JP2000082922A - 圧電発振器 - Google Patents

圧電発振器

Info

Publication number
JP2000082922A
JP2000082922A JP10252270A JP25227098A JP2000082922A JP 2000082922 A JP2000082922 A JP 2000082922A JP 10252270 A JP10252270 A JP 10252270A JP 25227098 A JP25227098 A JP 25227098A JP 2000082922 A JP2000082922 A JP 2000082922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
circuit
piezoelectric
oscillator
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10252270A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomio Sato
富雄 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Communication Equipment Co Ltd
Original Assignee
Toyo Communication Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Communication Equipment Co Ltd filed Critical Toyo Communication Equipment Co Ltd
Priority to JP10252270A priority Critical patent/JP2000082922A/ja
Publication of JP2000082922A publication Critical patent/JP2000082922A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スプリアス特性に優れ、且つ、経時変化に対す
る出力信号レベルの安定度が高い圧電発振器を提供す
る。 【解決手段】トランジスタQ1を増幅素子とする発振回路
と、該トランジスタQ1のベースに接続する圧電振動子1
と、更に、前記発振回路のベース・接地間に複数のコン
デンサC1、C2から成る直列回路を備えた圧電発振器に於
いて、前記トランジスタのベース・エミッタ間に圧電素
子2とコンデンサC3との直列回路がコンデンサC1と並列
回路を構成するよう接続したことを特徴とすることによ
り、経時変化に対して出力レベルが安定であり、且つ、
スプリアス特性に優れた圧電発振器が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電発振器に関し、
特に、スプリアス特性に優れた圧電発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】通信機器の基準信号源としては、その出
力周波数が安定であることからATカット水晶発振器を用
いるのが一般的である。一方、近年になってATカット水
晶振動子と比較して応力感度や、熱衝撃特性に優れたSC
カット水晶振動子を用いた水晶発振器が注目されてい
る。上記の様な利点を有する前記SCカット水晶振動子
は、その一方で、主信号であるCモード発振の近傍にBモ
ード発振(Cモード発振の1.4倍程度の周波数)によ
るスプリアスが存在し、これにより水晶発振器が異常発
振を生ずるという欠点がある。従って、このスプリアス
を抑圧する必要があり、これに対しては従来より、図3
に示すように水晶発振器を構成することにより対応して
いた。
【0003】以下、図3に示す水晶発振器の回路構成に
付いて説明する。同図に示す水晶発振器はトランジスタ
Q1と、バイアス抵抗R1、R2、R3と、負荷抵抗R4と、負荷
容量を決定するコンデンサC1、C2と、SCカット水晶振動
子100と、周波数調整用のコンデンサCV1とから成る
コルピッツ型発振回路に於いて、更に、前記コンデンサ
C1とC2との直列回路の接続中間点と前記トランジスタQ1
のエミッタとの間に、水晶共振子101とコンデンサC3
とから成る直列回路を接続したものであり、該直列回路
の共振周波数が前記SCカット水晶振動子100の直列共
振周波数と一致するよう構成されている。尚、同図に示
すコンデンサC4、C5はバイパスコンデンサ、更に、Vcc
は電源、OUTは発振器出力端子を示すものである。
【0004】この様な構成とすることにより発振回路の
等価抵抗は前記水晶振動子100の直列共振周波数(発
振周波数)近傍の狭帯域でのみ負性抵抗となり、それ以
外の周波数領域では負性抵抗とならない。周知の通り、
水晶発振器が発振する為には発振回路の等価抵抗が負性
抵抗であることを必須とする。従って、同図に示す水晶
発振器は水晶振動子100発振周波数近傍の狭帯域のみ
発振条件を満たし発振するが、それ以外の周波数帯域、
例えばBモード発振周波数では発振条件を満たさない
為、発振しない。その結果、前記スプリアスは抑制され
水晶発振器の異常発振を防止することが可能となる。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3
に示すような構成から成る水晶発振器は、前記水晶共振
子101により発振可能条件の領域を狭範囲としている
為、例えば、前記水晶共振子101の直列共振周波数が
経時変化により変動した場合、この変動に伴い水晶振動
子100の直列共振周波数に於ける負性抵抗の値が変化
し、これにより水晶発振器の出力信号が低レベルに変化
する等のレベル変動が発生し、最悪の場合は、発振が停
止するという問題が生じる場合があった。本発明は上記
の問題を解決する為になされたものであり、経時変化特
性に優れ、且つ、スプリアス特性に優れた圧電発振器を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
本発明に係わる請求項1記載の発明は、少なくともトラ
ンジスタのベース・エミッタ間に第一のコンデンサと、
該エミッタと接地との間にリアクタンス素子と第二のコ
ンデンサとの並列回路と、前記ベースと接地との間に圧
電振動子を夫々接続したコルピッツ型発振器に於いて、
前記第一のコンデンサまたは、第二のコンデンサの何れ
か一方にインダクタンス素子を並列に接続し、該並列回
路の共振周波数が発振周波数と異なるように構成したこ
とを特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明は、少なくともFETの
ゲート・ソース間に第一のコンデンサと、該ソースと接
地との間にリアクタンス素子と第二のコンデンサとの並
列回路と、前記ベースと接地との間に圧電振動子を夫々
接続したコルピッツ型発振器に於いて、前記第一のコン
デンサまたは、第二のコンデンサの何れか一方にインダ
クタンス素子を並列に接続し、該並列回路の共振周波数
が発振周波数と異なるように構成したことを特徴として
いる。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の発明に加え、前記圧電振動子がSCカット
水晶振動子であって、且つ、前記並列共振回路の共振周
波数が前記SCカット水晶振動子のスプリアス周波数と
ほぼ一致するよう構成したことを特徴としている。
【0009】請求項4記載の発明は請求項1乃至請求項
3記載の発明に加え、前記インダクタンス素子が水晶振
