JP2000085137A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2000085137A
JP2000085137A JP10260794A JP26079498A JP2000085137A JP 2000085137 A JP2000085137 A JP 2000085137A JP 10260794 A JP10260794 A JP 10260794A JP 26079498 A JP26079498 A JP 26079498A JP 2000085137 A JP2000085137 A JP 2000085137A
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JP
Japan
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ink
sub
tank
tanks
color
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Withdrawn
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JP10260794A
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Inventor
Mitsuyasu Nakajima
光康 中嶋
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印字ヘッドとインクタンク分離型で連結チュー
ブレスの小型で高速印字を行うインクジェットプリンタ
を提供する。 【解決手段】ヘッドユニット部31は印字ヘッド33の
インク吐出面に125個又は256個のノズル42(4
2a、42b)からなる複数列のノズル列39a〜39
hを備え、各ノズル列39に連結するサブタンク38−
1〜38−8を備え、不図示のキャリッジに保持され、
主走査方向(矢印x方向)に往復移動して用紙に印字す
る。5個のタンク36a〜36eはイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの各インクと洗浄液を収容し、装
置本体に着脱自在に固定され、先端下部のポンプ機構3
7a〜37eにより、最も供給回数が少なくなるように
使用インク量を割り振られたサブタンク38に、その割
り振られたインクを割り振られた量だけを供給し、又は
洗浄液を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字ヘッドと分離
したインクタンクを装置本体に固定し、印字ヘッドに設
けたサブタンクにチューブレスでインクを供給するシリ
アルプリント方式のインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、個人向けの画像形成装置として、
印字ヘッドの発熱素子を駆動してインクリボンのインク
を用紙面に熱転写して印字を行う熱転写プリンタや、イ
ンクボトルのインクを用紙面に吐出して印字を行うイン
クジェットプリンタなどの比較的軽便なシリアルプリン
タが主流となって広く用いられている。
【0003】特に、インクジェットプリンタにおける記
録(印字)方法は、記録ヘッド(印字ヘッド)のノズル
からインクの液滴を吐出させ、このインク滴を紙、布な
どの被記録材に吸収させて文字や画像等の記録を行なう
ものであり、騒音の発生が少なく、特別な定着処理を要
することもなく、且つフルカラー記録も容易な記録方法
である。
【0004】フルカラー記録は、通常、減法混色の三原
色であるイエロー(黄色)、マゼンタ(赤色染料名)及
びシアン(緑味のある青色)の3色のインクに、文字や
画像の黒色部分に専用されるブラック(黒)を加えた4
色のインクを用いて行なわれる。すなわち、記録ヘッド
に各色専用のノズルを配設し、これらのノズルからイエ
ロー、マゼンタ、シアンの3色のインク、あるいはブラ
ックを加えた4色のインクを、各々の色の吐出量を制御
しながら吐出し、被記録材の1画素に各々のインクを混
合吸収或は隣接付着させてフルカラーの記録を行なうよ
うにしている。
【0005】図6(a) は、そのようなシリアルインクジ
ェットプリンタ(以下、単にプリンタという)の構成を
模式的に示す斜視図であり、同図(b) は、同図(a) に示
す印字ヘッドを用紙側から見た拡大図(同図(a) のA矢
視拡大図)であり、同図(c)は、同図(a),(b) に示す印
字ヘッドを側面方向から見た超拡大断面図(同図(b)の
B矢視超拡大断面図)である。
【0006】同図(a) に示すプリンタ1は、キャリッジ
2に印字ヘッド3が固設され、これらキャリッジ2と印
字ヘッド3に、インクタンク(インクカートリッジ)4
が着脱自在に係合するように構成されている。
【0007】キャリッジ2は、一方ではガイドレール5
により滑動自在に支持され、他方では歯付き駆動ベルト
6に固着している。これにより、印字ヘッド3及びイン
クタンク4は、図の両方向矢印Xで示す装置本体(プリ
ンタ1)の幅方向、つまり印字画像の主走査方向に往復
駆動される。この印字ヘッド3と装置本体の不図示の制
御装置との間にフレキシブル通信ケーブル7が接続さ
れ、このフレキシブル通信ケーブル7を介して制御装置
から印字データと制御信号が印字ヘッド3に送出され
る。
