JP2000084330A - 空気清浄化フィルターの製造方法 - Google Patents

空気清浄化フィルターの製造方法

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JP2000084330A
JP2000084330A JP10263195A JP26319598A JP2000084330A JP 2000084330 A JP2000084330 A JP 2000084330A JP 10263195 A JP10263195 A JP 10263195A JP 26319598 A JP26319598 A JP 26319598A JP 2000084330 A JP2000084330 A JP 2000084330A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、エレクトレットなどのように
加熱によって性能が低下する機能性フィルターと通気性
フィルターの間に脱臭剤を封入する多機能性の空気清浄
化フィルターの製造方法を提供することである。 【解決手段】加熱によって性能が低下する通気性フィル
ター基材(A)と通気性フィルター基材(B)との間に
脱臭剤を挟んで熱可塑性接着剤によって封入する空気清
浄化フィルターの製造方法において、通気性フィルター
基材(B)の上に脱臭剤と熱可塑性接着剤を散布して加
熱し、該接着剤が可塑化した後に加熱を止め、好ましく
は可塑化した接着剤の表面を急冷し、次いで通気性フィ
ルター基材(B)の脱臭剤散布側に、加熱によって性能
が低下する通気性フィルター基材(A)、好ましくはエ
レクトレットフィルター、HEPAフィルター、または
芳香剤を担持したフィルターを重ね合わせて加圧、好ま
しくは少なくとも通性フィルター基材(A)と接するロ
ールは冷却しながら2本の加圧ロールに挟んで加圧、一
体化する空気清浄化フィルターの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気清浄化フィル
ターの製造方法に関し、更に詳しくは、エレクトレット
フィルターなどの機能性フィルターと通気性フィルター
の間に脱臭剤を封入する多機能性の空気清浄化フィルタ
ーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、脱臭剤を使用した空気清浄化フィ
ルターは、通気性を有するウレタンの多孔質基材上に、
粒状或いは粉体状活性炭を接着させたものや、不織布に
活性炭を塗りつけたり、活性炭素を含浸させたものにエ
レクトレットを貼り合わせたものがあった。また、ハニ
カム状の六角柱の部分の中にぺレット状活性炭を詰めた
もの、あるいは、波状の不織布と平面状の不織布を組み
合わせてできる三角柱の部分に同じくぺレット状活性炭
を詰めたもの等があった。
【0003】特開昭61−119269号公報では2枚
の基材シート間に活性炭などの脱臭剤を挟み込む脱臭シ
ートの製造方法が開示されている。この2枚のシート間
に脱臭剤を挟み込む脱臭シートの製造方法は、脱臭剤が
基材から剥落することがなく、脱臭剤表面が樹脂で覆わ
れることなく脱臭効果の低下が少ない脱臭シートを提供
するものであり、更に、所望に応じて脱臭剤を多くする
ことができて脱臭寿命を長くできるなどの利点を有し、
脱臭機能に関しては実用性が特に優れたものであった。
【0004】しかしながら、この従来法においては、脱
臭剤の上にシート又は熱によりシートを形成し得る材料
を積層し全面を加熱するため、シートにかかる熱の影響
が多大となり、加熱によって性能が低下する基材シート
を用いることができず、多機能性の空気清浄化フィルタ
ーが得難いという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、エレ
クトレットなどの加熱によって性能が低下する機能性フ
ィルターと通気性フィルターの間に脱臭剤を封入する多
