JP2000084760A - ネジ締め装置及びネジ締め方法 - Google Patents

ネジ締め装置及びネジ締め方法

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JP2000084760A
JP2000084760A JP10252901A JP25290198A JP2000084760A JP 2000084760 A JP2000084760 A JP 2000084760A JP 10252901 A JP10252901 A JP 10252901A JP 25290198 A JP25290198 A JP 25290198A JP 2000084760 A JP2000084760 A JP 2000084760A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケースと部品の位置ずれを防止して2箇所の
ネジ締めを行うことができるネジ締め装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 差動歯車機構7と、この差動歯車機構7
の一方の出力軸11から動力が伝達されるドライバ5及
び他方の出力軸12から動力が伝達されるドライバ6と
を有し、前記2個のドライバの回転方向が互いに異なる
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はネジ締め装置及び
ネジ締め方法に関し、詳しくは、特に光学部品をケース
等に固定する場合において、2箇所のネジ締めを行うこ
とにより光学部品を固定する際に使用されるネジ締め装
置及びネジ締め方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に2箇所のネジ締めを行う場合、例
えば図4に示すように位置調整された光学部品51のケ
ース52への固定をネジ53、54による2箇所のネジ
締結で行う場合、ドライバ等のネジ締め部材55を備え
たネジ締め機56により、各々2個のネジ53、54を
順に締め付ける方法が用いられている。あるいは、図5
に示すように2本のネジ締め機56により、2個のネジ
53、54を同時に締め付ける方法が用いられている。
【0003】しかし、以上に示したネジ締め方法では、
光学部品51がケース52の所望の締め付け位置からず
れて固定される等の不都合が生じる場合があった。すな
わち、図4に示す1本のネジ締め機56によりネジ5
3、54を順に締め付ける方法では、2個のネジ53、
54を同時に締め付けることが不可能であるので、最初
に締め付ける方のネジ53を締め付ける際に発生するネ
ジ53と光学部品51との摩擦により、光学部品51の
固定位置がずれてしまう場合があった。一方、2本のネ
ジ締め機56によりネジ53、54を同時に締め付ける
方法では、上述したような光学部品51のずれを防止す
るために、2個のネジ53、54の締め付けトルクを同
一にして締め付けを行えばよいが、2本のネジ締め機5
6のトルクを調整することが煩雑であり、また、2個の
ネジ53、54の締め付けを同時に終了させることは困
難であるので、この方法でも光学部品51の固定位置が
ずれてしまう場合があった。
【0004】そこで、以上の不都合を解決するため従
来、特開昭63−68330号に開示されたネジ締め装
置が提供されている。かかる特開昭63−68330号
のネジ締め装置は図6に示すように、ケース61上の部
品62を固定するためのネジ63、64を締め付けるネ
ジ締め部材65、66と、ネジ締め部材65に接続され
た差動歯車機構67と、ネジ締め部材66に接続された
出力伝達軸68と、差動歯車機構67と出力伝達軸68
を連結する動力伝達機構69と、差動歯車機構67を駆
動させる駆動装置70と、図示しないがこれらの部品を
支持するブロック体とから構成される。
【0005】駆動装置70には入力軸71が連結され、
この入力軸71に差動歯車機構67が接続されている。
差動歯車機構67は、入力軸71の一端に設けられた歯
