JP2000083971A - 板状タイプ人工歯根 - Google Patents

板状タイプ人工歯根

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JP2000083971A JP10276538A JP27653898A JP2000083971A JP 2000083971 A JP2000083971 A JP 2000083971A JP 10276538 A JP10276538 A JP 10276538A JP 27653898 A JP27653898 A JP 27653898A JP 2000083971 A JP2000083971 A JP 2000083971A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板状タイプの人工歯根を提供する。 【解決手段】 歯槽骨に固定して使用する人工歯根であ
って、歯槽骨表面形状と凸凹反転で一致した骨側形状の
板状部を有し、人工歯根の歯槽骨への固定と脱落防止の
ための固定用フックが板状部の端に設けてあって、かつ
人工歯を取り付けるためのポスト部を有することを特徴
とする人工歯根。 【効果】 人工歯根の植立時の患者への肉体的負担及び
植立後の炎症の発生が少なく、かつ人工歯根の使用に伴
う歯槽骨そのものが破壊されることを防止できる等の効
果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、失った天然歯を代
用する人工歯を口腔内に固定するために使用する人工歯
根に関するものであり、さらに詳しくは、特に植立時の
患者への肉体的負担が少なく、植立後の炎症の発生が減
少する等の特徴を有する人工歯根に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人工歯根は失った天然歯の代替を目的と
した人工歯を口腔内に固定するために使用されるもので
あり、歯槽骨に人工歯根の一部を埋め込んで固定し、人
工歯を取り付けるために歯肉から口腔内に出ている人工
歯根の一部に人工歯を取り付けて使用される。人工歯根
として、プレードタイプ、スクリュータイプ、孔開き中
空シリンダータイプが多用されている。これらは、歯槽
骨内に人工歯根の一部を挿入することによって固定す
る。人工歯根を挿入する際には患者に相当の肉体的負担
がかり、さらに、歯槽骨に不要な応力が加わるため、し
ばしば術後炎症や痛みを伴うといった問題がある。人工
歯根は、咀嚼による繰り返し応力や長期間の使用等によ
って歯根と骨間に間隙ができて固定が悪くなったり、当
該間隙に細菌が進入し炎症の原因となったりする。その
結果、人工歯根の交換が必要となったり、歯槽骨そのも
のが破壊するという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような状況の中
で、本発明者は、チタン系材料の生体材料としての利用
法に関する長年にわたる研究をしてきた結果、インプラ
ントの固定は骨内に植立しなくとも十分確保できること
を見いだし、この知見に基づいて本発明をなすに至っ
た。すなわち、本発明は、人工歯を口腔内に固定するた
めに使用する人工歯根を提供することを目的とするもの
である。また、本発明は、植立時の患者への肉体的負担
が少なく、植立後の炎症の発生が減少する等の特徴を有
する人工歯根を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、骨内に植立することなく、インプラン
トの固定ができる人工歯根を提供することを目的とする
ものである。さらに、具体的には、本発明は、図1及び
図2に示した構造で、歯槽骨4を覆うような形状の板状
部2、歯槽骨への固定と脱落防止のための板状部先端の
固定用フック3、人工歯を取り付けるポスト部1で構成
される人工歯根、及び歯槽骨からの脱落防止を補強する
ための補助ピン9を有する図4及び図5に示した構造の
人工歯根を提供することによって、人工歯根植立時の患
者への肉体的負担の軽減を図り、かつ人工歯根の使用に
伴う歯槽骨そのものの破壊を防止する等の問題を解決す