機能性の空気清浄化フィルターの製造方法を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達し
たものである。
【0007】(1)加熱によって性能が低下する通気性
フィルター基材(A)と通気性フィルター基材(B)と
の間に脱臭剤を挟んで熱可塑性接着剤によって封入する
空気清浄化フィルターの製造方法において、通気性フィ
ルター基材(B)の上に脱臭剤と熱可塑性接着剤を散布
して加熱し、該接着剤が可塑化した後に加熱を止め、次
いで通気性フィルター基材(B)の脱臭剤散布側に、加
熱によって性能が低下する通気性フィルター基材(A)
を重ね合わせて加圧し、一体化する空気清浄化フィルタ
ーの製造方法。
【0008】(2)上記の発明(1)において、通気性
フィルター基材(B)の上に脱臭剤と熱可塑性接着剤を
散布して加熱し、該接着剤が可塑化した後に加熱を止
め、次いで可塑化した接着剤の表面を急冷した後に加熱
によって性能が低下する通気性フィルター基材(A)を
重ね合わせて加圧し、一体化する空気清浄化フィルター
の製造方法。
【0009】(3)上記の発明(1)または(2)にお
いて、加圧が2本の加圧ロールに挟む方法であり、少な
くとも通性フィルター基材(A)と接するロールは冷却
する空気清浄化フィルターの製造方法。
【0010】(4)上記の発明(1)、(2)または
(3)において、加熱によって性能が低下する通気性フ
ィルター基材(A)がエレクトレットフィルターである
空気清浄化フィルターの製造方法。
【0011】(5)上記の発明(1)、(2)、(3)
または(4)において、加熱によって性能が低下する通
気性フィルター基材(A)がHEPAフィルターである
空気清浄化フィルターの製造方法。
【0012】(6)上記の発明(1)、(2)または
(3)において、加熱によって性能が低下する通気性フ
ィルター基材(A)が芳香剤を担持したフィルターであ
る空気清浄化フィルターの製造方法。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、エレクトレットなど機
能性フィルターと通気性フィルターの間に脱臭剤を封入
する多機能性の空気清浄化フィルターの製造方法を提供
する。
【0014】本発明に係わる通気性フィルター基材とし
ては、織布、不織布、ネット、及びスポンジ等の他、ポ
リエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、及びポ
リエステルフィルムの様な汎用の熱可塑性フィルムや薄
板等が挙げられる。これらの内、フィルムや薄板等の通
気性に乏しいシートは、微細な穴をあけて通気性を向上
させ、通気性フィルターとしても良い。その中でも、特
に不織布等を用いれば、比較的均一な通気性を確保する
ことができるばかりか、封入加工も容易であるため、優
位に使用される。
【0015】不織布は、ポリアミド系繊維、ポリエステ
ル系繊維、ポリアルキレンパラオキシベンゾエート系繊
維、ポリウレタン系繊維、ポリビニルアルコール系繊
維、ポリ塩化ビニリデン系繊維、ポリ塩化ビニル系繊
維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリオレフィン系繊
維、フェノール系繊維などの合成繊維、ガラス繊維、金
属繊維、アルミナ繊維、活性炭素繊維などの無機繊維、
木材パルプ、麻パルプ、コットンリンターパルプなどの
天然繊維、再生繊維、あるいはこれらの繊維に親水性、
難燃性、脱臭性、吸着性、抗菌性などの機能を付与した
繊維などを使用し、各種方法によって製造したものであ
る。
【0016】不織布の製造方法については特に制限はな
く、目的・用途に応じて、乾式法、湿式抄造法、メルト
ブローン法、スパンボンド法などで得られたウェブを水
流交絡法、ニードルパンチ法、ステッチボンド法などの
物理的方法、サーマルボンド法などの熱による接着方
法、レジンボンドなどの接着剤による接着方法で強度を
発現させる方法を適宜組み合わせて製造することができ
る。
【0017】本発明に係わる通気性フィルター基材の一
