JP5991061B2 - 液体噴射ヘッド、および、液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド、および、液体噴射装置 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェット式記録ヘッドなどの液体噴射ヘッド、および、液体噴射装置に関し、特に、金属顔料などの平板状粒子を含む液体を噴射する液体噴射ヘッド、および、液体噴射装置に関するものである。
液体噴射装置は、液体を液滴としてノズルから噴射可能な液体噴射ヘッドを備え、この液体噴射ヘッドから各種の液体を噴射する装置である。この液体噴射装置の代表的なものとして、例えば、インクジェット式記録ヘッド(以下、記録ヘッドという)を備え、この記録ヘッドのノズルから液体状のインクをインク滴として噴射させて記録を行うインクジェット式記録装置(プリンター)等の画像記録装置を挙げることができる。また、この他、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターに用いられる色材、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイに用いられる有機材料、電極形成に用いられる電極材等、様々な種類の液体の噴射に液体噴射装置が用いられている。そして、画像記録装置用の記録ヘッドでは液状のインクを噴射し、ディスプレイ製造装置用の色材噴射ヘッドではR(Red)・G(Green)・B(Blue)の各色材の溶液を噴射する。また、電極形成装置用の電極材噴射ヘッドでは液状の電極材料を噴射し、チップ製造装置用の生体有機物噴射ヘッドでは生体有機物の溶液を噴射する。
インクジェット技術を採用する液体噴射ヘッドの内部には、複数のノズル、ノズル毎に形成された圧力室、複数の圧力室に共通な共通液体室(リザーバーあるいはマニホールドとも言う)、および、共通液体室と各圧力室とをそれぞれ連通する供給路等から成る液体流路が設けられている。そして、圧電素子や発熱素子等の圧力発生手段の駆動により、圧力室内の液体に圧力変動を生じさせ、この圧力変動を利用してノズルから液体を噴射させるように構成されている。
近年ではインクジェット技術の応用として、例えば、金属粒子を顔料として含むメタリックインクを噴射する用途が挙げられる(例えば、特許文献1)。このようなメタリックインクを用いた印刷物において金属的な光沢を得るためには、金属粒子の表面がなるべく平坦であることが望ましい。このため、メタリックインクに含まれる金属顔料は、平板状(鱗片状)の粒子となっている。
特開2012−001581号公報
ここで、図6は、記録ヘッドの液体流路の構成の一例を説明する模式図である。同図において、矢印はインクの流れを示している。同図に示すように、各圧力室51は、インク供給路52を通じてリザーバー53(共通液体室)と連通している。このインク供給路52の断面積は、圧力室の断面積よりも十分に小さく設定されている。このため、インク供給路52と圧力室51との境界部分では、流路の断面積が急激に変化する。リザーバー側からインク供給路52を通って圧力室51に向かうインクの流れに関し、流路断面積が小さい側から大きい側に変化するので、インク供給路52から圧力室51に流れ込むインクの流速が低下する。特に、インク供給路52の圧力室51側への延長領域から外れた領域(図5においてXで示す領域)では、延長領域と比較して流速の低下が大きい。これにより、この領域Xと延長領域との間で境界層剥離が生じ、圧力室51内で乱流、すなわち渦流が生じる。そして、メタリックインクの場合、この渦流によって平板状粒子が局所域内でぐるぐると周回(公転)する。この平板状粒子が圧力室内の狭い範囲で周回すると、インクの噴射に悪影響が生じるという問題があった。具体的には、ノズル54から噴射されるインクの飛翔方向が曲がったり、ノズル54からインクが噴射されなかったりといった不具合が生じることがあった。
なお、上記のような問題は、メタリックインクを噴射するインクジェット式記録ヘッドに限られず、平板状粒子が含まれる液体を噴射する他の液体噴射ヘッドにおいても同様に生じる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、平板状粒子を噴射する構成において、流路内において平板状粒子の局所域での周回に起因する液体噴射の不具合を抑制することが可能な液体噴射ヘッド、および、液体噴射装置を提供することにある。
本発明の液体噴射ヘッドは、上記目的を達成するために提案されたものであり、液体を噴射する複数のノズルと、
前記複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室と、
