JP2000084223A - 不正開扉検知装置付き遊技機 - Google Patents

不正開扉検知装置付き遊技機

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JP2000084223A
JP2000084223A JP10261874A JP26187498A JP2000084223A JP 2000084223 A JP2000084223 A JP 2000084223A JP 10261874 A JP10261874 A JP 10261874A JP 26187498 A JP26187498 A JP 26187498A JP 2000084223 A JP2000084223 A JP 2000084223A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉体が不正に開扉されることを確実に検知す
るとともに、検知手段の改変,破壊等も直ちに検知し
て、扉体の開扉による不正行為を確実に防止する。 【解決手段】 取付台1に埋め込まれた枠体2と、枠体
2に開閉自在に取り付けられ、遊技機の正面部を構成す
る扉体3とを備えた遊技機であって、枠体2側に配設さ
れた光線の送受を行う発光器11及び受光器12を備え
た光センサ10と、扉体3側に配設され、発光器11及
び受光器12の間に介在して光センサ10の光線を遮光
する遮光板20とを有し、扉体3が開閉されると、遮光
板20が光センサ10の光線を遮光して、当該扉体3の
不正開扉を検知する構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枠体に対して開閉
自在に扉体が取り付けられてなるパチンコや回胴遊技機
(スロットマシン)等の遊技機に関し、特に、扉体が不
正に開扉されることを確実に検知するとともに、検知手
段の改変,破壊等が行われても直ちにそれを検知し、扉
体の開扉による不正行為を確実に防止し、さらに、扉体
の開扉と閉扉の別も検知することが可能となる不正開扉
検知装置付き遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ台や回胴遊技機(スロットマシ
ン,通称パチスロ)等のホールなどの遊技場に設置され
て使用される遊技機は、通常、ホールに川の字状に備え
られた取付台に長方形枠状に形成された枠体(通称木
枠)が埋め込まれ、この枠体に、遊技機パネル等を備え
た扉体が開閉自在に取り付けられ、この扉体が遊技機の
正面部を構成するようになっている。
【0003】枠体は、通常、ホールの取付台の両面に多
数が隣接して列設され、枠体に取り付けられた扉体を開
扉することによって遊技機の内部を開くことができる。
従って、ホールの作業者は、扉体を開扉することによ
り、必要な作業(例えば、遊技球や遊技メダルの払出し
量の設定,変更、遊技機の修理,調整等)が行えるよう
になっている。そして、扉体は、通常、ホールのオープ
ン後は鍵がかけられて枠体側に施錠され、鍵を持ったホ
ールの作業者でなければ開扉できないようになってい
る。
【0004】ところで、一般に、パチンコやスロットマ
シン等の遊技機においては、特に近年の最新技術を駆使
した遊技機では、取付台も含めて扉体,枠体ともに隙間
なく各種の部品や装置が組み込まれており、遊技機構造
に余分な空間はほとんど存在しておらず、上述した扉体
と枠体とを施錠する施錠構造はきわめて簡易な構造とな
っていた。
【0005】すなわち、パチンコ,スロットマシン等の
遊技機では、より魅力ある遊技を可能と機能,装備が優
先され、可能な限り多くの空間を遊技機本来の機能を果
たす部品,装置で埋め尽くされるように設計されてお
り、遊技機本来の機能とは直接関係のない枠体と扉体の
施錠構造についてはほとんど意が払われていなかった。
また、実際に周囲に多くの人がいる中で不正に扉体を開
扉するような遊技者もいないと考えられていた。
【0006】このため、これまでの遊技機では、堅牢な
施錠構造を備えることよりも、遊技者がより楽しめる多
くの機能や装備を備えることが優先されて、施錠構造に
ついては、わずかに、扉体の遊技機外縁の一箇所に簡易
な施錠構造が設けられているに過ぎなかった。
【0007】ところが、最近は、専門誌等のメディアの
影響などもあって、遊技機の内部を操作することにより
遊技球を不正に払い出せることが知られるようになり、
しかも、扉体の施錠構造がきわめて簡易なものであっ
て、不正に施錠を解除することが可能であることまで知
られるようになってしまった。
【0008】このため、遊技機の扉体を不正に開扉して
遊技球やメダルを大量に払出そうとする者が現れるよう
になった。特に、悪質な場合には、大量の遊技球を自動
的,継続的に払い出すための小型装置(通称「裏RO
M」)を作成し、これを遊戯機の内部に取り付けて不正
に遊技球の払出しを得ようとする者もおり、このような
不正者が集団で扉体を開扉して小型装置を仕掛けるとい
った犯罪行為まで堂々と行われるに至っている。このた
め、遊技機の扉体の不正開扉の防止は、特にホール経営
者にとって緊急の課題となっていた。
【0009】この点、扉体の施錠構造を増設したり、よ
り大型で複雑な施錠構造を設けることにより不正開扉を
防止することが最も迅速かつ効果的とも考えられるが、
上述したように現在の遊技機では、多数の施錠構造や大
型の施錠構造を設けることは、遊技機の構造上、設置ス
ペースの点から困難な面もあり、また、施錠のみでは、
