JP2000086008A - 印刷版の搬送装置及び印刷版の搬送方法 - Google Patents

印刷版の搬送装置及び印刷版の搬送方法

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JP2000086008A
JP2000086008A JP25786298A JP25786298A JP2000086008A JP 2000086008 A JP2000086008 A JP 2000086008A JP 25786298 A JP25786298 A JP 25786298A JP 25786298 A JP25786298 A JP 25786298A JP 2000086008 A JP2000086008 A JP 2000086008A
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transport
plate
printing
conveying
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JP25786298A
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English (en)
Inventor
Atsuyoshi Hida
篤慶 飛田
Masaru Yamamoto
勝 山本
Akihiro Shimamura
昭弘 島村
Kazuhiro Murakami
和宏 村上
Masanori Yabuki
正則 矢吹
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 PS版100を複数の方向(殖版機104及
びオートフィーダ装置118)から送り込むことがで
き、自動現像装置114への搬送中に印字装置110に
よって所定の情報をバーコードで印字することができ
る。また、搬出方向においても複数の方向(自動現像装
置114及びストッカー装置116)へ送り出すことが
できるため、汎用性が高く、作業効率も向上する。 【解決手段】 殖版機から自動現像機への自動搬送ライ
ン上において、印刷版の所望の位置を基準として印字処
理が可能であり、かつ自動化ラインに負担をかけずに印
刷版の途中挿入、途中排出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像が記録された
印刷版を受け取り、所定の方向へ案内搬送するための印
刷版の搬送装置及び印刷版の搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
感光性平版印刷版(以下、PS版という)に画像を記録
し、現像する場合の工程として、まず、殖版機にPS版
をセットし、予め設定されたレイアウトに従って画像を
記録し、その後、自動現像機へ送り込むことによって顕
像化するようになっている。
【0003】この場合、殖版機と自動現像機との間に
は、PS案を受け渡すための搬送系としての搬送装置が
設けられている。一般に、殖版機から排出されたPS版
は直線的に搬送され、前記搬送装置によってそのまま搬
送を継続し、自動現像機の挿入口へと案内される。すな
わち、殖版機から自動現像機までを完全に自動化するこ
とができる。
【0004】ここで、PS版には所定の位置に情報を付
与することが行われており、従来は殖版機において、情
報がバーコード化されて印字されたラベルを貼り付ける
ようにしていた。なお、このようなラベルの貼り付け作
業は、煩雑な作業であるため、現在では、PS版に直接
インクジェットプリンタ(IJP)等を適用して情報
(バーコード情報)を印字するタイプも存在する。
【0005】また、PS版の処理には、前記完全自動化
されたライン以外から自動現像機へ送り込むイレギュラ
ーな作業工程も存在しており、このようなPS版は、別
の自動現像機で処理するか、一連の自動処理が終了して
から行うようにしていた。
【0006】さらに、殖版機でのPS版への画像記録作
業にトラブルがあった場合、現像処理を行わずに排出す
る必要があるが、この場合、ラインを止めて不良のPS
版を排出していた。
【0007】このように、自動化されたラインに沿って
処理される以外に、印字、途中挿入、途中排出等、様々
なイレギュラーな作業が存在しており、これらの作業
は、通常の処理を停止することになり、作業効率が悪い
という問題点が生じていた。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、殖版機から自
動現像機への自動搬送ライン上において、印刷版の所望
の位置を基準として印字処理が可能であり、かつ自動化
ラインに負担をかけずに印刷版の途中挿入、途中排出さ
せることができる印刷版の搬送装置及び搬送方法を得る
ことが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、印刷版へ画像を記録するための殖版機と、画像が記
録された印刷版を現像処理するための現像機と、の間を
連結する搬送ラインとして設けられる印刷版の搬送装置
であって、搬送されてくる印刷版を複数の方向から受け
取って支持すると共に、複数の方向へ選択的に搬送する
搬送手段と、前記搬送手段を制御して、前記支持された
印刷版を所定の位置に位置決めする位置決め制御手段
と、前記位置決め制御手段で位置決めされた印刷版の所
定の位置に所定の情報を印字する印字手段と、を有して
いる。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、搬送手段
には、殖版機から排出される印刷版のみならず、この殖
版機からの搬送方向とは別の方向からも印刷版を受け取
ることができる。従って、別の工程で画像を記録した印
刷版を途中挿入することができる。
【0011】また、この搬送手段では、予め定められた
現像機への送り方向のみならず、この現像機への送り方
向以外にも印刷版を送り出すことができる。従って、現
像ば不要な印刷版(例えば、画像記録工程によって不良
と判断された印刷版等)を現像機へ送らず、途中排出す
ることができる。
【0012】さらに、搬送手段により搬送される印刷版
は、位置決め制御手段により所定の位置に位置決めする
ことができる。位置決めされた印刷版は、印字手段によ
って所定の情報が所定の位置に印字される。情報の印字
は、適用される印刷版によって様々であるが、この搬送
手段で搬送途中で、所望の位置(例えば、搬送方向先端
左角等)を基準として位置決めできるため、様々な要求
に容易に応じることができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、予め設定された