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、以下の技術的手段から構成される。 (1)歯槽骨に固定して使用する人工歯根であって、歯
槽骨表面形状と凹凸反転で一致した骨側形状の板状部を
有し、人工歯根の歯槽骨への固定と脱落防止のための固
定用フックが板状部の端に設けてあって、かつ人工歯を
取り付けるためのポスト部を有することを特徴とする人
工歯根。 (2)歯槽骨に固定して使用する人工歯根であって、歯
槽骨を覆うような構造の板状部を有し、人工歯根の歯槽
骨への固定と脱落防止のための固定用フックが板状部の
端に設けてあって、かつ人工歯を取り付けるためのポス
ト部を有することを特徴とする人工歯根。 (3)上記板状部、固定用フック及びポスト部を有し、
かつ歯槽骨との固定を補強するための補助ピンを有する
ことを特徴とする前記(1)記載の人工歯根。 (4)上記板状部、固定用フック及びポスト部を有し、
かつ歯槽骨との固定を補強するための補助ピンを有する
ことを特徴とする前記(2)記載の人工歯根。 (5)板状部の側部に切り込みを有することを特徴とす
る前記(1)又は(2)記載の人工歯根。
【0005】次に、本発明についてさらに詳細に説明す
る。本発明は、従来の技術の項で指摘した問題を解決す
るため、図1、図2及び図3に示したごとく、(1)人
工歯を取り付けるためのポスト部を有し、歯槽骨表面形
状と凹凸反転で一致した骨側形状の板状部を有し、人工
歯根の歯槽骨への固定と脱落防止のための固定用フック
を有する構造の人工歯根、(2)人工歯を取り付けるた
めのポスト部を有し、使用に際し歯槽骨と板状部の間隙
を生体用セメントの充填を必要とする歯槽骨を覆うよう
な形状の板状部を有し、人工歯根の歯槽骨への固定と脱
落防止のための固定用フックを板状部先端に有する構造
の人工歯根、(3)図4、図5及び図3に示したごと
く、前記(1)の構造と歯槽骨からの脱落防止を補強す
るために補助ピンを有する人工歯根、(4)前記(2)
の構造と歯槽骨からの脱落防止を補強するために補助ピ
ンを有する人工歯根、を提供する。即ち、本発明は、歯
槽骨表面形状と凹凸反転で一致した骨側形状の板状部
と、板状部の端部に形成された当該板状部を歯槽骨側面
に固定するための固定用フックと、上記板状部の略中央
部に位置する人工歯固定用のポスト部1を有すること
と、及び必要により、歯槽骨に形成した穴に装着、固定
して歯槽骨との固定を補強する機能を有する補助ピンを
有することを特徴とする人工歯根に係るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明を説
明する。尚、図面は、本発明の人工歯根の好適な例を開
示するものである。本発明は、図1及び図2の構造を有
する人工歯根であり、当該人工歯根は板状部2の先端の
全体又は一部に設けた固定用フック3を歯槽骨4側面に
あらかじめその所定位置に削り設けた溝(以下、歯槽骨
側面溝と記載する。)に入れて人工歯根を歯槽骨に固定
して使用する。図1及び図2に示した人工歯根は、1つ
の人工歯を取り付けるためのものである。本発明の人工
歯根は、複数の人工歯を取り付けるタイプのものであっ
てもよい。図2における板状部2の横の長さ(板状部の
最長部)は8mmから20mmの範囲である。図2における
板状部2の縦の長さは、図1の曲がった板状部2の形状
の中央で固定用フック3も含めてポスト部1の中心から
図1の左右ともにそれぞれ概ね5mmから10mmの範
囲でよい。板状部の上記両長さを長くすると人工歯根植
立時に切開する歯肉部分をより大きくしなければなら
ず、患者の肉体的負担が増大し、術後の直りも遅くな
る。さらに、高齢化とともに歯槽骨は退化するが、部分
的な退化、欠損等もよく見受けられる。このような場合
には、必要に応じ、図1における板状部の長さが左右で
異なってもよい。
【0007】図4及び図5に示した人工歯根は、図1及
び図2に示した構造の人工歯根に歯槽骨からの脱落防止
を補強するための補助ピン9を設けた構造のものであ
る。補助ピン9を歯槽骨に固定するには、歯槽骨4に穴
10をあける必要がある。歯槽骨に穴をあける際の患者
への肉体的負担を軽減するには、補助ピンは小さい方が
