JP2000085313A - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
重荷重用空気入りラジアルタイヤInfo
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Abstract
成した従来タイヤにおいては、最外コード層でコード破
断が生じやすい等の問題があった。 【解決手段】 トロイド状に連なるラジアルカーカス2
のクラウン部3 の外周に、3層のゴム被覆したコード層
6 〜8 からなり、最内コード層6 及び中間コード層7 で
交差ベルト層9 を形成したベルト5 を具え、最内コード
層6 及び中間コード層7 のコード6a,7a は、前記平面10
に対する配設角度が10〜25°の範囲内にあり、最外コー
ド層8 のコード8aが高伸長性コードであり、その前記配
設角度が、前記平面10から中間コード層7 のコード7aの
前記配設角度を測定した向きに測って45〜115 °の範囲
であり、最外コード層8 の被覆ゴム8bの圧縮弾性率を20
0kgf/mm2以上にすることを特徴とする。
Description
などに使用される重荷重用空気入りラジアルタイヤに関
するものであり、より詳細には、軽量化のため、ベルト
を3層のコード層で構成し、コーナリング性等のタイヤ
全般性能を維持・向上させつつ、特にベルトの最外コー
ド層のコード切れを抑制して、耐久性を高めることにあ
る。
用空気入りラジアルタイヤは、図8に示すように、通
常、そのベルト20を4層のコード層21〜24で構成し、最
もカーカスに近い側に位置する第1コード層21を、コー
ドがタイヤ円周を含む平面に対して比較的大きな角度の
配列になるように配置し、第2及び第3コード層22及び
23を、コードがタイヤ円周を含む平面を挟んで逆向きの
配列になる方向に積層した交差ベルト層25として配置
し、そして、第4コード層24を、そのコードが第3コー
ド層23のコードと同じ向きの配列でかつそのコードの配
設角度が第3コード層23のものとほぼ等しくなるように
配置するのが一般的である。
えば岩や石などが散在する凹凸のある表面状態の悪い路
面を走行した場合には、岩や石などの尖った角を踏みつ
けてベルトに達するようなカットを受ける可能性がある
が、この場合、前記カットによるダメージ(ベルトコー
ド切れ)を、最外コード層である第4コード層24で遮断
する構成、すなわち第4コード層24を主に保護層として
の役割を担わせるために配設することが多い。
は、乗用車タイヤ等と同様に、軽量化を図ることを目的
として、ベルトを3層のコード層で構成するための検討
が行われており、この場合のベルトは、ラジアルカーカ
スに最も近い側に位置する第1コード層のコードを、タ
イヤ円周を含む平面に対して比較的大きな角度で配列
し、第2及び第3コード層を、コードがタイヤ円周を含
む平面を挟んで逆向きの配列でかつ前記平面に対し比較
的小さな角度で配設した交差ベルト層として配置するの
が一般的であり、このようなタイヤについては、例えば
特開平7-186613号公報に記載されている。
のブレーカー(ここでいうコード層に相当する。)で構
成した場合に、カーカス側から数えて3 番目の第 3ブレ
ーカーの強力が最も不足するという知見に基づいて、第
3ブレーカーの単位長さ当たりの強力を他のブレーカー
に比べて高める等の構成を採用したものであり、これに
よって、岩や石を踏みつけた場合にブレーカーが破断し
てバーストを安価に効果的に防止することができるとし
ている。
らがこのベルト構造を有するタイヤについて検討したと
ころ、このタイヤは、交差ベルト層を構成する第2及び
第3ブレーカーのコードを比較的小さな角度で交差させ
ているため、使用時にタイヤに内圧を適用した際には、
この内圧に対抗するため、第2及び第3ブレーカーのコ
ードには大きな張力が作用することになり、このように
第3ブレーカーに大きな張力が作用した状態で、このコ
ードの強力(具体的には、コードの破断強度)を高めて
も、第3ブレーカーのコードの破断を十分に抑制するこ
