JP2000158667A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2000158667A
JP2000158667A JP33899898A JP33899898A JP2000158667A JP 2000158667 A JP2000158667 A JP 2000158667A JP 33899898 A JP33899898 A JP 33899898A JP 33899898 A JP33899898 A JP 33899898A JP 2000158667 A JP2000158667 A JP 2000158667A
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JP
Japan
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ink
liquid
print head
supply port
chamber
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JP33899898A
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English (en)
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Yasunari Kabasawa
康成 椛澤
Naohiro Osugi
直寛 大杉
Katsuhiko Sato
勝彦 佐藤
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印字ヘッドとインクタンクを分離して連結チュ
ーブを用いずにインクを補給する小型なインクジェット
プリンタを提供する。 【解決手段】印字ヘッドユニット2はスリット状の液受
給口を備えたインク保持室13を備え、フレキシブル信
号ケーブル7により装置本体の制御部に接続され、ヘッ
ド駆動機構3のリニアレール8に係合し、印字に際して
はリニアコイル13により矢印Aで示す主走査方向に往
復移動する。インクタンクユニット6は装置本体のフレ
ームに固定されて配置され、内部にイエロー、マゼン
タ、シアン及びブラックのインク液並びに洗浄液を収容
する収容室6−2a〜eを備え、下面には液補給口に連
通するバブルジェット方式のインク補給機構10が印字
領域外の位置に設けられる。印字ヘッドユニット2のイ
ンクが無くなると、インク補給機構10とインク保持室
13が対向する位置で、インク補給機構10が液補給口
を介してインク液を吐出してインク保持室13にインク
を補給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクタンクから
インク供給チューブを介さずに印字ヘッドにインクを補
給するインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクジェットプリンタが使
用されている。このインクジェットプリンタにおけるイ
ンクジェット記録方法は、記録ヘッド(印字ヘッド)の
ノズルからインクの液滴を吐出させ、このインク滴を
紙、布などの被記録材に吸収させて文字や画像等の記録
を行なうものである。この記録方式は、騒音の発生が少
なく、特別な定着処理を要することもなく、しかも高速
記録が行えて、且つフルカラー記録も可能な記録方法で
ある。
【0003】フルカラー記録の場合は、通常、減法混色
の三原色であるイエロー(黄色)、マゼンタ(赤色染料
名)及びシアン(緑味のある青色)の3色のインクに、
文字や画像の黒色部分に専用されるブラック(黒)を加
えた4色のインクを用いて行なわれる。すなわち、記録
ヘッドに各色専用のノズルを配設し、これらのノズルか
らイエロー、マゼンタ、シアンの3色のインク、あるい
はブラックを加えた4色のインクを、各々の色の吐出量
を制御しながら吐出し、被記録材の1画素に各々のイン
クを混合吸収させてフルカラーの記録を行なう。
【0004】ノズルからインクの液滴を吐出させる方法
としては、ピエゾ素子などの電気機械変換素子を用い
て、微細に形成されたインク室に機械的変形による圧力
を生じさせ、この瞬撥的な圧力により微小ノズルから液
滴を吐出させる方法と、インク室に抵抗発熱素子を配し
て、これに電気パルスを与え、高速でインクを加熱発泡
させて気泡の成長力を利用して吐出させる方法などがあ
る。
【0005】このようなインクジェットプリンタは、家
庭で個人的に使用されるプリンタの場合は、通常、イン
クを吐出する印字ヘッド部とインクを保持するインクカ
ートリッジがユニットとして構成されている。そして、
これらは、一体構造あるいは着脱式に分離可能な一体形
状に形成されているものが多く、両者一体となって印字
主走査方向に往復走行する。
【0006】また、特殊な用途として、デザイン関連や
設計関連などの業務用で使用されるプリンタでは、大サ
イズ(例えばA3判以上の用紙を用いるもの)のインク
ジェットプロッタがあるが、このようなプリンタは大量
のインクを使用する。したがって、通常は、印字ヘッド
部とインクを保持するインクカートリッジが分離されて
おり、双方が可動チューブで連結され、印字ヘッド部の
みが主走査方向に往復走行駆動されるようになってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
インクジェットプリンタは、文字の印字ばかりでなく、
近年のようにフルカラー画像の印刷に多用されるように
なると、インクの消費量が増大する。インクの消費量が
増大すると、インクカートリッジの容量を大きくして対
処しなければならないが、そのようにインクカートリッ
ジの容量を大きくすると、印字ヘッド部とインクカート
リッジ部が一体構造となっているユニットタイプでは、
その一体となって走行するヘッドユニット自体が大型と
なり、したがって、主走査方向の全領域に亙って大きな
可動スペースを確保する必要が生じ、これにより、プリ
ンタ全体として寸法が大きくなり、このため、小型化の
要望が強い家庭用向けのプリンタとしては対応できない
という問題が発生する。
【0008】また、そればかりでなく、ヘッドユニット
が大型になると、その分だけヘッドユニットが重くな
り、印字主走査方向に往復走行するヘッドユニットの慣
性が大きくなる。慣性が大きいと、小さな駆動トルクで
は往復走行が不安定となって良質な印字結果が得られな
い。したがって、安定した往復走行を行わせて印字品質
を維持するためには、ヘッドユニットに往復走行を行わ
せるモータの駆動トルクを大きくする、つまり、より大
型のモータを使用する必要がある。また、それと共にヘ
