JP2000085988A - 給紙装置および画像形成装置 - Google Patents

給紙装置および画像形成装置

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JP2000085988A
JP2000085988A JP10255672A JP25567298A JP2000085988A JP 2000085988 A JP2000085988 A JP 2000085988A JP 10255672 A JP10255672 A JP 10255672A JP 25567298 A JP25567298 A JP 25567298A JP 2000085988 A JP2000085988 A JP 2000085988A
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Japan
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sheet material
feeding
sheet
moving
feed roller
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JP10255672A
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English (en)
Inventor
Takashi Horioka
岳志 堀岡
Otoya Kosugiyama
乙矢 小杉山
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート材に作用する搬送力を搬送中は安定さ
せるとともに、ローラ部材の摩耗に拘らず搬送距離を常
に一定に保持してジャムや斜行を防止するようにする。 【解決手段】 給送ローラ支持部材6をシート材Sの搬
送方向上流側の給紙カセット1内の待機位置から下流側
の給送位置に向けて往移動させる際には、ワンウェイク
ラッチ5によって給送ローラ3を回転させずに摩擦によ
ってシート材Sを搬送ローラ対8に向けて搬送させるよ
うにする。また、給送ローラ支持部材6をシート材Sの
搬送方向の下流側の給送位置から上流側の待機位置に向
けて復移動させる際には、給送ローラを回転させながら
シート材S上を転動させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタや複写機
などの画像形成装置に装着され、画像を記録するシート
材を給送する給紙装置および画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の給紙装置には、例えば図8に示す
ようなものがある。すなわち、図8に示す給紙装置は、
給紙カセット101内にバネ102により常時押し上げ
られる中板103を設け、この中板103上に積載され
ているシート材Sを半月状の給送ローラ104によって
給送するように構成したもので、バネ102によって中
板103を介して押し上げられているシート材Sは分離
爪105に係止され、給送ローラ104の回転によって
1枚ずつ分離給送される。
【0003】そして、この半月状の給送ローラ104に
よって給紙動作を行う場合、給送ローラ104のA部分
が、最初にシート材Sに接触し、給送ローラ104のB
部分が最後にシート材Sに接触する。
【0004】図8に示す給紙装置によれば、給送ローラ
104はシート材Sの給送動作を開始すると、給送ロー
ラ104がシート材Sから離間したホームポジションか
ら回転を始め、給送ローラ104のA部分がシート材と
接触する。これによりシート材Sは図示矢印X方向の搬
送方向に移動を始める。そして、給送ローラ104は回
転を続け、給送ローラ104のB部分とシート材Sとの
接触を最後に給送ローラ104による給送を終了してホ
ームポジションに戻る。
【0005】また、従来の給紙装置には、他の例として
例えば図9に示すようなものもある。図9に示す給紙装
置は、給紙カセット111内に収納されたシート材Sを
給送ローラ112によって給送するように構成したもの
で、給送ローラ112は給送ローラ支持部材113によ
って回転可能に支持されている。すなわち、給送ローラ
112は、給送ローラ支持部材113に取り付けられた
モータ114の軸にウォームギア115を取り付け、こ
のウォームギア115を給送ローラ112に取り付けら
