ液の利用効率を高めることがで
き、メッキ処理に要するコストを低減することができ
る。
【0063】また、上述したように電解メッキ液の濃度
管理を行うことにより、電解メッキ液の濃度変動が抑制
できて、メッキ処理時間が変動したりメッキ厚が変動し
たりするような不都合を回避することができ、長期間に
わたって安定したメッキ処理を行うことができる。
【0064】さらに、上述したように電解メッキ液の供
給を行わない間、電解メッキ液を循環させて温調や清浄
化、濃度管理などを行うように構成したことにより、電
解メッキ液を基板Wの処理面Wsと第2電極40との間
に供給する際に、常に、所望の状態の電解メッキ液を安
定して供給することができる。
【0065】なお、電解メッキ液供給系2、配管51、
液供給路50、供給口42、液バッファ部41が、本発
明における電解メッキ液供給手段を構成する。
【0066】また、後述する電解メッキ処理において、
基板保持機構10のみを回転させる場合には、電動モー
ター21が本発明における回転手段に相当し、第2電極
支持部材12(第2電極40)のみを回転させる場合に
は、電動モーター45が本発明における回転手段に相当
し、基板保持機構10と第2電極支持部材12とを回転
させる場合には、電動モーター21、45が本発明にお
ける回転手段に相当する。
【0067】制御部5は、上述した電解メッキ液の濃度
管理以外にも、後述する本装置の動作制御を行う。この
制御部5は、例えば、コンピューターなどで構成され
る。
【0068】次に、上記構成を有する基板メッキ装置の
動作を図2、図4、図5を参照して説明する。
【0069】制御部5は、回収部材11を下降させて、
ベース部材23を回収部材11の上方に位置させ、支持
アーム44を上昇させて、第2電極支持部材12を基板
保持機構10の上方に離間させて基板搬送アーム(図示
せず)が進入できるようにするとともに、凹部26aが
外側を向くように各支持ピン26を軸芯P周りで回転さ
せて基板Wを受け入れられる状態にする(図4
(a))。
【0070】次に、制御部5は、図示しない基板搬送ア
ームを制御して、基板Wの処理面Wsが上方を向くよう
に支持した状態で基板搬送アームを進入させ、基板Wの
外周部の高さを各支持ピン26の凹部26aに一致する
高さに位置させる。そして、各支持ピン26を軸芯P周
りで回転させて基板Wの外周部を係止して保持するとと
もに、基板搬送アームを退避させる(図4(b))。
【0071】次に、制御部5は、支持アーム44を下降
させて、第2電極40を基板保持機構10に保持された
基板Wの処理面Wsに対向して近接配置させるととも
に、回収部材11を上昇させて、基板保持機構10及び
それによって保持された基板Wの周囲に回収部材11を
配置させて図2に示す状態にして、以下の各処理を行
う。
【0072】まず、制御部5は、切り換え弁31を洗浄
液回収管33側に切り換えるとともに、切換え弁2bを
循環管2h側に切り換えている状態で、開閉弁52を開
にし、純水などの洗浄液を基板Wの処理面Wsと第2電
極40との間に供給して前洗浄処理を行う。なお、この
とき洗浄液に超音波振動を付与するようにしてもよい。
また、各支持ピン26の間を通って周囲に漏れ出た洗浄
液は回収部材11で受け止められて回収され、ドレイン
3に廃棄される。所定時間、前洗浄処理を行うと、制御
部5は、開閉弁52を閉にして洗浄液の供給を停止す
る。
【0073】次に、制御部5は、切り換え弁31を電解
メッキ液回収管32側に切り換えるとともに、開閉弁5
2が閉の状態で、切換え弁2bを配管51側に切り換え
て、電解メッキ液を配管51に送り出し、超音波振動用
電源54をオン状態として配管51に流通する電解メッ
キ液に超音波振動を付与する。図5に示すように、超音
波振動が付与された電解メッキ液Qは、液供給路50を
経て、供給口42から液バッファ部41に一旦供給さ
れ、液バッファ部41から第2電極40に形成された各
開口40aを通って基板Wの処理面Wsと第2電極40
との間に供給される。供給された電解メッキ液Qは、各
支持ピン26の間を通って周囲に漏れ出て、回収部材1
1に受け止められて回収され、電解メッキ液保留タンク
2aに戻される。なお、電解メッキ液Qが漏れ出る速度
を遅くして基板Wの処理面Wsと第2電極40との間の
隙間の液密を高めるために、各支持ピン26の間に抵抗
となる部材を配置するようにしてもよい。
【0074】基板Wの処理面Wsと第2電極40との間
の隙間が電解メッキ液Qによって完全に満たされた時点
で、制御部5は、電動モーター21、または/および、
電動モーター45を、例えば、数十rpm程度の低速度
で駆動して、基板保持機構10(基板W)、または/お
よび、第2電極支持部材12(第2電極40)を相対的