方(A)は加熱によって性能が低下することを特徴とす
る。加熱によって性能が低下するフィルターの例として
は、エレクトレットフィルター、HEPAフィルター、
芳香剤を担持したフィルター、吸着剤や触媒が熱可塑性
樹脂に練り込み担持されながらその一部が表面に露出し
ているフィルター、酵素系などの耐熱性が低い脱臭剤を
担持したフィルター、あるいは揮発性の消臭剤や抗菌剤
などを担持したフィルターを挙げることができる。
【0018】加熱に伴って、エレクトレットフィルター
は永久帯電が失われて除塵性能が低下し、HEPAフィ
ルターは濾材構造が破壊されて除塵性能が低下、圧力損
失が増加し、芳香剤を担持したフィルターは芳香剤が昇
華して芳香性を失い、吸着剤や触媒が熱可塑性樹脂に練
り込み担持されながらその一部が表面に露出しているフ
ィルターは担持物質の表面が熱可塑性樹脂で覆われて機
能が低下し、酵素系などの耐熱性が低い脱臭剤を担持し
たフィルターは酵素の失活などによって脱臭性が低下
し、揮発性の消臭剤や抗菌剤などを担持したフィルター
は揮発性薬剤の気化霧散によってその機能が低下する。
【0019】本発明に係わるエレクトレットフィルター
とは、半永久的に電気分極を保持し、外部に対して電気
力を及ぼすフィルターであり、その静電気力によって粒
子を捕捉するものである。帯電方法としては、エレクト
ロエレクトレット、熱エレクトレット、ラジオエレクト
レット、メカノエレクトレット、フォトエレクトレッ
ト、マグネットエレクトレットなどが挙げられるが、工
業的に不織布フィルターで用いられているものは、主に
エレクトロエレクトレットおよび熱エレクトレットであ
り、フィルター材料としてはポリプロピレンまたはプロ
ピレン主体の共重合体が用いられることが多い。
【0020】不織布は嵩高で3次元空隙が存在するた
め、コロナ放電などによる帯電処理では安定した帯電効
果を得ることが難しい。しかしながら、コロナ放電など
で帯電処理を施したフィルムを繊維状に断裁、それを不
織布化したスプリットファイバーエレクトレットフィル
ターや、メルトブロー紡糸時および溶融紡糸時に高電圧
を印加して熱エレクトレット的に繊維を帯電させたメル
トブロー不織布式エレクトレットフィルターおよびスパ
ンボンド不織布式エレクトレットフィルターなどは、安
定した分極電荷を得ることができる。なお、メルトブロ
ー不織布式エレクトレットフィルターは単体では力学的
強度が小さいため、乾式不織布やスパンボンドなどを貼
り合わせて使用される場合がある。
【0021】本発明に係わるHEPAフィルターとは、
超高性能の集塵フィルターであり、0.3μmの粒子に
対して99.97%以上の集塵効率を有するものであ
る。従来は、軍事用、放射性廃棄物用、クリーンルーム
用などの特殊用途で用いられたものであるが、近年では
家庭用空気清浄機などの民生用にもHEPAフィルター
の使用が拡大する傾向がある。
【0022】本発明に係わる芳香剤を担持したフィルタ
ーとは、不織布などの通気性フィルター基材に芳香剤を
担持したフィルターであり、担持方法としては、芳香剤
または芳香剤含有物質の基材材料への練り込みや芳香剤
塗液または芳香剤溶融液の含浸塗工やスプレー塗工など
を挙げることができる。芳香剤の他に、必要に応じて抗
菌剤、防虫剤、害虫忌避剤などを併用担持してもよい。
【0023】本発明に係わる芳香剤とは、芳香作用、消
臭作用またはマスキング作用などを有する揮発性または
昇華性の薬剤である。芳香作用とは香料などが発する香
気によって臭いの質を変化させ、不快感を軽減させる作
用である。消臭作用とは臭いの相殺作用によって臭気強
度を低減させる作用、あるいは悪臭成分を包接して中和
分解する作用である。マスキング作用とは対象とする悪
臭よりも強い臭気物質で悪臭を隠蔽する作用、または嗅
覚を麻痺させて悪臭を感知し難くする作用である。芳香
剤は上記の作用以外にも、抗菌作用、防虫作用、害虫忌
避作用などを有しても良い。
【0024】芳香剤としては香料、フィトンチッド、消
臭剤、マスキング剤などを挙げることができ、具体的に
