JP2000081246A

JP2000081246A - 給湯システム

Info

Publication number: JP2000081246A
Application number: JP25084098A
Authority: JP
Inventors: Shunji Asai; 俊二浅井
Original assignee: Yazaki Corp
Current assignee: Yazaki Corp
Priority date: 1998-09-04
Filing date: 1998-09-04
Publication date: 2000-03-21

Abstract

(57)【要約】【課題】太陽熱温水器の省エネルギー効果を十分に生
かすことができる給湯システムを提供する。【解決手段】太陽熱温水器３から供給される温水を加
熱手段５３を備えた給湯器１１を介して給湯する給湯シ
ステム１において、太陽熱温水器３から給湯器１１に至
る管路７, １３に、水を混合するミキシングバルブ５を
設け、このミキシングバルブ５は、浴槽１９への湯張り
検出信号に応じて、少なくとも水の混入量を調整する調
整手段４を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、給湯システムに係
り、特に、太陽熱温水器と給湯器を組み合わせた給湯シ
ステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】太陽熱温水器と給湯器を組み合わせた給
湯システムでは、太陽熱により熱せられた太陽熱温水器
の温水が高温の場合、給湯器を介してそのまま浴槽に湯
張りするのは適切でない。つまり、入浴に適する温度付
近で湯張りするのが好ましい。そこで、従来の給湯シス
テムは、太陽熱温水器からの温水と水とをミキシングバ
ルブで混合し、温水の温度を下げて給湯器へ送ってい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の給湯システムの
ミキシングバルブは、太陽熱温水器から供給される温水
の通常の高温にあわせて水の混入量を一定に設定してい
るため、天候によって温水の温度が十分に上がらない
と、ミキシングバルブからの温水を給湯器で必要な温度
まで再度加熱しなければならず、太陽熱温水器を使用す
ることによる省エネルギー効果を十分に生かせない。

【０００４】このような問題を解決するため、太陽熱温
水器からの温水をミキシングバルブを通さず給湯器や給
湯栓などに直接送る迂回配管を設けた給湯システムもあ
るが、給湯システムの配管、及び、配管切り替えなど、
構成が複雑になる。

【０００５】本発明の課題は、太陽熱温水器の省エネル
ギー効果を十分に生かすことができる給湯システムを提
供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の給湯システム
は、以下の手段により上記課題を解決する。太陽熱温水
器から供給される温水を加熱手段を備えた給湯器を介し
て給湯する給湯システムにおいて、太陽熱温水器から給
湯器に至る管路に、水を混合するミキシングバルブを設
け、このミキシングバルブは、浴槽への湯張り検出信号
に応じて、少なくとも水の混入量を調整する調整手段を
備える。

【０００７】このような構成とすることにより、浴槽へ
の湯張りを行うと、ミキシングバルブの調整手段が水の
混合割合を増やし、入浴に適する温度にする。逆に、湯
張りを行わない場合には、ミキシングバルブの調整手段
が水の混合割合を減らし、入浴以外の使用場所に適する
高い温度範囲に調整する。このため、浴槽への湯張りの
ために給湯器による加熱の必要を無くすことができ、も
しくは、わずかな加熱にすることができ、太陽熱温水器
の省エネルギー効果を十分に生かすことができる。

【０００８】また、太陽熱温水器の貯湯槽に温度検出手
段を設け、調整手段は、湯張りを行っている場合には予
め設定した低温度範囲に、湯張りを行っていない場合に
は予め設定された高温度範囲に前記水の混入量を調整
し、太陽熱温水器から供給される温水が設定された給湯
温度よりも低い場合には水の混入を停止する。これによ
り、ミキシングバルブは、予め決められた３段階の水の
混入量に切り替えることになり、給湯システムの構成や
制御が簡単になり、かつ、太陽熱温水器の省エネルギー
効果を十分に生かせ好ましい。

【０００９】さらに、調整手段は、水の混入量を、湯張
りを行っている場合には低温度範囲になるように、湯張
りを行っていない場合には高温度範囲になるように調整
する。これにより、ミキシングバルブは、予め決められ
た２段階の水の混入量に切り替えることになり、給湯シ
ステムの構成や制御をより簡単にすることができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明を適用してなる給湯
システムの一実施形態を図１を参照して説明する。図１
は、本発明を適用してなる給湯システムの一実施形態の
構成図である。

