JP2000157707A - 遊技台の不正検出装置 - Google Patents

遊技台の不正検出装置

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JP2000157707A
JP2000157707A JP10334770A JP33477098A JP2000157707A JP 2000157707 A JP2000157707 A JP 2000157707A JP 10334770 A JP10334770 A JP 10334770A JP 33477098 A JP33477098 A JP 33477098A JP 2000157707 A JP2000157707 A JP 2000157707A
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open
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sensor
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JP10334770A
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English (en)
Inventor
Kuniyoshi Sonoda
邦義 園田
Satoru Noguchi
哲 野口
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Kita Denshi Corp
Original Assignee
Kita Denshi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉センサの断線,ショートを検知するとと
もに、不正による開扉か否かも的確に判別し、開扉によ
らない不正行為も確実に検知する。 【解決手段】 開閉自在な扉体を有する遊技台に備えら
れ、扉体の開閉信号を発生する開閉センサ10と、遊技
台の異常を検知する遊技台異常管理手段20と、扉体の
開扉時及び遊技台の裏側における人体の存在を検知する
人体センサ30と、各センサから接続回路を介して開閉
信号を入力するとともに、開閉センサ10の断線又はシ
ョートを検出する制御部40と、制御部40からの信号
により外部に警報を行う警報部50とを有し、扉体が開
扉され又は断線,ショートされた場合であって遊技台に
異常がない場合及び扉体が開扉されず又は断線,ショー
トされない場合であって扉体内に人体が存在する場合
に、制御部40が不正行為と判定し、警報部50が不正
警報を行う構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉自在な扉体を
有するパチンコや回胴遊技機(スロットマシン)等の遊
技台に対する不正行為を検出する装置に関し、特に、扉
体の開扉だけでなく、扉体の開閉センサが不正に断線又
はショートさせられた場合にも直ちにそれを検知すると
ともに、不正による開扉か否かも的確に判別し、さら
に、開扉によらない不正行為も確実に検知することによ
り、信頼性の高い不正行為の検出が行える遊技台の不正
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パチンコ台や回胴遊技機(スロ
ットマシン,通称パチスロ)等の遊技場(ホール)に設
置されて使用される遊技台は、通常、ホールに備えられ
た取付台に、長方形枠状に形成された枠体(通称木枠)
が埋め込まれ、この枠体に、遊技パネル等を備えた扉体
が開閉自在に取り付けられ、この扉体が遊技台の正面部
を構成するようになっている。
【0003】枠体は、通常、ホールの取付台の両面に多
数が隣接して列設され、枠体に取り付けられた扉体を開
扉することによって遊技台の内部を開くことができる。
ホールの作業者は、扉体を開扉することにより、必要な
作業(例えば、遊技球や遊技メダルの払出し量の設定,
変更、遊技台の修理,調整等)が行えるようになってい
る。そして、扉体は、通常、ホールの営業中は鍵がかけ
られて枠体側に施錠され、鍵を持ったホールの作業者で
なければ開扉できないようになっている。
【0004】ところが、最近のパチンコやスロットマシ
ン等の遊技機では、最新技術を駆使した各種の部品や装
置が隙間なく組み込まれ、遊技台構造に余分な空間がほ
とんど存在しないことから、扉体の施錠構造は比較的簡
易な構造となっている。このため、遊技台の扉体を無断
で解錠,開扉して、遊技球やメダルを不正に払い出そう
とする者があった。
【0005】特に最近では、大量の遊技球を自動的,継
続的に払い出すための特殊な小型装置(通称「裏RO
M」)を遊技台内部に取り付ける者もおり、悪質な場合
には、ホール営業中にも拘わらず集団で扉体を開扉して
小型装置を仕掛けることまで行われることがあり、遊技
台における扉体の不正開扉の防止はきわめて重要な課題
となっている。
【0006】そこで、遊技台の簡易な施錠構造を補いつ
つ、狭い設置スペース内で有効に扉体の不正開扉の防止
を図る手段として、これまでは、遊技台の開扉を検出す
る開閉センサを備えた開扉検出装置を設けることが提案
されている。このような従来の開扉検出装置は、通常、
マイクロスイッチ等からなる開閉センサを遊技台の扉体
取付部分に配設し、扉体の開扉によって信号を出力さ
せ、これによって扉体の開閉を検出して、その結果をホ
ール側に報知するようにしたものである。
【0007】例えば、マイクロスイッチからなる開閉セ
ンサは、扉体が閉扉されることによりスイッチが押圧さ
れてONとなり、接続された制御部において「閉扉(正
常)」と判断され、一方、扉体が開扉されると、スイッ
チが開放されてOFFとなり、制御部において「開扉
(不正)」と判断されるようになっている。そして、制
御部において「開扉(不正)」が検出されると、遊技台
内外の報知手段に信号が出力され、ホール側に不正開扉
が報知されるようになっている。
【0008】このような従来の開扉検出装置によれば、
遊技台の施錠が破られて扉体が不正に開扉されると、開
閉センサの信号によりホール側にそれが報知されるの
で、不正者をその場で発見できるか、又は不正が行われ
た遊技台を直ちに特定することができ、しかも、開閉セ