れたピニオン116に噛合させることにより回転され
る。
【0006】図9に示す給紙装置によれば、給送ローラ
112は給紙動作を開始すると、モータ114が回転を
開始し、ウォームギア115、ピニオン116を介して
給送ローラ112が回転する。これにより給送ローラ1
12に接したシート材Sが搬送方向に給送される。そし
て、シート材Sが図示を省略した搬送ローラ対に搬送さ
れると、モータ114の回転は停止し、以後シート材S
は搬送ローラ対の搬送力で搬送されていく、この際、給
送ローラ112はシート材Sとの接触がなくなるまで回
転を続けたのちに停止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
給紙装置では、以下に述べるような問題点があった。
【0008】すなわち、図8および図9に示した給送ロ
ーラ104,112の外周の円弧の面を真円状に形成す
ることは製造上限界があるため、給送ローラ104,1
12の回転に伴ってシート材Sに働く搬送力が変動して
しまうことがある。
【0009】また、給送ローラ104,112は真円に
形成することができないため、搬送力を受けるシート材
Sの位置が絶えず変化するので、シート材Sの剛性も絶
えず変化する。このため、シート材Sの搬送が不安定と
なり、分離の際にシート材Sに働く給送ローラ104,
112の抵抗力に対しての挙動も不安定となり、ジャム
や斜行などの原因となり易いという問題点があった。
【0010】さらに、耐久により給送ローラ104,1
12が摩耗してくると、給送ローラ104,112の径
が減少するので、給送ローラ104,112による搬送
距離が低下するという問題があった。
【0011】そのため、従来は給送ローラ104,11
2の摩耗による搬送距離の低下を推測して回転時間やロ
ーラ径を調整して十分な搬送距離を確保したり、給送ロ
ーラ104,112を交換できるように設計しなければ
ならないという問題点があった。
【0012】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、シート材に作用する搬送力を搬
送中は安定させるとともに、給送回転手段の摩耗に拘ら
ず搬送距離を常に一定に保持してジャムや斜行を防止す
るようにした給紙装置および画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明に係る給紙装置は、シート材
を収納するシート材収納部と、該シート材収納部内の前
記シート材を搬送手段に向けて給送するようにした給送
回転手段とを有するものであって、前記給送回転手段を
支持し、前記シート材の搬送方向上流側の前記シート材
収納部内の待機位置と該搬送方向下流側の給送位置との
間を往復移動させる移動手段と、前記待機位置から前記
給送位置へ向けて該移動手段を往移動させる際に前記給
送回転手段の回転を規制し、該給送位置から該待機位置
へ向けて前記移動手段を復移動させる際に前記給送回転
手段の回転を許容する一方向回転規制部材と、を備えた
ことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明は、前記移動手段を、
前記シート材収納部の待機位置から給送位置まで往移動
した後に、該給送位置から待機位置まで復移動するよう
に制御する制御手段を設けた。
【0015】請求項3記載の発明は、前記移動手段の前
記待機位置から給送位置までの移動距離が前記給送回転
手段の周長の自然数倍からずれて設定され、かつ前記制
御手段は設定された移動距離に基づいて前記移動手段を
制御する。
【0016】請求項4記載の発明は、前記給送回転手段
を回転させるローラ駆動手段を備え、前記制御手段は、
前記移動手段が給送位置まで移動した後に前記シート材
を搬送させるように前記ローラ駆動手段の駆動を開始す
る。
【0017】請求項5記載の発明は、前記搬送手段の近
傍に、前記給送回転手段によって給送された前記シート
材を検知するシート材検知手段を設け、前記制御手段
は、該シート材検知手段が前記シート材の給送を検知し
た際に前記給送回転手段の回転方向を逆転させるように
制御するとともに、前記移動手段を復移動させるように
制御する。
【0018】請求項6記載の発明は、前記シート材の搬
送方向と反対方向に駆動力が伝達される分離部材を備
え、該分離部材を、前記移動手段の前記給送位置への移
動によって前記給送回転手段と当接させるように配設し
た。