とは難しかった。すなわち、大きな張力が作用する状態
のコードに上記カットを受ければ、張力に比例して切れ
やすくなるからである。
上に存在するある程度大きな石等の突起物31を踏みつけ
た場合、ベルトには矢印32の方向に曲げ力が作用するた
め、最外コード層には圧縮力が作用することになるが、
この場合、最外コード層28の被覆ゴムの圧縮弾性率が小
さいと、最外コード層28のコード8aに局所的な座屈(バ
ックリング)が発生しやすく、このような座屈を繰り返
し受けると、コード破断を生じるおそれがあった。
を3層のコード層で構成したタイヤにおいて、最内コー
ド層及び中間コード層を交差ベルト層とし、これらのコ
ードの配設角度の適正化を図るとともに、最外コード層
のコード及び被覆ゴムの適正化を図ることによって、コ
ーナリング性等のタイヤ全般性能を維持・向上させつ
つ、このタイヤに生じがちな最外コード層でのコード破
断が効果的に抑制され、4 層のコード層で構成したベル
トを有する従来タイヤと同等レベル以上の耐久性を有す
る重荷重用空気入りラジアルタイヤを提供することにあ
る。
め、この発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤは、一
対のビード部内にそれぞれ埋設したビードコア間でトロ
イド状に連なるラジアルカーカスのクラウン部外周に、
トレッド部を強化するベルトを具え、このベルトは3層
のゴム被覆したコード層からなり、これらコード層のう
ちの、最内コード層及び中間コード層を、コードがタイ
ヤ円周を含む平面を挟んで逆向きの配列になる方向に積
層して、これらのコード層で交差ベルト層を形成してな
る重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、最内コー
ド層及び中間コード層のコードは、前記平面に対する配
設角度が10〜25°の範囲内にあり、最外コード層のコー
ドが高伸長性コード、好ましくは切断伸びが4%以上で
ある高伸長性コードであり、その前記配設角度が前記平
面から中間コード層のコードの前記配設角度を測定した
向きに測って45〜115 °の範囲内であり、最外コード層
の被覆ゴムの圧縮弾性率が200kgf/mm2以上である。
にはn本(n:整数)のフィラメントを撚り合わせてな
るストランドのm本(m:整数)をさらに同一方向に撚
り合わせた構造を有するストランドロープか、l本
(l:整数)のフィラメントを細密に撚り合わせたコー
ド径よりも過大な型付けを施したフィラメントを、同一
構造で撚り合わせたいわゆるオープンタイプのコード等
を意味し、コード切断伸びの値は、タイヤから取り出し
たコードをインストロン引張試験機によって切断まで引
っ張ったときの、切断までの変位を引っ張る前のチャッ
ク間距離で除した値(%) とする。
ように、直径dが14mm, 高さhが28mmの円筒状の空洞を
もつ鋼鉄製の治具33の空洞内に、ゴム試験片34を隙間な
く充填した後、この治具33を、図7(b)に示すように、圧
縮試験機35にセットし、ゴム試験片34の上下面に0.6mm/
min.の速度で荷重Wを負荷し、このときの変位量をレー
ザー変位計36で測定し、荷重と変位との関係から算出し
た値とする。
ンを抑制する必要がある場合には、最内コード層及び中
間コード層のうちの少なくとも一方のコード層の端部
に、これを包み込むゴム材料からなるエンドカバーを配
設し、エンドカバーは、それを配設したコード層の内面
及び外面に対向する部分のうちの少なくとも一方が、前
記コード層のコード延在位置とコード間位置とにそれぞ
れ山と谷とが対応する波状の外面形状を有し、これら山
谷間の高低差を0.05〜0.25mmの範囲内にすること、及び
/又は、最内コード層及び中間コード層のうちの少なく
とも一方のコード層の端部に、全周にわたってコード端
を被覆するゴム層を設け、ゴム層の幅を0.05〜5.00mmに
することがより好適である。
空気入りラジアルタイヤの代表的なトレッド部の一部を
抜き出し、特にベルト構造を示すため、トレッドゴムの
一部を切り取って斜め上方から眺めたものである。ま
