JP2009208319A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】面積を比較的小さく作成できると共に、良好なインク吐出特性を得ることができる液体噴射ヘッドとこの液体噴射ヘッドを搭載した液体噴射装置とを提供する。
【解決手段】第1のリザーバ部31が設けられたリザーバ形成基板30とを含む流路ユニット400を具備し、第1のリザーバ部31は、リザーバ形成基板30を厚さ方向に貫通する貫通部31aと、リザーバ形成基板30の流路形成基板10とは反対面側で且つ貫通部31aよりも他方の列の流路16側に貫通部31aに連続して設けられた段差部31bとを有し、他方の列の圧力発生室12に連通し第2のリザーバ102の少なくとも一部を構成する第2のリザーバ部25が、流路ユニット400の厚さ方向で段差部31bと実質的に重なるように流路ユニット400に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクなどの液体を吐出する液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関する。
液体噴射ヘッドの代表例であるインクジェット式記録ヘッドとしては、例えば、圧電素子によって圧力が付与される圧力発生室が形成された流路形成基板と、流路形成基板の圧電素子側の面に接合され各圧力発生室の共通のインク室となるリザーバの少なくとも一部を構成するリザーバ部が形成されたリザーバ形成基板と、流路形成基板の他方面側に接合され圧力発生室内に貯留されたインクを吐出するノズル開口が設けられたノズルプレートとを具備し、インクを吐出するノズル開口の列が2列並設されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、リザーバの一部に段差部を設けたインクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)が提案されている(例えば、特許文献2,3参照)。このようにリザーバ形成基板に形成されたリザーバの一部に段差部を設けることにより、リザーバ内に導入されたインクは段差部に接触するので、当該リザーバの最底部に当たる場合に比べてリザーバ内の急激な圧力変化が抑制される。さらに、各圧力発生室に連通するリザーバ内のインクの流れをスムーズにすることができる。したがって、良好なインク吐出特性を得ることができる。
特開2002−113857号公報 特開2001−121690号公報 特開2007−98813号公報(第2図)
このような段差部は、例えば、特許文献1に記載のようなノズル列を2列有するヘッドにも採用することができる。
しかしながら、段差部を設けたリザーバは、その幅が広がるため、リザーバ形成基板の面積が大きくなり、ヘッドが大型化してしまうという問題があった。
また、リザーバ形成基板や流路形成基板の面積が大きくなってしまうと、材料コストの高騰を招来してしまうという問題もあった。
なお、このような問題は、インクを吐出するインクジェット式記録ヘッドだけに存在するものではなく、インク以外の液体を吐出する他の液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、面積を比較的小さく作製できると共に、良好なインク吐出特性を得ることができる液体噴射ヘッドとこの液体噴射ヘッドを搭載した液体噴射装置とを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、圧力発生素子により圧力が付与されて、液体を吐出するノズル開口に連通する圧力発生室を少なくとも備える複数の並設された流路の列が複数並設された流路形成基板と、前記流路形成基板の一方面側に接合され、隣接する一方の列の圧力発生室に連通し第1のリザーバの少なくとも一部を構成する第1のリザーバ部が設けられたリザーバ形成基板とを含む流路ユニットを具備し、前記第1のリザーバ部は、前記リザーバ形成基板を厚さ方向に貫通する貫通部と、前記リザーバ形成基板の前記流路形成基板とは反対面側で且つ該貫通部よりも他方の列の前記流路側に該貫通部に連続して設けられた段差部とを有し、他方の列の圧力発生室に連通し第2のリザーバの少なくとも一部を構成する第2のリザーバ部が、前記流路ユニットの厚さ方向で前記段差部と実質的に重なるように前記流路ユニットに形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様では、第2のリザーバ部が、第1のリザーバの段差部と、流路ユニットの厚さ方向で実質的に重なるように設けられている。すなわち、段差部の下部領域が有効に利用されており、従来よりも面積が小さく作製された液体噴射ヘッドを実現できるので、材料コストを大幅に低減できる。また、第1及び第2のリザーバ部内のインクの流れがスムーズとなるので、良好なインク吐出特性を得ることができる。