は、シトラール、シンナミックアルデヒド、ヘリオトピ
ン、カンファ、ボルニルアセテート、ヒノキチオール、
ボルネオール、リモネン、ピネン、ユカリプトール、オ
イゲノール、パラジクロロベンゼン、プロパノールなど
のアルコール類などを挙げることができる。
【0025】本発明に係わる通気性フィルター基材
(B)は、必要に応じて抗菌、防黴、抗ウイルス、防
虫、害虫忌避、脱臭、消臭、粗塵除去などの機能を有す
るものを用いても良い。中でも、抗菌、防黴、抗ウイル
ス機能を有する基材を用いることが好ましく、基材
(A)がエレクトレットの場合には、除塵、脱臭、抗菌
・防黴を併せ持つ有用性が高い空気清浄化フィルターを
得ることができる。殊に、基材(B)に酸化チタンなど
の光触媒を担持した場合には、抗菌、防黴、抗ウイルス
機能に加えて、菌が排出する毒素の分解、脱臭、防汚な
どの機能が付加されるため、一層好ましい。
【0026】本発明に係わる脱臭剤は主に悪臭を除去す
る目的で用いられる薬剤の総称であり、具体的には、活
性炭、添着活性炭、ゼオライト、活性アルミナ、活性白
土、イオン交換樹脂、鉄アスコルビン酸、鉄フタロシア
ニン誘導体などの吸着脱臭剤、マンガン系酸化物やペロ
ブスカイト型触媒などの低温酸化触媒、酸化チタンや酸
化亜鉛などの光触媒、植物抽出成分に含まれる化合物で
あるカテキン、タンニン、フラボノイド等を用いた消臭
剤などを挙げることができる。これらの脱臭剤は必要に
応じて複数のものを併用しても良く、また、これらの脱
臭剤を複合化したハイブリット脱臭剤としても良い。
【0027】本発明に係わる熱可塑性接着剤は、熱可塑
性樹脂を主体とするものであり、熱可塑性樹脂として、
エチレン酢酸ビニル共重合体またはこの変性物、エチレ
ンアクリレート共重合体、アイオノマー、ポリアミド、
ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリウレタン系などの樹脂を挙げることができる。
【0028】本発明に係わる熱可塑性接着剤の軟化点ま
たは融点は特に制限されるものではなく、フィルターの
後加工条件や使用環境温度、基材または脱臭剤の耐熱性
などを考慮して適宜選択すれば良い。
【0029】本発明に係わる脱臭剤または熱可塑性接着
剤の形状は、粉体状、粒状、ウイスカー状または短繊維
状であることが好ましい。本発明に係わる脱臭剤または
熱可塑性接着剤の粒径は、10〜100メッシュである
ことが好ましい。粒径が10メッシュ未満では活性炭が
加圧時に割れたり、基材同士の接着点が不均一になるな
どの問題があり、一方、粒径が100メッシュを越える
と通気性フィルター基材の目から離脱するなどの問題が
ある。
【0030】本発明に係わる脱臭剤(S)と熱可塑性接
着剤(T)の重量比(S/T)は0.3〜4であること
が好ましい。重量比(S/T)が0.3より小さいと、
熱可塑性樹脂が脱臭剤の表面を覆うため著しく脱臭性能
が低下すると共に、空気清浄化フィルターの通気性が損
なわれる場合がある。一方、重量比(S/T)が4より
大きいと接着強度が不足し、2枚の基材の剥離や脱臭剤
の離脱が生じ易い。
【0031】本発明に係わる脱臭剤の封入量は、特に制
限されるものではないが、500g/m2以下であるこ
とが好ましい。封入量が500g/m2を越えると基材
間の接着強度が低くなり、また、厚さが大きくなってプ
リーツ加工が困難となるため、実用性が低下する。
【0032】本発明に係わる通気性フィルター基材
(B)の上に脱臭剤と熱可塑性接着剤を散布する場合に
は、両者を個別に散布しても良いが、脱臭性などに特に
影響がなければ予め混合したものを散布することが好ま
しい。散布の方法としては、ホッパー下部からの自由落
下による散布、空気中に分散した送風による散布、水系
分散してのスプレー塗工やダイ塗工などを挙げることが
できる。
【0033】本発明に係わる加熱は、特に限定されるも
のではないが、熱可塑性樹脂を散布した側から加熱する
ことが好ましい。熱可塑性樹脂を散布した側から加熱す
る場合には、接触式の熱伝導による加熱は困難であるた
