JP2000086677A - 新規な遷移金属錯体、オレフィン重合用触媒およびオレフィンの重合方法 - Google Patents
新規な遷移金属錯体、オレフィン重合用触媒およびオレフィンの重合方法Info
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Abstract
属化合物、優れた重合活性を示すオレフィン重合用触
媒、該触媒を用いたオレフィンの重合方法を提供する。 【解決手段】 オレフィン重合用触媒は、(A)下記一
般式(II)のような遷移金属化合物と、(B)有機金属
化合物、有機アルミニウムオキシ化合物、遷移金属化合
物(A)と反応してイオン対を形成する化合物から選ば
れる少なくとも1種の化合物とからなる。 【化1】
Description
物を提供し、該遷移金属化合物からなるオレフィン重合
用触媒、ならびに該オレフィン重合用触媒を用いたオレ
フィンの重合方法に関する。
るカミンスキー触媒がよく知られている。この触媒は非
常に重合活性が高く、分子量分布が狭い重合体が得られ
るという特徴がある。このようなカミンスキー触媒に用
いられる遷移金属化合物としては、たとえばビス(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド(特開昭5
8−19309号公報参照)や、エチレンビス(4,5,6,
7-テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド
(特開昭61−130314号公報参照)などが知られ
ている。また重合に用いる遷移金属化合物が異なると、
オレフィン重合活性や得られるポリオレフィンの性状が
大きく異なることも知られている。さらに、最近新しい
オレフィン重合用触媒としてジイミン構造の配位子を持
った遷移金属化合物(国際公開特許第9623010号
参照)が提案されている。
的特性などに優れているため各種成形体用など種々の分
野に用いられているが、近年ポリオレフィンに対する物
性の要求が多様化しており、様々な性状のポリオレフィ
ンが望まれている。また生産性の向上も課題である。こ
のような状況のもと、オレフィン重合活性に優れ、しか
も優れた性状を有するポリオレフィンを製造しうるオレ
フィン重合用触媒の出現が望まれている。
金属化合物を提供し、該遷移金属化合物からなる優れた
オレフィン重合活性を有するオレフィン重合用触媒、お
よび該触媒を用いるオレフィンの重合方法を提供するこ
とを目的とする。
(I)〜(IV)で表される新規な遷移金属化合物を提供す
る。
示し、mは、1〜6の整数を示し、Aは、酸素原子、イ
オウ原子、セレン原子もしくは結合基−R5を有する窒
素原子を示す。Bは、Nと結合する基−Rbと−Rc、=
NRd、または=CReRfを示す。R1〜R5および、Rb
〜Rfは、Rのそれぞれが互いに同一でも異なっていて
もよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ
環式化合物残基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有
基、イオウ含有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマ
ニウム含有基、またはスズ含有基を示し、これらのうち
の2個以上が互いに連結して環を形成していてもよい。
また、mが2以上のときは、R1〜R5および、Rb〜Rf
で示される基のうち2個の基が連結されていてもよく、
またRのそれぞれ同士は、互いに同一でも異なっていて
もよく、nは、Mの価数を満たす数であり、Xは、水素
原子、ハロゲン原子、炭化水素基、酸素含有基、イオウ
含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、アルミニウム含有
基、リン含有基、ハロゲン含有基、ヘテロ環式化合物残
基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有
基を示し、nが2以上の場合には、Xで示される複数の
基は互いに同一でも異なっていてもよく、またXで示さ
れる複数の基は互いに結合して環を形成してもよい。)
整数を表す。Aは結合基−R6を有する酸素原子、イオ
ウ原子もしくはセレン原子、または結合基−R7と−
R8、=NR9、または=CR10R11を有する窒素原子を
示す。Bは結合基−R aまたはNと結合する基−Rbと−
Rc、=NRd、または=CReRfを示す。R1〜R11お
よびRa〜Rfは、Rのそれぞれが互いに同一でも異なっ
ていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、
ヘテロ環式化合物残基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ
素含有基、イオウ含有基、リン含有基、ケイ素含有基、
ゲルマニウム含有基、またはスズ含有基を示し、これら
のうちの2個以上が互いに連結して環を形成していても
よい。また、mが2以上のときは、R1〜R11およびRa
〜Rfで示される基のうち2個の基が連結されていてもよ
く、またRのそれぞれ同士は、互いに同一でも異なって
いてもよい。また、Mは,Nおよび/またはOと結合し
ている。)
数を表す。Aは、酸素原子、イオウ原子、セレン原子も
しくは結合基−R5を有する窒素原子を示す。Bは結合
基−RaまたはNと結合する基−Rbと−Rc、=NRd、
または=CReRfを示す。R1〜R5およびRa〜Rfは、
Rのそれぞれが互いに同一でも異なっていてもよく、水
素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ環式化合物
残基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ
含有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
基、またはスズ含有基を示し、これらのうちの2個以上
が互いに連結して環を形成していてもよい。また、mが
2以上のときは、R1〜R5およびRa〜Rfで示される基
のうち2個の基が連結されていてもよく、またRのそれ
ぞれ同士は、互いに同一でも異なっていてもよい。
数を表す。Aは結合基−R6を有する酸素原子、イオウ
原子もしくはセレン原子、または結合基−R7と−R8、
=NR9、または=CR10R11を有する窒素原子を示
す。Bは、Nと結合する基−Rbと−Rc、=NRd、ま
たは=CReRfを示す。また、Rのそれぞれは、前記と
同じ。R1〜R4、R6〜R11およびRb〜Rfは、Rのそ
れぞれが互いに同一でも異なっていてもよく、水素原
子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ環式化合物残
基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含
有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
基、またはスズ含有基を示し、これらのうちの2個以上
が互いに連結して環を形成していてもよい。また、mが
2以上のときは、R1〜R4、R6〜R11およびRb〜Rf
で示される基のうち2個の基が連結されていてもよく、
またRのそれぞれ同士は、互いに同一でも異なっていて
もよい。) 本発明は、また(A)下記一般式(I')で表される化合
物、下記一般式(II')で表される化合物、下記一般式
(III')で表される化合物および下記一般式(IV')で
表される化合物から選ばれた化合物または該化合物と塩
基との接触生成物と、MXk(kはMの価数を満たす数
で、Xは前記と同じ)とを反応させて得られる遷移金属
化合物を提供する。
合基−R5を有する窒素原子を示す。Bは、Nと結合す
る基−Rbと−Rc、=NRd、または=CReRfを示
す。Rのそれぞれは、前記と同じ。)
はセレン原子、または結合基−R7と−R8、=NR9、
または=CR10R11を有する窒素原子を示す。Bは結合
基−Raを示す。また、Rのそれぞれは、前記と同
じ。)
合基−R5を有する窒素原子を示す。Bは結合基−Raを
示す。また、Rのそれぞれは、前記と同じ。)
くはセレン原子、または結合基−R7と−R8、=N
R9、または=CR10R11を有する窒素原子を示す。B
は、Nと結合する基−Rbと−Rc、=NRd、または=
CReRfを示す。また、Rのそれぞれは、前記と同
じ。) さらに、上記で得られる遷移金属化合物と(B)(B-1)
有機金属化合物、(B-2) 有機アルミニウムオキシ化合
物、および(B-3) 遷移金属化合物(A)と反応してイオ
ン対を形成する化合物よりなる群から選ばれる少なくと
も1種の化合物とからなることを特徴とするオレフィン
重合用触媒を提供する。さらにまた、本発明は、(A)
上記一般式(I)〜(IV)で表わされる遷移金属化合物
と、(B)(B-1) 有機金属化合物、(B-2) 有機アルミニ
ウムオキシ化合物、および(B-3) 遷移金属化合物(A)
と反応してイオン対を形成する化合物よりなる群から選
ばれる少なくとも1種の化合物とからなることを特徴と
するオレフィン重合用触媒をも提供するものである。
記遷移金属化合物(A)と、(B-1):有機金属化合物、(B
-2):有機アルミニウムオキシ化合物、および(B-3):遷移
金属化合物(A)と反応してイオン対を形成する化合物
よりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物(B)
に加えて、担体(C)を含んでいてもよい。
存在下に、オレフィンを重合または共重合させるオレフ
ィンの重合方法を提供する。
およびこの遷移金属化合物からなるオレフィン重合用触
媒ならびにこの触媒を用いたオレフィンの重合方法につ
いて具体的に説明する。なお、本明細書において「重
合」という語は、単独重合だけでなく、共重合をも包含
した意味で用いられることがあり、「重合体」という語
は、単独重合体だけでなく、共重合体をも包含した意味
で用いられることがある。
記一般式(I)〜(IV)で表わされる化合物および前記
一般式(I’)〜(IV’)で表される化合物と、一般式
MXkで表される化合物との反応生成物である。また、
本発明に係るオレフィン重合用触媒は、(A)上記の遷
移金属化合物と、(B)(B-1) 有機金属化合物、(B-2)
有機アルミニウムオキシ化合物、および(B-3) 遷移金属
化合物と反応してイオン対を形成する化合物よりなる群
から選ばれる少なくとも1種の化合物とから形成されて
いる。まず、本発明の遷移金属化合物(A)とともに、
それからなるオレフィン重合用触媒の各触媒成分につい
て説明する。
式(I)〜(IV)で表される化合物について説明す
る。
(3族にはランタノイドも含まれる)を示し、好ましく
は3〜10族(3族にはランタノイドも含まれる)の金
属原子であり、より好ましくは3〜5族および8〜10
族の金属原子であり、特に好ましくは4族または5族の
金属原子である。具体的には、スカンジウム、イットリ
ウム、ランタノイド、チタン、ジルコニウム、ハフニウ
ム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデ
ン、タングステン、マンガン、レニウム、鉄、ルテニウ
ム、コバルト、ロジウム、ニッケル、パラジウムなどで
あり、好ましくはスカンジウム、ランタノイド、チタ
ン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、
タンタル、鉄、コバルト、ロジウム、ニッケル、パラジ
ウムなどであり、より好ましくは、チタン、ジルコニウ
ム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、鉄、
コバルト、ロジウムなどであり、特に好ましくはチタ
ン、ジルコニウム、ハフニウムである。mは、1〜6の
整数を示す。Aは、酸素原子、イオウ原子、セレン原子
もしくは結合基−R5を有する窒素原子を表す。Bは、
Nと結合する基−Rbと−Rc、=NRd、または=CRe
Rfを示す。式(I)のAとしては、中でもイオウ原
子、セレン原子もしくは結合基−R5を有する窒素原子
がより好ましい。R1〜R5およびRb〜Rfは、中のRそ
れぞれが互いに同一でも異なっていてもよく、水素原
子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ環式化合物残
基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含
有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
基、またはスズ含有基を示し、これらのうちの2個以上
が互いに連結して環を形成していてもよい。また、mが
2以上のときは、R1〜R5およびR b〜Rfで示される基
のうち2個の基が連結されていてもよく、またR1〜R5
およびRb〜Rfで示される基のRそれぞれ同士は、互い
に同一でも異なっていてもよく、nは、Mの価数を満た
す数であり、Xは、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素
基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含
有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有
基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウ
ム含有基またはスズ含有基を示し、nが2以上の場合に
は、Xで示される複数の基は互いに同一でも異なってい
てもよく、またXで示される複数の基は互いに結合して
環を形成してもよい。ここで、Aがイオウ原子、セレン
原子もしくは結合基−R5を有する窒素原子を有する場
合は、本発明の一つの対応である。
有結合で結ばれている。式中Nおよび/またはOがM配
位していてもよい。
おりである。
数を表す。Aは結合基−R6を有する酸素原子、イオウ
原子もしくはセレン原子、または結合基−R7と−R8、
=NR9、または=CR10R11を有する窒素原子を示
す。Bは結合基−R aまたはNと結合する基−Rbと−R
c、=NRd、または=CReRfを示す。R1〜R11およ
びRa〜Rfは、Rのそれぞれが互いに同一でも異なって
いてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘ
テロ環式化合物残基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素
含有基、イオウ含有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲ
ルマニウム含有基、またはスズ含有基を示し、これらの
うちの2個以上が互いに連結して環を形成していてもよ
い。また、mが2以上のときは、R1〜R11およびRa〜