動子または水晶振動子とコンデンサとの直列回路である
ことを特徴としている。
【0010】
【本発明の実施の形態】以下、図示した実施例に基づい
て本発明を詳細に説明する。図1は本発明に基づく水晶
発振器の一実施例を示す回路図である。同図に示す水晶
発振器はトランジスタQ1を増幅素子とするコルピッツ型
発振回路である。即ち、前記トランジスタQ1のベース・
エミッタ間に第一のコンデンサC1を、エミッタ・接地間
には第二のコンデンサC2と抵抗R1(リアクタンス)とか
ら成る直列回路を、また、ベース・接地間に圧電振動子
としてのSCカット水晶振動子と可変容量素子CV1とから
成る直列回路とが接続されている。尚、抵抗R1、R2はベ
ースバイアス抵抗、電源Vccとコレクタとの間の抵抗R4
は負荷抵抗、C4はバイパスコンデンサ、C5は直流カット
用のバイパスコンデンサである。
【0011】更に、本発明の水晶発振器が特徴とする点
は以上の構成に加え、前記トランジスタQ1のベース・エ
ミッタ間に備えられたコンデンサC1と並列にATカット水
晶共振子2とコンデンサC3とから成る直列回路を接続す
ると共に、該直列回路と前記コンデンサC1とから成る並
列回路のインピーダンスが前記SCカット水晶振動子のス
プリアスである例えばBモード発振が発生する周波数を
中心とする特定の周波数帯域にてハイインピーダンスと
なるように設定しているところにある。即ち、前記並列
回路の共振周波数がSCカット水晶振動子のBモード振動
周波数にほぼ一致するように構成したものである。上記
のような設定は例えば水晶共振子2のQを必要な値にま
で小さく設定することにより容易に実現可能である。
【0012】通常、水晶発振器は水晶振動子をインダク
タンス素子として用いる場合、これに接続される回路を
等価的にキャパシタンス素子として機能するように構成
することによりLC発振回路と同等の原理にて発振す
る。従って、同図に示すように構成した水晶発振器では
SCカット水晶振動子1のスプリアスと一致する周波数帯
域にて発振回路側のインピーダンスが極めて大きくなる
ことにより、負性抵抗が小さく(正極性)なる為、これ
により発振条件を満たさなくなることから前記スプリア
スのみの抑圧が可能となる。一方、水晶振動子1の発振
周波数を含むその他の周波数帯域では前記水晶共振子2
とコンデンサC1、C3とから成る並列回路の並列共振
周波数がずれることにより並列回路のインピーダンスが
小さくなり、これにより発振回路側の等価抵抗の負性抵
抗が大きくなる為、発振することが可能となる。この
時、前記水晶共振子2の共振周波数が経年変化により前
記並列回路の共振周波数が水晶振動子1のBモード共振
周波数とずれたとしても、前記水晶共振子2のQ値を小
さくしておけばBモード共振周波数に於ける並列回路の
インピーダンスを大きな値で維持することが可能とな
り、Bモード共振の抑圧をすることができる。
【0013】また、本発明の一実施例ではトランジスタ
としてバイポーラタイプのものを用いて発振回路を構成
したが本発明はこれに限るものでなく、図2に示すよう
にFETを用いて発振回路を構成した場合であっても上記
にて説明した図1に示す実施例と同等の機能が得られる
ことは明らかである。
【0014】更に、以上、本発明を水晶共振子2をコン
デンサC1に並列に接続した回路構成を用いて説明した
が、本発明はこれに限るものでなく、前記水晶共振子2
を前記コンデンサC2に並列に接続した場合であっても良
く、これにより上述の実施例と同等の機能が得られるこ
とは明らかである。尚、以上本発明をSCカット水晶振動
子及びATカット水晶共振子を用いた発振器を例に説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、 水晶
以外の他の圧電振動子を用いたものに適用してもよいこ
とは明らかであると共に、他のカット方向により切断し
た水晶振動子及び、水晶共振子を適用してもよいことは
明らかである。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明に基づく圧電
発振器は、上述したように圧電共振子を用いて特定の周
波数低域のみ発振条件が不成立するよう構成したもので
あるから、一部のスプリアス信号のみを積極的に抑圧す
ることが可能となる一方、その他の周波数帯域にては安
定した発振条件を得ることが可能である為例えば前記圧
電振動子1及び、前記圧電素子2の直列共振周波数が経
時変化により変動した場合であっても、この変動に伴い
発振周波数に於ける負性抵抗の値は殆ど変化することが
無く、これによりスプリアス特性に優れる水晶発振器の
経時変化に対する信号レベル変動特性が改善されるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく水晶発振器の一実施例の回路図
を示すものである。
【図2】本発明に基づく水晶発振器の他の実施例の回路
図を示すものである。
【図3】従来の水晶発振器の構造図を示すものである。
【符号の説明】
1、100水晶振動子、2、101水晶共振子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともトランジスタのベース・エミッ
    タ間に第一のコンデンサと、該エミッタと接地との間に
    リアクタンス素子と第二のコンデンサとの並列回路と、
    前記ベースと接地との間に圧電振動子を夫々接続したコ
    ルピッツ型発振器に於いて、前記第一のコンデンサまた
    は、第二のコンデンサの何れか一方にインダクタンス素
    子を並列に接続し、該並列回路の共振周波数が発振周波
    数と異なるように構成したことを特徴とする圧電発振
    器。
  2. 【請求項2】少なくともFETのゲート・ソース間に第一
    のコンデンサと、該ソースと接地との間にリアクタンス
    素子と第二のコンデンサとの並列回路と、前記ベースと
    接地との間に圧電振動子を夫々接続したコルピッツ型発
    振器に於いて、前記第一のコンデンサまたは、第二のコ
    ンデンサの何れか一方にインダクタンス素子を並列に接
    続し、該並列回路の共振周波数が発振周波数と異なるよ
    うに構成したことを特徴とする圧電発振器。
  3. 【請求項3】前記圧電振動子がSCカット水晶振動子で
    あって、且つ、前記並列共振回路の共振周波数が前記S
    Cカット水晶振動子のスプリアス周波数とほぼ一致する
    よう構成したことを特徴とする請求項1または、請求項
    2記載の圧電発振器。
  4. 【請求項4】前記インダクタンス素子が水晶振動子また
    は水晶振動子とコンデンサとの直列回路であることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3記載の圧電発振器。
JP10252270A 1998-09-07 1998-09-07 圧電発振器 Pending JP2000082922A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10252270A JP2000082922A (ja) 1998-09-07 1998-09-07 圧電発振器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10252270A JP2000082922A (ja) 1998-09-07 1998-09-07 圧電発振器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000082922A true JP2000082922A (ja) 2000-03-21