め、熱風などの非接触式の加熱手段を採ることが好まし
く、中でも赤外線ヒーターやガスバーナーヒーターのよ
うな放射熱による手段が特に好ましい。
【0034】本発明に係わる基材を重ね合わせた後の加
圧は、例えば加圧したロール間を通す方法などを採用で
きる。加圧の程度は、接着強度、脱臭剤の潰れ、通気性
への影響などを考慮して、適宜設定すればよい。
【0035】本発明においては、加熱によって性能が低
下する通気性フィルター基材(A)への熱の影響を排除
するために、基材(A)と重ね合わせる前の基材(B)
および脱臭剤、熱可塑性接着剤が有する熱量を適正化す
る必要がある。
【0036】本発明においては、通気性フィルター基材
(B)の上に脱臭剤と熱可塑性接着剤を散布して加熱
し、該接着剤が可塑化した後に加熱を止め、次いで可塑
化した接着剤の表面を急冷した後に加熱によって性能が
低下する通気性フィルター基材(A)を重ね合わせて加
圧し、一体化することが好ましい。一旦加熱した熱可塑
性接着剤の表面を急冷することにより、基材(A)への
熱の影響を減らしながら加圧、一体化に充分な接着性を
維持することが可能となる。従って、急冷の程度は、可
塑化した接着剤の表層のみを冷却させ、内部は可塑化状
態にあるように調節する必要がある。急冷の具体例とし
ては冷風を当てる方法を挙げることができる。
【0037】本発明においては、加圧により一体化した
後は速やかに熱を除くことが好ましい。中でも、加圧が
2本の加圧ロール間に挟む方法であり、基材に接触する
ロール、特に基材(A)に接触するロールを冷却するこ
とが特に好ましく、加圧、一体化と同時に冷却を行える
ため、基材(A)への熱の影響を最小限に抑えることが
可能となる。
【0038】本発明の第6の発明によって得られる芳香
性と脱臭性を併せ持つ空気清浄化フィルターを用いる場
合には、芳香剤を担持した通気性フィルター基材(A)
が主に通気の流れの風下側に位置するように配置するこ
とが好ましい。芳香剤を担持した通気性フィルター基材
(A)を風上側に配置すると芳香成分が脱臭剤で除去さ
れて芳香作用などが得られ難い場合がある。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明の趣旨を逸脱しない限り、実施例に限定されるもの
ではない。
【0040】調製例1 ポリエステル繊維(テトロン、3d、38mm、50w
%/6d、51mm、30w%)とビスコースレーヨン
繊維(3d、51mm、20w%)とを混合し、乾式法
により空気中でウエッブを形成し、次に、熱可塑性のバ
インダーであるアクリルのラテックス中に含浸し、繊維
を接着して形成し、不織布を得た。次いで、ピリジンチ
オール亜鉛塩の微粒子からなる抗菌・防黴剤を含む塗液
にこの不織布を含浸させてピリジンチオール亜鉛塩を1
g/m2担持し、抗菌・防黴性の通気性フィルター基材
(B)を調製した。
【0041】調製例2 脱臭剤として、粒状活性炭50重量部と粒状ゼオライト
吸着剤50重量部の合計100部に対して、熱可塑性接
着剤として軟化点100℃のエチレン酢酸ビニル樹脂粉
体50重量部を混合し、混合粉体を調製した。
【0042】調製例3 極細ガラス繊維(平均繊維径0.6μm)を12重量%
と、ポリエステル繊維(繊維径18μm、繊維長は5m
m)を38重量%と、バインダー繊維として芯鞘型熱融
着性ポリエステル繊維(繊維径14μm、繊維長5m
m、鞘部融点110℃)を50重量%とを混合して水性
スラリーを調製し、これらのスラリーから円網抄紙機に
て坪量40g/m2のHEPAフィルターを作製し、こ
れを通気性フィルター基材(A)とした。
【0043】調製例4 ポリエステル繊維(テトロン、3d、38mm、50w
%/6d、51mm、30w%)とビスコースレーヨン
繊維(3d、51mm、20w%)とを混合し、乾式法
により空気中でウエッブを形成し、次に、熱可塑性のバ
インダーであるアクリルのラテックス中に含浸し、繊維
を接着して形成し、不織布を得た。次いで、シリカゲル