に回転させるとともに、電源ユニット13をオン状態に
する。これにより、基板Wの処理面Wsが負極に、第2
電極40が正極になり、基板Wの処理面Wsと第2電極
40との間の隙間に満たされている電解メッキ液Qが電
気分解され、例えば、電解メッキ液Qが硫酸銅メッキ液
である場合には、処理面Wsに銅が析出して処理面Ws
に銅のメッキ層を形成する電解メッキ処理が行われる。
【0075】そして、電解メッキ液Qを供給しつつ給電
した状態を所定時間(例えば、5、6分程度)維持した
後、後洗浄処理を行う。すなわち、制御部5は、超音波
振動用電源54と電源ユニット13をオフ状態とし、切
換え弁2bを循環管2h側に切り換える。そして、制御
部5は、切換え弁31を洗浄液回収管33側に切り換え
るとともに、開閉弁52を開にして、洗浄液を基板Wの
処理面Wsと第2電極40との間に供給して後洗浄処理
を行う。なお、このとき洗浄液に超音波振動を付与する
ようにしてもよい。また、各支持ピン26の間を通って
周囲に漏れ出た洗浄液は、前洗浄処理時と同様に、回収
部材11で受け止められて回収され、ドレイン3に廃棄
される。所定時間、後洗浄処理を行うと、制御部5は、
開閉弁52を閉にして洗浄液の供給を停止する。そし
て、制御部5は、電動モーター21を高速回転させて基
板Wを液切り乾燥して一連の処理を終了する。
【0076】上述したように、この実施例によれば、基
板保持機構10に保持された基板Wの処理面Wsと第1
電極27とが接触され、かつ、基板保持機構10に保持
された基板Wの処理面Wsに対向して第2電極40が近
接配置された状態で、基板Wと第2電極40とを相対的
に回転させて電解メッキ処理を行うことで、例えば、基
板保持機構10に保持された基板Wの処理面Wsと第2
電極支持部材12に取り付けられた第2電極40との平
行度がとれていなかったり、第2電極40に部分的な磨
耗などがあったりする場合などでも、基板板Wの処理面
Ws内における電流密度のバラツキを抑制することがで
きる。
【0077】また、電解メッキ液は、供給口42から液
バッファ部41に一旦供給され、液バッファ部41から
第2電極40に形成された開口40aを通って、対向し
て近接配置された基板Wの処理面Wsと第2電極40と
の間に供給されるので、第2電極40に形成された複数
の開口40aから基板Wの処理面Wsの広範囲にわたっ
て電解メッキ液を均等に供給させることができる。特
に、上記実施例のように、基板保持機構10に保持され
た基板Wの中心と同心状に、基板Wの処理面Wsと略同
じ大きさの液バッファ部41を設けることで、基板Wの
処理面Wsの略全面に電解メッキ液を均等に供給させる
ことができる。また、基板保持機構10に保持された基
板Wの処理面Wsと第2電極支持部材12に取り付けら
れた第2電極40とを対向して近接配置させているの
で、第2電極40に形成された開口40aを通って基板
Wの処理面Wsと第2電極40との間に供給された電解
メッキ液は、基板Wの処理面Wsと第2電極40との間
の狭い隙間に液密状態でひろがるようにスムーズに流
れ、基板Wの処理面Wsと第2電極40との間の隙間で
電解メッキ液の渦などが形成されず、基板Wの処理面W
sに供給される電解メッキ液の流れ状態の均一性を向上
させることができる。さらに、基板Wと第2電極40と
を相対的に回転させて電解メッキ処理を行うので、遠心
力によって第2電極40に形成された開口40aを通っ
て基板Wの処理面Wsと第2電極40との間に供給され
た電解メッキ液は、基板Wの処理面Wsと第2電極40
との間の隙間の周辺方向に向かって円滑に流れ、基板W
の処理面Wsと第2電極40との間の狭い隙間での電解
メッキ液の流れを一層スムーズに行わせることができ
る。
【0078】従って、基板Wの処理面Wsに供給される
電解メッキ液の流れ状態の均一性と基板Wの処理面Ws
内における電流密度の均一性との双方を向上させること
ができ、電解メッキで基板の処理面に均一なメッキ層を
形成することができる。
【0079】なお、上述したように基板Wの処理面Ws
に供給される電解メッキ液の流れ状態の均一性と、基板
Wの処理面Ws内における電流密度の均一性とを向上さ
せるために、基板保持機構10(基板W)と第2電極支
持部材12(第2電極40)とを共に回転させて電解メ
ッキ処理を行ってもよいが、第2電極支持部材12を停
止状態で基板保持機構10のみを回転させて電解メッキ
処理を行ってもよいし、逆に、基板保持機構10を停止
状態で第2電極支持部材12のみを回転させて電解メッ
キ処理を行ってもよい。
【0080】第2電極支持部材12を停止状態で基板保
持機構10のみを回転させて電解メッキ処理を行う場合
には、第2電極支持部材12を回転させるための電動モ
ーター45やベルト伝動機構46などの機構を省略する