【0008】この印字ヘッド3に対向し、印字ヘッド3
の往復移動方向に延在して、装置本体のフレーム8の下
端部にプラテン9が配設されている。このプラテン9に
接して用紙11が紙送りローラ12により図の矢印Yで
示す副走査方向(図の斜め右下方向)に間欠的に搬送さ
れる。この間欠搬送の停止期間中に、印字ヘッド3は、
モータ10により歯付き駆動ベルト6及びキャリッジ2
を介して駆動されながら、用紙11に近接してインクを
吐出し、紙面に印字する。
【0009】このようなインクジェットプリンタは、家
庭で個人的に使用されるプリンタの場合は、通常、イン
クを吐出する印字ヘッドとインクを収納するインクタン
クとがヘッドユニットとして初めから一体に構成されて
装置本体のキャリッジに着脱自在に取付けられるように
したもの、又は上述のようにキャリッジに印字ヘッドが
固定されていて、この印字ヘッドにインクタンクがカー
トリッジとして着脱自在に係合してヘッドユニットとし
て一体化するようにしたものが多い。
【0010】旧来はモノクロプリンタが主流であった
が、昨今では、上述したようにフルカラープリンタが主
流であり、同図(b) に示すように、印字ヘッド3のイン
ク吐出面には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)及びブラック(K)の4種類のインクを吐出す
る4列のノズル列13(13y、13m、13c、13
k)が形成されている。1列のノズル列13には、およ
そ125個又は256個のノズル14が、例えば300
dpi(ドット/インチ)の密度で縦1列に並んで配置
されている。
【0011】このような印字ヘッド3は、同図(c) に示
すように、例えば10×15mmの大きさのシリコンチ
ップ15に、LSI形成処理技術や薄膜形成処理技術を
用いて、図外左方の駆動回路、発熱素子16、駆動電極
17、共通電極18、駆動回路側インク隔壁19a、イ
ンク供給孔側インク隔壁19b、ノズル板21、このノ
ズル板21に形成されたノズル14、シリコンチップ1
5に穿設・貫通されたインク受給孔22、このインク受
給孔22から上記発熱素子16上に連通するインク通路
23等がモノリシックに形成されている。
【0012】上記のインク隔壁19a及び19bの厚さ
はおよそ10μmである。この印字ヘッド3の裏面(同
図(c) では上面)から、インクタンク4のインク供給口
24がインク受給孔22に連通している。すなわち、イ
ンクタンク4内には、同図(a) に破線で示すように、イ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラ
ック(K)のインクに対応する4つのインク室25が設
けられており、これら4つのインク室25のインク供給
口24が、同図(b) に示す4列のノズル列13に対応す
る4個のインク受給孔24にそれぞれ連通している。
【0013】図7(a) 〜(d) は、上記インクタンク4の
インク室25と印字ヘッド3のインク受給孔22との連
通状態を模式的に示す図6(a) のC矢視断面図である。
図7(a) に示すように、4つのインク室25のうちのイ
エローインクを収容しているインク室25yは、その底
部の最右端部にインク供給口24が形成されており、そ
のインク供給口24が、印字ヘッド3のノズル列13y
のインク受給孔22に連通している。同様に、マゼンタ
インクを収容しているインク室25mは、同図(b) に示
すように、底部の中央より右端寄りにインク供給口24
が形成されており、そのインク供給口24が、印字ヘッ
ド3のノズル列13mのインク受給孔22に連通してい
る。
【0014】また、シアンインクを収容しているインク
室25cは、同図(c) に示すように、底部の中央より左
端寄りにインク供給口24が形成されており、そのイン
ク供給口24が、印字ヘッド3のノズル列13cのイン
ク受給孔22に連通している。そして、ブラックインク
を収容しているインク室25kは、同図(d) に示すよう
に、底部の最左端にインク供給口24が形成されてお
り、そのインク供給口24が、印字ヘッド3のノズル列
13kのインク受給孔22に連通している。
【0015】このような構成において、印字ヘッド3
は、4列のノズル列13からイエロー、マゼンタ、シア
ン及びブラックのインクを印字データに応じて吐出しな
がら前述したように主走査方向に往復移動して用紙11
の紙面に、1画素毎に各々のインクを混合吸収させてフ
ルカラーの印字を実行する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
インクジェットプリンタは、文字の印字ばかりでなく、
近年のようにフルカラー画像の印刷に多用されるように
なると、インクの消費量が増大する。インクの消費量が
増大すると、インクタンクの容量を大きくして対処しな
ければならないが、そのようにインクタンクの容量を大
きくすると、印字ヘッドとインクタンクがヘッドユニッ
トとして一体となってキャリッジに装着されるタイプで
は、その一体となって走行するヘッドユニット自体が大
型となり、したがって、主走査方向の全領域に亙って大
きな可動スペースを確保する必要が生じ、これにより、
プリンタ全体として寸法が大きくなり、このため小型化
の要望が強い家庭用向けのプリンタとしては対応できな
いという問題が発生する。
【0017】また、そればかりでなく、ヘッドユニット
が大型になると、その分だけヘッドユニットが重くな