搬送ラインの前工程から送られてくる第1の印刷版、或
いは前記前工程とは異なる方向から送られてくる第2の
印刷版をそれぞれ受取り可能とされ、予め設定されたラ
インの後工程、或いは前記後工程とは異なる方向へ送り
出す印刷版の搬送装置であって、前記第1の印刷版及び
第2の印刷版を支持し、前記前工程からの搬送方向の延
長方向に搬送案内する第1の搬送手段及び前記第1の印
刷版及び第2の印刷版を支持し、前記前工程からの搬送
方向とは直交する方向に搬送案内する第2の搬送手段を
備えた印刷版支持手段と、前記第2の搬送手段を前記第
1の搬送手段による第1の印刷版及び第2の印刷版の支
持面よりも上側の支持位置及び下側の退避位置に移動さ
せる移動手段と、前記移動手段を制御して、前記第1の
印刷版及び第2の印刷版を、前記第1の搬送手段で支持
するか、第2の搬送手段で支持するかを選択し、それぞ
れの駆動力で第1の印刷版及び第2の印刷版を前記前工
程からの搬送方向の延長方向、或いは前記延長方向とは
直交する方向に搬送する搬送制御手段と、前記搬送制御
手段により第1の印刷版及び第2の印刷を搬送路上の所
定位置に位置決めした状態で作動し、前記第1の印刷版
及び第2の印刷版の所定位置に情報を印字する印字手段
と、を有している。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、予め設定
された搬送ラインの前工程(例えば、殖版機)から送ら
れてくる第1の印刷版と、この前工程とは異なる方向か
ら送られてくる第2の印刷版と、があり、これを印刷版
支持手段によって支持する。
【0015】印刷版支持手段は、第1の搬送手段及び第
2の搬送手段を備えており、支持しあ第1の印刷版又は
第2の印刷版を、前工程からの搬送方向と同一の第1の
搬送方向又は第1の搬送方向とは直交する第2の搬送方
向へ搬送することができる。
【0016】すなわち、前後左右に第1の印刷版及び第
2の印刷版を移動できることになる。ここで、搬送制御
手段では、第1の印刷版又は第2の印刷版を第1の搬送
手段で支持するか、第2の搬送手段で支持するかを選択
し、選択された第1の搬送手段又は第2の搬送手段の何
れかによって搬送する。この搬送によって第1の搬送手
段又は第2の搬送手段を所定の位置に位置決めする。
【0017】位置決め後は、印字手段によって第1の搬
送手段又は第2の搬送手段の所定の位置に所定の情報を
印字する。
【0018】印字が終了した第1の搬送手段又は第2の
搬送手段は、搬送制御手段により、搬送方向が選択さ
れ、第1の搬送方向又は第2の搬送方向へ搬送され、印
刷版支持手段による支持位置から排出される。
【0019】このように、印刷版支持手段によって支持
される印刷版(第1の印刷版及び第2の印刷版)は、前
後左右に自由に搬送することができ、次工程等へ送り出
す前に、所定の位置に位置決めして第1の印刷版及び第
2の印刷版の所定の位置に所定の情報を印字することが
できる。
【0020】請求項3に記載の発明は、前記請求項2に
記載の発明において、前記印字手段における、前記第1
の搬送方向に沿った下流側に設けられ、前記印字手段に
よる情報印字後の第1の印刷版又は第2の印刷版を受け
取り、前記第1の搬送方向と同一の方向、或いは第1の
搬送方向と直交する方向に選択的に搬送する第3の搬送
手段を備えた第2の印刷版支持手段を、さらに有するこ
とを特徴としている。
【0021】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
における印刷版支持手段とほぼ同一構成の第2の印刷版
支持手段を配設し、これらの間に印字手段を配置するこ
とによって、前工程から後工程までを所望のパス長とし
ている。これにより、印字手段よりも手前側、すなわち
請求項2における印刷版支持手段を受け取り専用とし、
印字手段よりも奥側、すなわち第2の印刷版支持手段を
排出専用とすることができ、印刷版(第1の印刷版又は
第2の印刷版)の取り回しの自由度が増し、作業効率を
向上することができる。
【0022】請求項4の発明は、前記請求項2又は請求
項3に記載の発明において、前記第1の搬送手段が所定
のピッチで配列された複数の搬送ローラで構成され、前
記第2の搬送手段が前記複数の搬送ローラ間に配設さ
れ、前記ローラの軸線方向に移動するループ状の複数の
ベルトで構成されており、前記移動手段では、前記ベル
トの緊張状態を調整することによって、当該ベルトを支
持位置又は退避位置とすることを特徴としている。
【0023】請求項4に記載の発明によれば、印刷版支
持手段(及び第2の印刷版支持手段)における、第1の
印刷版及び第2の印刷版の前後左右の移動を可能にする
構造の実施態様であり、第1の搬送手段を所定のピッチ
で配列された複数の搬送ローラで構成し、第2の搬送手
段を前記複数の搬送ローラ間に配設され、前記ローラの
軸線方向に移動するループ状の複数のベルトで構成して
いる。
【0024】移動手段は、例えば装置が設置される床面
と平行な軸線でループ状(トラック状)に移動している
上側のベルトの内面側に位置する昇降部を備えている。
昇降部が降下位置では、ベルトには緊張力がなく弛んで
おり、上側のベルトは搬送ローラの下方位置となってい
る(退避位置)。この状態では、搬送ローラが第1の印
刷版及び第2の印刷版を支持することになり、この第1
の印刷版及び第2の印刷版を第1の搬送方向に搬送する
ことができる。
【0025】また、前記昇降部を上昇させると、前記上
側のベルトが搬送ローラよりも上方位置となり、第1の
印刷版及び第2の印刷版を支持する(支持位置)。この
状態でベルトを駆動させることにより、ベルトによって
第1の印刷版及び第2の印刷版を第2の搬送方向へ搬送
することができる。
【0026】請求項5に記載の発明は、予め設定された
搬送ラインの前工程である殖版機から第1の搬送方向に
沿って送られてくる印刷版を受取って、当該印刷版の搬
送方向先端部が第1のストッパに当接するまで前記第1
の搬送方向と同一方向に搬送を継続し、前記印刷版の先
端部が第1のストッパに当接した時点で、前記第1の搬
送方向と直交する第2の搬送方向に搬送方向を転換し
て、印刷版を搬送し、前記印刷版の搬送方向先端部が第
2のストッパに当接するまで第2の搬送方向への搬送を
継続し、前記印刷版の先端部が第2のストッパに当接し
た時点で、当該印刷版の所定の位置に所定の情報を印字
し、必要に応じて、前記印刷版を第2の搬送方向と反対
方向に搬送して、前記第1の搬送方向のセンター位置に
合わせた後、この印刷版を第1の搬送方向に搬送して、
予め設定された搬送ラインの後工程である現像機に送り
出す、ことを特徴としている。
【0027】請求項5に記載の発明によれば、印刷版を
殖版機から現像機へ搬送する際に、この受渡途中で情報