【0019】請求項7記載の発明によれば、前記移動手
段はシート材の給送方向に沿って配置されたラックと、
該ラックに噛み合う歯車と、該歯車を回転させるモータ
とを有する。
【0020】請求項8記載の発明に係る画像形成装置
は、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の給紙装置
と、該給紙装置から送り出されたシート材に画像を形成
する画像形成手段と、を有することを特徴とする。
【0021】[作用]以上の構成に基づいて、移動手段
をシート材の搬送方向上流側のシート材収納部内の待機
位置から下流側の給送位置に向けて往移動させる際に
は、一方向回転規制部材によって給送回転手段を回転さ
せずに摩擦によってシート材を搬送手段に向けて搬送さ
せるようにする。また、前記移動手段を前記シート材の
搬送方向の下流側の給送位置から上流側の待機位置に向
けて復移動させる際には、給送回転手段を回転させなが
らシート材上を転動させるようにする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0023】〈第1の実施の形態〉図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る給紙装置を示す概略構成図、図2
は、給送ローラとシート材の接触面と、給送ローラ支持
部材とのなす角度変化に応じて給送ローラに作用する垂
直抗力の変化を示す説明図、図3は、給送ローラが給送
ローラ支持部材に押し込まれることにより加圧バネによ
る垂直抗力の増加を示す説明図である。
【0024】図1において、1は給紙カセットで、この
給紙カセット1内には加圧バネ10によって常時押し上
げられている中板11がシート材Sを積載可能に設けら
れている。2は給送ローラ支持部材6をラック4に沿っ
て移動させるためのモータで、このモータ2の軸7には
図示を省略した歯車がラック4に噛合した状態で取り付
けられるとともに、給送ローラ支持部材6の一端が取り
付けられている。そして、モータ2を介して歯車を回転
することによりラック4に沿って給送ローラ支持部材6
が移動することになる。
【0025】この給送ローラ支持部材6の他端には、図
1に示す時計回り方向にのみ回転可能な一方向回転規制
部材としてのワンウェイクラッチ5を介して給送回転部
材としての給送回転手段としての給送ローラ3が軸支さ
れている。8は給紙カセット1から給送されたシート材
Sを画像形成部に向けて搬送する搬送ローラ対で、この
搬送ローラ対8にシート材Sの先端が到達すると、モー
タ2はいままでとは逆の方向に回転する。すなわち、搬
送ローラ対8の近傍にはシート材Sの先端が到達したこ
とを検知するシート材検知手段15が設けられている。
そして、このシート材検知手段15の検知信号が制御手
段としてのCPU16を介してモータ2に送信されるよ
うに構成されている。S1 は中板11上の1番上に積載
されたシート材、S2 は中板11の上から2番目に積載
されたシート材である。なお、モータ2および給送ロー
ラ支持部材6によって移動手段を構成している。そし
て、急そうローラ支持部材6のラック4に対する取り付
け角度を規定することにより、搬送能力が一層向上する
ことになる。
【0026】図2において、Fは給送ローラ3に対する
給送ローラ支持部材6の作用力、θ,θ’は給送ローラ
3とシート材Sの接触面と、給送ローラ支持部材6との
なす角度、N、N’はシート材Sの給送ローラ3に対す
る垂直抗力である。
【0027】次に、作用について説明する。
【0028】給送ローラ支持部材6は軸7を中心にし
て、軸7に垂直な面において自由に回動し、画像形成装
置本体(図示省略)に対して給紙カセット1を着脱させ
ることにより、給送ローラ支持部材6を上下方向に回動
させる。すなわち、モータ2を回転させることにより給
送ローラ支持部材6は、軸7を中心に回転しながら、ラ
ック4に沿ってシート材搬送方向下流側となる図1に示
す矢印XL6方向に移動する。
【0029】また、給送ローラ3とシート材Sの接触面
と、給送ローラ支持部材6とのなす角度θは給紙カセッ
ト1の中板11にシート材Sが一杯に積載されている状
態では0°となり、シート材Sが中板11上からなくな
ると90°未満となる。
【0030】プリント信号に基づいてモータ2が回転す
ると、歯車が回転してラック4に沿って給送ローラ支持
部材6が図1に示す矢印XL6方向に移動を始める。すな