よく、直径は3mm以下、長さは5mm以下でよい。図
4及び図5に補助ピンの好適な例を示したが、補助ピン
は、歯槽骨に形成した穴に固定し得るものであれば、そ
の形状、構造及び板状部における補助ピンの形成部位な
どは、特に限定されるものではない。補助ピンは骨セメ
ント等を用いて固定する。特に、補助ピンは使用する患
者の歯槽骨が弱い場合に必要となる。
【0008】本発明の人工歯根の効果を十分に発揮させ
るには、板状部2の骨側形状が歯槽骨の形状と凹凸反転
で一致しているほうがよい。歯槽骨側面溝に入った固定
用フック3が歯槽骨に人工歯根を固定させる役割を果た
すが、ポスト部1に加わった力に対しては、固定用フッ
クだけではなく、板状部の骨側形状が歯槽骨の形状と凹
凸反転で一致していれば、板状部と歯槽骨の接触面全体
で受けることができるので、外力に対し動きにくいとい
う効果がある。歯槽骨の形状は各々個人や部位で異なる
ので、人工歯根は、人工歯根を固定する歯槽骨部周囲か
ら採取した印象をベースにして、鋳造法、超塑性成形
法、粉末冶金法又は機械的加工法などの手法で板状部の
骨側形状が歯槽骨形状と凹凸反転で一致した人工歯根を
作ることができる。図1に示したように、曲がった板状
部の中央にポスト部を形成する。また、板状部とポスト
部を別々に製作し、両者をろう付け、接着剤による接着
等の既存の接合法で一体化して作ることもできる。
【0009】図3に示したように、固定用フック3は、
板状部2と固定用フックの角度7が90度以下であるこ
とが必要であり、さらに、その上部面8の長さは0.5
mmから2mmの範囲ならばよい。固定用フックは、上
記条件のものであれば、他の構成は特に限定されるもの
ではない。人工歯はポスト部に取り付ける。人工歯を取
り付けるポスト部は、図面では四角柱で示したが、その
形状は四角柱に限定されるものではなく、円柱、楕円
柱、3角柱又は5角柱以上の多角柱でもよいし、それら
を部分的に組み合わせた形状や大きさを変えたのもので
もよい。ポスト部の長さは使用する部位の歯肉厚さで異
なるが、3mmから10mmの範囲であればよい。ま
た、ポスト部に雄又は雌ねじを設けて、ポスト部が雄ね
じの場合には雌ねじ、ポスト部が雌ねじの場合には雄ね
じを介して人工歯を取り付けることができる。本人工歯
根の材料としては、例えば、純チタン、チタン合金、ス
テンレス鋼、コバルト合金、ニッケル合金、金合金等が
好適に利用できるが、これらと同効のものであれば、適
宜の材料が利用できる。板状部は、歯槽骨側面への固定
時の変形、使用中の変形及び破壊に耐えるだけの強度あ
ればよいので、板状部の厚さは0.3mmから1.5m
mの範囲でよい。
【0010】本発明の人工歯根は、歯槽骨の所定部位に
ポスト部から歯槽骨方向に力を加えて歯槽骨側面溝に固
定用フックを入れることによって使用する。所定部位と
は歯槽骨形状と人工歯根骨側形状が凹凸反転で一致した
所である。人工歯根を歯槽骨側面に圧入する時、人工歯
根の板状部は固定用フックがあるため一時的に広がる必
要がある。図2の板状部側部の切り込み5は、固定時に
一時広がりやすくするために設けたものである。切り込
みの長さを長くすること及び切り込み間隔を狭くするこ
とは固定時の一時的な広がりを容易にする。しかし、切
り込み長さを長くすること及び切り込み間隔を狭くする
ことは使用時の強度を低下させるので、切り込み長さは
5mm以上にしてはならなし、切り込み間隔は1mm以
下にしてはならない。さらに、切り込み幅は狭い方が固
定用フックの部分が多くなるので、2ヶ所以上取り付け
る場合には、切り込み幅は1mm以下とする。
【0011】本発明においては、歯槽骨表面形状と一致
していない形状の板状部を用いることも可能である。本
発明においては、板状部として、歯槽骨表面形状と凹凸
反転で一致した骨側形状の板状部に限らず、それらが一
致していない板状部を使用することもできる。この場
合、歯槽骨を覆うような構造の板状部であれば、その形
状、構造等を問わず使用することができる。歯槽骨表面
形状と一致していない板状部を存する人工歯根を使用す
る場合には、歯槽骨と人工歯根の形状の不一致を補うた
めに、骨と歯根の間隙を、例えば、骨セメント、シリケ