ンサはマイクロスイッチ等の簡易かつ小型の装置からな
るので、遊技台の狭いスペース内にも設置可能で、従来
の簡易な施錠構造を補完しつつ、遊技台の不正な開扉に
よる遊技球の払出しを防止することが可能であった。
【0009】なお、このような開扉検出に用いられるセ
ンサとしては、マイクロスイッチ等による機械的スイッ
チの他、LEDとフォトカプラからなる光センサやホー
ル素子と磁石を備えた磁石センサ等、扉体の開閉によっ
て一定の信号を発生させるセンサであれば開閉センサと
して用いることが可能であった。このような開閉センサ
を用いた遊技台の不正検出装置としては、例えば、特開
平10−179895号公報に記載の「遊技施設におけ
る不正防止装置」が知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
扉体の開閉検出に用いられるセンサは、一般に、扉体の
開閉によりON/OFFされて発生する電気信号が、コ
ネクタや接続回路を介して制御部や警報部に出力される
ため、コネクタや接続回路に接続異常(断線又はショー
ト)が発生するとセンサとして機能しなくなってしまう
とともに、そのような接続異常が生じたこと自体が発見
し難いという問題があった。
【0011】すなわち、従来の開閉センサでは、センサ
内の回路あるいはセンサと制御部の接続回路が断線又は
ショートしたとしても、制御部に出力される電気信号は
ON又はOFFのままとなるだけなので、実際に遊技台
内のコネクタや接続回路の断線部分,ショート部分を目
視等によって確認しない限り、センサが正常に機能して
いるのか断線又はショートしているのかの判別はつかな
かった。このため、従来の開扉検出装置では、開閉セン
サの接続回路が不正に断線又はショートされた場合で
も、ホール側ではそれに気づかず、以後センサとして機
能していないにも拘わらずそれが発見できず、不正な開
扉が容易に繰り返されてしまうという事態の発生するお
それがあった。
【0012】通常、パチンコやスロットマシン等の遊技
場では、各ホールで平均300代前後の非常に多くの遊
技台が設置されており、開閉センサと制御部をつなぐコ
ネクタ,接続回路も遊技台の数だけ存在している。この
ため、各ホールですべての遊技台についてセンサが接続
異常なく正常に機能しているとは限らず、現実に、セン
サの接続異常に起因した不正行為は少なからず発生して
いる。
【0013】また、このような扉体の開扉によって信号
を発する開閉センサでは、不正な開扉と正常な開扉との
判別ができず、ホール側で不正行為による開扉のみを発
見することができないという問題も発生した。通常、パ
チンコ台やスロットマシンを設置したホールでは、遊技
玉の補給や玉詰まりの除去等、正常な業務としてホール
側の作業者による扉体の解錠,開扉が行われ、必要な点
検,修理等の作業が繰り返し行われる。
【0014】ところが、従来の開閉センサでは、扉体の
開扉が「正常」であるか「異常」であるかに拘わらず、
単に「開扉」されたことを検知するだけなので、遊技台
を正常に稼働させるために必要不可欠な「正常」な開扉
についても、「開扉」すなわち「異常」としてホール側
に報知されていた。
【0015】このため、従来の開扉検出装置では、ホー
ル作業者による「正常」な開扉と不正行為者による「異
常」な開扉とが区別できず、これを正確に把握するため
には、警報が報知されるたびに該当の遊技台まで行って
確認しなければならず、現実には、不正行為に基づく
「異常」な開扉であるにも拘わらず、通常業務に基づく
「正常」な開扉であると判断され見逃されてしまうとい
った事態も生じていた。
【0016】一方、遊技台に対する人為的な不正行為を
考えた場合、施錠を解除して扉体を正面から開扉する場
合だけでなく、遊技台の取付台(島)の上部や幕板部分
から不正行為を行うことも可能である。このため、遊技
台に対する不正防止手段としては、単に扉体の開扉を検
出するのみならず、開扉の有無に拘わらず遊技台内部に
侵入する人体の存在を検出する人体センサを設けること
が必要である。特に、パチンコ台においては、幕板部分
は玉補給システムの関係から開閉センサが取り付けられ
ない構造となっており、遊技台内部への侵入を検知する
人体センサはきわめて有効な不正防止手段となり得る。
【0017】ただし、単にこのような人体検出センサを
設けても、扉体の開閉を検出する開閉センサが有効に機
能し、扉体の開閉及び接続異常が判別できない限り、遊
技台のセキュリティ管理としては不十分であった。人体
センサとは、遊技台の扉体内部における人体の存在を検
出するものであるから、例えば、ホールの作業者が業務
として扉体を開扉した場合でも「人体あり(異常)」と
判断してしまうので、これだけでは、不正検出手段とし
ては不十分であった。
【0018】すなわち、人体センサについては、開閉セ
ンサが「開扉」に加えて開閉センサの「接続異常(断線
又はショート)」を判断できるとともに、「正常」な開
扉と「異常」な開扉を的確に判別できる場合に、人体セ
ンサを設けることによって、開閉センサを補完して「開
扉」以外の不正を検知,防止し得る手段として有効に機
能するものである。
【0019】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、扉体の開
扉だけでなく、扉体の開閉センサ(接続回路)が断線又
はショートした場合に直ちにそれを検知するとともに、
扉体の開扉が不正によるものか否かも的確に判別し、さ
らに、開扉によらない不正行為も確実に検知することに
より、信頼性の高い不正行為の検出が行える遊技台の不
正検出装置の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載の不正検出装置は、開閉自在な扉
体を有する遊技台に備えられ、前記扉体の開閉によって
開閉信号を発生する開閉センサと、この開閉センサから
接続回路を介して開閉信号を入力して前記扉体の開閉を
検出する制御部と、この制御部からの信号により外部に
所定の警報を行う警報部とを備えた不正検出装置であっ
て、前記制御部が、前記開閉センサ又は前記接続回路の
断線又はショートを検出するとともに、前記警報部が、
この制御部の検出結果に基づき所定の不正警報を行う構
成としてある。
【0021】このような構成からなる本発明の遊技台の