わち、給送ローラ3はホームポジション(待機位置)か
ら矢印XL6方向へ移動を開始する。この場合、給送ロー
ラ3には図1に示す反時計回り方向の回転力が作用する
が、ワンウェイクラッチ5が給送ローラ3の軸に介挿さ
れているために、給送ローラ3は回転せずに、シート材
S上を摺動することになる。
【0031】給送ローラ支持部材6がラック4に沿って
矢印XL6方向に移動すると、給送ローラ3とシート材S
との間に作用する摩擦による搬送力によってシート材S
が給送ローラ支持部材6の移動と共に搬送され、分離爪
9によって1枚ずつ分離されて給紙カセット1から送り
出される。
【0032】シート材Sの搬送中は、給送ローラ3とシ
ート材Sとが一体に動作するので、シート材Sは安定し
た状態で搬送される。そして、シート材Sの先端が搬送
ローラ対8に到達すると、搬送ローラ対8によってシー
ト材Sが搬送されることになる。
【0033】給送ローラ3が給送位置に到達し、給送が
終了すると、搬送ローラ対8にシート材Sが到達したこ
とをシート材検知手段15が検知する。シート材検知手
段15は検知信号をCPU16に送信し、CPU16は
これに基づいてモータ2を逆回転させて給送ローラ支持
部材6をラック4に沿って図1に示す矢印YL6方向に移
動させる。この場合、給送ローラ3は図1の時計回り方
向にシート材Sの上を回転し、ホームポジションに戻
る。
【0034】ところで、給送ローラ3によってシート材
Sを給紙カセット1から搬送ローラ対8に向けて給送さ
せようとしても、最上位のシート材S1 と2番目のシー
ト材S2 との間に作用する摩擦力とシート材Sが分離爪
9を乗り越えようとする力とが給送ローラ3によってシ
ート材Sを給送させる際の抗力として作用するために、
給送ローラ3によるシート材Sの搬送力が抗力より小さ
ければ、シート材Sを給紙カセット1から搬送させられ
ないことが考えられる。この原因はシート材Sの切断面
に発生するバリでシート材同士が一体的に接合した場合
や、厚紙などのシート材Sの剛性が大きい場合に発生す
ると考えられる。
【0035】しかしながら、このような給送ローラ3に
よるシート材Sの搬送力が抗力より小さくなる現象が発
生するときは、給送ローラ支持部材6はラック4に沿っ
て矢印XL6方向へ移動しようとするので、結果として給
送ローラ3とシート材Sの接触面と、給送ローラ支持部
材6とのなす角度θが図2に示すようにθ’へと大きく
なる。
【0036】そして、給送ローラ3とシート材Sの接触
面と、給送ローラ支持部材6とのなす角度θがθ’へと
大きくなることで、給送ローラ3はシート材Sに沈み込
むことになるので、加圧バネ10による抗力も増大し、
シート材Sの給送ローラ3に対する垂直抗力Nも増大す
る。このため、給送ローラ3がシート材Sを押し出す力
が増大し、シート材Sの搬送力が増大する。このため、
シート材Sを安定して搬送することが可能となる。
【0037】なお、本実施の形態では、シート材Sの分
離に分離爪9を用いて分離を行うようにしたが、リター
ドローラや分離パッドなどを用いた他の分離方法を使用
しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0038】〈第2の実施の形態〉次に、第2の実施の
形態を図4に基づいて詳細に説明する。
【0039】本実施の形態は、給送ローラの搬送距離を
設定したものである。
【0040】図4は本発明の第2の実施の形態に係る給
紙装置を示す概略構成図である。図4において、図1と
同一または均等な構成部分には同一符号を付して重複説
明を省略する。
【0041】同図において、12は給紙カセット1に形
成されたシート材Sを分離する斜面12である。13は
給送ローラ3を図示矢印R3方向に回転させるローラ駆
動手段としての駆動用モータで、この駆動用モータ13
は給送ローラ3がホームポジション(待機位置)H1か
ら給送位置H2まで所定の距離移動した際に、CPU1
6よりの指令に基づいて回転する。すなわち、CPU1
6は給送ローラ支持部材6が所定の距離Lだけ移動する
と、駆動用モータ13を回転させるように制御する構成
である。これにより給送ローラ3はホームポジションH
1から離間した所定の距離H2までの範囲を移動する。
給送ローラ3の直径をDとすると、H1からH2まで距
離LはL≠nπD(nは自然数)の関係を満たすように
設定する。
【0042】プリント信号に基づいてモータ2が回転す