車72と、歯車72に噛合し一対の出力軸73、74に
回転自在に軸受けされた歯車75と、この歯車75の下
部の円筒状の胴部75aに固定され内方に突設された一
対の支軸76、77と、この支軸76、77にそれぞれ
回転自在に軸受けされた一対の歯車78、79と、上記
各出力軸73、74の先端にそれぞれ固設され上記歯車
78、79に噛合する歯車80、81とから構成されて
いる。
【0006】差動歯車機構67の一方の出力軸73はネ
ジ締め部材65に接続され、他方の出力軸74は動力伝
達機構69のプーリ82に接続されている。このプーリ
82と、ネジ締め部材66に接続された出力伝達軸68
に接続されたプーリ83にはベルト84が架け渡されて
いる。
【0007】上述した構成により、特開昭63−683
30号のネジ締め装置は以下のように作動する。駆動装
置70からの駆動力が入力軸71に伝達されると入力軸
71は回転し、歯車72を介して歯車75が回転する。
この歯車75の回転に伴って歯車78、79は出力軸7
3、74の回りを回動する。この歯車78、79の回動
により、出力軸73、74の負荷が等しい場合には歯車
78、79に噛合している歯車80、81は等速で回転
する。また、出力軸73、74の負荷に差が生じると、
例えば出力軸73が高負荷となり歯車80、81の回転
速度に速度差が生じると、その速度差のため歯車78、
79は回転するので、歯車81は歯車75の回転速度に
歯車78、79の回転速度が加算された速度で回転す
る。
【0008】歯車80が回転することにより出力軸73
を介してネジ締め部材65が回転し、ネジ63を締め付
け、一方、歯車81が回転することにより出力軸74と
動力伝達機構69と出力伝達軸68を介してネジ締め部
材66が回転し、ネジ64を締め付ける。
【0009】以上に示したように特開昭63−6833
0号のネジ締め装置は、差動歯車機構67を備えている
ことにより、ネジ63、64を締め付ける過程において
2本のネジ締め部材65、66のトルクに差が生じて
も、トルクの小さいネジ締め部材の方へ動力が多く伝達
され2本のネジ締め部材65、66のトルクの差が無く
なるようにネジ締めが行われる。このようにして、特開
昭63−68330号のネジ締め装置では、2本のネジ
締め部材65、66のトルクを同一にし、かつ同時にネ
ジ63、64を締め付けることによりケース61と部品
62の位置ずれを少なくしていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上の従来の
ネジ締め装置には次のような問題があった。すなわち、
以上の従来のネジ締め装置では、ネジ締め部材65、6
6の回転方向が同一であり、ネジ63と部品62との間
に生じる摩擦力と、ネジ64と部品62との間に生じる
摩擦力が同一方向に発生するため、まだなおケース61
と部品62の位置ずれを生じる場合があった。
【0011】また、以上の従来のネジ締め装置では、ネ
ジ締め部材65とネジ締め部材66との距離が一定とな
るように出力軸74と出力伝達軸68は固定されていた
ため、ケース61上の部品62を固定するためのネジ6
3、64の間隔がネジ締め装置の設定と異なる場合には
使用することができなかった。
【0012】本発明は以上の従来技術における問題に鑑
みてなされたものであって、ケースと部品の位置ずれを
防止して2箇所のネジ締めを行うことができるネジ締め
装置を提供することを目的とする。また、2箇所のネジ
の間隔が異なる場合であっても使用することができるネ
ジ締め装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に提供する本願第1の発明にかかるネジ締め装置は、差
動歯車機構と、この差動歯車機構の一方の出力軸から動
力が伝達されるドライバ及び他方の出力軸から動力が伝
達されるドライバとを有し、前記2個のドライバの回転
方向が互いに異なることを特徴とするネジ締め装置であ
る。
【0014】差動歯車機構と、この差動歯車機構の一方
の出力軸から動力が伝達されるドライバ及び他方の出力
