JPH10219276A - 洗浄剤組成物 - Google Patents
洗浄剤組成物Info
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- JPH10219276A JPH10219276A JP2674597A JP2674597A JPH10219276A JP H10219276 A JPH10219276 A JP H10219276A JP 2674597 A JP2674597 A JP 2674597A JP 2674597 A JP2674597 A JP 2674597A JP H10219276 A JPH10219276 A JP H10219276A
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Abstract
立ちを有し、皮膚においてはぬるつかず、さっぱりとし
ており、髪ではきしまず、かつ溶状安定性の良い優れた
洗浄剤組成物の提供。 【解決手段】 アシル基が炭素原子数8〜22の脂肪酸
から得ることのできるものであるN−アシルヒドロキシ
中性アミノ酸塩(成分A)およびアシル基が炭素原子数
8〜22の脂肪酸から得ることのできるものであるN−
アシル酸性アミノ酸塩(成分B)を含有し、その水溶液
のpHが4.8〜6.8であり、かつ成分A:成分B
(重量比)が5:95〜70:30であることを特徴と
する洗浄剤組成物。
Description
キシ中性アミノ酸塩およびN−アシル酸性アミノ酸塩を
含有し、かつpHが4.8以上6.8以下の弱酸性を呈
する洗浄剤組成物に関する。
ど、皮膚および毛髪と接触する機会の多い洗浄剤は、皮
膚のpHに近い弱酸性であることが、延いては刺激が低
いということで重要視されている。
いる高級脂肪酸塩は、液性がアルカリ性では優れた泡立
ちを有するが、皮膚に影響の少ないとされる弱酸性領域
では殆ど泡立ちがないという欠点がある。弱酸性でも泡
立ちがよいとされる、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル硫酸塩やアルキルベンゼンスルホン酸塩は、洗浄力
は優れているが、すすぎの時のきしみ感、使用後のさっ
ぱり感などの使用感が充分に満足のいくものではなかっ
た。
しては、古くからN−アシルアミノ酸が検討されてき
た。特にN−アシルグルタミン酸塩などのN−アシル酸
性アミノ酸塩は、刺激が少なく、特にシャンプー用途で
は、カオチン化セルロースなどコンディショニング成分
と組み合わせたときに高いコンディショニング性を発揮
するために、シャンプー処方に多用されてきた。しかし
ながら、泡立ちが十分でなく、また、皮膚用洗浄剤とし
て用いた時には、ぬめりが強くて使用感が十分に満足の
いくものではない。
塩混合物を有効成分とする洗浄剤としては、特開昭55
−90594公報には、中性アミノ酸、酸性アミノ酸、
塩基性アミノ酸、オキシアミノ酸、イミノ酸および含硫
アミノ酸を含むN−アシルアミノ酸塩混合物を含有する
ことを特徴とする洗浄剤組成物が、そして特開昭56−
115400公報には、酸性アミノ酸、中性アミノ酸お
よび塩基性アミノ酸塩を泡増強剤として含有することを
特徴とする洗浄剤組成物が提案されている。しかしなが
ら、これらの洗浄剤組成物は、N−アシル塩基性アミノ
酸およびN−アシル酸性アミノ酸の双方を含み、前者が
後者と造塩するため、結果として安定性が悪い、泡立ち
が悪いなどの点で、性能が充分とはいえない。特開昭5
7−109897公報では、アミノ酸が中性アミノ酸で
あるN−アシル−N−アルキルアミノ酸塩とN−アシル
グルタミン酸塩の組合せが提案されているが、起泡力お
よび泡の感触では改善が見られるものの、皮膚でのぬる
つき、また髪ではきしみ感が強く、充分な性能を示すも
のではない。
レオニン塩と高級脂肪酸塩の併用が提案されている。こ
のN−アシルスレオニン塩と高級脂肪酸塩との併用系
は、泡特性がよく、髪や皮膚での感触の改善されたもの
であるが、他のN−アシル中性アミノ酸塩(例えば、N
−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルザ
ルコシン塩など)と高級脂肪酸塩との併用系と比較する
と、中性及びアルカリ性では泡量は多いが、弱酸性では
泡量が十分ではなく、また、弱酸性においては溶状安定