堅牢な施錠であったとしても、必ず合い鍵等の解除手段
が講じられ、不正開扉の防止手段として充分とは言えな
い面もあった。
【0010】そこで、このような遊技機における簡易な
施錠構造を補い、狭い設置スペース内で有効に扉体の不
正開扉防止を図る手段として、これまで、遊技機の扉体
と枠体の間にマイクロスイッチを用いた開扉センサを設
けることが提案されている。このような遊技機の扉体の
開閉用のセンサとして用いられるマイクロスイッチは、
遊技機の枠体側の扉体取付部分等に配設されて、扉体が
閉扉されることによりスイッチがONされて「正常」と
判断されるようになっている。一方、遊技機の扉体が開
扉された場合には、マイクロスイッチが開放されてOF
Fとなって、開扉されたことが検知され「不正」と判断
されるようになっている。そして、このセンサで「不
正」が検知されると、遊技機内の配線等を通じて接続さ
れた各種の報知手段によって、ホール側に不正開扉が報
知されるようになっている。
【0011】このような開扉センサを備えた遊技機によ
れば、マイクロスイッチという簡易かつ小型の装置によ
り遊技機の狭いスペース内でも設置できると同時に、施
錠が破られて扉体が不正に開扉されても直ちにホール側
に報知されるので、不正者をその場で発見することがで
き、簡易な施錠構造を補完して、不正な遊技球の払い出
しを防止することが可能であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなマイクロスイッチからなる従来の開扉センサでは、
扉体が開扉されてもマイクロスイッチが押されていれば
スイッチがONとなって「正常」と判断されてしまうの
で、不正者に容易にセンサが破られてしまうという問題
が発生した。例えば、扉体を不正に開扉すると同時に手
やその他の部材を枠体前に挿入してマイクロスイッチが
押さえられると、開扉されているにも拘わらず「正常」
と判断されてしまい、ホール側には「不正」が報知され
ないままに、不正開扉による遊技球の払出しや不正装置
の設置等の不正行為が自由に行われてしまうことにな
る。
【0013】また、マイクロスイッチによるセンサは、
スイッチの物理的な接触によって遊技機内の配線を通じ
て電気信号がON/OFFされるだけなので、配線を短
絡又は断線させても、電気信号がON又はOFFされた
ままとなるだけなので、実際に遊技機内の配線の短絡又
は断線部分を確認しない限り、ホール側では配線が不正
に短絡又は断線されたことがわからないという問題もあ
った。このため、仮にマイクロスイッチの配線が短絡又
は断線されてしまった場合、以後マイクロスイッチがセ
ンサとして機能していないことに気がつかず、その後も
不正な開扉が繰り返されてしまうという事態が生ずるお
それもあった。
【0014】なお、特開平10−179895号公報に
は、遊技機の枠体と蓋体に磁石とホール素子からなるセ
ンサを備えた「遊技施設における不正防止装置」が提案
されており、この公報中に、遊技機の不正開扉防止手段
として光センサを用いることが可能であることと、その
場合に一定の問題が生ずることが記載されている。しか
し、この公報の記載には、光センサをどのような構成に
より設け、その場合にどのような問題が生ずるのか、ま
た、そのような問題をどのように解決するのかについて
は、具体的な記載は一切なく、単に不正を検知するセン
サの一つとして光センサが存在することを一般的に言及
したに止まるものである。
【0015】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、扉体が不
正に開扉されることを確実に検知するとともに、検知手
段の改変,破壊等が行われても直ちにそれを検知し、扉
体の開扉による不正行為を確実に防止することができ、
さらに、扉体の開扉と閉扉の別も検知することが可能と
なる不正開扉検知装置付き遊技機の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載の不正開扉検知装置付き遊技機
は、枠体と、この枠体に開閉自在に取り付けられ、遊技
機の正面部を構成する扉体とを備えた遊技機であって、
前記枠体又は扉体の一方に配設される、光線の送受を行
う発光器及び受光器を備えた光センサと、前記枠体又は
扉体の他方に配設され、前記発光器及び受光器の間に介
在して前記光センサの光線を遮光する遮光手段と、を有
し、前記扉体が開閉されると、前記遮光手段が前記光セ
ンサの光線を遮光して、当該扉体の不正開扉を検知する
構成としてある。
【0017】特に、請求項2では、前記遮光手段が、前
記光センサの光線を通過させる貫通部を備えるととも
に、前記扉体が前記枠体に対して閉じられた状態のとき
に、前記光センサの光線が前記貫通部を通過する位置に
配設された構成としてある。そして、請求項3では、前
記貫通部が、前記遮光手段に穿設された貫通孔からなる
構成としてある。
【0018】このような構成からなる本発明の不正開扉
検知装置付き遊技機によれば、開閉可能な扉体と枠体の
一方に光センサを、他方に貫通部を有する遮光手段を配
設し、扉体が枠体に対して閉じられた状態のときに、光
センサの光線が遮光手段の貫通部を通過する位置に設け
てあるので、扉体が閉じられた状態で受光器が発光器か
らの光線を受光して「正常」と判断し、扉体を開扉する
と必ず遮光手段が光センサの光線を遮光して「不正」と
判断し、扉体の開扉が確実に検知される。
【0019】すなわち、このような光センサと遮光手段