ッドユニットの往復走行のためのガイドレール材の剛性
及びフレーム材の剛性も高める必要がある。しかし、こ
れでは更にプリンタが大型化するばかりでなく、消費電
力が大きくなり、また、製造コストが上昇して、とても
個人向けの用途に対応できない。
【0009】また、インクカートリッジを印字ヘッド部
から独立させ、印字ヘッド部にチューブで連結する方法
は、チューブの移動スペースが必要となるため小型のプ
リンタ装置には不向きであって採用することができな
い。
【0010】これに対して、近年ますますフルカラーの
写真画像やグラフィック画像の印刷需要が高まり、これ
に応じて各色インクの使用量が格段に増加している。例
えば、インク使用量の多い場合では、1枚の用紙片面に
50%もの付着率でインクが消費されることがある。こ
れは、通常の文字の印字では印字率(インク付着率)が
5%以下であることを考えると、これの10倍もの量で
あり、如何に大きなインク使用量であるかが分かる。
【0011】したがって、インクカートリッジの容量が
充分に大きくない場合には、僅か数十枚の用紙に印刷し
ただけでインクが無くなってしまうということがしばし
ば発生した。例えば、720dpiのインクジェットプ
リンタでは、通常1滴(1ドット)の吐出量は約20p
l(ピコリットル)くらいであるので、A4サイズの用
紙に付着率50%で印字を続けると、カートリッジ容量
10ml(ミリリットル)の場合、用紙20枚分しかイ
ンクがもたない計算になる。
【0012】このため、インクカートリッジを大きくし
て、印刷できる用紙枚数を多くするべきであると思われ
るが、前述したように、単にインクカートリッジを大き
くしたのでは、種々の問題が派生してきて、小型のプリ
ンタには実用化できないという問題があった。
【0013】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
印字ヘッド部とインクカートリッジが分離されると共に
連結チューブを用いずに小型化に極めて有利となるイン
クジェットプリンタを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明のインク
ジェットプリンタの構成を述べる。本発明のインクジェ
ットプリンタは、液受給口と該液受給口から受給したイ
ンク液を一時的に保持する保持室と該保持室に保持した
インク液をインク滴として吐出する複数のノズルから成
るノズル列とを備え、上記ノズル列のノズルより上記イ
ンク滴を吐出して記録媒体に印字を行う印字ヘッドと、
少なくとも1つの液収容室を備え該液収容室に連通して
形成された液補給口を有する液タンクと、該液タンクの
上記液補給口と連通され発熱抵抗体に通電して気泡を発
生させその圧力により上記液収容室から上記液補給口に
給送される液を吐出して該液を上記印字ヘッドの上記液
受給口に供給するインク補給機構と、を有して構成され
る。
【0015】上記印字ヘッドは、例えば請求項2記載の
ように、少なくとも3列のノズル列と該ノズル列にそれ
ぞれ対応する上記保持室を備えて成ることが好ましい。
また、上記保持室は、例えば請求項3記載のように、内
壁を親水性に形成されて成るように構成され、また、例
えば請求項4記載のように、上記液受給口として機能す
る開口を備え内面を撥水性に形成された蓋を有して構成
され、また、例えば請求項5記載のように、上記液を上
記ノズルに供給するインク供給孔に向かって傾斜する底
面を備えて成ることが好ましい。また、上記液タンク
は、例えば請求項6記載のように、夫々が互いに異なる
色のインク液を収容する複数のインク液収容室と、上記
保持室を洗浄する洗浄液を収容する洗浄液収容室からな
るように構成してもよい。
【0016】また、例えば請求項7記載のように、上記
液受給口を上記液タンクの所望の上記液補給口に対向さ
せるよう上記印字ヘッド又は上記液タンクを移動制御す
る移動制御手段と、上記液受給口が上記所望の液補給口
に対向したとき該液受給口に上記液補給口に連通する上
記液収容室の液を供給するよう上記インク補給機構を制
御する補給制御手段とを更に備えて構成されることが好
ましい。
【0017】そして、例えば請求項8記載のように、液
補給口を所要時に被覆する移動性キャップ部材を更に備
え、このキャップ部材は上記液補給口を払拭するワイパ
部材を具備する構成としてもよい。
【0018】また、本発明のインクジェットプリンタ
は、液受給口と、該液受給口から受給したインク液を一
時的に保持する保持室と、該保持室に保持したインク液
をインク滴として吐出する複数のノズルから成るノズル
列とを備え、上記ノズル列のノズルより上記インク滴を
吐出して記録媒体に印字を行う印字ヘッドと、夫々が互
いに異なる色のインク液を収容する複数のインク液収容
室と、上記保持室を洗浄する洗浄液を収容する洗浄液収
容室からなり、各液収容室に夫々連通して形成された複
数の液補給口を有する液タンクと、上記インク液収容室
から上記液補給口に給送される液を吐出して該液を上記
印字ヘッドの上記受給口に供給するとともに、上記保持
室に保持するインク液をそれまで保持していたインク液
とは色が異なる新インク液に変更する場合にのみ、上記
洗浄液収容室の液補給口から上記洗浄液を上記保持室に
吐出して洗浄した後に上記新インク液を供給するインク
補給機構とを有するように構成される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、一実施の形態におけ
るインクジェットプリンタの主要部の構成を示す分解斜
視図である。同図に示すように、この発明におけるイン
クジェットプリンタ1の主要部は、印字ヘッドユニット
2、ヘッド駆動機構3、液補給口開閉ユニット5、及び
インクタンクユニット6を備えている。
【0020】印字ヘッドユニット2とインクタンクユニ
ット6は互いに独立して配置され、一方のインクタンク
ユニット6は装置本体(インクジェットプリンタ)のフ
レームに設置されており、他方の印字ヘッドユニット2
のみが印字に際して主走査方向に往復移動しながら印字
を行う。
【0021】すなわち、この印字ヘッドユニット2は、
フレキシブル信号ケーブル7によって装置本体の不図示
の制御部に接続され、ヘッド駆動機構3のリニアレール
8に係合し、同じくヘッド駆動機構3のリニアスケール
9により移動量を検出しながら、同図の両方向矢印Aで
示すように、ヘッド駆動機構3の長手方向に沿って往復
移動する。
【0022】インクタンクユニット6は、偏平な直方体
をなし、その直方体の長手方向が駆動機構3の長手方向
に並行して延在して、上述したように装置本体に固定配
置されている。同図には、インクタンクユニット6の上
面を覆う密閉シート6−1の一部を切り欠いて示してい
る。その切り欠いて示す内部には、詳しくは後述するイ
