JP2000084659A - バリ取り装置 - Google Patents

バリ取り装置

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JP2000084659A
JP2000084659A JP10256149A JP25614998A JP2000084659A JP 2000084659 A JP2000084659 A JP 2000084659A JP 10256149 A JP10256149 A JP 10256149A JP 25614998 A JP25614998 A JP 25614998A JP 2000084659 A JP2000084659 A JP 2000084659A
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deburring
brush
burrs
rotating
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JP10256149A
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Hideto Izuhara
英人 出原
Hitoshi Morita
均 森田
Kiyoshi Igarashi
清 五十嵐
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量物であるシリンダブロックWの少なくと
も上面と下面に生じるバリを、上下反転工程を設ける必
要なく、かつ、回転ブラシを利用した簡単な構造にて取
り除くバリ取り装置の提供にある。 【解決手段】 シリンダブロックWの様々な箇所に生じ
るバリを、複数の工程に分けて取り除くバリ取り装置1
であって、シリンダブロックWの上面および下面を、上
方および下方に向けたまま搬送し、前記バリを取り除く
ための各工程位置でそれぞれ位置決めする移送手段1
0,10,70と、少なくともシリンダブロックWの上
面側および下面側に生じるバリを、前記各工程位置に備
え付けられた回転ブラシ44,44,44,51,5
1,92によって取り除くバリ取り手段とを有している
ことを特徴とするバリ取り装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダブロック
成形時に生じるバリを、回転ブラシを用いて取り除くバ
リ取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多数の面座や穴部を有するシリンダブロ
ックには、取り除くべきバリが複数の箇所に点在して生
じる。したがって、このバリを、効果的に取り除くため
には、いきおい装置自体が複雑となり易い。一方、前記
シリンダブロックは、重量物であるため、装置の強度を
確保する必要もあり、最適な装置の開発には、多くの困
難を伴った。ここで、バリ取りの対象をシリンダブロッ
クとした従来のバリ取り装置について、図16を参照し
ながら説明する。なお、ここで説明するバリ取り装置1
00は、特開平10−71550号公報にて開示された
ものであり、以下、このバリ取り装置100を「従来型
バリ取り装置」という。ちなみに、図16は、従来型バ
リ取り装置100の正面図である。
【0003】シリンダブロックWは、鋳造工程または加
工工程でシリンダヘッド側の座面W1(以下、ガスケッ
ト面という)、ジャーナル部のディープ面W3、オイル
パン面W4、ブリーザ加工部(以下、オイル戻し穴とい
う)等、様々な箇所にバリを生ずる。従来型バリ取り装
置100では、シリンダブロックWにおけるガスケット
面W1を下に向け、搬送路101の所定位置にシリンダ
ブロックWを固定している。なお、この固定は、左右両
側から挟持するクランパ102,103および下方から
上昇するストッパー106によって行われている。
【0004】一方、搬送路101の上方域には、エア回
転工具104,104が備え付けられており、このエア
回転工具104,104に、回転シャフトとブラシ体と
からなる回転ブラシ105,105が各々装着されてい
る。また、この回転ブラシ105,105は、軸線が鉛
直方向に延び、かつ、平行をなす態様で並置されてい
る。以上の回転ブラシ105,105およびエア回転工
具104,104の移動を、図示しない3次元移動手段
によって、上下および前後左右にNC制御する。その結
果、この従来型バリ取り装置100では、主に、上方を
向くジャーナル部のディープ面W3等に生じるバリを取
り除く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来型バリ
取り装置100は、前記の如く、ジャーナル部のディー
プ面W3等に生じるバリを取ることを目的としている。
したがって、ジャーナル部の反対側の面、つまり、下方
に位置するガスケット面W1に生じるバリ等の除去につ
いては考慮されていない。つまり、この従来型バリ取り
装置100を利用して前記ガスケット面W1に生じるバ
リを取り除こうとすると、バリ取り工程中に、どうして
もシリンダブロックWの上下反転工程を設ける必要があ
る。
【0006】しかし、シリンダブロックWは、重量物で
あるため、この上下反転工程に配設される反転機構は、
その構造強度等を確保する必要が生じるため、設計上の
制約も多く、時にコスト高につながって不都合であっ
た。また、その他の公知手段では、装置自体およびバリ
取りを行う回転ブラシの移動制御が複雑となり過ぎ、実
用に適さなかった。そこで、本発明は、シリンダブロッ
クWの少なくとも上面と下面に生じるバリを、前記上下
反転工程を設ける必要がなく、かつ、回転ブラシを利用
した簡単な構造にてバリを取り除くバリ取り装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するバリ取り装置の構成として、シリンダブロック
の様々な箇所に生じるバリを、複数の工程に分けて取り
除くバリ取り装置であって、シリンダブロックの上面お
よび下面を、上方および下方に向けたまま搬送し、前記
バリを取り除くための各工程でそれぞれ位置決めする移
送手段と、少なくとも前記シリンダブロックの上面側お
よび下面側に生じるバリを、前記各工程位置に備え付け
られた回転ブラシによって取り除くバリ取り手段とを有
することを特徴としている。このバリ取り装置により、