ことができ、装置構成を簡単化することができる。な
お、この場合には、第2電極40への給電はブラシ給電
で行う必要はなく、導線などを介して給電するように構
成することができる。
【0081】また、基板保持機構10を停止状態で第2
電極支持部材12のみを回転させて電解メッキ処理を行
う場合には、電解メッキ処理中、第2電極支持部材12
とともに基板保持機構10を回転させる必要がないの
で、回転駆動時の制御を容易に行うことができる。
【0082】さらに、基板保持機構10と第2電極支持
部材12とを共に回転させて電解メッキ処理を行うこと
で、基板Wの処理面Wsに形成するメッキ層の均一性を
より好適に実現し得る電解メッキ液の流れ状態と電流密
度との2つの条件の組み合わせを、基板保持機構10と
第2電極支持部材12との双方の回転によって調節する
ことができる。なお、基板保持機構10と第2電極支持
部材12とを共に回転させる場合には、例えば、基板保
持機構10の回転速度と第2電極支持部材12の回転速
度とを違えて同方向に回転させてもよいし、基板保持機
構10と第2電極支持部材12とを逆方向に回転させて
もよい。
【0083】ところで、上記実施例では、液バッファ部
41を基板Wの処理面Wsと略同じ大きさに形成した
が、例えば、図6に示すように、基板Wの処理面Wsよ
りも小さい液バッファ部41を形成した場合でも、少な
くとも、液バッファ部41に対向する基板Wの処理面W
sの部分に電解メッキ液を均等に供給することができ
る。例えば、基板Wの処理面Wsの略全面に電解メッキ
液を均等に供給させなくても、基板Wの処理面Wsと第
2電極40とを対向して近接配置させたことや、基板W
と第2電極40とを相対的に回転させて電解メッキ処理
を行うことによって、基板Wの処理面Wsに供給される
流れ状態の均一性が十分に図れる場合には、図6に示す
ように、基板Wの処理面Wsよりも小さい液バッファ部
41を形成したり、あるいは、液バッファ部41を省略
して供給口42から直接、供給口42に対応する第2電
極40の開口40aを通して電解メッキ液を供給するよ
うに構成してもよい。
【0084】また、上記実施例によれば、基板Wの処理
面Wsを上方に向けたフェイスアップの状態で基板Wを
基板保持機構10に保持し、第2電極40をその処理面
Wsの上方において、処理面Wsと対向して近接配置さ
せているので、電解メッキ液は、第2電極40に形成さ
れた開口40aから第2電極40の下に位置する基板W
の処理面Wsと第2電極40との間に下方に向けて供給
させることができる。従って、基板Wの処理面Wsに供
給する電解メッキ液の流れをコントロールし易くなり、
基板Wの処理面Wsに供給される電解メッキ液の流れ状
態の向上を図ることができる。
【0085】また、基板Wをフェイスアップで保持して
電解メッキ処理を行うことで、処理面Wsに溝が形成さ
れている場合であっても、気体は上方に向かって自然に
離脱し、溝だけでなく基板Wの処理面Wsにも気泡が残
留し難くなる。従って、ボイドの発生を防止することが
でき、処理面Wsに形成するメッキ層の均一性を向上さ
せることができる。
【0086】なお、上記実施例のように基板Wをフェイ
スアップで保持して電解メッキ処理を行うように構成す
ることがより好ましいが、基板Wをフェイスダウンで保
持して電解メッキ処理を行う場合であっても、請求項1
に記載の発明は適用することができる。その場合でも、
少なくとも従来装置よりも処理面Wsに形成するメッキ
層の均一性を向上させることができる。
【0087】また、上記実施例では、電解メッキ液に超
音波振動を付与しているので、電解メッキ液に付与され
た超音波振動によって基板Wの処理面Wsに付着してい
る気泡や電気分解により発生する気体の処理面Wsから
の離脱をより効果的に行うことができる。なお、上記実
施例では、電解メッキ液の供給系路に流通する電解メッ
キ液に超音波振動を付与するようにしたが、例えば、第
2電極支持部材12に超音波振動を付与しても、基板W
の処理面Wsと第2電極40との間に供給された電解メ
ッキ液に超音波振動を付与することができ、上記と同様
に効果が得られる。また、電解メッキ液への超音波振動
の付与は、電解メッキ処理の間中行ってもよいが、メッ
キ層が形成し難い処理面Wsである場合には、給電する
直前まで超音波振動を付与し、給電して電気分解が始ま
って以降は超音波振動を付与しないようにしてもよい。
また、電気分解によって発生した気体を効率よく離脱さ
せるために、給電と超音波振動の付与を交互に繰り返す
ようにしてもよい。
【0088】なお、電解メッキ液への超音波振動の付与
は必ずしも必要ではなく、電解メッキ液に超音波振動を
付与する機構(加振部53や超音波振動用電源54)を