ンク液及び洗浄液を収容する複数の液収容室6−2(6
−2a、6−2b、6−2c、6−2d、6−2e)が
設けられている。また、これら複数の液収容室6−2に
対応する数の液充填口6−3が、インクタンクユニット
6上面の端部に設けられている。
【0023】インクタンクユニット6の下面には、これ
も詳しくは後述するが、複数の液補給口が形成されてお
り、これらの液補給口に接してインク補給機構10がイ
ンクタンクユニット6の下面にダイボンディングされ、
駆動用フレキシブルケーブル4により制御部に連結され
ている。液補給口開閉ユニット5は、これも詳しくは後
述するが、同図の両方向矢印Bに示すようにインクタン
クユニット6の長手方向に進退して上記のインク補給機
構10の液吐出口を払拭しながら開閉する。
【0024】図2(a) は、上記の印字ヘッドユニット2
のみを取り出して示す斜視図であり、同図(b) は、同図
(a) をC矢視方向に見た断面図である。図3は、上記の
印字ヘッドユニット2の分解斜視図であり、上記の図2
(b) は図3に示す各部を組み上げて図2(a) のように完
成した印字ヘッドユニット2の図3のD−D′断面矢視
部分に相当している。
【0025】図2(a),(b) 及び図3に示すように、印字
ヘッドユニット2は、ヘッドベース11の前半部12
に、インク液を一時的に保持する4つのインク保持室1
3を備えている。これら4つのインク保持室13は、フ
ルカラー印刷を行うためのイエロー、マゼンタ、シアン
及びブラックの4種類のインク液に応じて同じ数だけ設
けられている。
【0026】これらインク保持室13底部のインク供給
孔に接して、インク液に混入するかも知れないゴミ等を
除去するためのフィルタ14が配設される。このフィル
タ14に接して印字ヘッド(チップ基板)15が配設さ
れている。印字ヘッド15は上面に複数のインク給送口
16を形成され、下面(インク吐出面)には複数のノズ
ル17(図2(b) 参照)が形成されている。このノズル
17からインク滴18が紙面に向けて吐出される。
【0027】また、上記のインク保持室13の上に複数
の液受給口19が開口している蓋部材21が配置され
る。この蓋部材21には各インク保持室13に対応する
通気孔22が設けられているが、各インク保持室13に
対しては液受給口19が開口しているので、これらの通
気孔22は特に設けなくてもよい。
【0028】他方、ヘッドベース11の後半部23は空
房24を備えている。この空房24の側壁には略長方形
の孔25が形成され、内部にリニアコイル26が配設さ
れる。このリニアコイル26及び側壁の長方形の孔25
に図1に示したリニアレール8が嵌入する。また、この
後半部23の後端にはスリット溝27が形成されてお
り、このスリット溝27の近傍に、センサ対28が配設
される。
【0029】センサ対28は、センサ用フレキシブル通
信ケーブル29に接続されており、スリット溝27に嵌
入して相対的に移動する図1に示したリニアスケール9
に形成されているマーク(バーコード又は切り欠きスリ
ット)を読み取って制御部に送信する。これにより、制
御部は、リニアコイル26への通電を制御して、印字ヘ
ッドユニット2の移動量を制御する。これらの上から支
持部材31が、全体を締め付けるようにして取り付けら
れる。
【0030】図4(a) は、上記の印字ヘッド15をその
インク吐出面から見た図であり、同図(b) はその印字ヘ
ッド15(チップ基板)をシリコンウエハ32上に多数
形成した状態を示す図である。同図(a) に示す印字ヘッ
ド15は、やや大き目に設定したチップ基板33上に、
4個の単一ヘッド34(34a、34b、34c、34
d)が並んで配置された形状で構成される。
【0031】上記の各単一ヘッド34には、多数のノズ
ル17から成る1列のノズル列35がノズル板36に形
成されており、印字ヘッド15全体としては、4列のノ
ズル列35が形成されている。これら4列のノズル列3
5は、4つのインク保持室13にそれぞれ連通してお
り、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の
3色のカラーインク及び黒専用のブラック(Bk)のイ
ンクを夫々吐出する。
【0032】このような印字ヘッド15は、解像度が3
60dpiの場合であれば、概略8.5mm×19.0
mmの大きさのチップ基板に、128ノズル×4列=6
40ノズルを備えることが可能であり、また、解像度が
720dpiの場合であれば、ほぼ8.5mm×19.
0mmの大きさのチップ基板に256ノズル×4列=1
280ノズルを形成することが可能である。
【0033】そして、同図(b) に示すように、そのよう
な印字ヘッド15のチップ基板33が、1枚のシリコン
ウエハ32上に、スクライブラインで区画されて、多数
(例えば90個以上)形成され、後述する製造工程を経
て図4(a) に示すように完成した後、シリコンウエハ3
2から個々に切り出される。
【0034】図5(a) は、上記の印字ヘッド15の製造
工程の最初の工程を示す図であり、上段に平面図を示
し、中段に上段のE−E′断面矢視図を示し、下段に上
段のF−F′断面矢視図を示している。また、図5(b)
は、図5(a) に続く工程を示しており、その上段、中段
及び下段に示される部位は、図5(a) の上段、中段及び
下段に示す部位に対応している。そして、図5(c) は、
最後の工程を示す図であり、上段に図4(a) の単一ヘッ
ド34を拡大して示している。この上段並びに中段及び
下段に示される部位は、図5(a) の上段、中段及び下段
に対応する部位である。尚、これらの図5(a),(b),(c)
には、図示する上での便宜上、128個又は256個の
発熱素子及びノズルを、5個の発熱素子及びノズルで代
表させて示している。
【0035】以下、図5(a),(b),(c) を参照しながら、
印字ヘッド15の製造方法を簡単に説明する。先ず、工
程1として、4インチ以上のシリコンウエハ上に区画さ
れた個々の基板に、LSI形成処理により駆動回路とそ
の端子を形成すると共に、厚さ1〜2μmのパッシベー
ション膜を形成し、この後上記端子へのコンタクト孔空
けを行うと共に不用部分のパッシベーション膜を除去す
る。
【0036】次に、工程2として、薄膜形成技術を用い
て、Ta−Si−Oなどからなる発熱素子を形成するた
めの発熱抵抗膜をスパッタ技術などにより4000Åの
厚みで成膜し、共通電極と個別配線電極を形成するため
の電極膜を形成する。この電極膜は、W−Al(又はW
−Ti、W−Si)などからなるバリアメタル膜に、A
uによる電極膜を積層した多層構造とすることが好まし
い。そして、ホトリソ技術によって電極膜に(バリアメ
