JP2000140376A - 遊技機の不正開扉検知装置 - Google Patents

遊技機の不正開扉検知装置

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JP2000140376A
JP2000140376A JP10324005A JP32400598A JP2000140376A JP 2000140376 A JP2000140376 A JP 2000140376A JP 10324005 A JP10324005 A JP 10324005A JP 32400598 A JP32400598 A JP 32400598A JP 2000140376 A JP2000140376 A JP 2000140376A
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Kuniyoshi Sonoda
邦義 園田
Satoru Noguchi
哲 野口
Fumitake Suzuki
文武 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉体が不正に開扉されることを確実に検知す
るとともに、検知手段の改変、破壊なども直ちに検知し
て、扉体の開閉による不正行為を確実に防止する。 【解決手段】 扉体6のガラスの裏面側に、共振周波数
foで共振するシート形状の共振回路10をステッカー
のように付着し、対向する他の遊技機に共振周波数fo
を発振するコルピツ型自励式発振器12を配設してお
き、扉体の不正開扉時に発振器と共振器との間の距離が
長くなって、共振により低下していた発振器の共振周波
数foでの発振強度が高くなることを検知することによ
り扉体の不正開扉を検知する構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、枠体に対して開
閉自在に扉体が取り付けられてなるパチンコや回胴遊技
機(スロットマシン)等の遊技機に関し、特に扉体が不
正に開扉されることを確実に検知するとともに、検知手
段の改変、破壊などが行われても直ちにそれを検知し、
扉体の開扉による不正行為を確実に防止し、さらに、扉
体の開扉と閉扉の別も検出することが可能となる不正開
扉検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ台や回胴遊技機(スロットマシ
ン、通常パチスロ)等のホールなど遊技場に設置されて
使用される遊技機は、通常、ホールに川の字状に設置さ
れた取付台に、長方形枠状に形成された枠体(通称木
枠)が埋め込まれ、この枠体に、遊技機パネルなどを備
えた扉体が開閉自在に取り付けられ、この扉体が遊技機
の正面を構成するようになっている。
【0003】枠体は、通常、ホールの取付台の両面に多
数が隣接して列設され、枠体に取り付けられた扉体を開
閉することによって遊技機の内部を開くことができる。
従って、ホールの作業者は、扉体を開閉することによ
り、必要な作業(例えば、遊技球や遊技メダルの払い出
し量の設定、変更、遊技機の修理、調整等)が行えるよ
うになっている。そして、扉体は、通常、ホールのオー
プン後は鍵が掛けられて枠体側に施錠され、鍵を持った
ホールの作業者でなければ開扉できないようになってい
る。
【0004】ところで、近年の最新技術を駆使したパチ
ンコやスロット等の遊技機においては、取付台も含めて
扉体、枠体ともに隙間なく各種の部品や装置が組み込ま
れている。このため、遊技機構造には、余分な空間がほ
とんど存在しない。その結果、上述した扉体と枠体とを
施錠する施錠構造は、きわめて簡易な構造となってい
た。
【0005】すなわち、パチンコ、スロットマシン等の
遊技機では、より魅力ある遊技を可能にするため、機
能、装備が優先され、可能な限り多くの空間が遊技機本
来の機能を果たす部品、装置で埋め尽くされるように設
計されている。そして、遊技機本体の機能とは直接関係
ない枠体と扉体との施錠構造については、ほとんど意が
払われていなかった。また、実際に周囲に多くの人がい
る中で不正に扉体を開扉するような遊技者もいないと考
えられていた。
【0006】このため、これまでの遊技機では、堅牢な
施錠構造を備えることよりも、遊技者がより楽しめる多
くの機能や装備を備えることが優先されて、施錠構造に
ついては、わずかに、扉体の遊技機外縁の一箇所に簡易
な施錠構造が設けられているに過ぎなかった。
【0007】ところが、最近は、専門雑誌等のメディア
の影響などもあって、遊技機の内部を操作することによ
り、遊技球を不正に払い出させることが知られるように
なり、しかも、扉体の施錠構造がきわめて簡易なもので
あって、不正に施錠を解除することが可能であることま
で知られるようになってしまった。
【0008】このため、遊技機の扉を不正に開扉して、
遊技球やメダルを大量に払い出そうとする者が現れるよ
うになった。特に、悪質な場合には、大量の遊技球を自