り、印字主走査方向に往復走行するヘッドユニットの慣
性が大きくなる。慣性が大きいと、小さな駆動トルクで
は往復走行が不安定となって良質な印字結果が得られな
い。したがって、安定した往復走行を行わせて印字品質
を維持するためには、ヘッドユニットに往復走行を行わ
せるモータの駆動トルクを大きくする、つまり、より大
型のモータを使用する必要がある。また、それと共にヘ
ッドユニットの往復走行のためのガイドレール材の剛性
及びフレーム材の剛性も高める必要がある。しかし、こ
れでは更にプリンタが大型化するばかりでなく、消費電
力が大きくなり、また、製造コストが上昇して、とても
個人向けの用途に対応できない。
【0018】また、インクタンクを印字ヘッドから独立
させ、印字ヘッドにインク供給チューブで連結する方法
は、インク供給チューブの移動スペースが必要となって
装置本体が大型化するため、デザイン関連や設計関連な
どの特殊な用途に業務用で使用される大サイズ(例えば
A3判以上の用紙を用いるもの)のインクジェットプリ
ンタなどには採用されているものの、家庭用の小型のプ
リンタ装置には不向きであって採用することができな
い。
【0019】これに対して、近年ますますフルカラーの
写真画像やグラフィック画像の印刷需要が高まり、これ
に応じて各色インクの使用量が格段に増加している。例
えば、インク使用量の多い場合では、1枚の用紙片面に
50%もの付着率でインクが消費されることがある。こ
れは、通常の文字の印字では印字率(インク付着率)が
5%以下であることを考えると、これの10倍もの量で
あり、如何に大きなインク使用量であるかが分かる。
【0020】したがって、インクタンクの容量が充分に
大きくない場合には、僅か数十枚の用紙に印刷しただけ
でインクが無くなってしまうということがしばしば発生
した。例えば、720dpiのインクジェットプリンタ
では、通常1滴(1ドット)の吐出量は約20pl(ピ
コリットル)くらいであるので、A4サイズの用紙に付
着率50%で印字を続けると、カートリッジ容量10m
l(ミリリットル)の場合、用紙20枚分しかインクが
もたない計算になる。
【0021】このため、インクタンクを大きくして、印
刷できる用紙枚数を多くするべきであると思われるが、
前述したように、単にインクタンクを大きくしたので
は、種々の問題が派生してきて、小型のプリンタには実
用化できないという問題があった。
【0022】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
印字ヘッドとインクタンクを分離し且つ連結チューブを
排除し、更にこの構成によって派生する種々の問題点を
解決して、小型でありながら充分な容量のインクタンク
を備え、高速な印字を実行するインクジェットプリンタ
を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明のインク
ジェットプリンタの構成を述べる。本発明のインクジェ
ットプリンタは、外部から供給されるインクを一時的に
保持する複数のサブタンクと、該サブタンク毎に対応し
て形成され該サブタンクに保持したインクをインク滴と
して吐出する複数のノズル列とを備え、用紙の進行方向
と直角の方向に往復移動しながら上記ノズル列より上記
インク滴を吐出して上記用紙に印字を行う印字ヘッド
と、装置本体に固定して配置され、インクを収容する複
数のインク収容室と該インク収容室毎に設けられ該イン
ク収容室に収容されているインクを上記印字ヘッドの上
記サブタンクに供給するためのインク供給口とを備える
インクタンクと、該インクタンクの上記インク収容室か
ら上記インクを上記インク供給口を介して任意の上記サ
ブタンクに供給するインク供給制御手段とを有して構成
される。
【0024】上記サブタンクは、例えば請求項2記載の
ように、インク受給位置で全ての上記供給口に同時に対
応すべく形成されたスリット状の受給口を有することが
好ましい。また、上記ノズル列は、例えば請求項3記載
のように、上記印字ヘッドの副走査方向に縦列で少なく
とも2列配置されることが好ましい。
【0025】また、上記インク供給制御手段は、例えば
請求項4記載のように、上記インクタンクに収容されて
いる各色インクの使用量を印字データに基づいて算出す
るインク使用量算出手段と、該インク使用量算出手段に
より算出された各色インクの使用量に基づき該色インク
を供給すべき上記サブタンクを選択するサブタンク選択
手段とを備え、上記使用量の算出された色インクを、該
色インクに対応して選択されている上記サブタンクに供
給するよう、上記インクタンクの上記インク供給口の動
作と上記印字ヘッドの動作とを制御するように構成され
る。
【0026】上記インク使用量算出手段は、例えば請求
項5記載のように、用紙一枚分の各色インクの使用量を
算出するように構成されることが好ましく、また、上記
サブタンク選択手段は、例えば請求項6記載のように、
上記算出された各色インク使用量に対応して必要なサブ
タンク数がサブタンク総数よりも多い場合は、インク供
給回数が最少となるように印字データを分割するように
構成されることが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(a) は、一実施の形態に
おけるインクジェットプリンタの主要部の構成を示す斜
視図であり、同図(b) は、その主要部を構成する印字ヘ
ッドを同図(a) の矢印Cで示す方向から見た模式的な正