不正検出装置によれば、開閉センサの信号により扉体の
開扉を検出する制御部が、開閉センサ又は接続回路の断
線及びショートを検出するとともに、その結果が警報部
の警報として外部に報知される。これにより、本発明の
不正検出装置では、例えば、不正行為者によって開閉セ
ンサ又は接続回路が不正に断線又はショートされたとし
ても、制御部において断線又はショート信号が検出され
るため、不正行為があったことが直ちにホール側に判明
する。
【0022】このため、本発明では、従来の遊技台のよ
うに実際に遊技台内のコネクタや接続回路の断線部分,
ショート部分を確認することなく、開閉センサが正常に
機能しているか否かを判別でき、開閉センサの接続回路
が不正に断線又はショートされていることに気づかずに
不正な開扉が容易に繰り返されてしまうといった事態を
確実に防止することができる。
【0023】また、特に請求項2では、前記開閉信号及
び/又は前記ショートと前記断線とが異なる信号からな
り、前記制御部が、前記扉体の開扉と、ショート及び断
線とを区別して検出する構成としてある。
【0024】このような構成からなる本発明の遊技台の
不正検出装置によれば、開閉センサの接続回路がショー
ト又は断線された場合に、扉体の開扉とは異なる信号が
発生して制御部でこれを検出するようにしてあるので、
扉体の開扉とショート又は断線の別を確実に判別するこ
とができる。これにより、ホール側では、遊技台の不正
警報があった場合に、その不正が扉体の開扉なのか接続
回路のショート又は断線なのかを的確に把握できるの
で、開扉又は接続異常に応じた対応措置を取ることが可
能となり、遊技台に対する不正行為により的確かつ有効
な防御措置を講ずることができる。
【0025】また、請求項3記載の不正検出装置は、前
記遊技台の各部における異常を検知する遊技台異常管理
手段を備え、前記制御部が、前記遊技台異常管理手段か
ら情報を入力して前記遊技台の異常を検出するととも
に、前記警報部が、この制御部の検出結果に基づき所定
の不正警報を行う構成としてある。
【0026】このような構成からなる本発明の遊技台の
不正検出装置によれば、開閉センサで検出された扉体の
開扉結果について、遊技台異常管理手段における遊技台
の異常、例えば稼働異常や遊技玉の計数異常等の検出結
果を加味することにより、扉体の開扉が、不正行為を目
的とした「異常」なものなのか、遊技玉の補給や玉詰ま
りの除去等、通常の業務としてホール側の作業者が行う
「正常」なものなのかを判別することができる。これに
より、ホール側では、遊技台に稼働異常や計数異常がな
い場合など、本来必要のない原因不明の「異常」な開扉
を的確に判別することができ、従来「異常」な不正開扉
であるにも拘わらず見逃されてしまっていたような事態
を確実に防止することができる。
【0027】一方、請求項4記載の不正検出装置は、前
記扉体の内面に配設され、当該扉体の開扉時及び前記遊
技台の裏側における人体の存在を検知する人体センサを
備え、前記制御部が、前記人体センサから信号を入力し
て前記扉体の開扉時及び前記遊技台の裏側に人体が存在
することを検出するとともに、前記警報部が、この制御
部の検出結果に基づき所定の不正警報を行う構成として
ある。
【0028】このような構成からなる本発明の遊技台の
不正検出装置によれば、人体センサによって扉体内部に
おける人体の存在を検出することができるので、扉体が
開扉される場合だけでなく、遊技台の取付台の上部や幕
板部分から手などを挿入して行われる遊技台内部への不
正行為についても検出することができ、特に、構造上開
閉センサが取り付けられない幕板部分における不正につ
いても有効に防止することができる。
【0029】このように、本発明では、開閉センサにお
ける「開扉」及び「接続異常(断線又はショート)」の
判断と、遊技台異常管理手段の情報に基づく「正常」な
開扉と「異常」な開扉の判別と相俟って、人体センサを
設けることによって、開閉センサを補完して「開扉」以
外の不正を検知して遊技台に対する不正行為を万全に防
止することができる。
【0030】そして、請求項5では、前記制御部が、前
記扉体が開扉され若しくは前記接続回路が断線又はショ
ーとされた場合であって、前記遊技台に異常がない場合
に不正行為と判定し、前記警報部が、この判定結果に基
づいて所定の不正警報を行う構成としてある。
【0031】このような構成からなる本発明の遊技台の
不正検出装置によれば、開閉センサからの信号により扉
体の「開扉」(又は「ショート」,「断線」)が検出さ
れた場合でも、遊技台異常管理手段の情報に基づく遊技
台の異常結果に応じて、遊技玉の補給や玉詰まりの除去
等、通常の業務としてホール側の作業者が開扉作業を行
う必要がある場合には「正常」と判断し、遊技台の稼働
状況や計数状況に異常がない場合にだけ当該「開扉」を
「異常」と判断し、不正警報が行われる。これによっ
て、ホール側では、遊技台の稼働状況や計数状況に異常
がない場合の原因不明な「開扉」だけを「異常」として
判別し、的確な対応をとることができる。
【0032】一方、請求項6では、前記制御部が、前記
扉体が開扉されず若しくは前記接続回路が断線又はショ
ートされない場合であって、前記扉体内に人体が存在す
る場合に不正行為と判定し、前記警報部が、この判定結
果に基づいて所定の不正警報を行う構成としてある。
【0033】このような構成からなる本発明の遊技台の
不正検出装置によれば、開閉センサの信号により「開
扉」(又は「ショート」,「断線」)が検出されない場
合でも、人体センサで人体の存在が検知された場合には
「異常」と判断して不正警報が行われることになる。こ
れによって、ホール側では、扉体が「開扉」されない場
合であっても、遊技台の取付台の上部や幕板部分を介し
て行われる不正行為を「異常」として確実に検知するこ
とができ、特に、従来から開閉センサの取付けができな
かった幕板部分からの不正行為についても有効に防止す
ることができる。
【0034】そして、請求項7では、前記制御部が、前
記扉体が開扉され若しくは前記接続回路が断線又はショ
ートされた場合であって、前記遊技台に異常がない場合
に不正行為と判定するとともに、前記扉体が開扉されず
若しくは前記接続回路が断線又はショートされない場合
であって、前記扉体内に人体が存在する場合に不正行為