ートセメント等で充填することによって歯槽骨と板状部
骨側形状の不一致を補って使用する。この充填によって
凹凸反転形状が歯槽骨表面形状と一致している人工歯根
とほぼ同様の効果を得ることができる。人工歯根の歯槽
骨への固定と人工歯のポスト部への取り付けは、人工歯
根を歯槽骨に固定後に人工歯をポスト部に取り付ける方
法と、人工歯をポスト部に取り付けた後に人工歯根を歯
槽骨に固定する方法があるが、どちらの方法でもよい。
人工歯を2本以上取り付けるためのポスト部が2つ以上
の人工歯根は、ポスト部が1つの人工歯根の板状部の横
の長さを長くすることによって作ることができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて具体的に
説明するが、本発明は当該実施例にによって何ら限定さ
れるものではない。尚、以下の実施例において、符号は
図面の符号を示す。 実施例1 本実施例では、牛の骨を加工して人の歯槽骨に近い形状
にしたもの(以下、当該骨と記載する。)を作製し、本
発明の人工歯根の性能評価に使用した。 1)人工歯根の作製 超塑性成形法では、フライス盤、旋盤等を用いて、所定
の形状のポスト部及び固定用フック、さらに必要に応じ
補助ピンの有する平らな板状部の基本形状物を製作し、
その基本形状物を印象をベースとして起こしたセラミッ
ク型を用いて、所定形状に成形して人工歯根を作る。本
発明では、純チタンを人工歯根材料として用いて超塑性
成形法によって、当該骨から採取した印象をベースに歯
槽骨表面形状と骨側形状が凹凸反転で一致した板状部の
人工歯根を製作した。板状部の諸寸法は、厚さが約0.
5mm、横の長さが14mm、縦の長さが7mmで、切
り込み5の諸寸法は、長さが4mm、間隔が3mm、幅
が0.5mmで、固定用フックの諸寸法は、上部面8の
長さが1mm、角度7が90度で、形状が図1及び図2
と同じポスト部の長さが7mmである。
【0013】2)結果(性能評価) 製作した人工歯根を当該骨の削り設けた歯槽骨側面溝に
固定用フックをはめ込み固定した。この状態で製作した
人工歯根のポスト部の中央付近にプレスで応力(図1に
おけるポスト部の垂直に対し約45度の方向)を加えて
固定の程度を調べた結果、200kgの以下では外れな
かった。製作した人工歯根は当該骨に十分固定され歯根
として使用できることを確かめた。
【0014】実施例2 実施例1と同様の当該骨から採取した印象の一部に厚さ
約0.5mmの粘土を張り付けたものをベースとして、
純チタンを人工歯根材料として用いて超塑性成形法によ
って、歯槽骨表面形状と骨側形状が一致していない板状
部の人工歯根を製作した。板状部、切り込み、固定用フ
ック、ポスト部の諸寸法は、実施例1と同じである。骨
セメントを板状部の内側に概ね1mmの厚さに塗った状
態で、人工歯根を当該骨の削り設けた歯槽骨側面溝に固
定用フックをはめ込み固定した。固定5時間後に実施例
1と同じ条件で固定の程度を調べた結果、200kgの
以下では外れなかった。製作した人工歯根は当該骨に十
分固定され歯根として使用できることを確かめた。
【0015】実施例3 実施例1と同様の当該骨から採取した印象から、純チタ
ンを人工歯根材料として用いて超塑性成形法によって、
歯槽骨表面形状と骨側形状が凹凸反転で一致した板状部
の人工歯根を製作した。板状部、切り込み、固定用フッ
ク、ポスト部の諸寸法は、実施例1と同じである。人工
歯根を当該骨の削り設けた歯槽骨側面溝に固定用フック
をはめ込み固定した。実施例1と同じ条件で固定の程度
を調べた結果、200kgの以下では外れなかった。製
作した人工歯根は当該骨に十分固定され歯根として使用
できることを確かめた。
【0016】実施例4 実施例1と同様の当該骨から採取した印象の一部に厚さ
約0.5mmの粘土を張り付けたものをベースとして、
純チタンを人工歯根材料として用いて超塑性成形法によ
って、歯槽骨表面形状と骨側形状が一致していない板状
部の人工歯根を製作した。板状部、切り込み、固定用フ
ック、ポスト部の諸寸法は、実施例1と同じである。骨
セメントを板状部の内側に概ね1mmの厚さに塗った状
態で、人工歯根を当該骨の削り設けた歯槽骨側面溝に固
定用フックをはめ込み固定した。固定5時間後に実施例