省略した装置であっても本発明は適用することができ
る。
【0089】また、上記実施例によれば、第1電極27
を基板保持機構10(基板保持機構10の構成部材であ
る支持ピン26)に設けているたので、第1電極27を
基板保持機構10とともに一体的に回転させることがで
き、簡単な構成によって、基板Wと第1電極27とを接
触させた状態で基板保機構10及び保持した基板Wを回
転させることができ、基板保持機構10側の回転を容易
に実現することができる。また、例えば、後述する図8
に示す実施例のように、基板保持機構10と別の機構で
基板保持機構10に保持された基板Wの処理面Wsに第
1電極27を接触させるよりも装置構成を簡略化でき
る。る。
【0090】また、上記実施例では、電解メッキ液と洗
浄液とを選択的に切換え供給可能に構成しているので、
洗浄処理と電解メッキ処理との間で基板Wの搬送を行わ
ずに、1つの装置において基板Wを基板保持機構10に
保持した状態で、洗浄処理と電解メッキ処理を連続して
行うことができ電解メッキ処理と、電解メッキ処理に必
須の洗浄処理を効率よく行うことができる。
【0091】なお、本発明は洗浄処理を行う機能を備え
ていない電解メッキ処理のみを行う装置であっても適用
することができる。
【0092】また、上記実施例では、供給口42を液バ
ッファ部41の略中央部に設けたので、液バッファ部4
1に供給された電解メッキ液を液バッファ部41内にお
いて中央から周辺に均等に広げることができ、第2電極
40に形成された各開口40aから基板Wの処理面Ws
と第2電極40との間に電解メッキ液を均等に供給する
ことができる。また、例えば、図6に示すように、液バ
ッファ部41を比較的小さく形成した場合でも、電解メ
ッキ液を基板Wの処理面Wsの中央部に供給して、基板
Wと第2電極40との相対的な回転によって、電解メッ
キ液を、基板Wの処理面Wsと第2電極40との間の隙
間の中心から周辺に向かって円滑に流すことができる。
【0093】なお、上記実施例では、供給口42を1つ
設ける構成を示しているが、供給口42を複数、例え
ば、図7に示すように、供給口42を液バッファ部41
の略中央部と周辺部とに複数設けてもよい。
【0094】ところで、液バッファ部41を設けた場
合、少なくとも液バッファ部41の底部に配設される第
2電極40全面に電解メッキ液がひろげられること、よ
り好ましくは液バッファ部41内が液密となるようにす
ることが必要であるが、これは、供給口42から液バッ
ファ部41に供給する流量や、液バッファ部41の容
積、第2電極40に形成される各開口40aの大きさ、
各開口40aの分布密度などによって調節することがで
きる。例えば、供給口42から液バッファ部41に供給
する流量を十分に多くしたり、液バッファ部41の高さ
方向の寸法を適宜の高さにして液バッファ部41を最適
な容積に設計すれば、液バッファ部41内を液密にする
ことができる。
【0095】また、第2電極40に形成される各開口4
0aの大きさや各開口40aの分布密度を調節すること
でも液バッファ部41内での電解メッキ液のひろがり状
態をコントロールして、液バッファ部41内を液密にす
ることができる。例えば、上記実施例のように、供給口
42を液バッファ部41の略中央部に設けた場合、第2
電極40の中央部から周辺部に近づくに従って、各開口
40aの大きさを序々に大きくしたり、各開口40aの
分布密度を序々に多くしたりすることで、供給口42か
ら供給された電解メッキ液を液バッファ部41内におい
て、中央から周辺に均等にひろがり易くすることがで
き、液バッファ部41内を液密にすることができる。
【0096】また、第2電極40に形成される各開口4
0aの大きさや各開口40aの分布密度を調節すること
で、基板Wの処理面Wsと第2電極40との間に供給す
る電解メッキ液の流れ状態をコントロールすることもで
きる。
【0097】例えば、電解メッキ処理中に基板Wを回転
させる場合、基板Wの中心は周速度が「0」であるの
で、基板Wの処理面Wsに供給される電解メッキ液の流
れ状態をより均一に行うために、基板Wの処理面Wsの
外周部に比べて中央部に多くの電解メッキ液を供給する
ように調節することが望まれることがある。このような
場合、例えば、第2電極40の中央部の開口40aの大
きさを大きくしたり、中央部の開口40aの分布密度を
多くしたりすることで調節することができる。なお、例
えば、第2電極40の中央部と周辺部の各開口40aの
大きさを大きく(各開口40aの分布密度を多く)し、
第2電極40の中央部と周辺部との間の各開口40aの
大きさを小さく(各開口40aの分布密度を少なく)す
れば、上述した液バッファ部41内での電解メッキ液の
ひろがり状態のコントロールと合わせて行うこともでき
