JP2000085401A - ペダル装置 - Google Patents
ペダル装置Info
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- JP2000085401A JP2000085401A JP10253457A JP25345798A JP2000085401A JP 2000085401 A JP2000085401 A JP 2000085401A JP 10253457 A JP10253457 A JP 10253457A JP 25345798 A JP25345798 A JP 25345798A JP 2000085401 A JP2000085401 A JP 2000085401A
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- Japan
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- boss
- pivot pin
- pedal
- pedal device
- metal
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- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
- Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
- Mechanical Control Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 構造が簡単で部品点数も少なく安価なペダル
装置を提供する。 【解決手段】 その一端2a側にボス4が設けられたペ
ダルアーム2を、ブラケット10に対して上記ボス4に
挿通される枢支ピン15を介して揺動自在に枢支せしめ
る一方、上記ボス4にはアシストスプリング7を支持す
るスプリング取付アーム5が突設されたペダル装置にお
いて、上記ボス4を金属製とする一方、上記枢支ピン1
5を樹脂製とし、該枢支ピン15を上記ボス4に設けら
れたピン受穴4bに直接嵌挿する。かかる構成とするこ
とで、金属間接触に起因する異音の発生が無く、特に自
動車用ペダル装置にあってはドライバービリティの向上
に寄与する。また、特にクラッチ用ペダル装置のように
踏力が低いものにあっては、上記ペダルアーム2の踏み
込みに伴って上記ボス4にかかる荷重が小さく、上記枢
支ピン15を樹脂製としたにもかかわらず高い安全性が
確保される。
装置を提供する。 【解決手段】 その一端2a側にボス4が設けられたペ
ダルアーム2を、ブラケット10に対して上記ボス4に
挿通される枢支ピン15を介して揺動自在に枢支せしめ
る一方、上記ボス4にはアシストスプリング7を支持す
るスプリング取付アーム5が突設されたペダル装置にお
いて、上記ボス4を金属製とする一方、上記枢支ピン1
5を樹脂製とし、該枢支ピン15を上記ボス4に設けら
れたピン受穴4bに直接嵌挿する。かかる構成とするこ
とで、金属間接触に起因する異音の発生が無く、特に自
動車用ペダル装置にあってはドライバービリティの向上
に寄与する。また、特にクラッチ用ペダル装置のように
踏力が低いものにあっては、上記ペダルアーム2の踏み
込みに伴って上記ボス4にかかる荷重が小さく、上記枢
支ピン15を樹脂製としたにもかかわらず高い安全性が
確保される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のペダル
装置に関し、さらに詳しくはクラッチペダル等のアシス
トスプリングを備えたペダル装置におけるペダルアーム
の枢支構造に関するものである。
装置に関し、さらに詳しくはクラッチペダル等のアシス
トスプリングを備えたペダル装置におけるペダルアーム
の枢支構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5には、従来の自動車用ペダル装置の
一例として、クラッチペダルの要部を示しており、同図
において符号31は所定間隔をもって対向する一対の側
板32,32を備え且つ車体側に固定されるブラケット