からなる開扉検知手段によれば、従来のマイクロスイッ
チによるセンサのように、扉体の開扉と同時にマイクロ
スイッチが押さえてセンサをON状態にするような不正
行為は不可能となり、扉体が開扉されているにも拘わら
ずセンサが「正常」と判断するようなことが一切なくな
る。これにより、本発明では、扉体が不正に開扉される
ことを確実に検知することができる。
【0020】また、本発明の光センサと遮光手段からな
る検知手段は、発光器及び受光器と、これらの間に介在
する板状の遮光手段によって構成でき、検知手段がきわ
めて簡易かつ小型な構成となる。これにより、遊技機に
おける簡易な施錠構造を補いつつ、狭い設置スペース内
で有効に扉体の不正開扉防止を図ることが可能となる。
【0021】また、請求項4では、前記光センサが前記
枠体側に配設され、前記遮光手段が前記扉体側に配設さ
れた構成としてある。
【0022】このような構成からなる本発明の不正開扉
検知装置付き遊技機によれば、板状部材などで形成した
遮光手段を扉体側に取り付けることにより、発光器及び
受光器からなる光センサは枠体側に配設することができ
る。これにより、発光器及び受光器に接続されるケーブ
ル等は、そのまま枠体が埋め込まれた取付台の内部に配
線することができ、開閉される扉体側には配線等を接続
する必要がなくなり、扉体は開閉動作が阻害されること
なく、円滑に開閉することができる。
【0023】そして、請求項5では、前記光センサの光
線が連続光である構成としてある。
【0024】このような構成からなる本発明の不正開扉
検知装置付き遊技機によれば、連続光の光線がわずかで
も遮光されれば光センサが「不正」と判断するので、不
正者が扉体を開扉しようとすれば、必ず光りセンサが不
正開扉を検知でき、不正に扉体を開扉することは不可能
となる。これにより、確実に扉体の不正開扉が検知され
て、不正行為を確実かつ有効に防止することができる。
【0025】一方、請求項6では、前記光センサの光線
がパルス光である構成としてある。
【0026】このような構成からなる本発明の不正開扉
検知装置付き遊技機によれば、連続光の光線との場合と
同様に、確実に不正開扉を検知することができるととも
に、さらに、光センサの改変,破壊等も確実に検知する
ことが可能となる。すなわち、光線をパルス光とし、受
光器側から照射されるパルス信号と受光器側に入射され
るパルス信号を比較し、信号が一致する場合を「正常」
とし、一致しない場合を「不正」と判断することによ
り、扉体の開扉により光線が遮光された場合は勿論のこ
と、受光器側あるいは発光器側の配線を断線又は短絡さ
せても、受光器側と発光器側のパルス信号が不一致とな
るので、光センサは何らかの「不正」が行われたことを
検知することができる。これにより、光センサに改変,
破壊等の不正行為が行われたとしても、直ちにそのこと
が検知でき、検知手段の改変,破壊等による悪質な扉体
の開扉行為も確実に防止することが可能となる。
【0027】さらに、請求項7記載の不正開扉検知装置
付き遊技機は、前記遮光手段の貫通部及び/又は前記光
センサの発光器及び受光器が複数備えられ、前記光セン
サの光線が、前記遮光手段により前記扉体の開扉時と閉
扉時で異なる態様で遮光,透光され、これによって当該
光センサが前記扉体の開扉と閉扉の別を検知する構成と
してある。
【0028】このような構成からなる本発明の不正開扉
検知装置付き遊技機によれば、遮光手段の貫通部を複数
設けたり、発光器及び受光器を複数設けることにより、
光センサの光線の遮光態様を扉体の開扉時と閉扉時とで
異ならせることができる。例えば、遮光手段に複数の貫
通部を備え、この複数の貫通部を備えた遮光手段によっ
て、光センサの光線を扉体の開扉時と閉扉時で異なる態
様で遮光することによって、当該光センサにより扉体の
開扉と閉扉の別を検知することができる。また、光セン
サに複数の発光器及び受光器を備え、この複数の発光器
及び受光器間で送受される複数の光線を、遮光手段によ
って扉体の開扉時と閉扉時で異なる態様で遮光すること
によって、当該光センサにより扉体の開扉と閉扉の別を
検知することができる。
【0029】これにより、光センサが扉体の開扉と閉扉
の別を検知し、例えば「閉扉」のときは「正常」とし、
「開扉」のときは「不正」と判断すれば、扉体が開扉さ
れたときのみ「不正」が報知されるようにすることが可
能となる。このように扉体の「開扉」と「閉扉」と区別
して検知することにより、例えば、遊技機のシステム起
動時には扉体が「開扉」された状態となっており、シス
テム起動後に作業者が必要な点検等を行った後に「閉
扉」するような場合には、「正常」と判断されて、無用
な「不正」報知がなされないようすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の不正開扉検知装置
付き遊技機の実施の形態について、図面を参照して説明
する。 [第一実施形態]まず、本発明の不正開扉検知装置付き
遊技機の第一実施形態について図1〜図3を参照して説
明する。図1は、本発明の第一実施形態にかかる不正開
扉検知装置付き遊技機を示す概略要部断面側面図であ
る。図2は、本実施形態にかかる不正検知装置を構成す
る光センサを示すブロック図である。また、図3(a)
〜(c)は、本実施形態にかかる不正検知装置を構成す
る光センサと遮光板の関係を示す概略要部斜視図であ
る。
【0031】これらの図に示すように、本実施形態の不
