JP2000087099A - 濃縮液体洗浄剤組成物 - Google Patents

濃縮液体洗浄剤組成物

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JP2000087099A
JP2000087099A JP10258393A JP25839398A JP2000087099A JP 2000087099 A JP2000087099 A JP 2000087099A JP 10258393 A JP10258393 A JP 10258393A JP 25839398 A JP25839398 A JP 25839398A JP 2000087099 A JP2000087099 A JP 2000087099A
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ammonium
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Tomomichi Okano
知道 岡野
Nobuko Sugimoto
宣子 杉本
Sadamitsu Mori
貞光 森
Masao Nishida
誠男 西田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 角質層に対する浸透を著しく抑え、皮膚に対
する刺激が温和で高いマイルド性を有し、起泡力及び洗
浄力に優れたコンパクトタイプの濃縮液体洗浄剤組成物
の提供。 【解決手段】 (a)下記(I)、(II)、(II
I)から選ばれる両性界面活性剤と、 R1NH(CH2mCOOM1
(I) R2CONR3(CH2nNH(CH2pCOOM2
(II) R4(X)qNH(CH2CH(0H)CH2SO33
(III) (b)下記(IV)のアルコールエトキシレート R5-O-(CH2CH2O)r-H
(IV) とを含有する全界面活性剤含有量が25〜60重量%で
ある濃縮液体洗浄剤組成物であって、上記全界面活性剤
の70重量%以上がノニオン系界面活性剤及び両性界面
活性剤からなり、かつ、該ノニオン性界面活性剤の30
重量%以上が上記(IV)のアルコールエトキシレートで
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は濃縮液体洗浄剤組成
物に関し、特に、台所用をはじめとする硬表面用洗浄剤
や、身体または毛髪用洗浄剤として極めて有用なコンパ
クトタイプの濃縮液体洗浄剤組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、台所用をはじめとする液体洗浄剤
や身体または毛髪用の液体洗浄剤は、コンパクトタイプ
が主流となってきており、消費者及び流通業者等に多大
なメリットを与えている。従来のコンパクトタイプの洗
浄剤組成物に配合された界面活性剤は優れた洗浄作用を
有する点などからアニオン性界面活性剤を主成分とした
開発がこれまで数多くなされてきた。一般にこのアニオ
ン性界面活性剤を中心とした液体洗浄剤組成物を台所用
洗浄剤として用いると、手荒れが生じる点に問題がある
ことが知られている。
【0003】そこで、上記問題点を解決するために最近
の液体洗浄剤組成物は、アニオン性界面活性剤とアミン
オキシドとの併用が提案され、実用化されてきている。
ところが、アミンオキシドはアニオン性界面活性剤のタ
ンパク変性は効果的に抑制できるものの、皮膚の角質層
に入り込みやすい性質を有しており、高濃度で長時間接
触した場合には、角質層中への界面活性剤を含む様々な
化学物質の浸透を助長し、手荒れを促進することが最近
になってわかってきた。
【0004】そこで、台所用洗浄剤がコンパクト化さ
れ、直接手に触れる洗浄中の界面活性剤濃度が高くなっ
た今日では再び更なるマイルド性の向上が求められるよ
うになってきている。マイルド性を更に向上せしめた液
体洗浄剤組成物としては、マイルド性の高いアミドプロ
ピルベタイン等のベタイン型両性界面活性剤とアニオン
性界面活性剤等の併用が知られているが(例えば、特開
平4−253943号公報、特開平7−62388号公
報等)、これらの両性界面活性剤の併用ではアミンオキ