た、図2は、ベルトを構成するコード層のコードの配設
関係をより明確に示すために、ベルトのみを抜き出して
真上から眺めたものである。
ヤ、2はラジアルカーカス、3はカーカスのクラウン
部、4はトレッド部、5はベルト、6〜8はコード層、
9は交差ベルト層である。
(図示略)内にそれぞれ埋設したビードコア(図示略)
間でトロイド状に連なるラジアルカーカス2のクラウン
部3の外周上に、トレッド部4を強化するベルト5を具
え、このベルト5は3層のゴム被覆したコード層6,
7,8で構成し、これらのコード層6,7,8のうち
の、最内コード層6及び中間コード層7を、コード6a,7
a がタイヤ円周を含む平面10を挟んで逆向きの配列にな
る方向に積層して、これらのコード層6,7 で交差ベルト
層9を形成する。
コード層6及び中間コード層7のコード6a,7a の前記平
面10に対する配設角度を10〜25°の範囲内にし、最外コ
ード層8のコード8aを高伸長性コード、好ましくは切断
伸びが4%以上の高伸長性コードとし、そのコード8aの
前記配設角度が、中間コード層7のコード7aの前記配設
角度を前記平面10から中間コード層7のコード7aの前記
配設角度を測定した向きに測って45〜115 °の範囲、好
ましくは50〜100 °の範囲内にあり、そして、最外コー
ド層8の被覆ゴム8aの圧縮弾性率を200kgf/mm2以上にす
ることにある。
層7のコード6a,7a の前記平面10に対する配設角度を10
〜25°の範囲内、好ましくは15〜22°の範囲内にし、最
外コード層8のコード8aの前記配設角度を45〜115 °の
範囲にすることにより、図2に示すように、タイヤに内
圧を適用した際に生じるタイヤ円周方向に作用する力F
x に対しては、主に、最内コード層6及び中間コード層
7のコード6a,7a に対抗させることができ、最外コード
層8のコード8aに作用する張力をわずかに圧縮側にする
ことができるので、このタイヤで、例えば岩や石などの
尖った角を踏みつけてベルトに達するようなカットを受
けた場合であっても、最外コード層8のコード8aは切れ
にくくなり、また、仮に最外コード層8のコード8aに引
張り力が作用するような状況が生じたとしても、最外コ
ード層のコードが切断伸びの大きな高伸長性コードであ
るため、引張り力を有効に吸収してコード破断が生じに
くくなり、いずれにしても耐久性は向上することにな
る。
コードとしたことにより、コード破断が生じにくくなる
ことから、最外コード層の打ち込み数をさらに少なくす
ることができ、これによって、より一層の軽量化が達成
できる。
ルトには、図2に示すように、タイヤ円周方向の力Fx
が作用し、各コード6a,7a は前記配設角度が小さくなる
方向に変化しようとし、結果的にコード層6,7は巾方
向に縮もうとする。しかし上記構成を採用した場合に
は、最外コード層8のコード8aの配設角度が、最内コー
ド層6及び中間コード層7のコード6a,7a に比べてかな
り大きいため、配設角度の変化が非常に小さく、巾方向
に縮みにくいので、コード層6,7の巾方向縮み変形に
追随できない。
の巾方向縮みを抑制する働きを有することになり(いわ
ゆる、つっかえ棒的な作用)、コード層6,7の円周方
向の剛性が増大する結果、コーナリングパワー(CP)が増
加するとともに、内圧充てん時でのタイヤの成長が抑制
されるという面で有利となる。
コード6a,7a は、前記平面10に対する配設角度をほぼ等
しくする方が前記コード6a,7a に均等に張力負担させる
上で好ましい。また、コード6a,7a の配設角度を10〜25
°の範囲内にしたのは、この範囲よりも大きくすると、
コード6a,7a がタイヤ円周方向に作用する張力に対して
十分に対抗できなくなるからであり、また、コード6a,7
a の配設角度を前記範囲よりも小さくすると、コード層
6,7の端部に発生する層間剪断歪が大きくなり、コー
ド層6,7間(交差ベルト間)でセパレーションが発生
し易くなる。
の前記配設角度とコーナリングパワー(CP)との関係
を示す図であり、このコーナリングパワーの値は、ベル