前記圧力室内の圧力を変化させる圧力発生手段と、
前記複数の圧力室に連通する共通液体室と、
前記複数の圧力室と前記共通液体室とをそれぞれ連通する液体供給路と、
を備え、平板状粒子を含む液体を前記ノズルから噴射する液体噴射ヘッドであって、
前記圧力室の壁部と前記液体供給路の壁部とを連続させて流路断面積が変化する領域の壁面に、液体の流れに対して抵抗となる抵抗部が形成されたことを特徴とする。
本発明によれば、圧力室と液体供給路との境界部の流路断面積が変化する領域における、圧力室の壁部と液体供給路の壁部とを連続する壁面に、液体の流れに対して抵抗となる抵抗部を設けることで、液体供給路側と圧力室との間を液体が流れる際に、上記壁面の表面付近で抵抗部による細かい乱流が生じる。すなわち、当該壁面の近傍に乱流境界層が形成される。これにより、液体供給路側から圧力室側への流れ(層流)と乱流境界層との間で剥離が生じにくくなり、より大きな乱流(渦流)の発生を抑制することができる。これにより、平板状粒子を含む液体を噴射する場合に、液体供給路と圧力室との境界部分において平板状粒子が渦流によって周回することが抑制され、平板状粒子を含む液体がノズルに向けて円滑に流れる。このため、圧力室内における平板状粒子の回転に基づく噴射時の不具合、すなわち、ノズルから噴射される液体の飛翔曲がりやノズルから液体が噴射されない所謂ドット抜け等の不具合を防止することが可能となる。
また、上記構成において、前記抵抗部は、前記流路断面積が変化する領域の壁面から流路側に突出した凸部または前記流路断面積が変化する領域の壁面から流路側とは反対側に窪んだ凹部から構成されることが望ましい。
この構成によれば、壁面に凸部または凹部を設けるという簡単な構成で、壁面の近傍を流れる液体に乱流境界層を形成させることが可能となる。
また、本発明の液体噴射装置は、上記何れかの構成の液体噴射ヘッドを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、上記液体噴射ヘッドを採用することにより、平板状粒子を含む液体を噴射する場合においても、圧力室内における平板状粒子の回転に基づく噴射時の不具合、すなわち、ノズルから噴射される液体の飛翔曲がりやノズルから液体が噴射されない所謂ドット抜け等の不具合を防止することが可能となる。
また、本発明の液体噴射ヘッドは、液体を噴射する複数のノズルと、前記複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室と、前記圧力室内の圧力を変化させる圧力発生手段と、 前記複数の圧力室に連通する共通液体室と、前記複数の圧力室と前記共通液体室とをそれぞれ連通する液体供給路と、を備え、平板状粒子を含む液体を前記ノズルから噴射する液体噴射ヘッドであって、前記圧力室の壁部と前記液体供給路の壁部とを連続させて流路断面積が変化する領域の壁面に、前記壁面から流路側に突出した凸部または前記壁面から流路側とは反対側に窪んだ凹部が形成されたことを特徴とする。
プリンターの構成を説明する斜視図である。 記録ヘッドの構成を説明する図である。 圧力室形成基板の構成を説明する要部平面図である。 インク供給路と圧力室との境界部分における壁面の斜視図である。 第2の実施形態における圧力室形成基板の構成を説明する要部平面図である。 従来の圧力室形成基板の構成を説明する平面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下においては、本発明の液体噴射ヘッドとして、液体噴射ヘッドの一種である記録ヘッド2を例に挙げて説明する。
図1はプリンター1の構成を示す斜視図である。このプリンター1は、記録ヘッド2が取り付けられると共に、液体供給源の一種であるインクカートリッジ3が着脱可能に取り付けられるキャリッジ4と、記録動作時の記録ヘッド2の下方に配設されたプラテン5と、キャリッジ4を記録紙6(記録媒体および着弾対象の一種)の紙幅方向、即ち、主走査方向に往復移動させるキャリッジ移動機構7と、主走査方向に直交する副走査方向に記録紙6を搬送する紙送り機構8と、を備えている。
キャリッジ4は、主走査方向に架設されたガイドロッド9に軸支された状態で取り付けられており、キャリッジ移動機構7の作動により、ガイドロッド9に沿って主走査方向に移動するように構成されている。キャリッジ4の主走査方向の位置は、リニアエンコーダー10によって検出され、その検出信号、即ち、エンコーダーパルスが図示しないプリンターコントローラーに送信される。リニアエンコーダー10は位置情報出力手段の一種であり、記録ヘッド2の走査位置に応じたエンコーダーパルスを、主走査方向における位置情報として出力する。このため、プリンターコントローラーは、受信したエンコーダーパルスに基づいてキャリッジ4に搭載された記録ヘッド2の走査位置を認識できる。即ち、例えば、受信したエンコーダーパルスをカウントすることで、キャリッジ4の位置を認識することができる。これにより、プリンターコントローラーはこのリニアエンコーダー10からのエンコーダーパルスに基づいてキャリッジ4(記録ヘッド2)の走査位置を認識しながら、記録ヘッド2による記録動作を制御することができる。