ると、歯車が回転してラック4に沿って給送ローラ支持
部材6が図4に示す矢印XL6方向に移動を始める。すな
わち、給送ローラ3は図4に示すホームポジションH1
から矢印XL6方向へ移動を開始する。この場合、給送ロ
ーラ3には図4に示す反時計回り方向の回転力が作用す
るが、ワンウェイクラッチ5が給送ローラ3の軸に介挿
されているために、給送ローラ3は回転せずに、シート
材S上を移動することになる。
【0043】給送ローラ支持部材6がラック4に沿って
図4に示す矢印XL6方向へ移動すると、給送ローラ3と
シート材Sとの間に作用する摩擦による搬送力により給
送ローラ3の移動とともにシート材Sが搬送される。シ
ート材Sの給送中は、給送ローラ3とシート材Sとが一
体に動作するので、シート材Sは安定した状態で搬送さ
れる。さらに、給送ローラ3がH2に到達すると、駆動
用モータ13はCPU16からの指令に基づいて回転
し、給送ローラ3を回転させてシート材Sを搬送させ
る。そして、斜面12によってシート材Sが1枚ずつに
分離され、搬送ローラ対8に到達すると、搬送ローラ対
8の搬送力によってシート材Sが搬送される。給送ロー
ラ3による搬送が終了すると、モータ2は逆回転し、給
送ローラ3を反対の矢印YL6方向に移動させる。これに
より給送ローラ3はワンウェイクラッチ5によりシート
材S上を転動し、ホームポジションH1まで戻ることに
なる。
【0044】いま、H1からH2までの距離Lは、給送
ローラ3の直径をDとすると、L≠nπDの関係がある
ので、給送ローラ3がホームポジションH1に戻った際
に、前回給送した給送ローラ3部分と異なる部分がシー
ト材Sと接触することになるので、給送ローラ3の偏摩
耗を防止することができる。
【0045】なお、本実施の形態では、シート材Sの分
離に斜面分離を用いたが、前述したような他の分離方法
を使用しても同様の効果が得られる。
【0046】〈第3の実施の形態〉次に、第3の実施の
形態を図5に基づいて詳細に説明する。
【0047】本実施の形態は、給送ローラの給送動作と
その後の給送ローラの回転による給送機能を付加したも
ので、搬送距離の設定に制限を与えたものである。
【0048】図5は本発明の第3の実施の形態に係る給
紙装置を示す概略構成図である。図5において、図1と
同一または均等な構成部分には同一符号を付して重複説
明を省略する。
【0049】同図において、13は給送ローラ3の駆動
用モータ、15はシート材Sの先端が当接することによ
り回動するシート材検知手段としての先端検知レバー
で、この先端検知レバー15は、その回動により図示を
省略したフォトセンサを光透過状態とし、シート材Sの
先端が先端検知レバー15の位置に到達したことを認識
させるものである。また、モータ2は、給送ローラ支持
部材6がラック4に沿ってホームポジションH1からH
2までの範囲を移動するようにCPU16によって回転
が制御されている。
【0050】プリント信号に基づいてモータ2が回転す
ると、歯車が回転してラック4に沿って給送ローラ支持
部材6が図5に示す矢印XL6方向に移動を始める。すな
わち、給送ローラ3は図5に示すホームポジションH1
から矢印XL6方向へ移動を開始する。この場合、給送ロ
ーラ3には図5に示す反時計回り方向の回転力が作用す
るが、ワンウェイクラッチ5が給送ローラ3の軸に介挿
されているため、給送ローラ3は回転せずにシート材S
上を移動することになる。
【0051】給送ローラ3が図5の矢印XL6方向に移動
を開始すると、給送ローラ3とシート材Sとの間に作用
する摩擦による搬送力によりシート材Sが給送ローラ3
とともに矢印XL6方向へ給送される。シート材Sの搬送
中は、給送ローラ3とシート材Sとが一体で動作するの
で、シート材Sは安定した状態で搬送される。
【0052】さらに、ラック4に沿って給送ローラ支持
部材6が所定の距離搬送され、給送ローラ3がH2に到
達すると、CPU16により駆動用モータ13を駆動さ
せて給送ローラ3を時計回り方向に回転させ、給送ロー
ラ3の時計周り方向の回転によってシート材Sを給紙カ
セット1から搬送ローラ対8に向けて給送する。そし
て、斜面12でシート材Sは1枚に分離される。
【0053】その後、シート材Sが搬送ローラ対8を経
て先端検知レバー15に当接すると、CPU16は搬送
ローラ対8までシート材Sが搬送されたことをフォトセ
ンサからの信号により認識する。そして、これにより駆
動用モータ13およびモータ2が逆回転を開始し、モー