シリンダブロックWを上下に反転させることなく、シリ
ンダブロックに生ずるバリを効果的に取り除くことが可
能となる。また、前記各工程位置のうち、少なくとも一
つの工程位置に備え付けられた回転ブラシが、前記シリ
ンダブロックの搬送中心線を挟んで対向する位置に備え
付けられており、さらに、この対向する各回転ブラシの
回転方向が、それぞれ逆であり、かつ、対向する内側で
前記シリンダブロックを搬送する方向とは逆となる搬送
戻し方向とすることにより、バリ取り効果を一層促進で
きる。さらに、前記バリを取り除くための各工程に移る
前の前工程位置に、前記シリンダブロックの機種を検知
する機種検知手段を配設することにより、異なったサイ
ズ等のシリンダブロックを適宜選別でき、以後、バリ取
り工程にて搬送不備等の問題の発生を事前に防止でき
る。さらにまた、前記回転ブラシによる加工数が、所定
の回数に達したとき、この回転ブラシの回転軸線をオフ
セットしてバリ取りを行うことが可能であれば、回転ブ
ラシの交換頻度を軽減することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】ここでまず、図2、図3を参照し
てシリンダブロックに生ずるバリについて説明し、その
後、図1を参照して、本実施の形態に係るバリ取り装置
の概略およびバリ取りの流れを説明する。ちなみに、図
1は、本実施の形態に係り、バリ取り装置の全体の概要
を示す平面図、図2は、バリ取りの対象となるシリンダ
ブロックの一例を示す概略斜視図、図3(a)は図2の
X矢視図、図3(b)は図2のY矢視図、図3(c)は
図2のZ矢視図である。
【0009】本実施の形態では、シリンダヘッド側の面
W1(以下、ガスケット面という)を上面とし、この上
面の反対側、つまり、ジャーナル部側の面を下面とす
る。このジャーナル部側の面には、図3(b),(c)
の如くクランクシャフトの軸受け等となるディープ面W
3、およびオイルパンが装着されるオイルパン面W4が
形成されており、シリンダW5からオイルパン面W4ま
で連なる内面にスカート面W6が形成されている。ま
た、図2においてシリンダブロックWを矢印Y方向から
見た側面を右カバー面W7といい、反対側の側面を左カ
バー面W8という。ちなみに、図3(b)は、この右カ
バー面W7を示している。さらに、図2においてシリン
ダブロックWを矢印X方向から見た側面を背面W9とい
い、図3(a)で示す。なお、この背面W9には、オイ
ルフィルター穴W10およびオイル戻し穴W11が形成
されている。
【0010】図2および図3中のハッチングを施した箇
所、つまり、ガスケット面W1、ディープ面W3、オイ
ルパン面W4、スカート面W6、シリンダW5の内面、
左右カバー面W7,W8、オイルフィルター穴W10、
オイル戻し穴W11が、バリを生じると思われる箇所で
ある。なお、本実施の形態では、前記複数の箇所にバリ
が生じた場合を例として説明するが、その他の箇所に、
バリが生じても、本実施の形態に係るバリ取り装置1を
利用して適宜バリ取りを行うことは可能である。
【0011】前記した通り、図1は、本実施の形態に係
るバリ取り装置1の概略を示す。この図1で示すよう
に、バリ取り装置1は、7つの工程位置に配設された各
手段、およびこの各手段が配設される位置までシリンダ
ブロックWを搬送し、かつ位置決めおよび適宜移動させ
る移送手段とからなる。本実施の形態では、第1工程位
置から第7工程位置までの搬送進行方向(図1中の帯状
矢印参照)に沿って、2基の搬送ロボット10,10が
設置されている。つまり、各工程位置への搬送および位
置決め(第1工程および第7工程での位置決めを除く)
等を行う移送手段は、この搬送ロボット10,10とな
る。この搬送ロボット10,10は、ロボット本体1
1,11を基点として回動可能、かつ、屈曲自在のアー
ム12,12を備えており、このアーム12,12の先
端でシリンダブロックWを把持する。その結果、図1中
の二点鎖線で示す円周内領域であれば、自由にシリンダ
ブロックWを搬送することができる。
【0012】なお、第1工程位置での位置決め、および
第7工程位置での位置決め、および第7工程位置から次
工程である洗浄工程位置への搬送は、この搬送ロボット
10,10によっては行われない。代わりに、第1工程
位置および第7工程位置に配設された搬送ローラ手段2
0、70等が行う。また、前記搬送ロボット10,10
および搬送ローラ手段20,70によるシリンダブロッ
クWの搬送は、ガスケット面W1を上向き、ジャーナル
部側を下向きとした図2に示す状態で行う。
【0013】続いて、各工程の目的および各工程位置に
配設された各手段の作用を説明する。第1工程は、バリ
を取り除くための工程に移る前の前工程であり、この第
1工程でシリンダブロックWの機種を選別する。したが
って、この第1工程位置には、シリンダブロックWを所
定の位置に搬送し、位置決めするための搬送ローラ手段
20、およびシリンダブロックWの、主に高さサイズを
検知する機種検知手段30が配設されている。
【0014】第2工程から第4工程では、主に、下側の
ジャーナル部側に生じるバリを取り除く。したがって、
この第2工程から第4工程の各工程位置には、回転軸線
が鉛直方向に伸びる回転ブラシ44、44,44、5
1,51を備え付けた各バリ取り手段が配設されてい
る。つまり、前記搬送ロボット10の作用によってシリ
ンダブロックWのバリが生じている箇所が、各回転ブラ
シ44、44,44、51,51と接触し、さらに、適
宜移動(主に、図1の帯状矢印で示す搬送進行方向への
移動)されることによってバリの取り除きが行われる。
ちなみに、第2工程では、ディープ面W3に生じるバリ
を取り除き、第3工程では、オイルパン面W4に生じる
バリを取り除き、第4工程ではシリンダW5の内面に生
じるバリを取り除く。
【0015】また、図1中の各回転ブラシ44,44,
44,51,51の周方向に示す矢印は、回転ブラシの
回転方向を示している。ここで、第3工程位置に備え付
けられた一組の回転ブラシ44,44は、搬送進行方向
に沿った中心線CL(以下、搬送中心線という)を挟ん
で対向する位置に備え付けられている。そして、この回
転ブラシ44,44の回転方向は、図1における上側の
回転ブラシ44が反時計回り方向、同じく下側の回転ブ
ラシ44が時計回り方向に回転している。つまり、この
各回転ブラシ44,44の回転方向は逆であり、対向す