である。また、符号21はその一端側に踏板(図示省
略)を備えたペダルアームであって、該ペダルアーム2
1の他端側にはこれをその板厚方向に貫通して金属製の
筒体でなるボス22が溶接固定されている。また、この
ボス22の外周面上における上記ペダルアーム21の固
定部の近傍位置には、上記ペダルアーム21の踏力軽減
用のアシストスプリング(図示省略)を支持するスプリ
ング取付アーム24の一端が溶接固定されている。
一例として、クラッチペダルの要部を示しており、同図
において符号31は所定間隔をもって対向する一対の側
板32,32を備え且つ車体側に固定されるブラケット
である。また、符号21はその一端側に踏板(図示省
略)を備えたペダルアームであって、該ペダルアーム2
1の他端側にはこれをその板厚方向に貫通して金属製の
筒体でなるボス22が溶接固定されている。また、この
ボス22の外周面上における上記ペダルアーム21の固
定部の近傍位置には、上記ペダルアーム21の踏力軽減
用のアシストスプリング(図示省略)を支持するスプリ
ング取付アーム24の一端が溶接固定されている。
【0003】そして、上記ペダルアーム21は、上記ブ
ラケット31に対してそのボス22を上記一対の側板3
2,32間に介装せしめた状態で配置され、且つ該一対
の側板32,32間に跨がって配置される枢支ピン35
を該ボス22に挿通させることで揺動自在に枢支されて
いる。
ラケット31に対してそのボス22を上記一対の側板3
2,32間に介装せしめた状態で配置され、且つ該一対
の側板32,32間に跨がって配置される枢支ピン35
を該ボス22に挿通させることで揺動自在に枢支されて
いる。
【0004】この場合、上記ペダルアーム21の揺動作
動に伴って上記ボス22と相対回転する上記枢支ピン3
5が金属製であることから、これらが直接接触する金属
間接触構造であると、上記ペダルアーム21の揺動に伴
って金属間接触による異音が発生し、特に自動車用ペダ
ル装置にあってはドライバーに不快感を与えることにな
る。このため、従来は、かかる金属間接触に起因する異
音の発生を未然に防止すべく、上記ボス22の軸方向両
端に、略鍔付き短筒形態をもつ樹脂製のブッシュ23,
23をそれぞれ配置するのが通例であった。
動に伴って上記ボス22と相対回転する上記枢支ピン3
5が金属製であることから、これらが直接接触する金属
間接触構造であると、上記ペダルアーム21の揺動に伴
って金属間接触による異音が発生し、特に自動車用ペダ
ル装置にあってはドライバーに不快感を与えることにな
る。このため、従来は、かかる金属間接触に起因する異
音の発生を未然に防止すべく、上記ボス22の軸方向両
端に、略鍔付き短筒形態をもつ樹脂製のブッシュ23,
23をそれぞれ配置するのが通例であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる従来
構造によれば次のような問題があった。即ち、上記ブッ
シュ23は、ペダル装置の本来的な機能の確保という点
においては元来不必要な部品であるにも拘わらずこれを
必要とすることから、該ブッシュ23を付設する分だけ
部品点数が増加するとともに、該ブッシュ23の組付作
業が必要である分だけ組付作業工数が増加し、結果的に
製造コストが高くなるという問題があった。また、時と
して、組付ラインにおいて上記ブッシュ23の組付忘れ
が生じ、ペダル装置の作動上の信頼性が損なわれるとい
うこともあった。さらに、上記ボス22に加えて上記ブ
ッシュ23,23を必要とすることから、該ブッシュ2
3部分の構造が複雑化するとともに装置の重量増を招来
するという問題もあった。
構造によれば次のような問題があった。即ち、上記ブッ
シュ23は、ペダル装置の本来的な機能の確保という点
においては元来不必要な部品であるにも拘わらずこれを
必要とすることから、該ブッシュ23を付設する分だけ
部品点数が増加するとともに、該ブッシュ23の組付作
業が必要である分だけ組付作業工数が増加し、結果的に
製造コストが高くなるという問題があった。また、時と
して、組付ラインにおいて上記ブッシュ23の組付忘れ
が生じ、ペダル装置の作動上の信頼性が損なわれるとい
うこともあった。さらに、上記ボス22に加えて上記ブ
ッシュ23,23を必要とすることから、該ブッシュ2