タ13によって給送ローラ3を時計回り方向に回転させ
るとともに、モータ2によって給送ローラ支持部材6を
ラック4に沿って矢印YL6方向に移動させる。これによ
り給送ローラ3はシート材Sの上を転動し、ホームポジ
ションH1まで戻ることになる。
【0054】第1の実施の形態においては、給紙カセッ
ト1内に載置されているシート材Sの先端から搬送ロー
ラ対8までの搬送距離を、給送ローラ3の矢印XL6方向
への移動距離よりも短くしなければならないから、搬送
ローラ対8をシート材載置位置に比較的接近させる必要
があった。
【0055】これに対して第2の実施の形態では、シー
ト材Sを安定して搬送することが可能となるのと同時
に、給送ローラ3の回転による搬送も加わるので、搬送
距離が増加し、搬送ローラ対8の設置位置の自由度が増
加する。例えば、図示省略したレジストローラまで給送
ローラ3によってシート材Sを搬送してもよい。
【0056】なお、本実施の形態ではシート材Sの分離
に斜面分離を用いたが、前述したような他の分離方法を
使用しても同様の効果が得られる。
【0057】〈第4の実施の形態〉次に、第4の実施の
形態を図6に基づいて詳細に説明する。
【0058】第4の実施の形態は、給送ローラ3を、給
送ローラ単独によるシート材Sの搬送としての役目以外
に、フィードローをとしての機能を付加したものであ
る。
【0059】図6は本発明の第4の実施の形態に係る給
紙装置を示す概略構成図である。図6において、図1と
同一または均等な構成部分には同一符号を付して重複説
明を省略する。
【0060】同図において、14は複数のシート材Sが
フィードローラに搬送されてきた時に1枚ずつに分離す
るリタードローラで、このリタードローラ14はシート
材Sを分離する際に、トルクリミッタ(図示省略)を介
してシート材Sを搬送方向とは逆方向に回転する。
【0061】なお、CPU16は、給送ローラ支持部材
6をラック4に沿って図6に示すホームポジションH1
からH2までの範囲を移動させるために、モータ2の回
転を制御するとともに、給送ローラ支持部材6がH2の
位置に到達して給送ローラ3とリタードローラ14とが
対応位置にあると、シート材Sを搬送ローラ対8に向け
て搬送するために、駆動用モータ13の回転を制御する
ように構成されている。さらに、CPU16はシート材
Sの先端が搬送ローラ対8に到達したことを先端検知レ
バー15が検知すると、モータ2および駆動用モータ1
3の回転を逆転させる制御を行う構成である。
【0062】プリント信号に基づいてモータ2が回転す
ると、給送ローラ支持部材6が図6においてホームポジ
ションH1から位置H2へ移動を始める。この場合、給
送ローラ3には図6に示す反時計回り方向の回転力が作
用するが、ワンウェイクラッチ5が給送ローラ3の軸に
介挿されているために、給送ローラ3は回転せずに、シ
ート材S上を摺動することになる。
【0063】給送ローラ支持部材6がラック4に沿って
ホームポジションH1からH2に向けて移動を開始する
と、給送ローラ3とシート材Sとに働く摩擦による搬送
力によりシート材Sが給送ローラ3と共に図6の左方へ
送り出される。シート材Sの搬送中は、給送ローラ3と
シート材Sが一体で動作するので、シート材Sは安定し
た状態で搬送される。さらに、給送ローラ3がH2に到
達すると、駆動用モータ13は回転を開始し、給送ロー
ラ3がシート材Sを搬送する図6に示すR13方向(時
計回り方向)に回転を開始する。このため、給送ローラ
3がフィードローラの役割を果たすことになる。
【0064】そして、この給送ローラ3とリタードロー
ラ14とによってリタード分離機構を構成し、シート材
Sを1枚ずつに分離しながら搬送する。そして、シート
材Sが搬送ローラ対8を通過し、先端検知レバー15に
よって先端を検知すると、CPU16はモータ2を逆方
向(時計回り方向)に回転させ、給送ローラ支持部材6
をホームポジションH1に向けて移動させる。この場
合、CPU16は給送ローラ3によってシート材Sを搬
送ローラ対8に向けて搬送する回転方向に引き続き駆動
用モータ13を回転させる。
【0065】このように構成することにより、シート材
Sを安定して搬送することが可能となるばかりでなく、
給送ローラとフィードローラとを兼用することができ、
コストの削減となる。
【0066】なお、上述の各実施の形態の給紙装置が装
着される画像形成装置は、例えば図7に示すように構成