面図、同図(c) は、同図(b) のD−D′断面矢視図、同
図(d) は同図(b) のE−E′断面矢視図である。
【0028】同図(a) に示すように、このインクジェッ
トプリンタの主要部の構成は、ヘッドユニット部31と
メインタンク部32とからなる。ヘッドユニット部31
は、印字ヘッド33とサブタンク部34とが一体に形成
されており、不図示のキャリッジに保持されている。こ
のキャリッジがこれも不図示のモータ及び駆動ベルトに
よって駆動されることにより、ヘッドユニット部31
は、同図(a) の両方向矢印xで示す主走査方向に往復移
動する。尚、同図(a) はヘッドユニット部31が基準位
置(ホームポジション)に在る状態を示している。
【0029】上記のメインタンク部32には、細長い形
状に形成された5個のタンク36(36a、36b、3
6c、36d、36e)が着脱自在に装着されて装置本
体側に固定される。これらのタンク36は、その長手方
向が印字ヘッド33の主走査方向に並行して配置され
る。5個のタンク36には、例えばイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの各インクと洗浄液がそれぞれ収
容されている。これらのタンク36は、中身が空になる
と新品と交換される。
【0030】各タンク36のホームポジション側の下部
には、ポンプ機構37(37a、37b、37c、37
d、37e)が連結される。ポンプ機構37は、特には
図示しないが電磁マイクロポンプから成る。電磁マイク
ロポンプは、メインタンク部32の下部のポンプベース
に支持されて下向きに開口部を形成されたダイヤフラム
と、このダイヤフラムの開口部に形成された入力弁及び
出力弁と、ダイヤフラムの開口部と対極の上部外側に一
端を固着され、磁極が円柱軸の両端に分極している円柱
状の永久磁石と、この永久磁石の側周面を滑動自在に支
持するガイド部材と、永久磁石の自由端側に緩やかに外
嵌するスパイラル状のマイクロコイルとを有している。
【0031】このマイクロコイルに、電流が印加される
と、スイッチング電流によって発生する磁力の極性変化
に追従して永久磁石が上下しダイヤフラムの上部を引上
げ、或は押圧する。これにより、ダイヤフラムの内部圧
力がスイッチング電流の周波数に応じて減増し、入力弁
に連通するタンク室36のインクがダイヤフラム内に吸
引され、このインクが出力弁から外部つまりサブタンク
部34に流出する。このポンプ機構37から供給するイ
ンクの液量は、マイクロコイルに印加する電流の周波数
によって制御が可能である。これにより、サブタンク部
34に供給される液量を、所望の液量に制御することが
できる。
【0032】一方のヘッドユニット部31のサブタンク
部34は、スリット状に形成されたインク受給口を備え
た8個のサブタンク38(38−1、38−2、・・
・、38−8)を備えている。これらサブタンク38の
上記スリット状に形成されたインク受給口は、それぞれ
のインク受給位置(図1(a) のホームポジション及びそ
れより印字領域方向へインク受給口分だけ順次ずれた位
置)で全てのポンプ機構37(インク供給口)に同時に
対応すべく形成されている。
【0033】ところで、インクジェットプリンタの小型
化を促進する上で、サブタンクが大きくなることは、印
字ヘッドを搭載したキャリッジの外形及び重量が大きく
なることになり、チューブレスで且つサブタンク化した
ことの利点が薄れてくる虞がある。そこで、本例では、
標準的な画像(例えば各色10%の印字率)を設定し、
これに基づき、例えばA4判の用紙1枚を印字するのに
必要な量のインクを貯留できるように、各色のサブタン
クの容量を一律に決めている。
【0034】すなわち、ここでサブタンクの容量をQ、
1ドットの吐出インク量を50pl(ピコリットル)、
解像度を300dpiとしてA4判の印字有効領域を略
2460×3300ドット、各色ともに印字率を10
%、安全係数A=1.2とすると、 Q=50×2460×3300×l0×A=49μl
(マイクロリットル) となる。
【0035】次に、ヘッドユニット部31の印字ヘッド
33は、同図(b) に示すように、インク吐出面に、例え
ば1列が125個又は256個というような多数のイン
ク吐出ノズル42(42a、42b)からなる複数列の
ノズル列39(同図(b) の例では8列のノズル列39
a、39b、39c、39d、39e、39f、39
g、39h)を備えている。この印字ヘッド33の上記
ノズル列39が形成されている層の裏面には、特には図
示しないが、図6(c) に示したものと略同様に、LSI
形成処理技術や薄膜形成処理技術を用いてシリコンチッ
プ上に形成された上記ノズル列39のインク吐出ノズル
42に対応する数μm単位のサイズの多数の電極、発熱
素子、インク隔壁、インク通路が形成されている。
【0036】尚、同図(b) に示す例では、各ノズル列3
9の各インク吐出ノズル42は、84. 7μmの間隔で
並んでいる。また、同図(b) には各ノズル列39を分別
し易いように中心部に間隔を大きく空けて示している
が、Y方向に縦列に並んでいる2つのノズル列39内の
Y方向での最中心側のインク吐出ノズル42と42(例
えばノズル列39aのインク吐出ノズル42aとノズル
列39eのインク吐出ノズル42b)間の間隔も同様に
84.7μmである。
【0037】この構成は、各ノズル列39において、最
中心側のインク吐出ノズル42と42間のインク隔壁