3部分の構造が複雑化するとともに装置の重量増を招来
するという問題もあった。
【0006】そこで本発明は、構造が簡単で部品点数も
少なく安価なペダル装置を提供することを目的としてな
されたものである。
少なく安価なペダル装置を提供することを目的としてな
されたものである。
【0007】
【発明の技術的背景】本願発明者らは、かかる目的を達
成するための具体的な手段を研究する過程において、自
動車用ペダル装置のうちで、特にクラッチペダル装置の
如くペダル踏力を軽減させるためのアシストスプリング
を備えた構造のものを対象とすることとし、且つ、かか
る構造のペダル装置において、該装置を構成する各部材
にそれぞれ要求される強度性能に着目した。
成するための具体的な手段を研究する過程において、自
動車用ペダル装置のうちで、特にクラッチペダル装置の
如くペダル踏力を軽減させるためのアシストスプリング
を備えた構造のものを対象とすることとし、且つ、かか
る構造のペダル装置において、該装置を構成する各部材
にそれぞれ要求される強度性能に着目した。
【0008】即ち、クラッチペダル装置の如くペダル踏
力を軽減させるためのアシストスプリングを備えたもの
においては、そのペダル踏力の最大値は、アシストスプ
リングを備えないペダル装置、例えばブレーキペダル装
置におけるペダル踏力の最大値の1/10程度であり、
従ってペダルの踏み込みによって上記枢支ピンにかかる
荷重もブレーキペダル装置の場合に比して極めて小さ
い。このため、上記枢支ピンの強度性能を、ブレーキペ
ダル装置における枢支ピンに比べて小さく設定すること
ができ、且つこの強度性能を小さく設定しても該枢支ピ
ンの折損等の問題は生じずその安全性が十分に確保され
ると考えられる。
力を軽減させるためのアシストスプリングを備えたもの
においては、そのペダル踏力の最大値は、アシストスプ
リングを備えないペダル装置、例えばブレーキペダル装
置におけるペダル踏力の最大値の1/10程度であり、
従ってペダルの踏み込みによって上記枢支ピンにかかる
荷重もブレーキペダル装置の場合に比して極めて小さ
い。このため、上記枢支ピンの強度性能を、ブレーキペ
ダル装置における枢支ピンに比べて小さく設定すること
ができ、且つこの強度性能を小さく設定しても該枢支ピ
ンの折損等の問題は生じずその安全性が十分に確保され
ると考えられる。
【0009】一方、上記ボス側について考察すると、該
ボスには上記ペダルアームとスプリング取付アームとが
共に取り付けられる構造であり、しかもこれらペダルア
ーム及びスプリング取付アームはそれ自体にそれぞれ要
求される強度性能を考慮して、共に金属製とされるのが
通例である。従って、これら金属製のペダルアームとス
プリング取付アームの上記ボスへの取り付けに際して
は、これらペダルアームとスプリング取付アームそのも
のが有する強度性能を実際のペダル操作において有効に
機能させる必要上、これらペダルアームとスプリング取
付アームの上記ボスに対する取付強度を十分に確保する
ことが必要である。かかる観点からして、これら相互間
の接合構造を溶接構造とすること、従って上記ボスを金
属製とする必要がある。
ボスには上記ペダルアームとスプリング取付アームとが
共に取り付けられる構造であり、しかもこれらペダルア
ーム及びスプリング取付アームはそれ自体にそれぞれ要
求される強度性能を考慮して、共に金属製とされるのが
通例である。従って、これら金属製のペダルアームとス
プリング取付アームの上記ボスへの取り付けに際して
は、これらペダルアームとスプリング取付アームそのも
のが有する強度性能を実際のペダル操作において有効に
機能させる必要上、これらペダルアームとスプリング取
付アームの上記ボスに対する取付強度を十分に確保する
ことが必要である。かかる観点からして、これら相互間
の接合構造を溶接構造とすること、従って上記ボスを金
属製とする必要がある。
【0010】本願発明者らは、かかる技術背景を踏まえ
た上で、上述の如き技術的課題を解決するための具体的
手段として、以下の如き構成とすることに想到したもの
である。
た上で、上述の如き技術的課題を解決するための具体的