されている。すなわち、画像形成装置50は図7に示す
ように内部に感光ドラム51が配設され、その感光ドラ
ム51の周りに画像形成手段を構成する現像器52およ
び転写帯電器53が配設されている。
【0067】また、感光ドラム51の給紙側には、給紙
カセット1、給送ローラ3、搬送ローラ対8およびレジ
ストローラ対59が配置され、光学走査により感光ドラ
ム51に形成された静電潜像の画先にタイミングが一致
するようにシート材Sを搬送する。
【0068】また、感光ドラム51の排紙側には、トナ
ー画像が転写されたシート材である転写材の搬送手段5
4、定着器55および排紙部56が配設されており、シ
ート材Sは、その転写面に転写されたトナー画像を定着
した後、機外の排紙トレイ57へ排出、または両面コピ
ーのために中間トレイ58へ搬送される。
【0069】実施の形態毎の効果を述べると、従来のよ
うに給送回転手段が回転しながらシート材を搬送させず
に、シート材と給送回転手段との相対位置が同じまま、
シート材を搬送するようにしたので、シート材の中で搬
送力を受ける位置が変化せず、またシート材の剛性も変
化しないために、シート材の搬送性が不安定であった
り、シート材の分離の際にシート材に働く抵抗力に対す
る挙動が不安定になったりすることがない。
【0070】また、移動手段の取り付け角度を所定の範
囲に限定することで、搬送能力を一層向上させることが
できる。
【0071】さらに、給送回転手段である給送ローラに
よってフィードローラを兼用することにより、部品点数
を減らすことができ、コストを削減できる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
移動手段をシート材の搬送方向上流側のシート材収納部
内の待機位置から下流側の給送位置に向けて往移動させ
る際には、一方向回転規制部材によって給送回転手段を
回転させずに摩擦によってシート材を搬送手段に向けて
搬送させるようにするとともに、前記移動手段を前記シ
ート材の搬送方向の下流側の給送位置から上流側の待機
位置に向けて復移動させる際には、給送回転手段を回転
させながらシート材上を転動させるようにしたので、シ
ート材に作用する搬送力を搬送中は安定させることがで
きるとともに、給送回転手段の摩耗に拘らず搬送距離を
常に一定に保持してジャムや斜行が防止できる。
【0073】給送回転手段の移動距離をその周長の自然
数倍からずれて規定することで、給送回転手段の偏った
摩耗を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る給紙装置を示
す概略構成図である。
【図2】給送ローラとシート材の接触面と、給送ローラ
支持部材とのなす角度変化に応じて給送ローラに作用す
る垂直抗力の変化を示す説明図である。
【図3】給送ローラが給送ローラ支持部材に押し込まれ
ることにより加圧バネによる垂直抗力の増加を示す説明
図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る給紙装置を示
す概略構成図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る給紙装置を示
す概略構成図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る給紙装置を示
す概略構成図である。
【図7】本発明の給紙装置が装着された画像形成装置を
示す概略構成図である。
【図8】従来の給紙装置の一例を示す概略構成図であ
る。
【図9】従来の給紙装置の他の例を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 シート材収納部(給紙カセット) 2 移動手段(モータ) 3 給送回転手段(給送ローラ) 4 移動手段(ラック) 5 一方向回転規制部材(ワンウェイクラッチ) 6 移動手段(給送ローラ支持部材) 8 搬送手段(搬送ローラ対) 13 ローラ駆動手段(モータ) 15 シート材検知手段(先端検知レバー) 16 制御手段(CPU) S シート材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F343 FA02 FB02 FB04 FC03 GA01 GB01 GC02 GD01 HD09 HD17 JA14 KB03 KB17 KB20 MB04 MB12 MC07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材を収納するシート材収納部と、