の印字を行う場合の搬送方法を示している。
【0028】まず、殖版機によって画像が記録された印
刷版が第1の搬送方向に沿って送られてくるのを受け取
り、そのままこの第1の搬送方向に沿って搬送する。
【0029】この第1の搬送方向の延長方向には、第1
のストッパピンが突出されており、印刷版はこの第1の
ストッパピンに当接することによって第1の搬送方向の
位置決めがなされる。
【0030】ここで、例えば、複数の第1のストッパピ
ンを配置し、それぞれに印刷版の先端部を検出するセン
サを取付けており、少なくとも2個のセンサで印刷版の
先端部を検出することで、搬送を停止すれば、仮に印刷
版が斜め向きで搬送されてきたとしても、第1のストッ
パピンによる搬送停止時には、確実に正規の向きで位置
決めすることができる。
【0031】第1のストッパピンで位置決めされた印刷
版は、第2の搬送方向に搬送される。この第2の搬送方
向は、第1の搬送方向とは直交する方向であり、例え
ば、請求項4で示した構成で搬送方向の転換は可能であ
る。
【0032】この第2の搬送方向の延長方向には、第2
のストッパピンが突出されており、印刷版はこの第2の
ストッパピンに当接することによって第2の搬送方向の
位置決めがされる。なお、この第2のストッパピンによ
る位置決めも、上記と同様に少なくとも2箇所のセンサ
で検出することが望ましい。
【0033】この状態では、印刷版の第1の搬送方向先
端部及び第2の搬送方向先端部で位置決めされたことに
なり、当初の搬送方向(第1の搬送方向)を基準とする
と前方左角部が位置決め基準となっている。この前方左
角部は、予め設定された印刷版に所定の情報を印字する
ための機構の基準位置とされており、これにより、所定
情報が印刷版の予め定められた所定の位置に確実に印字
される。
【0034】印字が完了した印刷版は、現像機へ搬送さ
れるが、現像機へはセンターを合わせて第1の搬送方向
へ搬送する必要がある。例えば、印刷版が小さいサイズ
の場合には、印字のための基準位置に位置決めしたとき
に、上記の如く、搬送路の左寄りとなることになる。そ
こで、このような小さいサイズの印刷版の場合には、印
刷版を第2の搬送方向と反対方向に搬送して、前記第1
の搬送方向のセンター位置に合わせる。なお、印刷版が
大きいサイズの場合には、印字基準位置に合わせたとし
てもセンター位置が大きくずれていないため、この搬送
は不要となる。
【0035】このように、請求項5の発明では、殖版機
から現像機までの搬送パス中に、印刷版を前後左右に自
由に搬送することができ、殖版機からの搬送が印字のた
めの基準位置からずれていたとしても、この現像機へ送
り込む前に所定の位置決めが可能であり、かつ、現像機
へは適正な状態(センター合わせ)で送り出すことがで
きる。
【0036】なお、印刷版を自由に搬送できるため、殖
版機からの印刷版以外の印刷版を受け取ることもでき、
現像機へ送り込まずに途中で排出することも可能とな
る。
【0037】
【発明の実施の形態】図1乃至図3には本発明に係る印
刷版の搬送装置を含む、感光性平版印刷版(以下、PS
版という)100へ画像を記録し、現像処理するまでの
自動ライン102の実施の形態が示されている。
【0038】PS版100には、自動ライン102を最
上流側に位置する殖版機104により所定のフォーマッ
トで画像が記録される。なお、PS版100への画像の
記録は、予め準備された写真フィルムを重ね合わせ、光
源からの光を照射することによって、PS版100のベ
ース面に塗布された感光層を露光するようになってい
る。感光層は光が当たった部分が硬化するため、後述す
る現像機において、硬化しなかった感光層をかきおとす
ことにより、PS版100面に凹凸の画像を形成するこ
とができる。
【0039】殖版機104の下流側には、前記搬送装置
の一部を構成する搬入側搬送装置106が配設されてい
る。この搬入側搬送装置106は、平面視で矩形(長方
形)とされ、その短辺側の一方に対応して前記殖版機1
04が配置されている。
【0040】この搬入側搬送装置106の長辺側の一方
には、オートフィーダ装置108が配設されている。オ
ートフィーダ装置108は、複数のPS版を重ね合わ
せ、かつ斜めに立てかけた状態で支持する支持板と、こ
の支持板からPS版を1枚毎に受け取って斜めに立てか
け、その後下端部を押し上げることによって上端部を水
平方向に送り出すフィード板と、が略V字形に組み付け
られた構造となっており、殖版機104以外から前記搬
入側搬送装置106へPS版100を送り込む際に適用
されている。
【0041】前記殖版機104が対応配置された短辺と
は反対側の短辺側には、印字装置110が配設されてい
る。この印字装置110は、インクジェットプリンタ
(IJP)タイプであり、前記搬入側搬送装置106の
短辺に沿って走査する構造となっており、搬入側搬送装
置106に支持されるPS版100の所定の位置に走査
印字することが可能となっている。
【0042】印字装置110の下流側には搬出側搬送装
置112が配設されている。この搬出側搬送装置112
は、前記搬入側搬送装置106とほぼ同一の構造とさ
れ、平面視で矩形(長方形)とされている。すなわち、
この搬出側搬送装置112の短辺の一方が前記印字装置
110に対向している。
【0043】この搬出側搬送装置112の他方の短辺側
には、自動現像装置114が対応配置されており、搬出
側搬送装置112から送り出されるPS版100を受け
取り、現像処理する構成となっている。
【0044】この現像処理では、前述の如く、現像液に
よって膨潤させ、かつブラシローラを用いて感光層をブ
ラッシングすることにより、PS版の画像記録(露光)
の際に光が当たらなかった箇所をかきおとし、凹凸の画
像を得るようになっている。なお、自動現像装置114
には、上記現像処理を行う現像部の他に、感光層の表面
を洗浄する水洗部、感光層を不感脂化液でコーティング
するフィニッシャー部、PS版100を乾燥する乾燥部
と、が設けられ、PS版100は各工程を自動的に搬送
され、排出されるようになっている。
【0045】前記搬出側搬送装置112の長辺の一方に
は、ストッカー装置116が対応配置されている。この
ストッカー装置116は、搬出側搬送装置114から送
り出されてくるPS版100を受け取り、斜めに立てか
けた状態で支持する受け取り部と、この受け取り支持部
で受け取ったPS版100を重ね合わせて立てかけて支
持する支持部と、で構成され、これらが互いに略V字形
に組み付けられている。
【0046】上記の如く、本実施の形態に係る自動ライ
ンでは、殖版機104、搬入側搬送装置106、印字装
置110、搬出側搬送装置112、自動現像機114が
直線的に配列され、これ以外に搬入側搬送装置106に