る内側で搬送進行方向(図1の帯状矢印方向)と逆とな
る搬送戻し方向に回転している。その結果、シリンダブ
ロックWの搬送移動に対し、回転ブラシ44,44の回
転が一層大きな抵抗となり、バリ取り作用が促進され
る。
【0016】第5工程では、搬送ロボット10,10間
でのシリンダブロックWの受け渡しが行われる。したが
って、この第5工程位置には、載置台2を設置してお
り、この載置台2にシリンダブロックWを仮置きして、
受け渡しが行われる。なお、この載置台2の上には、図
示しないピンを形成しており、このピンをシリンダブロ
ックWのオイルパン面W4(図3参照)に形成する穴に
係合させることにより位置決めがなされ、受け渡しの精
度が担保される。
【0017】第6工程では、シリンダブロックWの左右
カバー面W7,W8に生じるバリを取り除く。したがっ
て、この第6工程位置には、シリンダブロックWの搬送
進行方向と平行、つまり水平方向に回転軸線が伸びる回
転ブラシ61が備え付けられており、この回転ブラシ6
1によって左右カバー面W7,W8に生じるバリを取り
除く。
【0018】第7工程では、主に、シリンダブロックW
のガスケット面W1(図2参照)に生じるバリを取り除
き、併せて、前記回転ブラシ44等では、取り除ききれ
ないバリ等を、リーマ(図15参照)にて削り取る。し
たがって、この第7工程位置には、バリ取り手段として
バリ取りロボット90を配設している。このバリ取りロ
ボット90のアーム94の先端には、回転ブラシ92等
を備え付けたバリ除去部95(図15参照)を取り付け
ており、ガスケット面W1に生じるバリ等を取り除く。
なお、このバリ取りロボット90の作用により、シリン
ダブロックWを反転させることなく、上面側の面、つま
りガスケット面W1のバリ取りが可能となる。
【0019】以上第2工程から第7工程までがバリ取り
工程であり、このバリ取り工程が完了した後、シリンダ
ブロックWは洗浄工程に搬送される。なお、この洗浄工
程への搬送は、前記した如く、搬送ローラ手段70によ
って行われる。なお、以上の各工程でのバリ取り作業等
は、図示しない制御手段を介してNC制御によって自動
的に行われる。
【0020】続いて、本実施の形態にて、バリ取り装置
1を形成する各手段について、図面を参照しながら詳述
する。図4は、第1工程に配設される各手段を示してお
り、同図(a)は平面図、同図(b)は、一部を破断し
た側面図である。この第1工程には、搬送ローラ手段2
0と機種検知手段30が配設されており、搬送ローラ手
段20にフライス加工等の加工工程を経たシリンダブロ
ックWが搬送されてくる。この搬送ローラ手段20に
は、両端をフレーム28,28によって軸支された複数
のローラ21,21,・・を並列に備え付けている(本
実施の形態では7本)。また、この各ローラ21,2
1,・・の一端側にスプロケット22,22,・・を形
成し、この各スプロケット22,22,・・に、チェー
ン24を掛け回している。
【0021】さらに、前記各ローラの内、一本のローラ
21(図4(a)では、最も右に並ぶローラ)の一端側
には、前記スプロケット22の他に第2スプロケット2
3を形成する。そして、この第2スプロケット23と、
モーター25の駆動軸に一体形成する駆動スプロケット
25aとの間には、チェーン25bが掛け回される。そ
の結果、モーター25が回転すると、チェーン25b,
チェーン24を介して各ローラ21が回転することとな
る。
【0022】前記各ローラ21の上方には、ガイドバー
20bを備え付けている。このガイドバー20bは、前
記各ローラ21と干渉しない位置に立設する支柱の上端
に固設されている。また、このガイドバー20bは、シ
リンダブロックWのジャーナル部の形状寸法に合わせた
高さ位置で、かつ、搬送進行方向と平行となる方向に横
設設置されており、前記ジャーナル部に嵌り込んでシリ
ンダブロックWの移動を案内する。なお、図4(a)中
の符号20aで示す部材は、シリンダブロックWの載置
の有無を検出するセンサーである。
【0023】モーター25の駆動制御により、適当な位
置まで送り出されてきたシリンダブロックWを、さらに
プッシャー部26によって搬送進行方向に押し出す。す
ると、シリンダブロックWが、前記搬送ローラ手段20
の搬送進行方向前部に取り付けたストッパー27に当接
して位置決めされる。すると、機種検知手段30が働
き、シリンダブロックWの機種検知がなされる。
【0024】機種検知手段30の詳細を説明する。図4
(b)の如く搬送ローラ手段20の脇には、取付支柱3
1が立設され、この取付支柱31の上端に固定ベース3
2が固着されている。固定ベース32の上には、検知装
置33が備え付けられ、この検知装置33をカバー34
が覆う。
【0025】検知装置33を図5に基づいて説明する。
ちなみに、図5は、検知装置33の斜視図である。固定
ベース32には、シリンダ33aが取り付けられてお
り、このシリンダ33aの作用によってロッド33bは
進退する。このロッド33bの先端には、ジョイントプ
レート33cが取り付けられており、このジョイントプ
レート33cには、貫通穴が形成されている。ジョイン
トプレート33cの貫通穴を挟んだ一方の面には、ボー
ルブシュ33gが設けられ、他方の面にはコイルスプリ
ング33iが配設されている。そしてボールブシュ33
g、貫通穴、コイルスプリング33iをガイドシャフト
33dが挿通する。
【0026】このガイドシャフト33dの先端側には、
コイルスプリング33iを留めるカラー33eを介して
検知ピン33fが同軸に形成され、基端側には、ドグ3
3h,33hが形成されている。なお、ドグ33h,3
3hを検知する近接スイッチ33k,33kは、前記ジ
ョイントプレート33cに一体形成された可動ベース3
3mの上面に固設されている。また、この可動ベース3
3mの下面には、断面逆凹型の係合部33nが形成さ
れ、この係合部33nが、固定ベース32の上面に配設
されたレール33pと係かり合う。その結果、可動ベー
ス33mの移動は、レール33pによって案内される。
【0027】以上が、検知装置33の詳細であり、この
検知装置33の作用および、その結果なされる機種検知
を以下に説明する。シリンダ33aの作動により、ロッ
ド33bが進行運動する。この進行運動に伴ってジョイ
ントプレート33cも進行運動し、併せて、一体形成さ
れたガイドシャフト33d、検知ピン33fも進行運動