キャリッジ4の移動範囲内における記録領域よりも外側の端部領域には、キャリッジの走査の基点となるホームポジションが設定されている。本実施形態におけるホームポジションには、記録ヘッド2のノズル形成面(ノズル形成基板15:図2参照)を封止するキャッピング部材11と、ノズル形成面を払拭するためのワイパー部材12とが配置されている。そして、プリンター1は、このホームポジションから反対側の端部へ向けてキャリッジ4が移動する往動時と、反対側の端部からホームポジション側にキャリッジ4が戻る復動時との双方向で記録紙6上に文字や画像等を記録する所謂双方向記録が可能に構成されている。
図2は、本実施形態の記録ヘッド2の構成を示す図であり、(a)は記録ヘッド2の部分的な平面図、(b)は(a)におけるA−A′線断面図、(c)は(a)におけるB−B′線断面図である。なお、図2(c)では保護基板19の図示が省略されている。また、図2ではノズル4つ分の構成を例示しているが、残りの他のノズルに対応する構成も同様である。本実施形態における記録ヘッド2は、圧力室基板14、ノズル形成基板15、弾性体膜16、絶縁体膜17、圧電素子18、及び、保護基板19等を積層して構成されている。
圧力室基板14は、例えば、シリコン単結晶基板から成る板材である。この圧力室基板14には、複数の圧力室20が、隔壁36(図2(c)参照)を間に挟んでその幅方向(ノズル列方向)に並設されている。圧力室基板14の圧力室20の長手方向(ノズル列方向に直交する方向)における外側に外れた領域には連通部21が形成され、連通部21と各圧力室20とが、圧力室20毎に設けられたインク供給路22(本発明における液体供給路に相当)を介して連通されている。なお、連通部21は、後述する保護基板19のリザーバー部29と連通して各圧力室20の共通のインク室となるリザーバー30の一部を構成する。すなわち、インク供給路22の流路断面積(ノズル列方向の断面積)は、圧力室20の断面積よりも小さくなっている。本実施形態においては、インク供給路22のノズル列方向の幅が、圧力室20の同方向の幅よりも狭く形成されている。このインク供給路22と圧力室20との境界部分の流路断面積が変化する領域に形成された傾斜面39(本願発明における壁面に相当)には、複数の凸部37がマトリクス状に設けられている。この点の詳細については後述する。なお、圧力室基板14におけるこれらの圧力室20やインク供給路22等の流路、および、凸部37は、異方性エッチングにより形成されている。
圧力室基板14の下面には、各圧力室20に対応して複数のノズル23が列状に開設されたノズル形成基板15が接合されている。これにより、圧力室20の下面側の開口がノズル形成基板15により封止されて圧力室20の底部が画成される。圧力室基板14の上面には、例えば二酸化シリコン(SiO)からなる弾性膜16が形成されている。この弾性膜16上には酸化ジルコニウム(ZrO)からなる絶縁体膜17が形成されている。この弾性膜16および絶縁体膜17における圧力室20の開口を封止する部分は、作動面として機能する。また、この絶縁体膜17上には下電極24と、圧電体25と、上電極26とが形成され、これらが積層状態で圧電素子18を構成している。
一般的には、圧電素子18の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極(正極又は個別電極)及び圧電体25を圧力室20毎にパターニングして構成する。そして、パターニングされた何れか一方の電極及び圧電体25から構成され、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部という。なお、本実施形態では、下電極24が圧電素子18の共通電極とされ、上電極26が圧電素子18の個別電極とされているが、圧電体25の分極方向や駆動回路や配線の都合等によってこれらを全体的に逆にする構成とすることもできる。何れの場合においても、圧力室20毎に圧電体能動部が形成されていることになる。また、このような各圧電素子18の上電極26には、例えば、金(Au)等からなるリード電極27がそれぞれ接続されている。