る。
【0098】また、開口40aが形成される部分は電流
が流れないので、第2電極40に形成される各開口40
aの大きさや各開口40aの分布密度を調節すること
で、基板Wの処理面Ws内における電流密度をコントロ
ールすることもできる。
【0099】例えば、上記実施例のように基板保持機構
10で基板Wの外周部を係止や挟持などによって保持し
て電解メッキ処理を行った場合、基板Wの処理面Wsの
中央部に比べて外周部の方が電流密度が多くなり、処理
面Wsの中央部に比べて外周部の方がメッキ厚が厚く形
成され易くなる。そのようなメッキ厚の不均一を抑制す
るために、例えば、第2電極40の周辺部の各開口40
aの大きさを中央部の各開口40aよりも大きくした
り、周辺部の各開口40aの分布密度を中央部の各開口
40aよりも多くしたりすれば、基板Wの処理面Wsの
中央部と外周部との電流密度の均衡をとることができ
る。
【0100】なお、上述したメッキ厚の不均一を抑制す
るためには、第2電極40に形成される各開口40aの
大きさや各開口40aの分布密度を調節すること以外に
も、例えば、第2電極40の大きさを基板Wの処理面W
sよりもやや小さくしたり、第2電極40の周辺部を基
板Wの処理面Wsから離れる方向に反らせたりしても同
様の効果を得ることができる。
【0101】基板Wの処理面Wsと第2電極40との間
に供給する電解メッキ液の流れ状態や、液バッファ部4
1内での電解メッキ液のひろがり状態、基板Wの処理面
Ws内における電流密度のコントロールを第2電極40
に形成される各開口40aの大きさや各開口40aの分
布密度で調節する場合、第2電極40全体での各開口4
0aの分布密度を均一にした上で各開口40aの大きさ
を第2電極40内の場所によって変えても、また、第2
電極40形成される全ての開口40aの大きさを同じに
した上で各開口40aの分布密度を第2電極40内の場
所によって変えても、さらに、各開口40aの大きさと
各開口40aの分布密度とを共に第2電極内の場所によ
って変えても調節することができる。
【0102】次に、基板保持機構10と別の機構で基板
保持機構10に保持された基板Wの処理面Wsに第1電
極27を接触させるための具体的な実施例を図8、図9
を参照して説明する。
【0103】なお、図示を省略している部分や、図2と
同一符号を付している部分は、上述した実施例と共通し
ているので、その詳述は省略する。
【0104】この実施例の基板保持機構10を構成する
回転軸22やベース部材23は絶縁性の材料で形成され
ている。
【0105】回転軸22に設けられ、給電ブラシ25か
らブラシ給電されるリング状の端子部60は、ベース部
材23の上面外周部に設けられたリング状の端子部61
と導線62を介して電気的に接続されている。
【0106】ベース部材23の上面には、端子部61の
内側にリング状のVパッキン63が設けられ、さらに、
Vパッキン63の内側には基板Wの下面を支持するため
の多数個の突起64が形成されている。
【0107】回転軸22及びベース部材23には、吸引
路65が設けられている。吸引路65は、周知の回転シ
ール機構66を介して、回転軸22の回転中も配管67
と連通されるようになっている。配管67は、切り換え
弁68を介して真空吸引源69と大気開放とに接続され
ている。基板WがVパッキン63に載置された状態で、
配管67と真空吸引源69とが連通されるように切り換
え弁68を切り換えると、ベース部材23の上面とVパ
ッキン63と基板Wの下面との間の空間が減圧され、基
板WはVパッキン63と突起64とに支持されて真空吸
着保持される。一方、基板Wが真空吸着保持された状態
で、配管67を大気開放に切り換えると、基板Wの真空
吸着保持が解除される。
【0108】この実施例では、複数個の第1電極部材7
0を備え、各第1電極部材70は、基板保持機構10に
保持された基板Wの処理面Wsの外周部を複数箇所で押
圧する。なお、図8では、図面が煩雑になるのを避ける
ために、第1電極部材70を2個だけ示している。
【0109】各第1電極部材70は各々、絶縁性の部材
で形成され、基板保持機構10に保持された基板Wの処
理面Wsに接触する部分と、基板保持機構10のベース
部材23の上面に設けられた端子部61に接触する部分
とに、それぞれ第1電極27と端子部71が設けられ、
これら第1電極27と端子部71とが導線72で電気的
に接続されている。また、各第1電極部材70には上下
の極性を同じにして永久磁石73が埋設されている。
【0110】第1電極部材接離機構75は、ボールネジ
などの周知の1軸方向駆動機構で構成される図示しない
昇降機構によって昇降可能な円筒状の支持部材76から
下方に向けて設けられたフック77に各第1電極部材7