性が悪くなり、濁りや結晶の析出を生じるなどの問題点
がある。
の背景下に、本発明は、皮膚に影響の少ない弱酸性にお
いて良好な泡立ちを有し、皮膚においてはぬるつかず、
さっぱりとしており、髪ではきしまず、かつ溶状安定性
の良い優れた洗浄剤組成物を提供することを目的とす
る。
べく、本発明者は鋭意研究の結果、特定のアシル基を有
するN−アシルヒドロキシ中性アミノ酸塩および特定の
アシル基を有するN−アシル酸性アミノ酸塩を特定の比
率(重量比)で配合し、かつその水溶液のpHが4.8
以上で6.8以下であるようにした洗浄剤組成物によれ
ば、上記目的の達成されることを見いだし、このような
知見に基づいて本発明を完成した。
数8〜22の脂肪酸から得ることのできるものであるN
−アシルヒドロキシ中性アミノ酸塩(成分A)およびア
シル基が炭素原子数8〜22の脂肪酸から得ることので
きるものであるN−アシル酸性アミノ酸塩(成分B)を
含有し、水溶液のpHが4.8〜6.8であり、かつ成
分A:成分B(重量比)が5:95〜70:30である
ことを特徴とする洗浄剤組成物に関する。
A)であるN−アシルヒドロキシ中性アミノ酸塩のアミ
ノ酸残基の具体例としては、スレオニン、セリン、チロ
シン、ジヒドロキシフェニルアラニン、アロトレオニ
ン、ヒドロキシプロリン、ホモセリンなどの中性アミノ
酸残基が挙げられる。これらのアミノ酸は、光学活性体
でもラセミ体でもよい。
シル酸性アミノ酸塩のアミノ酸残基の具体例としては、
グルタミン酸、アスパラギン酸、システイン酸、ホモシ
ステイン酸などの酸性アミノ酸残基が挙げられる。これ
らのアミノ酸も、光学活性体でもラセミ体でもよい。
を構成する塩基成分としては、ナトリウム、カリウムな
どのアルカリ金属、マグネシウム、カルシウムなどのア
ルカリ土類金属、モノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−メチ
ル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1−
プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロ
パンジオール、テトラキス(2−ヒドロキシイソプロピ
ル)エチレンジアミンなどの有機アミン、リジン、オル
ニチン、アルギニンなどの塩基性アミノ酸、アンモニア
等を挙げることができるが、これらの塩基成分は、2種
以上を組み合わせて用いても良い。
の、炭素原子数が8〜22であるアシル残基の具体例と
しては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、2−エチルヘキサン酸、椰子油脂肪酸、硬
化牛脂脂肪酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイ
ン酸、ヒマシ油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、パーム油脂
肪酸およびこれらを含む混合脂肪酸から誘導することの
できるアシル基を挙げることができる。前記脂肪酸は、
飽和および不飽和のいずれでも良く、また分岐脂肪酸で
も直鎖脂肪酸でも良い。
分Bの比率(重量比)は、5:95〜70:30であ
る。この範囲外では、使用感が劣る、溶状安定性に欠け
る等の問題が生じることとなるので好ましくない。
酸性において、すなわち、pH4.8〜6.8の範囲で
良好な洗浄機能を発揮するものである。ここに、pH
は、AおよびBの両成分の合計量で濃度1重量%として
当該洗浄剤の水溶液の示すpHを基準としている。本発
明の洗浄剤にそのようなpH特性を付与するには、必要
に応じてクエン酸、塩酸、硫酸、乳酸、ピロリドンカル
ボン酸などの酸またはリジン、アルギニンなどの塩基性
アミノ酸、トリエタノールアミンなどの有機アミン、水
酸化ナトリウム、水酸カリウムなどのアルカリ金属水酸
化物、等のアルカリを配合することで行うことができ
る。
を阻害しない範囲で他の界面活性剤を含有させることが
できる。このような界面活性剤には特別の制限はなく、
通常洗浄剤組成物に使われる界面活性剤であれば、単独
であるいは2種以上を組み合わせて本発明の洗浄剤組成
物に添加あるいは併用して用いることができる。このよ
うな界面活性剤の例としては、高級脂肪酸塩、N−アシ