は、オートフィーダ装置108が配設され、搬出側搬送
装置112には、ストッカー装置116が配設された構
成となっている。以下に、搬入側搬送装置106、印字
装置110、搬出側搬送装置112のそれぞれの詳細な
構造について説明する。(搬入側搬送装置106)図2
に示される如く、搬入側搬送装置106は、鋼材を枠組
して構成した架台118(外形としては直方体)の上面
に複数の搬送ローラ120が配列されている。この搬送
ローラ120の軸線は全て架台118の短辺と平行とさ
れている。搬送ローラ120の軸線方向の長さは、架台
118の短辺の長さの約1/2とされており、それぞれ
2本の搬送ローラ120が同軸的に配列されている。
【0047】この同軸的に並べられた2本の搬送ローラ
120のそれぞれの回転軸は、軸受122を介して架台
118の上端部に支持されている。
【0048】搬送ローラ120は、架台118の長手方
向に沿って複数列(本実施の形態では、12列)設けら
れており、この上にPS版100が支持されるようにな
っている。
【0049】図4に示される如く、この複数の搬送ロー
ラ120の間における外側の軸受122の近傍には、ア
イドルローラ124が配置され、架台118の側面側か
ら突出する軸に軸支されている。このアイドルローラ1
24の上端部は、前記搬送ローラ120の下端部よりも
上側に位置しており、所謂千鳥配列となっている。
【0050】図2の右側から1本目と2本目の間のアイ
ドルローラ124(図2の左側)には、プーリー126
が同軸的に設けられており、このプーリー126には、
無端のベルト128が巻掛けられている。このベルト1
28は、架台118の中間ベース部130に設けられた
モータ132の回転軸に取付けられたプーリー134に
も巻掛けられている。これにより、前記アイドルローラ
124をモータ132の駆動力で回転させることができ
る。なお、このモータ132の駆動力は、前記アイドル
ローラ124(プーリー126)の回転軸136が反対
側(図5の右側)のアイドルローラ124と連結されて
いるため、この反対側のアイドルローラ124にもモー
タ132の駆動力が伝達されるようになっている。
【0051】ここで、図4に示される如く、複数のアイ
ドルローラ124には、それぞれ周面に凹凸歯が設けら
れ、この凹凸歯に噛み合う凹凸歯が内周面に設けられた
搬送伝達ベルト138が巻掛けられている。この場合、
前記搬送ローラ120の周面とアイドルローラ124の
周面とが千鳥配列されているため、搬送伝達ベルト13
8の上部は、搬送ローラ120の周面とアイドルローラ
124の周面に交互に巻掛けられ、蛇行搬送されるよう
になっている。この蛇行搬送時に、摩擦力で搬送ローラ
120を回転させる構造である。
【0052】ここで、複数の搬送ローラ120の内の前
後端の搬送ローラ120には、直接上記搬送伝達ベルト
138の駆動力(摩擦力を介した駆動力)が伝わらない
が、隣接する搬送ローラ120とチェーン140で連結
されているため、全ての搬送ローラ120を、モータ1
32の駆動力で同一方向に回転させることができる。
【0053】なお、モータ132の駆動力による搬送ロ
ーラ120の回転線速度は、最大で2640mm/min、最小で
500mm/min とされている。
【0054】ここで、搬送ローラ120による搬送方向
最下流側よりも若干手前の位置には、PS版100の先
端を検出する先端検出(減速)センサ142(図3及び
図6(C)参照)参照)が配設されいてる。この先端検
出(減速)センサ142により、PS版100を検出す
る以前は前記搬送速度を最大とし、検出後は搬送速度を
最小とするように制御される。
【0055】また、搬送ローラ120による搬送方向最
下流側位置には、4個の第1のストッパピン144が配
設され、搬送ローラ120の上端よりも高い位置及び低
い位置に軸移動されるようになっている。
【0056】すなわち、殖版機104からPS版100
を受け取ると、この時点で第1のストッパピン144を
突出させておく。受け取り当初は、最大速度でPS版1
00を搬送し、前記先端検出(減速)センサ142でP
S版100の先端を検出した時点で最小速度に切り替え
るようになっている。これにより、PS版100の第1
の第1のストッパピン144への当接力を和らげること
ができる。
【0057】各第1のストッパピン144には、それぞ
れ自動ライン方向先端検出センサ146(図3、図6
(A)及び(B)参照)が取付けられており、PS版1
00の先端を検出することができるようになっている。
ここで、少なくとも2個の自動ライン方向先端検出セン
サ146でPS版100の先端を検出し、搬送ローラ1
20の駆動を停止することにより、PS版100が斜め
搬送されてきたとしても、確実に4個の第1のストッパ
ピン144の軸芯を結ぶ線を平行な状態で停止させるこ
とができる。
【0058】図2に示される如く、殖版機104に最も
近い搬送ローラ120の上部には、搬送ローラ120に
接触するように串ローラ148が配設されている。串ロ
ーラ148は、軸線方向に断続的にローラ部が設けられ
た構造であり、このローラ部に対応して、搬送ローラ1
20との接触面は、径寸法が若干小さくなっている。こ
れにより、殖版機104から排出されるPS版100
を、確実に挟持し、複数の搬送ローラ120上に送り込
むことができる。
【0059】複数の搬送ローラ120間には、搬送ロー
ラ120の軸線方向に沿って長手方向とされる帯状の搬
送ベルト150が配設されている。
【0060】この搬送ベルト150は、それぞれ搬送ロ
ーラ120の外側の軸端近傍において3個の巻掛けロー
ラ152、154、156に互い違いに巻掛けられてお
り、所定のテンションがかけられている。
【0061】最上部の巻掛ローラ152は、各搬送ベル
ト150に搬送力を付与する駆動ローラとしての役目も
有している。このため、駆動ローラ152が回転するこ
とにより、全ての搬送ベルト150が同一搬送速度で駆
動することになる。
【0062】各搬送ベルト150の上部直線部に対応す
る位置には、昇降プレート164が配設されている。昇
降プレート164は、搬送ベルト150の上部直線部を
支持するようにその長手方向が前記搬送ローラ120の
軸線に沿って配設されている。
【0063】図7に示される如く、昇降プレート164
の下端面には、長手方向両端部近傍にそれぞれ脚部16
6の上端部が取付られており、各脚部166の下端部
は、搬送ローラ120の軸線と直交する方向に配設され
た一対の支持プレート168に固着されている。
【0064】また、一対の支持プレート168の長手方
向両端部にも脚部170が取付けられており、この脚部
170は、L字形クランク172の一端部に軸174を
介して回転可能に取付けられている。