する。図5で示すシリンダブロックWは、背が低いた
め、検知ピン33fの先端面は、シリンダブロックW
に、当接していない。しかし、シリンダブロックWの背
が高い場合には、検知ピン33fの先端面が、シリンダ
ブロックWに当たってしまう。すると、検知ピン33f
(ガイドシャフト33d)がコイルスプリング33iの
弾性力に反して押し戻され、その結果、近接スイッチ3
3k,33kに対するドグ33h,33hの位置がずれ
る。
【0028】このずれを近接スイッチ33k,33kが
検知し、シリンダブロックWが、背の低いものから背の
高いものに変更されたことが確認され、その結果、シリ
ンダブロックWの機種検知がなされる。また、この機種
検知は、進退運動する検知ピン33fの高さ位置を調節
することにより、機種検知すべきシリンダブロックWの
高さサイズに対応させることができる。
【0029】以上の機種検知がなされたシリンダブロッ
クWは、搬送ロボット10,10によって第2工程位置
から第7工程位置まで搬送される。そこで、この搬送ロ
ボット10の詳細を図6に基づいて説明する。ちなみ
に、図6は搬送ロボット10の側面図であり、二点鎖線
がシリンダブロックWを示す。搬送ロボット10,10
は、図1の如くシリンダブロックWの搬送進行方向に沿
って2基設置されているが、互いに同一の構造であるた
め、一方の搬送ロボット10のみの説明をする。
【0030】搬送ロボット10は、地盤に固設されたロ
ボット本体11と、このロボット本体11に対し鉛直方
向周りに回動自在かつ傾倒自在に取り付けられたアーム
12と、このアーム12の先端に取り付けられた把持部
13とによって構成される。また、アーム12は、第1
腕部12bと第2腕部12cとが屈曲部12aで連結さ
れ、折れ曲がり自在である。さらに、この第2腕部12
cの先端に取り付けられた把持部13は、第2腕部12
cの軸線周りに関して回動自在に取り付けられている。
【0031】この把持部13には、上面視で四辺形とな
る四隅にシリンダ13aが備え付けられており(図6で
は、このうち二箇所を示す)、この各シリンダ13a,
13aの作用によってロッド13e,13eが進退す
る。このロッド13e,13eの先端には、係止爪13
b,13bの基端が連結されている。また、この係止爪
13b,13bは、ピン13d,13dによって指部1
3c,13cの先端に取り付けられ、ピン13d,13
dを支点として先端の爪が開閉する(図6矢印参照)。
したがって、係止爪13b,13bは、シリンダ13
a,13aの作用によって開閉し、閉じたときに先端の
爪でシリンダブロックWを保持する。ちなみに、図6の
実線で示す位置は、係止爪13b,13bが閉じて、シ
リンダブロックWを把持している状態を示しており、二
点鎖線で示す位置は、係止爪13b,13bが開き、シ
リンダブロックWを解放している状態を示す。
【0032】この係止爪13b,13bの開閉、および
アーム12等の回動、移動等は、図示しない制御手段か
らの命令により、油圧等を利用して行われる。つまり、
シリンダブロックWの搬送を行う際には、まず、前記制
御手段によってアーム12を適当な位置に向け、かつ、
アーム12の先端に取り付けられた把持部13を適当な
位置まで移動させ、さらに、係止爪13bを開閉するこ
とにより、シリンダブロックWを掴む。そして、シリン
ダブロックWを掴んで保持したまま、アーム12等が移
動し、各工程へ搬送される。さらに、各工程における適
当な位置では、位置決めがなされ、時に、バリ取りのた
めの適宜な移動がなされる。
【0033】第1工程にて機種検知がなされたシリンダ
ブロックWは、前記搬送ロボット10によって第2工程
位置から第4工程位置まで搬送され、かつ、各工程での
バリ取り作業がなされる。図7は第2工程位置から第4
工程位置に配設される各手段の正面図である。以下、こ
の図7を中心に、図8〜図11を参照して第2工程位置
から第4工程位置に配設される各手段の詳細を説明す
る。ちなみに、図8は第2工程位置に配設されるバリ取
り手段の側面図、図9は第3工程位置に配設されるバリ
取り手段の側面図、図10は第2工程位置および第3工
程位置に備え付けられる回転ブラシであり、(a)はバ
リ取りに使用する前の状態を示す斜視図、(b)はバリ
取りによってブラシ部の磨耗が進んだ状態を示す斜視
図、(c)はバリ取りに使用する前の状態を示す一部破
断側面図である。また、図11は第4工程位置に配設さ
れるバリ取り手段の要部拡大図であり、同図(a)はシ
リンダブロックの一部を示す縦断面図、同図(b)は同
図(a)のV−V矢視図である。なお、図7および図8
の符号6は、バリ取りの際に生じる屑の飛散防止を目的
に備え付けるオイルパンである。
【0034】第2工程位置には、ディープ面W3に生じ
るバリを取り除くバリ取り手段40が配設されている。
このバリ取り手段40は、図8の如く、基台5上に下部
が二股に分かれたフレーム41を立設し、このフレーム
41の搬送戻し側(図7の右側)にモーター42を固設
する。また、モーター42の駆動軸は鉛直方向を向き、
この駆動軸の下端に駆動プーリー42aを形成してい
る。
【0035】一方、フレーム41の搬送進行側(図7の
左側)にスピンドルユニット43を形成し、このスピン
ドルユニット43で回転ブラシ軸43aを軸支する。回
転ブラシ軸43aの下端には、タイミングプーリー43
bを形成し、このタイミングプーリー43bと前記駆動
プーリー42aとにタイミングベルト42bを掛け回
す。なお、このタイミングベルト42bはフレーム41
の下部に形成された股の間を抜けているため、フレーム
41と干渉しない。したがって、モーター42の駆動が
タイミングベルト42bを通じて回転ブラシ軸43aに
伝達され、モーター42の駆動を制御することにより、
回転ブラシ軸43aの回転が制御される。
【0036】さて、回転ブラシ軸43aの上端には、鉛
直上方に向けて回転ブラシ44を備え付けている。この
回転ブラシ44を図10に基づいて詳述する。回転ブラ
シ軸43aの上端には、基板44aを形成しており、こ
の基板44aに、ボルトにてフランジ44cを締結固定
する。また、フランジ44cは円板状であり、このフラ
ンジ44cの円周に沿って複数の鋼線材を植設し、ブラ
シ部44bを形成する。さらに、このブラシ部44bの
外周りには、合成樹脂等からなる帯状カバー部44dを
巻き付ける。この帯状カバー部44dの幅は、前記鋼線