軸から動力が伝達されるドライバとを有し、前記2個の
ドライバの回転方向が互いに異なることにより、2箇所
のネジ締めにおいて右ネジ及び左ネジを使用し、かつ、
これらを同一トルクの状態で同時進行で締め付けること
ができる。従って、ネジと部品との間に発生する摩擦力
は右ネジと左ネジで互いに相殺する方向に同じ大きさに
働くため、ケースと部品の位置ずれを防止することがで
きる。
【0015】また、前記課題を解決するために提供する
本願第2の発明にかかるネジ締め装置は、差動歯車機構
と、この差動歯車機構の一方の出力軸から動力が伝達さ
れるドライバ及び他方の出力軸から動力が伝達されるド
ライバとを有し、前記一方の出力軸から動力が伝達され
るドライバが右ネジ用であり、前記他方の出力軸から動
力が伝達されるドライバが左ネジ用であることを特徴と
するネジ締め装置である。
【0016】差動歯車機構と、この差動歯車機構の一方
の出力軸から動力が伝達されるドライバ及び他方の出力
軸から動力が伝達されるドライバとを有し、前記一方の
出力軸から動力が伝達されるドライバが右ネジ用であ
り、前記他方の出力軸から動力が伝達されるドライバが
左ネジ用であることにより、2箇所のネジ締めにおいて
右ネジ及び左ネジを使用し、かつ、これらを同一トルク
の状態で同時進行で締め付けることができる。従って、
ネジと部品との間に発生する摩擦力は右ネジと左ネジで
互いに相殺する方向に同じ大きさに働くため、ケースと
部品の位置ずれを防止することができる。
【0017】また、前記課題を解決するために提供する
本願第3の発明にかかるネジ締め装置は、差動歯車機構
とドライバを有し、前記差動歯車機構の2本の出力軸に
それぞれテーパ面が装置の外側に向くように設けられた
かさ歯車と、前記2個のドライバにそれぞれ設けられた
かさ歯車とが噛合してなることを特徴とするネジ締め装
置である。
【0018】差動歯車機構とドライバを有し、前記差動
歯車機構の2本の出力軸にそれぞれテーパ面が装置の外
側に向くように設けられたかさ歯車と、前記2個のドラ
イバにそれぞれ設けられたかさ歯車とが噛合してなるこ
とにより、前記2個のドライバを互いに異なる方向に回
転させることができる。そのため、2箇所のネジ締めに
おいて右ネジ及び左ネジを使用し、かつ、これらを同一
トルクの状態で同時進行で締め付けることができる。従
って、ネジと部品との間に発生する摩擦力は右ネジと左
ネジで互いに相殺する方向に同じ大きさに働くため、ケ
ースと部品の位置ずれを防止することができる。
【0019】また、前記課題を解決するために提供する
本願第4の発明にかかるネジ締め装置は、差動歯車機構
とドライバを有し、前記差動歯車機構の2本の出力軸に
それぞれテーパ面が装置の内側に向くように設けられた
かさ歯車と、前記2個のドライバにそれぞれ設けられた
かさ歯車とが噛合してなることを特徴とするネジ締め装
置である。
【0020】差動歯車機構とドライバを有し、前記差動
歯車機構の2本の出力軸にそれぞれテーパ面が装置の内
側に向くように設けられたかさ歯車と、前記2個のドラ
イバにそれぞれ設けられたかさ歯車とが噛合してなるこ
とにより、前記2個のドライバを互いに異なる方向に回
転させることができる。そのため、2箇所のネジ締めに
おいて右ネジ及び左ネジを使用し、かつ、これらを同一
トルクの状態で同時進行で締め付けることができる。従
って、ネジと部品との間に発生する摩擦力は右ネジと左
ネジで互いに相殺する方向に同じ大きさに働くため、ケ
ースと部品の位置ずれを防止することができる。
【0021】また、前記課題を解決するために提供する
本願第5の発明にかかるネジ締め装置は、前記差動歯車
機構の出力軸の長さを調節する軸調節機構を有すること
を特徴とする本願第1乃至本願第4の発明にかかるネジ
締め装置である。
【0022】前記差動歯車機構の出力軸の長さを調節す
る軸調節機構を有することにより、2個のドライバの間
隔を変えることができる。従って、2箇所のネジの間隔
が異なる場合であってもネジ締めを行うことができる。
【0023】また、前記課題を解決するために提供する