0を支持している。支持部材76にはリング状の電磁石
78が全周にわたって設けられている。電磁石78は、
図示しない電源ユニットから給電される。
【0111】図9(a)、(b)に示すように、支持部
材76を下降させていくと、フック77に支持された各
第1電極部材70は、第1電極27を基板Wの処理面W
sに接触させて基板Wの処理面Wsに載置されるととも
に、端子部71を基板保持機構10のベース部材23の
端子部61に接触させてベース部材23の上面に載置さ
れる。さらに支持部材76を下降させると、図9(c)
に示すように、第1電極部材70はフック77から外
れ、各第1電極部材70内の永久磁石73に反発する極
性を形成するように電磁石78に電流を流すことで、電
磁石78と永久磁石73との反発力により、各第1電極
部材70は下方に押圧され、これにより、各第1電極部
材70によって基板保持機構10のベース部材23への
基板Wの保持が強化されるとともに、第1電極27と基
板Wの処理面Wsとの接触及び、端子部71と端子部6
1との接触が確実に行われ、端子部60(電源ユニット
13)と基板Wの処理面Wsとの電気的な接続が確実に
行われる。なお、この状態で基板保持機構10を回転さ
せると、各第1電極部材70(各第1電極27)を、基
板保持機構10とともに回転させることができる。
【0112】一方、図9(c)の状態から支持部材76
を上昇させると、上記と逆に、図9(b)に示すよう
に、その上昇途中で各第1電極部材70はフック77に
引っ掛けられて支持部材76に支持され、さらに支持部
材76を上昇させることで、図9(a)に示すように、
支持部材76とともに各第1電極部材70が上昇され、
基板W及びベース部材23と各第1電極部材70との接
触が解除され、端子部60と基板Wの処理面Wsとが電
気的に切断される。
【0113】このように基板保持機構10と別の機構で
基板保持機構10に保持された基板Wの処理面Wsに第
1電極27を接触させる装置であっても、本発明は適用
することができる。
【0114】なお、上記各実施例では、第2電極40を
第2電極支持部材12とともに一体回転させるように構
成しているが、基板保持機構10に保持された基板Wと
第2電極40とを相対的に回転させるためには、例え
ば、第2電極支持部材12を固定し、この第2電極支持
部材12に対して第2電極40を回転させるようにして
もよい。
【0115】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、基板保持手段に保持された基
板と第1電極とが接触され、かつ、基板保持手段に保持
された基板の処理面に対向して第2電極が近接配置され
た状態で、基板保持手段と第2電極のうち少なくとも一
方を回転させる回転手段を備えているので、基板と第2
電極とを相対的に回転させて電解メッキ処理を行うこと
ができ、基板の処理面内における電流密度のバラツキに
あっても、それを抑制することができる。
【0116】また、第2電極に形成された開口を通し
て、対向して近接配置された基板の処理面と第2電極と
の間に電解メッキ液を供給するので、電解メッキ液を第
2電極に形成された複数の開口から基板の処理面に均等
に供給させることができる。さらに、基板保持手段に保
持された基板の処理面と第2電極とを対向して近接配置
させるとともに、基板と第2電極とを相対的に回転させ
るので、第2電極に形成された開口を通って基板の処理
面と第2電極との間に供給された電解メッキ液は、基板
の処理面と第2電極との間の狭い隙間に、液密状態で周
辺方向に向かってひろがるようにスムーズに流れ、基板
の処理面と第2電極との間の隙間で電解メッキ液の渦な
どが形成されず、基板の処理面に供給される電解メッキ
液の流れ状態の均一性を向上させることができる。
【0117】従って、基板の処理面に供給される電解メ
ッキ液の流れ状態の均一性と、基板の処理面内における
電流密度の均一性との双方を向上させることができ、電
解メッキで基板の処理面に均一なメッキ層を形成するこ
とができる。
【0118】請求項2に記載の発明によれば、基板の処
理面を上方に向けて基板保持手段に基板を保持したの
で、基板の処理面に供給する電解メッキ液の流れをコン
トロールし易くなり、基板の処理面に供給される電解メ
ッキ液の流れ状態の一層の向上を図ることができる。ま
た、基板の処理面に溝が形成されていても、気体は上方
に向かって自然に離脱し、溝だけでなく基板の処理面に
も気泡が残留し難くなり、ボイドの発生を防止すること
ができ、処理面に形成するメッキ層の均一性を向上させ
ることができる。
【0119】請求項3に記載の発明によれば、第1電極
を基板保持手段に設けたので、第1電極を基板保持手段
とともに一体的に回転させることができ、簡単な構成に