材の長さより短く、また、前記鋼線材の基端側に巻き付
けられている。本実施の形態における回転ブラシ44の
寸法を、図10(c)に基づいて具体的に説明すると、
同図(c)における符号d1は、帯状カバー部44dの
寸法であり、40mm、符号d2は、フランジ44cの
肉厚を示し、8mm、符号d3は、基板44aの肉厚を
示し、2mm、符号d4は、基板44aの裏面からブラ
シ部44bの先端まで長さを示し、50mmである。
【0037】なお、帯状カバー部44dをブラシ部44
bに巻く理由は、ブラシ部44bがバリ取り途中に押し
広がることを防止し、適当なバリ取りを可能にするため
である。また、この帯状カバー部44dは、薄い合成樹
脂性(本実施の形態では、ビニール)であって、破れ易
い。そのため、ブラシ部44bの磨耗等を理由に、オフ
セットした場合には、ブラシ部44bの押し広がり力が
増え、帯状カバー部44dの上部から破れていく。この
状態を、図10(b)が示している。したがって、オフ
セットしても、帯状カバー部44dの上方から適宜ブラ
シ部44bが露出することとなり、帯状カバー部44d
がバリ取りの際に、シリンダブロックWと干渉すること
は無い。なお、オフセットについての詳細は、後述す
る。
【0038】次に、第2工程位置に配設されたバリ取り
手段40の作用および第2工程でのバリ取りについて説
明する。まず、モーター42を駆動制御し、回転ブラシ
44を回転させる。この状態で前記搬送ロボット10を
制御し、把持部13で掴んでいるシリンダブロックWの
ディープ面W3を、回転ブラシ44のブラシ部44bに
接触する高さに位置させる。この位置で位置決めした
後、シリンダブロックWを搬送進行方向に平行移動させ
てディープ面W3に生じるバリを取り除く。
【0039】第3工程位置には、オイルパン面W4に生
じるバリを取り除くバリ取り手段45が配設されてい
る。このバリ取り手段45は、前記バリ取り手段40の
構造と部分的に同一であるため、同一の部材や機械要素
には、図面上において同一の符号を付して説明を省略す
る一方、相違点を中心に説明する。
【0040】この第3工程位置には、搬送中心線CL
(図1参照)を挟んで対向する各位置にバリ取り手段4
5,45を配設している。また、このバリ取り手段4
5,45は、シリンダブロックWのオイルパン面W4に
生じるバリ取りを目的とするため、搬送されてくるシリ
ンダブロックWのオイルパン面W4に対応すべく適当な
幅間隔にて配設されている。ちなみに、前記搬送中心線
CLとは、搬送されるシリンダブロックWを上方から見
て左右に二分割する直線であり、搬送進行方向と平行な
直線である。
【0041】この各バリ取り手段45,45の回転ブラ
シ44,44は、同一の高さ位置に備え付けられ、さら
に、互いに逆となる方向に回転するよう制御されてい
る。また、この回転方向は、対向する内側で搬送戻し方
向とする。もちろん、回転ブラシの各回転方向を同一方
向もしくは対向する内側で搬送進行方向とすることもで
きるが、前記の如く逆方向への回転および対向する内側
で搬送戻し方向への回転とする方が、バリ取り効果が促
進されることが経験上確かめられている。
【0042】以上のバリ取り手段45,45にてオイル
パン面W4のバリ取りを行う。つまり、この第3工程で
は、シリンダブロックWのオイルパン面W4を、搬送ロ
ボット10によって前記各回転ブラシ44,44に接触
する高さ位置にて一度位置決めし、その後、搬送進行方
向に平行移動させてオイルパン面W4に生じるバリを取
り除く。
【0043】第4工程位置には、シリンダW5の内面に
生じるバリを取り除くバリ取り手段50、50が配設さ
れている。このバリ取り手段50、50は、搬送進行方
向に沿って二機設置されており、各回転ブラシ51、5
1が一個のモーター52によって回転する。つまり、各
スピンドルユニット53,53によって軸支された各回
転ブラシ軸54,54には、下端にタイミングプーリー
55,55が形成され、モーター52の駆動軸下端には
駆動プーリー56が形成されている。この駆動プーリー
56と前記各タイミングプーリー55,55には、タイ
ミングベルト57が掛け回されており、このタイミング
ベルト57により、モーター52の回転駆動が回転ブラ
シ軸54,54に伝えられる。
【0044】さて、この回転ブラシ軸54,54の先端
に回転ブラシ51,51が備え付けられているが、この
回転ブラシ51,51の構造は、前記回転ブラシ44と
異なるため、図11を参照して詳しく述べる。回転ブラ
シ51は、回転ブラシ軸54の先端にブラシ取付部51
aを備え付けている。このブラシ取付部51aの上面
は、凸状に湾曲した球面であり、この球面に複数の鋼線
材を放射状に植設してブラシ部51bを形成している。
さらに、ブラシ部51bを形成する鋼線材は、寄り集ま
った外観が円柱状となるよう切りそろえられている。
【0045】以上のバリ取り手段50を使用して行われ
るバリ取りについて説明する。本実施の形態にてバリ取
りの対象となるシリンダブロックWは、図11の如く、
アルミ製のブロックWaに鋳鉄製のライナーWbを別体
として取り付け、スリーブ型のシリンダW5としてい
る。このシリンダブロックWでは、ライナーWbから下
方のスカート面W6に連なる面に逃げ溝W12を形成し
ている。この逃げ溝W12を形成する理由は、ライナー
Wbをホーニング加工する際、刃具等がブロックWaに
干渉するのを防ぐためである。
【0046】このシリンダブロックWでは、ライナーW
bとスカート面W6とが接触する端部周縁にバリB1が
発生し、前記逃げ溝W12の下端周縁にバリB2が発生
する。したがって、これら各バリB1,B2をバリ取り
手段50の回転ブラシ51で取り除く。このバリ取りを
行う場合、まず、所定の位置で回転している回転ブラシ
54に向けて、シリンダブロックWを搬送し、かつ、下
降させる。すると、シリンダW5内の所定の位置まで回
転ブラシ54が入り込む。回転ブラシ54がシリンダW
5内に入り込み、所定の位置、つまり、ブラシ部51b
の先端が、バリB1と接する高さ位置まで下降すると一
度位置決めする(図11(a)の二点鎖線参照)。そし
て、この高さ位置を保ちながら、シリンダブロックWを
移動させ、回転(自転)するブラシ部51bが、相対的
にシリンダW5の内面に摺接公転している状況を作る。
その結果、ブラシ部51bが、バリB1,B2に接触
し、適宜バリB1,B2が取り除かれる(図11(b)