トを4層のコード層で構成した従来タイヤのコーナリン
グパワーの値を100 としたときの指数比で示したもので
ある。
前記配設角度が45〜115 °の範囲内であるタイヤは、従
来タイヤと同等以上のコーナリングパワーを有している
のがわかる。これは、最外コード層8が十分なつっかえ
棒的作用を発揮する結果として、交差ベルトの円周方向
剛性が高まるためであると考えられる。従って、この発
明では最外コード層8のコード8aの前記配設角度を45〜
115 °の範囲内とした。
が路面上に存在するある程度大きな石等の突起物上を踏
みつけ、ベルト5の最外コード層8のコード8aに、図3
に示すような曲げの内側になるような圧縮力を受けた場
合に、最外コード層8のコード8aに局所的な座屈(バッ
クリング)が発生するおそれがあり、その結果、コード
破断を生じる可能性がある。
アルタイヤは、上記構成に加えて、さらに最外コード層
8の被覆ゴム8bの圧縮弾性率を200kgf/mm2以上にするこ
とを必須の発明特定事項とし、このような構成を採用す
ることによって、図3に示すような場合であっても座屈
が生じにくくなり、最外コード層8のコード8aの破断を
十分に抑制することができ、この結果、軽量化を図るた
めベルトを3層のコード層で構成した場合に不足しがち
であった耐久性を、ベルトを4層のコード層で構成した
従来タイヤと同等レベルの耐久性にまで高めることがで
きることに成功したのである。
ば、図4及ぶ図5に示すように、最内コード層6及び中
間コード層7のうちの少なくとも一方のコード層の端部
に、これを包み込むゴム材料からなるエンドカバー11を
配設し、エンドカバー11は、それを配設したコード層
6,7の内面12a 及び外面12b に対向する部分のうちの
少なくとも一方が、前記コード層6,7のコード延在位
置14( より厳密には、コード中心位置) とコード間位置
15( より厳密にはコード中心間距離の中点位置) とにそ
れぞれ山13a と谷13b とが対応する波状の外面形状13を
有し、これら山谷間の高低差Hを0.05〜0.25mmの範囲内
にすることによって、特に、交差ベルト層間でのセパレ
ーションを抑制することができ、これによって、タイヤ
の耐久性がより一層向上する。
合の、これら山谷間の高低差Hを0.05〜0.25mmの範囲内
に限定するのは、この範囲よりも小さいと交差ベルト層
間(具体的には最内コード層6と中間コード層7との
間)でのセパレーションを抑制する効果が薄らぐからで
あり、また、この範囲よりも大きくするとベルトはり付
け成型時において谷部にて空気がたまり易くなり、空気
がたまってしまうとその部分でのゴムは接着しないの
で、かえってセパレーションを悪化させてしまうからで
ある。
法としては、未加硫状態のコード層をカレンダーロール
で製造する際に用いる、ゴム被覆直前で多数本のコード
を配列方向に引き揃えるコム(櫛)ロールと同様なロー
ルでゴム被覆後の未加硫コード層を表裏両面から圧着す
るか又は未加硫被覆ゴムのゲージをなるべく薄くするこ
とによって形成するのが好ましい。尚、後者の場合に
は、ゴムゲージが薄すぎるとコードが露出しやすくな
り、露出したコード部分が存在すると、該部分で接着破
壊が生じやすくなるため、このことを考慮に入れてゴム
ゲージ厚さを設定する必要がある。
バーの代わりに、最内コード層6及び中間コード層7の
うちの少なくとも一方のコード層の端部に、全周にわた
ってコード端を被覆するゴム層16を設け、ゴム層16の幅
aを0.05〜5.00mmにすることによっても、交差ベルト層
間でのセパレーションを抑制することができ、これによ
って、タイヤの耐久性がより一層向上する。
のは、この範囲よりも小さいと交差ベルト層間でのセパ
レーションを抑制する効果が薄らぐからであり、また、
この範囲よりも大きくするとベルト送り出し装置からベ
ルトが送り出される時にゴム層部分がたれ下ったり、め
くれ上ったりしてベルト成型時に不具合が生じ易くなる
からである。特にこのゴム層の巾が大きい分には性能上
問題はないが、上記理由により作りにくくなる。
