JP2000082918A - マルチビームアンテナ - Google Patents
マルチビームアンテナInfo
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- JP2000082918A JP2000082918A JP10250229A JP25022998A JP2000082918A JP 2000082918 A JP2000082918 A JP 2000082918A JP 10250229 A JP10250229 A JP 10250229A JP 25022998 A JP25022998 A JP 25022998A JP 2000082918 A JP2000082918 A JP 2000082918A
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Abstract
ボラ反射鏡で受信するマルチビームアンテナにおいて、
回転角のみでは補正不可能な3衛星以上の衛星波仰角差
を完全に補正し、特に大型反射鏡での設計・製作を容易
にすることを目的とする。 【解決手段】 3個以上の静止衛星からの電波を1台の
パラボラ反射鏡で受信するマルチビームアンテナにおい
て、受信する3個以上の静止衛星に対応するフィードホ
ーンのそれぞれのビーム軸のうち1つの平面内に2つの
ビーム軸を配置しそれ以外のフィードホーンのビーム軸
が上記平面内からずれた位置に配置したマルチビームア
ンテナとした。
Description
テナに関し、特に、3個以上の静止衛星からの電波を1
台のパラボラ反射鏡で受信するマルチビームアンテナに
ついてのものである。
一台のパラボラ反射鏡(以下、単に「反射鏡」という)
に複数のフィードホーン(なお、フィードホーンにはコ
ンバータが接続される)を組み合わせた形態となるた
め、仰角・方位角調整に加え、受信するそれぞれの衛星
の持つ仰角の差を何らかの方法で補正しなければならな
い。
静止衛星軌道との関係を斜視図に示す。静止衛星(放送
衛星、通信衛星を含み、以下、単に「衛星」という)A
〜Dは全て同一軌道面内に静止して存在する。この静止
衛星軌道面は即ち赤道面に一致した面でもある。日本の
ように緯度のある地点から静止衛星を見ると地平面と静
止衛星軌道面が直角でない角度θを持つため、衛星A〜
Dは地上から見ると図4のように全て異なった高さに位
置し、即ち全て異なった仰角を持つことになる。
星、例えば衛星AとDを一つのマルチビームアンテナで
受信するためには、衛星AとDの仰角差をアンテナに回
転角調整手段を設ける方法で補正することが一般化して
いる。この回転角調整手段は、図5に示すように、受信
する衛星を結ぶ直線と、コンバータの焦点の中心を結ぶ
線が平行になるよう反射鏡裏面に設けた回転角調整機構
で反射鏡全体を回転させる方法や、図6に示すように、
フィードホーンの取付金具101に設けた回転角調整機
構でフィードホーンの位置を回転移動させる方法等があ
る。
は、この回転角調整によって2衛星の仰角差を完全に補
正することが可能だが、3衛星以上を受信するマルチビ
ームアンテナでは、受信する全衛星の仰角差の完全な補
正は不可能であった。これについて、図7に基づいて3
衛星受信型のマルチビームアンテナについて説明を行
う。
A,B,Dを受信しようとした時、衛星Aを基準にする
と反射鏡の回転角は、衛星A,Bの仰角差を補正する回
転角ABと、衛星A,Dの仰角差を補正する回転角AD
の2つのうち何方かを選ばねばならない。ここで、回転
角ADを選択したとすると、衛星Bについては衛星A,
Dに合わせて調整された回転角と反射鏡の仰角に対し、
仰角差AD−Bが生じる。ここで、この反射鏡と仰角
A,B,Dを衛星A,Dが重なる位置から見ると、衛星
A,Dの衛星の電波はフィードホーンの焦点位置に焦点
を結ぶことができるため、良好な受信性能を得ることが
できるが、衛星Bの衛星の電波は焦点がフィードホーン
の焦点位置に対して下にズレてしまうため、他の2波
(衛星A,衛星D)に比べ受信性能が極端に低下してし
まう。
ームアンテナにおいては、回転角は2衛星を基準にして
定めるのではなく、図7の回転角ABからADの範囲で
全衛星波を問題なく受信できる角度に合わせて回転角を
調整することとなってしまい、図8のように3つの衛星
の電波のうち2つあるいは3つ全ての焦点がコンバータ
焦点位置と一致しないことになり、受信性能を低下させ
る要因となっていた。
星の電波の焦点位置の上下方向ズレは、反射鏡が大径化
して反射鏡の焦点距離が大きくなればなるほどズレも大
きくなるため、回転角の調整だけではズレに対応できな
くなってしまう。そのため3ビーム以上を受信するマル
チビームアンテナは大径反射鏡では設計が極めて難しく
製作が困難なものとなっていた。
らの電波を1台のパラボラ反射鏡で受信するマルチビー
ムアンテナにおいて、回転角の調整のみでは補正不可能
な3衛星以上の衛星の電波の仰角差を完全に補正するこ