参照)。
【0047】本実施の形態では、バリ取り手段50,5
0は、搬送進行方向に沿って二機設置されている。この
ように、バリ取り手段50,50を複数設ければ、一度
に複数のシリンダW5内のバリを取り除けるという利点
があるが、必ずしも複数設ける必要はない。逆に複数設
ける場合には、シリンダブロックWにおけるシリンダW
5の間隔に対応させる必要がある。
【0048】また、本実施の形態において、ブラシ部5
1bを形成する鋼線材は、ブラシ取付部51aから放射
状に植設され、かつ円柱状に切りそろえられているた
め、この円柱側面の上部では長くなり、逆に円柱側面の
下部では短くなる。したがって、円柱側面を形成する鋼
線材は、下方より上方の方が曲がり易い柔らかなものと
なる。したがって、バリB1を取り除く際にも、既にホ
ーニング加工(仕上げ加工)が終了しているライナーW
bには、長めの鋼線材が接触することとなり、ライナー
Wbを過度に傷つけてしまうという不都合を防止する。
【0049】以上第2工程から第4工程まで終了する
と、図1の如く、搬送ロボット10は、第5工程位置に
配設された載置台2の上にシリンダブロックWを仮置き
する。すると、今度は、搬送進行方向の前方に配設され
た別の搬送ロボット10のアーム12が移動し、この仮
置きされたシリンダブロックWを掴んで第6工程位置ま
で搬送する。なお、前記載置台2は、第5工程位置の
他、搬送進行方向を外れた複数の箇所(本実施の形態で
は2箇所)にも配設されている。これは、バリ取りの各
工程等で不具合が生じて作業が停止した場合に、搬送ロ
ボット10にシリンダブロックWを下ろさせるためであ
り、その結果、搬送ロボット10の負担を軽減すること
もできる。また、この載置台2では、前記の如く仮置き
により、位置決めされるため、作業が再開した場合に
は、即座に復帰できるという効果もある。
【0050】第6工程では、左右カバー面W7,W8
(図2参照)に生じるバリを取り除く。この第5工程位
置に配設するバリ取り手段60は、第2,第3工程位置
に配設するバリ取り手段40,50と同一の構造である
ため詳しい説明は省略する。ただ、このバリ取り手段6
0における回転ブラシ61は、回転軸線が搬送進行方向
と平行な水平方向を向くように備え付けられており、こ
の回転ブラシ61に対応させてシリンダブロックWを移
動させることにより、バリが取り除かれる。なお、この
第6工程では、シリンダブロックWを水平方向に反転さ
せ、左右カバー面W7,W8を回転ブラシ61に接触さ
せている。
【0051】第6工程でのバリ取りが終了すると、この
シリンダブロックWは、搬送ロボット10によって横に
向きを変えられ、第7工程に送られる。以下、第7工程
位置に配設される各手段の説明を、図12から図15を
参照しながら以下に説明する。ちなみに、図12(a)
は搬送ローラ手段の平面図であり、同図(b)は同図
(a)のS−S断面図である。また、図13は搬送ロー
ラ手段に備え付けられた昇降機構の作用を示す模式的な
縦断面図であり、図14は搬送ローラ手段に備え付けら
れたロータリークランプ機構の斜視図である。さらに、
図15はバリ取りロボットの側面図である。
【0052】搬送ロボット10によってシリンダブロッ
クWは、まず、搬送ローラ手段70上に載せられる。こ
の搬送ローラ手段70は、第1工程位置に配設された搬
送ローラ手段20の構造と部分的に同一の構造であるた
め、同一部分に関しては、図面上、同一の符号を付して
詳しい説明は省略し、以下、相違する点を中心に説明す
る。
【0053】複数が並列に横設されたローラ21,2
1,・・の各隙間の下方には、昇降する可動プレート7
1,71,・・が設けられている。この可動プレート7
1,71,・・は、ローラ21,21,・・の下部に設
けた昇降機構によって昇降する。この昇降機構について
説明する。ローラ21の下部には、固定プレート72が
設置されており、この固定プレート72には、複数のブ
シュ74、74,・・と、一または複数のシリンダ73
が取り付けられている。このシリンダ73は、先端を鉛
直上方に向け、かつ、鉛直方向に進退するシリンダーロ
ッド73aを備え、さらに、このシリンダーロッド73
aの先端には、前記可動プレート71が取り付けられて
いる。一方、前記各ブシュ74,74,・・内には、ロ
ッド75,75,・・が鉛直方向に摺動自在に内嵌され
ている。また、このロッド75,75,・・は、上端が
前記可動プレート71,71,・・に取り付けられ、下
端が連結プレート75aを介して互いに連結される。し
たがって、シリンダーロッド73aと各ブシュ74,7
4,・・に内嵌する各ロッド75,75,・・は、同じ
距離だけ進退移動し、その結果、各可動プレート71,
71,・・は、常に同じ高さ位置を保って昇降する。
【0054】以上が、昇降機構の構造であり、この昇降
機構の作用を、図13に基づきながら簡単に説明する。
通常、可動プレート71は、同図(a)の如くローラ2
1の上縁部より下方に位置する。したがって、このプレ
ート21上にシリンダブロックWが載せられても、可動
プレート71は、シリンダブロックWに干渉しない。次
に、同図(b)の如くシリンダ73を作用させ、シリン
ダーロッド73aを進行させると、シリンダーロッド7
3aに取り付けられた可動プレート71が上昇する。す
ると、この可動プレート71に取り付けられたロッド7
5,75が、進行し、連結プレート75aを介して他の
ロッド75,75,・・も進行する。すると、他のロッ
ド75,75,・・が取り付けられた可動プレート7
1,71も上昇し、結果としてシリンダブロックWを持
ち上げる。なお、必要以上に可動プレート71が上昇す
ると、可動プレート71がガイドバー20bと干渉して
しまうため、適当な位置にて止められる。
【0055】前記昇降機構によって持ち上げられたシリ
ンダブロックWは、搬送ローラ手段70に備え付けられ
たロータリークランプ機構80によって固定され位置決
めされる(図12参照)。このロータリークランプ機構
80の詳細について図12および図14を参照しながら
詳述する。ロータリークランプ機構80は、ローラ21
を軸支するフレーム28上に固定されたシリンダ81
と、このシリンダ81の作用によって回りながら鉛直方
向に進退するロータリーロッド82と、このロータリー
ロッド82の上端に端部を固着され、折れ曲がって先端
を下方に向けるブラケット83と、このブラケット83