【0065】L字形クランク172は、その屈曲部は前
記支持プレート162と平行に配設されたシャフト17
6に挿入され、このシャフト176を中心に回転可能と
なっている。
【0066】L字形クランク172の他端部は、移動プ
レート178の端部がそれぞれ軸180を介して回転可
能に取付けられている。これにより、移動プレート17
8は一対のL字形クランク172に吊り下げ状態で支持
されることになる。
【0067】移動プレート178の長手方向中心から所
定長さずれた位置には、横方向に突出するピン182が
取付けられている。
【0068】これに対応して、架台118の中間ベース
部130には、ラック・ピニオン機構部184が配設さ
れている。ラック・ピニオン機構部184のラック部1
86の両端部には、移動プレート178方向(上方向)
に延びる連結プレート188が取付けられている。連結
プレート188の上端部は略U字形の切欠部190が形
成され、前記ピン182が入り込んでいる。
【0069】ここで、ラック・ピニオン機構部184を
駆動すると、ラック部186が左右(搬送ローラ120
の軸線方向)に移動する。この移動に伴って移動プレー
ト178が移動する。なお、移動プレート178は、L
字形クランク172に吊り下げ支持されているため、左
右の移動と共に若干の上下動をするが、ピン182がU
字形の切欠部190に収容されているため、このピン1
82が切欠部190内で移動することで、上下動を吸収
している・移動プレート178が移動すると、L字形ク
ランク172をシャフト176を中心に回転させること
ができる。
【0070】このL字形クランク172の回転により、
支持プレート168が上下動し、昇降プレート164を
昇降させることができる。
【0071】ここで、昇降プレート164が最下位置に
あるときは搬送ベルト150の退避位置であり、搬送ベ
ルト150は、搬送ローラ120の上端よりも下に位置
しており、PS版100は搬送ローラ120によって支
持される。
【0072】昇降プレート164が最上位置にあるとき
は搬送ベルト150の支持位置であり、搬送ベルト15
0は、搬送ローラ120の上端よりも上に位置してお
り、PS版100は搬送ベルト150によって支持され
る。
【0073】なお、ラック・ピニオン機構部184のラ
ック部186の移動は、ラック部186の移動軌跡上に
設けられた、上端位置センサ192、下端位置センサ1
94(図7参照)によって検出され、この上端位置セン
サ192、下端位置センサ194で検出された時点で移
動を停止することにより、昇降プレート164を最上位
置(支持位置)及び最下位置(退避位置)に位置決めす
ることができる。
【0074】図1乃至図3にしめされる如く、この搬入
側搬送装置106におけるオートフィーダ装置108と
対応する一方の長辺側には、オートフィーダ装置108
からPS版100を受け入れるための搬送ローラ対19
6が配設されている。この搬送ローラ対196は、互い
に串形ローラとされており、下側のローラが駆動側とさ
れている。
【0075】この下側のローラにおける印字装置110
側の回転軸は、ギヤボックス198に挿入されており、
その内部においてモータ200の回転軸と連結されてい
る。これにより、モータ200が駆動すると、搬送ロー
ラ対196を駆動させることができ、オートフィーダ装
置108から送られているくるPS版100を挟持し、
架台118の上面に送り込むようになっている。このと
き、前記搬送ベルト150が支持位置とされ、かつ駆動
しており、PS版100はこの搬送ベルト150の駆動
力で所定の位置まで搬送される。
【0076】この搬送ローラ対196によるPS版10
0の搬送方向下流側には、PS版100の後端を検出す
る受取確認後端検出センサ202が設けられ、この受取
確認後端検出センサ202でPS版100の後端を検出
するまで搬送は継続され、停止される。
【0077】なお、搬送ローラ対196が設けられた長
辺とは反対側の長辺近傍には、PS版100の先端を検
出する限界位置先端検出センサ204が設けられてい
る。
【0078】この限界位置先端検出センサ204の取付
位置は、PS版100のサイズリミット位置であり、こ
の限界位置先端検出センサ204によりオートフィーダ
装置108から搬送されてくるPS版100の先端が、
前記受取確認後端検出センサ202によるPS版100
の後端検出よりも先に検出された場合には、PS版10
0がこの搬入側搬送装置106による搬送可能なサイズ
を超えていると判断され、PS版100はオートフィー
ダ装置108へ戻されるようになっている。
【0079】また、前記搬送ローラ対196と受取確認
後端検出センサ202との間には、搬送ローラ対196
の軸線方向に沿って均等に4個の第2のストッパピン2
06が前記支持位置の搬送ベルト150の上端よりも高
い位置及び低い位置に軸移動されるようになっている。
【0080】すなわち、第2のストッパピン206は、
前記殖版機104から送られ、第1のストッパピン14
4によって位置決めされたPS版100、或いはオード
フィーダ装置108から送られ、受取確認後端検出セン
サ202によって後端が検出されたPS版100が、搬
送ローラ対196方向に移動するときの位置決めピンと
しての泊目を有している。
【0081】各第2のストッパピン206には、それぞ
れベルト搬送方向先端検出センサ207が取付けられて
おり、PS版100の搬送ベルト150によるオーフィ
ーダ装置108方向への搬送方向の先端を検出すること
ができるようになっている。ここで、少なくとも2個の
ベルト搬送方向先端検出センサ207でPS版100の
搬送方向先端を検出し、搬送ベルト150の駆動を停止
することにより、PS版100が斜め搬送されてきたと
しても、確実に4個の第2のストッパピン206の軸芯
を結ぶ線を平行な状態で停止させることができる。 (印字装置110)図5及び図8に示される如く、印字
装置110は、搬入側搬送装置106の搬送ローラ12
0による搬送方向(自動ライン搬送方向)の下流側に対
応する短辺側に沿って設けられている。
【0082】印字装置110は、印字部208と、印字
部208を支持する支持ブロック210と、この支持ブ
ロック210が螺合される雄ねじが形成されたシャフト
212と、によって構成されている。
【0083】シャフト212の一端部は、駆動源として
のモータ214の回転軸に連結されている。また、シャ
フト212の他端部は、軸受216を介して支持され、
シャフト212が搬送ローラ120の軸線と平行となる
ように配設されている。
【0084】ここで、モータ214が駆動を開始する
と、支持ブロック210がシャフト212の回転に応じ
て軸線方向に移動し、印字部208を走査することがで
きる。