手段として、以下の如き構成とすることに想到したもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では上記技術背景
に記載の知見事項に立脚し、上記の如き課題を解決する
ための具体的手段として次のような構成を採用した。即
ち、その一端2a側にボス4が、他端2b側に踏板3が
それぞれ設けられたペダルアーム2を、固定配置された
ブラケット10に対して上記ボス4に挿通される枢支ピ
ン15を介して揺動自在に枢支せしめる一方、上記ボス
4にはアシストスプリング7を支持するスプリング取付
アーム5が突設されたペダル装置において、上記ボス4
を金属製とする一方、上記枢支ピン15を樹脂製とし、
該枢支ピン15を上記ボス4に設けられたピン受穴4b
に直接嵌挿したことを特徴としている。
に記載の知見事項に立脚し、上記の如き課題を解決する
ための具体的手段として次のような構成を採用した。即
ち、その一端2a側にボス4が、他端2b側に踏板3が
それぞれ設けられたペダルアーム2を、固定配置された
ブラケット10に対して上記ボス4に挿通される枢支ピ
ン15を介して揺動自在に枢支せしめる一方、上記ボス
4にはアシストスプリング7を支持するスプリング取付
アーム5が突設されたペダル装置において、上記ボス4
を金属製とする一方、上記枢支ピン15を樹脂製とし、
該枢支ピン15を上記ボス4に設けられたピン受穴4b
に直接嵌挿したことを特徴としている。
【0012】
【発明の効果】本発明では、上記ボス4を金属製とする
一方、上記枢支ピン15を樹脂製とし、該枢支ピン15
を上記ボス4に設けられたピン受穴4bに直接嵌挿する
ようにしているので、上記ボス4のピン受穴4bに上記
枢支ピン15を挿通してこれを上記ブラケット10側に
枢支せしめた状態においては、上記ボス4は上記枢支ピ
ン15に直接接触した状態で相対回転するが、この場
合、該枢支ピン15が樹脂成形品であることから、これ
ら両者の接触状態は金属・樹脂間接触となり、従来構造
の如く樹脂製のブッシュを介設しなくても金属間接触状
態を確実に防止することができ、従って、金属間接触に
起因する異音の発生が無く、特に自動車用ペダル装置に
あってはドライバービリティの向上に寄与することにな
る。
一方、上記枢支ピン15を樹脂製とし、該枢支ピン15
を上記ボス4に設けられたピン受穴4bに直接嵌挿する
ようにしているので、上記ボス4のピン受穴4bに上記
枢支ピン15を挿通してこれを上記ブラケット10側に
枢支せしめた状態においては、上記ボス4は上記枢支ピ
ン15に直接接触した状態で相対回転するが、この場
合、該枢支ピン15が樹脂成形品であることから、これ
ら両者の接触状態は金属・樹脂間接触となり、従来構造
の如く樹脂製のブッシュを介設しなくても金属間接触状
態を確実に防止することができ、従って、金属間接触に
起因する異音の発生が無く、特に自動車用ペダル装置に
あってはドライバービリティの向上に寄与することにな
る。
【0013】そして、このように上記枢支ピン15その
ものを樹脂製とすることで、従来構造のように樹脂製ブ
ッシュの付設が不要となり、それだけ部品点数の低減、
及び組付工数の低減が図れ、結果的にペダル装置の製造
コストの低廉化が促進されることになる。
ものを樹脂製とすることで、従来構造のように樹脂製ブ
ッシュの付設が不要となり、それだけ部品点数の低減、
及び組付工数の低減が図れ、結果的にペダル装置の製造
コストの低廉化が促進されることになる。
【0014】また、上記枢支ピン15は、これを樹脂製
とすることで、例えばこれを金属製とする場合に比して
その強度性能が低くなっているが、上記ペダルアーム2
にかかる踏力の最大値は、例えばブレーキ装置における
それに比して低く抑えられており、従ってこのペダルア
ーム2を支持する上記枢支ピン15にかかる荷重も小さ
く、この結果、上記枢支ピン15が強度性能の比較的低
い樹脂製とされていたも安全上何らの支障を生じるもの
ではなく、却って上記枢支ピン15を樹脂製とすること
で、これを金属製とする場合に比して、その軽量化、延
いてはペダル装置全体としての軽量化が促進されるもの
である。
とすることで、例えばこれを金属製とする場合に比して
その強度性能が低くなっているが、上記ペダルアーム2
にかかる踏力の最大値は、例えばブレーキ装置における