(図6(c) の駆動回路側インク隔壁19aとインク供給
孔側インク隔壁19bを参照)を連続させて、この部分
におけるインク通路(図6(c)のインク通路23参照)
のY方向を遮断することによって達成できる。
【0038】これらの各ノズル列39に対応するインク
通路に連通して、同図(c),(d) に示すように、インク受
給孔41がそれぞれシリコンチップを表裏に貫通して形
成されている。そして、同図(c) に示すように、ノズル
列39aのインク受給孔41にはサブタンク38−1の
底部に形成されているインク供給口が連通し、ノズル列
39bのインク受給孔41にはサブタンク38−3のイ
ンク供給口が連通し、ノズル列39cのインク受給孔4
1にはサブタンク38−5のインク供給口が連通し、ノ
ズル列39dのインク受給孔41にはサブタンク38−
7のインク供給口が連通する。
【0039】また、同図(d) に示すように、ノズル列3
9eのインク受給孔41にはサブタンク38−2のイン
ク供給口が連通し、ノズル列39fのインク受給孔41
にはサブタンク38−4のインク供給口が連通し、ノズ
ル列39gのインク受給孔41にはサブタンク38−6
のインク供給口が連通し、そして、ノズル列39hのイ
ンク受給孔41にはサブタンク38−8のインク供給口
が連通している。
【0040】上述したように、各サブタンク38のスリ
ット状に形成されたインク受給口はそれぞれのインク受
給位置で全てのポンプ機構37に同時に対応するように
形成されているので、いずれのサブタンク38つまりノ
ズル列39に対しても、任意のタンク36のインク又は
洗浄液を供給することができる。
【0041】この構成によれば、それぞれのタンク36
のメインタンク部32への挿入は、プリンタ使用者の任
意の個所に挿入することができる。装置本体側でどのよ
うな種類のインクが入っているタンク36であるかを認
識できるように、タンク36側に通知方法さえあれば良
い。例えば、タンク36に種類毎の突起物を持たせて装
置本体側で検知するようにすれば良い。
【0042】図2は、上記インクジェットプリンタのシ
ステム構成を示すブロック図である。同図に示すよう
に、インクジェットプリンタ40のシステム構成は、キ
ャリッジによって主走査方向に往復移動する移動部43
と、その他の固定配置されている部分である静止部(制
御部)44とに分かれている。
【0043】上記一方の移動部43は、印字ヘッド33
を印字駆動するドライバ45からなる。そして、他方の
静止部44は、MPU(micro processing unit) 46
と、このMPU46にバス47を介して接続されたI/
F(インターフェース)48及びヘッド制御部49、並
びに上記I/F48に接続されたメモリA51及びヘッ
ド制御部49に接続されたメモリB52からなる。
【0044】このインクジェットプリンタ40には、ホ
スト機器であるPC(パーソナルコンピュータ)53か
ら、I/F48を介して、印字データ及び制御データが
入力する。MPU46は、I/F48を介しメモリA5
1を制御しながら上記の印字データ及び制御データを受
信する。
【0045】また、MPU46には、各部を監視するセ
ンサの出力54が入力し、MPU46からは用紙を搬送
させるためのモータや、歯付き平ベルト(つまりヘッド
ユニット部31)を往復移動させるためのベルト駆動モ
ータを回転させる駆動信号55が出力される。また、M
PU46は、ヘッド制御部49を介してメモリB52に
1ライン毎の印字データを展開し、その展開した印字デ
ータに基づいて、ヘッド制御部49を介してドライバ4
5を制御する。
【0046】MPU46は、これら各部を上記センサの
出力54を参照しながら駆動する。また、ヘッド制御部
49からドライバ45への印字データや制御信号の転送
は、IrDA56a、56bによって行われる。勿論、
図6(a) の場合と同様に、フレキシブル通信ケーブルを
用いるようにしてもよい。
【0047】ところで、上述したように、本例では、サ
ブタンク38の容量は、A4判の用紙1枚当りの各色イ
ンクの印字率が10%までとして計算している。したが
って、1色でも印字率が10%を超えれば、1枚の印字
途中でその色のインクをサブタンクに補給しなければな
らない。更に、特定の色の印字率が30%以上と色の構
成が偏った画像を印字する場合は、その特定色のインク
の補給を1枚の印字動作中に複数回行うことになり、印
字速度が低下してしまう虞がある。
【0048】このように、印字中にインク供給(補給)
が頻繁に行われると、その分だけ印字速度が低下する。
つまり、本発明のようなタンク分離型のインクジェット
プリンタでは、1個のサブタンクの容量を小さくしてあ
るため、インク補給回数が多くなって印字速度が低下す
る虞がある。
【0049】本例では、この印字途中でのインク供給
(補給)回数が極力少なくなるように、すなわちインク
供給回数を最低限度に抑えるように工夫している。以下
これについて説明する。
【0050】図3(a),(b) 及び図4(a),(b),(c) は、印
字すべき画像のインク消費量とサブタンクへの割り当て
の例を示す図である。これらは、画像データをイエロ
ー、マゼンタ、シアン及びブラックの色毎に分解処理し
た後、この画像データの各色毎のインク消費量を算出し
たものである。図3(a),(b) 及び図4(a),(b),(c) は、
いずれも縦軸にサブタンク38の容量を単位として示し