ここで、前記流路ユニットは、前記ノズル開口が設けられ前記流路形成基板の前記リザーバ形成基板とは反対側の面に接合されたノズルプレートをさらに備えており、前記第2のリザーバ部が、前記ノズルプレートに形成されていることが好ましい。あるいは、前記第2のリザーバ部が、前記リザーバ形成基板に形成されていることが好ましい。これによれば、流路ユニットの厚さ方向で重なるように形成することができる。
また、前記リザーバ形成基板には、当該リザーバ形成基板を厚さ方向に貫通する液体導入孔を有し、前記第1のリザーバ部の前記段差部から突出する突出部が設けられており、液体を貯留する貯留手段と前記第2のリザーバとが、該液体導入孔を介して連通されていることが好ましい。これによれば、同一方向から第1及び第2のリザーバ内に液体を貯留できる。
また、前記流路形成基板には、各列の圧力発生室にそれぞれ連通する連通部が設けられていると共に、前記第1及び第2のリザーバ部が各連通部に連通し、当該各連通部が第1又は第2のリザーバの一部を構成していることが好ましい。これによれば、第1及び第2のリザーバの容積をより大きく確保できる。
また、本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。かかる態様では、印刷効率が向上されると共に材料コストが大幅に低減された液体噴射装置を実現できる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下では液体噴射ヘッドの一例として、インク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドを例に挙げて説明する。
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドのリザーバ形成基板側の平面図である。なお、図1では、駆動回路が省略されている。また、図2は、図1のA−A’断面図であり、図3は、図1のB−B’断面図である。また、図4は、本実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドのノズルプレート側の平面図である。
図示するように、本実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドは、流路形成基板10、リザーバ形成基板30及びノズルプレート20を備えている。そして、これら流路形成基板10とリザーバ形成基板30とノズルプレート20とで、インクの流路が形成される流路ユニット400が構成されている。
流路形成基板10は、結晶面方位が(110)面のシリコン単結晶基板からなり、その一方の面には予め熱酸化によって二酸化シリコンからなる弾性膜50が形成されている。
そして、流路形成基板10には、他方面側から異方性エッチングすることにより、インクが流れる流路となる液体流路16が、2列並設されている。
液体流路16は、圧力発生室12、インク供給路13及び連通路14で構成されており、連通路14同士を相対向させるように設けられている。そして、液体流路16の列間には、連通部15が2つ設けられている。なお、圧力発生室12、インク供給路13及び連通路14は、隔壁11によって区画されている。
圧力発生室12は、後述する圧力発生素子となる圧電素子300の駆動を受けて圧力が付与される部分であり、所定間隔を空けて、その長さ方向(長手方向)に2列並設されている。
インク供給路13は、圧力発生室12の列間で且つ圧力発生室12の長さ方向一端部側に連通している。またインク供給路13の圧力発生室の幅方向(短手方向)の断面積は、圧力発生室の幅方向(短手方向)の断面積よりも小さく形成されている。例えば、本実施形態では、インク供給路13は、連通部15と各圧力発生室12との間の圧力発生室12側の流路を幅方向に絞ることで、圧力発生室12の幅より小さい幅で形成されており、連通路14から圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。なお、本実施形態では、流路の幅を片側から絞ることでインク供給路13を形成したが、流路の幅を両側から絞ることでインク供給路13を形成してもよい。また、流路の幅を絞るのではなく、厚さ方向から絞ることでインク供給路13を形成してもよい。
また、連通路14は、インク供給路13の圧力発生室12とは反対側に連通している。そして、連通路14の圧力発生室12の幅方向(短手方向)の断面積は、インク供給路13の圧力発生室12の幅方向(短手方向)の断面積よりも大きく形成されている。本実施形態では、連通路14を圧力発生室12と同じ断面積で形成した。
また、連通部15は、液体流路16の各列間に、各液体流路16の列に対応して2つ設けられている。そして連通部15は、液体流路16の並設方向に沿ってそれぞれの列の各連通路14に連通している。
ここで、流路形成基板10の開口面とは反対側には、上述したように、二酸化シリコンからなる弾性膜50が形成され、この弾性膜50上には、酸化ジルコニウム(ZrO)等からなる絶縁体膜55が積層形成されている。
そして、この絶縁体膜55上には、下電極膜60と圧電体層70と上電極膜80とが積層形成されて、圧力発生室12に圧力を付与する圧力発生素子である圧電素子300を構成している。ここで、圧電素子300は、下電極膜60、圧電体層70及び上電極膜80を含む部分をいう。