と判定し、前記警報部が、この判定結果に基づいて所定
の不正警報を行う構成としてある。
【0035】このような構成からなる本発明の遊技台の
不正検出装置によれば、遊技台の稼働状況や計数状況に
異常がない場合の原因不明な「開扉」だけを「異常」と
して判別すると同時に、扉体が「開扉」されない場合で
あっても、遊技台の取付台の上部や幕板部分を介して行
われる不正行為を「異常」として確実に検知することが
でき、不正行為に対する的確な対応と万全の防止を図る
ことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の遊技台の不正検出
装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。 [第一実施形態]まず、本発明の遊技台の不正検出装置
の第一実施形態について図1〜図4を参照して説明す
る。図1は、本発明の第一実施形態にかかる遊技台の不
正検出装置を示すブロック図であうる。
【0037】図2は、本実施形態にかかる不正検出装置
の開閉センサと制御部及び接続回路を示す回路図であ
る。図3は、本実施形態にかかる不正検出装置の制御部
における扉体の断線及び開扉又はショートの検出状態を
示す説明図である。また、図4は、本実施形態にかかる
不正検出装置により遊技台に対する不正を検出する場合
のフローチャート図である。
【0038】これらの図に示す本実施形態の不正検出装
置が備えられる遊技台は、パチンコ台や回胴遊技機(ス
ロットマシン,通称パチスロ)等の遊技機が、遊技場
(ホール)に設置されて使用される遊技台であり、本実
施形態ではパチンコ台の場合を例にとって説明する。
【0039】遊技台は、図示は省略するが、ホールに備
えられた取付台に枠体が埋設され、この枠体に扉体が開
閉自在に取り付けられて遊技台を構成している。取付台
は、遊技機の設置台で、通常、ホールに川の字状に複数
備えられており、内部は各種の装置や部品,配線等が配
設できるようになっている。取付台の外側両面には、長
方形枠状に形成された通称「木枠」と呼ばれる枠体が取
付台長手方向に沿って複数隣接した状態で埋め込まれて
いる。
【0040】そして、複数の各枠体にヒンジ等を介して
扉体が開閉自在に取り付けられており、この扉体を開扉
することによって取付台の内部を開くことができるよう
になっている。この扉体は、それぞれパチンコの遊技パ
ネル等を備えており、遊技台の正面部を構成し、また、
扉体には、施錠構造が遊技パネルの外縁部等に備えられ
て、枠体側に施錠されて開扉できないようになってい
る。
【0041】このような構成からなる遊技台に対して、
本実施形態の不正検出装置が備えられている。図1に示
すように、本実施形態の不正検出装置は、開閉センサ1
0,遊技台異常管理手段20,人体センサ30を備えた
センサ手段と、これらセンサ及び管理手段からの信号,
情報を検出,処理する制御部40と、制御部40からの
信号により外部に所定の警報を行う警報部50を有して
いる。
【0042】開閉センサ10は、扉体の開閉によってO
N/OFFされて所定の開閉信号を発生するセンサ手段
となっている。この開閉センサ10は、図2に示すよう
に、本実施形態では、マイクロスイッチ等からなるスイ
ッチ11と、補償抵抗12を備えており、スイッチ11
が遊技台の扉体取付部分に配設されて、扉体の開閉によ
りスイッチ11がON/OFFされ、開閉信号が制御部
40に出力されるようになっている。
【0043】具体的には、図2に示すように、開閉セン
サ10は、制御部40と接続回路を介して接続されてお
り、制御部40側の電源45から電圧VCCの電源が供給
されている。この電源45からの電流は、接続回路を介
してスイッチ11又は補償抵抗12を経由して制御部4
0へ流れるようになっている。
【0044】スイッチ11は、図示しない扉体の開閉に
応じてON/OFFされるスイッチであり、本実施形態
では、扉体が閉扉された状態では、スイッチ11が「O
FF(開)」となり、扉体が開扉されると、スイッチ1
1が押圧されて「ON(閉)」となるようになってい
る。
【0045】このような回路構成からなる開閉センサ1
0では、扉体が閉扉された状態(図2に示す状態)で
は、スイッチ11は「OFF(開)」となっており、電
源45からの電流は補償抵抗12を経由して制御部40
に流れ、このときの制御部40における電圧はVR1とな
る(図3参照)。
【0046】一方、扉体が開扉されると、スイッチ11
が扉体に押圧されて「ON(閉)」となり、電源45か
らの電流は、補償抵抗12を経由せずスイッチ11を経
由して制御部40に流れるので、このときの制御部40
における電圧は、VR1より小さいV0となる(図3参
照)。そして、このような開閉センサ10から出力され
る信号電圧が制御部40の後述する二つの比較器41,
42で比較,判定され、判定結果に応じた信号が出力さ
れるようになっている。
【0047】なお、この開閉センサ10に備えられる開
閉スイッチ11は、マイクロスイッチ等の簡易かつ小型
のスイッチ装置を採用することにより、遊技台の狭いス
ペース内でも他の部品,装置と干渉することなく設置す
ることができる。また、このような開閉センサ10を構
成するセンサとしては、マイクロスイッチの他、扉体の
開閉によって一定の信号を発生させるセンサであれば開
閉センサとして用いることが可能である。
【0048】制御部40は、上述した開閉センサ10に
電源供給する電源45と、二つの比較器41,42を備
えている。比較器41,42は、図2に示すように、基
準電圧VR1を発生する基準電圧発生器41a,42aが
それぞれ接続されており、この基準電圧VR1と開閉セン
サ10からの信号電圧を比較するようになっている。
【0049】ここで、比較器41は基準電圧VR1と開閉
センサ10からの信号電圧を比較して、開閉センサ10
からの信号電圧が基準電圧VR1より高い場合に、所定の
信号を出力するようになっている。一方、比較器42は
基準電圧VR1と開閉センサ10からの信号電圧を比較し
て、開閉センサ10からの信号電圧が基準電圧VR1より
低い場合に所定の信号を出力するようになっている。
【0050】以上のような二つの比較器41,42を備
えた制御部40と開閉センサ10により構成される不正
検出装置においては、遊技台の扉体が閉扉されている状