ており、横軸にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)及びブラック(K)のインクを示している。
【0051】図3(a) に示す例では、この画像(画像
A)を一枚印字するために、イエローインク(Y)はサ
ブタンク2個分、マゼンタインク(M)は3個分、シア
ンインク(C)とブラックインク(K)は夫々1個分必
要であることを示している。
【0052】そこで、このような場合には、イエローイ
ンク(Y)をノズル列39aと39eのサブタンク38
−1と38−2に割り当て、マゼンタインク(M)をノ
ズル列39b、39f、及び39gのサブタンク38−
3、38−4、及び38−6に割り当て、ノズル列39
cのサブタンク38−5は空きタンクとし、シアンイン
ク(C)をノズル列39hのサブタンク38−8に割り
当て、そして、ブラックインク(K)をノズル列39d
のサブタンク38−7に割り当てる。
【0053】この割り当てに基づいて各インクを各サブ
タンクに夫々供給する。このようにすることにより、用
紙一枚の印刷中に、サブタンク38にインクを供給する
処理ルーチンを介在させず印字を行うことができる。す
なわち高速印字が可能になる。尚、この場合は、用紙を
副走査方向へ縦(副操作方向)に2列に配置したノズル
列の1列分づつ搬送し、印字ヘッド33の上半分(ノズ
ル列39a〜39d)と下半分(ノズル列39e〜39
h)で重ね印字することになる。すなわちマルチパス印
字を行うことになる。
【0054】但し、インクの必要量が多い色は、ノズル
列39からインクを吐出する回数が多いことを示してい
る。したがって、できるだけ効率よく印字するために、
Y方向に並ぶノズル列39のサブタンク38に同一の色
を供給するようにする。例えげ上記の場合では、イエロ
ーインクをノズル列39aと39eのサブタンク38−
1と38−2に割り当てている。
【0055】このようにすると、イエローだけの印字が
要求されている印字領域では、Y方向のノズル列の長さ
分、つまりノズル列39aと39eとを足した分の印字
幅(副走査方向の長さ)を得ることができ、この領域に
限って、用紙をノズル列2列分づつ搬送し、1回の主走
査印字だけで印字を完了する、つまり、シングルパス印
字を行うと、印字効率がその分だけ上昇する。もし、上
記のイエローインクをノズル列39eと39fのサブタ
ンク38−2と38−4に割り当てたりすると、ノズル
列39e又は39fの長さ分(上記の半分の幅)しか印
字ができないから、折角ノズル列をY方向に複数列並べ
た効果が失われてしまう。
【0056】また、図3(b) に示す例は、他の画像(画
像B)を一枚印字するために必要なインクの量を示して
おり、イエローインク(Y)はサブタンク1個分、マゼ
ンタインク(M)は1個分、シアンインク(C)は3個
分、そしてブラックインク(K)は5個分、計10個の
サブタンクが必要である。本例の構成ではサブタンクは
8個であるから、サブタンクの割り当てが不足すること
になる。
【0057】このような場合は、用紙一枚分の画像を適
宜な個所で分割し、インクのサブタンクへの途中補給を
行わせる。適宜な個所とは、印刷処理を行う画像ドット
順に必要インク量を累算しながらサブタンク38に割り
当てていき、その割り当て総数が9個になる直前、つま
り割り当てサブタンクが8個(サブタンク38の総数)
となったときの印字データであり、これを画像分割点と
する。
【0058】これは、印字途中でサブタンクへのインク
再補給が極力生じないように各色のサブタンク使用数を
決めるものであり、各色インク毎に必要とされるサブタ
ンク数をN、各色インク毎の用紙一枚当りのインク使用
量をa、サブタンク1個の容量をqとしたとき「N>
(a/q)」となるようなNを算出し、これらNの総数
がヘッドユニット部31のサブタンク総数S(本例では
S=8)を超えたときは、超えないように印字画像を印
字順に分割する(上式の右辺を分割していく)。この分
割は最小限に行う。そして、その分割位置で印字を一時
中断してサブタンクにインクの再供給を行う。
【0059】図4(a),(b) は、上記のように画像Bの印
字インクをサブタンクに割り当てた状態を示している。
この例では、画像Bの印字領域として略60%の所が分
割点となっており、ここまでが、図4(a) に示すサブタ
ンク毎に供給されたインクで印字される。そして、図4
(b) はインク補給直後の、各サブタンクのインクの量を
示している。この状態で画像Bの残りの略40%分が印
字(印刷)される。
【0060】尚、この例では、印刷を始める前に、これ
から使用するサブタンク38及びノズル42を洗浄す
る。また、途中でインクを補給する際にも混色が起こる
可能性のあるサブタンクについては洗浄を行う。
【0061】洗浄は、タンク36eに入っている洗浄液
を、使用するインクの色が変わるサブタンク38に適量
供給し、各インク吐出ノズル42より排出エリア(不図
示)で吐出させることによって行う。この処理により、
サブタンク38およびインク吐出ノズル42は洗浄さ
れ、混色の心配が無くなる。
【0062】印刷実行に際しては、図4(a) に示すよう
に、イエローインク(Y)及びマゼンタインク(M)に
対してはそれぞれ1個のサブタンク38を使用し、シア
ンインク(C)及びブラックインク(K)に対してはそ
れぞれ3個のサブタンク38を使用する。画像Bの略6
0%を印刷した上記の画像分割点では全てのサブタンク
38のインクは空になっている。