ル−N−メチルタウリン塩、N−アシルイセチオン酸
塩、N−アシルグリシン塩、N−アシルザルコシン塩、
N−アシルベータアラニン塩、N−アシルメチルベータ
アラニン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカル
ボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩、スルホコハク酸塩、
α−オレフィンスルホン酸塩、モノアルキルリン酸塩な
どのアニオン性界面活性剤;イミダゾリニウムベタイン
型界面活性剤、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルア
ミノ酢酸ベタイン、ラウリルスルホキシスルホベタイ
ン、ラウリルスルホベタインなどのベタイン型界面活性
剤;アルキルグルコシド、脂肪酸アルカーノルアミド、
アルキルジメチルアミンオキシドなどのノニオン型界面
活性剤;等が挙げられる。
組成物においても、成分Aと成分Bとの比率は、前記の
とおりである。また、pHは、AおよびBの両成分並び
に他の界面活性剤の合計量で濃度1重量%とした当該洗
浄剤の水溶液の示すpHを基準としている。
効果が高い剤型は、液状、ペースト状、ゲル状等である
が、固形状や粉末状にしても十分機能が発揮される。本
発明の洗浄剤組成物をこれらの剤型に調製するには、特
別の制限はなく、従来公知の方法に適宜準ずることがで
きる。
る。実施例中、N−アシルアミノ酸塩はすべてL−体で
ある。
クリーミー性については、蒸留水で界面活性剤の合計濃
度が0.5重量%になるように調整した洗浄剤組成物の
水溶液を評価溶液とした。
採り、350ml容の家庭用ミキサー(岩谷産業(株)
製)により5秒間攪拌した後、1分間および10分間放
置した後の泡の体積(ml)を測定することにより、
(i)泡量および(ii)泡保持性(泡保持率)を評価し
た。
って評価項目としての泡量とし、◎:250ml以上、
○:200ml以上250ml未満、△:150ml以
上200ml未満、そして×:150ml未満と評価し
た。
0分間放置後の泡の体積(ml)/1分間放置後の泡の体積
(ml))×100と定義し、○:85%以上、△:80〜
85%、そして×:80%未満、と評価した。
泡をスライドガラスにのせた後カバーガラスをかけ、顕
微鏡で観察し、◎:大変クリーミー、○:クリーミー、
△:普通、そして×:不十分と評価した。
については、蒸留水で界面活性剤の合計濃度が15%に
なるように調整した洗浄剤組成物の水溶液を評価溶液と
した。この評価溶液を頭髪および身体用洗浄剤として、
男女各10人のパネラーの官能評価により、手洗い試験
および洗髪試験を行った。洗浄時の特にすすぎ時の感触
として、泡の感触、きしみ感、およびさっぱり感を評価
した。
◎:大変良い、○:良い、△:普通、そして×:悪い、
と評価した。
しみ感が非常に少ない、○:きしみが少ない、△:普
通、そして×:ひどくきしむ、と評価した。
に、◎:きしみが非常に少ない、○:きしみが少ない、
△:普通、そして×:ひどくきしむ、と評価した。
っぱりする、○:さっぱりする、△:普通、そして×:
ぬるつく、と評価した。
面活性剤の合計濃度が30%になるように調整した洗浄
剤組成物の水溶液を評価溶液とした。この評価溶液を5
℃で3日間保存したときの状況を観察した。
明、△:濁りあり、そして×:結晶析出、と評価した。
の評価結果を◎を2点、○を1点、△を0点、そして×
を−1点とし、その合計点で次のような5段階評価をし
た。
10点未満、3:2点以上6点未満、2:−2点以上2
点未満、そして1:−2点未満、とした。
ロイルスレオニントリエタノーアミン(成分A)及びN
−ココイルグルタミン酸トリエタノーアミン(成分B)
を下記第1表に示す割合(重量)で含む種々の洗浄剤組
成物を調製し、これらを前記の評価に付した。なお、p
Hは、濃度を1重量%の水溶液としたときに同表に示す
pHとなるようにトリエタノールまたは/および塩酸で
調整した。
ように、N−ラウロイルスレオニントリエタノールアミ
ンに代表されるN−アシルヒドロキシ中性アミノ酸塩及
びN−ココイルグルタミン酸トリエタノールで代表され
るN−アシル酸性アミノ酸塩を併用し、かつ濃度1重量
%の水溶液にしたときにpHが4.8以上6.8以下で
ある弱酸性の洗浄剤組成物は、泡特性、感触面および低