タル膜が形成されている場合はそのバリアメタル膜も)
配線部分のパターンを形成し、発熱抵抗膜には例えばほ
ぼ正方形の露出部が形成され微細な発熱抵抗体(発熱
部、発熱素子)のパターンを形成する。
【0037】図5(a) は、上記の工程1及び工程2が終
了した直後の状態を示している。すなわち、基板33上
には駆動回路41とその端子42(図1(a) 参照)が形
成され、更に共通電極43(43a、43b)、共通電
極給電端子44(図1(a) 参照)、個別配線電極(信号
電極)45、及び多数の発熱抵抗体46が形成されてい
る。
【0038】続いて、工程3として、個々の発熱抵抗体
46に対応するインク路を形成すべく感光性ポリイミド
などの有機材料からなる隔壁部材をコーティングにより
高さ20μm程度に形成し、これをパターン化した後
に、30分〜60分、場合によって2時間、300℃〜
400℃の熱を加えるキュア(乾燥硬化、焼成)を行
い、キュア後の高さ10μmの上記感光性ポリイミドに
よる隔壁を基板33上に形成して固着させる。
【0039】更に、工程4として、ウェットエッチング
またはサンドブラスト法などにより上記基板33の面に
溝状のインク供給路を形成し、更にこのインク供給路に
連通し下面に開口するインク給送口を形成する。
【0040】図5(b) は、上述の工程3及び工程4が終
了した直後の状態を示している。すなわち、溝状のイン
ク供給路47及び筒状のインク給送口16(図2(b) 及
び図3も参照)が形成され、インク供給路47の左側に
位置する共通電極43(43a)部分と、右方の個別配
線電極45が配設されている部分、及び各発熱抵抗体4
6間に、隔壁48(48、48−1、48−2)が形成
されている。この隔壁48は、個別配線電極45上の部
分48−1を櫛の胴とすれば、各発熱抵抗体46間に伸
び出す部分48−2は櫛の歯に相当する形状をなしてい
る。
【0041】これにより、この櫛の歯を仕切り壁とし
て、その歯と歯の間の付け根部分に発熱抵抗体46が位
置する微細な個別インク路が、発熱抵抗体46の数だけ
形成される。この櫛の歯の長さを変えることによりイン
クの流通するコンダクタンスが変わり、また隣接する個
別インク路を流動するインク間の干渉にも影響する。
【0042】この後、工程5として、ポリイミドからな
る厚さ10〜30μmのフィルムのノズル板を、その片
面に接着剤としての熱可塑性ポリイミドを極薄に例えば
厚さ2〜5μmにコーテングし、上記積層構造の最上層
に張り付けて、隔壁25によって形成されたインク路に
蓋をし、これにより、微細な個別インク路と共通インク
路を形成する。そして、200〜300℃で加熱しなが
ら加圧してオリフィス板を固着させる。続いて、ノズル
板表面にNi、Cu又はAlなどの厚さ0.5〜1μm
程度の金属膜を形成する。
【0043】更に、工程6として、オリフィス板の上の
金属膜をパターン化して、ポリイミドを選択的にエッチ
ングする為のマスクを形成し、続いて、オリフィス板を
へリコン波エッチング装置などにより上記の金属膜マス
クに従って、40μmφ〜20μmφの孔空けをして多
数のノズルを一括形成する。
【0044】図5(c) は、上記の工程5及び工程6が終
了した直後の状態を示している。すなわち、基板33の
最上層に、片面に熱可塑性ポリイミド49をコーテング
されたノズル板51が、駆動回路端子42及び共通電極
給電端子44を除く全領域を覆って積層され、これによ
り、上述したインク路が上を覆われて、隔壁48の厚さ
10μmに対応する高さの坑状の個別インク路52が形
成され、この個別インク路52と前述したインク供給路
47とを連通させる高さ10μmの共通インク路53が
形成されている。
【0045】そして、ノズル板51には、その上面に金
属膜54が形成され、発熱抵抗体46に対応する部分に
インク吐出用のノズル17(図2(b) も参照)がドライ
エッチングによって一括形成されている。このような1
列のノズル17を備えた単一ヘッド34が4個連設され
て、図2(b) 、図3及び図4(a) に示したフルカラー用
の印字ヘッド15がシリコンウエハ32(図4(b) 参
照)上に完成する。
【0046】このようにして形成された微細な構成の印
字ヘッド15に、インク液を供給する印字ヘッドユニッ
ト2のインク保持室13は、印字ヘッドユニット2の軽
量化のため、それほど大きくは形成されていない。その
代り、インクタンクユニット6から迅速なインク液の補
給が行われる。
【0047】図6(a) は、インクタンクユニット6の平
面図であり、図1に示したインクタンクユニット6上面
の密閉シート6−1を取り除いて示している。また、同
図(b) は、インク補給機構10の底面図(図1のG矢視
図)であり、同図(c) は、その変形例を示す図である。
【0048】同図に示すように、インクタンクユニット
6は、タンクベース55の内部を縦方向(長手方向)に
仕切り、5つの液収容室6−2(黒インク室6−2a、
シアンインク室6−2b、マゼンタインク室6−2c、
イエローインク室6−2d、洗浄水室6−2e)が形成
されている。
【0049】液収容室6−2の後部(図の右方)には、
室毎にそれぞれスポンジ56が配設されている。上記の
黒インク室6−2aには黒のインク液、シアンインク室
6−2bにはシアンのインク液、マゼンタインク室6−
2cにはマゼンタのインク液、イエローインク室6−2
dにはイエローのインク液、そして、洗浄水室6−2e
には洗浄液がそれぞれ貯蔵(収容)されている。
【0050】各々の液収容室6ー2のうち、インク液を
収容する黒インク室6−2a、シアンインク室6−2
b、マゼンタインク室6−2c及びイエローインク室6
−2dの4つの液収容室6−2の前部(図の左方)は、
横方向(図の下方)に直角に細く曲がったインク導通路
57を形成しており、そのインク導通路57の端部に液
(インク液)補給口58がそれぞれ形成されている。こ
れら4つの液補給口58は、インクタンクユニット6の
前方左端部近傍において、図の斜め左上から斜め右下方
向に、斜めに順次配置されて形成されている。また、洗
浄水室6−2eの前部は、そのままインクタンクユニッ
ト6の前方左端部に延出して、そこに4個の液(洗浄
液)補給口59を縦1列に形成している。
【0051】これらのインク液補給口58及び洗浄液補
給口59に密着して、インク補給機構10が配設されて
いる。インク補給機構10は、前述した印字ヘッド15
と同様にチップ基板によって形成されており、上記のイ
ンク液補給口58及び洗浄液補給口59にそれぞれ対応
する4個の補給インク液吐出口61と4個の洗浄液吐出
口62を備えている。尚、洗浄液吐出口62は、同図
(c) に示す他の例のインク補給機構10′に示すよう
に、1個の洗浄液吐出口62′としてもよい。