バー11は設けなくてもよいが、ゴム層16とともにエンド
カバー11を設けることもできる。この場合には、必ずし
も先に述べたような外面形状にする必要はなく、また、
ゴム層16には、生産性の点からコード層6,7 の被覆ゴム
と同じ配合組成のものを使用することが好ましい。
一例を示したにすぎず、請求の範囲において、種々の変
更を加えることができる。
アルタイヤを試作し、性能評価を行ったので説明する。 ・実施例1 試作した発明例1 〜14のタイヤは、タイヤサイズが11R2
2.5 であり、図 1に示すような3層のコード層6 〜8 で
ベルト5 を構成し、最内コード層6及び中間コード層7
のコード6a及び7aには1 +6 ×0.34のスチールコードを
用い、コードの打ち込み数を18.0本/50mm とした。これ
らのコード6a及び7aの切断伸びはいずれも2.5 %であっ
た。また、最外コード層8のコード8aには、いずれの発
明例とも4本のスチールフィラメントを撚り合わせてな
るストランドの4本をさらに同一方向に撚り合わせて4
×4 ×0.23のコード構造を有する高伸長性のストランド
ロープを用い、コードの打ち込み数を14.7本/50mm とし
た。このロープの切断伸びは3.0 %であった。各コード
層6 〜8 の、配設層数、コードの配設角度、及び最外コ
ード層8 の被覆ゴム8bの圧縮弾性率については表1に示
す。カーカス2 は、3+9+15×0.175 のスチールコー
ドをラジアル方向に配列した1プライで構成し、その他
のタイヤ構造については、通常のトラック・バス用の空
気入りラジアルタイヤとほぼ同様なものを使用した。
層で構成したタイヤ(従来例)、ベルトの配設角度と最
外コード層の被覆ゴムの圧縮弾性率の少なくとも一方が
この発明の範囲外であるタイヤ(比較例1〜6)につい
ても、表1に同様に併記した。尚、従来例及び比較例1
〜6 はいずれも、ベルトを構成するすべてのコード層に
1 +6 ×0.34のスチールコードを用い、コードの打ち込
み数を18.0本/50mm とした。これらのコードの切断伸び
はいずれも2.5 %であった。
以下に示す3つの試験の結果から評価し、また、コーナ
リングパワーについても測定し、その測定値からコーナ
リング性を評価した。
の角度の先端部をもつ鉄製の充填物をはめ込んだいわゆ
る" 石噛み状態" にしたタイヤに、7.5kgf/cm2の内圧を
適用し、荷重2750kgf を負荷した状態で1万キロメート
ル走行させ、その後、このタイヤを分解して、最外コー
ド層のコードが破断しているか否かを調べ、このコード
破断の有無で耐久性を評価した。表1にその評価結果を
示す。
7.5kgf/cm2, 荷重2750kgf を作用させたタイヤのほぼト
レッド幅方向中央部に位置するように設定し、この状態
で1万キロメートル走行させ、その後、このタイヤを分
解して、最外コード層のコードが破断しているか否かを
調べ、このコード破断の有無で耐久性を評価した。表1
にその評価結果を示す。
3 Gかけた状態のタイヤで1千キロメートル走行させ、
その後、このタイヤを分解して、中間コード層の端部に
発生している亀裂長さを測定し、これによって評価し
た。表1にその評価結果を示す。尚、この表中の数値は
従来例を100 とした指数比で表してあり、この数値は大
きいほど優れている。
ヤ車輪( リムサイズ:8.25)をドラム上で走行させ、スリ
ップ角度を1 〜4 °の範囲で1 °ずつふっていき、各角
度で測定した横力の値からコーナリングパワーを算出
し、これらのコーナリングパワーの平均値からコーナリ
ング性を評価した。表1にその評価結果を示す。尚、こ
の表中の数値は従来例を100 とした指数比で表してあ
り、この数値は大きいほど優れている。
及びBでは、最外コード層のコードが破断せずに健全な
状態で維持してあり、また試験Cでは、従来例と同等以
上の耐久性を有しており、さらにコーナリング性につい
ても従来例と同等以上であった。一方、比較例1〜6
は、耐久性とコーナリング性の少なくとも一方が劣って
いた。