【0063】ここで、図4(b) に示すインク再補給を行
う。このとき、イエローインク(Y)には1個のサブタ
ンク、マゼンタインク(M)には1個のサブタンク、シ
アンインク(C)には1個のサブタンク、ブラックイン
ク(K)には2個のサブタンク38が割り当てられる。
このようにインクを供給すれば、後は最後まで印字が可
能である。すなわち、インクの補給は一回でよいことに
なる。
【0064】尚、図3(b) 、図4(a) を比べてみると、
イエロー、マゼンタ、シアンの各インクの夫々必要とす
るサブタンクの個数に変化がない。したがって、最初の
略60%の印字を行うためのインク供給(印字前の供
給)時点で、インクの供給を図4(c) に示すようにして
も良い。同図(c) のイエロー、マゼンタ、シアンのイン
ク供給量は図3(b) に示したイエロー、マゼンタ、シア
ンのインク供給量と同一であり、ブラックインクのみが
図4(a) に示した画像Bの分割点までの印字量(略60
%)となっている。
【0065】そのようにすれば、画像分割点では、イエ
ロー、マゼンタ、シアンの各インクは印刷終了までの充
分なインク量が残っているので、再補給は図4(b) で示
されるブラックインクのみについて行えば良い。
【0066】図5は、図1及び図2に示す構成のインク
ジェットプリンタ40において、上述の使用インク量算
出と、その算出したインク量を各サブタンクに割り当て
て供給し、印字処理を行う動作のフローチャートであ
る。尚、この処理はMPU46の制御のもとに行われ
る。
【0067】図5において、先ず印刷に必要な画像デー
タの処理を使用インクの種類に合わせて行う(S1)。
この処理は、画像データをイエロー、マゼンタ、シアン
及びブラックの色毎に分解する処理である。
【0068】次に、各色毎にインク使用量を算出する
(S2)。この処理では、1ドットの吐出インク量を5
0plとして、各色毎のインク使用量が演算される。続
いて、その算出された各色毎のインク使用量に基づい
て、1枚の印字中にサブタンクへのインク再供給が必要
かを判断しながら各色のインク毎に割り当てるべきサブ
タンクの使用数及びノズル列の位置を決める(S3)。
これにより、画像Aの場合は図3(a) に示したように各
インクが各サブタンク38に割り当てられ、画像Bの場
合は、図4(a) 又は図4(c) に示したように各インクが
各サブタンクに割り当てられる。
【0069】そして、必要に応じてサブタンク及びノズ
ルを洗浄して、サブタンクへのインク供給を行う(S
4)。これにより、例えば図3(b) に示した画像Bのよ
うに必要サブタンク数が、ヘッドユニット部31の総サ
ブタンク数を越えるときは、図4(b) に示すようにイン
クが補給される。
【0070】続いて、印字が可能な位置まで印字を行い
(S5)、S2で算出されているインク使用量に基づい
て、再供給が必要か否かを判断し(S6)、必要ならば
S4に戻り、インクを再供給して再び印刷を行うという
ことを、用紙1枚の印刷終了まで繰り返す。
【0071】これにより、用紙1枚の印刷中にサブタン
クへのインク再供給回数を最低限に抑えて印刷スピード
の低下を防止することができる。特に一定色に偏った画
像を印刷するときは極めて高速に印刷することができ
る。
【0072】尚、上記の実施の形態では、ノズル列の構
成を主走査方向(X方向)に4列、副走査方向(Y方
向)に2列の合計4×2=8列として説明しているが、
ノズル列の配置はこれに限ることなく、どのように構成
してもよい。例えば3×3、4×3等であってもよい。
いずれにしても同様な効果が得られる。
【0073】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、複数のインクタンクに貯留された複数種類の各色
インクを、夫々、複数のサブタンクの内の任意のサブタ
ンクに供給できる構成としたので、印字データに応じて
各色インク毎に供給するサブタンクを割り当てることに
より、用紙1枚の印刷中におけるサブタンクへのインク
再供給を最低限に抑えることができ、したがって、イン
クタンクと印字ヘッドが分離型でインクを供給する連結
チューブのない小型のインクジェットプリンタでありな
がら、印刷を高速に維持できると共に、主走査方向ばか
りでなく副走査方向にも複数のノズル列を配置すること
により、特定色に偏った画像に対しては格段に高速な印
字が可能となって便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は一実施の形態におけるインクジェットプ
リンタの主要部の構成を示す斜視図、(b) はその印字ヘ
ッドの(a) のC矢視図、(c) は(b) のD−D′断面矢視
図、(d) は(b) のE−E′断面矢視図である。
【図2】一実施の形態におけるインクジェットプリンタ
のシステム構成を示すブロック図である。
【図3】(a) 印字すべき画像Aのインク消費量とサブタ
ンクへの割り当ての例を示す図、(b) は画像Bのインク
消費量と使用サブタンク数を示す図である。
【図4】(a) は画像Bの初回のインク供給量とサブタン
クへの割り当ての例を示す図、(b) は補給時のインク供
給量とサブタンクへの割り当ての例を示す図、(c) は初
回のインク供給量とサブタンクへの割り当ての他の例を
示す図である。
【図5】インクの使用量算出と各サブタンクへの割り当
てを行って印字処理を行う動作のフローチャートであ
る。
【図6】(a) は従来のシリアルインクジェットプリンタ