それに比して低く抑えられており、従ってこのペダルア
ーム2を支持する上記枢支ピン15にかかる荷重も小さ
く、この結果、上記枢支ピン15が強度性能の比較的低
い樹脂製とされていたも安全上何らの支障を生じるもの
ではなく、却って上記枢支ピン15を樹脂製とすること
で、これを金属製とする場合に比して、その軽量化、延
いてはペダル装置全体としての軽量化が促進されるもの
である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好適な実施形態に
基づいて具体的に説明する。図1には、本発明にかかる
ペダル装置の一つの実施形態として、自動車のクラッチ
用のペダル装置1を示している。このペダル装置1は、
所定長さの金属製湾曲帯板で構成されるペダルアーム2
を備えている。そして、このペダルアーム2の一端2a
側には次述のボス4が備えられる一方、他端2b側には
踏板3が備えられている。
基づいて具体的に説明する。図1には、本発明にかかる
ペダル装置の一つの実施形態として、自動車のクラッチ
用のペダル装置1を示している。このペダル装置1は、
所定長さの金属製湾曲帯板で構成されるペダルアーム2
を備えている。そして、このペダルアーム2の一端2a
側には次述のボス4が備えられる一方、他端2b側には
踏板3が備えられている。
【0016】上記ボス4は、図1及び図3に示すよう
に、所定軸長をもつ金属製の筒体で一体構成され、その
軸心部にはピン受穴4bが貫設されている。また、この
ボス4の外周面4aには、上記ペダルアーム2の一端と
次述する金属製のスプリング取付アーム5の一端とが、
該ボス4の軸方向に適宜離間した状態でそれぞれ溶接固
定されている。
に、所定軸長をもつ金属製の筒体で一体構成され、その
軸心部にはピン受穴4bが貫設されている。また、この
ボス4の外周面4aには、上記ペダルアーム2の一端と
次述する金属製のスプリング取付アーム5の一端とが、
該ボス4の軸方向に適宜離間した状態でそれぞれ溶接固
定されている。
【0017】一方、上記枢支ピン15は、図3に示すよ
うに、樹脂材により所定長さの軸状に一体形成され、且
つ上記ボス4のピン受穴4bに対して摺接自在に嵌挿可
能な外径寸法をもっている。
うに、樹脂材により所定長さの軸状に一体形成され、且
つ上記ボス4のピン受穴4bに対して摺接自在に嵌挿可
能な外径寸法をもっている。
【0018】さらに、図1において、符号10は、車体
側に固定配置され、上記ペダル装置1を支持するブラケ
ットである。このブラケット10は、略「コ」字状の断
面形状をもつ金属板構造体とされ、所定間隔をもって対
向する左右一対の側板11,11を備えている。そし
て、このブラケット10の上記一対の側板11,11の
それぞれには、上記枢支ピン15が挿通されるピン穴1
2,12と、次述するアシストスプリング7を支持する
ためのブッシュ14,14が嵌挿されるブッシュ穴1
3,13とが、それぞれ同軸上に形成されている。
側に固定配置され、上記ペダル装置1を支持するブラケ
ットである。このブラケット10は、略「コ」字状の断
面形状をもつ金属板構造体とされ、所定間隔をもって対
向する左右一対の側板11,11を備えている。そし
て、このブラケット10の上記一対の側板11,11の
それぞれには、上記枢支ピン15が挿通されるピン穴1
2,12と、次述するアシストスプリング7を支持する
ためのブッシュ14,14が嵌挿されるブッシュ穴1
3,13とが、それぞれ同軸上に形成されている。
【0019】上記アシストスプリング7は、上記ペダル
アーム2の踏力を軽減するためのものであって、その両
端がそれぞれ上記ブッシュ14,14を介して上記ブラ
ケット10のブッシュ穴13,13部分に支持される一
方、その中央部はブッシュ6を介して上記スプリング取
付アーム5の先端に掛止されるものである。
アーム2の踏力を軽減するためのものであって、その両
端がそれぞれ上記ブッシュ14,14を介して上記ブラ
ケット10のブッシュ穴13,13部分に支持される一
方、その中央部はブッシュ6を介して上記スプリング取
付アーム5の先端に掛止されるものである。
【0020】上記ブラケット10への上記ペダル装置1
の取り付けは、図3に示すように、上記ボス4を上記ブ