態(図2に示す状態)では、スイッチ11は「OFF
(開)」となっているので、電源45からの電流は補償
抵抗12を経由して制御部40に流れる。このときの電
圧はVR1となり、基準電圧VR1と一致するので、比較器
41,42は、いずれも信号を出力しない(図3参
照)。
【0051】一方、扉体が開扉されると、スイッチ11
が扉体に押圧されて「ON(閉)」となるので、電源4
5からの電流は、補償抵抗12を経由せずスイッチ11
を経由して制御部40に流れることになる。そして、こ
のときの電圧は、VR1より小さいV0となるので(図3
参照)、この場合には、比較器41は出力せず、比較器
42から所定の信号が出力されることになる。
【0052】さらに、このような検出装置では、開閉セ
ンサ10及び開閉センサ10と制御部40の接続回路に
接続異常(ショート又は断線)が生じた場合にも、比較
器41又は42から信号が出力されるようになってい
る。例えば、開閉センサ10と制御部40を接続する接
続回路がショート(短絡)した場合、電源45からの電
流は開閉センサ10を通らずに短絡した接続回路を経由
して制御部40に流れるので、このときの電圧は、開閉
センサ10からの開扉信号の場合と同様、V0となる
(図3参照)。従って、この場合、比較器41は信号を
出力しないが、比較器42から所定の信号が出力される
ことになる。
【0053】一方、開閉センサ10と制御部40を接続
する接続回路が断線した場合には、電源45の電圧がそ
のまま制御部40にかかるので、このときの電圧は、V
R1より大きいVCCとなる(図3参照)。従って、この場
合には、比較器42は信号を出力しないが、比較器41
から所定の信号が出力される。なお、この電圧の変化
は、開閉センサ10と制御部40をつなぐ接続回路の場
合だけでなく、開閉センサ10の内部回路自体がショー
ト又は断線した場合も同様である。
【0054】このように、本実施形態の開閉センサ10
と制御部40により構成される不正検出装置によれば、
扉体の開閉のみならず、開閉センサ10又は開閉センサ
10と制御部40の接続回路にショート又は断線が生じ
た場合にも、所定の信号が出力されることになる。これ
により、後述する警報部50の警報によって、扉体が開
扉された場合だけでなく、開閉センサ10の接続異常が
生じた場合にも警報が外部に報知されることになる。
【0055】そして、この制御部40には、開閉センサ
10に加えて、遊技台異常管理手段20及び人体センサ
30が接続されている。遊技台異管理手段20は、遊技
台の各部を常に監視し、遊技台各部の正常,異常の有無
を集中管理する異常管理手段である。この遊技台異常管
理手段20により、例えば、遊技台の稼働状態,計数状
態が監視され、遊技玉の不足や補給異常,アウト玉の詰
まり等の稼働異常,計数異常が発生した場合には、ホー
ル側にそれが報知されるようになっている。
【0056】なお、この遊技台異常管理手段20として
は、遊技台各部に配設される公知のセンサや、センサか
らの信号を入力して異常の有無を検出,処理する制御手
段、制御手段からの信号により外部に異常を報知する報
知手段等により構成された、一般に遊技場における遊技
台の異常管理に使用されている異常集中管理装置を用い
ることができる。
【0057】この場合、制御部40への異常情報の出力
は、異常集中管理装置の制御手段を経由して出力するこ
ともでき、遊技台各部に配設された各異常センサから直
接異常信号を制御部40に出力することもできる。従っ
て、本実施形態の遊技台異常管理手段20は、遊技場に
備えられている異常集中管理装置全体であってもよく、
遊技台の各部に配設された各異常センサであってもよ
い。
【0058】そして、本実施形態では、この遊技台異常
管理手段20において稼働異常,計数異常等の異常が検
知された場合に、遊技台異常情報が制御部40に出力さ
れるようになっている。制御部40では、遊技台異常管
理手段20から遊技台異常情報が入力されることにより
遊技台の異常を検出し、後述する警報部に所定の不正警
報を行うよう信号を出力するようになっている。
【0059】本実施形態では、上述した開閉センサ10
からの開扉信号が入力されるか又は接続回路の断線又は
ショート信号が入力された場合であって、遊技台異常管
理手段20からの遊技台異常情報が出力されない場合
に、制御部40において不正行為が行われたと判断し
て、警報部50に所定の警報信号を出力するようになっ
ている。
【0060】一方、開閉センサ10からの開扉信号が入
力された場合でも、遊技台異常管理手段20から遊技台
異常情報が出力された場合には、制御部40では、遊技
台の点検,修理等の「正常」な開扉と判断され、警報部
50には警報信号は出力されない。なお、上述したよう
に、本実施形態では、制御部40において接続回路の断
線と扉体の開扉及びショートとは別々に検出されるの
で、制御部40が遊技台異常管理手段20から遊技台異
常情報を入力した場合でも、断線が検出された場合に
は、「異常」と判断することもできる。
【0061】人体センサ30は、遊技台の扉体の内面に
配設されて、扉体の開扉時及び遊技台の裏側における人
体の存在を検知するセンサで、人体を検知した場合に、
それをホール側に報知するセンサとなっている。そし
て、本実施形態では、人体センサ30が扉体裏側に人体
の存在を検知すると、人体信号を発生し制御部40に出
力するようになっている。
【0062】制御部40では、人体センサ30から人体
信号を入力して扉体の開扉時及び扉体の裏側に人体が存
在することを検出するとともに、後述する警報部に所定
の不正警報を行うよう信号を出力するようになってい
る。なお、人体センサ30としては、扉体の内側に侵入
してきた人体を検知できるセンサであればどのような構
成のものであってもよく、通常は、遠赤外線又は近赤外
線によるセンサがある。
【0063】そして、本実施形態では、上述した開閉セ
ンサ10からの開扉信号が入力されず又は接続回路の断
線又はショート信号が入力されない場合であって、人体
センサ30からの人体信号が出力された場合には、遊技
台に異常がない限り、制御部40において不正行為が行
われたと判断され、警報部50に所定の警報信号を出力
するようになっている。なお、開閉センサ10から開扉
信号が入力されずに人体センサ30で人体が検知された