一般的には、圧電素子300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層70を各圧力発生室12毎にパターニングして構成する。
本実施形態では、下電極膜60を複数の圧力発生室12に対向する領域に亘って連続して設けることで、複数の圧電素子300の共通電極とし、上電極膜80及び圧電体層70を各圧電素子300毎に切り分けることで、上電極膜80を各圧電素子300の個別電極としている。
また、圧電素子300の個別電極である各上電極膜80には、インク供給路13側の端部近傍から引き出され、絶縁体膜55上まで延設される、例えば、金(Au)等からなるリード電極90が接続されている。
このような圧電素子300が形成された流路形成基板10上、すなわち、下電極膜60、弾性膜50及びリード電極90上には、リザーバ形成基板30が接着剤35によって接合されている。
そして、このリザーバ形成基板30には、一方の列の各圧力発生室12の共通のインク室(液体室)となる第1のリザーバ101の、少なくとも一部を構成する第1のリザーバ部31が設けられている。具体的には、第1のリザーバ部31は、リザーバ形成基板30を厚さ方向に貫通する貫通部31aと、リザーバ形成基板30の流路形成基板10とは反対面側で且つ貫通部31aよりも他方の列の液体流路16側に貫通部31aに連続して設けられた段差部31bとで構成されており、液体流路16の並設方向に沿って連続して設けられている。また、貫通部31aと一方の連通部15との間の弾性膜50及び絶縁体膜55は除去されており、貫通部31aは一方の列の液体流路16の連通部15に連通している。そして、これらリザーバ形成基板30に設けられた第1のリザーバ部31と、流路形成基板10に設けられた一方の連通部15とで、第1のリザーバ101が構成されている。なお、第1のリザーバ101は、第1のリザーバ部31のみで構成されていても構わない。具体的には、例えば、圧力発生室12のみを流路形成基板10に形成しておき、流路形成基板10とリザーバ形成基板30との間に介在する部材(例えば、弾性膜50、絶縁体膜55等)に、第1のリザーバ部31と各圧力発生室12とを連通するインク供給路13を設けるようにしてもよい。
また、リザーバ形成基板30の圧電素子300に対向する領域には、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間からなる圧電素子保持部32が設けられている。圧電素子保持部32は、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を有していればよく、当該空間は密封されていても、密封されていなくてもよい。
また、リザーバ形成基板30には、リザーバ形成基板30を厚さ方向に貫通する貫通孔33が設けられている。そして、各圧電素子300から引き出されたリード電極90の端部近傍は、貫通孔33内に露出するように設けられている。
このようなリザーバ形成基板30としては、流路形成基板10の熱膨張率と略同一の材料、例えば、ガラス、セラミック材料等を用いることが好ましく、本実施形態では、流路形成基板10と同一材料のシリコン単結晶基板を用いて形成した。
また、リザーバ形成基板30の流路形成基板10とは反対側の面には、封止膜41Aと固定板42Aとを備える第1のコンプライアンス基板40Aが接合されており、第1のリザーバ部31の開口部は、この封止膜41Aにより封止されている。この封止膜41Aは、剛性が低く可撓性を有する材料で形成されればよい。また、固定板42Aは、金属等の硬質の材料で形成されればよい。
また、リザーバ形成基板30上には、並設された圧電素子300を駆動するための駆動回路120が固定されている。この駆動回路120としては、例えば、回路基板や半導体集積回路(IC)等を用いることができる。そして、駆動回路120とリード電極90とは、ボンディングワイヤ等の導電性ワイヤからなる接続配線121を介して電気的に接続されている。
一方、流路形成基板10の開口面側には、各圧力発生室12のインク供給路13とは反対側の端部近傍に連通するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が、接着剤や熱溶着フィルム等によって固着されている。
このノズルプレート20には、他方の列の圧力発生室12の共通のインク室(液体室)となる第2のリザーバ102の、少なくとも一部を構成する第2のリザーバ部25が設けられている。具体的には、第2のリザーバ部25は、ノズルプレート20に、リザーバ形成基板30に形成された段差部31bと流路ユニット400の厚さ方向で実質的に重なるように、ノズルプレート20を貫通して設けられている。
第2のリザーバ部25は、液体流路16の並設方向に沿って連続して設けられており、他方の列の液体流路16の連通部15に連通している。すなわち、第2のリザーバ102は、第2のリザーバ部25と他方の連通部15とで構成されている。なお、ノズルプレート20は、ガラスセラミックス、シリコン単結晶基板又はステンレス鋼などからなる。