Rfで示される基のうち2個の基が連結されていてもよ
く、またRのそれぞれ同士は、互いに同一でも異なって
いてもよい。また、Mは,Nおよび/またはOと結合し
ている。
が、Nおよび/またはOと結合していることを表す。
たはOとイオン結合または共有結合している場合と、M
がπ結合している場合がある。それぞれの結合を図示す
ると以下のようになる。
を表すが、本発明では、配位結合している状態および結
合していない状態を表す。即ちMとAは配位結合してい
てもいいし、結合していなくてもいい。MとAが結合し
ているか否かは、NMR,IRおよび/またはX線結晶
構造解析によって確認することができる。
明する。
を表す。Aは、酸素原子、イオウ原子、セレン原子もし
くは結合基−R5を有する窒素原子を示す。Bは結合基
−RaまたはNと結合する基−Rbと−Rc、=NRd、ま
たは=CReRfを示す。R1〜R5およびRa〜Rfは、R
のそれぞれが互いに同一でも異なっていてもよく、水素
原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ環式化合物残
基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含
有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
基、またはスズ含有基を示し、これらのうちの2個以上
が互いに連結して環を形成していてもよい。また、mが
2以上のときは、R1〜R5およびRa〜Rfで示される基
のうち2個の基が連結されていてもよく、またRのそれ
ぞれ同士は、互いに同一でも異なっていてもよい。
たはOと結合している。MとNおよび/またはOとの結
合状態は上記式(II)と同様である。また、MとAとはイ
オン結合または共有結合で結ばれている。式(III)にお
けるMおよび/またはO並びにAとの結合を図示すると
以下のようになる。
び/またはOとの結合においては、MがOと結合する
か、π結合している場合が一つの態様として挙げられ
る。
する。
を表す。Aは結合基−R6を有する酸素原子、イオウ原
子もしくはセレン原子、または結合基−R7と−R8、=
NR9、または=CR10R11を有する窒素原子を示す。
Bは、Nと結合する基−Rbと−Rc、=NRd、または
=CReRfを示す。また、Rのそれぞれは、前記と同
じ。R1〜R4、R6〜R11およびRb〜Rfは、Rのそれ
ぞれが互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、
ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ環式化合物残基、酸
素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含有基、
リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基、また
はスズ含有基を示し、これらのうちの2個以上が互いに
連結して環を形成していてもよい。また、mが2以上の
ときは、R1〜R4、R6〜R11およびRb〜Rfで示され
る基のうち2個の基が連結されていてもよく、またRの
それぞれ同士は、互いに同一でも異なっていてもよい。
上記式(II)および(III)と同様である。MとA並びにN
および/またはOとの間の……は、通常配位結合を表す
が、本発明では、配位結合している状態および結合して
いない状態を表す。ただしMとA、およびNおよび/ま
たはOとの間の……のいずれか一方は配位結合している
ことが好ましい。MとAが結合しているか否かは、NM
R,IRおよび/またはX線結晶構造解析によって確認
することができる。
〜R11およびRa〜Rfとしては、水素原子、ハロゲン原
子、炭化水素基、ヘテロ環式化合物残基、炭化水素置換
シリル基、炭化水素置換シロキシ基、アルコキシ基、ア
ルキルチオ基、アリーロキシ基、アリールチオ基、アシ
ル基、エステル基、チオエステル基、アミド基、イミド
基、アミノ基、イミノ基、スルホンエステル基、スルホ
ンアミド基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、ス
ルホ基、メルカプト基またはヒドロキシ基を好ましい基
として挙げることができる。
素、ヨウ素が挙げられる。炭化水素基として具体的に
は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブ
チル、イソブチル、sec-ブチル、 tert-ブチル、ネオペ
ンチル、n-ヘキシルなどの炭素原子数が1〜30、好ま
しくは1〜20の直鎖状または分岐状のアルキル基;ビ
ニル、アリル(allyl)、イソプロペニルなどの炭素原子
数が2〜30、好ましくは2〜20の直鎖状または分岐
状のアルケニル基; エチニル、プロパルギルなど炭素
原子数が2〜30、好ましくは2〜20の直鎖状または
分岐状のアルキニル基;シクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチルな
どの炭素原子数が3〜30、好ましくは3〜20の環状
飽和炭化水素基;シクロペンタジエニル、インデニル、
フルオレニルなどの炭素数5〜30の環状不飽和炭化水
素基;フェニル、ベンジル、ナフチル、ビフェニル、タ
ーフェニル、フェナントリル、アントラセニルなどの炭
素原子数が6〜30、好ましくは6〜20のアリール(a
ryl)基;トリル、iso-プロピルフェニル、t-ブチルフェ
ニル、ジメチルフェニル、ジ-t-ブチルフェニルなどの
アルキル置換アリール基などが挙げられる。
置換されていてもよく、たとえば、トリフルオロメチ
ル、ペンタフルオロフェニル、クロロフェニルなどの炭
素原子数1〜30、好ましくは1〜20のハロゲン化炭
化水素基が挙げられる。また、上記炭化水素基は、水素
原子が他の炭化水素基で置換されていてもよく、たとえ
ば、ベンジル、クミルなどのアリール基置換アルキル基
などが挙げられる。
式化合物残基;アルコシキ基、アリーロキシ基、エステ
ル基、エーテル基、アシル基、カルボキシル基、カルボ
ナート基、ヒドロキシ基、ペルオキシ基、カルボン酸無
水物基などの酸素含有基;アミノ基、イミノ基、アミド
基、イミド基、ヒドラジノ基、ヒドラゾノ基、ニトロ
基、ニトロソ基、シアノ基、イソシアノ基、シアン酸エ
ステル基、アミジノ基、ジアゾ基、アミノ基がアンモニ
ウム塩となったものなどの窒素含有基;ボランジイル
基、ボラントリイル基、ジボラニル基などのホウ素含有
基;メルカプト基、チオエステル基、ジチオエステル
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、チオアシル基、
チオエーテル基、チオシアン酸エステル基、イソチアン
酸エステル基、スルホンエステル基、スルホンアミド
基、チオカルボキシル基、ジチオカルボキシル基、スル
ホ基、スルホニル基、スルフィニル基、スルフェニル基
などのイオウ含有基;ホスフィド基、ホスホリル基、チ
オホスホリル基、ホスファト基などのリン含有基、ケイ
素含有基、ゲルマニウム含有基、またはスズ含有基を有
していてもよい。
プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-
ブチル、t-ブチル、ネオペンチル、n-ヘキシルなどの炭
素原子数1〜30、好ましくは1〜20の直鎖状または
分岐状のアルキル基;フェニル、ナフチル、ビフェニ
ル、ターフェニル、フェナントリル、アントラセニルな
どの炭素原子数6〜30、好ましくは6〜20のアリー
ル基;これらのアリール基にハロゲン原子、炭素原子数
1〜30、好ましくは1〜20のアルキル基またはアル
コキシ基、炭素原子数6〜30、好ましくは6〜20の
アリール基またはアリーロキシ基などの置換基が1〜5
個置換した置換アリール基などが好ましい。
ル、ピリジン、ピリミジン、キノリン、トリアジンなど
の含窒素化合物、フラン、ピランなどの含酸素化合物、
チオフェンなどの含硫黄化合物などの残基、およびこれ
らのヘテロ環式化合物残基に炭素原子数が1〜30、好
ましくは1〜20のアルキル基、アルコキシ基などの置
換基がさらに置換した基などが挙げられる。
酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含有
基、リン含有基としては、上記炭化水素基に含まれても
よい置換基として例示したものと同様のものが挙げられ
る。
シ基、炭化水素置換シリル基、炭化水素置換シロキシ基
など、具体的には、メチルシリル、ジメチルシリル、ト
リメチルシリル、エチルシリル、ジエチルシリル、トリ
エチルシリル、ジフェニルメチルシリル、トリフェニル
シリル、ジメチルフェニルシリル、ジメチル-t-ブチル
シリル、ジメチル(ペンタフルオロフェニル)シリルな
どが挙げられる。これらの中では、メチルシリル、ジメ
チルシリル、トリメチルシリル、エチルシリル、ジエチ
ルシリル、トリエチルシリル、ジメチルフェニルシリ
ル、トリフェニルシリルなどが好ましい。特にトリメチ
ルシリル、トリエチルシリル、トリフェニルシリル、ジ
メチルフェニルシリルが好ましい。炭化水素置換シロキ
シ基として具体的には、トリメチルシロキシなどが挙げ
られる。ゲルマニウム含有基およびスズ含有基として
は、前記ケイ素含有基のケイ素をゲルマニウムおよびス
ズに置換したものが挙げられる。
Rfの例について、より具体的に説明する。酸素含有基
のうち、アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、
n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブト
キシ、 tert-ブトキシなどが、アリーロキシ基として
は、フェノキシ、2,6-ジメチルフェノキシ、2,4,6-トリ
メチルフェノキシなどが、アシル基としては、ホルミル
基、アセチル基、ベンゾイル基、p−クロロベンゾイル
基、p-メトキシベンゾイル基などが、エステル基として
は、アセチルオキシ、ベンゾイルオキシ、メトキシカル
ボニル、フェノキシカルボニル、p-クロロフェノキシカ
ルボニルなどが好ましく例示される。
セトアミド、N-メチルアセトアミド、N-メチルベンズア
ミドなどが、アミノ基としては、ジメチルアミノ、エチ
ルメチルアミノ、ジフェニルアミノなどが、イミド基と
しては、アセトイミド、ベンズイミドなどが、イミノ基
としては、メチルイミノ、エチルイミノ、プロピルイミ
ノ、ブチルイミノ、フェニルイミノなどが好ましく例示
される。
ては、メチルチオ、エチルチオ等が、アリールチオ基と
しては、フェニルチオ、メチルフェニルチオ、ナフチル
チオ等が、チオエステル基としては、アセチルチオ、ベ
ンゾイルチオ、メチルチオカルボニル、フェニルチオカ
ルボニルなどが、スルホンエステル基としては、スルホ
ン酸メチル、スルホン酸エチル、スルホン酸フェニルな
どが、スルホンアミド基としては、フェニルスルホンア
ミド、N-メチルスルホンアミド、N-メチル-p-トルエン
スルホンアミドなどが好ましく挙げられる。
ちの2個以上の基、好ましくは隣接する基が互いに連結
して脂肪環、芳香環または、窒素原子などの異原子を含
む炭化水素環を形成していてもよく、これらの環はさら
に置換基を有していてもよい。
mが2以上の場合には、一つの配位子に含まれるR1〜
R11およびRa〜Rfのうちの1個の基と、他の配位子に
含まれるR1〜R11およびRa〜Rfのうちの1個の基と
が結合されていていもよい。R同士が結合される場合
は、その結合の主鎖が3個以上の原子で形成されるもの
が好ましい。さらに、配位子間でRのそれぞれ同士は互
いに同一でも異なっていてもよい。
基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、ホウ素含
有基、アルミニウム含有基、リン含有基、ハロゲン含有
基、ヘテロ環式化合物残基、ケイ素含有基、ゲルマニウ
ム含有基、またはスズ含有基を示す。nは、Mの価数を
満たす数であり、具体的には0〜5、好ましくは1〜
4、より好ましくは1〜3の整数である。なお、nが2
以上の場合には、複数のXは互いに同一であっても、異
なっていてもよい。
塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。炭化水素基として
は、前記R1〜R6で例示したものと同様のものが挙げら
れる。具体的には、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ヘキシル、オクチル、ノニル、ドデシル、アイコシ
ルなどのアルキル基;シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、ノルボルニル、アダマンチルなどの炭素原子数が3
〜30のシクロアルキル基;ビニル、プロペニル、シク
ロヘキセニルなどのアルケニル基;ベンジル、フェニル
エチル、フェニルプロピルなどのアリールアルキル基;
フェニル、トリル、ジメチルフェニル、トリメチルフェ
ニル、エチルフェニル、プロピルフェニル、ビフェニ
ル、ナフチル、メチルナフチル、アントリル、フェナン
トリルなどのアリール基などが挙げられるが、これらに
限定されるものではない。また、これらの炭化水素基に
は、ハロゲン化炭化水素、具体的には炭素原子数1〜2
0の炭化水素基の少なくとも一つの水素がハロゲンに置
換した基も含まれる。これらのうち、炭素原子数が1〜
20のものが好ましい。
〜R11およびRa〜Rfで例示したものと同様のものが挙
げられる。
びRa〜Rf例示したものと同様のものが挙げられ、具体
的には、ヒドロキシ基;メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、ブトキシなどのアルコシキ基;フェノキシ、メチル
フェノキシ、ジメチルフェノキシ、ナフトキシなどのア
リーロキシ基;フェニルメトキシ、フェニルエトキシな
どのアリールアルコキシ基;アセトキシ基;カルボニル
基などが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
よびRa〜Rfで例示したものと同様のものが挙げられ、
具体的には、メチルスルフォネート、トリフルオロメタ
ンスルフォネート、フェニルスルフォネート、ベンジル
スルフォネート、p-トルエンスルフォネート、トリメチ
ルベンゼンスルフォネート、トリイソブチルベンゼンス
ルフォネート、p-クロルベンゼンスルフォネート、ペン
タフルオロベンゼンスルフォネートなどのスルフォネー
ト基;メチルスルフィネート、フェニルスルフィネー
ト、ベンジルスルフィネート、p-トルエンスルフィネー
ト、トリメチルベンゼンスルフィネート、ペンタフルオ
ロベンゼンスルフィネートなどのスルフィネート基;ア
ルキルチオ基;アリールチオ基などが挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。
R11およびRa〜Rfで例示したものと同様のものが挙げ
られ、具体的には、アミノ基;メチルアミノ、ジメチル
アミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチル
アミノ、ジシクロヘキシルアミノなどのアルキルアミノ
基;フェニルアミノ、ジフェニルアミノ、ジトリルアミ
ノ、ジナフチルアミノ、メチルフェニルアミノなどのア
リールアミノ基またはアルキルアリールアミノ基などが
挙げられるが、これらに限定されるものではない。
4(Rは水素、アルキル基、置換基を有してもよいアリ
ール基、ハロゲン原子等を示す)が挙げられる。リン含
有基として具体的には、トリメチルホスフィン、トリブ
チルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィンなどの
トリアルキルホスフィン基;トリフェニルホスフィン、
トリトリルホスフィンなどのトリアリールホスフィン
基;メチルホスファイト、エチルホスファイト、フェニ
ルホスファイトなどのホスファイト基(ホスフィド
基);ホスホン酸基;ホスフィン酸基などが挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
〜R11およびRa〜Rfで例示したものと同様のものが挙
げられ、具体的には、フェニルシリル、ジフェニルシリ
ル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリプロピ
ルシリル、トリシクロヘキシルシリル、トリフェニルシ
リル、メチルジフェニルシリル、トリトリルシリル、ト
リナフチルシリルなどの炭化水素置換シリル基;トリメ
チルシリルエーテルなどの炭化水素置換シリルエーテル
基;トリメチルシリルメチルなどのケイ素置換アルキル
基;トリメチルシリルフェニルなどのケイ素置換アリー
ル基などが挙げられる。
記R1〜R11およびRa〜Rfで例示したものと同様のも
のが挙げられ、具体的には、前記ケイ素含有基のケイ素
をゲルマニウムに置換した基が挙げられる。
びRa〜Rf例示したものと同様のものが挙げられ、より
具体的には、前記ケイ素含有基のケイ素をスズに置換し
た基が挙げられる。
F6、BF4などのフッ素含有基、ClO4、SbCl6など
の塩素含有基、IO4などのヨウ素含有基が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
lR4(Rは水素、アルキル基、置換基を有してもよいア
リール基、ハロゲン原子等を示す)が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。
複数の基は互いに同一でも異なっていてもよく、またX
で示される複数の基は互いに結合して環を形成してもよ
い。
化合物において、mが2であり、一つの配位子に含まれ
るR1〜R11およびRa〜Rfのうちの1個の基と、他の
配位子に含まれるR1〜R11およびRa〜Rfのうちの1
個の基とが連結されている化合物であってもよい。たと
えば、下記一般式(III)を例にとって説明すると、(I
II-a)で表される化合物を挙げることができる。
AとA’、BとB’、RとR’はそれぞれ同じ意味を持
つが、それぞれは同一であっても異なっていてもよい。
A’は、酸素原子、イオウ原子、セレン原子もしくは結
合基−R5 ’を有する窒素原子、または結合基−R6 ’を
有する酸素原子、イオウ原子もしくはセレン原子、また
は結合基−R7 ’と−R8 ’、=NR9 ’、または=CR
10 ’R11 ’を有する窒素原子を示す。B’は、結合基−
Ra ’またはNと結合する基−Rb ’と−Rc ’、=NRd
’、または=CRe ’Rf ’を示す。
互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲ
ン原子、炭化水素基、ヘテロ環式化合物残基、酸素含有
基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含有基、リン含
有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基、またはスズ
含有基を示し、具体的にはR1〜R11およびRa〜Rfで
例示されたものと同様の原子または基を示す。R1 ’〜
R11 ’およびRa ’〜R f ’のうちの2個以上の基、好ま
しくは隣接する基は互いに連結して脂肪族環、芳香族環
または窒素原子などの異原子を含む炭化水素環を形成し
ていてもよい。
れる少なくとも1の基と、R1'〜R1 1 ’およびRa'〜R
f'から選ばれる少なくとも1の基とを結合する結合基ま
たは単結合である。結合基は特に制限されるものではな
いが、好ましくは主鎖が原子3個以上、より好ましくは
4個以上20個以下、特に好ましくは4個以上10個以
下で構成された構造を有する。なお、この結合基は置換
基を有してもよい。
ウ、炭素、窒素、リン、ケイ素、セレン、スズ、ホウ素
などの中から選ばれる少なくとも1種の元素を含む基が
挙げられ、具体的には−O−、−S−、−Se−などの
カルコゲン原子含有基;−NH−、−N(CH3)2−、−
PH−、−P(CH3)2−などの窒素またはリン原子含有
基;−CH2−、−CH2−CH2−、−C(CH3)2−な
どの炭素原子数が1〜20の炭化水素基;ベンゼン、ナ
フタレン、アントラセンなどの炭素原子数が6〜20の
環状不飽和炭化水素残基;ピリジン、キノリン、チオフ
ェン、フランなどのヘテロ原子を含む炭素原子数が3〜
20のヘテロ環式化合物残基;−SiH 2−、−Si(C
H3)2−などのケイ素原子含有基、−SnH2−、−Sn
(CH3)2−などのスズ原子含有基;−BH−、−B(C
H3)−、−BF−などのホウ素原子含有基など、または
単結合が挙げられる。
遷移金属化合物の具体的な例を示すが、これらに限定さ
れるものではない。なお、下記具体例においてMは周期
律表第3〜11族の遷移金属原子(3族にはランタノイ
ドも含まれる)を示し、好ましくは3〜10族(3族に
はランタノイドも含まれる)の金属原子であり、より好
ましくは3〜5族および8〜10族の金属原子であり、
特に好ましくは4族または5族の金属原子である。具体
的には、スカンジウム、イットリウム、ランタノイド、
チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオ
ブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステン、マ
ンガン、レニウム、鉄、ルテニウム、コバルト、ロジウ
ム、ニッケル、パラジウムなどであり、好ましくはスカ
ンジウム、ランタノイド、チタン、ジルコニウム、ハフ
ニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、鉄、コバル
ト、ロジウム、ニッケル、パラジウムなどであり、より
好ましくは、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナ
ジウム、ニオブ、タンタル、鉄、コバルト、ロジウムな
どであり、特に好ましくはチタン、ジルコニウム、ハフ
ニウムである。
メチル等のアルキル基を示すが、これらに限定されるも
のではない。また、Xが複数ある場合は、これらは同じ
であっても、異なっていてもよい。
価数により決定される。例えば、1種のモノアニオン種
が金属に結合している場合、2価金属ではn=1、3価
金属ではn=2、4価金属ではn=3、5価金属ではn
=4になる。たとえば金属がTi(IV)の場合はn=3
であり、Zr(IV)の場合はn=3であり、Hf(IV)
の場合はn=3である。また、2種のモノアニオン種が
金属に結合している場合、2価金属ではn=0、3価金
属ではn=1、4価金属ではn=2、5価金属ではn=
3になる。
Etはエチル基、iPrはi-プロピル基、tBuはtert
-ブチル基、Phはフェニル基を示す。
は例示していないが、それぞれは前記した意味を持つも
のであり、適宜選択することにより具体的化合物が得ら
れる。例えば、下記式において
なる。
より、具体的化合物は容易に選択できる。
示す。
同士が結合した一般式(1−a)で表される化合物に相
当する例としては、次のようなものがある。
例を以下に示す。
としてのR同士が結合した一般式(1−a)で表される
化合物に相当する例としては、次のようなものがある。
体例を以下に例示する。一般式(III)において、nは
金属Mの価数により決定される。例えば、1種のジアニ
オン種が金属に結合している場合、2価金属ではn=
0、3価金属ではn=1、4価金属ではn=2、5価金
属ではn=3になる。たとえば金属がTi(IV)の場合
はn=2であり、Zr(IV)の場合はn=2であり、H
f(IV)の場合はn=2である。
としてのR同士が結合した一般式(1−a)で表される
化合物に相当する例としては、次のようなものがある。
例を以下に例示する。nは前記遷移金属化合物と同様
に、金属Mの価数により決定される。1種の配位子が金
属に配位している場合、2価金属ではn=2、3価金属
ではn=3、4価金属ではn=4、5価金属ではn=5
である。例えば、金属MがTi(IV)ではn=4、Zr(I
V)ではn=4、Hf(IV)ではn=4、Co(II)ではn=
2、Fe(II)ではn=2、Rh(II)ではn=2、Ni(I
I)ではn=2、Pd(II)ではn=2である。
としてのR同士が結合した一般式(1−a)で表される
化合物に相当する例としては、次のようなものがある。
定されることはないが、例えば以下のような方法で調製
することができる。下記一般式(I')で表される化合
物、下記一般式(II')で表される化合物、下記一般式
(III')で表される化合物および下記一般式(IV')で
表される化合物から選ばれた化合物と、MXk(Mおよ
びXは前記と同じ、kはMの価数を満たす数。kが2以
上のとき、Xは同一でも異なっていてもよい)で表され
る化合物と反応させることによって一般式(I)〜(IV)
で表される遷移金属化合物が得られる。式(I')〜(I
V')で表される化合物について説明する。式(I')〜
(IV')中R 1〜R11およびRa〜Rfは、前記式(I)〜(I
V)において例示したのと同じものを例示することがで
きる。
基−R5を有するを示す。Bは、Nと結合する基−Rbと
−Rc、=NRd、または=CReRfを示す。Rのそれぞ
れは、前記と同じ。BがRbとRcである場合、RbとRc
のいずれか一方が水素でないことが好ましい。
はセレン原子、または結合基−R7と−R8、=NR9、
または=CR10R11を有する窒素原子を示す。Bは結合
基−Raを示す。また、Rのそれぞれは、前記と同じ。
式(II')において、AがR7とR8を有する窒素原子であ
る場合、R7とR8のいずれか一方が水素でないことが好
ましい。また、R6は水素でないことが好ましい。
合基−R5を有する窒素原子を示す。Bは結合基−Raを
示す。また、Rのそれぞれは、前記と同じ。)
くはセレン原子、または結合基−R7と−R8、=N
R9、または=CR10R11を有する窒素原子を示す。B
は、Nと結合する基−Rbと−Rc、=NRd、または=
CReRfを示す。また、Rのそれぞれは、前記と同じ。
式(IV')において、AがR7とR8を有する窒素原子で
ある場合、R7とR8のいずれか一方が水素でないことが
好ましい。また、R6は水素でないことが好ましい。ま
た、BがRbとRcである場合、RbとRcのいずれか一方
が水素でないことが好ましい。
TiCl4、TiBr3、TiBr4、ZrCl4、ZrB
r4、HfCl4、HfBr4、VCl4、VCl5、VB
r4、VBr5、Ti(acac)3、Ti(aca
c)4、Ti(ベンジル)4、Zr(ベンジル)4、Ti
(NiPr3)4、Zr(NiPr3)4、FeCl2、F
eCl 3,FeBr2,FeBr3,CoCl2,CoCl
3,CoBr2,CoBr3,RhCl2,RhCl3,R
hBr2,RhBr3,NiCl2,NiBr2,PdCl
2,PdBr2およびこれらとTHF,アセトニトリル、
ジエチルエーテルなどとの錯体まどが挙げられる。
下記一般式(II')で表される化合物および下記一般式
(III')で表される化合物は、MXkで表される化合物
と反応させる前に、塩基と接触させてもよい。塩基と接
触することにより、それぞれの化合物に相当するアニオ
ンを経由して反応するものと推定される。反応生成物中
の遷移金属Mに対する式(I')〜(IV')で表される化合
物単位とのモル比は、式(I')、(II')および(IV')の場合
は、1〜6の範囲にあることが、好ましく、式(III')の
場合は、1〜3の範囲にあることが好ましい。
記一般式(I)で表される化合物が得られ、下記一般式
(II')で表される化合物からは、前記下記一般式(I
I)で表される化合物が得られ、下記一般式(III')で
表される化合物からは、前記下記一般式(III)で表さ
れる化合物が得られ、下記一般式(IV')で表される化
合物からは、前記下記一般式(IV)で表される化合物が
得られる。
は、当業者が適宜選択した方法で製造できる。その一例
を以下に挙げる。一般式(I')〜(IV')で表される化合物に対応する化合
物(配位子前駆体)の調製 例えば、A部が酸素原子の場合、サリチル酸誘導体とア
ニリン類、アミン類等と反応させ、必要に応じてA部に
置換基を導入し、電荷を調整することで一般式(I')〜
(IV')で表される化合物に対応する化合物(配位子前駆
体)を合成することができる。
金属M含有化合物MXkと反応させることで、対応する
遷移金属化合物を合成することができる。具体的には、
合成した配位子を溶媒に溶解し、必要に応じて塩基と接
触させて配位子の塩を調製した後、金属ハロゲン化物、
金属アルキル化物等の金属化合物と低温下で混合し、−
78℃から室温、もしくは還流条件下で、約1〜48時
間攪拌する。溶媒としては、このような反応に普通のも
のを使用できるが、なかでもエーテル、テトラヒドロフ
ラン(THF)等の極性溶媒、トルエン等の炭化水素溶
媒などが好ましく使用される。また、配位子の塩を調製
する際に使用する塩基としては、n-ブチルリチウム等の
リチウム塩、水素化ナトリウム等のナトリウム塩等の金
属塩や、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基が好
ましいが、この限りではない。
塩調製を経由せず、配位子と金属化合物とを直接反応さ
せることで、対応する遷移金属化合物を合成することも
できる。
Mを、常法により別の遷移金属と交換することも可能で
ある。また、例えばR1〜RCおよびRa〜Rfの何れか
がHである場合には、合成の任意の段階において、H以
外の置換基を導入することができる。
種単独または2種以上組み合わせて用いられる。また、
上記遷移金属化合物(A)以外の遷移金属化合物,例え
ば窒素、酸素、イオウ、ホウ素または燐などのヘテロ原
子を含有する配位子からなる公知の遷移金属化合物と組
み合わせて用いることもできる。以下、他の遷移金属化
合物について説明する。
て、具体的には、下記のような遷移金属化合物を用いる
ことができる。ただし、これらに限定されるものではな