本願第6の発明にかかるネジ締め装置は、光学部品固定
用ネジのネジ締め装置において、差動歯車機構と、この
差動歯車機構の一方の出力軸から動力が伝達されるドラ
イバ及び他方の出力軸から動力が伝達されるドライバと
を有し、前記2個のドライバの回転方向が互いに異なる
ことを特徴とするネジ締め装置である。
【0024】光学部品固定用ネジのネジ締め装置におい
て、差動歯車機構と、この差動歯車機構の一方の出力軸
から動力が伝達されるドライバ及び他方の出力軸から動
力が伝達されるドライバとを有し、前記2個のドライバ
の回転方向が互いに異なることにより、受光素子等の光
学部品をケースに固定する際に2箇所のネジ締めにおい
て右ネジ及び左ネジを使用し、かつ、これらを同一トル
クの状態で同時進行で締め付けることができる。従っ
て、ネジと光学部品との間に発生する摩擦力は右ネジと
左ネジで互いに相殺する方向に同じ大きさに働くため、
ケースと光学部品の位置ずれを防止することができ、受
光素子等の集光度を向上させることができる。
【0025】また、前記課題を解決するために提供する
本願第7の発明にかかるネジ締め方法は、差動歯車機構
と2個のドライバとを有するネジ締め装置を用いて、ト
ルク調整をしながら右ネジと左ネジを締め付けることを
特徴とする2箇所のネジのネジ締め方法である。
【0026】差動歯車機構と2個のドライバとを有する
ネジ締め装置を用いて、トルク調整をしながら右ネジと
左ネジを締め付けることにより、2箇所のネジ締めにお
いて右ネジ及び左ネジを同一トルクの状態で同時進行で
締め付けることができる。従って、ネジと部品との間に
発生する摩擦力は右ネジと左ネジで互いに相殺する方向
に同じ大きさに働くため、ケースと部品の位置ずれを防
止することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるネジ締め装
置の実施形態を図1及び図2に基づき説明する。 (実施の形態1)図1は本実施の形態にかかるネジ締め
装置を示す断面図であり、図2は本実施の形態にかかる
ネジ締め装置における差動歯車機構の要部を示す斜視図
である。本実施の形態にかかるネジ締め装置は図1に示
すように、ケース1上の光学部品2を固定するためのネ
ジ3、4を締め付けるネジ締め部材であるドライバ5、
6と、ドライバ5、6に接続された差動歯車機構7と、
差動歯車機構7に接続されたにぎり8と、図示しないが
これらの部品を支持するブロック体とから構成される。
【0028】にぎり8には入力軸9が連結され、この入
力軸9に差動歯車機構7が接続されている。差動歯車機
構7は図1及び図2に示すように、入力軸9の一端に設
けられたかさ歯車10と、かさ歯車10に噛合し一対の
出力軸11、12に回転自在に軸受けされたかさ歯車1
3と、このかさ歯車13の内部に固定され内方に突設さ
れた一対の支軸14、15と、この支軸14、15にそ
れぞれ回転自在に軸受けされた一対のかさ歯車16、1
7と、上記各出力軸11、12の先端にそれぞれ固設さ
れ上記かさ歯車16、17に噛合するかさ歯車18、1
9とから構成されている。
【0029】差動歯車機構7の一方の出力軸11の他端
にはかさ歯車20が、そのテーパ面21がネジ締め装置
の外側に向くように固設されている。このかさ歯車20
とドライバ5に固設されたかさ歯車22とが噛合してい
る。同様に、差動歯車機構7の他方の出力軸12の他端
にはかさ歯車23が、そのテーパ面24がネジ締め装置
の外側に向くように固設されている。このかさ歯車23
とドライバ6に固設されたかさ歯車25とが噛合してい
る。
【0030】上述した構成により、本実施の形態にかか
るネジ締め装置は以下のように作動する。作業者がにぎ
り8を把持して、ドライバ5、6の先端をそれぞれネジ
3、4に押し当てにぎり8を回転させると、入力軸9が
回転し、かさ歯車10を介してかさ歯車13が回転す
る。このかさ歯車13の回転に伴ってかさ歯車16、1
7は出力軸11、12の回りを回動する。このかさ歯車
16、17の回動により、出力軸11、12にかかる負