の先端に取り付けられ、シリンダ81とは反対の方向に
突き出すカラー84からなる。なお、このカラー84
は、シリンダブロックWを傷つけぬように合成樹脂等か
らなり、さらに突き出す寸法は、シリンダブロックWの
形状によって適宜選択する。
【0056】シリンダブロックWが、昇降機構の作用に
よって上昇する際、ロータリークランプ機構80のブラ
ケット83は、先端をシリンダブロックWの縁に沿った
方向、つまり、図14の二点鎖線で示す方向に向けられ
て待機している。この方向に向いていないと、上昇する
シリンダブロックWと干渉してしまうからである。シリ
ンダブロックWが上昇して所定の位置まで達すると、ロ
ータリーロッド82が回りながら下降する。その結果、
前記ブラケット83の先端に取り付けたカラー84が、
シリンダブロックWの方向を向き、上方からシリンダブ
ロックWを押さえつけて固定する。この押さえつけて固
定している状態を図14の実線で示している。また、図
12(a)では、シリンダブロックWを挟んだ左右の二
箇所にロータリークランプ機構80,80が形成されて
おり、図12(a)もカラー84,84でシリンダブロ
ックWを押さえつけている状態を示している。
【0057】この押さえつけによる位置決めが終了する
と、バリ取りロボット90を作用させ、シリンダブロッ
クWのガスケット面W1、および背面W9のオイルフィ
ルター穴W10やオイル戻し穴W11等に生じるバリを
取り除く。つまり、このバリ取りロボット90が、第7
工程位置に配設されたバリ取り手段に相当し、以下、バ
リ取りロボット90を、図15を参照しながら説明す
る。このバリ取りロボット90も、前記搬送ロボット1
0と同様にロボット本体91とアーム92を備えてお
り、把持部13の代わりにバリ取り部95を備え付けて
いる。このバリ取り部95には、回転ブラシ92と回転
リーマ93が備え付けられており、回転ブラシ92と回
転リーマ93とを適宜選択しながらバリ取りが行われ
る。
【0058】バリ取り部95のフレーム95bは、支持
回動軸部95aを介してアーム94の先端に連結してい
る。さらに、このフレーム95bは、支持回動軸部95
aを支点として、回動自在かつ適当な位置にセッティン
グ可能であり、この回動セッティング制御を図示しない
制御手段によって行う。フレーム95bは、支持回動軸
部95aを挟んで対象となる方向に延び、一方の端部に
回転ブラシ92、他方の端部に回転リーマ93が備え付
けられている。
【0059】回転ブラシ92は、フレーム95bに固設
された駆動モーター92aと、この駆動モーター92a
の駆動によって回転する回転ブラシ軸92bと、この回
転ブラシ軸92bの先端に固設された基板92cと、こ
の基板92cにボルト止めされたフランジに植設された
複数の鋼線材からなるブラシ部92dと、このブラシ部
92dに巻かれた帯状カバー部92eとからなる。一
方、回転リーマ93は、フレーム95bに固設された駆
動モーター93aと、先端にリーマ93eを取り付けた
リーマ部93bと、このリーマ部93bを回転自在に軸
支し、かつ、駆動モーター93aの駆動を回転力として
リーマ部93bに伝えるスピンドルユニット93cとか
らなる。
【0060】また、前記ブラシ部92dと前記リーマ9
3eとは、支持回動軸部95aを挟んで対象となる逆方
向に向けて備え付けられており、フレーム95bを支持
回動軸部95a周りに回動させることにより、ブラシ部
92dまたはリーマ93eを適宜、シリンダブロックW
に接触させることができる。ちなみに、図15の二点鎖
線で示すブラシ部92dは、シリンダブロックWのガス
ケット面W1に接触してバリ取りを行っている状態を示
し、同じく二点鎖線で示すリーマ93eは、背面W9の
オイルフィルター穴W10に当接し、オイルフィルター
穴W10に生じるバリを削り取っている状態を示す。
【0061】以上各工程におけるバリ取り作業が完了す
ると、シリンダブロックWは、搬送ローラ手段70によ
って次工程である洗浄工程に送られる。この搬送を、図
12を参照しながら簡単に説明する。前記バリ取りロボ
ット90によるバリ取りの際、シリンダブロックWは、
可動プレート71,71,・・によって持ち上げられ、
さらに、ロータリークランプ機構80によって固定され
ている。そこで、まずロータリークランプ機構80によ
る固定を解除し、併せて昇降機構を作用させて可動プレ
ート71を下降させ、シリンダブロックWを再びローラ
21上に載せる。次に、搬送ローラ手段70におけるモ
ーター25を駆動させ、シリンダブロックWを洗浄工程
へ送り出す方向へローラ21を回転させる。その結果、
シリンダブロックWは、洗浄工程へ搬送される。
【0062】以上が、本実施の形態に係り、各工程位置
に配設された各手段の詳細である。ところで、前記各工
程位置に備え付けられた回転ブラシ44等は、長期間使
用されると、当然磨耗してくる。この磨耗が生じるの
は、必然であるとしても、磨耗の度に取り替え交換する
のでは、不経済である。そこで、請求項4に係るバリ取
り装置では、前記回転ブラシ44等が磨耗する度に、取
り替え交換するのではなく、バリ発生箇所と回転ブラシ
44等との接触部をオフセットして再びバリ取り可能と
することを特徴とした。このバリ取り装置の具体例につ
いて、各図面および表1を参照しながら説明する。
【0063】
【表1】
【0064】ここで、オフセットについて説明する。各
回転ブラシ44,51,61,92が磨耗し、もはやバ
リ取りに適さないとみなされるまでの加工数に達する
と、各回転ブラシ44,51等の各ブラシ部44b,5
1b等は、鋼線材がめくれ上がり、または磨耗し、バリ
取りに適さなくなる。そこで、各回転ブラシ44,51
等の回転軸線を、バリを生じている各面に対し、一定量
だけずらして再びバリ取りを行う。つまり、このずらし
をオフセットという。このオフセットにより、既にめく
れ上がった各鋼線材の先端ではなく、まだ、めくれてい
ない鋼線材の途中部位をバリに押し当てることが可能と
なり、各回転ブラシ44,51等を取り替えたのと同様
の効果を得ることができる。
【0065】また、オフセットする方向は、バリ取りを
行う箇所によって異なり、第4工程では、回転ブラシ5
1がシリンダブロックWに対して相対的に上昇する方向
であり(図11の上方)、その他の各工程では、シリン
ダブロックWの各面に近付く方向である。なお、表1で