また、ノズルプレート20の流路形成基板10とは反対側の面には、封止膜41Bと固定板42Bとを備える第2のコンプライアンス基板40Bが接合されており、第2のリザーバ部25の開口部は、この封止膜41Bにより封止されている。なお、図2及び図4に示すように、第2のコンプライアンス基板40Bの固定板42Bは蓋状の形状を有しており、封止膜41Bを撓み変形可能にその内部に保持するとともに、封止膜41Bと共に第2のリザーバ102の一方面側を覆うように固定されている。これにより、本実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドは、第2のコンプライアンス基板40Bの封止膜41Bに、ノズル開口21から吐出されるインクが付着して乾燥し、封止膜41Bの撓み変形量が低下してしまうことが防止される。なお、封止膜41Bの変形量の低下を考慮しなくてよいのであれば、第2のコンプライアンス基板40Bの固定板42Bの形状は、蓋状の形状に限定されるものではなく、例えば、枠状の形状であってもよい。この第2のコンプライアンス基板40Bは、第1のコンプライアンス基板40Aと同様に、封止膜41Bが、剛性が低く可撓性を有する材料で形成され、固定板42Bが、金属等の硬質の材料で形成されている。
上述したように、本実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドは、液体流路16が2列並設されると共に、段差部31bと第2のリザーバ部25とが流路ユニット400の厚さ方向で実質的に重なるように設けられている。すなわち、第2のリザーバ部25は、段差部31bと流路ユニット400の厚さ方向で大部分が重なるように設けられている。これにより、従来よりもリザーバ形成基板30の面積を小さく作製できる。なお、第2のリザーバ部25は、段差部31bと流路ユニット400の厚さ方向で完全に重なるように設ける場合が、最もリザーバ形成基板30の面積を小さく作製できるので、最も好ましい。また、リザーバ形成基板30の面積を小さく作製できるので、それに伴って、流路ユニット400の面積も小さく作製できる。したがって、大幅に材料コストを低減できる。
また、本実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドは、第1のリザーバ101内に、段差部31bが設けられている。これにより、段差部31b付近のインクの流れは比較的速くなるので、第1のリザーバ101内のインクの流れはスムーズになり、第1のリザーバ101内に発生した気泡の停滞を防止することができる。
また、上述したような構成であると、良好なインク吐出特性も保持することができる。すなわち、面積を小さく作製できると共に、良好なインク吐出特性を備えたインクジェット式記録ヘッドを実現できる。
なお、上述した例では、一方の連通部15が第1のリザーバ101を兼ねており、他方の連通部15が第2のリザーバ102の一部を兼ねていたが、各連通部15を圧力発生室12毎に複数に分割して、第1又は第2のリザーバ部31,25だけが第1又は第2のリザーバ101,102として機能するような構成であっても構わない。
ここで、このように形成された第1及び第2のリザーバ101,102は、第1のコンプライアンス基板40Aに形成されたインク導入口43a及び44aにより、図示しないインク貯留手段と連通されて、その内部にインクが貯留される。具体的には、図1及び図3を用いて説明する。
図1に示すように、第1のコンプライアンス基板40Aの固定板42Aには、第1のリザーバ部31の開口部内に延設された第1の延設部43が設けられており、この第1の延設部43の、段差部31bに対向する部分には、この第1の延設部43を厚さ方向に貫通する第1のインク導入口43aが設けられている。この第1のインク導入口43aは、第1のリザーバ部31に連通している。
また、図1及び図3に示すように、第1のリザーバ部31の段差部31bには、流路形成基板10とは反対側に突出した突出部34が設けられており、この突出部34には、リザーバ形成基板30を厚さ方向に貫通するインク導入孔34aが設けられている。なお、インク導入孔34aの下方の弾性膜50及び絶縁体膜55には貫通孔が設けられており、このインク導入孔34aは、第2のリザーバ102、具体的には他方の連通部15と連通している。また、第1のコンプライアンス基板40Aの固定板42Aには、突出部34に対向するように延設された第2の延設部44が設けられており、この第2の延設部44には、厚さ方向に貫通する第2のインク導入口44aが設けられている。そして、この第2のインク導入口44aと、インク導入孔34aとにより、第2のリザーバ102には、図示しないインク貯留手段により、その内部にインクが貯留されるように構成されている。したがって、本実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドは、第1のリザーバ101及び第2のリザーバ102内に、同一の方向から、具体的にはリザーバ形成基板30の上方からインクを導入することができる。