い。
合物:
し、好ましくはニッケル、パラジウムまたは白金であ
る。
てもよい炭素数1〜50の炭化水素基、炭素数1〜50
のハロゲン化炭化水素基、炭化水素置換シリル基または
窒素、酸素、リン、イオウおよびケイ素から選ばれる少
なくとも1種の元素を含む置換基で置換された炭化水素
基を示す。R21〜R24で表される基は、これらのうちの
2個以上、好ましくは隣接する基が互いに連結して環を
形成していてもよい。
数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲ
ン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含
有基または窒素含有基を示し、qは、0〜4の整数であ
る。qが2以上の場合には、Xで示される複数の基は互
いに同一であっても異なっていてもよい。
合物:
チタン、ジルコニウムまたはハフニウムであることが好
ましい。
ていてもよく、水素原子、炭素数1〜50の炭化水素
基、炭素数1〜50のハロゲン化炭化水素基、炭化水素
置換シリル基、または、窒素、酸素、リン、硫黄および
ケイ素から選ばれる少なくとも1種の元素を有する置換
基を示す。
し、具体的には、ホウ素、炭素、窒素、酸素、ケイ素、
リン、硫黄、ゲルマニウム、セレン、スズなどが挙げら
れ、炭素またはケイ素であることが好ましい。mは、0
〜2の整数であり、nは、1〜5の整数である。nが2
以上の場合には、複数のAは、互いに同一でも異なって
いてもよい。
素、硫黄、リン、ホウ素およびケイ素から選ばれる少な
くとも1種の元素を有する置換基である。mが2の場
合、2個のEは、互いに同一でも異なっていてもよく、
あるいは互いに連結して環を形成していてもよい。
数が1〜20の炭化水素基、炭素原子数が1〜20のハ
ロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ
素含有基または窒素含有基を示し、pは、0〜4の整数
である。pが2以上の場合には、Xで示される複数の基
は互いに同一でも異なっていてもよい。これらのうち、
Xはハロゲン原子、炭素原子数が1〜20の炭化水素基
またはスルホネート基であることが好ましい。
キシ化合物:
し、lおよびmはそれぞれ0または1の整数であり、A
およびA’は炭素原子数1〜50の炭化水素基、炭素原
子数1〜50のハロゲン化炭化水素、または、酸素、硫
黄またはケイ素を含有する置換基を持つ炭化水素基、ま
たは炭素原子数1〜50のハロゲン化炭化水素基であ
り、AとA’は同一でも異なっていてもよい。
炭素原子数1〜50のハロゲン化炭化水素基、R1R2Z
で表される基、酸素または硫黄であり、ここで、R1お
よびR2は炭素原子数1〜20の炭化水素基または少な
くとも1個のヘテロ原子を含む炭素原子数1〜20の炭
化水素基であり、Zは炭素、窒素、硫黄、リンまたはケ
イ素を示す。
水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20の炭化水
素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、酸
素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有基または窒素含有
基を示し、nが2以上の場合は、Xで示される複数の基
は互いに同一でも異なっていてもよく、あるいは互いに
結合して環を形成していてもよい。
ヘテロ原子を含むシクロペンタジエニル骨格を有する配
位子を含む遷移金属化合物:
Xは、周期律表第13、14または15族の原子を示
し、Xのうちの少なくとも1つは炭素以外の元素であ
る。
水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化
水素基、炭化水素基置換シリル基、または窒素、酸素、
リン、イオウおよびケイ素から選ばれる少なくとも1種
の元素を含む置換基で置換された炭化水素基を示し、2
個以上のRが互いに連結して環を形成していてもよい。
aは、0または1であり、bは、1〜4の整数であり、
bが2以上の場合、各[((R)a)5−X5]基は同一でも
異なっていてもよく、さらにR同士が架橋していてもよ
い。
水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20の炭化水
素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、酸
素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有基または窒素含有
基を示す。cが2以上の場合は、Yで示される複数の基
は互いに同一でも異なっていてもよく、また、Yで示さ
れる複数の基は互いに結合して環を形成してもよい。
移金属化合物:式中、Mは周期律表3〜11族遷移金属
化合物を示し、Rは水素原子、炭素原子数1〜20の炭
化水素基または炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水
素基を示し、Pzはピラゾイル基または置換ピラゾイル
基を示す。
水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20の炭化水
素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、酸
素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有基または窒素含有
基を示し、nが2以上の場合は、Xで示される複数の基
は互いに同一でも異なっていてもよく、あるいは互いに
結合して環を形成してもよい。
いてもよい周期律表第15族の元素であり、Y2は周期
律表第16族の元素である。R21〜R28は、互いに同一
でも異なっていてもよい水素原子、ハロゲン原子、炭素
原子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハ
ロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基または
ケイ素含有基を示し、これらのうち2個以上が互いに連
結して環を形成していてもよい。
遷移金属原子との化合物:
い水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20の炭化
水素基または炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素
基であり、これらのうち2個以上が互いに連結して環を
形成していてもよい。
し、mは、0〜3の整数であり、nは、0または1の整
数であり、pは、1〜3の整数であり、qは、Mの価数
を満たす数である。
てもよい水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20
の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水
素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含有基または
窒素含有基を示し、これらのうちの2個以上が互いに連
結して環を形成していてもよい。
数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲ
ン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含
有基または窒素含有基を示し、qが2以上の場合は、X
で示される複数の基は互いに同一でも異なっていてもよ
く、またはXで示される複数の基は互いに結合して環を
形成してもよい。
あり、炭素、ケイ素またはゲルマニウムを示す。Aは、
周期律表第14、15または16族の元素を示す。
ニル骨格を有する配位子を含む遷移金属化合物。 (a-10) マグネシウム、チタン、ハロゲンを必須成分と
する化合物。
する。(B-1) 有機金属化合物 本発明で用いられる(B-1)有機金属化合物として、具体
的には下記のような周期律表第1、2族および第12、
13族の有機金属化合物が用いられる。
もよい炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜4の炭化
水素基を示し、Xはハロゲン原子を示し、mは0<m≦
3、nは0≦n<3、pは0≦p<3、qは0≦q<3
の数であり、かつm+n+p+q=3である。)で表さ
れる有機アルミニウム化合物。
子数が1〜15、好ましくは1〜4の炭化水素基を示
す。)で表される1族金属とアルミニウムとの錯アルキ
ル化物。 (B-1c) 一般式 RaRbM3 (式中、RaおよびRbは、互いに同一でも異なっていて
もよい炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜4の炭化
水素基を示し、M3はMg、ZnまたはCdである。)
で表される2族または12族金属のジアルキル化合物。
合物としては、次のような化合物を例示できる。 一般式 Ra mAl(ORb)3-m (式中、RaおよびRbは、互いに同一でも異なっていて
もよい炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜4の炭化
水素基を示し、mは、好ましくは1.5≦m≦3の数で
ある。)で表される有機アルミニウム化合物、 一般式 Ra mAlX3-m (式中、Raは炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜
4の炭化水素基を示し、Xはハロゲン原子を示し、mは
好ましくは0<m<3である。)で表される有機アルミ
ニウム化合物、
4の炭化水素基を示し、mは好ましくは2≦m<3であ
る。)で表される有機アルミニウム化合物、 一般式 Ra mAl(ORb)nXq (式中、RaおよびRbは、互いに同一でも異なっていて
もよい炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜4の炭化
水素基を示し、Xはハロゲン原子を示し、mは0<m≦
3、nは0≦n<3、qは0≦q<3の数であり、かつ
m+n+q=3である。)で表される有機アルミニウム
化合物。
して、より具体的には、トリメチルアルミニウム、トリ
エチルアルミニウム、トリn-ブチルアルミニウム、トリ
プロピルアルミニウム、トリペンチルアルミニウム、ト
リヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、
トリデシルアルミニウムなどのトリn-アルキルアルミニ
ウム;トリイソプロピルアルミニウム、トリイソブチル
アルミニウム、トリsec-ブチルアルミニウム、トリtert
-ブチルアルミニウム、トリ2-メチルブチルアルミニウ
ム、トリ3-メチルブチルアルミニウム、トリ2-メチルペ
ンチルアルミニウム、トリ3-メチルペンチルアルミニウ
ム、トリ4-メチルペンチルアルミニウム、トリ2-メチル
ヘキシルアルミニウム、トリ3-メチルヘキシルアルミニ
ウム、トリ2-エチルヘキシルアルミニウムなどのトリ分
岐鎖アルキルアルミニウム;
クロオクチルアルミニウムなどのトリシクロアルキルア
ルミニウム;トリフェニルアルミニウム、トリトリルア
ルミニウムなどのトリアリールアルミニウム;ジイソブ
チルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニ
ウムハイドライドなどのジアルキルアルミニウムハイド
ライド;(i-C4H9)xAly(C5H10)z(式中、x、y、
zは正の数であり、z≧2xである。)などで表される
トリイソプレニルアルミニウムなどのトリアルケニルア
ルミニウム;
ブチルアルミニウムエトキシド、イソブチルアルミニウ
ムイソプロポキシドなどのアルキルアルミニウムアルコ
キシド;ジメチルアルミニウムメトキシド、ジエチルア
ルミニウムエトキシド、ジブチルアルミニウムブトキシ
ドなどのジアルキルアルミニウムアルコキシド;エチル
アルミニウムセスキエトキシド、ブチルアルミニウムセ
スキブトキシドなどのアルキルアルミニウムセスキアル
コキシド;
組成を有する部分的にアルコキシ化されたアルキルアル
ミニウム;ジエチルアルミニウムフェノキシド、ジエチ
ルアルミニウム(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノキシ
ド)、エチルアルミニウムビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メ
チルフェノキシド)、ジイソブチルアルミニウム(2,6-
ジ-t- ブチル-4-メチルフェノキシド)、イソブチルア
ルミニウムビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノキシ
ド)などのジアルキルアルミニウムアリーロキシド;ジ
メチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムク
ロリド、ジブチルアルミニウムクロリド、ジエチルアル
ミニウムブロミド、ジイソブチルアルミニウムクロリド
などのジアルキルアルミニウムハライド;エチルアルミ
ニウムセスキクロリド、ブチルアルミニウムセスキクロ
リド、エチルアルミニウムセスキブロミドなどのアルキ
ルアルミニウムセスキハライド;エチルアルミニウムジ
クロリド、プロピルアルミニウムジクロリド、ブチルア
ルミニウムジブロミドなどのアルキルアルミニウムジハ
ライドなどの部分的にハロゲン化されたアルキルアルミ
ニウム;
アルミニウムヒドリドなどのジアルキルアルミニウムヒ
ドリド;エチルアルミニウムジヒドリド、プロピルアル
ミニウムジヒドリドなどのアルキルアルミニウムジヒド
リドなどその他の部分的に水素化されたアルキルアルミ
ニウム;エチルアルミニウムエトキシクロリド、ブチル
アルミニウムブトキシクロリド、エチルアルミニウムエ
トキシブロミドなどの部分的にアルコキシ化およびハロ
ゲン化されたアルキルアルミニウムなどが挙げられる。
とができ、たとえば窒素原子を介して2以上のアルミニ
ウム化合物が結合した有機アルミニウム化合物も挙げる
られる。このような化合物として、具体的には、(C2H
5)2AlN(C2H5)Al(C2H5)2などが挙げられる。
Al(C2H5)4、LiAl(C7H15)4などが挙げられ
る。
しては、メチルリチウム、エチルリチウム、プロピルリ
チウム、ブチルリチウム、メチルマグネシウムブロミ
ド、メチルマグネシウムクロリド、エチルマグネシウム
ブロミド、エチルマグネシウムクロリド、プロピルマグ
ネシウムブロミド、プロピルマグネシウムクロリド、ブ
チルマグネシウムブロミド、ブチルマグネシウムクロリ
ド、ジメチルマグネシウム、ジエチルマグネシウム、ジ
ブチルマグネシウム、ブチルエチルマグネシウムなどを
使用することもできる。
物が形成されるような化合物、たとえばハロゲン化アル
ミニウムとアルキルリチウムとの組合せ、またはハロゲ