とはできにくく、特に大径反射鏡では設計、製作が困難
であった。
の事情に鑑み、回転角のみでは補正不可能な3衛星以上
の衛星波仰角差を完全に補正し、高性能な3衛星波以上
型のビームアンテナを実現すべく、3個以上の静止衛星
からの電波を1台のパラボラ反射鏡で受信するマルチビ
ームアンテナにおいて、受信する3個以上の静止衛星に
対応するフィードホーンのそれぞれのビーム軸のうち1
つの平面内に2つのビーム軸を配置しそれ以外のフィー
ドホーンのビーム軸が上記平面内からずれた位置に配置
したマルチビームアンテナとした。
2に示す具体的な実施例に基づいて、以下詳細に説明す
る。まず、図1で本発明の受信点における3衛星以上の
仰角差を補正する方法を説明する。
ち3個の衛星A,B,Dを受信する場合、まず3個の衛
星のうち2個では一方の衛星を仰角調整機構および方位
角調整機構でその衛星に対する仰角および方位角に調整
し、この衛星のビーム軸を中心に回転角調整機構で回転
角を調整することにより仰角を補正する。衛星Aを基準
にすると衛星Aに対するマルチビームアンテナの仰角お
よび方位角を調整し、衛星波Aの焦点位置と衛星A用フ
ィードホーンの焦点位置を合わせる。その後、衛星A用
フィードホーンのビーム軸Aを中心に回転角調整機構で
回転角を調整することにより衛星A,Bまたは衛星A,
Dの仰角差のどちらかを補正することになる。
ム軸Aを中心に衛星A,Dの仰角差を補正したとする
と、衛星A,Dと衛星Bの間に仰角AD−Bの差があ
り、衛星A,B,Dと反射鏡を衛星A,Dが重なる位置
から見ると、図1の右図のようになる。この時、衛星
A,D用フィードホーンは同一平面内にて衛星の電波
A,Dの焦点を捉えることができるが、衛星の電波Bの
焦点bは焦点a、dを結ぶ直線Xよりも反射鏡下方が焦
点位置となる。そこで、衛星B用フィードホーンは衛星
の電波Bの焦点bの位置に配置してやればよい。
D)用以外のフィードホーンは回転角で補正される2衛
星(A,D)のフィードホーンのビーム軸A,Dが含ま
れる平面内からフィードホーンのビーム軸がはずれるよ
うに配置してやれば、受信しようとする全衛星の電波の
仰角差を完全に補正することが可能となる。図2に本発
明による3衛星を受信するマルチビームアンテナの斜視
図を示す。
調整機構を設けたマウント2が固定され、マウント2と
押え具3とで方位角調整機構を備えマスト4を挟持し、
ボルト5で固定する。さらに符号11は上記に述べた回
転角を調整する回転角調整機構である。反射鏡1裏面中
央に基端を固定したアーム6の先端に支持板7を設け、
この支持板7にフィードホーン付コンバータ8、9、1
0を配置固定する。フィードホーン付コンバータ8、
9、10は上記の条件を充たすように配置する。
が、さらに衛星Cも受信する場合は仰角差AD−Cを補
正する位置(衛星波Cの焦点位置)に衛星C用フィード
ホーンの焦点を配置すれば、4衛星を受信するフィード
ホーンを回転角の調整のみで、電気特性の最良の位置に
簡単に配置することができる。また、図2では、回転角
調整機構を反射鏡裏面に設け、一つの衛星のビーム軸で
ある衛星と反射鏡を結ぶ直線(例えば一つの衛星を衛星
Aとした場合、図1のビーム軸Aとなる。)を回転の中
心軸として他の衛星を受信するものについて示したが、
支持板7に回転角調整機構を設けた場合、一つの衛星を
受信したビーム軸であるフィードホーンと反射鏡を結ぶ
直線を回転角の中心軸としてもよい。
止衛星からの電波を1台のパラボラ反射鏡で受信するマ
ルチビームアンテナにおいて、受信する3個以上の静止
衛星に対応するフィードホーンのそれぞれのビーム軸の
うち1つの平面内に2つのビーム軸を配置しそれ以外の
フィードホーンのビーム軸が上記平面内からずれた位置
に配置したマルチビームアンテナであるので、回転角の
みでは補正不可能な3衛星以上の衛星波仰角差を完全に
補正することができる。
する正面図および側面図の2面図である。
視図である。
および静止衛星軌道上の静止衛星の斜視図である。
態を示す図である。
調整を示す図である。
方向調整を示す図である。
静止衛星と、これらの静止衛星を受信するフィードホー
ンの焦点位置を説明する正面図および側面図の2面図で
ある。
はその焦点がフィードホーン焦点位置と一致しないこと
を示した図である。
反射鏡と大径反射鏡との焦点のズレを示す側面図の2面
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 3個以上の静止衛星からの電波を1台の
パラボラ反射鏡で受信するマルチビームアンテナにおい
て、受信する3個以上の静止衛星に対応するフィードホ
ーンのそれぞれのビーム軸のうち1つの平面内に2つの
ビーム軸を配置しそれ以外のフィードホーンのビーム軸
が上記平面内からずれた位置に配置したことを特徴とす
るマルチビームアンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25022998A JP3845830B2 (ja) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | マルチビームアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25022998A JP3845830B2 (ja) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | マルチビームアンテナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000082918A true JP2000082918A (ja) | 2000-03-21 |
JP3845830B2 JP3845830B2 (ja) | 2006-11-15 |
Family
ID=17204767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25022998A Expired - Fee Related JP3845830B2 (ja) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | マルチビームアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3845830B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010009445A2 (en) * | 2008-07-17 | 2010-01-21 | Daniel Pifer | Lnb alignment device for positioning satellite dish feed horns and method therefor |
JP2011217407A (ja) * | 2011-07-12 | 2011-10-27 | Mitsubishi Electric Corp | フロントフィード装置、及びそのメンテナンス方法 |
JP2016535473A (ja) * | 2013-10-04 | 2016-11-10 | クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated | 中軌道衛星通信システムのための低コストケーブルレス地上局アンテナ |
US9991948B2 (en) | 2015-04-03 | 2018-06-05 | Qualcomm Incorporated | Low cost cableless ground station antenna for medium earth orbit satellite communication systems |
-
1998
- 1998-09-04 JP JP25022998A patent/JP3845830B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010009445A2 (en) * | 2008-07-17 | 2010-01-21 | Daniel Pifer | Lnb alignment device for positioning satellite dish feed horns and method therefor |
WO2010009445A3 (en) * | 2008-07-17 | 2010-04-01 | Daniel Pifer | Lnb alignment device for positioning satellite dish feed horns and method therefor |
JP2011217407A (ja) * | 2011-07-12 | 2011-10-27 | Mitsubishi Electric Corp | フロントフィード装置、及びそのメンテナンス方法 |
JP2016535473A (ja) * | 2013-10-04 | 2016-11-10 | クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated | 中軌道衛星通信システムのための低コストケーブルレス地上局アンテナ |
US9991948B2 (en) | 2015-04-03 | 2018-06-05 | Qualcomm Incorporated | Low cost cableless ground station antenna for medium earth orbit satellite communication systems |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3845830B2 (ja) | 2006-11-15 |
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