シドのような高起泡力、高洗浄力は得られなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの事
情に鑑みてなされたものであって、化学物質の角質層に
対する浸透を著しく抑え、皮膚に対する刺激が温和で高
いマイルド性を有し、しかも、起泡力及び洗浄力に優れ
たコンパクトタイプの濃縮液体洗浄剤組成物を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、特定のN−ア
ルキルアミノ酸またはその塩等の両性界面活性剤と特定
のアルコールエトキシレートとを必須成分として含有し
てなる、全界面活性剤含有量が25〜60重量%の範囲
である濃縮液体洗浄剤組成物が本発明の目的を達成する
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち本発明は、(a)下記一般式(I)ま
たは(II)または(III)で表される化合物から選ばれ
る両性界面活性剤の一種又は二種以上と、 R1NH(CH2mCOOM1 (I) (式中、R1は直鎖又は分岐鎖の6〜22の炭素原子を
有するアルキル基又はアルケニル基、mは1〜3の整
数、M1は水素原子、アルカリ金属イオン、アンモニウ
ム、炭素数2〜3のアルカノール基を有するモノ,ジあ
るいはトリアルカノールアンモニウム、炭素数1〜5の
アルキル基置換アンモニウム又は塩基性アミノ基を示
す。)
【0008】 R2CONR3(CH2nNH(CH2pCOOM2 (II) (式中、R2は直鎖又は分岐鎖の6〜22の炭素原子を
有するアルキル基又はアルケニル基、R3は水素原子又
は炭素数1〜3のアルキル基、M2は水素原子、アルカ
リ金属イオン、アンモニウム、炭素数2〜3のアルカノ
ール基を有するモノ,ジあるいはトリアルカノールアン
モニウム、炭素数1〜5のアルキル基置換アンモニウム
又は塩基性アミノ基を示す。n 及び p は1〜3の整数
を示し、同一であっても異なっていても良い。)
【0009】 R4(X)qNH(CH2CH(0H)CH2SO33) (III) (式中、R4は直鎖又は分岐鎖の6〜22の炭素原子を
有するアルキル基又はアルケニル基、Xはアミドエチル
またはアミドプロピル基であり、q は0又は1であり、
3は水素原子、アルカリ金属イオン、アンモニウム、
炭素数2〜3のアルカノール基を有するモノ,ジあるい
はトリアルカノールアンモニウム、炭素数1〜5のアル
キル基置換アンモニウム又は塩基性アミノ基を示す。)
【0010】(b)下記一般式(IV)で表されるアルコ
ールエトキシレート、 R5-O-(CH2CH2O)r-H (IV) (式中、R5は10〜18の炭素原子を有するアルキル
基又はアルケニル基を、rは平均オキシエチレン鎖長で
あり10〜30の整数を表す。)とを主たる必須成分と
して含有してなる、全界面活性剤含有量が25〜60重
量%の範囲である濃縮液体洗浄剤組成物であって、上記
全界面活性剤のうち少なくとも70重量%以上がノニオ
ン性界面活性剤と両性界面活性剤からなり、かつ、ノニ
オン性界面活性剤の少なくとも30重量%以上が上記一
般式(IV)で表されるアルコールエトキシレートである
ことを特徴とする濃縮液体洗浄剤組成物である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
更に詳細に説明する。本発明の濃縮液体洗浄剤組成物中
には、上記した(a)成分である一般式(I)または
(II)または(III)のいずれかで表される化合物
から選ばれる両性界面活性剤の一種又は二種以上が必須
成分として含有される。ここで、一般式(I)で表され
る化合物は、N−アルキルアミノ酸またはその塩であっ
て、R1は6〜22の炭素原子を有する炭化水素基であ
り、特に10〜16個の炭素原子を有する炭化水素基が
好ましい。また炭化水素基R1は、直鎖又は分岐鎖であっ
てもよく、飽和または不飽和であってもよく、さらにヒ
ドロキシル基のような置換基を任意に含んでいてもよ
い。好ましくはR1は、デシル基、ラウリル基、ミリス
チル基、パルミチル基、オレイル基、椰子脂肪酸由来の
アルキル基、牛脂脂肪酸に由来するアルキル基等であ
る。また、M1及びmは上記に記載した通りであり、好
ましくは、M1としてはナトリウム又はカリウム、mと
しては1または2である。