ラケット10の一対の側板11,11間に介装配置して
そのピン受穴4bを上記一対の側板11,11の各ピン
穴12,12に重合させる。そして、これら重合穴に上
記枢支ピン15を、上記ブラケット10の一方の側板1
1側から他方の側板11側に向けて挿通するとともに、
該他方の側板11から突出した枢支ピン15の先端部に
シーズワッシャ16を取り付けて該枢支ピン15の抜け
止めを行うことで達成される。また、このように上記ボ
ス4を介して上記ペダルアーム2を上記ブラケット10
側に取り付けた状態においては、図2に示すように、上
記ブラケット10の上記各ブッシュ穴13,13にその
両端が支持された上記アシストスプリング7が、上記ブ
ッシュ6を介して上記スプリング取付アーム5の先端部
分に掛止されている。そして、このアシストスプリング
7は、上記ペダルアーム2が踏み込み操作されて上記枢
支ピン15を中心として揺動する際に、そのバネ力によ
って上記ペダルアーム2の踏力を軽減する如く作用す
る。
の取り付けは、図3に示すように、上記ボス4を上記ブ
ラケット10の一対の側板11,11間に介装配置して
そのピン受穴4bを上記一対の側板11,11の各ピン
穴12,12に重合させる。そして、これら重合穴に上
記枢支ピン15を、上記ブラケット10の一方の側板1
1側から他方の側板11側に向けて挿通するとともに、
該他方の側板11から突出した枢支ピン15の先端部に
シーズワッシャ16を取り付けて該枢支ピン15の抜け
止めを行うことで達成される。また、このように上記ボ
ス4を介して上記ペダルアーム2を上記ブラケット10
側に取り付けた状態においては、図2に示すように、上
記ブラケット10の上記各ブッシュ穴13,13にその
両端が支持された上記アシストスプリング7が、上記ブ
ッシュ6を介して上記スプリング取付アーム5の先端部
分に掛止されている。そして、このアシストスプリング
7は、上記ペダルアーム2が踏み込み操作されて上記枢
支ピン15を中心として揺動する際に、そのバネ力によ
って上記ペダルアーム2の踏力を軽減する如く作用す
る。
【0021】このように構成されたペダル装置1におい
ては、上記ペダルアーム2が踏み込み操作されると、上
記ボス4は上記枢支ピン15に直接接触した状態で相対
回転するが、この場合、該枢支ピン15が樹脂製である
ことから、これら両者の接触状態は金属・樹脂間接触と
なる。この結果、従来構造の如く樹脂製のブッシュを介
設せずとも金属間接触状態を確実に防止することがで
き、従って、金属間接触に起因する異音の発生が無く、
特に自動車用ペダル装置にあってはドライバービリティ
の向上に寄与することになる。
ては、上記ペダルアーム2が踏み込み操作されると、上
記ボス4は上記枢支ピン15に直接接触した状態で相対
回転するが、この場合、該枢支ピン15が樹脂製である
ことから、これら両者の接触状態は金属・樹脂間接触と
なる。この結果、従来構造の如く樹脂製のブッシュを介
設せずとも金属間接触状態を確実に防止することがで
き、従って、金属間接触に起因する異音の発生が無く、
特に自動車用ペダル装置にあってはドライバービリティ
の向上に寄与することになる。
【0022】また、このように上記枢支ピン15そのも
のを樹脂製とすることで、従来構造のように樹脂製ブッ
シュの付設が不要となり、それだけ部品点数の低減、及
び組付工数の低減が図れ、結果的にペダル装置の製造コ
ストの低廉化が促進されることになる。
のを樹脂製とすることで、従来構造のように樹脂製ブッ
シュの付設が不要となり、それだけ部品点数の低減、及
び組付工数の低減が図れ、結果的にペダル装置の製造コ
ストの低廉化が促進されることになる。
【0023】さらに、上記枢支ピン15は、これを樹脂
製とすることで、例えばこれを金属製とする場合に比し
てその強度性能が低くなっているが、上記ペダルアーム
2にかかる踏力の最大値は、例えばブレーキ装置のそれ
に比して低く抑えられており、従ってこのペダルアーム
2を支持する上記枢支ピン15にかかる荷重も小さく、
この結果、上記枢支ピン15が強度性能の比較的低い樹
脂製とされていたも安全上何らの支障を生じるものでは
なく、却って上記枢支ピン15を樹脂製とすることで、
これを金属製とする場合に比して、その軽量化、延いて