【0052】このインク補給機構10の4個の補給イン
ク液吐出口61と4個の洗浄液吐出口62は、印字ヘッ
ドユニット2が、図1に示すヘッド駆動機構3の左端の
ホームポジションにあるとき、図3に示すインク保持室
13の蓋部材21の8個の液受給口19にそれぞれ対向
する。
【0053】上記のように、4個の補給インク液吐出口
61を縦1列でもなく横1列でもなく斜め1列に配置し
たのは、補給インク液吐出口61の残留インクをスポン
ジ等の清掃部材で図の矢印H又は矢印J方向に拭き取っ
たとき、他の色のインクが重なって拭き取られて、混色
したインク液が補給インク液吐出口61に付着するなど
の不具合を防止するためである。
【0054】このように、印字ヘッドユニット2と独立
して(分離して)装置本体に配設されるインクタンクユ
ニット6は、印字ヘッドユニット2の上方に配置され、
印字ヘッドユニット2が往復走行する主走査方向に並行
して細長く仕切られた液収容室6−2を有して、これら
の液収容室6−2が液補給口58及び59によりインク
補給機構10に連通している。そして、インク補給機構
10は、液収容室6−2に収容されているインク液又は
洗浄液を印字ヘッドユニット2に適正且つ迅速に補給す
る。
【0055】図7は、インク補給機構10の部分拡大断
面図である。尚、同図は1個のインク液吐出口61(又
は洗浄液吐出口62)を代表させて、その近傍を拡大し
て示している。このインク補給機構10は、印字ヘッド
15と略同様な工程を経て作成されたものである。すな
わち、図7に示すインク補給機構10は、シリコンチッ
プ64の片面に、発熱抵抗体65、共通電極66、個別
配線電極(信号電極)67を形成され、隔壁68を積層
され、液受取り穴71とこれに連通する基板貫通孔72
を穿設され、ノズル板73を熱可塑性ポリイミド74に
より熱圧着されて上記基板貫通孔72から発熱抵抗体6
5へ連通する流路75を形成され、ノズル板73の上記
発熱抵抗体65に対向する位置に、インク液吐出口61
(又は洗浄液吐出口62)が形成されている。
【0056】各液吐出口61(62)は、それぞれの吐
出先端部をノズル板73表面から吐出させて形成されて
いる。また、ノズル板73表面の所定位置には、液補給
口開閉ユニット5の先端を係止するための係止用リブ7
3−1が突設されている。
【0057】インク液(又は洗浄液)は、インクタンク
ユニット6のインク液補給口58(又は洗浄液補給口5
9)からインク補給機構10の液受取り穴71、基板貫
通孔72及び流路75を介して発熱抵抗体65とインク
液吐出口61(又は洗浄液吐出口62)との対向部に導
通され、発熱抵抗体65の発熱により発生する気泡によ
ってインク液吐出口61(又は洗浄液吐出口62)から
吐出されて、液受給口19を介してインク保持室13に
補給される。
【0058】ここで、印字ヘッド15から吐出されるイ
ンク液滴の量と補給インク液吐出口61から吐出される
液滴の量について比較する(洗浄液補給口59の場合も
同様であるので、以下、補給インク液吐出口61につい
てのみ述べる)。一般に、市販されているインクジェッ
トプリンタの印字ヘッドから1パルスの印加で吐出され
るインク液滴の量は約10pl(ピコリットル)であ
る。本実施の形態における印字ヘッド15もこの程度の
インク液滴を吐出する。また、インク保持室13は、1
色当たり約30μl(マイクロリットル)分のインクを
保持する大きさに形成されている。
【0059】一方、インク補給機構10においては、印
字ヘッド15の場合と異なり、ノズル数つまり補給イン
ク液吐出口61の数が極端に少ない構造を採っているた
め、補給インク液吐出口61の吐出量を印字ヘッド15
で吐出する液滴量と同じ10plに設定したのでは補給
インクをインク保持室13内に満たすのに長い時間が必
要になってしまう。そこで本例では、インク補給機構1
0の発熱抵抗体65及び補給インク液吐出口61の面積
を大きく設定して使用するようにしている。
【0060】図8(a) は、補給インク液吐出口61(以
下、単に補給ノズル61という)から吐出されるインク
液滴量を、補給ノズル61の径と隔壁68の厚さ及びノ
ズル板73の厚さで形成された円柱の容積として計算し
た場合の図表である。同図は左端列に補給ノズル61の
径(円柱の径)を単位μmで示し、上端行にノズル板7
3と隔壁68の厚さを合算した厚さ(円柱の高さ)を単
位μmで示し、左端列の円柱の径データと上端行の円柱
の高さデータに対応する各枠内には吐出される液滴の量
(円柱の体積)を単位plで示している。そして、同図
(b) は、インク保持室13に保持可能な約30μl分の
インクを満たすために必要な1パルス当たりの液滴吐出
量と補給にかかる時間との関係を発熱抵抗体65を駆動
する周波数をパラメータとして計算したグラフである。
同図は縦軸に1パルス当たりの液滴吐出量(単位pl)
を示し、横軸に30μl分の補給時間(単位sec
(秒))を示している。駆動周波数は500Hzから4
000Hzまで500Hz刻みで増加させて、それぞれ
の駆動周波数ごとの1パルス当たりの液滴吐出量と補給
時間の関係を示している。
【0061】図8(b) に明らかなように、いずれの駆動
周波数を採用した場合でも、供給時間が0.5〜0.6
sec以下では1パルス当たりの必要供給量が急激に大
きくなる。すなわち、同図(a) に示す図表において、よ
り右下方向の数値を採用しなければならなくなる。つま
り、補給ノズル61にはより大きな径が要求され、隔壁
68及びノズル板73にはそれぞれより大きな厚さが要
求される。
【0062】また、補給ノズル61は、印字ヘッドユニ
ット2におけるインク吐出駆動と異なり、1ノズル(洗
浄水では最大4ノズル)による連続吐出駆動となるた
め、連通するインク液のリフィール性能を考慮すると、
発熱抵抗体65の駆動周波数は印字ヘッドユニット2に
おける駆動周波数に比べて低い周波数に設定されなけれ
ばならない。
【0063】一般に、印字ヘッドユニット2の駆動周波
数は5KHz〜12KHz付近であるので、補給ノズル
61に対する発熱抵抗体65の駆動周波数は500Hz
〜1KHz程度が妥当である。よって、液滴吐出量を、
1パルス当たりの吐出量が大きくなり過ぎず、補給ノズ
ル61の実配置が可能であり、低い駆動周波数で駆動可
能な1パルス当り100pl近傍に設定して、発熱抵抗
体65の大きさ、補給ノズル61の径、隔壁68の厚さ
及びノズル板73の厚さを決定すれば良い。
【0064】また、本実施の形態においては、上記補給
ノズル61の非使用時の乾燥を防止するために、補給口
開閉ユニット5に特別の構成が付加されている。図9
(a) は、インク補給機構10の補給インク液吐出口(補
給ノズル)61と補給口開閉ユニット5との関係を模式