【0085】ここで、前記第1のストッパピン144に
よって位置決めされ、かつ第2のストッパピン206に
よって位置決めされたPS版100の搬送ローラ120
による搬送方向先端部が、印字部208による走査軌跡
となっている。
【0086】この場合、第2のストッパピン206によ
って位置決めされた位置が基準位置であり、印字部20
8の原点位置と一致しており、この原点位置を基準とし
て印字部208は走査され、所定の情報を所定の位置に
印字することができる。なお、この印字部208では、
バーコードが印字されるようになっている。
【0087】また、前記位置決めされたPS版100の
下方には、受け板218が昇降可能に取付けられてい
る。この受け板218は、印字部208での印字中にP
S版100の先端部が垂れ下がることがないように上昇
し、PS版100を支持して平面性を維持するようにな
っている。なお、受け板218は、印字以外は、下降さ
れた退避位置に配置されている。 (搬出側搬送装置112)図1に示される如く、搬出側
搬送装置112は、前記搬入側搬送装置106とほぼ同
一の構成とされているため、搬入側搬送装置106の構
成の説明で用いた符号の末尾に”D”を付し、構成の説
明を省略する。
【0088】搬出側搬送装置112では、印字装置11
0を通過して送られてくるPS版100の搬出方向を選
択的に切り替えて案内するようになっており、自動現像
装置114へ送り込む場合には、印字装置110から受
け取るときの搬送方向と一致するため、搬送ベルト15
0Dを退避位置に維持し、搬送ローラ120Dを搬送ロ
ーラ120と等速度で回転駆動させ、そのまま直線的に
送り、自動現像装置114へ送り込む。
【0089】一方、何らかの原因で、現像不要(例え
ば、画像記録ミス等)と判断された場合、印字装置11
0から送り込まれてくるPS版100を全て受け取った
時点で搬送を停止し、搬送ベルト150を支持位置に移
動(上昇)させ、搬送ベルト150に駆動力を与える。
これにより、PS版100は、前記自動現像装置114
への送り方向とは直交する方向に搬送され、ストッカー
装置116へと送り出される。
【0090】なお、搬出側搬送装置112には、前記オ
ーフォフィーダ装置118からPS版100受け取る搬
送ローラ対196 は設けられていないが、必要であれば取
り付けは可能である。
【0091】以下に本実施の形態の作用を図9及び図1
0のフローチャートに従い説明する。
【0092】まず、図9のステップ300では、各部の
初期設定を行う。すなわち、搬送ベルトを退避位置と
し、第1のストッパピン144及び第2のストッパピン
206を引込位置とし、支持プレート168を退避位置
する。
【0093】次のステップ302では、PS版100の
サイズを認識すると共に、搬入方向及び搬出方向を認識
する。すなわち、PS版100のサイズは大きく分けて
大小の2種類あり、自動現像装置114への投入の際に
センター合わせで送り込む必要があるからである。ま
た、PS版100は、殖版機104から送り込まれる場
合とオートフィーダ装置108から送り込まれる場合が
あり、また、自動現像装置114へ送り出す場合と、ス
トッカー装置116へ送り出す場合がある。
【0094】上記、PS版100の搬送経路等の認識が
終了すると、ステップ304へ移行して、殖版機104
からの搬送か否かが判断される。このステップ304で
肯定判定された場合には、ステップ306へ移行し、第
1のストッパピン144を突出位置へ移動し、次いでス
テップ308へ移行して搬送ローラ120を高速で回転
開始させる。なお、この搬送ローラ120の回転開始及
び第1のストッパピン144の突出位置への移動は、搬
入側搬送装置の入口にセンサを設け、このセンサで検出
した時点を起点としてもよいし、殖版機からの信号に基
づいて行ってもよい。
【0095】この状態で、殖版機104からPS版10
0が送り込まれると、PS版100は、搬送ローラ12
0に支持されながら直線的に搬送される。
【0096】この搬送中に、先端(減速)検出センサ1
42によってPS版100の先端を検出すると(ステッ
プ310)、搬送ローラ120を低速回転に減速する
(ステップ312)。これにより、その後に第1のスト
ッパピン144へ当接するときの衝撃力を緩和すること
ができる。
【0097】ステップ314で少なくとも2個の自動ラ
イン方向先端検出センサ146によりPS版100を検
出したか否かが判断される。この自動ライン方向先端検
出センサ146は、それぞれ第1のストッパピン144
に取付けられ、この第1のストッパピン144に当接し
たPS版100の先端を検出することができ、かつ2個
以上の自動ライン方向先端検出センサ144で検出する
ことにより、PS版100を正規の向き(PS版の長手
方向が搬送方向と一致する向き)で先端検出がなされ
る。
【0098】ステップ314で肯定判定されると、ステ
ップ316へ移行して搬送ローラ120の回転を停止
し、PS版100の搬送を止める。
【0099】次いで、ステップ318において、搬送ベ
ルト150を支持位置へ移動し、ステップ320へ移行
する。この移動は、ラックピンオン機構部184を動作
させることにより、容易に行え、支持位置となった搬送
ベルト150には、適正な張力を持たせることができ
る。
【0100】一方、ステップ304において、否定判
定、すなわちオートフィーダ装置108からPS版10
0が搬入される場合には、ステップ304からステップ
321へ移行する。
【0101】ステップ321では、搬送ベルト150を
支持位置へ移動し、次いでステップ322で搬送ベルト
150をPS版送り込み方向へ駆動開始する。この状態
でオートフィーダ装置108からPS版100の先端部
が送り込まれると、搬送ローラ対196によって挟持さ
れ、搬入側搬送装置106の搬送ベルト150上にPS
版100が支持される方向に搬送が継続される。なお、
この場合第1のストッパピン144は引込位置のままで
あるが、オートフィーダ装置108側で位置が決められ
ているため、問題はない。
【0102】PS版100はさらに搬送され、受取確認
後端検出センサ202で後端部を検出すれば、完全に搬
入側搬送装置106の搬送ベルト150上に至ったと判
断されるため、ステップ324では、受取確認後端検出
センサ202でPS版100の後端を検出したか否かが
判断される。
【0103】ここで、否定判定の場合には、ステップ3
26へ移行して限界位置先端検出センサ204でPS版
100の先端を検出したか否かが判断される。
【0104】このステップ326で否定判定されると、
ステップ324へ戻り、ステップ324又はステップ3
26のどちらかで肯定判定されるまで処理を繰り返す。
【0105】ここで、ステップ326で先にPS版10