ち、最外コード層のコードに、表2に示すように、コー
ド構造と撚りピッチの少なくとも1方を変えることによ
り、コードの切断伸びが3.5%、4.0%、4.5%、5.0%、5.5
%、6.0%である高伸長性コードを用いた発明例a〜fの
タイヤを作製し、各タイヤについて、コード破断のしや
すさの指標となるカットエネルギーを測定し、これによ
って、ベルト耐久性を評価した。
耐久性の評価 カットエネルギーは、タイヤのセンターライン位置に、
一辺が60mmの正三角形で、厚みが40mmの三角刃を具えた
刃型プランジャー(0°) の三角刃を1mm/sec.の速度で押
しつけていき、破断( バースト) するまでのプランジャ
ーの押込み力(kgf) と押込み量(cm)を測定し、これらの
積を2で除したときの数値をカットエネルギー(kgf・c
m) とし、これによりベルト耐久性を評価した。表2に
その評価結果を示す。尚、この表中の数値は実施例1の
従来例を100 とした指数比で表してあり、この数値は大
きいほど優れている。
ド層に用いるコードの切断伸びが大きい発明例a〜f
は、いずれも耐久性が発明例1よりもさらに優れてい
る。
トを3層のコード層で構成した重荷重用空気入りラジア
ルタイヤにおいて、そのコーナリング性等のタイヤ全般
性能を維持・向上させつつ、耐久性を向上させることが
可能になった。
ヤのトレッド部の一部を抜き出して示した斜視図であ
り、ベルト構造を示すためにトレッド部の一部分を切り
取ってある。
等の突起物31を踏みつけた場合にの状態を示す図であ
る。
部にエンドカバー11を配設したときの状態を示す斜視図
である。
をタイヤ幅方向断面で見た場合の要部拡大図である。
部に追加ゴム部16を設けたときの状態を示す斜視図であ
る。
図である。
る。
ーナリングパワー(CP)との関係を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 一対のビード部内にそれぞれ埋設したビ
ードコア間でトロイド状に連なるラジアルカーカスのク
ラウン部外周に、トレッド部を強化するベルトを具え、
このベルトは3層のゴム被覆したコード層からなり、こ
れらコード層のうちの、最内コード層及び中間コード層
を、コードがタイヤ円周を含む平面を挟んで逆向きの配
列になる方向に積層して、これらのコード層で交差ベル
ト層を形成してなる重荷重用空気入りラジアルタイヤに
おいて、 最内コード層及び中間コード層のコードは、前記平面に
対する配設角度が10〜25°の範囲内にあり、 最外コード層のコードが高伸長性コードであり、その前
記配設角度が前記平面から中間コード層のコードの前記
配設角度を測定した向きに測って45〜115 °の範囲内で
あり、 最外コード層の被覆ゴムの圧縮弾性率が200kgf/mm2以上
であることを特徴とする重荷重用空気入りラジアルタイ
ヤ。 - 【請求項2】 前記高伸長性コードは切断伸びが4%以
上である請求項1記載の重荷重用空気入りラジアルタイ
ヤ。 - 【請求項3】 最内コード層及び中間コード層のうちの
少なくとも一方のコード層の端部に、これを包み込むゴ
ム材料からなるエンドカバーを配設し、エンドカバー
は、それを配設したコード層の内面及び外面に対向する
部分のうちの少なくとも一方が、前記コード層のコード
延在位置とコード間位置とにそれぞれ山と谷とが対応す
る波状の外面形状を有し、これら山谷間の高低差が0.05
〜0.25mmの範囲内にある請求項1又は2記載の重荷重用
空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項4】 最内コード層及び中間コード層のうちの
少なくとも一方のコード層の端部に、全周にわたってコ
ード端を被覆するゴム層を設け、ゴム層の幅が0.05〜5.
00mmである請求項1、2又は3記載の重荷重用空気入り
ラジアルタイヤ。
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1998
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