担体にヒノキチオールを担持させた芳香剤を含む塗液に
この不織布を含浸させて芳香剤を20g/m2担持し、
芳香剤を担持した通気性フィルター基材(A’)を調製
した。
【0044】実施例1 調製例1の通気性フィルター基材(B)の上に調製例2
の混合粉体を150g/m2散布し、混合粉体を散布し
た側から表面温度150℃の赤外線ヒーターを当てて加
熱した。次いで、接着剤が可塑化した後に加熱を止め、
速やかに基材(B)の脱臭剤散布側に通気性フィルター
基材(A)として市販のエレクトレットフィルター(東
燃タピルス製、PO−20ALOG)を重ね合わせて2
本の回転ロール間に挟んで加圧、一体化し、空気清浄化
フィルターを製造した。これを実施例1の空気清浄化フ
ィルターとした。
【0045】実施例2 調製例1の通気性フィルター基材(B)の上に調製例2
の混合粉体を150g/m2散布し、混合粉体を散布し
た側から表面温度150℃の赤外線ヒーターを当てて加
熱した。次いで、接着剤が可塑化した後に加熱を止めて
温度5℃の冷風で急冷し、速やかに基材(B)の脱臭剤
散布側に通気性フィルター基材(A)として市販のエレ
クトレットフィルター(東燃タピルス製、PO−20A
LOG)を重ね合わせて2本の回転ロール間に挟んで加
圧、一体化し、空気清浄化フィルターを製造した。これ
を実施例2の空気清浄化フィルターとした。
【0046】実施例3 実施例2において、基材を挟んで加圧する2本の回転ロ
ールを10℃に冷却する以外は、全て実施例2と同一の
方法で空気清浄化フィルターを製造した。これを実施例
3の空気清浄化フィルターとした。
【0047】実施例4 実施例3において、市販のエレクトレットフィルターに
代えて、HEPAフィルターとして調製例3の通気性フ
ィルター基材(A)とする以外は、全て実施例3と同一
の方法で空気清浄化フィルターを製造した。これを実施
例4の空気清浄化フィルターとした。
【0048】比較例1 調製例1の通気性フィルター基材(B)の上に調製例2
の混合粉体を150g/m2散布し、その上に通気性フ
ィルター基材(A)として市販のエレクトレットフィル
ター(東燃タピルス製、PO−20ALOG)を重ね合
わせた。次いでこれを130℃に加熱した2本の回転ロ
ール間に挟んで加圧し、一体化した。これを比較例1の
空気清浄化フィルターとした。
【0049】比較例2 比較例1において、市販のエレクトレットフィルターに
代えて、HEPAフィルターとして調製例3の通気性フ
ィルター基材(A)とする以外は、全て比較例1と同一
の方法で空気清浄化フィルターを製造した。これを比較
例2の空気清浄化フィルターとした。
【0050】以上、実施例および比較例で得られた空気
清浄化フィルターは以下の方法で集塵性能試験、脱臭性
能試験を行い、その結果を表1に示した。
【0051】[集塵性能試験]実施例および比較例の空
気清浄化フィルターをプリーツ加工してフィルターユニ
ットとしたものを市販の空気清浄機(三菱製紙(株)
製、新・鮮風機PC3−S)にプレフィルターの代わり
として搭載し、日本電機工業会規格JEM−1467−
1995に準拠して集塵性能を測定した。更に、これら
の空気清浄機2台を事業所内の喫煙場所に2ヶ月間並べ
て設置、運転した後に、JEM−1467−1995に
準拠して集塵性能を測定した。集塵性能は集塵効率
(%)として表した。
【0052】[脱臭性能試験]上記の集塵性能試験と同
様に市販の空気清浄機(三菱製紙(株)製、新・鮮風機
PC3−S)にプレフィルターの代わりとして搭載し、
JEM−1467−1995に準拠して脱臭性能を測定
し、除去率(%)として表した。
【0053】
【表1】
【0054】実施例5 実施例3において、市販のエレクトレットフィルターに
代えて、芳香剤を担持したフィルターとして調製例4の
通気性フィルター基材(A’)とする以外は、全て実施
例3と同一の方法で空気清浄化フィルターを製造した。
これを実施例5の空気清浄化フィルターとした。
【0055】比較例3 比較例1において、市販のエレクトレットフィルターに