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの平面図であり、図6は図5のB−B’断面図である。また、上述した実施形態1と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図示するように、本実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドでは、第2のリザーバ部25Aが、リザーバ形成基板30に設けられている。
具体的には、本実施形態の第2のリザーバ部25Aは、液体流路16の並設方向に沿って、リザーバ形成基板30の流路形成基板10側で且つ段差部31bと流路ユニット400の厚さ方向で実質的に重なるように溝状に設けられている。そして、第2のリザーバ部25Aには、封止膜41Cと固定板42Cとを具備する第3のコンプライアンス基板40Cが接合されている。なお、封止膜41Cに対向する部分には、液体流路16の並設方向に沿って溝状の段部36が設けられており、封止膜41Cは撓み変形可能に構成されている。なお、連通部15と第2のリザーバ部25Aとの間の弾性膜50及び絶縁体膜55は除去されており、第2のリザーバ部25Aは他方の連通部15と連通している。これにより、本実施形態の第2のリザーバ102Aは、リザーバ形成基板30に設けられた第2のリザーバ部25Aと他方の連通部15とで構成されている。
このようにリザーバ形成基板30に、段差部31bと流路ユニット400の厚さ方向で実質的に重なるように第2のリザーバ部25Aを設けても、従来よりもリザーバ形成基板30の面積を小さく作製でき、大幅に材料コストを低減できる。
また、上述したような構成であると、良好なインク吐出特性も保持することができる。すなわち、面積を小さく作製できると共に、良好なインク吐出特性を備えたインクジェット式記録ヘッドを実現できる。
(他の実施形態)
以上、本発明のインクジェット式記録ヘッドについて説明したが、本発明のインクジェット式記録ヘッドは上述した実施形態に限定されるものではない。
上述した実施形態では、液体流路16が2列並設された例を示したが、本発明はもちろんこれに限定されるものではなく、複数列並設されていても構わない。
また、上述した実施形態では、第2のリザーバ部が、ノズルプレート20又はリザーバ形成基板30に形成されている例を示したが、図7に示すように、リザーバ形成基板30とノズルプレート20の両方に第2のリザーバ部25Bが設けられているような構成であっても構わない。これによれば、第2のリザーバ102Bの容積をより大きく確保できる。また、ノズルプレート20と流路形成基板10との間に、ノズル開口21と圧力発生室12とを繋ぐ貫通孔が設けられた基板を新たに設け、その基板に第2のリザーバ部が設けられているような構成でも勿論構わない。
上述したようなインクジェット式記録ヘッドでは、図示しない第1及び第2の外部インク供給手段と接続した第1及び第2のインク導入口43a、43bからインクを取り込み、第1及び第2のリザーバからノズル開口21に至るまで内部をインクで満たした後、駆動回路120からの記録信号に従い、圧力発生室12に対応するそれぞれの下電極膜60と上電極膜80との間に電圧を印加し、弾性膜50、絶縁体膜55、下電極膜60及び圧電体層70をたわみ変形させることにより、各圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からインク滴が吐出する。
また、これらのインクジェット式記録ヘッドは、インクカートリッジ等と連通するインク流路を具備する記録ヘッドユニットの一部を構成して、インクジェット式記録装置に搭載される。図8は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。
図8に示すように、インクジェット式記録ヘッドを有する記録ヘッドユニット1A及び1Bは、インク供給手段を構成するカートリッジ2A及び2Bが着脱可能に設けられ、この記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。この記録ヘッドユニット1A及び1Bは、例えば、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとしている。そして、駆動モータ6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ3に沿ってプラテン8が設けられている。このプラテン8は図示しない紙送りモータの駆動力により回転できるようになっており、給紙ローラなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8に巻き掛けられて搬送されるようになっている。
なお、上述した実施形態では、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを挙げて説明したが、本発明は広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドにも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