正開扉検知装置付き遊技機は、パチンコ台や回胴遊技機
(スロットマシン,通称パチスロ)等のホールなどの、
遊技場に設置されて使用される遊技機であり、図1に示
すように取付台1に埋め込まれた枠体2と、枠体2に開
閉自在に取り付けられた、遊技機の正面部を構成する扉
体3とを備えている。
【0032】取付台1は、通常、ホールに川の字状に備
えられた遊技機の設置台で、内部は各種の装置や部品,
配線等が配設できるようになっている。そして、この取
付台1の外側両面(図1に示す右面及び左面)には、長
方形枠状に形成された通称「木枠」とも呼ばれる枠体2
が埋め込まれている。この枠体2は、通常、取付台1の
両面に長手方向に沿って複数の枠体2が隣接した状態で
列設されるようになっている。
【0033】そして、この枠体2に、図示しないヒンジ
等を介して扉体3が開閉自在に取り付けられており、こ
の扉体3を開扉することによって取付台1の内部を開く
ことができるようになっている。この扉体3は、それぞ
れパチンコの遊技パネル等を備えており、遊技機の正面
部を構成している。また、扉体3には、図示しない施錠
構造が遊技パネルの外縁部に備えられ、枠体2側に施錠
されて開扉できないようになっている。
【0034】そして、本実施形態では、枠体2と扉体3
に、光センサ10と遮光板20からなる不正開扉検知装
置が備えてある。光センサ10は、図1に示すように、
枠体2側に配設された光線の送受を行う発光器11及び
受光器12を備えている。
【0035】ここで、本実施形態の発光器11及び受光
器12は、光線の送受が行われて、受光及び遮光を検知
できるものであればどのようなものでもよい。一般的に
は、LEDとフォトダイオードからなる光センサが用い
られる。このようなLEDとフォトダイオードからなる
光センサは高性能かつ非常に小型化されており、設置ス
ペースがきわめて限定された遊戯機内部に設定する光セ
ンサとして好適である。
【0036】また、本実施形態の光センサ10では、発
光器11から照射される光線が連続光となっており、こ
の連続光からなる光線を受光器12で受光,検知される
か否かが判断されるようになっている。このように光セ
ンサ10の光線を連続光とすることで、後述する遮光板
20によって連続光の光線がわずかでも遮光されれば光
センサがそれを検知できるので、後述するように、不正
者が扉体を開扉しようしても、必ず光センサ10が不正
開扉を検知でき、不正に扉体を開扉することは不可能と
なる。
【0037】なお、本実施形態では、これら発光器11
及び受光器12からなる光センサ10を枠体2側に配設
し、後述するように、板状部材からなる遮光板20を扉
体3側に取り付けるようにしてある。これにより、発光
器11及び受光器12に接続される図示しないケーブル
等は、そのまま枠体2が埋め込まれた取付台1の内部空
間に配線することができ、開閉される扉体3側には配線
等を接続する必要がなく、光センサ10を設けても扉体
3の開閉動作が阻害されるようなことはない。ただし、
扉体3の開閉動作に影響がなければ、発光器11及び受
光器12を扉体3側に設け、遮光板20を枠体2側に取
り付けることもできる。
【0038】また、光センサ10には、図2に示すよう
に、報知手段30が接続されており、後述するように、
光センサ10の光線が遮光板20によって遮光され受光
器12で受光,検知されないと、光センサ10で「不
正」と判断され、報知手段30に信号が出力されるよう
になっている。そして、光センサ10から信号が入力さ
れると、報知手段30は所定の報知を実行するようにな
っている。
【0039】ここで、この報知手段30としては、外部
に不正開扉を報知できるものであればどのような手段で
あってもよく、例えば、ランプの点灯,ブザーによる警
告音の発生等、どのような報知手段でもよい。また、報
知手段30は、光センサ10と接続されている限り、い
ずれの箇所に設けることもでき、例えば、遊戯機の正面
パネル等のランプをそのまま報知手段としてもよいし、
別途警告用のランプ,ブザーを設けることもでき、取付
台1の内部の配線を経由して、遊技者にわからないホー
ル側の事務所や端末等において不正を報知するようにし
てもよい。
【0040】一方、遮光板20は、扉体3側に配設され
ており、枠体2側の発光器11及び受光器12の間の光
軸上に介在することによって光センサ10の光線を通過
させ又は遮光する遮光手段となっている。この遮光板2
0は、図1及び図3に示すように、L字形状に曲折形成
された板状部材からなり、L字の垂直板部分が扉体3の
枠体2に対向する内側面に固定されており、これによっ
てL字の水平板部分が光センサ10の発光器11と受光
器12の光軸間に突出するようになっている。
【0041】また、この遮光板20の水平板部分には、
図3に示すように、貫通孔21が穿設してあり、この貫
通孔21が、光センサ10の発光器11と受光器12の
光軸上に位置して光センサ10の光線を透光する貫通部
となっている。そして、このような貫通孔21を備えた
遮光板20が、扉体3が枠体2に対して閉じられた状態
のときに、光センサ10の光線が貫通孔21を通過する
位置に配設されるようになっている(図3(a)参
照)。
【0042】なお、貫通孔21の大きさ,形状について
は、光センサ10の光線を通過できる貫通部であれば特
に限定はないが、扉体3のわずかな開扉でも検知できる
ようにするには、貫通孔21を光センサ10の光線が通
過できるだけの大きさとし、扉体3が少しでも移動すれ