動的、継続的に払い出すための小型装置(通称「裏RO
M」)を作成し、これを遊技機の内部に取り付けて不正
に遊技球の払い出しを得ようとする者もおり、このよう
な不正者が集団で扉体を開閉して小型装置を仕掛けると
いった犯罪行為まで堂々と行われるに至っている。この
ため、遊技機の扉体の不正開扉の防止は、特にホール経
営者にとって緊急の課題となっていた。
【0009】この点、扉体の施錠構造を増設したり、よ
り大型で複雑な施錠構造を設けることにより不正開扉を
防止することが最も迅速かつ効果的とも考えられるが、
上述したように、現在の遊技機では、多数の施錠構造や
大型の施錠構造を設けることは、遊技機の構造上、接地
スペースの点から困難な面もあり、また、施錠のみで
は、堅牢な施錠であったとしても、必ず合い鍵などの解
除手段が講じられ、不正開扉の防止手段として十分とは
いえない面もあった。
【0010】そこで、このような遊技機における簡易な
施錠構造を補い、狭い接地スペース内で有効に扉体の不
正開扉防止を図る手段として、これまで、遊技機の扉体
と枠体の間にマイクロスイッチを用いた開扉センサを設
けることが提案されている。このような遊技機の扉体の
開閉用のセンサとして用いられるマイクロスイッチは、
遊技機の枠体側の扉体取り付け部分に配設されて、扉体
が閉扉されることによりスイッチがONされて「正常」と
判断されるようになっている。一方、遊技機の扉体が開
閉された場合には、マイクロスイッチが開放されてOF
Fとなって、開扉されたことが検知され「不正」と判断さ
れるようになっている。
【0011】このような開扉センサを備えた遊技機によ
れば、マイクロスイッチという簡易かつ小型の装置によ
り遊技機の狭いスペース内でも接地できると同時に、施
錠が破られて扉体が不正に開扉されても直ちにホール側
に報知されるので、不正者をその場で発見することがで
き、簡易な施錠構造を補完して、不正な遊技球の払い出
しを防止することが可能であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなマイクロスイッチからなる従来の開扉センサでは、
扉が開扉されてもマイクロスイッチが押されていればス
イッチがONとなって、正常と判断されてしまう。この
ため、不正者に容易にセンサが破られてしまうという問
題が発生した。例えば、扉体を不正に開扉すると同時に
手やその他の部材を枠体前に挿入してマイクロスイッチ
が押されると、開扉されているにも拘わらず、「正常」
と判断されてしまう。その結果、ホール側には「不正」
が報知されないままに、不正開扉による遊技球の払い出
しや不正装置の設置などの不正行為が自由に行われてし
まうことになる。
【0013】また、マイクロスイッチによるセンサは、
スイッチの物理的な接触によって遊技機内の配線を通じ
て電気信号がON/OFFされるだけある。このため、
配線を短絡又は断線させても、電気信号がON又はOF
Fされたままとなるだけなので、実際に遊技機内の配線
短絡又は断線部分を確認しない限り、ホール側では配線
が不正に短絡又は断線されたことが分からないという問
題もあった。このため、仮にマイクロスイッチの配線が
短絡又は断線されてしまった場合、以後マイクロスイッ
チがセンサとして機能していないことに気がつかず、そ
の後も不正な開扉が繰り返されてしまうという事態が生
ずるおそれもあった。
【0014】なお、特開平10−179895号公報に
は、遊技機の枠体と蓋体に磁石とホール素子からなるセ
ンサを備えた「遊技施設における不正防止装置」が提案
されている。この公報には、遊技機の不正開扉防止手段
として光センサを用いることが可能であることと、その
場合、一定の問題が生ずることが記載されている。しか
し、この公報には、光センサをどのような構成により設
け、その場合にどのような問題が生ずるのか、また、そ
のような問題をどのように解決するのかについては、具
体的な記載は一切なく、単に不正を検知するセンサの一
つとして光センサが存在することを一般的に言及したに
止まるものである。
【0015】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するため提案されたものであり、遊技機の扉
体が不正に開扉されたことを確実に検知するとともに、
検知手段の改変、破壊などが行われても直ちにそれを検
知し、扉体の開扉による不正行為を確実に防止すること
ができ、さらに、扉体の開扉と閉扉の別も検知すること
が可能となる不正開扉検知装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成を図るた
め、本発明の請求項2記載の不正開扉検知装置は、枠体
と、該枠体に開閉自在に取り付けられ、遊技機の正面部
を構成する扉体とを備えた遊技機の当該扉体の不正開扉
を検知する装置であって、扉体又は枠体の一方に配設さ
れる、特定の共振周波数で共振する共振回路素子と、扉
体又は枠体の他方に配設される、共振周波数の電磁波を