圧力室基板14上の圧電素子18側の面には、圧電素子18に対向する領域にその変位を阻害しない程度の大きさの空間となる圧電素子保持部28を有する保護基板19が接合されている。さらに、保護基板19には、圧力室基板14の連通部21に対応する領域にリザーバー部29が設けられている。このリザーバー部29は、圧力室20の並設方向に沿って長尺な矩形の開口形状を有する貫通穴として保護基板19に形成されており、上述したように圧力室基板14の連通部21と連通されてリザーバー30(共通液体室の一種)を画成する。このリザーバー30は、インクの種類毎(色毎)に設けられ、複数の圧力室20に共通のインクが貯留される。
また、保護基板19の圧電素子保持部28とリザーバー部29との間の領域には、保護基板19を厚さ方向に貫通する貫通孔31が設けられ、この貫通孔31内に下電極24の一部及びリード電極27の先端部が露出されている。保護基板19上には、封止膜32及び固定板33とからなるコンプライアンス基板34が接合されている。封止膜32は、可撓性を有する材料(例えば、ポリフェニレンサルファイドフィルム)からなり、この封止膜32によってリザーバー部29の一方面が封止されている。また、固定板33は、金属等の硬質の材料(例えば、ステンレス鋼等)で形成される。この固定板33のリザーバー30に対向する領域は、厚さ方向を貫通する開口部35となっている。このため、リザーバー30の一方の面は可撓性を有する封止膜32のみで封止されている。
上記構成の記録ヘッド2では、インクカートリッジ等のインク供給手段からインクを取り込み、リザーバー30からノズル23に至るまでインクで満たされる。そして、プリンター本体側からの駆動信号の供給により、圧力室20に対応するそれぞれの下電極24と上電極26との間に両電極の電位差に応じた電界が付与され、圧電素子18および作動面(弾性膜16)が撓み変形することにより、圧力室20内に圧力変動が生じる。この圧力変動を制御することで、ノズル23からインクを噴射させたり、或いは、インクが噴射されない程度にノズル23におけるメニスカスを微振動させたりする。
本実施形態における記録ヘッド2が噴射するインクとして、光輝系顔料を含むインク(本発明における液体の一種)が用いられる。光輝系顔料としては、例えば、アルミニウム等の金属から成る金属顔料や、雲母の表面を金属酸化物でコーティングしたパール顔料などがある。そして、この光輝系顔料を構成する粒子は、一般的には扁平な平板状(鱗片状)を呈する。すなわち、光輝系顔料は、本発明における平板状粒子に相当する。ここで、「平板状粒子」とは、略平坦な面(X−Y平面)を有し、これらのX、Yそれぞれに対して、或いは、X−Y平面の円相当径に対して、厚みZが十分に小さい(例えば、1/2以下である)粒子を意味する。なお、「円相当径」は、光輝性顔料の平板状粒子の略平坦な面(X−Y平面)の投影面積と等しい面積を持つ円の直径である。また、「略平坦な面」とは、当該平板状粒子の投影面積が最大となる面を意味する。そして、本実施形態における光輝系顔料は、金属蒸着膜を破砕して作製されている。
本発明に係るプリンター1は、インク流路の形状、特に、インク供給路22と圧力室20との境界部分における流路を工夫することにより、上記の平板状粒子を含むインクを記録ヘッド2から噴射する際の不具合を抑制している点に特徴を有している。
図3は、圧力室基板14の要部平面図である。また、図4は、インク供給路22と圧力室20との境界部分における傾斜面39の近傍の斜視図である。なお、図3における矢印はインクの流れを示している。また、図3では、ノズル3つ分の構成が図示されているが、他のノズル23に対応するインク流路の構成も同様である。上述したように、インク供給路22と圧力室20との境界部分には、インクの流れに対して抵抗となる凸部37(本発明における抵抗部の一種)が設けられている。具体的には、インク供給路22と圧力室20との間の流路断面積が変化する(インク供給路22側から圧力室20側に向けて拡大する)領域(図3においてXで示す領域)であって、インク供給路22の壁部と圧力室20の壁部とを連続する傾斜面39に、傾斜面から流路側に突出した複数の凸部37が形成されている。本実施形態における凸部37は、半球状の突起から成り、傾斜面39にマトリクス状に並べて形成されている。
このように、傾斜面39に複数の凸部37を設けることで、インク供給路22側から圧力室20側へインクが流れる際に、図3におけるZで示すように、傾斜面39の表面付近で凸部37による細かい乱流が生じる。すなわち、傾斜面39の近傍に乱流境界層が形成される。これにより、インク供給路22側から圧力室20側への流れ(層流)と乱流境界層との間で剥離が生じにくくなり、より大きな乱流の発生を抑制することができる。このため、平板状粒子Aを含むインクを噴射する場合に、インク供給路22と圧力室20との境界部分において平板状粒子Aが、境界層の剥離による乱流によって圧力室20内の局所域で周回することが抑制され、平板状粒子Aを含むインクがノズル23に向けて円滑に流れる。このため、圧力室20内における平板状粒子Aの回転に基づく噴射時の不具合、すなわち、ノズル23から噴射されるインクの飛翔曲がりやノズル23からインクが噴射されない所謂ドット抜け等の不具合を防止することが可能となる。