はペダル装置全体としての軽量化が促進されるものであ
る。
製とすることで、例えばこれを金属製とする場合に比し
てその強度性能が低くなっているが、上記ペダルアーム
2にかかる踏力の最大値は、例えばブレーキ装置のそれ
に比して低く抑えられており、従ってこのペダルアーム
2を支持する上記枢支ピン15にかかる荷重も小さく、
この結果、上記枢支ピン15が強度性能の比較的低い樹
脂製とされていたも安全上何らの支障を生じるものでは
なく、却って上記枢支ピン15を樹脂製とすることで、
これを金属製とする場合に比して、その軽量化、延いて
はペダル装置全体としての軽量化が促進されるものであ
る。
【0024】尚、図4の(イ)〜(ハ)には、本発明に
かかる樹脂製の枢支ピン15の他の実施形態を示してい
る。
かかる樹脂製の枢支ピン15の他の実施形態を示してい
る。
【0025】図4(イ)に示す枢支ピン15は、上記実
施形態においては上記枢支ピン15を中実構造としてい
たのに対して、これを中空構造としたものであって、上
記実施形態にかかる枢支ピン15よりもさらに軽量化が
可能となるものである。
施形態においては上記枢支ピン15を中実構造としてい
たのに対して、これを中空構造としたものであって、上
記実施形態にかかる枢支ピン15よりもさらに軽量化が
可能となるものである。
【0026】図4(ロ)に示す枢支ピン15は、上記実
施形態の枢支ピン15と同様にこれを中実構造としたも
のにおいて、さらにそのヘッド側の外周面に回止突条1
7を適宜形成し、該枢支ピン15が上記ブラケット10
に取り付けられた状態において、上記ペダルアーム2の
踏み込み操作に追従して回転するのを可及的に防止する
ようにしている。かかる構成とすることで、該枢支ピン
15の上記ピン穴12との間の接触による摩耗が可及的
に防止されるので、該枢支ピン15を樹脂製とした構成
においてはその耐久性維持という点において好適な構造
と言える。
施形態の枢支ピン15と同様にこれを中実構造としたも
のにおいて、さらにそのヘッド側の外周面に回止突条1
7を適宜形成し、該枢支ピン15が上記ブラケット10
に取り付けられた状態において、上記ペダルアーム2の
踏み込み操作に追従して回転するのを可及的に防止する
ようにしている。かかる構成とすることで、該枢支ピン
15の上記ピン穴12との間の接触による摩耗が可及的
に防止されるので、該枢支ピン15を樹脂製とした構成
においてはその耐久性維持という点において好適な構造
と言える。
【0027】図4(ハ)に示す枢支ピン15は、図4
(イ)に示す枢支ピン15を基調とし、そのヘッド側の
外周面に回止突条17を適宜形成したものであり、従っ
て、上記図4(イ)に示す枢支ピン15と図4(ロ)に
示す枢支ピン15の両者がもつ特徴を兼ね備えたもので
ある。
(イ)に示す枢支ピン15を基調とし、そのヘッド側の
外周面に回止突条17を適宜形成したものであり、従っ
て、上記図4(イ)に示す枢支ピン15と図4(ロ)に
示す枢支ピン15の両者がもつ特徴を兼ね備えたもので
ある。
【図1】本発明にかかるペダル装置の実施形態を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】図1のII部の組付状態拡大図である。
【図3】図1のIII−III拡大断面図である。
【図3】本発明にかかるペダル装置の他の実施形態を示
す要部断面図(図2に相当する)である。
す要部断面図(図2に相当する)である。
【図4】図3に示した枢支ピンの構造例を示す一部断面
側面図である。
側面図である。
【図5】従来の車両用ペダル構造を示す断面図である。
1はペダル装置、2はペダルアーム、3は踏板、4はボ
ス、5はスプリング取付アーム、6はブッシュ、7はア
シストスプリング、10はブラケット、11は側板、1
2はピン穴、13はブッシュ穴、14はブッシュ、15
は枢支ピン、16はシーズワッシャ、17は回止突条で
ある。
ス、5はスプリング取付アーム、6はブッシュ、7はア
シストスプリング、10はブラケット、11は側板、1
2はピン穴、13はブッシュ穴、14はブッシュ、15
は枢支ピン、16はシーズワッシャ、17は回止突条で
ある。
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月4日(1998.12.