発振する自励式発振素子と、を有し、扉体が開扉されて
共振回路素子が発振素子から遠ざかると、当該発振素子
が発振した共振周波数の電磁波が当該共振回路素子に共
振により消費される程度が低下して、当該共振周波数に
おける当該発振素子の発振強度が上昇することにより、
当該扉体の不正扉を検知する構成としてある。
【0017】このように、本発明の不正開扉検知装置に
よれば、扉体の開扉により発振素子から共振回路素子が
遠ざかると、共振の程度が低下して発振素子の発振強度
が上昇することを検知するので、発振強度を監視するこ
とにより、扉体の開扉を検知することができる。例え
ば、発振素子の発振強度が、一定の基準値以下の場合
は、扉体が閉扉状態であると判断し、一方、発振素子の
発振強度が基準値よりも高くなった場合は、扉体が開扉
状態であると判断する。
【0018】さらに、本発明の不正検知装置によれば、
この不正検知装置には扉体の開扉に伴って駆動する部分
がないため、上述した従来のマイクロスイッチよるセン
サのように、扉体の開扉と同時にマイクロスイッチを押
さえて開扉検知を妨害するような不正行為は不可能とな
る。また、光の遮光により扉体の開扉を検知する光セン
サを設けた場合には、扉体の開扉と同時に光センサの前
の隙間に遮光板を挿入してセンサを偽るような不正行為
が考えられるが、本発明の不正検知装置によれば、この
ような不正行為も不可能となる。その上、共振による発
振強度の低下は、扉体の開扉と同時に隙間に反射板や別
の共振回路素子を挿入しても止めることが極めて困難で
ある。従って、本発明の不正開扉検知装置によれば、扉
体が開扉されているにも拘わらずセンサが閉扉状態と判
断するようなことがなくなる。これにより、本発明では
扉体が不正に開扉されたことを確実に検知することがで
きる。
【0019】これにより、遊技機の扉体が不正に開扉さ
れたことを確実に検知するとともに、検知手段の改変、
破壊などが行われても直ちにそれを検知し、扉体の開扉
による不正行為を確実に防止することができ、さらに、
扉体の開扉と閉扉の別も検知することができる。
【0020】また、請求項2では、共振回路素子をシー
ト形状として、扉体に付着した構成としてある。
【0021】このように、共振回路素子をシート形状と
すれば、扉体内での占有空間が小さくなるだけでなく、
シート上の共振回路素子を不正に剥がそうとすると、通
常、共振回路素子が破損する。その結果、不正行為の痕
跡が残ることになるため、ホール側は、検知手段の改
変、破壊などが行われても直ちにそれを検知し、長期間
不正な開扉が繰り返されてしまうという事態の発生を回
避して、扉体の開扉による不正行為を防止することがで
きる。
【0022】また、請求項3では、共振周波数の発振素
子の発振強度を検出するために発振素子の発振強度を直
流電圧に変換する検波回路を備えた構成としてある。
【0023】このように、発振素子の発振強度を検波す
れば、発振強度の低下を、直流電圧値を測定することに
よって容易に検知することができる。これにより、扉体
の不正開扉を容易に感知することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の不正開扉検知装置
の実施の形態について、図面を参照して説明する。 [第1実施形態]先ず、図1を参照して、本発明の不正
開扉検知装置の第1実施形態について説明する。多くの
ホールにおいては、遊技機の取付台が川の字状に幾列も
配置されている。図1では、そのうちの1列分の取付台
2の概略断面側面を示す。各列の取付台2には、その長
手方向に沿って、複数の長方形枠状に形成された「木
枠」と呼ばれる枠体4が隣接した状態で埋め込まれてい
る。さらに、各枠体4には、遊技機8の正面部を構成す
る扉体6が開閉自在に取付けられている。
【0025】そして、この不正開扉検知装置は、この枠
体4と扉体6とにより構成された遊技機8の当該扉体の
不正開扉を検知するための装置であって、共振回路素子
としての共振回路10と発振素子としての自励式発振素
子としての自励式発振器12とをもって構成されてい
る。
【0026】この共振回路10は、シート形状をしてお
り、扉体6の裏側の任意好適な芭蕉にステッカーのよう
に付着されている。このシート形状の共振回路10は、
不正に剥がそうとすると、通常、破損してしまう。その
結果、不正行為の痕跡が残ることになるため、ホール側
は、検知手段の改変、破壊などが行われても直ちにそれ
を検知し、長期間不正な開扉が繰り返されてしまうとい
う事態の発生を回避して、扉体の開扉による不正行為を
防止することができる。そして、この共振器10は、L
C共振回路から構成されており、特定の共振周波数fo
に対して共振する。
【0027】また、自励式発振器12は、閉扉状態のと
きに共振回10と近接するように枠体4に配設されてい
る。そして、この自励式発振器12は、コルピツ型発振
回路から構成されており、共振回路10の共振周波数f