よって、基板と第1電極とを接触させた状態で基板保持
手及び保持した基板を回転させることができ、基板保持
手段側の回転を容易に実現することができる。また、基
板保持手段と別の機構で基板保持手段に保持された基板
に第1電極を接触させるよりも装置構成を簡略化でき
る。
【0120】請求項4に記載の発明によれば、第2電極
を第2電極支持手段に取り付け、この第2電極支持手段
に、電解メッキ液の液バッファ部と、この液バッファ部
に電解メッキ液を供給する供給口とを形成したので、基
板の処理面の広い範囲にわたって電解メッキ液を均等に
供給することができる。
【0121】請求項5に記載の発明によれば、液バッフ
ァ部を基板保持手段に保持された基板の中心と同心状に
設け、供給口をその液バッファ部の略中央部に設けたの
で、液バッファ部に供給された電解メッキ液を液バッフ
ァ部内において中央から周辺に均等に広げることがで
き、第2電極に形成された各開口から基板の処理面と第
2電極との間に電解メッキ液を均等に供給することがで
きる。また、例えば、液バッファ部を比較的小さく形成
した場合でも、電解メッキ液を基板の処理面の中央部に
供給して、基板と第2電極との相対的な回転によって、
電解メッキ液を、基板の処理面と第2電極との間の隙間
の中心から周辺に向かって円滑に流すことができる。
【0122】請求項6に記載の発明によれば、基板保持
手段に保持された基板の中心と同心状に設けられた液バ
ッファ部を基板の処理面と略同じ大きさに形成したの
で、第2電極に形成された各開口から基板の処理面の略
全面にわたって電解メッキ液を均等に供給することがで
きる。
【0123】請求項7に記載の発明によれば、基板保持
手段のみを回転させて請求項1に記載の発明の効果を実
現することができ、第2電極を回転させる必要がないの
で、構成を簡単化することができる。
【0124】請求項8に記載の発明によれば、第2電極
のみを回転させて請求項1に記載の発明効果を実現する
ことができ、電解メッキ処理中、第2電極とともに基板
保持手段を回転させる必要がないので、回転駆動時の制
御を容易に行うことができる。
【0125】請求項9に記載の発明によれば、回転手段
は基板保持手段と第2電極とを共に回転させるので、基
板の処理面に形成するメッキ層の均一性をより好適に実
現し得る電解メッキ液の流れ状態と電流密度との2つの
条件の組み合わせを、基板保持手段と第2電極との双方
の回転によって調節することができる。
【0126】請求項10、11に記載の発明によれば、
第2電極に形成される各開口の大きさや分布密度を第2
電極内の場所によって変えることで、基板の処理面と第
2電極との間に供給する電解メッキ液の流れ状態をコン
トロールしたり、液バッファ部内での電解メッキ液のひ
ろがり状態をコントロールしたり、電流密度をコントロ
ールしたりすることができ、処理面に形成するメッキ層
の均一性をより好適に実現し得る電解メッキ液の流れ状
態と電流密度との2つの条件の組み合わせの調節を精度
良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る基板メッキ装置の全体
構成を示すブロック図である。
【図2】実施例装置のチャンバ内の構成を示す縦断面図
である。
【図3】第2電極の構成例を示す平面図である。
【図4】実施例装置の処理開始前の動作を説明するため
の縦断面図である。
【図5】実施例装置の電解メッキ処理中の動作を説明す
るための縦断面図である。
【図6】液バッファ部の変形例の構成を示す要部縦断面
図である。
【図7】供給口の変形例の構成を示す要部縦断面図であ
る。
【図8】基板保持機構と別の機構で基板保持機構に保持
された基板の処理面に第1電極を接触させるための一実
施例の構成を示す要部縦断面図てある。
【図9】図8の実施例による基板の処理面と第1電極と
を接触させる際の動作を説明するための要部縦断面図て
ある。
【図10】従来の基板メッキ装置の構成を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
2:電解メッキ液供給系 10:基板保持機構 12:第2電極支持部材 13:電源ユニット 21:基板保持機構の回転用の電動モーター 27:第1電極 40:第2電極 40a:第2電極の開口 41:液バッファ部 42:供給口 45:第2電極の回転用の電動モーター W:基板 Ws:処理面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K024 BB11 BC06 CB02 CB06 CB08 CB12 CB24 CB26 4M104 DD52

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に対してメッキ処理を施す基板メッ