ば、遮光板20の貫通孔21を除く部分が光線を遮光で
きるようにすることが好ましい。
【0043】また、貫通孔21の形状も、光センサ10
の光線が通過可能である限りどのような形状とすること
もでき、本実施形態の丸孔形状だけでなく、長孔,角孔
形状等することも可能である。さらに、孔以外にも、光
センサ10の光線が通過可能であれば、例えば、遮光板
20の一部を切り欠いて設けた貫通溝としてもよい。す
なわち、遮光板20に光線の通過可能な貫通部が形成し
てあれば、本実施形態と同様の効果を得ることが可能と
なるものである。
【0044】一方、遮光板20の形状も、本実施形態で
は、板状部材をL字形状に形成したものを採用してある
が、板状,L字形状に限定されるものではなく、これ以
外の形状,態様の遮光部材を採用することもできる。す
なわち、遮光板20については、扉体3(又は枠体2)
に配設されて、発光器11及び受光器12の間に介在し
て光センサ10の光線を遮光できる部材であれば、どの
ような遮光手段を採用することも可能である。
【0045】以上のような光センサ10及び遮光板20
を備えた本実施形態の遊戯機では、扉体3の開閉移動に
ともなって遮光板20が発光器11及び受光器12の光
軸に対して進退するので、発光器11から照射される光
線は、扉体3が枠体2に対して閉じられているときは、
遮光板20の貫通孔21を通過して受光器12で受光さ
れることになる。
【0046】一方、扉体3が開扉されたり、一度開扉さ
れた扉体3が閉扉されると、発光器11からの光線が遮
光板20の貫通孔21以外の部分によって遮光され、受
光器12で検知されないことになる。そして、発光器1
1からの光線が受光器12で受光,検知されない場合に
は、光センサ10が「不正」と判断し、報知手段30に
信号を出力して所定の報知を実行させる。
【0047】次に、このような構成からなる本実施形態
の不正開扉検知装置付き遊技機の動作について図3を参
照しつつ説明する。まず、図3(a)に示すように、扉
体3が枠体2に対して閉じられている状態では、発光器
11から照射された光センサ10の連続光は、遮光板2
0の貫通孔21を通過して受光器12に受光,検知され
ている。この状態では、光センサ10は「正常」と判断
し、報知手段30には信号を出力しない。
【0048】次いで、扉体3が、図示しない施錠が壊さ
れる等によって不正に開扉されると、図3(b),
(c)に示すように、扉体3とともに遮光板20も開扉
方向に移動する。遮光板20が移動すると、遮光板20
の貫通孔21が発光器11及び受光器12の光軸上がず
れ、貫通孔21を除いた遮光板20の水平板部分が光線
を遮光する。
【0049】光線が遮光されると、受光器12で光線が
受光されなくなり、光センサ10では「不正」と判断さ
れる。光センサ10で「不正」と判断されると、報知手
段30に信号が出力され、報知手段30は所定の不正報
知を実行する。これにより、不正開扉が行われているこ
とがホール側に報知され、不正が行われていることが発
見される。
【0050】このように本実施形態の不正開扉検知装置
付き遊技機によれば、開閉可能な扉体3と枠体2の枠体
2側に光センサ10を、扉体3側に貫通孔21を有する
遮光板20を配設し、かつ、扉体3が枠体2に対して閉
じられた状態のときに、光センサ10の光線が遮光板2
0の貫通孔21を通過する位置に設けてあるので、扉体
3が閉じられた状態で受光器12が発光器11からの光
線を受光して「正常」と判断し、扉体3を開扉すると必
ず遮光板20が光センサ10の光線を遮光して「不正」
と判断し、扉体3の開扉が確実に検知される。
【0051】すなわち、このような光センサ10と遮光
板20からなる開扉検知手段によれば、従来のマイクロ
スイッチによるセンサのように、扉体の開扉と同時にマ
イクロスイッチが押さえてセンサをON状態にするよう
な不正行為は不可能となり、扉体が開扉されているにも
拘わらずセンサが「正常」と判断するようなことが一切
なくなる。これにより、本発明では、扉体3が不正に開
扉されることを確実に検知することができる。
【0052】また、本発明の光センサ10と遮光板20
からなる検知手段は、発光器11及び受光器12と、こ
れらの間に介在する板状の遮光板20によって構成で
き、検知装置がきわめて簡易かつ小型な構成となる。こ
れにより、遊技機における簡易な施錠構造を補いつつ、
狭い設置スペース内で有効に扉体3の不正開扉防止を図
ることが可能となる。
【0053】[第二実施形態]次に、本発明の不正開扉
検知装置付き遊技機の第二実施形態について図4〜図6
を参照して説明する。図4は、本発明の第二実施形態に
かかる不正検知装置を構成する光センサを示すブロック
図である。図5及び図6は、本実施形態にかかる不正検
知装置を構成する光センサのパルス光を示す説明図であ
り、図5は扉体が枠体に対して閉じられた状態の場合
を、図6は、不正状態の場合を示している。
【0054】これらの図に示す本実施形態の不正開扉検
知装置付き遊戯機は、上述した第一実施形態の変実施形
態であり、第一実施形態において光センサ10の発光器
11,受光器12が照射,受光する光線が連続光であっ
たのに対し、本実施形態では、発光器及び受光器がパル
ス光を照射するパルス発光器11a,パルス受光器12
aとなっている。そして、光センサ10には、図4に示
すように、これらパルス発光器11a及びパルス受光器
12aで照射及び受光されたパルス信号を比較する比較