示す「鋼線材の有効長さ」とは、バリ取りを行う上で必
要とされる最小長さであり、また、「ブラシ部の寿命」
は、バリ取りされるシリンダブロックの台数で示してお
り、ここで示す台数分のバリ取りを実施した後、各ブラ
シ部は交換される。さらに、表1で示す「オフセットす
るまでの加工数」が、請求項4に記載する「所定の回
数」、つまり、バリ取りに適さないとみなされるまでの
回数である。なお、オフセット量の選定は、前記各ブラ
シ部44b,51bやシリンダブロックWの材質等によ
って適宜選定され、図示しない制御手段によって適宜行
われる。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、重量物であるシリンダ
ブロックWの少なくとも上面および下面に生じるバリ
を、上下反転させることなく、回転ブラシを利用した簡
単な構造にて、効果的に取り除くことができる。また、
バリ取り工程に移る前の前工程位置に、機種検知手段を
配設することにより、複数の機種を選別可能となり、仮
に間違ったサイズ等のシリンダブロックが搬送されてき
た場合に生じる搬送不備等の問題を、事前に回避可能と
なる。さらにまた、回転ブラシの回転軸線を適宜オフセ
ット可能とすることにより、回転ブラシの交換という不
便を軽減し、作業効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るバリ取り装置の概略平面図
である。
【図2】バリ取りの対象となるシリンダブロックの概略
斜視図である。
【図3】図2のは各矢印方向から見た各矢視図である。
【図4】本実施の形態に係り、第1工程位置に配設され
る機種検知手段および搬送ローラ手段の概略図であり、
(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図5】機種検知手段の一部を形成する検知手段拡大斜
視図である。
【図6】本実施の形態に係る搬送ロボットの側面図。
【図7】本実施の形態に係り、第2工程位置から第4工
程位置までに配設されるバリ取り手段の正面図である。
【図8】本実施の形態に係り、第2工程位置に配設され
るバリ取り手段の側面図である。
【図9】本実施の形態に係り、第3工程位置に配設され
るバリ取り手段の側面図である。
【図10】本実施の形態に係る回転ブラシの説明図であ
り、(a)、(b)は斜視図、(c)は一部破断側面図
である。
【図11】本実施の形態に係り、第4工程位置に配設さ
れるバリ取り手段の作用図であり、(a)はシリンダブ
ロックの一部を示す縦断面図であり、(b)はバリ取り
を行っている状態を示し、(a)のV−V断面図であ
る。
【図12】本実施の形態に係り、第7工程位置に配設さ
れる搬送ローラ手段の概略図であり、(a)は平面図、
(b)は(a)のS−S断面図である。
【図13】本実施の形態に係る搬送ローラ手段の昇降機
構の作用を示す模式的な縦断面図である。
【図14】本実施の形態に係る搬送ローラ手段のロータ
リークランプ機構を示す概略斜視図である。
【図15】本実施の形態に係り、第7工程位置に配設さ
れるバリ取りロボットの側面図である。
【図16】従来型バリ取り装置の側面図である。
【符号の説明】
1:バリ取り装置 2:載置台 10:搬送ロボット 12:アーム 20:搬送ローラ手段 30:機種検知手段 40:バリ取り手段 44:回転ブラシ 45:バリ取り手段 50:バリ取り手段 51:回転ブラシ 60:バリ取り手段 61:回転ブラシ 70:搬送ローラ手段 90:バリ取りロボット 91:ロボット本体 92:回転ブラシ 94:アーム 95:バリ取り部 100:従来型バリ取り装置 CL:搬送中心線 W:シリンダブロック W1:ガスケット面 W3:ディープ面 W4:オイルパン面 W5:シリンダ W6:スカート面 W7:右カバー面 W8:左カバー面 W9:背面 W12:逃げ溝 W10:オイルフィルター穴 W11:オイル戻し穴
フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 清 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研工 業株式会社鈴鹿製作所内 Fターム(参考) 3C049 AA01 AA06 AA11 AA16 AA18 AA19 AB03 AB04 AB08 AC01 BA09 CA01 CA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダブロックの様々な箇所に生じるバ
    リを、複数の工程に分けて取り除くバリ取り装置であっ
    て、 前記シリンダブロックの上面および下面を、上方および
    下方に向けたまま搬送し、前記バリを取り除く各工程で
    それぞれ位置決めする移送手段と、 少なくとも前記シリンダブロックの上面側および下面側
    に生じるバリを、各工程位置に備え付けられた回転ブラ
    シによって取り除くバリ取り手段と、を有することを特
    徴とするバリ取り装置。
  2. 【請求項2】前記各工程位置のうち、少なくとも一つの
    工程位置に備え付けられた回転ブラシが、前記シリンダ
    ブロックの搬送中心線を挟んで対向する位置に備え付け
    られており、さらに、この対向する各回転ブラシの回転
    方向が、それぞれ逆であり、かつ、対向する内側で前記
    シリンダブロックを搬送する方向とは逆となる搬送戻し
    方向であることを特徴とする請求項1に記載されたバリ
    取り装置。
  3. 【請求項3】前記バリを取り除くための各工程に移る前
    の前工程位置に、前記シリンダブロックの機種を検知す
    る機種検知手段を配設したことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載されたバリ取り装置。
  4. 【請求項4】前記回転ブラシによる加工数が、所定の回
    数に達したとき、この回転ブラシの回転軸線をオフセッ
    トしてバリ取りを行うことが可能であることを特徴とす
    る請求項1から請求項3のいずれか一つに記載されたバ
    リ取り装置。
JP10256149A 1998-09-10 1998-09-10 バリ取り装置 Pending JP2000084659A (ja)

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