【0012】また、上記一般式(II)で表される化合物
は、アミドアミノ酸系化合物またはその塩であって、R
2は6〜22の炭素原子を有する炭化水素基であり、特
に10〜16個の炭素原子を有する炭化水素基が好まし
い。また炭化水素基R2は、直鎖又は分岐鎖であってもよ
く、飽和または不飽和であってもよく、さらにヒドロキ
シル基のような置換基を任意に含んでいてもよい。好ま
しくはR2はデシル基、ラウリル基、ミリスチル基、パ
ルミチル基、オレイル基、椰子脂肪酸由来のアルキル
基、牛脂脂肪酸に由来するアルキル基等である。また、
3、M2 、n 及びp は上記記載の通りであり、好ましく
は、R3としては水素原子又はメチル基、M2としてはナ
トリウムまたはカリウム、n としては2または3、 p
としては1または2である。
【0013】更に、上記一般式(III)で表される化合
物は、ヒドロキシスルホアミン又はその塩であって、R
4は6〜22の炭素原子を有する炭化水素基であり、特
に10〜16個の炭素原子を有する炭化水素基が好まし
い。また炭化水素基R4は、直鎖又は分岐鎖であってもよ
く、飽和または不飽和であってもよく、ヒドロキシル基
のような置換基を任意に含んでいてもよい。好ましくは
4はデシル基、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチ
ル基、オレイル基、椰子脂肪酸由来のアルキル基、牛脂
脂肪酸に由来するアルキル基等である。また、X、q、
3 は上記記載の通りであり、好ましくは、M3として
はナトリウム又はカリウムである。
【0014】上記一般式等で表されるN−アルキルアミ
ノ酸またはその塩等は、その一例であるNラウリルβア
ラニンのCas.No.が 3546-96-1であることからもわかる
ように両性の界面活性剤として公知の化合物であり、そ
の製造方法を特に制限されるものではなく、従来公知の
方法で製造することができる。例えば、アルキルアミン
に等モルのアクリル酸を付加させれば目的とするN−ア
ルキルβアラニンが得られる。
【0015】ここで、上記一般式(I)で示される化合
物(N−アルキルアミノ酸またはその塩)を具体的に例
示すれば、N−デシルグリシン及びその塩、N−ラウリ
ルグリシン及びその塩、N−デシルβアラニン及びその
塩、N−ラウリルβアラニン及びその塩、N−ミリスチ
ルβアラニン及びその塩、N−パルミチルβアラニン及
びその塩、N−ココイルβアラニン(又はN−ココアル
キルβアラニン)及びその塩等が挙げられる。
【0016】また、上記一般式(II)で示される化合物
を具体的に例示すれば、N−(デカノイルアミドエチ
ル)βアラニン及びその塩、N−(ラウロイルアミドプ
ロピル)βアラニン及びその塩、N−(ミリストイルア
ミドプロピル)グリシン及びその塩、椰子脂肪酸アミド
プロピルβアラニン及びその塩等が挙げられる。
【0017】更に、上記一般式(III)で示される化合
物を具体的に例示すれば、N−ラウリルヒドロキシスル
ホアミンNa塩、椰子脂肪酸アミドプロピルヒドロキシ
スルホアミンK塩等が挙げられる。ここでそれぞれに例
示したものは一例であって、本発明はこれらに限定され
るものではなく、また本発明では、これらから選ばれた
少なくとも一種又は2種以上を配合することができる。
【0018】また本発明には、前記した(b)成分であ
る一般式(IV)で表されるアルコールエトキシレートが
必須成分として含有される。本発明で用いるアルコール
エトキシレートにおいて、一般式(IV)中のR5は、1
0〜18の炭素原子を有するアルキル基又はアルケニル
基であり、特に好ましくは12〜14である。好ましい
5を具体的に例示すると、デシル基、ラウリル基、ミ
リスチル基、パルミチル基、オレイル基、椰子脂肪酸由
来のアルキル基、牛脂脂肪酸に由来するアルキル基等が
挙げられる。 また、rは平均オキシエチレン鎖長であ
り10〜30の整数を表し、特に好ましくは12〜20
である。
【0019】本発明において、このアルコールエトキシ
レートは皮膚の表面に吸着膜を形成し、その吸着層が抱
え込んだ大量の水和水の働きによっ様々な化学物質が角
質層に浸透することを抑制する役割を担うものである。
従ってrが小さすぎると抱え込む水和水の量が少なくな