部13を備えている。
【0055】パルス発光器11aから照射されたパルス
光は、扉体3が枠体2に対して閉じられた状態のときに
は、遮光板20の貫通孔21を通過してパルス受光器1
2aに受光,検知される。従って、図5に示すように、
パルス発光器11aから照射されるパルス光とパルス受
光器12aで受光されるパルス光は、扉体3が枠体2に
対して閉じられた状態のときには、常に同じパルス信号
となる。
【0056】一方、扉体3が不正に開扉された場合に
は、遮光板20が移動してパルス発光器11aからのパ
ルス光が遮光されるので、パルス受光器12aで受光さ
れるパルス光の信号は図6に示すように、パルス発光器
11a側の信号と異なるものとなる。そして、このよう
なパルス発光器11a側のパルス信号とパルス受光器1
2a側のパルス信号とを、図4に示す比較部13で比較
し、信号が一致する場合には「正常」と、信号が一致し
ない場合には「不正」と判断するようにしてある。な
お、本実施形態の遊戯機におけるその他の構成部分につ
いては、第一実施形態の場合と同様の構成となってお
り、詳細な説明は省略する。
【0057】このよう構成からなる本実施形態の不正開
扉検知装置付き遊技機によれば、上述した第一実施形態
の連続光の光線との場合と同様に、確実に不正開扉を検
知することができるとともに、さらに、光センサ10の
改変,破壊等も確実に検知することが可能となる。
【0058】すなわち、光線をパルス光とし、パルス受
光器11a側から照射されるパルス信号とパルス受光器
12a側に入射されるパルス信号を比較し、信号が一致
する場合を「正常」とし、一致しない場合を「不正」と
判断することにより、扉体3の開扉により光線が遮光さ
れた場合は勿論のこと、光センサ10の改変,破壊等が
行われてもパルス受光器11a側とパルス発光器12a
側のパルス信号が不一致となるので、光センサが「不
正」がおこなわれたことを検知できる。
【0059】例えば、パルス受光器11a側(又はパル
ス発光器12a側)の配線が断線された場合には、パル
ス受光器12a側で受光されるパルス光の信号は、図6
に示すように、Hレベルのままとなり、パルス発光器1
1a側の信号と一致しない。また、パルス受光器11a
側の配線を短絡させた場合、パルス受光器12a側の受
光信号は、図6に示すように、Lレベルのままとなり、
やはりパルス発光器11a側の信号と一致しない。
【0060】そして、この信号の一致,不一致を比較部
13で判断することにより、光センサ10に対し何らか
の「不正」が行われたことを検知することができる。こ
れにより、光センサ10に改変,破壊等の不正行為が行
われたとしても、直ちにそのことが検知でき、検知手段
の改変,破壊等による悪質な扉体の開扉行為も確実に防
止することが可能となる。
【0061】[第三実施形態]次に、本発明の不正開扉
検知装置付き遊技機の第三実施形態について図7〜図1
4を参照して説明する。図7は、本発明の第三実施形態
の一の実施形態にかかる不正検知装置を構成する光セン
サを示すブロック図である。図8(a)〜(c)は、図
7に示す不正検知装置を構成する光センサと遮光板の関
係を示す概略要部斜視図であり、図9は、同じく光セン
サと遮光板の図8に続く関係を示す概略要部斜視図であ
る。また、図10は、図7に示す不正検知装置を構成す
る光センサのパルス光を示す説明図であり、扉体の開扉
時及び閉扉時の状態の場合を示している。
【0062】一方、図11は、本発明の第三実施形態の
他の実施形態にかかる不正検知装置を構成する光センサ
を示すブロック図である。図12(a)〜(c)は、図
11に示す不正検知装置を構成する光センサと遮光板の
関係を示す概略要部斜視図であり、図13は、同じく光
センサと遮光板の図12に続く関係を示す概略要部斜視
図である。また、図14は、図11に示す不正検知装置
を構成する光センサのパルス光を示す説明図であり、扉
体の開扉時及び閉扉時の状態の場合を示している。
【0063】これらの図に示すように、本実施形態で
は、上述した光センサにパルス光を用いた第二実施形態
の変更実施形態であり、遮光板20による光センサ10
のパルス光の遮光態様を、扉体3の開扉時と閉扉時とで
異ならせることにより、扉体3の開扉と閉扉とを区別し
て検知できるようにしたものである。一般に、ホールの
運営にあたっては、遊技機のシステム起動時には扉体を
「開扉」した状態としておき、システム起動後に作業者
が必要な点検等を行った上で、扉体を「閉扉」すること
がある。
【0064】そこで、本実施形態の遊戯機では、このよ
うな作業者の適正な「閉扉」動作ではセンサが「不正」
と判断しないように、扉体3の「開扉」と「閉扉」とを
区別して判断できるようにしたものである。具体的に
は、遮光板20に設ける貫通孔21や、光センサ10の
パルス光を照射,受光するパルス発光器11及びパルス
受光器12を複数備えることによって、遮光板20によ
るパルス光の遮光を、扉体3の開扉時と閉扉時で異なる
態様で遮光及び通過させ、これによって光センサ10の
比較部13及び開扉判定部14により扉体3の開扉と閉
扉の別を検知する構成としてある。なお、本実施形態の
遊戯機におけるその他の構成部分については、第一実施
形態の場合と同様の構成となっており、詳細な説明は省
略する。
【0065】このような遮光態様を扉体3の開扉時と閉
扉時とで異ならせるための構成は種々のものがある。例
えば、図7〜図10に示す形態では、遮光板20には、