ン化アルミニウムとアルキルマグネシウムとの組合せな
どを使用することもできる。 (B-1)有機金属化合物のなかでは、有機アルミニウム化
合物が好ましい。上記のような(B-1)有機金属化合物
は、1種単独でまたは2種以上組み合わせて用いられ
る。
物は、従来公知のアルミノキサンであってもよく、また
特開平2−78687号公報に例示されているようなベ
ンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物であって
もよい。
記のような方法によって製造することができ、通常、炭
化水素溶媒の溶液として得られる。 (1)吸着水を含有する化合物または結晶水を含有する
塩類、たとえば塩化マグネシウム水和物、硫酸銅水和
物、硫酸アルミニウム水和物、硫酸ニッケル水和物、塩
化第1セリウム水和物などの炭化水素媒体懸濁液に、ト
リアルキルアルミニウムなどの有機アルミニウム化合物
を添加して、吸着水または結晶水と有機アルミニウム化
合物とを反応させる方法。
ル、テトラヒドロフランなどの媒体中で、トリアルキル
アルミニウムなどの有機アルミニウム化合物に直接水、
氷または水蒸気を作用させる方法。 (3)デカン、ベンゼン、トルエンなどの媒体中でトリ
アルキルアルミニウムなどの有機アルミニウム化合物
に、ジメチルスズオキシド、ジブチルスズオキシドなど
の有機スズ酸化物を反応させる方法。
成分を含有してもよい。また回収された上記のアルミノ
キサンの溶液から溶媒または未反応有機アルミニウム化
合物を蒸留して除去した後、溶媒に再溶解またはアルミ
ノキサンの貧溶媒に懸濁させてもよい。
有機アルミニウム化合物として具体的には、前記(B-1a)
に属する有機アルミニウム化合物として例示したものと
同様の有機アルミニウム化合物が挙げられる。これらの
うち、トリアルキルアルミニウム、トリシクロアルキル
アルミニウムが好ましく、トリメチルアルミニウムが特
に好ましい。上記のような有機アルミニウム化合物は、
1種単独でまたは2種以上組み合せて用いられる。
しては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クメン、シメ
ンなどの芳香族炭化水素、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、デカン、ドデカン、ヘキサデカン、オク
タデカンなどの脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シク
ロヘキサン、シクロオクタン、メチルシクロペンタンな
どの脂環族炭化水素、ガソリン、灯油、軽油などの石油
留分または上記芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、脂環
族炭化水素のハロゲン化物とりわけ、塩素化物、臭素化
物などの炭化水素溶媒が挙げられる。さらにエチルエー
テル、テトラヒドロフランなどのエーテル類を用いるこ
ともできる。これらの溶媒のうち特に芳香族炭化水素ま
たは脂肪族炭化水素が好ましい。
有機アルミニウムオキシ化合物は、60℃のベンゼンに
溶解するAl成分がAl原子換算で通常10%以下、好
ましくは5%以下、特に好ましくは2%以下であるも
の、すなわちベンゼンに対して不溶性または難溶性であ
るものが好ましい。
シ化合物の例としては、下記一般式(V)で表されるボ
ロンを含んだ有機アルミニウムオキシ化合物が挙げられ
る。
す。R21は、互いに同一でも異なっていてもよい水素原
子、ハロゲン原子、炭素原子数が1〜10の炭化水素基
を示す。
だ有機アルミニウムオキシ化合物は、下記一般式(VI)
で表されるアルキルボロン酸と、 R20−B−(OH)2 ・・・ (VI) (式中、R20は上記と同じ基を示す。) 有機アルミニウム化合物とを、不活性ガス雰囲気下に不
活性溶媒中で、−80℃〜室温の温度で1分〜24時間
反応させることにより製造できる。
ン酸の具体的なものとしては、メチルボロン酸、エチル
ボロン酸、イソプロピルボロン酸、n-プロピルボロン
酸、n-ブチルボロン酸、イソブチルボロン酸、n-ヘキシ
ルボロン酸、シクロヘキシルボロン酸、フェニルボロン
酸、3,5-ジフルオロボロン酸、ペンタフルオロフェニル
ボロン酸、3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルボ
ロン酸などが挙げられる。これらの中では、メチルボロ
ン酸、n-ブチルボロン酸、イソブチルボロン酸、3,5-ジ
フルオロフェニルボロン酸、ペンタフルオロフェニルボ
ロン酸が好ましい。これらは1種単独でまたは2種以上
組み合わせて用いられる。
有機アルミニウム化合物として具体的には、前記(B-1a)
に属する有機アルミニウム化合物として例示したものと
同様の有機アルミニウム化合物が挙げられる。これらの
うち、トリアルキルアルミニウム、トリシクロアルキル
アルミニウムが好ましく、特にトリメチルアルミニウ
ム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウムが好ましい。これらは1種単独でまたは2種以上組
み合わせて用いられる。
シ化合物は、1種単独でまたは2種以上組み合せて用い
られる。
ン対を形成する化合物 本発明で用いられる遷移金属化合物(A)と反応してイ
オン対を形成する化合物(B-3)(以下、「イオン化イオ
ン性化合物」という。)は、前記遷移金属化合物(A)
と反応してイオン対を形成する化合物である。従って、
少なくとも前記遷移金属化合物(A)と接触させてイオ
ン対を形成するものは、この化合物に含まれる。このよ
うな化合物としては、特開平1−501950号公報、
特開平1−502036号公報、特開平3−17900
5号公報、特開平3−179006号公報、特開平3−
207703号公報、特開平3−207704号公報、
USP−5321106号などに記載されたルイス酸、
イオン性化合物、ボラン化合物およびカルボラン化合物
などが挙げられる。さらに、ヘテロポリ化合物およびイ
ソポリ化合物もあげることができる。
3(Rは、フッ素、メチル基、トリフルオロメチル基な
どの置換基を有していてもよいフェニル基またはフッ素
である。)で示される化合物が挙げられ、たとえば、ト
リフルオロボロン、トリフェニルボロン、トリス(4-フ
ルオロフェニル)ボロン、トリス(3,5-ジフルオロフェ
ニル)ボロン、トリス(4-フルオロメチルフェニル)ボ
ロン、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボロン、トリ
ス(p-トリル)ボロン、トリス(o-トリル)ボロン、ト
リス(3,5-ジメチルフェニル)ボロンなどが挙げられ
る。
般式(VII)で表される化合物が挙げられる。
キソニウムカチオン、アンモニウムカチオン、ホスホニ
ウムカチオン、シクロヘプチルトリエニルカチオン、遷
移金属を有するフェロセニウムカチオンなどが挙げられ
る。R23〜R26は、互いに同一でも異なっていてもよい
有機基、好ましくはアリール基または置換アリール基で
ある。
は、トリフェニルカルボニウムカチオン、トリ(メチル
フェニル)カルボニウムカチオン、トリ(ジメチルフェ
ニル)カルボニウムカチオンなどの三置換カルボニウム
カチオンなどが挙げられる。前記アンモニウムカチオン
として具体的には、トリメチルアンモニウムカチオン、
トリエチルアンモニウムカチオン、トリプロピルアンモ
ニウムカチオン、トリブチルアンモニウムカチオン、ト
リ(n-ブチル)アンモニウムカチオンなどのトリアルキ
ルアンモニウムカチオン;N,N-ジメチルアニリニウムカ
チオン、N,N-ジエチルアニリニウムカチオン、N,N-2,4,
6-ペンタメチルアニリニウムカチオンなどのN,N-ジアル
キルアニリニウムカチオン;ジ(イソプロピル)アンモ
ニウムカチオン、ジシクロヘキシルアンモニウムカチオ
ンなどのジアルキルアンモニウムカチオンなどが挙げら
れる。
は、トリフェニルホスホニウムカチオン、トリ(メチル
フェニル)ホスホニウムカチオン、トリ(ジメチルフェ
ニル)ホスホニウムカチオンなどのトリアリールホスホ
ニウムカチオンなどが挙げられる。
ンモニウムカチオンなどが好ましく、特にトリフェニル
カルボニウムカチオン、N,N-ジメチルアニリニウムカチ
オン、N,N-ジエチルアニリニウムカチオンが好ましい。
置換アンモニウム塩、N,N-ジアルキルアニリニウム塩、
ジアルキルアンモニウム塩、トリアリールホスフォニウ
ム塩なども挙げられる。
体的には、たとえばトリエチルアンモニウムテトラ(フ
ェニル)ホウ素、トリプロピルアンモニウムテトラ(フ
ェニル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラ
(フェニル)ホウ素、トリメチルアンモニウムテトラ
(p-トリル)ホウ素、トリメチルアンモニウムテトラ
(o-トリル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテ
トラ(ペンタフルオロフェニル)ホウ素、トリプロピル
アンモニウムテトラ(o,p-ジメチルフェニル)ホウ素、
トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラ(m,m-ジメチルフ
ェニル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラ
(p-トリフルオロメチルフェニル)ホウ素、トリ(n-ブ
チル)アンモニウムテトラ(3,5-ジトリフルオロメチル
フェニル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテト
ラ(o-トリル)ホウ素などが挙げられる。
的には、たとえばN,N-ジメチルアニリニウムテトラ(フ
ェニル)ホウ素、N,N-ジエチルアニリニウムテトラ(フ
ェニル)ホウ素、N,N-2,4,6-ペンタメチルアニリニウム
テトラ(フェニル)ホウ素などが挙げられる。ジアルキ
ルアンモニウム塩として具体的には、たとえばジ(1-プ
ロピル)アンモニウムテトラ(ペンタフルオロフェニ
ル)ホウ素、ジシクロヘキシルアンモニウムテトラ(フ
ェニル)ホウ素などが挙げられる。
ルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)
ボレート、N,N-ジメチルアニリニウムテトラキス(ペン
タフルオロフェニル)ボレート、フェロセニウムテトラ
(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルカ
ルベニウムペンタフェニルシクロペンタジエニル錯体、
N,N-ジエチルアニリニウムペンタフェニルシクロペンタ
ジエニル錯体、下記式(VIII)または(IX)で表される
ホウ素化合物なども挙げられる。
デカボラン(14);ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニ
ウム〕ノナボレート、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニ
ウム〕デカボレート、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニ
ウム〕ウンデカボレート、ビス〔トリ(n-ブチル)アン
モニウム〕ドデカボレート、ビス〔トリ(n-ブチル)ア
ンモニウム〕デカクロロデカボレート、ビス〔トリ(n-
ブチル)アンモニウム〕ドデカクロロドデカボレートな
どのアニオンの塩;トリ(n-ブチル)アンモニウムビス
(ドデカハイドライドドデカボレート)コバルト酸塩
(III)、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ビス
(ドデカハイドライドドデカボレート)ニッケル酸塩
(III)などの金属ボランアニオンの塩などが挙げられ
る。
えば4-カルバノナボラン(14)、1,3-ジカルバノナボ
ラン(13)、6,9-ジカルバデカボラン(14)、ドデ
カハイドライド-1-フェニル-1,3- ジカルバノナボラ
ン、ドデカハイドライド-1-メチル-1,3-ジカルバノナボ
ラン、ウンデカハイドライド-1,3-ジメチル-1,3-ジカル
バノナボラン、7,8-ジカルバウンデカボラン(13)、
2,7-ジカルバウンデカボラン(13)、ウンデカハイド
ライド-7,8-ジメチル-7,8-ジカルバウンデカボラン、ド
デカハイドライド-11-メチル-2,7-ジカルバウンデカボ
ラン、トリ(n-ブチル)アンモニウム1-カルバデカボレ
ート、トリ(n-ブチル)アンモニウム1-カルバウンデカ
ボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウム1-カルバドデ
カボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウム1-トリメチ
ルシリル-1-カルバデカボレート、トリ(n-ブチル)ア
ンモニウムブロモ-1-カルバドデカボレート、トリ(n-
ブチル)アンモニウム6-カルバデカボレート(14)、
トリ(n-ブチル)アンモニウム6-カルバデカボレート
(12)、トリ(n-ブチル)アンモニウム7-カルバウン
デカボレート(13)、トリ(n-ブチル)アンモニウム
7,8-ジカルバウンデカボレート(12)、トリ(n-ブチ
ル)アンモニウム2,9-ジカルバウンデカボレート(1
2)、トリ(n-ブチル)アンモニウムドデカハイドライ
ド-8-メチル-7,9-ジカルバウンデカボレート、トリ(n-
ブチル)アンモニウムウンデカハイドライド-8- エチル
-7,9-ジカルバウンデカボレート、トリ(n-ブチル)ア
ンモニウムウンデカハイドライド-8- ブチル-7,9-ジカ
ルバウンデカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウム
ウンデカハイドライド-8- アリル-7,9-ジカルバウンデ
カボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウムウンデカハ
イドライド-9-トリメチルシリル-7,8-ジカルバウンデカ
ボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウムウンデカハイ
ドライド-4,6-ジブロモ-7-カルバウンデカボレートなど
のアニオンの塩;
ハイドライド-1,3-ジカルバノナボレート)コバルト酸
塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデ
カハイドライド-7,8- ジカルバウンデカボレート)鉄酸
塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデ
カハイドライド-7,8- ジカルバウンデカボレート)コバ
ルト酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス
(ウンデカハイドライド-7,8- ジカルバウンデカボレー
ト)ニッケル酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウ
ムビス(ウンデカハイドライド-7,8- ジカルバウンデカ
ボレート)銅酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウ
ムビス(ウンデカハイドライド-7,8- ジカルバウンデカ
ボレート)金酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウ
ムビス(ノナハイドライド-7,8- ジメチル-7,8- ジカル
バウンデカボレート)鉄酸塩(III)、トリ(n-ブチル)
アンモニウムビス(ノナハイドライド-7,8- ジメチル-
7,8-ジカルバウンデカボレート)クロム酸塩(III)、ト
リ(n-ブチル)アンモニウムビス(トリブロモオクタハ
イドライド-7,8- ジカルバウンデカボレート)コバルト
酸塩(III)、トリス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕
ビス(ウンデカハイドライド-7- カルバウンデカボレー
ト)クロム酸塩(III)、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモ
ニウム〕ビス(ウンデカハイドライド-7- カルバウンデ
カボレート)マンガン酸塩(IV)、ビス〔トリ(n-ブチ
ル)アンモニウム〕ビス(ウンデカハイドライド-7- カ
ルバウンデカボレート)コバルト酸塩(III)、ビス〔ト
リ(n-ブチル)アンモニウム〕ビス(ウンデカハイドラ
イド-7- カルバウンデカボレート)ニッケル酸塩(IV)
などの金属カルボランアニオンの塩などが挙げられる。
ン、ゲルマニウム、ヒ素もしくは錫からなる原子と、バ
ナジウム、ニオブ、モリブデンおよびタングステンから
選ばれる1種または2種以上の原子からなっている。具
体的には、リンバナジン酸、ゲルマノバナジン酸、ヒ素
バナジン酸、リンニオブ酸、ゲルマノニオブ酸、シリコ
ノモリブデン酸、リンモリブデン酸、チタンモリブデン
酸、ゲルマノモリブデン酸、ヒ素モリブデン酸、錫モリ
ブデン酸、リンタングステン酸、ゲルマノタングステン
酸、錫タングステン酸、リンモリブドバナジン酸、リン
タングストバナジンン酸、ゲルマノタングストバナジン
ン酸、リンモリブドタングストバナジン酸、ゲルマノモ
リブドタングストバナジン酸、リンモリブドタングステ
ン酸、リンモリブドニオブ酸、これらの酸の塩、例えば
周期律表第Ia族またはIIa族の金属、具体的には、
リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウ
ム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロン
チウム、バリウム等との塩、およびトリフェニルエチル
塩等の有機塩、およびイソポリ化合物を使用できるが、
この限りではない。
しては、上記の化合物の中の1種に限らず、2種以上用
いることができる。上記のような (B-3)イオン化イオン
性化合物は、1種単独でまたは2種以上組み合せて用い
られる。
場合、助触媒成分としてのメチルアルミノキサンなどの
有機アルミニウムオキシ化合物(B-2)とを併用すると、
オレフィン化合物に対して非常に高い重合活性を示す。
また助触媒成分としてトリフェニルカルボニウムテトラ
キス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなどのイオン
化イオン性化合物(B-3)を用いると、良好な活性で非常
に分子量の高いオレフィン重合体が得られる。
は、前記遷移金属化合物(A)、(B-1)有機金属化合
物、(B-2)有機アルミニウムオキシ化合物、および(B-3)
イオン化イオン性化合物から選ばれる少なくとも1種の
化合物(B)とともに、必要に応じて後述するような担
体(C)を用いることもできる。
合物であって、顆粒状ないしは微粒子状の固体である。
このうち無機化合物としては、多孔質酸化物、無機塩化
物、粘土、粘土鉱物またはイオン交換性層状化合物が好
ましい。
O2、Al2O3、MgO、ZrO、TiO2、B2O3、C
aO、ZnO、BaO、ThO2など、またはこれらを
含む複合物または混合物を使用、例えば天然または合成
ゼオライト、SiO2−MgO、SiO2−Al2O3、S
iO2−TiO2、SiO2−V2O5、SiO2−Cr
2O3、SiO2−TiO2−MgOなどを使用することが
できる。これらのうち、SiO2および/またはAl2O
3を主成分とするものが好ましい。
O3、K2CO3、CaCO3、MgCO3、Na2SO4、
Al2(SO4)3、BaSO4、KNO3、Mg(NO3)
2、Al(NO3)3、Na2O、K2O、Li2Oなどの炭
酸塩、硫酸塩、硝酸塩、酸化物成分を含有していても差
し支ない。
法によりその性状は異なるが、本発明に好ましく用いら
れる担体は、粒径が10〜300μm、好ましくは20
〜200μmであって、比表面積が50〜1000m2
/g、好ましくは100〜700m2/gの範囲にあ
り、細孔容積が0.3〜3.0cm3/gの範囲にある
ことが望ましい。このような担体は、必要に応じて10
0〜1000℃、好ましくは150〜700℃で焼成し
て使用される。
r2、MnCl2、MnBr2等が用いられる。無機塩化
物は、そのまま用いてもよいし、ボールミル、振動ミル
により粉砕した後に用いてもよい。また、アルコールな
どの溶媒に無機塩化物を溶解させた後、析出剤によって
を微粒子状に析出させたものを用いることもできる。
常粘土鉱物を主成分として構成される。また、本発明で
担体として用いられるイオン交換性層状化合物は、イオ
ン結合などによって構成される面が互いに弱い結合力で
平行に積み重なった結晶構造を有する化合物であり、含
有するイオンが交換可能なものである。大部分の粘土鉱
物はイオン交換性層状化合物である。また、これらの粘
土、粘土鉱物、イオン交換性層状化合物としては、天然
産のものに限らず、人工合成物を使用することもでき
る。また、粘土、粘土鉱物またはイオン交換性層状化合
物として、粘土、粘土鉱物、また、六方細密パッキング
型、アンチモン型、CdCl2 型、CdI2型などの層
状の結晶構造を有するイオン結晶性化合物などを例示す
ることができる。
リン、ベントナイト、木節粘土、ガイロメ粘土、アロフ
ェン、ヒシンゲル石、パイロフィライト、ウンモ群、モ
ンモリロナイト群、バーミキュライト、リョクデイ石
群、パリゴルスカイト、カオリナイト、ナクライト、デ
ィッカイト、ハロイサイトなどが挙げられ、イオン交換
性層状化合物としては、α−Zr(HAsO4)2・H2
O、α−Zr(HPO4) 2、α−Zr(KPO4)2・3
H2O、α−Ti(HPO4)2、α−Ti(HAsO4)
2・H2O、α−Sn(HPO4)2・H2O、γ―Zr
(HPO4)2、γ−Ti(HPO4)2、γ−Ti(NH
4PO4)2・H2Oなどの多価金属の結晶性酸性塩などが
挙げられる。
換性層状化合物は、水銀圧入法で測定した半径20オン
グストローム以上の細孔容積が0.1cc/g以上のも
のが好ましく、0.3〜5cc/gのものが特に好まし
い。ここで、細孔容積は、水銀ポロシメーターを用いた
水銀圧入法により、細孔半径20〜3×104オングス
トロームの範囲について測定される。半径20オングス
トローム以上の細孔容積が0.1cc/gより小さいも
のを担体として用いた場合には、高い重合活性が得られ
にくい傾向がある。
化学処理を施すことも好ましい。化学処理としては、表
面に付着している不純物を除去する表面処理、粘土の結
晶構造に影響を与える処理など、何れも使用できる。化
学処理として具体的には、酸処理、アルカリ処理、塩類
処理、有機物処理などが挙げられる。酸処理は、表面の
不純物を取り除くほか、結晶構造中のAl、Fe、Mg
などの陽イオンを溶出させることによって表面積を増大
させる。アルカリ処理では粘土の結晶構造が破壊され、
粘土の構造の変化をもたらす。また、塩類処理、有機物
処理では、イオン複合体、分子複合体、有機誘導体など
を形成し、表面積や層間距離を変えることができる。
物は、イオン交換性を利用し、層間の交換性イオンを別
の大きな嵩高いイオンと交換することにより、層間が拡
大した状態の層状化合物であってもよい。このような嵩
高いイオンは、層状構造を支える支柱的な役割を担って
おり、通常、ピラーと呼ばれる。また、このように層状
化合物の層間に別の物質を導入することをインターカレ
ーションという。インターカレーションするゲスト化合
物としては、TiCl4、ZrCl4などの陽イオン性無
機化合物、Ti(OR)4、Zr(OR)4、PO(O
R)3、B(OR)3などの金属アルコキシド(Rは炭化
水素基など)、[Al13O4(OH)24] 7+、[Zr
4(OH)14]2+、[Fe3O(OCOCH3)6]+など
の金属水酸化物イオンなどが挙げられる。
み合わせて用いられる。また、これらの化合物をインタ
ーカレーションする際に、Si(OR)4、Al(O
R)3、Ge(OR)4などの金属アルコキシド(Rは炭
化水素基など)などを加水分解して得た重合物、SiO
2などのコロイド状無機化合物などを共存させることも
できる。また、ピラーとしては、上記金属水酸化物イオ
ンを層間にインターカレーションした後に加熱脱水する
ことにより生成する酸化物などが挙げられる。
ン交換性層状化合物は、そのまま用いてもよく、またボ
ールミル、ふるい分けなどの処理を行った後に用いても
よい。また、新たに水を添加吸着させ、あるいは加熱脱
水処理した後に用いてもよい。さらに、単独で用いて
も、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
粘土鉱物であり、特に好ましいものはモンモリロナイ
ト、バーミキュライト、ヘクトライト、テニオライトお
よび合成雲母である。
μmの範囲にある顆粒状ないしは微粒子状固体を挙げる
ことができる。具体的には、エチレン、プロピレン、1-
ブテン、4-メチル-1-ペンテンなどの炭素原子数が2〜
14のα−オレフィンを主成分として生成される(共)
重合体またはビニルシクロヘキサン、スチレンを主成分
として生成される(共)重合体、およびびそれらの変成
体を例示することができる。
記遷移金属化合物(A)、(B-1)有機金属化合物、(B-2)
有機アルミニウムオキシ化合物、および(B-3)イオン化
イオン性化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物
(B)、必要に応じて担体(C)と共に、さらに必要に
応じて後述するような特定の有機化合物(D)を含むこ
ともできる。
て、重合性能および生成ポリマーの物性を向上させる目
的で使用される。このような有機化合物としては、アル
コール類、フェノール性化合物、カルボン酸、リン化合
物およぴスルホン酸塩等が挙げられるが、これに限られ
るものではない。
しては、通常、R31−OHで表されるものが使用され
(ここで、R31は炭素原子数1〜50の炭化水素基また
は炭素原子数1〜50のハロゲン化炭化水素基を示
す。)、アルコール類としては、R 31がハロゲン化炭化
水素のものが好ましい。また、フェノール性化合物とし
ては、水酸基のα,α’-位が炭素数1〜20の炭化水
素で置換されたものが好ましい。
Hで表されるものが使用される。R 32は炭素原子数1〜
50の炭化水素基または炭素原子数1〜50のハロゲン
化炭化水素基を示し、特に、炭素原子数1〜50のハロ
ゲン化炭化水素基が好ましい。リン化合物としては、P
−O−H結合を有するリン酸類、P−OR、P=O結合
を有するホスフェート、ホスフィンオキシド化合物が好
ましく使用される。
で表されるものが使用される。
素、炭素原子数1〜20の炭化水素基または炭素原子数
1〜20のハロゲン化炭化水素基である。Xは水素原
子、ハロゲン原子、炭素原子数が1〜20の炭化水素
基、炭素原子数が1〜20のハロゲン化炭化水素基であ
る。mは1〜7の整数であり、nは1≦n≦7である。
の調製工程を示す。
る。本発明に係るオレフイン重合方法は、上記の触媒の
存在下にオレフインを(共)重合させることからなる。
重合の際、各成分の使用法、添加順序は任意に選ばれる
が、以下のような方法が例示される。 (1) 成分(A)と、(B-1)有機金属化合物、(B-2)有機ア
ルミニウムオキシ化合物および(B-3) イオン化イオン性
化合物から選ばれる少なくとも1種の成分(B)(以下
単に「成分(B)」という。)とを任意の順序で重合器
に添加する方法。 (2) 成分(A)と成分(B)とを予め接触させた触媒を
重合器に添加する方法。
せた触媒成分、およぴ成分(B)を任意の順序で重合器
に添加する方法。この場合、成分(B)は、同一でも異
なっていてもよい。 (4) 成分(A)を担体(C)に担持した触媒成分、およ
び成分(B)を任意の順序で重合器に添加する方法。 (5) 成分(A)と成分(B)とを担体(C)に担持した
触媒を重合器に添加する方法。 (6) 成分(A)と成分(B)とを担体(C)に担持した
触媒成分、および成分(B)を任意の順序で重合器に添
加する方法。この場合、成分(B)は、同一でも異なっ
ていてもよい。
媒成分、および成分(A)を任意の順序で重合器に添加
する方法。 (8) 成分(B)を担体(C)に担持した触媒成分、成分
(A)、および成分(B)を任意の順序で重合器に添加
する方法。この場合、成分(B)は、同一でも異なって
いてもよい。 (9) 成分(A)を担体(C)に担持した成分、および成
分(B)を担体(C)に担持した成分を任意の順序で重
合器に添加する方法。 (10) 成分(A)を担体(C)に担持した成分、成分
(B)を担体(C)に担持した成分、および成分(B)
を任意の順序で重合器に添加する方法。この場合、成分
(B)は、同一でも異なっていてもよい。
機化合物成分(D)を任意の順序で重合器に添加する方
法。 (12) 成分(B)と成分(D)をあらかじめ接触させた
成分、およぴ成分(A)を任意の順序で重合器に添加す
る方法。 (13) 成分(B)と成分(D)を担体(C)に担持した
成分、および成分(A)を任意の順序で重合器に添加す
る方法。 (14) 成分(A)と成分(B)を予め接触させた触媒成
分、および成分(D)を任意の順序で重合器に添加する
方法。
させた触媒成分、および成分(B)、成分(D)を任意
め順序で重合器に添加する方法。 (16) 成分(A)と成分(B)を予め接触させた触媒成
分、およぴ成分(B)と成分(D)をあらかじめ接触さ
せた成分を任意の順序で重合器に添加する方法。 (17) 成分(A)を担体(C)に担持した成分、成分
(B)、および成分(D)を任意の順序で重合器に添加
する方法。 (18) 成分(A)を担体(C)に担持した成分、および
成分(B)と成分(D)をあらかじめ接触させた成分を
任意の順序で重合器に添加する方法。
(D)を予め任意の順序で接触させた触媒成分を重合器
に添加する方法。 (20) 成分(A)と成分(B)と成分(D)を予め接触
させた触媒成分、および成分(B)を任意の順序で重合
器に添加する方法。この場合、成分(B)は、同一でも