    キ装置であって、 基板を保持する基板保持手段と、 前記基板保持手段に保持された基板に接触する第1電極
    と、 前記基板保持手段に保持された基板の処理面に対向して
    近接配置され、多数の開口が形成された第2電極と、 前記第2電極に形成された開口を通して前記基板保持手
    段に保持された基板の処理面と前記第2電極との間に電
    解メッキ液を供給する電解メッキ液供給手段と、 前記第2電極から前記第1電極に向けて電流が流れるよ
    うに給電する給電手段と、 前記基板保持手段に保持された基板と前記第1電極とが
    接触され、かつ、前記基板保持手段に保持された基板の
    処理面に対向して前記第2電極が近接配置された状態
    で、前記基板保持手段と前記第2電極のうち少なくとも
    一方を回転させる回転手段と、 を備えたことを特徴とする基板メッキ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板メッキ装置におい
    て、 前記基板保持手段は、基板の処理面を上方に向けて基板
    を保持することを特徴とする基板メッキ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の基板メッキ装
    置において、 前記第1電極を前記基板保持手段に設けたことを特徴と
    する基板メッキ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の基
    板メッキ装置において、 前記第2電極は、第2電極支持手段に取り付けられ、 この第2電極支持手段に、前記第2電極を挟んで前記基
    板保持手段に保持された基板の処理面と反対側に電解メ
    ッキ液の液バッファ部と、この液バッファ部に電解メッ
    キ液を供給する供給口とを形成したことを特徴とする基
    板メッキ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の基板メッキ装置におい
    て、 前記液バッファ部は、前記基板保持手段に保持された基
    板の中心と同心状に設けられ、前記供給口は、その液バ
    ッファ部の略中央部に設けられたことを特徴とする基板
    メッキ装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の基板メッキ装
    置において、 前記基板保持手段に保持された基板の中心と同心状に設
    けられた液バッファ部は、基板の処理面と略同じ大きさ
    を有することを特徴とする基板メッキ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の基
    板メッキ装置において、 前記回転手段は、前記基板保持手段のみを回転させるこ
    とを特徴とする基板メッキ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし6のいずれかに記載の基
    板メッキ装置において、 前記回転手段は、前記第2電極のみを回転させることを
    特徴とする基板メッキ装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし6のいずれかに記載の基
    板メッキ装置において、 前記回転手段は、前記基板保持手段と前記第2電極とを
    回転させることを特徴とする基板メッキ装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    基板メッキ装置において、 前記第2電極に形成される各開口の大きさを前記第2電
    極内の場所によって変えることを特徴とする基板メッキ
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の基板メッキ装置において、 前記第2電極に形成される各開口の分布密度を前記第2
    電極内の場所によって変えることを特徴とする基板メッ
    キ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6632335B2 (en) 1999-12-24 2003-10-14 Ebara Corporation Plating apparatus
JP2004068151A (ja) * 2002-07-25 2004-03-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 基板のメッキ方法及びメッキ装置

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