    該シート材収納部内の前記シート材を搬送手段に向けて
    給送するようにした給送回転手段とを有する給紙装置で
    あって、 前記給送回転手段を支持し、前記シート材の搬送方向上
    流側の前記シート材収納部内の待機位置と該搬送方向下
    流側の給送位置との間を往復移動させる移動手段と、 前記待機位置から前記給送位置へ向けて該移動手段を往
    移動させる際に前記給送回転手段の回転を規制し、該給
    送位置から該待機位置へ向けて前記移動手段を復移動さ
    せる際に前記給送回転手段の回転を許容する一方向回転
    規制部材と、 を備えたことを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記移動手段を、前記シート材収納部の
    待機位置から給送位置まで往移動した後に、該給送位置
    から待機位置まで復移動するように制御する制御手段を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記移動手段の前記待機位置から給送位
    置までの移動距離が前記給送回転手段の周長の自然数倍
    からずれて設定され、 かつ前記制御手段は設定された移動距離に基づいて前記
    移動手段を制御することを特徴とする請求項2記載の給
    紙装置。
  4. 【請求項4】 前記給送回転手段を回転させるローラ駆
    動手段を備え、 前記制御手段は、前記移動手段が給送位置まで移動した
    後に前記シート材を搬送させるように前記ローラ駆動手
    段の駆動を開始することを特徴とする請求項1記載の給
    紙装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送手段の近傍に、前記給送回転手
    段によって給送された前記シート材を検知するシート材
    検知手段を設け、 前記制御手段は、該シート材検知手段が前記シート材の
    給送を検知した際に前記給送回転手段の回転方向を逆転
    させるように制御するとともに、前記移動手段を復移動
    させるように制御することを特徴とする請求項1記載の
    給紙装置。
  6. 【請求項6】 前記シート材の搬送方向と反対方向に駆
    動力が伝達される分離部材を備え、 該分離部材を、前記移動手段の前記給送位置への移動に
    よって前記給送回転手段と当接させるように配設したこ
    とを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  7. 【請求項7】 前記移動手段はシート材の給送方向に沿
    って配置されたラックと、該ラックに噛み合う歯車と、
    該歯車を回転させるモータとを有することを特徴とする
    請求項1記載の給紙装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項に記載
    の給紙装置と、該給紙装置から送り出されたシート材に
    画像を形成する画像形成手段と、を有することを特徴と
    する画像形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011207581A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Nagano Japan Radio Co 印刷装置の給紙方法及び給紙機構
CN105438862A (zh) * 2015-12-24 2016-03-30 重庆鼎盛印务股份有限公司 用于印刷的齿轮式送料装置
CN105438863A (zh) * 2015-12-24 2016-03-30 重庆鼎盛印务股份有限公司 用于印刷的间歇式进料装置
JP2021014327A (ja) * 2019-07-10 2021-02-12 株式会社名南製作所 単板の分離送出装置
US20230056979A1 (en) * 2021-08-19 2023-02-23 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Paper feeding device

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