oを中心周波数とする電磁波を発振する。なお、閉扉状
態で、発振器12と共振回路10とを近接させた状態
で、発振器12から発振される電磁波を共振器回路10
と共振させれば良いので、発振器12の出力は小さくて
良い。このため、列設された各列の取付台2の長手方向
に沿って複数の遊技機8が隣接配設されていても、近隣
の他の遊技機に設置された発振器や共振回路の影響は事
実上問題とならない。
【0028】次に、図2および図3を参照して、自励式
発振器12が不正開扉を検知するしくみについて説明す
る。図2は、この実施形態の不正開扉検知装置を説明す
るためのブロック図である。図2では、一組の共振回路
10および発振器12を代表して示す。また、図2で
は、発振器12の発振強度を検知する出力検出器14も
示す。また、図3は、自励式発振器12の発振強度の周
波数分布等を説明するためのグラフであり、グラフの横
軸は周波数を表し、左側の縦軸は発振強度(任意単位)
を表し、右側の縦軸は共振の程度を表す。そして、曲線
Iは扉体が開扉状態のときの発振強度を表し、曲線III
は扉体が閉扉状態のときの発振強度を表し、また、曲線
IIは共振回路10の共振により発振器の出力が消費され
る程度(電力消費の程度)を模式的に表す。
【0029】扉体が閉扉状態のときには、扉体に配設さ
れた共振回路10と発振器12とが近接しているため、
発振器12の発振する電磁波は、図3の曲線IIで示す共
振周波数foを中心に共振器回路10での共振により消
費される。このため、発振器の12に発振強度の分布
は、共振周波数foが極小となり、その両側に対称な二
つのピークを有する二山形となる。
【0030】一方、扉体が不正に開扉されて、共振回路
10が発振機12から遠ざかると、閉扉時の共振回路1
0の共振が弱まり、発振器12が発振した共振周波数f
oにおける発振強度が上昇する。その結果、共振回路1
0による共振の波長分布は、図3に曲線Iで示すよう
に、共振周波数foの中心周波数をピークとする一山形
の分布に変化する。
【0031】従って、共振周波数foでの共振時の発振
強度が、非共振時に比べて上昇するので、出力検知器1
4により共振周波数foにおける発振強度をモニターす
れば、扉体の不正開扉を検知することができる。例え
ば、共振周波数foの発振強度が一定値以下のときは閉
扉状態と判断し、その発振強度が一定値よりも高くなっ
たときは開扉状態と判断すると良い。
【0032】そして、出力検知機14が、不正開扉を検
知した場合には、ランプの点灯やブザーなどの報知手段
により、ホール側に通報するようにすると良い。また、
例えば、遊技機の正面パネルなどのランプをそのまま報
知手段としても良いし、別途警告用のランプやブザーを
設けることもでき、取付台の内部の配線を経由して、遊
技者に分からないホール側の事務所や端末等において不
正を報知するようにするようにしても良い。
【0033】このように、この実施形態の不正開扉検知
装置によれば、扉体の開扉により発振素子に接近した共
振回路素子に、発振素子から発振された共振周波数の電
磁波が共振して吸収されることによる発振素子の発振強
度の低下を検知するので、発振強度を監視することによ
り、扉体の開扉を検知することができる。また、扉体の
開扉と閉扉の別も検知することも可能である。
【0034】さらに、不正開扉時の共振による発振強度
の低下は、扉体の開扉と同時に隙間に反射板や別の共振
回路素子を挿入しても、従来のマイクロスイッチや光セ
ンサのようには止めることができない。特に、実際の扉
体には数cm〜数十cm程度の厚みがあるため、発振器
の近くへダミーの共振回路を挿入するだけの隙間が開く
前に、発振強度が上昇して不正開扉を検知する。このた
め、仮に、共振周波数foを知って、その共振周波数で
共振するダミーの共振回路を挿入しようとしても、不正
開扉検知装置を欺いて、不正開扉を行うことは困難であ
る。
【0035】[第2実施形態]次に、図4を参照して、
本発明の不正開扉検知装置の第2実施形態について、説
明する。図4は、本発明の第2実施形態に係る不正開扉
検知装置を示すブロック図である。第2の実施形態で
は、発振器の発振強度を電圧として検出する。そのため
に、第2の実施形態では、第1の実施形態での構成に加
えて、バッファーアンプ16、検波回路18および出力
アンプ20を設けている。このバッファアンプ16は、
発振器12の出力を増幅するプリアンプとして働く。検
波回路18は、バッファーアンプ16で増幅された発振
強度を直流電圧に変換する。そして、出力アンプ20
は、変換された直流電圧値を増幅して、出力検知機14
へ出力する。
【0036】ここで、図5に、出力アンプ20からの出
力グラフを示す。グラフの横軸は周波数を表し、縦軸は
電圧を表す。グラフ中の曲線IVは、開扉状態のときの出
力波形を表し、曲線Vは、閉扉状態のときの出力波形を
表す。曲線IVに示すように開扉状態のときの出力波形
は、第1実施形態の図3の曲線Iと同様に、共振周波数