ところで、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
図5は、本発明の第2の実施形態における圧力室基板14の要部平面図である。
上記第1の実施形態では、インク供給路22と圧力室20との間の流路断面積が変化する領域であって、インク供給路22の壁部と圧力室20の壁部とを連続する傾斜面39が、ノズル列方向における片側一箇所に形成された構成を例示したがこれには限られず、本実施形態においては、一つの圧力室20に対して傾斜面39がノズル列方向の両側に合計2箇所ずつ形成されている。また、第1の実施形態では、本発明における抵抗部として凸部37を例示したが、これには限られない。本実形態においては、抵抗部として複数の凹部37′(ディンプル)が両側の傾斜面39にマトリクス状に並べて形成されている。本実施形態の構成によっても、上記第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。すなわち、傾斜面39に複数の凹部37′を設けることで、インク供給路22側から圧力室20側へインクが流れる際に、傾斜面39の表面付近で凹部37′による乱流境界層が形成され、より大きな乱流の発生を抑制することができる。このため、圧力室20内における平板状粒子Aの回転に基づく噴射時の不具合が防止されることが可能となる。
このように、抵抗部は、インク供給路22と圧力室20との間を流れるインクに対して抵抗となれば良く、その形状およびその数は例示したものには限定されない。例えば、インクの流れに直交する方向に沿って傾斜面29に形成された複数のリブあるいは複数の溝部によって抵抗部を構成することもできる。或いは、傾斜面39自体を、複数の段部によって階段状に形成しても良い。この場合、シリコン単結晶基板としての圧力室基板14に対する異方性エッチングによって容易に抵抗部を形成することができる。
さらに、上記各実施形態では、インク供給路22の幅(ノズル列方向の寸法)を圧力室の同方向の幅よりも狭く設定することでインク供給路22の流路断面積が圧力室20の流路断面積よりも小さい構成を例示したが、これには限られず、インク供給路22の高さ(圧力室基板14に垂直な方向)の寸法を圧力室の同方向の寸法よりも小さくすることでインク供給路22の流路断面積を圧力室20の流路断面積よりも小さくする構成を採用することも可能である。これに応じて、凸部37や凹部37′等の抵抗部は、インク供給路22と圧力室20の境界部分において流路が高さ方向に拡大する部分の傾斜面に形成される。
なお、上記各実施形態では、本発明の液体噴射ヘッドとして、インクを噴射する記録ヘッド2を例示したが、これには限られない。例えば、R(Red)・G(Green)・B(Blue)の各色材の溶液を噴射するディスプレイ製造装置用の色材噴射ヘッドや、液状の電極材料を噴射する電極形成装置用の電極材噴射ヘッドや、生体有機物の溶液を噴射するチップ製造装置用の生体有機物噴射ヘッド等であって、平板状粒子を含む液体を噴射する液体噴射ヘッドにも本発明を適用することができる。
1…プリンター,2…記録ヘッド,14…圧力室基板,15…ノズル形成基板,18…圧電素子,20…圧力室,21…連通部,22…インク供給路,23…ノズル,30…リザーバー,36…隔壁,37…凸部,39…傾斜面,41…凹部

Claims (2)

  1. 液体を噴射する複数のノズルと、
    前記複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室と、
    前記圧力室内の圧力を変化させる圧力発生手段と、
    前記複数の圧力室に連通する共通液体室と、
    前記複数の圧力室と前記共通液体室とをそれぞれ連通する液体供給路と、
    を備え、平板状粒子を含む液体を前記ノズルから噴射する液体噴射ヘッドであって、
    前記圧力室の壁部と前記液体供給路の壁部とを連続させて流路断面積が変化する領域の壁面に、前記壁面から流路側に突出した凸部または前記壁面から流路側とは反対側に窪んだ凹部が形成されたことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 請求項1に記載の液体噴射ヘッドを備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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