二つの貫通孔21a,21bが設けてある。この二つの
貫通孔21a,21bは、扉体3が枠体2に対して閉じ
られた状態のときに、扉体3側に近い貫通孔21aに光
センサ10のパルス光が通過する位置に形成してある
(図8(a)参照)。
【0066】また、この二つの貫通孔21a,21b
は、遮光板20の移動線上に沿って形成されるととも
に、両貫通孔21a,21b間の移動線上の距離と、遊
戯機内側に位置する貫通孔21bから遮光板20の縁部
までの距離を異ならせてある(図8及び図9参照)。こ
のような二つの貫通孔21a,21bを備えた遮光板2
0によって、光センサ10のパルス光を遮光すると、図
10に示すように、パルス受光器12aで受光されるパ
ルス信号は、扉体3の開扉時と閉扉時で異なる信号とな
る。
【0067】そして、図7に示す光センサ10には、比
較部13からのパルス信号が開扉時か閉扉時かを判定す
る開扉判定部14を備え、この開扉判定部14には、開
扉時及び閉扉時の基準となる判定信号があらかじめ記憶
してある。この開扉判定部14では、比較部13から入
力されたパルス信号があらかじめ記憶してある判定信号
に基づき開扉時の信号か閉扉時の信号かを判定し、これ
によって、扉体3の開扉と閉扉の別を検知できるように
なっている。
【0068】一方、図11〜図14に示す形態では、遮
光板20に二つの貫通孔21c,21dを設けるととも
に、光センサ10には二つのパルス発光器11c,11
d及びパルス受光器12c,12dが設けてある。この
二つの貫通孔21c,21dは、扉体3が枠体2に対し
て閉じられた状態のときに、二つのパルス発光器11
c,11dからのパルス光がそれぞれ通過する位置に形
成してある(図12(a)参照)。
【0069】また、この二つの貫通孔21c,21d
は、遮光板20の移動線上に沿って形成されるととも
に、両貫通孔21c,21d間の移動線上の距離と、遊
戯機内側に位置する貫通孔21bから遮光板20の縁部
までの距離は同一とし、かつ、この両貫通孔21c,2
1dの移動線上方向の孔径を異ならせてある(図12及
び図13参照)。
【0070】このように、二つの貫通孔21c,2dを
備えた遮光板20によって二つのパルス発光器11c,
11d及びパルス受光器12c,12dを備えた光セン
サ10の二つのパルス光を遮光すると、図14に示すよ
うに、二つのパルス受光器12c,12dで受光される
パルス信号の組合せが、扉体3の開扉時と閉扉時で異な
る信号の組合せとなる。
【0071】そして、図11に示す光センサ10には、
二つのパルス発光器11c,11d及びパルス受光器1
2c,12dごとに二つの比較部13c,13dが備え
てあり、各比較部13c,13dからのパルス信号の組
合せが開扉時か閉扉時かを判定する開扉判定部14が備
えてあり、この開扉判定部14には、開扉時及び閉扉時
の基準となる判定信号の組合せをあらかじめ記憶してあ
る。この開扉判定部14では、各比較部13c,13d
から入力されたパルス信号の組合せが、あらかじめ記憶
した判定信号の開扉時の組合せか閉扉時の組合せかを判
定し、これによって、扉体3の開扉と閉扉の別を検知で
きるようになっている。
【0072】そして、以上のように扉体3の開扉時と閉
扉時で異なる態様となるパルス信号が開扉判定部14で
「開扉」と判定された場合には「不正」が行われたと判
断し、報知手段30に報知信号が出力され、所定の報知
が実行される。一方、開扉判定部14で「閉扉」と判断
された場合には「正常」と判断されて、報知手段30に
は信号が出力されない。
【0073】なお、遮光態様を扉体3の開扉時と閉扉時
とで異ならせるための構成は上述した二つの形態以外に
も種々のものがあり、どのような形態であっても、扉体
3の開扉時と閉扉時の遮光態様が異なる限り本発明を適
用することができる。例えば、移動線上に等間隔で同径
に形成された二つの貫通孔21,21に対して、扉体3
が閉じられた状態のときに、二つのパルス発光器11,
11からのパルス光がそれぞれ通過する位置に形成した
場合に、各パルス光の光軸が二つの貫通孔の中心からそ
れぞれ反対方向に離間した位置を通過するようにして
も、扉体3の開扉時と閉扉時で異なる遮光態様となる。
【0074】なお、本実施形態において遮光板20に設
ける貫通孔21は、二つの場合に限られず、三つ以上と
することもできる。同様に、光センサ10のパルス発光
器11,パルス受光器12についても、二つの場合に限
られるず、三つ以上設けることもできる。
【0075】このように本実施形態の不正開扉検知装置
付き遊技機によれば、遮光板20の貫通孔21を複数設
けたり、パルス発光器11及びパルス受光器12を複数
設けることにより、光センサ10の光線の遮光態様を扉
体3の開扉時と閉扉時とで異ならせることができる。こ
れにより、光センサ10が扉体3の開扉と閉扉の別を検
知し、例えば「閉扉」のときは「正常」とし、「開扉」
のときは「不正」と判断すれば、扉体3が開扉されたと
きのみ「不正」が報知されるようにすることが可能とな
る。
【0076】このように扉体3の「開扉」と「閉扉」と
区別して検知することにより、例えば、遊技機のシステ
ム起動時には扉体3が「開扉」された状態となってお
り、システム起動後に作業者が必要な点検等を行った後
に「閉扉」するような場合には、その「閉扉」は「正
常」と判断されて、無用な「不正」報知がなされないよ
うすることができる。