Family

ID=17234912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10252270A Pending JP2000082922A (ja) 1998-09-07 1998-09-07 圧電発振器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000082922A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007020158A (ja) * 2005-06-07 2007-01-25 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd コルピッツ型発振器
US8669821B2 (en) 2011-02-04 2014-03-11 Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd Piezoelectric oscillator
CN103843424A (zh) * 2011-09-29 2014-06-04 日本电气株式会社 无线电参数控制装置、无线电基站、无线电参数控制方法和非瞬时计算机可读介质
JP2015035732A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 日本電波工業株式会社 水晶発振器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007020158A (ja) * 2005-06-07 2007-01-25 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd コルピッツ型発振器
US8669821B2 (en) 2011-02-04 2014-03-11 Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd Piezoelectric oscillator
US9130506B2 (en) 2011-02-04 2015-09-08 Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd. Piezoelectric oscillator
CN103843424A (zh) * 2011-09-29 2014-06-04 日本电气株式会社 无线电参数控制装置、无线电基站、无线电参数控制方法和非瞬时计算机可读介质
JP2015035732A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 日本電波工業株式会社 水晶発振器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6294964B1 (en) High-stability piezoelectric oscillator
JP2000236218A (ja) 発振器および電圧制御型発振器
JP4892267B2 (ja) デュアルモード水晶発振回路
EP1427098A1 (en) Piezo-oscillator
JPH09153740A (ja) 圧電発振器
JP2000082922A (ja) 圧電発振器
JP2553281B2 (ja) 水晶振動子を有する発振回路
US5721515A (en) High stability single-port saw resonator oscillator
JP2007103985A (ja) 水晶発振器
US9077281B2 (en) Oscillator circuit
JPH1056330A (ja) 電圧制御圧電発振器
JP2686991B2 (ja) オーバトーン用発振回路
JPS60261205A (ja) 発振回路
JP3387278B2 (ja) 温度補償型圧電発振器
JP2002232236A (ja) 複合型水晶振動子及びこれを用いた水晶発振器
JP2002217644A (ja) 水晶発振器
JPH0563443A (ja) 水晶発振器
JP2002232234A (ja) 複合型水晶振動子及びこれを用いたオーバトーン水晶発振器
JP2001144540A (ja) 圧電発振器
JPS58198904A (ja) 不要モ−ド抑圧型水晶発振器
JP2001024436A (ja) 電圧制御発振回路
JP2002261546A (ja) 圧電発振器
JPH056363B2 (ja)
JP3235294B2 (ja) 電圧制御発振器
JPS6260843B2 (ja)