温安定性に優れ、洗浄剤組成物として優れるものであっ
た。
イルグルタミン酸トリエタノールアミンをN−ラウロイ
ルアスパラギン酸トリエタノールアミンに代えて同様の
洗浄剤組成物を種々作成し、評価した。下記第2表に示
されるように、本発明の洗浄剤組成物(実施例)は、弱
酸性で泡特性、感触及び低温安定性に優れ、実用面で優
れるものであった。
に示される配合量(重量%)で種々の洗浄剤組成物を調
製したが、いずれも、濃度1重量%の水溶液でpH4.
8以上6.8の弱酸性で、その使用に際しては泡特性が
良い上、感触において優れており、従って実用的に優れ
るものであった。
酸性において良好な泡立ちを有し、皮膚においてはぬる
つかず、さっぱりとしており、髪ではきしまず、かつ溶
状安定性の良い優れた洗浄剤組成物を容易に提供するこ
とができる。 1/1
Claims (1)
- 【請求項1】 アシル基が炭素原子数8〜22の脂肪酸
から得ることのできるものであるN−アシルヒドロキシ
中性アミノ酸塩(成分A)およびアシル基が炭素原子数
8〜22の脂肪酸から得ることのできるものであるN−
アシル酸性アミノ酸塩(成分B)を含有し、その水溶液
のpHが4.8〜6.8であり、かつ成分A:成分B
(重量比)が5:95〜70:30であることを特徴と
する洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02674597A JP3724095B2 (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02674597A JP3724095B2 (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 洗浄剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10219276A true JPH10219276A (ja) | 1998-08-18 |
JP3724095B2 JP3724095B2 (ja) | 2005-12-07 |
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ID=12201848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02674597A Expired - Fee Related JP3724095B2 (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3724095B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009067947A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Ajinomoto Co Inc | クリーム状洗浄剤組成物 |
JP2014221744A (ja) * | 2013-05-14 | 2014-11-27 | 味の素株式会社 | N−アシルヒドロキシ中性アミノ酸またはその塩を含有する組成物 |
JP2016108411A (ja) * | 2014-12-04 | 2016-06-20 | クラシエホームプロダクツ株式会社 | 洗浄剤組成物 |
-
1997
- 1997-02-10 JP JP02674597A patent/JP3724095B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009067947A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Ajinomoto Co Inc | クリーム状洗浄剤組成物 |
JP2014221744A (ja) * | 2013-05-14 | 2014-11-27 | 味の素株式会社 | N−アシルヒドロキシ中性アミノ酸またはその塩を含有する組成物 |
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---|---|
JP3724095B2 (ja) | 2005-12-07 |
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