の構成を模式的に示す斜視図、(b) はその印字ヘッドを
用紙側から見た拡大図、(c) は(b) のB矢視超拡大断面
図である。
【図7】(a) 〜(d) は従来のインクタンクのインク室と
印字ヘッドのインク受給孔との連通状態を模式的に示す
図6(a) のC矢視断面図である。
【符号の説明】
1 シリアルインクジェットプリンタ(プリンタ) 2 キャリッジ 3 印字ヘッド 4 インクタンク(インクカートリッジ) 5 ガイドレール 6 歯付き駆動ベルト 7 フレキシブル通信ケーブル 8 フレーム 9 プラテン 10 モータ 11 用紙 12 紙送りローラ 13(13y、13m、13c、13k) ノズル列 14 ノズル 15 シリコンチップ 16 発熱素子 17 駆動電極 18 共通電極 19a 駆動回路側インク隔壁 19b インク供給孔側インク隔壁 21 ノズル板 22 インク受給孔 23 インク通路 24 インク供給口 25(25y、25m、25c、25k) インク室 31 ヘッドユニット部 32 メインタンク部 33 印字ヘッド 34 サブタンク部 36(36a、36b、36c、36d、36e) イ
ンクタンク 37(37a、37b、37c、37d、37e) ポ
ンプ機構 38(38−1、38−2、・・・、38−8) サブ
タンク 39(39a、39b、39c、・・・、39h) ノ
ズル列 40 インクジェットプリンタ 41 インク受給孔 42、42a、42b インク吐出ノズル 43 移動部 44 静止部(制御部) 45 ドライバ 46 MPU(micro processing unit) 48 I/F(インターフェース) 49 ヘッド制御部 51 メモリA 52 メモリB 53 PC(パーソナルコンピュータ) 54 センサの出力 55 駆動信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から供給されるインクを一時的に保
    持する複数のサブタンクと、該サブタンク毎に対応して
    形成され該サブタンクに保持したインクをインク滴とし
    て吐出する複数のノズル列とを備え、用紙の進行方向と
    直角の方向に往復移動しながら前記ノズル列より前記イ
    ンク滴を吐出して前記用紙に印字を行う印字ヘッドと、 装置本体に固定して配置され、インクを収容する複数の
    インク収容室と該インク収容室毎に設けられ該インク収
    容室に収容されているインクを前記印字ヘッドの前記サ
    ブタンクに供給するためのインク供給口とを備えるイン
    クタンクと、 該インクタンクの前記インク収容室から前記インクを前
    記インク供給口を介して任意の前記サブタンクに供給す
    るインク供給制御手段と、 を有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記サブタンクはインク受給位置で全て
    の前記供給口に同時に対応すべく形成されたスリット状
    の受給口を有することを特徴とする請求項1記載のイン
    クジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記ノズル列は前記印字ヘッドの副走査
    方向に縦列で少なくとも2列配置されることを特徴とす
    る請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記インク供給制御手段は、前記インク
    タンクに収容されている各色インクの使用量を印字デー
    タに基づいて算出するインク使用量算出手段と、該イン
    ク使用量算出手段により算出された各色インクの使用量
    に基づき該色インクを供給すべき前記サブタンクを選択
    するサブタンク選択手段とを備え、各色インクの算出さ
    れた前記使用量を、該色インクに対応して選択されてい
    る前記サブタンクに供給するよう、前記インクタンクの
    前記インク供給口の動作と前記印字ヘッドの動作とを制
    御することを特徴とする請求項1記載のインクジェット
    プリンタ。
  5. 【請求項5】 前記インク使用量算出手段は、用紙一枚
    分の各色インクの使用量を算出することを特徴とする請
    求項4記載のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記サブタンク選択手段は、前記算出さ
    れた各色インク使用量に対応して必要なサブタンク数が
    サブタンク総数よりも多い場合は、インク供給回数が最
    少となるように印字データを分割することを特徴とする
    請求項4又は5記載のインクジェットプリンタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007276153A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Seiko Epson Corp 置き換えインクカートリッジ、記録装置、記録装置の制御方法、液体噴射装置
JP2011156679A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Brother Industries Ltd カートリッジ装着ユニット

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