るため十分な浸透抑制効果が得られず、また大きすぎる
と皮膚表面への吸着量が低下してしまうため、同様に十
分な浸透抑制効果が得られなくなる。その結果として皮
膚刺激性を生じる場合がある。上記一般式で表されるア
ルコールエトキシレートは、ノニオン性界面活性剤とし
て公知の化合物であり、その製造方法を特に制限される
ものではなく、従来公知の方法で製造することができ
る。例えば、アルカリ触媒存在下で高級アルコールに所
定量のエチレンオキシドを付加させることにより、目的
のアルコールエトキシレートを得ることができる。
【0020】好ましいアルコールエトキシレートを具体
的に例示すれば、ポリオキシエチレン(14)デシルエ
ーテル、ポリオキシエチレン(12)ラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレン(15)ラウリルエーテル、ポ
リオキシエチレン(20)ラウリルエーテル、ポリオキ
シエチレン(25)ミリスチルエーテル、ポリオキシエ
チレン(18)パルミチルエーテル、ポリオキシエチレ
ン(15)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(2
0)椰子アルコールエーテル等が挙げられるが、これら
に限定されるものではない。ここで( )内の数値はr
(平均オキシエチレン鎖長)である。
【0021】本発明の濃縮液体洗浄剤組成物は、前記し
た(a)成分である特定の化合物から選ばれた両性界面
活性剤と(b)成分である特定のアルコールエトキシレ
ートとを必須成分として含有する、全界面活性剤含有量
が25〜60重量%の範囲からなるものである。ここで
全界面活性剤含有量が25重量%より少ないと、十分な
コンパクト効果が得られない。また、60重量%を越え
て上回ると洗剤としての1回あたりの使用量が非常に少
なくなり過ぎ、実用上の不便を生じる場合がある。
【0022】また、本発明の濃縮液体洗浄剤において、
界面活性剤の少なくとも70重量%以上、好ましくは7
5〜90重量%はノニオン性界面活性剤と両性界面活性
剤であり、かつ、該ノニオン性界面活性剤の少なくとも
30重量%以上、好ましくは50重量%以上が上記一般
式(IV)で表されるアルコールエトキシレートである。
界面活性剤中のノニオン性界面活性剤と両性界面活性剤
の合計量が70重量%を下回ると、組成物がタンパク変
性を有するようになる場合があり、その結果として皮膚
刺激性が発生することがある。また、本発明のアルコー
ルエトキシレートが該ノニオン性界面活性剤の30重量
%を下回る場合は、角質層に対する化学物質の浸透抑制
効果が不十分になり、その結果皮膚刺激性が発現する場
合がある。
【0023】上記の(a)成分化合物からなるN−アル
キルアミノ酸またはその塩等の両性界面活性剤は、従来
使用されていたベタイン型両性界面活性剤とは異なり、
それ自体、非常に優れた洗浄力を有している。従って、
従来のコンパクト洗浄剤のようにアニオン性界面活性剤
を必ずしも必要とはしない。しかし、本発明の効果を損
なわない範囲の少量、具体的には組成物全体に対して5
重量%以下の範囲内であれば、好適に配合することが可
能であり、その場合、さらに高い洗浄力を得ることがで
きる。その場合、本発明の(a)成分化合物と相乗効果
を有するアニオン性界面活性剤が特に好ましく、具体的
には、アルキルベンゼンスルホン酸塩、αオレフィンス
ルホン酸塩、アルキル硫酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、ア
ルカンスルホネート塩、セッケンから選ばれる少なくと
も1種以上のアニオン性界面活性剤が好ましい。
【0024】本発明の濃縮液体洗浄剤組成物は、台所洗
剤、シャンプー、ボティシャンプー等の洗剤剤としても
好ましく使用可能である。その場合には、従来から使用
されてきたその他のノニオン性界面活性剤や、他のアニ
オン性界面活性剤、他の両性界面活性剤、更にはその他
の添加物を本発明の効果を損なわない範囲で任意に組み
合わせて使用してもよい。ここで好ましく混合可能なノ
ニオン性界面活性剤としては、前記(b)成分に該当し
ない炭素数10未満のアルキル基又はアルケニル基を有