4)
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるペダル装置の実施形態を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】図1のII部の組付状態拡大図である。
【図3】図1のIII−III拡大断面図である。
【図4】図3に示した枢支ピンの構造例を示す一部断面
側面図である。
側面図である。
【図5】従来の車両用ペダル構造を示す断面図である。
【符号の説明】 1はペダル装置、2はペダルアーム、3は踏板、4はボ
ス、5はスプリング取付アーム、6はブッシュ、7はア
シストスプリング、10はブラケット、11は側板、1
2はピン穴、13はブッシュ穴、14はブッシュ、15
は枢支ピン、16はシーズワッシャ、17は回止突条で
ある。
ス、5はスプリング取付アーム、6はブッシュ、7はア
シストスプリング、10はブラケット、11は側板、1
2はピン穴、13はブッシュ穴、14はブッシュ、15
は枢支ピン、16はシーズワッシャ、17は回止突条で
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 その一端(2a)側にボス(4)が、他
端(2b)側に踏板(3)がそれぞれ設けられたペダル
アーム(2)を、固定配置されたブラケット(10)に
対して上記ボス(4)に挿通される枢支ピン(15)を
介して揺動自在に枢支せしめる一方、上記ボス(4)に
はアシストスプリング(7)を支持するスプリング取付
アーム(5)が突設されたペダル装置であって、 上記ボス(4)を金属製とする一方、上記枢支ピン(1
5)を樹脂製とし、該枢支ピン(15)を上記ボス
(4)に設けられたピン受穴(4b)に直接嵌挿したこ
とを特徴とするペダル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10253457A JP2000085401A (ja) | 1998-09-08 | 1998-09-08 | ペダル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10253457A JP2000085401A (ja) | 1998-09-08 | 1998-09-08 | ペダル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000085401A true JP2000085401A (ja) | 2000-03-28 |
Family
ID=17251666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10253457A Pending JP2000085401A (ja) | 1998-09-08 | 1998-09-08 | ペダル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000085401A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011034428A (ja) * | 2009-08-04 | 2011-02-17 | Auto Technica:Kk | 操作ペダルの支持構造 |
CN111942345A (zh) * | 2019-05-14 | 2020-11-17 | 沃尔沃汽车公司 | 车辆制动踏板助力器推杆接口组件 |
-
1998
- 1998-09-08 JP JP10253457A patent/JP2000085401A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011034428A (ja) * | 2009-08-04 | 2011-02-17 | Auto Technica:Kk | 操作ペダルの支持構造 |
CN111942345A (zh) * | 2019-05-14 | 2020-11-17 | 沃尔沃汽车公司 | 车辆制动踏板助力器推杆接口组件 |
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