的に示す側断面図であり、同図(b) は、同図(a) の二点
鎖線の丸Mで示す部分の拡大図、同図(c),(d) はその動
作状態を示す図である。
【0065】同図(b) に示すように、補給口開閉ユニッ
ト5は、スライダー76、押え部材77、ゴム系の弾性
体からなる蓋部材78、その先端に配設された拭き取り
部材79で構成されている。
【0066】蓋部材78は、同図(b) に示すように、上
面には8個の液補給口58及び59に対応する8個の蓋
78−1を備え、スライダー76に固着する根元近傍と
拭き取り部材79近傍に谷折りの節目78−2が夫々形
成されている。また、下面には、上記の蓋78−1の配
設領域の前後に位置して山折りの節目78−3がそれぞ
れ形成されている。
【0067】印字を行うために装置本体の電源がオンに
なると、これに応じて補給口開閉ユニット5が、図9
(a) に示す右方位置(開成位置)に引き出される。これ
により、インクタンクユニット6の液補給口58及び5
9(実際にはインク補給機構10の補給ノズル61)か
ら印字ヘッドユニット2にインク液や洗浄液を供給する
ためのスペースが確保される。
【0068】そして、同図(a),(b) に示す状態では、蓋
部材78には何も付勢力が加わっていないので、その弾
性により、同図(b) に示すように平坦な状態を保持して
いる。印字が終了して装置本体の電源をオフにすること
に応じて補給口開閉ユニット5が、同図(c) に示す左方
位置(閉成位置)に押し戻されると、この押し戻される
動作に伴って、先ず、補給口開閉部材78の先端の拭き
取り部材79が液補給口61(又は62)の突出先端部
に摺接して余分のインク又は固まりかけたインク等を拭
き取る。
【0069】続いて更に左方に押し込まれて、その先端
部の拭き取り部材79が、同図(d)に示すように、係止
用リブ73−1に当接する。そして、更に押し込まれる
ことにより、押え部材77により下方への変形を制止さ
れている蓋部材78は、山折りと谷折りの4つの節目7
8−2及び78−3によって蓋78−1が上に持ち上が
る方向へ座屈を起こす。この座屈により、蓋78−1
が、液補給口61(又は62)に外嵌してこれを封止す
る。これにより、液補給口61及び62の乾燥が防止さ
れる。
【0070】ところで、上記のインク液及び洗浄液は、
いずれも或る一定の表面張力を有している。したがっ
て、極めて狭く小さなインク保持室13内にあるとき
は、その表面張力により保持状態が不安定になる虞があ
る。
【0071】図10(a),(b) は、そのような不具合のあ
るインク保持室13の断面を示す図であり、同図(c),
(d) は、その不具合を解消したインク保持室の状態を示
す図であり、同図(c) はそのインク保持室13の側断面
図、同図(d) は、それを他の面から見た側断面図であ
る。
【0072】先ず、インク保持室13は、両脇を側壁8
2に囲まれ、上を蓋部材21、下を底板部材84により
囲まれている。同図(a),(b) に示すように、インク保持
室13内のインク液83は消費されて残量が少なくなっ
てくると、その表面張力によって、室内に保持される状
態に片寄りが発生する。これではフィルタ14を介して
図外の印字ヘッド15へ平均したインク液の供給を行う
ことができない虞がある。
【0073】そこで、本実施の形態におけるインク保持
室13には特別の工夫を凝らしてある。本実施の形態に
おける同図(c),(d) に示すインク保持室13は、側壁8
2の内面に親水性を持たせる処理が施されている。ま
た、蓋部材21の裏面には撥水性を持たせる処理が施さ
れている。したがって、同図(a) に示すようにインク液
83が蓋部材21の裏面に吸い付くようなことが無く、
また同図(b) に示すように一方の壁面に偏って寄り集ま
ることも無く、同図(c) に示すように平均した広がりを
持って使用量に応じて減っていくようになる。
【0074】但し、このようにインク保持室13の側壁
82の内面を親水性にすると、インク液83が更に減っ
て残り僅かとなったとき、その僅かとなったインク液8
3が側壁82の内面に張り付いたままとなる虞がある。
【0075】図11(a) は、そのような不具合を示す図
であり、同図(b),(d) は、その不具合を解消した内部の
形状を2例示す図である。先ず、同図(a) に示すよう
に、インク保持室13内の残り僅かとなったインク液8
3は、親水性の内壁に張り付いて底面と壁との角に寄り
集まり、フィルタ14を介して印字ヘッド15のインク
供給口16(図2(b) 、図3、図5参照)へインク液8
3を供給するためのインク供給孔85に届かなくなって
いる。
【0076】そこで、本実施の形態におけるインク保持
室13には、ここでも特別の工夫を凝らしてある。本実
施の形態におけるインク保持室13は、図11(b) 又は
同図(c) に示すように、インク供給孔85に向かって傾
斜する底面86を備えるように形成されている。これに
より、内部のインク液は最後の一滴まで印字ヘッドイン
ク供給孔85に流入し外部の印字ヘッド15に供給され
る。
【0077】尚、上述した実施の形態においては、印字
ヘッド15の4列のノズル列35に対応するインク保持
室13に、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの
4種類のインクを保持するように説明したが、インク保
持室13に保持するインクはこれに限ることなく、例え
ばモノクロ印字の場合は4個全てのインク保持室13に
ブラックインクを保持するようにできる。この場合は、
それまでブラック以外のインクを保持していたインク保
持室のみを予め洗浄液で洗浄してから、ブラックインク
を補給するようにすればよい。
【0078】また、使用するインクは、イエロー、マゼ
ンタ、シアン及びブラックの4種類に限るものではな
い。Lm(ライトマゼンタ)やLc(ライトシアン)も
使用するようにすると高い階調の印字を行うことができ
る。勿論、この場合は印字ヘッドのノズル列の数も6列
になり、これらに対応するインク保持室の数も6個とな
る。また、インクタンクユニットの液収容室はインク液
用の6個の収容室と洗浄水用の1個の液収容室、合計7
個の液収容室を備えるように構成すればよい。
【0079】図12(a) は、そのような構成のインクジ
ェットプリンタにおける印字ヘッド及びインク保持室の
構成を模式的に示す斜視図である。また、同図(b) は、
そのインク保持室とノズル列の関係を示す透視的な平面
図であり、同図(c),(d) は、そのインク保持室へ保持す
るインクの色ごとの配分の例を示す図である。
【0080】同図(a) に示すように、8個のインク保持
室87の下部にダイボンディングされた印字ヘッド88
には、同図(b) に示すように、各インク保持室87に対