場合に、原因不明の人体の検知と判断して、遊技台異常
管理手段20における異常検知の有無に拘わらず、制御
部40で「異常」と判断するようにしてもよい。
【0064】一方、開閉センサ10からの開扉信号が入
力されず又は接続回路の断線又はショート信号が入力さ
れない場合で、人体センサ30からも人体信号が出力さ
れない場合には、制御部40は不正行為はないと判断し
て、警報部50には警報信号は出力されない。
【0065】警報部50は、制御部40における検出結
果に基づいて出力される警報信号によって外部に所定の
警報を行う不正報知手段である。ここで、本実施形態で
は、上述したように、警報部50は、制御部40の検出
結果に基づき、遊技台の扉体が開扉され又は開閉センサ
10や接続回路が断線又はショートされた場合であっ
て、遊技台に異常がない場合に所定の不正警報を行うよ
うになっている。また、警報部50は、扉体が開扉され
ず又は開閉センサ10や接続回路が断線又は、ショート
されない場合であっても、扉体に人体が存在する場合に
所定の不正警報を行うようになっている。
【0066】なお、警報部50としては、外部に不正開
扉や接続異常,内部侵入等の不正があったことを報知で
きるものであればどのような手段であってもよく、例え
ば、ランプの点灯,ブザーによる警告音の発生,端末デ
ィスプレイへの表示等、どのような手段でもよい。
【0067】また、警報部50は、制御部40と接続さ
れている限り、いずれの箇所に設けることもでき、例え
ば、遊技台の正面パネル等のランプをそのまま報知手段
としてもよいし、別途警告用のランプ,ブザーを設ける
こともでき、取付台の内部の配線を経由して、遊技者に
わからないホール側の事務所や端末等において不正を報
知するようにしてもよい。
【0068】次に、このような構成からなる本実施形態
の不正検出装置を備えた遊技台の不正検出動作について
図4を参照しつつ説明する。まず、本実施形態の不正検
出装置のシステムを起動し不正行為の監視を開始する
(ステップ41)。通常、この監視システムはホールの
営業開始とともに遊技台のシステムと同時に起動される
が、セキュリティ管理の万全を図るためには、不正監視
システムについては、遊技台の起動の有無に拘わらず2
4時間体制で監視することも望ましい。
【0069】監視システムが開始すると、まず、開閉セ
ンサ10と制御部40の接続回路の接続異常及び扉体の
開扉が判断される(ステップ42,43)。すなわち、
開閉スイッチ10側から制御部40に入力される信号の
電圧が基準電圧VR1より大きい場合には、比較器41に
よって「断線」と判断され(ステップ42)、信号が出
力される。また、開閉スイッチ10側からの電圧が基準
電圧VR1より小さい場合には比較器42で「ショート又
は開扉」と判断されて(ステップ43)、信号が出力さ
れる。
【0070】このように、制御部40の比較器41,4
2から信号が出力された場合には、遊技台異常管理手段
20において遊技台の異常が検知されたか否かが判断さ
れる(ステップ44)。そして、遊技台に異常がない場
合には、原因不明の開扉,ショート又は断線となり、警
報部50に不正信号が出力され、所定の不正警報が行わ
れる(ステップ45)。
【0071】一方、ステップ42,43で「断線」及び
「ショート又は開扉」のいずれも検知されなかった場合
には、遊技台の扉体内部に人体の存在があるか否かが判
断される(ステップ46)。そして、人体の存在が検知
された場合には、遊技台に異常がない限り、原因不明の
人体が存在することとなり、警報部50により不正警報
が行われる(ステップ45)。このように不正警報が行
われることにより(ステップ45)、通常の業務とは異
なる明らかな「不正行為」が行われていることがホール
側に報知されることになる。
【0072】これに対し、ステップ44で、扉体の開扉
又は接続回路の断線,ショートがある場合であっても、
遊技台に異常ありと判断された場合には、遊技台の点
検,修理等の業務による「正常」な開扉と判断して、不
正警報は行われない(ステップ47)。なお、この場
合、扉体の開扉あるいは接続回路の異常(断線又はショ
ート)については制御部40で検出されているので、不
正警報と異なる報知を行うことによって、ホール側に扉
体の開扉や接続異常の発生を知らせることができること
が勿論である。
【0073】同様に、ステップ46で、扉体裏側に人体
が検知された場合でも、遊技台に異常ありと判断された
場合には、点検,修理のための作業者の存在が検知され
たもので「異常なし」と判断され、不正警報は行われな
い(ステップ47)。そして、以上の不正監視が、監視
システムが終了されない限り継続して行われ、遊技台の
不正行為が監視されることになる。
【0074】以上説明したように、本実施形態の遊技台
の不正検出装置によれば、まず、開閉センサ10からの
信号を検出する制御部40が、開閉センサや接続回路の
断線又はショートを検出して、その結果が警報部50に
より外部に報知されるので、不正行為者により開閉セン
サ10の接続回路が不整に断線又はショートされたとし
ても、制御部40でそれが検出されるため、直ちに不正
行為があったことが判明する。
【0075】これにより、従来の遊技台のように実際に
遊技台内のコネクタや接続回路の断線部分,ショート部
分を確認することなく、開閉センサが正常に機能してい
るか否かが判別できるので、開閉センサの接続回路が不
整に断線又はショートされていることに気づかずに不正
な開扉が容易に繰り返されてしまうという事態を確実に
防止することができる。
【0076】また、本実施形態では、開閉センサ10で
検出された扉体の開扉結果について、遊技台異常管理手
段20における遊技台の稼動状況等の異常検出結果を加
味して制御部40で判断するようにしているので、扉体
の開扉が、不正行為を目的とした「異常」なものなの
か、遊技玉の補給や玉詰まりの除去等、異常の業務とし
てホール側の作業者が行う「正常」なものなのかを判別
することができる。これによって、ホール側では、遊技
台に特に異常がない場合における原因不明の開扉を把握
することができ、これまで原因不明の「異常」な不正開
扉であるにも拘わらず見逃されてしまっていたようなこ
とも確実に防止できる。
【0077】さらに、本実施形態では、人体センサ30
によって扉体内部における人体の存在を検出することが