0の先端を検出した場合、PS版100の後端部が搬送
ベルト150上に来る前に先端が最終位置まで到達し、
これ以上搬送できないと判断し、ステップ328へ移行
して、搬送ローラ対196を逆転させると共に、搬送ベ
ルト150を送り出し方向へ所定量駆動する。これによ
り、PS版100は元のオートフィーダ装置108へ戻
される。ステップ330では、PS版100のサイズが
処理できないサイズであるとことをメッセージ(エラー
メッセージ)し、処理を終了させる。
【0106】また、ステップ324で先に肯定判定され
た場合は、PS版100が完全に搬送ベルト150上に
到達したと判断され、ステップ320へ移行する。
【0107】ステップ320では、第2のストッパピン
206を突出位置へ移動し、次いでステップ332へ移
行して搬送ベルト150をPS版100の送り出し方向
に駆動させ、PS版100の搬送を開始する。これによ
り、PS版100は、殖版機104方向から見て右端基
準であったものが、左端基準へと移行することになる。
【0108】なお、この場合、搬送ローラ120による
搬送と同様に、第2のストッパピン206に当接する直
前で減速するようにしてもよい。
【0109】ステップ334で少なくとも2個のベルト
搬送方向先端検出センサ207によりPS版100の搬
送方向先端部を検出したと判断されると、正規の向き
(PS版100の短辺方向が搬送方向に一致する向き)
で位置決めがなされたと判断し、ステップ336へ移行
して搬送ベルト150の駆動を停止する。
【0110】次のステップ338では、印字装置110
を作動して印字処理を行う。すなわち、モータ214を
駆動させると、シャフト212が回転する。この回転に
伴って支持ブロック210がシャフト212の軸線方向
に移動するため、印字部208をPS版100の殖版機
104から自動現像装置114への搬送方向の先端部上
を走査することができる。
【0111】このとき、受け板218が支持位置に移動
し、PS版100の先端部を支持するため、PS版10
0の印字面が自身の重みで垂れ下がるようなことはな
く、平面性を維持しつつ印字処理を行うことができる。
なお、印字は情報がバーコード化されて印字される。ま
た、印字情報内容は、殖版機から受けている。
【0112】印字部208による印字処理が終了する
と、ステップ338からステップ340へ移行して、P
S版100のサイズを確認する。ここで、PS版100
のサイズが小と判定された場合には、前記左端基準とす
るときに搬入側搬送装置106の左側に偏った状態で支
持されているため、自動現像装置114への挿入位置と
しては不適切である。そこで、ステップ342へ移行し
て搬送ベルト150をPS版送り込み方向へ所定量駆動
させ、小サイズのPS版100を搬入側搬送装置のほぼ
センター位置へ移動させた後、図10のステップ344
へ移行する。
【0113】なお、ステップ340でPS版100が大
サイズと判定された場合には、前記右端基準から左端基
準への移動が少量であるため、このままの状態でも自動
現像装置114のセンターとほぼ一致しているため、ス
テップ342は飛び越して図10のステップ344へ移
行する。
【0114】ステップ344では、搬送ベルト150を
停止後、退避位置へ移動し、次いでステップ346へ移
行して搬送ローラ120を高速で回転開始する。
【0115】また、次のステップ348では、搬出側搬
送ローラ120Dを高速で回転開始し、ステップ350
へ移行する。
【0116】ステップ350では、搬出側搬送装置11
2において、PS版100の先端を検出したか否かが判
断され、肯定判定されるとPS版100が搬出側搬送装
置112に完全に移動したと判断し、ステップ352へ
移行する。ステップ352では、自動現像装置114で
の現像処理を実施するか否かが判断され、現像処理する
場合には、ステップ352からステップ354へ移行す
る。
【0117】ステップ354では、搬入側搬送装置10
6の搬送ローラ120の回転を停止し。所定時間経過し
たか否かが判断される。この所定時間中に、PS版10
0は自動現像装置114へと送り込まれる。
【0118】ステップ356で所定時間が経過したと判
断されると、ステップ358へ移行して搬出側搬送装置
112の搬送ローラ120Dの回転を停止し、ステップ
360へ移行する。
【0119】前記ステップ352において、現像処理し
ない、すなわち否定判定された場合には、ステップ35
2からステップ362へ移行し、搬入側搬送装置106
及び搬出側搬送装置112のそれぞれの搬送ローラ12
0、120Dの回転を停止し、搬送ベルト150Dを支
持位置へ移動し(ステップ364)、次いで搬送ベルト
150をPS版送り出し方向へ駆動開始する(ステップ
366)。
【0120】次のステップ368では所定時間経過した
か否かが判断される。この所定時間中に、PS版100
は、ストッカー装置116へと送り出される。
【0121】ステップ368で所定時間が経過したと判
断されると、ステップ370へ移行して搬送ベルト15
0Dの駆動を停止し、ステップ372で搬送ベルト15
0Dを退避位置へ移動させ、ステップ360へ移行す
る。
【0122】ステップ360では、全ての処理が終了し
たか否かが判断され、否定判定の場合にはステップ30
0へ戻り、次のPS版100の搬入を待つ。また、ステ
ップ360で肯定判定された場合には、処理は終了す
る。
【0123】このように、本実施の形態では、PS版1
00を複数の方向(殖版機104及びオートフィーダ装
置118)から送り込むことができ、自動現像装置11
4への搬送中に印字装置110によって所定の情報をバ
ーコードで印字することができる。また、搬出方向にお
いても複数の方向(自動現像装置114及びストッカー
装置116)へ送り出すことができるため、汎用性が高
く、作業効率も向上する。
【0124】また、搬入側搬送装置106と搬出側搬送
装置112とを設け、その途中に印字装置110を配設
することにより、通常の自動処理を直線的に設けてお
き、イレギュラー的な処理としてPS版100を直線搬
送路上に送り込んだり、PS版100をこの直線搬送路
上から排除するといった構成が取れるため、装置の配列
をシンプルにすることができ、装置設置スペースをコン
パクトにすることができる。
【0125】なお、本実施の形態では、搬入側搬送装置
106と搬出側搬送装置112とを設けたが、単一の搬
送装置において複数の方向からPS版100を送り込み
(例えば、本実施の形態と同様に殖版機104からPS
版100を受け取り)、複数の方向へPS版100を送
り出すようにしてもよい(例えば、PS版100を受け
取るときの搬送方向と直交する方向から排出)。この場
合、送り込み方向と送り出し方向とが重なってもよい