本発明の実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドの平面図である。 本発明の実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドの断面図である。 本発明の実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドの断面図である。 本発明の実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドの平面図である。 本発明の実施形態2に係るインクジェット式記録ヘッドの平面図である。 本発明の実施形態2に係るインクジェット式記録ヘッドの断面図である。 本発明の他の実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドの断面図である。 本発明の一実施形態に係る記録装置の概略構成図である。
符号の説明
10 流路形成基板、 11 隔壁、 12 圧力発生室、 13 インク供給路、 14 連通路、 15 連通部、 16 液体流路、 20 ノズルプレート、 21 ノズル開口、 25,25A,25B 第2のリザーバ部、 30 リザーバ形成基板、 31 第1のリザーバ部、 31a 貫通部、 31b 段差部、 32 圧電素子保持部、 33 貫通孔、 34 突出部、 34a インク導入孔、 35 接着剤、 36 段部、 40A 第1のコンプライアンス基板、 40B 第2のコンプライアンス基板、 40C 第3のコンプライアンス基板、 41A,41B,41C 封止膜、 42A,42B,42C 固定板、 43 第1の延設部、 43a 第1のインク導入口、 44 第2の延設部、 44a 第2のインク導入口、 50 弾性膜、 55 絶縁体膜、 60 下電極膜、 70 圧電体層、 80 上電極膜、 90 リード電極、 101 第1のリザーバ、 102,102A,102B 第2のリザーバ、 120 駆動回路、 121 接続配線、 300 圧電素子、 400 流路ユニット

Claims (6)

  1. 圧力発生素子により圧力が付与されて、液体を吐出するノズル開口に連通する圧力発生室を少なくとも備える複数の並設された流路の列が複数並設された流路形成基板と、
    前記流路形成基板の一方面側に接合され、隣接する一方の列の圧力発生室に連通し第1のリザーバの少なくとも一部を構成する第1のリザーバ部が設けられたリザーバ形成基板とを含む流路ユニットを具備し、
    前記第1のリザーバ部は、前記リザーバ形成基板を厚さ方向に貫通する貫通部と、前記リザーバ形成基板の前記流路形成基板とは反対面側で且つ該貫通部よりも他方の列の前記流路側に該貫通部に連続して設けられた段差部とを有し、
    他方の列の圧力発生室に連通し第2のリザーバの少なくとも一部を構成する第2のリザーバ部が、前記流路ユニットの厚さ方向で前記段差部と実質的に重なるように前記流路ユニットに形成されている
    ことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 請求項1に記載の液体噴射ヘッドにおいて、
    前記流路ユニットは、前記ノズル開口が設けられ前記流路形成基板の前記リザーバ形成基板とは反対側の面に接合されたノズルプレートをさらに備えており、
    前記第2のリザーバ部が、前記ノズルプレートに形成されている
    ことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  3. 請求項1に記載の液体噴射ヘッドにおいて、
    前記第2のリザーバ部が、前記リザーバ形成基板に形成されている
    ことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドにおいて、
    前記リザーバ形成基板には、当該リザーバ形成基板を厚さ方向に貫通する液体導入孔を有し、前記第1のリザーバ部の前記段差部から突出する突出部が設けられており、
    液体を貯留する貯留手段と前記第2のリザーバとが、該液体導入孔を介して連通されている
    ことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドにおいて、
    前記流路形成基板には、各列の圧力発生室にそれぞれ連通する連通部が設けられていると共に、前記第1及び第2のリザーバ部が各連通部に連通し、当該各連通部が第1又は第2のリザーバの一部を構成している
    ことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドを具備する
    ことを特徴とする液体噴射装置。
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