できるので、扉体が開扉される場合だけでなく、遊技台
の取付台の上部や幕板部分から手などを挿入して行われ
る遊技台内部への不正行為についても確実に検出するこ
とができ、特に、構造上開閉センサが取り付けられない
幕板部分における不正についても有効に防止することが
できる。
【0078】このように、本実施形態にかかる遊技台の
不正検出装置では、開閉センサ10における「開扉」及
び「接続異常(断線又はショート)」の判断と、遊技台
異常管理手段20による「正常」な開扉と「異常」な開
扉の判別、さらには、人体センサ30での人体の検知を
設けることによって、開閉センサを補完して「開扉」以
外の不正を検知して遊技台に対する不正行為を万全に防
止することができる。
【0079】[第二実施形態]次に、本発明の不正検出
装置付き遊技台の第二実施形態について図5〜図6を参
照して説明する。図5は、本発明の第二実施形態にかか
る不正検出装置の開閉センサと制御部及び接続回路を示
す回路図である。また、図6は、本実施形態にかかる不
正検出装置の制御部における扉体の断線,開扉及びショ
ートの検出状態を示す説明図である。
【0080】これらの図に示す本実施形態の不正検出装
置付き遊技台は、上述した第一実施形態の変実施形態で
あり、第一実施形態では、制御部40において断線信号
とショート信号及び開扉信号の二つを区別して検出して
いたのに対し、本実施形態では、扉体の開扉信号と接続
回路のショート信号と断線信号とをそれぞれ区別して検
出するようにしたものである。従って、他の構成部分に
ついては、第一実施形態の場合と同様となっており、同
様の構成部分については、第一実施形態と同一の符号を
付し詳細な説明は省略する。
【0081】具体的には、図5に示すように、本実施形
態の開閉センサ10は、第一実施形態の場合と同様、制
御部40と接続回路を介して接続されており、制御部4
0側の電源45から電圧VCCの電源が供給されている。
この電源45からの電流は接続回路を介してスイッチ1
3又は補償抵抗12を経由して制御部40へ流れるよう
になっている。そして、本実施形態のスイッチ13は、
扉体の開閉に応じてON/OFFされるスイッチであ
り、このスイッチ13には抵抗R2が接続してある。
【0082】これにより、本実施形態の開閉センサ10
では、扉体が開扉されると、スイッチ13が扉体に押圧
されて「ON(閉)」となり、電源45からの電流は、
抵抗R2を経由して制御部40に流れるので、このとき
の電圧は、VR1より小さくV0より大きいVR2となる
(図6参照)。そして、このような開閉センサ10から
出力される電圧信号が制御部40の三つの比較器41,
43,44で比較、判定され、判定結果に応じた信号が
出力されるようになっている。
【0083】すなわち、本実施形態の制御部40は、開
閉センサ10に電源供給する電源45と、三つの比較器
41,43,44を備えている。比較器41は、第一実
施形態と同様のもので、基準電圧VR1を発生する基準電
圧発生器41aが接続されており、この基準電圧VR1と
開閉センサ10からの信号電圧を比較するようになって
いる。一方、比較器43、44は、基準電圧VR2を発生
する基準電圧発生器43a,44aが接続されており、
この基準電圧VR2と開閉センサ10からの信号電圧を比
較するようになっている。
【0084】ここで、比較器41については、第一実施
形態の場合と同様、基準電圧VR1と開閉センサ10から
入力される電圧を比較して、開閉センサ10からの電圧
が基準電圧VR1より高い場合に、所定の信号を出力する
ようになっている。これに対し、比較器43は、基準電
圧VR2と開閉センサ10から入力される電圧を比較し
て、開閉センサ10からの電圧が基準電圧VR2と一致す
る場合に所定の信号を出力するようになっている。さら
に、比較器44は、基準電圧VR2と開閉センサ10から
入力される電圧を比較して、開閉センサ10からの電圧
が基準電圧VR2より低い場合に所定の信号を出力するよ
うになっている。
【0085】このような三つの比較器41,43,44
を備えた制御部40と開閉センサ10により構成される
本実施形態の不正検出装置では、まず、扉体が開扉され
ると、スイッチ13が扉体に押圧されて「ON(閉)」
となるので、電源45からの電流は、抵抗R2を経由し
て制御部40に流れる。そして、このときの電圧は、V
R1より小さくV0より大きいVR2となるので(図6参
照)、この場合、比較器41,44は出力せず、比較器
43から所定の信号が出力されることになる。
【0086】一方、開閉センサ10と制御部40を接続
する接続回路が断線すると、電源45の電流はそのまま
制御部40に流れるので、このときの電圧は、VR1より
大きいVCCとなる(図6参照)。従って、この場合に
は、比較器43,44は信号を出力しないが、第一実施
形態と同様に、比較器41から所定の信号が出力され
る。
【0087】これに対し、開閉センサ10と制御部40
を接続する接続回路がショートした場合には、電源45
からの電流は開閉センサ10を通らずに接続回路を経由
して制御部40に流れるので、このときの電圧は、開扉
信号VR2より小さいV0となる(図6参照)。従って、
この場合には、比較器41、43は信号を出力しない
が、比較器44から所定の信号が出力されることにな
る。なお、以上の電圧の変化は、開閉センサ10と制御
部40をつなぐ接続回路の場合だけでなく、開閉センサ
10の内部回路自体がショート又は断線した場合も同様
である。
【0088】これにより、本実施形態の制御部40と開
閉センサ10で構成される不正検出装置においては、扉
体の開閉信号と、開閉センサ10や接続回路のショート
信号及び断線信号とがそれぞれ異なる信号となり、制御
部40の三つの比較器41,43,44において、これ
ら扉体の開扉と、接続回路のショート及び断線との別を
検出することができる。
【0089】このように本実施形態にかかる遊技台の不
正検出装置では、開閉センサ10や接続回路がショート
又は断線された場合に、制御部40において扉体の開扉
信号と異なるショート信号及び断線信号を発生してこれ
を検出するようにしてあるので、扉の開扉とセンサ回路
のショーと及び断線の別をそれぞれ確実に判別すること
ができる。これにより、ホール側では、遊技台の不正警