荷が等しい場合にはかさ歯車16、17に噛合している
かさ歯車18、19は等速で回転する。また、出力軸1
1、12にかかる負荷に差が生じた場合には以下のよう
に作動する。すなわち、例えば図2に示すようにかさ歯
車13が図中矢印で示す方向に回転しており、出力軸1
2にかかる負荷が出力軸11にかかる負荷に比べて大き
い場合、出力軸12は出力軸11に対して相対的に図中
矢印で示す方向に回転する。この出力軸12の相対的な
回転により、かさ歯車16は図に示すように反時計回り
に回転し、かさ歯車17は時計回りに回転するので、か
さ歯車18はかさ歯車13の回転速度にかさ歯車16、
17の回転速度が加算された速度で図中矢印で示す方向
に回転する。
【0031】かさ歯車18、19が回転することにより
出力軸11、12を介してかさ歯車20、23が回転
し、それに伴ってかさ歯車22、25が回転するためド
ライバ5、6が回転しネジ3、4を締め付ける。ここ
で、出力軸11と出力軸12は常に同方向に回転するた
め、ドライバ5、6は互いに異なる方向に回転する。例
えばかさ歯車13が図2の矢印で示す方向に回転する場
合は、ドライバ5は時計回りに回転し、ドライバ6は反
時計回りに回転する。
【0032】以上に示したように本実施の形態にかかる
ネジ締め装置は、差動歯車機構7を備えていることによ
り、ネジ3、4を締め付ける過程において2本のドライ
バ5、6のトルクに差が生じても、トルクの小さいドラ
イバの方へ動力が多く伝達され2本のドライバ5、6の
トルクの差が無くなるようにネジ締めが行われる。それ
に加えてドライバ5、6は互いに異なる方向に回転する
ので、ネジ3、4と光学部品2との間に発生する摩擦力
はネジ3とネジ4で互いに相殺する方向に同じ大きさに
働くため、ケース1と光学部品2の位置ずれを少なくす
ることができる。
【0033】次に本発明のネジ締め装置の他の実施形態
を図3に基づき説明する。 (実施の形態2)図3は本実施の形態にかかるネジ締め
装置を示す断面図である。本実施の形態にかかるネジ締
め装置は実施の形態1に示すネジ締め装置とほぼ構成を
同じくするため、相違点のみ以下に説明する。図3にお
いて、本実施の形態にかかるネジ締め装置は、差動歯車
機構7の一方の出力軸11の他端にはかさ歯車20が、
そのテーパ面21がネジ締め装置の内側に向くように固
設されている。このかさ歯車20とドライバ5に固設さ
れたかさ歯車22とが噛合している。同様に、差動歯車
機構7の他方の出力軸12の他端にはかさ歯車23が、
そのテーパ面24がネジ締め装置の内側に向くように固
設されている。このかさ歯車23とドライバ6に固設さ
れたかさ歯車25とが噛合している。
【0034】本実施の形態にかかるネジ締め装置は実施
の形態1と同様に、かさ歯車18、19が回転すること
により出力軸11、12を介してかさ歯車20、23が
回転し、それに伴ってかさ歯車22、25が回転するた
めドライバ5、6が回転しネジ3、4を締め付ける。こ
こで、出力軸11と出力軸12は常に同方向に回転する
ため、ドライバ5、6は互いに異なる方向に回転する。
【0035】また、出力軸12には軸調節機構26が設
けられている。すなわち、出力軸12は相対的に径が小
さい円筒軸12aと径が大きい円筒軸12bとからな
り、円筒軸12bの内部に円筒軸12aが入出自在にス
ライドできるよう構成されている。そして円筒軸12b
には円筒軸12を円筒軸12aに対して固定する固定部
材27が設けられている。
【0036】以上に示した本実施の形態にかかるネジ締
め装置は、実施の形態1と同様にケース1と光学部品2
の位置ずれを少なくすることができることに加えて、出
力軸12に軸調節機構26を設けたことにより、ドライ
バ6をスライドすることができるため、2個のドライバ
5、6の間隔を変えることができる。従って、2箇所の
ネジ3、4の間隔が異なる場合であってもネジ締めを行
うことができる。
【0037】
【発明の効果】以上に示したように、本願発明にかかる
ネジ締め装置は、差動歯車機構と、この差動歯車機構の
一方の出力軸から動力が伝達されるドライバ及び他方の