(すなわち、往復搬送)。
【0126】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る印刷版の
搬送装置及び印刷版の搬送方法は、殖版機から自動現像
機への自動搬送ライン上において、印刷版の所望の位置
を基準として印字処理が可能であり、かつ自動化ライン
に負担をかけずに印刷版の途中挿入、途中排出させるこ
とができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る自動ラインの全体構成を示
す斜視図である。
【図2】本実施の形態に係る搬入側搬送装置の斜視図で
ある。
【図3】搬入側搬送装置の平面図である。
【図4】搬送ローラの駆動系を示す側面図である。
【図5】搬送ローラ及びその下部に設けられた搬送ベル
ト昇降機構部を示す一部分解斜視図である。
【図6】本実施の形態における自動ラインに適用される
センサの構造示し、(A)は第1のストッパピン及び第
2のストッパピンに取り付けられたセンサの状態を示す
斜視図、(B)は図6(A)の側面図、(C)はその他
のセンサの斜視図である。
【図7】搬送ベルトを支持位置及び退避位置へ移動させ
るための構造を示す正面図である。
【図8】印字装置の正面である。
【図9】本実施の形態に係る制御フローチャート(前
半)である。
【図10】本実施の形態に係る制御フローチャート(後
半)である。
【符号の説明】
100 PS版 102 自動ライン 104 殖版機 106 搬入側搬送装置 108 オートフィーダ装置 110 印字装置 112 搬出側搬送装置 114 自動現像装置 116 ストッカー装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島村 昭弘 埼玉県行田市富士見町1丁目20番 岩崎電 気株式会社内 (72)発明者 村上 和宏 埼玉県行田市富士見町1丁目20番 岩崎電 気株式会社内 (72)発明者 矢吹 正則 東京都港区南麻布2−13−6 富士写真フ イルム株式会社内 Fターム(参考) 2H096 AA06 JA03 3F053 EA05 EB02 LA07 LB03 3F101 FB05 LA07 LB03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷版へ画像を記録するための殖版機
    と、画像が記録された印刷版を現像処理するための現像
    機と、の間を連結する搬送ラインとして設けられる印刷
    版の搬送装置であって、 搬送されてくる印刷版を複数の方向から受け取って支持
    すると共に、複数の方向へ選択的に搬送する搬送手段
    と、 前記搬送手段を制御して、前記支持された印刷版を所定
    の位置に位置決めする位置決め制御手段と、 前記位置決め制御手段で位置決めされた印刷版の所定の
    位置に所定の情報を印字する印字手段と、を有する印刷
    版の搬送装置。
  2. 【請求項2】 予め設定された搬送ラインの前工程から
    送られてくる第1の印刷版、或いは前記前工程とは異な
    る方向から送られてくる第2の印刷版をそれぞれ受取り
    可能とされ、予め設定されたラインの後工程、或いは前
    記後工程とは異なる方向へ送り出す印刷版の搬送装置で
    あって、 前記第1の印刷版及び第2の印刷版を支持し、前記前工
    程からの搬送方向の延長方向に搬送案内する第1の搬送
    手段及び前記第1の印刷版及び第2の印刷版を支持し、
    前記前工程からの搬送方向とは直交する方向に搬送案内
    する第2の搬送手段を備えた印刷版支持手段と、 前記第2の搬送手段を前記第1の搬送手段による第1の
    印刷版及び第2の印刷版の支持面よりも上側の支持位置
    及び下側の退避位置に移動させる移動手段と、 前記移動手段を制御して、前記第1の印刷版及び第2の
    印刷版を、前記第1の搬送手段で支持するか、第2の搬
    送手段で支持するかを選択し、それぞれの駆動力で第1
    の印刷版及び第2の印刷版を前記前工程からの搬送方向
    の延長方向、或いは前記延長方向とは直交する方向に搬
    送する搬送制御手段と、 前記搬送制御手段により第1の印刷版及び第2の印刷を
    搬送路上の所定位置に位置決めした状態で作動し、前記
    第1の印刷版及び第2の印刷版の所定位置に情報を印字
    する印字手段と、を有する印刷版の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記印字手段における、前記第1の搬送
    方向に沿った下流側に設けられ、前記印字手段による情
    報印字後の第1の印刷版又は第2の印刷版を受け取り、
    前記第1の搬送方向と同一の方向、或いは第1の搬送方
    向と直交する方向に選択的に搬送する第3の搬送手段を
    備えた第2の印刷版支持手段を、さらに有することを特
    徴とする請求項2記載の印刷版の搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の搬送手段が所定のピッチで配
    列された複数の搬送ローラで構成され、前記第2の搬送
    手段が前記複数の搬送ローラ間に配設され、前記ローラ
    の軸線方向に移動するループ状の複数のベルトで構成さ
    れており、前記移動手段では、前記ベルトの緊張状態を
    調整することによって、当該ベルトを支持位置又は退避
    位置とすることを特徴とする請求項2又は請求項3記載
    の印刷版の搬送装置。
  5. 【請求項5】 予め設定された搬送ラインの前工程であ
    る殖版機から第1の搬送方向に沿って送られてくる印刷
    版を受取って、当該印刷版の搬送方向先端部が第1のス
    トッパに当接するまで前記第1の搬送方向と同一方向に
    搬送を継続し、 前記印刷版の先端部が第1のストッパに当接した時点
    で、前記第1の搬送方向と直交する第2の搬送方向に搬
    送方向を転換して、印刷版を搬送し、 前記印刷版の搬送方向先端部が第2のストッパに当接す
    るまで第2の搬送方向への搬送を継続し、 前記印刷版の先端部が第2のストッパに当接した時点
    で、当該印刷版の所定の位置に所定の情報を印字し、 必要に応じて、前記印刷版を第2の搬送方向と反対方向
    に搬送して、前記第1の搬送方向のセンター位置に合わ
    せた後、 この印刷版を第1の搬送方向に搬送して、予め設定され
    た搬送ラインの後工程である現像機に送り出す、ことを
    特徴とする印刷版の搬送方法。
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