1と同じ条件で固定の程度を調べた結果、200kgの
以下では外れなかった。製作した人工歯根は当該骨に十
分固定され歯根として使用できることを確かめた。
【0017】実施例5 犬の歯槽骨から採取した印象をベースに、純チタンを人
工歯根材料として用いて超塑性成形法によって、歯槽骨
から採取した印象をベースに歯槽骨表面形状と骨側形状
が凹凸反転で一致した板状部の人工歯根を製作し、植立
した。板状部の諸寸法は、厚さが0.5mm、横の長さ
が14mm、縦の長さが7mmで、切り込み5の諸寸法
は、長さが4mm、間隔が3mm、幅が0.5mmで、
固定用フックの諸寸法は、上部面8の長さが1mm、角
度7が90度で、形状が図1及び図2と同じポスト部の
長さが7mmである。製作した人工歯根を当該骨の削り
設けた歯槽骨側面溝に固定用フックをはめ込み固定し
た。植立後炎症等もなく、3ヶ月以上使用できた。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明は、板状
部、固定用フック及びポスト部等を有することを特徴と
する人工歯根に係り、本発明によれば、1)人工歯根の
使用に際し歯槽骨内への埋没する量を少なくするととも
に歯槽骨への不要な応力がかからない、2)したがっ
て、人工歯根の植立時の患者への肉体的負担が少なく、
植立後の炎症の発生が減少する、3)人工歯根を簡単に
歯槽骨に固定できる、4)補助ピンにより歯槽骨への固
定と脱落防止が補強される、5)骨内に植立することな
く、インプラントの固定ができる、等の格別の効果が奏
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人工歯根の断面図である。
【図2】本発明の人工歯根の側面図である。
【図3】本発明の人工歯根の板状部先端の固定用フック
の断面図である。
【図4】本発明の補助ピンを有する人工歯根の断面図で
ある。
【図5】本発明の補助ピンを有する人工歯根の側面図で
ある。
【符号の説明】
1 ポスト部(横方向中央断面形状は長方形である。) 2 板状部 3 固定用フック 4 歯槽骨 5 切り込み 6 図1の切断面 7 板状部と固定用フック上部面のなす角度 8 固定用フック上部面 9 補助ピン(横方向中央断面形状は円形である。) 10 補助ピン挿入穴 11 図4の切断面
フロントページの続き (72)発明者 野浪 亨 愛知県名古屋市名東区平和が丘1丁目70番 地 (72)発明者 加藤 誠 愛知県豊明市栄町新左山1−299 Fターム(参考) 4C059 AA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯槽骨に固定して使用する人工歯根であ
    って、歯槽骨表面形状と凹凸反転で一致した骨側形状の
    板状部を有し、人工歯根の歯槽骨への固定と脱落防止の
    ための固定用フックが板状部の端に設けてあって、かつ
    人工歯を取り付けるためのポスト部を有することを特徴
    とする人工歯根。
  2. 【請求項2】 歯槽骨に固定して使用する人工歯根であ
    って、歯槽骨を覆うような構造の板状部を有し、人工歯
    根の歯槽骨への固定と脱落防止のための固定用フックが
    板状部の端に設けてあって、かつ人工歯を取り付けるた
    めのポスト部を有することを特徴とする人工歯根。
  3. 【請求項3】 上記板状部、固定用フック及びポスト部
    を有し、かつ歯槽骨との固定を補強するための補助ピン
    を有することを特徴とする請求項1記載の人工歯根。
  4. 【請求項4】 上記板状部、固定用フック及びポスト部
    を有し、かつ歯槽骨との固定を補強するための補助ピン
    を有することを特徴とする請求項2記載の人工歯根。
  5. 【請求項5】 板状部の側部に切り込みを有することを
    特徴とする請求項1又は2記載の人工歯根。
JP10276538A 1998-09-10 1998-09-10 板状タイプ人工歯根 Expired - Lifetime JP2939548B1 (ja)

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