出力軸から動力が伝達されるドライバとを有し、前記2
個のドライバの回転方向が互いに異なることにより、2
箇所のネジ締めにおいて右ネジ及び左ネジを使用し、か
つ、これらを同一トルクの状態で同時進行で締め付ける
ことができる。従って、ネジと部品との間に発生する摩
擦力は右ネジと左ネジで互いに相殺する方向に同じ大き
さに働くため、ケースと部品の位置ずれを防止すること
ができる。また、本願発明にかかるネジ締め装置は、差
動歯車機構の出力軸の長さを調節する軸調節機構を有す
ることにより、2個のドライバの間隔を変えることがで
きる。従って、2箇所のネジの間隔が異なる場合であっ
てもネジ締めを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるネジ締め装置の一実施形態を
示す断面図である。
【図2】 本発明にかかるネジ締め装置における差動歯
車機構の要部を示す斜視図である。
【図3】 本発明にかかるネジ締め装置の他の実施形態
を示す断面図である。
【図4】 従来のネジ締め装置を示す斜視図である。
【図5】 従来のネジ締め装置を示す斜視図である。
【図6】 従来のネジ締め装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 光学部品 3、4 ネジ 5、6 ドライバ 7 差動歯車装置 8 にぎり 9 入力軸 10 かさ歯車 11、12 出力軸 13 かさ歯車 14、15 支軸 16〜19 かさ歯車 20、22 かさ歯車 23、25 かさ歯車 21、24 テーパ面 26 軸調節機構 27 固定部材 57 ネジ締め機 67 差動歯車機構 69 動力伝達機構

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動歯車機構と、この差動歯車機構の一
    方の出力軸から動力が伝達されるドライバ及び他方の出
    力軸から動力が伝達されるドライバとを有し、前記2個
    のドライバの回転方向が互いに異なることを特徴とする
    ネジ締め装置。
  2. 【請求項2】 差動歯車機構と、この差動歯車機構の一
    方の出力軸から動力が伝達されるドライバ及び他方の出
    力軸から動力が伝達されるドライバとを有し、前記一方
    の出力軸から動力が伝達されるドライバが右ネジ用であ
    り、前記他方の出力軸から動力が伝達されるドライバが
    左ネジ用であることを特徴とするネジ締め装置。
  3. 【請求項3】 差動歯車機構と2個のドライバを有し、
    前記差動歯車機構の2本の出力軸にそれぞれテーパ面が
    装置の外側に向くように設けられたかさ歯車と、前記2
    個のドライバにそれぞれ設けられたかさ歯車とが噛合し
    てなることを特徴とするネジ締め装置。
  4. 【請求項4】 差動歯車機構と2個のドライバを有し、
    前記差動歯車機構の2本の出力軸にそれぞれテーパ面が
    装置の内側に向くように設けられたかさ歯車と、前記2
    個のドライバにそれぞれ設けられたかさ歯車とが噛合し
    てなることを特徴とするネジ締め装置。
  5. 【請求項5】 前記差動歯車機構の出力軸の長さを調節
    する軸調節機構を有することを特徴とする請求項1乃至
    請求項4に記載のネジ締め装置。
  6. 【請求項6】 光学部品固定用ネジのネジ締め装置にお
    いて、差動歯車機構と、この差動歯車機構の一方の出力
    軸から動力が伝達されるドライバ及び他方の出力軸から
    動力が伝達されるドライバとを有し、前記2個のドライ
    バの回転方向が互いに異なることを特徴とするネジ締め
    装置。
  7. 【請求項7】 差動歯車機構と2個のドライバとを有す
    るネジ締め装置を用いて、トルク調整をしながら右ネジ
    と左ネジを同時に締め付けることを特徴とする2箇所の
    ネジのネジ締め方法。
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