するアルコールエトキシレート、ソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンアシルエステル、アルキルポ
リグリコシド、脂肪酸グリコシドエステル、脂肪酸メチ
ルグリコシドエステル、アルキルメチルグルカミド、ア
ミンオキサイド、脂肪酸アルカノールアミド、ラウリン
酸ジエタノールアミド等が一例として挙げられる。
【0025】また、好ましく配合可能な、前記した以外
の他のアニオン性界面活性剤としては、アルキルスルホ
コハク酸またはその塩、アルキルエトキシサルフェート
またはその塩、アルキルエーテルカルボン酸またはその
塩、アルキルリン酸エステルまたはその塩、アシルアラ
ニネート、アシルタウレートなどに代表されるアミノ酸
系アニオン性界面活性剤またはその塩などが挙げられ
る。また好ましく配合可能な他の両性界面活性剤の例と
しては、アルキルベタイン、アルキルヒドロキシスルホ
ベタイン、アルキルアミドベタイン、イミダゾリニウム
ベタイン等が挙げられる。これらの界面活性剤は、単独
で或いは適当な2種以上の組み合わせで配合可能であ
る。
【0026】本発明の濃縮液体洗浄剤組成物の溶媒とし
ては好ましくは水であり、さらに低級アルコール、グリ
コールなどのような他の液体溶剤を含んでもよい。ま
た、他の好ましく配合可能な添加成分としては、アルキ
ルアミン塩酸塩や第4級アンモニウム塩等のカチオン性
界面活性剤、クエン酸等のキレート剤、無機塩などのビ
ルダー、芳香族スルホン酸塩などのハイドロトロープ
剤、粘度調整剤、着色剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌
剤、消炎剤、薬効成分及び香料のような通常用いられる
物質を添加してもよい。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお
実施例で採用した物性試験方法の概要を下記に示す。
【0028】(1)角質層透過速度 ゴールデンハムスター(クリーン、10週齢、雄/日本
医科学動物資材研究所)よりチークポーチを取り出し、
これを生体膜として用い、これをサイドバイサイド型の
セルに取り付けた。チークポーチの角質層側のセルに洗
浄剤組成物を、反対側のセルに生理食塩水を入れ、37
℃で30分間保温した。洗浄剤組成物をセルから除去
し、生理食塩水で2回洗浄した後、ウラニンの1重量%
水溶液と交換した。一定時間後に反対側のセル中のウラ
ニン量を蛍光光度計を用いて測定し、予め作成したウラ
ニンの濃度/蛍光強度検量線により、生体膜を透過した
ウラニンの濃度を求めた。透過速度は、透過したウラニ
ン濃度を単位時間、単位面積当たりに換算して求めた。
従って、透過速度が小さいほど、化学物質が角質層に浸
透しにくいことを意味しており、皮膚に対するマイルド
性が高いといえる。
【0029】(2)皮膚刺激性 下記の方法により評価を行った。濃縮液体洗浄剤組成物
1%水溶液(35℃)を用いてテスター10名の手によ
る浸漬試験による評価である。すなわち、1分毎の浸漬
−乾燥操作を15回行い、24時間後の手の皮膚荒れの
程度を以下の基準で視覚判定する。 ○:皮膚荒れが殆どない。 △:皮膚の角質表面の一部に乾燥落屑性や赤斑変化など
の手荒れ症状らしき兆候が認められる。 ×:乾燥落屑性や赤斑変化などの手荒れ症状が明確に認
められる。
【0030】(3)洗浄力試験 洗浄力試験を以下の方法で実施した。予め乾燥重量を正
確に秤量しておいた20cm×10cmのポリプロピレ
ン製タッパ容器に牛脂5gを均一に塗布し、2時間放置
した。食器洗い用スポンジに水を37g含ませた後、更
に3gの洗浄剤組成物を取り、手で10回揉むことによ
り泡立てた後、汚垢付きのタッパ容器を洗った。洗浄
後、タッパ容器を十分に乾燥させたのちに、重量を正確
に計り、下記の式により洗浄力を算出した。従って、こ
の数値が大きいほど洗浄力に優れているといえる。 洗浄力(%)={(洗浄前のタッパ容器の乾燥重量)-(洗
浄後のタッパ容器の乾燥重量)}/5
【0031】実施例1〜5、比較例1〜5 下記表1に示した各種の洗浄剤組成物を調整し、上記の
試験方法により種々の性状を評価した。その結果を同表
中に示す。なお表1中の配合量は重量%であり、洗浄剤
組成物はpHを7に調製したものである。
【0032】
【表1】