【0077】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明は上述した第一〜第四実施形態に示すものに限定さ
れるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々
の変更実施が可能であることは言うまでもない。例え
ば、上記実施形態では、いずれもパチンコ遊技機に適用
した場合であるが、本発明の遊技機はパチンコ遊技機に
限られず、回胴遊技機(スロットマシン)やアレンジボ
ール,雀球等の遊技機にも適用することができる。すな
わち、本発明は、枠体と、枠体に開閉自在に取り付けら
れた扉体とを備えて、扉体の不正開扉を防止する必要の
あるすべての遊技機にできるものである。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明の不正開扉検
知装置付き遊技機によれば、扉体が不正に開扉されるこ
とを確実に検知するとともに、検知手段の改変,破壊等
が行われても直ちにそれを検知し、扉体の開扉による不
正行為を確実に防止することができ、さらに、扉体の開
扉と閉扉の別も検知することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかる不正開扉検知装
置付き遊技機を示す概略要部断面側面図である。
【図2】本発明の第一実施形態にかかる不正検知装置を
構成する光センサを示すブロック図である。
【図3】(a)〜(c)は、本発明の第一実施形態にか
かる不正検知装置を構成する光センサと遮光板の関係を
示す概略要部斜視図である。
【図4】本発明の第二実施形態にかかる不正検知装置を
構成する光センサを示すブロック図である。
【図5】本発明の第二実施形態にかかる不正検知装置を
構成する光センサのパルス光を示す説明図であり、扉体
が枠体に対して閉じられた状態の場合を示している。
【図6】本発明の第二実施形態にかかる不正検知装置を
構成する光センサのパルス光を示す説明図であり、不正
状態の場合を示している。
【図7】本発明の第三実施形態の一の実施形態にかかる
不正検知装置を構成する光センサを示すブロック図であ
る。
【図8】(a)〜(c)は、図7に示す不正検知装置を
構成する光センサと遮光板の関係を示す概略要部斜視図
である。
【図9】(a)〜(c)は、図7に示す不正検知装置を
構成する光センサと遮光板の図8に続く関係を示す概略
要部斜視図である。
【図10】図7に示す不正検知装置を構成する光センサ
のパルス光を示す説明図であり、扉体の開扉時及び閉扉
時の状態の場合を示している。
【図11】本発明の第三実施形態の他の実施形態にかか
る不正検知装置を構成する光センサを示すブロック図で
ある。
【図12】(a)〜(c)は、図11に示す不正検知装
置を構成する光センサと遮光板の関係を示す概略要部斜
視図である。
【図13】(a)〜(c)は、図11に示す不正検知装
置を構成する光センサと遮光板の図12に続く関係を示
す概略要部斜視図である。
【図14】図11に示す不正検知装置を構成する光セン
サのパルス光を示す説明図であり、扉体の開扉時及び閉
扉時の状態の場合を示している。
【符号の説明】
1 取付台 2 枠体 3 扉体 10 光センサ 11 発光器 12 受光器 13 比較部 14 開扉判定部 20 遮光板 21 貫通孔 30 報知手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体と、この枠体に開閉自在に取り付け
    られ、遊技機の正面部を構成する扉体とを備えた遊技機
    であって、 前記枠体又は扉体の一方に配設される、光線の送受を行
    う発光器及び受光器を備えた光センサと、 前記枠体又は扉体の他方に配設され、前記発光器及び受
    光器の間に介在して前記光センサの光線を遮光する遮光
    手段と、を有し、 前記扉体が開閉されると、前記遮光手段が前記光センサ
    の光線を遮光して、当該扉体の不正開扉を検知すること
    を特徴とする不正開扉検知装置付き遊技機。
  2. 【請求項2】 前記遮光手段が、 前記光センサの光線を通過させる貫通部を備えるととも
    に、 前記扉体が前記枠体に対して閉じられた状態のときに、
    前記光センサの光線が前記貫通部を通過する位置に配設
    された請求項1記載の不正開扉検知装置付き遊技機。
  3. 【請求項3】 前記貫通部が、前記遮光手段に穿設され
    た貫通孔からなる請求項2記載の不正開扉検知装置付き
    遊技機。
  4. 【請求項4】 前記光センサが前記枠体側に配設され、 前記遮光手段が前記扉体側に配設された請求項1,2又
    は3記載の不正開扉検知装置付き遊技機。
  5. 【請求項5】 前記光センサの光線が連続光である請求
    項1,2,3又は4記載の不正開扉検知装置付き遊技
    機。
  6. 【請求項6】 前記光センサの光線がパルス光である請
    求項1,2,3,4又は5記載の不正開扉検知装置付き
    遊技機。
  7. 【請求項7】 前記遮光手段の貫通部及び/又は前記光
    センサの発光器及び受光器が複数備えられ、 前記光センサの光線が、前記遮光手段により前記扉体の
    開扉時と閉扉時で異なる態様で遮光,透光され、 これによって当該光センサが前記扉体の開扉と閉扉の別
    を検知する請求項6記載の不正開扉検知装置付き遊技
    機。
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