foに極大ピーク(V1)を有する一山形の波形を示
し、曲線Vに示すように閉扉状態の時の出力波形は、曲
線IIIと同様に、共振周波数foで極小(V2)となり
その両側に低いピークを有する二山形の波形を示す。従
って、発振強度を電圧値として検出する場合も、共振周
波数foにおける電圧値をモニターすることにより、不
正開扉を検知することができる。例えば、共振周波数f
oでの出力電圧値が一定電圧値(V0)以下のときは、
閉扉状態と判断し、その出力電圧値が一定電圧値よりも
高くなったときは、開扉状態と判断する。
【0037】このように、発振素子の発振強度を直流電
圧に変換すれば、発振強度の低下を、直流電圧値を測定
することによって容易に検知することができる。これに
より、扉体の不正開扉を容易に感知することができる。
【0038】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明は上述した実施形態に示すものに限定されるもので
はなく、本発明の用紙の範囲内において種々の変更実施
が可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施
形態では、パチンコ遊技機に適用した例について説明し
たが、本発明の適用は、パチンコ遊技機に限られず、回
胴遊技機(スロットマシン)、アレンジボールまたは雀
球等の遊技機にも適用することができる。すなわち、本
発明は、枠体と、枠体に開閉自在に取り付けられた扉体
とを備えて、扉体の不正開扉を防止する必要のある全て
の遊技機に適用可能である。また、例えば、上記実施形
態では、遊技機の扉体に共振回路を配設し、枠体に自励
式発振器を配設した例について説明したが、この発明で
は、扉体に自励式発振器を配設し、枠体に共振回路を配
設しても良い。
【0039】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
不正開扉検知装置によれば、扉体の開扉により共振回路
と発振素子との間の距離が長くなると、閉扉時に共振回
路素子による共振のために消費されていた発振素子の共
振周波数における発振強度が上昇する。この発振強度の
上昇を検知することにより、扉体が不正に開扉されるこ
とを確実に検知するとともに、検知手段の改変、破壊な
どが行われても、直ちにそれを検知し、扉体の開扉によ
る不正行為を確実に防止することができ、さらに、扉体
の開扉と閉扉との別も検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る不正開扉検知装置
を配設した遊技機を示す概略要部断面側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る不正開扉検知装置
を示すブロック図である。
【図3】発振素子の発振強度を示すグラフである。
【図4】本発明の第2実施形態に係る不正開扉検知装置
を示すブロック図である。
【図5】発振強度を変換した直流電圧値の出力を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
2 取付台 4 枠体 6 扉体 8 遊技機 10 共振回路素子 12 発振素子 14 出力検知部 16 バッファアンプ 18 検波回路 20 出力アンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 文武 東京都板橋区板橋1丁目24番3号 株式会 社北電子内 Fターム(参考) 2C088 BC41 CA09 EA15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体と、該枠体に開閉自在に取り付けら
    れ、遊技機の正面部を構成する扉体とを備えた遊技機の
    当該扉体の不正開扉を検知する装置であって、 前記扉体又は枠体の一方に配設される、特定の共振周波
    数で共振する共振回路素子と、 前記扉体又は枠体の他方に配設される、前記共振周波数
    の電磁波を発振する自励式発振素子と、を有し、 前記扉体が開扉されて前記共振回路素子が前記発振素子
    から遠ざかると、当該発振素子が発振した前記共振周波
    数の電磁波が当該共振回路素子に共振により消費される
    程度が低下して、当該共振周波数における当該発振素子
    の発振強度が上昇することにより、当該扉体の不正扉を
    検知することを特徴とする不正開扉検知装置。
  2. 【請求項2】 前記共振回路素子をシート形状として、
    前記扉体に付着したことを特徴とする請求項1記載の不
    正開扉検知装置。
  3. 【請求項3】 前記共振周波数の前記発振素子の発振強
    度を検出するために前記発振素子の発振強度を直流電圧
    に変換する検波回路を備えたことを特徴とする請求項1
    又は2記載の不正開扉検知装置。
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