応して8列のノズル列89が形成されている。
【0081】これらのインク保持室87には、例えば同
図(c) に示すように、2室ごとにイエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)を保持させるようにしてもよ
い。このようにすれば、1室に1種類のインクを保持し
たときよりも2倍の量のインクを保持できるから、その
分だけインクを補給せずに印字を続行することができ
る。この場合は、黒部分の印字はY、M、Cの3色の混
色で行えばよい。
【0082】また、高階調の印字を行うときは、例えば
同図(d) に示すように、各室ごとに1種類のインクを、
ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、ラ
イトマゼンタ(Lm)、シアン(C)、ライトシアン
(Lc)というように保持させて印字を行うと、暗部は
より明瞭に暗く、中間色はより明瞭に中間色で印字され
て高い階調の画像が得られる。このように、使用するイ
ンクを変更する場合、例えば同図(c) から同図(d) の色
構成に変更する場合は、同図(c) のインク保持室87
a、87d及び87fの3室つまり保持するインクの色
が変わる室のみを洗浄して、同図(d) に示すようにイン
クを交換すればよい。
【0083】なお、本発明は、気泡を発生させてインク
を吐出させるバブルジェット方式のインクジェットプリ
ンタに限らず、ピエゾ式のインクジェットプリンタにも
適用可能である。
【0084】また、上記実施例で説明した印字ヘッドの
インク保持室の構成や液補給口開閉ユニットの構成及び
補給インクの色を変えるときにのみインク保持室の洗浄
を行う機構は、バブルジェット式液補給機構を用いるイ
ンクジェットプリンタに限らず、液タンクと印字ヘッド
が分離されたインクジェットプリンタ全般に広く適用で
きることは勿論である。
【0085】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、液タンクに貯溜したインクを印字ヘッドに吐出
して補給する補給機構を電磁ポンプのようにコイルや永
久磁石等の動作部品を用いないバブルジェット式に構成
したので、電磁ポンプのようにコイルや永久磁石等の動
作部品を用いずインク補給機構を小型化でき、且つ、コ
イル通電による発熱で浪費される電力がない分、消費電
力を低減できる。その結果、小型化、省エネルギー化が
促進された液タンクと印字ヘッドが分離されたインクジ
ェットプリンタを提供することができる。
【0086】また、インクの補給に際してノズル列に補
給するインクの色を変更するときにのみ対応するインク
保持室を洗浄する構成としたので、洗浄水タンクを小型
化でき、液タンクと印字ヘッドが分離され小さいインク
保持室でカラー画像記録に対応できるインクジェットプ
リンタを更に小型化できる。
【0087】更に、印字ヘッドのインク保持室に蓋を設
け、蓋内面を溌水処理、室内壁を親水性処理すると共
に、底面をインク供給孔に向けて傾斜させることによ
り、インク保持室でのインクの乾燥を防止すると共にノ
ズルへのインク供給を円滑化でき、常にインクを安定供
給できる信頼性の高い、液タンクと印字ヘッドが分離さ
れたインクジェットプリンタを提供することができる。
【0088】又更に、液タンクの液補給口に対するワイ
パ部材を備えたキャッピング部材を設けることにより、
液補給口におけるインクの乾燥による目詰まりを防止で
き、常にインクを安定供給できる信頼性の高い、液タン
クと印字ヘッドが分離されたインクジェットプリンタを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるインクジェットプリンタ
の主要部の構成を示す分解斜視図である。
【図2】(a) はインクジェットプリンタの印字ヘッドユ
ニットのみを取り出して示す斜視図、(b) は(a) をC矢
視方向に見た断面図である。
【図3】印字ヘッドユニットの分解斜視図である。
【図4】(a) は印字ヘッドをインク吐出面から見た図、
(b) はそのチップ基板をシリコンウエハ上に多数形成し
た状態を示す図である。
【図5】(a) はサーマルインクジェットヘッド製造の最
初の工程を示す平面図と断面図、(b) は次の工程を示す
平面図と断面図、(c) は最後の工程を示す平面図と断面
図である。
【図6】(a) はインクタンクユニットを上面の密閉シー
トを取り除いて示す平面図、(b) はインク補給機構の底
面図(図1のG矢視図)、(c) はその変形例を示す図で
ある。
【図7】インク補給機構の部分拡大断面図である。
【図8】(a) は補給インク液吐出口(補給ノズル)から
吐出されるインク液滴量を補給ノズルの径と隔壁の厚さ
及びノズル板の厚さから計算した図表、(b) はインク保
持室にインクを満たすために必要な1パルス当たりの液
滴吐出量と補給にかかる時間との関係を発熱抵抗体を駆
動する周波数をパラメータとして計算したグラフであ
る。
【図9】(a) はインク補給機構の補給インク液吐出口と
補給口開閉ユニットとの関係を模式的に示す側断面図、
(b) は(a) の丸Mで示す部分の拡大図、(c),(d) はその
動作状態を示す図である。
【図10】(a),(b) はインク保持室に予想される不具合
を示す図、(c),(d) はその不具合を解消する加工を内部
に施したインク保持室の状態を示す図である。
【図11】(a) はインク残量が僅かとなっときに予想さ
れる不具合を示す図、(b),(c) はその不具合を解消する
内部の形状を2例示す図である。
【図12】(a) は色数の多い構成のインクジェットプリ
ンタにおける印字ヘッド及びインク保持室の構成を模式
的に示す斜視図、(b) はそのインク保持室とノズル列の
関係を示す透視的な平面図、(c),(d) はそのインク保持
室へ保持するインクの色ごとの配分の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2 印字ヘッドユニット 3 ヘッド駆動機構 4 駆動用フレキシブルケーブル 5 液補給口開閉ユニット 6 インクタンクユニット 6−1 密閉シート 6−2(6−2a、6−2b、6−2c、6−2d、6