代えて、芳香剤を担持したフィルターとして調製例4の
通気性フィルター基材(A’)とする以外は、全て比較
例1と同一の方法で空気清浄化フィルターを製造した。
これを比較例3の空気清浄化フィルターとした。
【0056】以上、実施例および比較例で得られた空気
清浄化フィルターは以下の方法で臭気判定試験を行い、
その結果を表2に示した。
【0057】[臭気判定試験]実施例および比較例の空
気清浄化フィルターをプリーツ加工してフィルターユニ
ットとしたものを市販の空気清浄機(三菱製紙(株)
製、新・鮮風機PC3−S)にプレフィルターの代わり
として、芳香剤を担持した通気性フィルター基材
(A’)が風下側となるように搭載した。床面積30m
2の部屋でタバコ5本を燃焼させて、実施例および比較
例の空気清浄化フィルターからなるプレフィルターを搭
載した空気清浄機を運転し、6時間後の室内の臭気をモ
ニター10人で判定した。
【0058】
【表2】
【0059】表1の結果から、実施例の空気清浄化フィ
ルターは、同じ基材を用いた比較例の空気清浄化フィル
ターに比べて集塵性能が高く、特に、基材(A)がエレ
クトレットフィルターの場合には経時による集塵性能の
低下が少ないことが分かる。特に、接着剤が可塑化した
後に加熱を止めて冷風で急冷した場合には集塵性能の低
下が著しく少なく、更に、基材を挟んで加圧する2本の
回転ロールを冷却した場合には集塵性能が一層高い空気
清浄化フィルターが得られた。一方、脱臭性能には差が
無く、実施例と比較例の空気清浄化フィルター共に高い
脱臭性能を有している。
【0060】表2の結果から、実施例5の空気清浄化フ
ィルターは、同じ基材を用いた比較例3の空気清浄化フ
ィルターに比べて芳香性が高く、更にタバコ臭の除去性
能にも優れ、芳香性と脱臭性を併せ持つ空気清浄化フィ
ルターが得られた。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、加熱によって性能が低
下する通気性フィルター基材(A)と通気性フィルター
基材(B)との間に脱臭剤を挟んで熱可塑性接着剤によ
って封入する空気清浄化フィルターの製造方法におい
て、通気性フィルター基材(B)の上に脱臭剤と熱可塑
性接着剤を散布して加熱し、該接着剤が可塑化した後に
加熱を止め、好ましくは可塑化した接着剤の表面を急冷
し、次いで通気性フィルター基材(B)の脱臭剤散布側
に、加熱によって性能が低下する通気性フィルター基材
(A)を重ね合わせて加圧、好ましくは少なくとも通性
フィルター基材(A)と接するロールは冷却しながら2
本の加圧ロールに挟んで加圧、一体化する空気清浄化フ
ィルターの製造方法は、基材間に封入された脱臭剤によ
る高い脱臭性能を有すると共に、通気性フィルター基材
(A)が有する特性をも付与された多機能性の空気清浄
化フィルターを提供するものである。
【0062】特に、通気性フィルター基材(A)がエレ
クトレットフィルターまたはHEPAフィルターの場合
には、脱臭機能に加えて除塵機能を有する空気清浄化フ
ィルターが得られ、更に、通気性フィルター基材(B)
が抗菌性を有する場合には、脱臭・除塵・抗菌機能を有
する空気清浄化フィルターが得られる。これらの多機能
性空気清浄化フィルターは、空気清浄機用、エアコン
用、換気装置用あるいは業務用脱臭機用のフィルターと
して好適であり、その有用性は著しく高い。
【0063】一方、通気性フィルター基材(A)が芳香
剤を担持したフィルターの場合には、脱臭機能に加えて
芳香性を有する空気清浄化フィルターが得られる。この
空気清浄化フィルターは、悪臭成分を脱臭剤で除去する
と共に、空気に芳香を与え、悪臭を効率よく除去するこ
とができる。特に、芳香剤が消臭作用を有する場合に
は、脱臭剤を用いる脱臭が空気中の悪臭除去には優れな
がら部屋の壁や天井、家具類などに付着した臭気が除去
できず、臭気が残るのに対して、空気中に散布された消
臭性芳香剤が壁などに付着した臭気物質を消臭するた
め、悪臭を総合的に除去できる空気清浄化フィルターが