異なっていてもよい。 (21) 成分(A)と成分(B)と成分(D)を担体
(C)に担持した触媒を重合器に添加する方法。 (22) 成分(A)と成分(B)と成分(D)を担体
(C)に担持した触媒成分、およぴ成分(B)を任意の
順序で重合器に添加する方法。この場合、成分(B)
は、同一でも異なっていてもよい。 上記の担体(C)に成分(A)および成分(B)が担持
された固体触媒成分はオレフインが予備重合されていて
もよい。
上記のようなオレフイン重合触媒の存在下に、オレフイ
ンを重合または共重合することによりオレフイン重合体
を得る。本発明では、重合は溶解重合、懸濁重合などの
液相重合法または気相重合法のいずれにおいても実施で
きる。
水素媒体として具体的には、プロパン、ブタン、ペンタ
ン、ヘキサン、へプタン、オクタン、デカン、ドデカ
ン、灯油などの脂肪族炭化水素;シクロペンタン、シク
ロへキサン、メチルシクロペンタンなどの脂肪族炭化水
素;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素;エチレンクロリド、クロルベンゼン、ジクロロメタ
ンなどのハロゲン化炭化水素またはこれらの混合物など
を挙げることができ、オレフイン自身を溶媒として用い
ることもできる。
て、オレフインの重合を行うに際して、成分(A)は、
反応容積1リットル当り、通常10-12〜10-2モル、
好ましくは10-10〜10-3モルとなるような量で用い
られる。本発明では、成分(A)を、比較的薄い濃度で
用いた場合であっても、高い重合活性でオレフインを重
合することができる。
の遷移金属原子(M)とのモル比〔(B-1)/M〕が、通
常0.01〜100000、好ましくは0.05〜50
000となるような量で用いられる。成分(B-2)は、成
分(B-2)中のアルミニウム原子と、成分(A)中の遷移
金属原子(M)とのモル比〔(B-2)/M〕が、通常10
〜500000、好ましくは20〜100000となる
ような量で用いられる。成分(B-3)は、成分(B-3)と、成
分(A)中の遷移金属原子(M)とのモル比〔(B-3)/
M〕が、通常1〜10、好ましくは1〜5となるような
量で用いられる。
(B-1)の場合、モル比〔(D)/(B-1)〕が通常0.01
〜10、好ましくは0.1〜5となるような量で、成分
(B-2)の場合、成分(D)と成分(B-2)中のアルミニウム
原子とのモル比〔(D)/(B-2)〕が通常0.001〜
2、好ましくは0.005〜1となるような量で、成分
(B-3)の場合、モル比〔(D)/(B-3)〕が通常0.01
〜10、好ましくは0.1〜5となるような量で用いら
れる。
いたオレフィンの重合温度は、通常、−50〜200
℃、好ましくは0〜170℃の範囲である。重合圧力
は、通常、常圧〜100kg/cm2、好ましくは常圧
〜50kg/cm2の条件であり、重合反応は、回分
式、半連続式、連続式のいずれの方法においても行うこ
とができる。さらに重合を反応条件の異なる2段以上に
分けて行うことも可能である。
合系に水素を存在させるか、または重合温度を変化させ
ることによって調節することができる。さらに、使用す
る成分(B)の違いにより調節することもできる。
することができるオレフィンとしては、炭素原子数が2
〜20のα−オレフィン、たとえばエチレン、プロピレ
ン、1-ブテン、1-ペンテン、3-メチル-1-ブテン、1-ヘ
キセン、4-メチル-1-ペンテン、3-メチル-1-ペンテン、
1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、
1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-エイコセン;炭素
原子数が3〜20の環状オレフィン、たとえばシクロペ
ンテン、シクロヘプテン、ノルボルネン、5-メチル-2-
ノルボルネン、テトラシクロドデセン、2-メチル1,4,5,
8-ジメタノ-1,2,3,4,4a,5,8,8a-オクタヒドロナフタレ
ン;
タクリル酸、フマル酸、無水マレイン酸、イタコン酸、
無水イタコン酸、ビシクロ[2.2.1]-5-ヘプテン-2,3-ジ
カルボン酸などのα,β−不飽和カルボン酸、およびこ
れらのナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、亜鉛
塩、マグネシウム塩、カルシウム塩などの金属塩;アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n-プロピ
ル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n-ブチル、ア
クリル酸イソブチル、アクリル酸 tert-ブチル、アクリ
ル酸2-エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸n-プロピル、メタクリル酸イ
ソプロピル、メタクリル酸n-ブチル、メタクリル酸イソ
ブチルなどのα,β−不飽和カルボン酸エステル;酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプ
リン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニ
ル、トリフルオロ酢酸ビニルなどのビニルエステル類;
アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、イタ
コン酸モノグリシジルエステルなどの不飽和グリシジル
などが挙げられる。
はポリエンなどを用いることもできる。このジエンまた
はポリエンとしては、炭素原子数4〜30、好ましくは
4〜20で二個以上の二重結合を有する環状又は鎖状の
化合物である。具体的には、ブタジエン、イソプレン、
4-メチル-1,3- ペンタジエン、1,3-ペンタジエン、1,4-
ペンタジエン、1,5-ヘキサジエン、1,4-ヘキサジエン、
1,3-ヘキサジエン、1,3-オクタジエン、1,4-オクタジエ
ン、1,5-オクタジエン、1,6-オクタジエン、1,7-オクタ
ジエン、エチリデンノルボルネン、ビニルノルボルネ
ン、ジシクロペンタジエン;7-メチル-1,6-オクタジエ
ン、4−エチリデン-8-メチル-1,7-ノナジエン、5,9-ジ
メチル-1,4,8-デカトリエン;
ン、o-メチルスチレン、m-メチルスチレン、p-メチルス
チレン、o,p-ジメチルスチレン、o-エチルスチレン、m
−エチルスチレン、p-エチルスチレンなどのモノもしく
はポリアルキルスチレン;メトキシスチレン、エトキシ
スチレン、ビニル安息香酸、ビニル安息香酸メチル、ビ
ニルベンジルアセテート、ヒドロキシスチレン、o-クロ
ロスチレン、p-クロロスチレン、ジビニルベンゼンなど
の官能基含有スチレン誘導体;および3-フェニルプロピ
レン、4-フェニルプロピレン、α-メチルステレンなど
が挙げられる。
い重合活性を示し、また分子量分布の狭い重合体を得る
ことができる。さらに、2種以上のオレフィンを共重合
したときに、組成分布が狭いオレフィン共重合体を得る
ことができる。
は、α−オレフィンと共役ジエンとの共重合に用いるこ
ともできる。ここで用いられるα−オレフィンとして
は、上記と同様の炭素原子数が2〜30、好ましくは2
〜20の直鎖状または分岐状のα−オレフィンが挙げら
れる。なかでもエチレン、プロピレン、1−ブテン、1
−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテ
ン、1−オクテンが好ましく、エチレン、プロピレンが
特に好ましい。これらのα−オレフィンは、1種単独で
または2種以上組合わせて用いることができる。
−ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、1,3−シ
クロヘキサジエン、1,3−ペンタジエン、4−メチル
−1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、1,
3−オクタジエンなどの炭素原子数が4〜30、好まし
くは4〜20の脂肪族共役ジエンが挙げられる。これら
の共役ジエンは、1種単独でまたは2種以上組合わせて
用いることができる。
共役ジエンまたはポリエンを共重合させることも出来
る。用いられる非共役ジエンまたはポリエンとしては、
1,4−ペンタジエン、1,5−ヘキサジエン、1,4
−ヘキサジエン、1,4−オクタジエン、1,5−オク
タジエン、1,6−オクタジエン、1,7−オクタジエ
ン、エチリデンノルボルネン、ビニルノルボルネン、ジ
シクロペンタジエン、7−メチル−1,6−オクタジエ
ン、4−エチリデン−8−メチル−1,7−ノナジエ
ン、5,9−ジメチル−1,4,8−デカトリエン等を
挙げることができる。
して有用な新規な遷移金属錯体が提供される。また、本
発明に係るオレフィン重合用触媒は、オレフィンに対し
て高い重合活性を有する。さらに、本発明に係るオレフ
ィンの重合方法によれば、高い重合活性でオレフィン
(共)重合体を製造できる。
説明するが、本発明はこれら実施例によって限定される
ものではない。
3,5-シ゛-t-ブチルサリチル酸2.5g(10mmol)と塩
化チオニル2mlを仕込み、ジメチルホルムアルデヒド
を1滴滴下する。撹拌しながら0℃から室温まで徐々に
昇温した後、さらに室温で8時間撹拌を続けた。反応液
を常圧で蒸留し、未反応の塩化チオニルを除去し、さら
に80℃で2時間減圧乾燥することで黄色オイルを2.85
g得た。このオイルを窒素雰囲気下、塩化メチレン20ml
に溶解し、0℃に冷却後N-メチルアニリン1.07g(10mmo
l)及び、トリエチルアミン2.02g(20mmol)の塩化メチ
レン溶液10mlをゆっくり滴下した。反応液を室温まで昇
温し、さらに8時間撹拌を続けた。反応液を水でクエン
チして油層を分離し、油層を20mlの水で5回洗浄
後、硫酸ナトリウムで乾燥し、カラム精製(展開溶媒:
ヘキサン/酢酸エチル系)をすることで、下記式(L
1)で示される蛍黄色オイルの化合物を2.9g(収率82
%)得た。 1H-NMR(CDCl3): 0.93(s,9H) 1.50(s,9H) 3.60(s,3H)
6.8-7.5(m,7H) 14.45(s,1H) FD-質量分析: (M+) 339
充分に乾燥、アルゴン置換した100mlの反応器に、化合
物(L1)を1.07g(3.0mmol)とジエチルエーテル15mlを
仕込み、-78℃に冷却し、攪拌した。これにn-ブチルリ
チウム2.1ml(1.54mmol/ml n-ヘキサン溶液、3.3mmol)
を5分かけて滴下し、その後ゆっくりと室温まで昇温
し、室温で4時間攪拌を続け、リチウム塩溶液を調製し
た。この溶液を-78℃に冷却し、四塩化チタン溶液3.00m
l(0.5mmol/mlヘプタン溶液、1.50mmol)を徐々に滴下
した。 滴下終了後、ゆっくりと室温まで昇温しながら
攪拌を続けた。さらに加熱還流下で4時間攪拌した後、
反応液を減圧濃縮し、析出した固体を塩化メチレン30ml
に溶解し、不溶物を除去した。得られたろ液を減圧濃縮
し、析出した固体をジエチルエーテル30mlと塩化メチレ
ン3mlの混合溶液で洗浄、さらにヘキサン50mlでリスラ
リーし、これを減圧乾燥させることにより下記式(A−
1)で示される茶褐色粉末の化合物を0.37g(収率30
%)得た。 FD-質量分析 : (M+)795 元素分析 : Ti; 6.3% (6.0) ( )
内は計算値
ン置換した100mlの反応器に上記で得られた化合物
L1を1.07g(3.0mmol)とTHF15ml
を仕込み、−78℃に冷却し、撹拌した。これにn-ブチ
ルリチウム2.0ml(n-ヘキサン溶液、1.54N、
3.10mmol)を5分かけて滴下し、その後ゆっく
りと室温まで昇温した。室温で4時間撹拌後、再度−7
8℃に冷却してZrCl4 0.35g(1.00mm
ol)を徐々に添加した。添加後、ゆっくりと室温まで
昇温し、さらに加熱環流を4時間行った。この反応液を
減圧濃縮し、析出した固体を塩化メチレン30mlで洗
浄し、不溶物を除去した。得られたジクロロメタン溶液
を減圧濃縮し、析出した固体をジエチルエーテル・塩化
メチレン溶液(ジエチルエーテル:塩化メチレン=1
0:1)30mlで洗浄し、さらにヘキサン50mlで
洗浄後、減圧乾燥させることにより下記式(B-1)で示さ
れる黄褐色の粉末の化合物を0.24g(収率18%)
得た。 FD-質量分析 : (M+)839 元素分析 : Zr; 10.6% (10.9)
( )内は計算値
3,5-シ゛-t-ブチルサリチル酸2.5g(10mmol)と塩
化チオニル2mlを仕込み、ジメチルホルムアルデヒド
を1滴滴下する。撹拌しながら0℃から室温まで徐々に
昇温した後、さらに室温で8時間撹拌を続けた。反応液
を常圧で蒸留し、未反応の塩化チオニルを除去し、さら
に80℃で2時間減圧乾燥することで黄色オイルを2.85
g得た。このオイルを窒素雰囲気下、塩化メチレン20ml
に溶解し、0℃に冷却後アニリン0.93g(10mmol)及
び、トリエチルアミン2.02g(20mmol)の塩化メチレン
溶液10mlをゆっくり滴下した。反応液を室温まで昇温
し、さらに8時間撹拌を続けた。反応液を水でクエンチ
して油層を分離し、油層を20mlの水で5回洗浄後、
硫酸ナトリウムで乾燥し、カラム精製(展開溶媒:ヘキ
サン/酢酸エチル系)をすることで、下記式(L2)で
示される蛍黄色オイルの化合物を3.1g(収率91%)得
た。 1H-NMR(CDCl3): 1.30(s,9H) 1.40(s,9H) 7.1-7.9
(m,8H) 14.20(s,1H) FD-質量分析: (M+) 323
充分に乾燥、アルゴン置換した100mlの反応器に、化合
物L2;0.51g(1.50mmol)とジエチルエーテル15mlを仕込
み、-78℃に冷却し、攪拌した。これにn-ブチルリチウ
ム2.1ml(1.54mmol/ml n-ヘキサン溶液、3.3mmol)を5
分かけて滴下し、その後ゆっくりと室温まで昇温し、室
温で4時間攪拌を続け、リチウム塩溶液を調製した。こ
の溶液を-78℃に冷却し、四塩化チタン溶液3.00ml(0.5
mmol/mlヘプタン溶液、1.50mmol)を徐々に滴下した。
滴下終了後、ゆっくりと室温まで昇温しながら攪拌を
続けた。さらに加熱還流下で4時間攪拌した後、反応液
を減圧濃縮し、析出した固体を塩化メチレン30mlに溶解
し、不溶物を除去した。得られたろ液を減圧濃縮し、析
出した固体をジエチルエーテル30mlと塩化メチレン3ml
の混合溶液で洗浄、さらにヘキサン50mlでリスラリー
し、これを減圧乾燥させることにより下記式(A−2)
で示される茶褐色粉末の化合物を0.21g(収率31%)得
た。 FD-質量分析 : (M+) 442 元素分析 : Ti; 10.7%(10.8)
( )内は計算値
ン置換した100mlの反応器に上記で得られた化合物
(L2)0.51g(1.50mmol)とTHF15mlを仕
込み、−78℃に冷却し、撹拌した。これにn-ブチルリ
チウム2.0ml(n-ヘキサン溶液、1.54N、3.