報があった場合に、その不正が扉体の開扉によるものな
のか接続回路のショート又は断線によるものなのかを的
確に把握でき、開扉及び接続異常に応じた各別の対応措
置を取ることが可能となり、遊技台に対する不正行為に
より的確かつ有効な防御措置を講ずることができる。
【0090】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明は上述した第一及び第二実施形態に示すものに限定
されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種
々の変更実施が可能であることは言うまでもない。例え
ば、上記実施形態では、いずれもパチンコ遊技台に適用
した場合であるが、本発明の遊技台はパチンコ遊技台に
限られず、回胴遊技機(スロットマシン)やアレンジホ
ール,雀球等の遊技台にも適用することができる。すな
わち、本発明は、枠体と、枠体に開閉自在に取り付けら
れた扉体とを備えて、扉体の不正開扉を防止する必要の
あるすべての遊技台にできるものである。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明の遊技台の不
正検出装置によれば、扉体の開扉だけでなく、扉体の開
閉センサが断線又はショートした場合にも直ちにそれを
検知するとともに、不正による開扉か否かも的確に判断
し、さらに、開扉による以外の不正行為も確実に検知す
ることにより、信頼性の高い不正行為の検出を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかる遊技台の不正検
出装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一実施形態にかかる不正検出装置の
開閉センサと制御部及び接続回路を示す回路図である。
【図3】本発明の第一実施形態にかかる不正検出装置の
制御部における扉体の断線及び開扉又はショートの検出
状態を示す説明図である。
【図4】本発明の第一実施形態にかかる不正検出装置に
より遊技台に対する不正を検出する場合のフローチャー
ト図である。
【図5】本発明の第二実施形態にかかる不正検出装置の
開閉センサと制御部及び接続回路を示す回路図である。
【図6】本発明の第二実施形態にかかる不正検出装置の
制御部における扉体の断線,開扉及びショートの検出状
態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 開閉センサ 11 開閉スイッチ 12 補償抵抗 20 遊技台異常管理手段 30 人体センサ 40 制御部 41 比較器 41a 基準電圧発生器 42 比較器 42a 基準電圧発生器 43 比較器 43a 基準電圧発生器 44 比較器 44a 基準電圧発生器 45 電源 50 警報部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉自在な扉体を有する遊技台に備えら
    れ、前記扉体の開閉によって開閉信号を発生する開閉セ
    ンサと、この開閉センサから接続回路を介して開閉信号
    を入力して前記扉体の開閉を検出する制御部と、この制
    御部からの信号により外部に所定の警報を行う警報部
    と、を備えた不正検出装置であって、 前記制御部が、前記開閉センサ又は前記接続回路の断線
    又はショートを検出するとともに、 前記警報部が、この制御部の検出結果に基づき所定の不
    正警報を行うことを特徴とする遊技台の不正検出装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉信号及び/又は前記ショートと
    前記断線とが異なる信号からなり、 前記制御部が、前記扉体の開扉と、ショート及び断線と
    を区別して検出する請求項1記載の遊技台の不正検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記遊技台の各部における異常を検知す
    る遊技台異常管理手段を備え、 前記制御部が、前記遊技台異常管理手段から情報を入力
    して前記遊技台の異常を検出するとともに、 前記警報部が、この制御部の検出結果に基づき所定の不
    正警報を行う請求項1又は2記載の遊技台の不正検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記扉体の内面に配設され、当該扉体の
    開扉時及び前記遊技台の裏側における人体の存在を検知
    する人体センサを備え、 前記制御部が、前記人体センサから信号を入力して前記
    扉体の開扉時及び前記遊技台の裏側に人体が存在するこ
    とを検出するとともに、 前記警報部が、この制御部の検出結果に基づき所定の不
    正警報を行う請求項1,2又は3記載の遊技台の不正検
    出装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部が、前記扉体が開扉され若し
    くは前記接続回路が断線又はショーとされた場合であっ
    て、前記遊技台に異常がない場合に不正行為と判定し、 前記警報部が、この判定結果に基づいて所定の不正警報
    を行う請求項3又は4記載の遊技台の不正検出装置。
  6. 【請求項6】 前記制御部が、前記扉体が開扉されず若
    しくは前記接続回路が断線又はショートされない場合で
    あって、前記扉体内に人体が存在する場合に不正行為と
    判定し、 前記警報部が、この判定結果に基づいて所定の不正警報
    を行う請求項4又は5記載の遊技台の不正検出装置。
  7. 【請求項7】 前記制御部が、前記扉体が開扉され若し
    くは前記接続回路が断線又はショートされた場合であっ
    て、前記遊技台に異常がない場合に不正行為と判定する
    とともに、前記扉体が開扉されず若しくは前記接続回路
    が断線又はショートされない場合であって、前記扉体内
    に人体が存在する場合に不正行為と判定し、 前記警報部が、この判定結果に基づいて所定の不正警報
    を行う請求項4,5又は6記載の遊技台の不正検出装
    置。
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