【0033】上記表1から明らかなように、本発明の洗
浄剤組成物(実施例1〜5)は、いずれも優れた性状を
示すのに対して、比較例の洗浄剤組成物はいずれも性能
が劣っている。
【0034】
【発明の効果】本発明の濃縮液体洗浄剤組成物は、化学
物質の角質層に対する浸透を著しく抑制し、皮膚に対す
る刺激が穏和で高いマイルド性を有し、しかも、洗浄力
に優れたコンパクトタイプの濃縮液体洗浄剤組成物であ
り、特に台所用洗浄剤として好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 1:88 1:722) (72)発明者 森 貞光 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 西田 誠男 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AC181 AC182 AC642 AC661 AC662 AC712 AC791 AC792 BB04 BB07 CC23 CC38 DD23 EE07 EE10 4H003 AB15 AB19 AC08 AC13 AD02 AD03 AD04 AD05 BA13 DA02 DA05 DA17 ED02 FA02 FA18 FA28

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)下記一般式(I)または(II)ま
    たは(III)で表される化合物から選ばれる両性界面活
    性剤の一種又は二種以上と、 R1NH(CH2mCOOM1 (I) (式中、R1は直鎖又は分岐鎖の6〜22の炭素原子を
    有するアルキル基又はアルケニル基、mは1〜3の整
    数、M1は水素原子、アルカリ金属イオン、アンモニウ
    ム、炭素数2〜3のアルカノール基を有するモノ,ジあ
    るいはトリアルカノールアンモニウム、炭素数1〜5の
    アルキル基置換アンモニウム又は塩基性アミノ基を示
    す。) R2CONR3(CH2nNH(CH2pCOOM2 (II) (式中、R2は直鎖又は分岐鎖の6〜22の炭素原子を
    有するアルキル基又はアルケニル基、R3は水素原子又
    は炭素数1〜3のアルキル基、M2は水素原子、アルカ
    リ金属イオン、アンモニウム、炭素数2〜3のアルカノ
    ール基を有するモノ,ジあるいはトリアルカノールアン
    モニウム、炭素数1〜5のアルキル基置換アンモニウム
    又は塩基性アミノ基を示す。n 及び p は1〜3の整数
    を示し、同一であっても異なっていても良い。) R4(X)qNH(CH2CH(0H)CH2SO33) (III) (式中、R4は直鎖又は分岐鎖の6〜22の炭素原子を
    有するアルキル基又はアルケニル基、Xはアミドエチル
    またはアミドプロピル基であり、q は0又は1であり、
    3は水素原子、アルカリ金属イオン、アンモニウム、
    炭素数2〜3のアルカノール基を有するモノ,ジあるい
    はトリアルカノールアンモニウム、炭素数1〜5のアル
    キル基置換アンモニウム又は塩基性アミノ基を示す。)
    (b)下記一般式(IV)で表されるアルコールエトキシ
    レート、 R5-O-(CH2CH2O)r-H (IV) (式中、R5は10〜18の炭素原子を有するアルキル
    基又はアルケニル基を、rは平均オキシエチレン鎖長で
    あり10〜30の整数を表す。)とを主たる必須成分と
    して含有してなる、全界面活性剤含有量が25〜60重
    量%の範囲である濃縮液体洗浄剤組成物であって、上記
    全界面活性剤のうち少なくとも70重量%以上がノニオ
    ン性界面活性剤と両性界面活性剤からなり、かつ、ノニ
    オン性界面活性剤の少なくとも30重量%以上が上記一
    般式(IV)で表されるアルコールエトキシレートである
    ことを特徴とする濃縮液体洗浄剤組成物。
JP10258393A 1998-09-11 1998-09-11 濃縮液体洗浄剤組成物 Pending JP2000087099A (ja)

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