10mmol)を5分かけて滴下し、その後ゆっくりと
室温まで昇温した。室温で4時間撹拌後、再度−78℃
に冷却してZrCl4 0.35g(1.00mmo
l)を徐々に添加した。添加後、ゆっくりと室温まで昇
温し、さらに加熱環流を4時間行った。この反応液を減
圧濃縮し、析出した固体を塩化メチレン30mlで洗浄
し、不溶物を除去した。得られたジクロロメタン溶液を
減圧濃縮し、析出した固体をジエチルエーテル・塩化メ
チレン溶液(ジエチルエーテル:塩化メチレン=10:
1)30mlで洗浄し、さらにヘキサン50mlで洗浄
後、減圧乾燥させることにより下記式で示される黄褐色
の粉末(B-2)を0.16g(収率21%)得た。 FD-質量分析 : (M+) 485 元素分析 : Zr; 18.5% (18.8)
( )内は計算値
のガラス製オートクレーブにトルエン250mlを装入
し、エチレン100リットル/hrで液相および気相をエ
チレンで飽和させる。その後、メチルアルミノキサン
(MAO)をアルミニウム原子換算で1.1875mmo
l、引き続き、化合物(A−1)を0.005mmol加え
重合を開始する。常圧のエチレンガス雰囲気下、25℃
で60分間反応させた後、少量のイソブタノールを添加
することにより重合を停止した。重合終了後、反応物を
大量のメタノールに投入してポリマーを全量析出させた
後、塩酸を加えてグラスフィルターで濾過した。ポリマ
ーを80℃、10時間で減圧乾燥した後、ポリエチレン
を0.04g得た。チタン1molあたりの重合活性は16
kg/molhであり、得られたポリエチレンの極限粘度[η]
は7.6dl/gであった。
を用い、実施例5と同様の条件で重合反応を行った結
果、ポリエチレンを0.10g得た。ジルコニウム1molあた
りの重合活性は40kg/molhであり、得られたポリエチ
レンの極限粘度[η]は9.1dl/gであった。
を用い、実施例5と同様の条件で重合反応を行った結
果、ポリエチレンを0.03g得た。チタン1molあたりの重
合活性は12kg/molhであり、得られたポリエチレンの
極限粘度[η]は6.9dl/gであった。
を用い、実施例5と同様の条件で重合反応を行った結
果、ポリエチレンを0.06g得た。ジルコニウム1molあ
たりの重合活性は24kg/molhであり、得られたポリエ
チレンの極限粘度[η]は3.4dl/gであった。
のガラス製オートクレーブにトルエン250mlを装入
し、液相および気相をエチレン100リットル/hr で飽
和させる。その後、トリイソブチルアルミニウム(TI
BA)を0.25mmol、引き続き化合物(A−2)
を0.005mmol、トリフェニルカルベニウムテト
ラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(TrB)
を0.006mmol加え重合を開始する。常圧のエチ
レンガス雰囲気下、25℃で1時間反応させた後、少量
のイソブタノールを添加することにより重合を停止す
る。重合終了後、反応物を大量のメタノールに投入して
ポリマーを全量析出させた後、塩酸を加えてグラスフィ
ルターで濾過した。ポリマーを80℃、10時間で減圧
乾燥した後、ポリエチレンを0.18g得た。ジルコニ
ウム1molあたりの重合活性は72kg/molhであり、得ら
れたポリエチレンの極限粘度[η]は4.4dl/gであっ
た。
を示す説明図である。
Claims (9)
- 【請求項1】下記一般式(I)で表される遷移金属化合
物。 【化1】 (式中、Mは、周期律表第3〜11族の遷移金属原子を
示し、mは、1〜6の整数を示し、Aは、酸素原子、イ
オウ原子、セレン原子もしくは結合基−R5を有する窒
素原子を示す。Bは、Nと結合する基−Rbと−Rc、=
NRd、または=CReRfを示す。R1〜R5および、Rb
〜Rfは、Rのそれぞれが互いに同一でも異なっていて
もよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ
環式化合物残基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有
基、イオウ含有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマ
ニウム含有基、またはスズ含有基を示し、これらのうち
の2個以上が互いに連結して環を形成していてもよい。
また、mが2以上のときは、R1〜R5および、Rb〜Rf
で示される基のうち2個の基が連結されていてもよく、
またRのそれぞれ同士は、互いに同一でも異なっていて
もよく、nは、Mの価数を満たす数であり、Xは、水素
原子、ハロゲン原子、炭化水素基、酸素含有基、イオウ
含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、アルミニウム含有
基、リン含有基、ハロゲン含有基、ヘテロ環式化合物残
基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有
基を示し、nが2以上の場合には、Xで示される複数の
基は互いに同一でも異なっていてもよく、またXで示さ
れる複数の基は互いに結合して環を形成してもよい。) - 【請求項2】下記一般式(II)で表される遷移金属化合
物。 【化2】 (式中、M、Xおよびnは前記と同じ。mは、1〜6の
整数を表す。Aは結合基−R6を有する酸素原子、イオ
ウ原子もしくはセレン原子、または結合基−R7と−
R8、=NR9、または=CR10R11を有する窒素原子を
示す。Bは結合基−R aまたはNと結合する基−Rbと−
Rc、=NRd、または=CReRfを示す。R1〜R11お
よびRa〜Rfは、Rのそれぞれが互いに同一でも異なっ
ていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、
ヘテロ環式化合物残基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ
素含有基、イオウ含有基、リン含有基、ケイ素含有基、
ゲルマニウム含有基、またはスズ含有基を示し、これら
のうちの2個以上が互いに連結して環を形成していても
よい。また、mが2以上のときは、R1〜R11およびRa
〜Rfで示される基のうち2個の基が連結されていてもよ
く、またRのそれぞれ同士は、互いに同一でも異なって
いてもよい。また、Mは,Nおよび/またはOと結合し
ている。) - 【請求項3】下記一般式(III)で表される遷移金属化
合物。 【化3】 (式中、M、Xおよびnは前記と同じ。mは1〜3の整
数を表す。Aは、酸素原子、イオウ原子、セレン原子も
しくは結合基−R5を有する窒素原子を示す。Bは結合
基−RaまたはNと結合する基−Rbと−Rc、=NRd、
または=CReRfを示す。R1〜R5およびRa〜Rfは、
Rのそれぞれが互いに同一でも異なっていてもよく、水
素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ環式化合物
残基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ
含有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
基、またはスズ含有基を示し、これらのうちの2個以上
が互いに連結して環を形成していてもよい。また、mが
2以上のときは、R1〜R5およびRa〜Rfで示される基
のうち2個の基が連結されていてもよく、またRのそれ
ぞれ同士は、互いに同一でも異なっていてもよい。ま
た、Mは,Nおよび/またはOと結合している。) - 【請求項4】下記一般式(IV)で表される遷移金属化合
物。 【化4】 (式中、M、Xおよびnは前記と同じ。mは1〜6の整
数を表す。Aは結合基−R6を有する酸素原子、イオウ
原子もしくはセレン原子、または結合基−R7と−R8、
=NR9、または=CR10R11を有する窒素原子を示
す。Bは、Nと結合する基−Rbと−Rc、=NRd、ま
たは=CReRfを示す。また、Rのそれぞれは、前記と
同じ。R1〜R4、R6〜R11およびRb〜Rfは、Rのそ
れぞれが互いに同一でも異なっていてもよく、水素原
子、ハロゲン原子、炭化水素基、ヘテロ環式化合物残
基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含
有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有
基、またはスズ含有基を示し、これらのうちの2個以上
が互いに連結して環を形成していてもよい。また、mが
2以上のときは、R1〜R4、R6〜R11およびRb〜Rf
で示される基のうち2個の基が連結されていてもよく、
またRのそれぞれ同士は、互いに同一でも異なっていて
もよい。) - 【請求項5】(A)下記一般式(I')で表される化合
物、下記一般式(II')で表される化合物、下記一般式
(III')で表される化合物および下記一般式(IV')で
表される化合物から選ばれた化合物または該化合物と塩
基との接触生成物と、MXk(kはMの価数を満たす数
で、Xは前記と同じ)とを反応させて得られる遷移金属
化合物。 【化5】 (Aは、酸素原子、イオウ原子、セレン原子もしくは結
合基−R5を有する窒素原子を示す。Bは、Nと結合す
る基−Rbと−Rc、=NRd、または=CReRfを示
す。Rのそれぞれは、前記と同じ。) 【化6】 (Aは結合基−R6を有する酸素原子、イオウ原子もしく
はセレン原子、または結合基−R7と−R8、=NR9、
または=CR10R11を有する窒素原子を示す。Bは結合
基−Raを示す。また、Rのそれぞれは、前記と同
じ。) 【化7】 (Aは、酸素原子、イオウ原子、セレン原子もしくは結
合基−R5を有する窒素原子を示す。Bは結合基−Raを
示す。また、Rのそれぞれは、前記と同じ。) 【化8】 (Aは結合基−R6を有する酸素原子、イオウ原子もし
くはセレン原子、または結合基−R7と−R8、=N
R9、または=CR10R11を有する窒素原子を示す。B
は、Nと結合する基−Rbと−Rc、=NRd、または=
CReRfを示す。また、Rのそれぞれは、前記と同
じ。) - 【請求項6】 (A)請求項5で得られる遷移金属化合
物と(B)(B-1) 有機金属化合物、(B-2) 有機アルミニ
ウムオキシ化合物、および(B-3) 遷移金属化合物(A)
と反応してイオン対を形成する化合物よりなる群から選
ばれる少なくとも1種の化合物とからなることを特徴と
するオレフィン重合用触媒。 - 【請求項7】 (A)請求項1から4のいずれかに記載
された遷移金属化合物と(B)(B-1) 有機金属化合物、
(B-2) 有機アルミニウムオキシ化合物、および(B-3) 遷
移金属化合物(A)と反応してイオン対を形成する化合
物よりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物とか
らなることを特徴とするオレフィン重合用触媒。 - 【請求項8】 オレフィン重合用触媒が、さらに、担体
(C)とからなることを特徴とする前記請求項6および
7のいずれかに記載のオレフィン重合用触媒。 - 【請求項9】 請求項6ないし8に記載のオレフィン
重合用触媒の存在下にオレフィンを重合または共重合す
ることを特徴とするオレフィンの重合方法。
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