得られ、このフィルターは悪臭の除去用途には格別に優
れたものである。更に、芳香剤が抗菌作用を有する場合
には、芳香剤が空気中の浮遊菌に対して抗菌作用を及ぼ
すため、家庭やオフィスなどでの室内空気の浄化用途に
一層優れた空気清浄化フィルターを提供するものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA04 AA07 BB02 BB03 BB05 BB07 BB08 JJ05 LL03 MM02 MM03 MM04 MM05 MM06 MM12 MM19 MM31 NN26 NN27 NN28 QQ03 QQ11 4D058 JA12 JB14 JB24 JB25 JB50 KA11 KA12 TA03 TA06 TA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱によって性能が低下する通気性フィ
    ルター基材(A)と通気性フィルター基材(B)との間
    に脱臭剤を挟んで熱可塑性接着剤によって封入する空気
    清浄化フィルターの製造方法において、通気性フィルタ
    ー基材(B)の上に脱臭剤と熱可塑性接着剤を散布して
    加熱し、該接着剤が可塑化した後に加熱を止め、次いで
    通気性フィルター基材(B)の脱臭剤散布側に、加熱に
    よって性能が低下する通気性フィルター基材(A)を重
    ね合わせて加圧し、一体化することを特徴とする空気清
    浄化フィルターの製造方法。
  2. 【請求項2】 通気性フィルター基材(B)の上に脱臭
    剤と熱可塑性接着剤を散布して加熱し、該接着剤が可塑
    化した後に加熱を止め、次いで可塑化した接着剤の表面
    を急冷した後に加熱によって性能が低下する通気性フィ
    ルター基材(A)を重ね合わせて加圧し、一体化するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の空気清浄化フィルター
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 加圧が2本の加圧ロールに挟む方法であ
    り、少なくとも通性フィルター基材(A)と接するロー
    ルは冷却することを特徴とする請求項1または2に記載
    の空気清浄化フィルターの製造方法。
  4. 【請求項4】 加熱によって性能が低下する通気性フィ
    ルター基材(A)がエレクトレットフィルターであるこ
    とを特徴とする請求項1、2または3に記載の空気清浄
    化フィルターの製造方法。
  5. 【請求項5】 加熱によって性能が低下する通気性フィ
    ルター基材(A)がHEPAフィルターであることを特
    徴とする請求項1、2、3または4に記載の空気清浄化
    フィルターの製造方法。
  6. 【請求項6】 加熱によって性能が低下する通気性フィ
    ルター基材(A)が芳香剤を担持したフィルターである
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の空気清
    浄化フィルターの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009000213A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 St Kk 脱臭シートの製造方法
JP2012096129A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Toyobo Co Ltd 空気清浄用濾材
JP2015164710A (ja) * 2014-03-03 2015-09-17 東洋紡株式会社 空気清浄用濾材
JPWO2016195009A1 (ja) * 2015-06-02 2018-03-22 東洋紡株式会社 空気清浄用濾材

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