−2e) 液収容室 6−3 液充填口 7 フレキシブル通信ケーブル 8 リニアレール 9 リニアスケール 10 インク補給機構 11 ヘッドベース 12 ヘッドベース前半部 13 インク保持室 14 フィルタ 15 印字ヘッド(チップ基板) 16 インク供給口 17 ノズル 18 インク滴 19 液受給口 21 蓋部材 22 通気孔 23 ヘッドベース後半部 24 空房 25 長方形の孔 26 リニアコイル 27 スリット溝 28 センサ対 29 センサ用フレキシブル通信ケーブル 31 支持部材 32 シリコンウエハ 33 チップ基板 34(34a、34b、34c、34d) 単一ヘッド 35 ノズル列 36 ノズル板 41 駆動回路 42 駆動回路端子 43(43a、43b) 共通電極 44 共通電極給電端子 45 個別配線電極(信号電極) 46 発熱抵抗体 47 インク供給路 48(48、48−1、48−2) 隔壁 49 熱可塑性ポリイミド 51 ノズル板 52 個別インク路 53 共通インク路 54 金属膜 55 タンクベース 56 スポンジ 57 インク導通路 58 液(インク液)補給口 59 液(洗浄液)補給口 61 補給インク液吐出口(補給ノズル) 62 補給洗浄液吐出口 64 シリコンチップ 65 発熱抵抗体 66 共通電極 67 個別配線電極(信号電極) 68 隔壁 71 液受取り穴 72 基板貫通孔 73 ノズル板 73−1 係止用リブ 74 熱可塑性ポリイミド 75 流路 76 スライダー 77 押え部材 78 蓋部材 78−1 蓋 78−2 谷折りの節目 78−3 山折りの節目 79 拭き取り部材 82 側壁 83 インク液 84 底板部材 85 インク供給孔 86 傾斜底面 87(87a、87d、87f) インク保持室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 勝彦 東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内 Fターム(参考) 2C056 EA23 EC19 EC64 EE08 FA03 FA04 FA10 JB15 JB18 KB27 KB37 KC09 KC11 KC13 KC30

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液受給口と、該液受給口から受給したイ
    ンク液を一時的に保持する保持室と、該保持室に保持し
    たインク液をインク滴として吐出する複数のノズルから
    成るノズル列とを備え、前記ノズル列のノズルより前記
    インク滴を吐出して記録媒体に印字を行う印字ヘッド
    と、 少なくとも1つの液収容室を備え該液収容室に連通して
    形成された液補給口を有する液タンクと、 該液タンクの前記液補給口と連通され発熱抵抗体に通電
    して気泡を発生させその圧力により前記液収容室から前
    記液補給口に給送される液を吐出して該液を前記印字ヘ
    ッドの前記液受給口に供給するインク補給機構と、 を有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記印字ヘッドは、少なくとも3列のノ
    ズル列と該ノズル列にそれぞれ対応する前記保持室を備
    えて成ることを特徴とする請求項1記載のインクジェッ
    トプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記保持室は、内壁を親水性に形成され
    て成ることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジ
    ェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記保持室は、前記液受給口として機能
    する開口を備え内面を撥水性に形成された蓋を有するこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェッ
    トプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記保持室は、前記液を前記ノズルに供
    給するインク供給孔に向かって傾斜する底面を備えて成
    ることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のイン
    クジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記液タンクは、夫々が互いに異なる色
    のインク液を収容する複数のインク液収容室と、前記保
    持室を洗浄する洗浄液を収容する洗浄液収容室からなる
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のイ
    ンクジェットプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記液受給口を前記液タンクの所望の前
    記液補給口に対向させるよう前記印字ヘッド又は前記液
    タンクを移動制御する移動制御手段と、 前記液受給口が前記所望の液補給口に対向したとき該液
    受給口に前記液補給口に連通する前記液収容室の液を供
    給するよう前記インク補給機構を制御する補給制御手段
    と、 を更に備えることを特徴とする請求項1又は2記載のイ
    ンクジェットプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記液補給口を所要時に被覆する移動性
    キャップ部材を更に備え、該キャップ部材は前記液補給
    口を払拭するワイパ部材を具備していることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のインクジ
    ェットプリンタ。
  9. 【請求項9】 液受給口と、該液受給口から受給したイ
    ンク液を一時的に保持する保持室と、該保持室に保持し
    たインク液をインク滴として吐出する複数のノズルから
    成るノズル列とを備え、前記ノズル列のノズルより前記
    インク滴を吐出して記録媒体に印字を行う印字ヘッド
    と、 夫々が互いに異なる色のインク液を収容する複数のイン
    ク液収容室と、前記保持室を洗浄する洗浄液を収容する
    洗浄液収容室からなり、各液収容室に夫々連通して形成
    された複数の液補給口を有する液タンクと、 前記インク液収容室から前記液補給口に給送される液を
    吐出して該液を前記印字ヘッドの前記受給口に供給する
    とともに、前記保持室に保持するインク液をそれまで保
    持していたインク液とは色が異なる新インク液に変更す
    る場合にのみ、前記洗浄液収容室の液補給口から前記洗
    浄液を前記保持室に吐出して洗浄した後に前記新インク
    液を供給するインク補給機構と、 を有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
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