【００１１】本実施形態の給湯システム１は、太陽熱温
水器３、モータ４で駆動されるミキシングバルブ５、太
陽熱温水器３とミキシングバルブ５を繋ぐ配管７、ミキ
シングバルブ５に水道水を導く水道配管９、給湯器１
１、ミキシングバルブ５と給湯器１１を繋ぐ配管１３、
給湯栓（混合水栓）１５、給湯器１１と給湯栓１５を繋
ぐ給湯配管１７、浴槽１９に給湯器１１から湯張りする
ための湯張り配管２１,２３、給湯システム１を制御す
る制御部２５などから構成される。太陽熱温水器３は、
熱媒体２７の貯槽２９、太陽熱集熱器３１、貯槽２９の
下部から太陽熱集熱器３１へ熱媒体２７を送る集熱配管
３３、太陽熱集熱器３１から貯槽２９へ熱媒体２７を戻
す集熱配管３５、貯湯槽３７などから構成される。ま
た、集熱配管３３には、熱媒体２７を送液するためのポ
ンプ３９が連結され、集熱配管３５には、熱交換器４１
が連結されている。熱交換器４１は、貯湯槽３７の中に
備え付けられている。貯湯槽３７の上部には、逃がし弁
４３が、Ｔ字管を含む配管４５を介して連結されてお
り、配管４５の他方の分岐は、配管７と連結されてい
る。一方、貯湯槽３７の下部には、配管４７が連結され
ており、配管４７は、水道配管９のＴ字管部と連結され
ている。水道配管９の配管４７との分岐部（Ｔ字管部）
よりも上流側に減圧弁４９が連結されている。給湯器１
１は、浴槽１９内の温水を循環させるポンプ５１、ヒー
ター部５３などを含んでいる。また、湯張り配管２３に
は、流量センサ５５が連結されている。制御部２５は、
太陽熱温水器３、モータ４、給湯器１１、流量センサ５
５などと配線５７により接続されている。また、制御部
２５は、湯張りの指示、給湯や湯張りの温度設定などを
使用者が行うための遠隔操作用の図示していないスイッ
チ盤と接続されている。

【００１２】ところで、通常、湯張り機能を備えた給湯
システムは、入浴のための低温度範囲（例えば３０℃〜
４５℃）と、給湯のための高温度範囲（例えば４５℃〜
７０℃）の２つの温度設定範囲を有している。使用者
は、低温度範囲内で湯張り温度を、高温度範囲内で給湯
温度をスイッチ盤など（図示していない）で設定する。

【００１３】このような構成の給湯システムの動作と本
発明の特徴部について説明する。使用者によりスイッチ
盤の湯張りスイッチが入れられると、浴槽１９への湯張
りが開始され、流量センサ５５が温水または水の流れを
関知し、湯張り検出信号が、制御部２５に送られる。制
御部２５は、太陽熱温水器３の貯湯槽３７に設けられた
図示していない温度センサで、貯湯槽３７内の温水の温
度を計測する。貯湯槽３７内の温水が、使用者により湯
張りのために設定された温度より高い場合、制御部２５
は、モータ４によりミキシングバルブ５を低温度範囲用
の予め設定された開度に調整し、太陽熱温水器３で熱せ
られた温水と水道配管９からの水とを混合する。給湯器
１１内の図示していない温度センサで、水と混合された
温水の温度を計測し、設定された温度との差に応じてミ
キシングバルブ５の開度を微調整して設定された温度に
なるように温水と水を混合する。また、貯湯槽３７内の
温水が設定された温度とほぼ同じ場合、及び、設定され
た温度より低い場合、制御部２５は、水を混合しない状
態にミキシングバルブ５を調整し、太陽熱温水器３の温
水をそのまま給湯器１１へ送る。温水が設定された温度
とほぼ同じ場合は、そのまま湯張りする。温水が設定さ
れた温度より低い場合は、給湯器１１で、設定された温
度に温水を加熱して浴槽１９に湯張りする。

【００１４】給湯栓１５などから給湯を行い、流量セン
サ５５からの湯張り検出信号が無い場合、制御部２５
は、湯張りの場合と同様に、太陽熱温水器３の貯湯槽３
７に設けられた図示していない温度センサで、貯湯槽３
７内の温水の温度を計測する。貯湯槽３７内の温水が、
使用者により給湯のために設定された温度より高い場
合、制御部２５は、モータ４によりミキシングバルブ５
を高温度範囲用の予め設定された開度に調整し、太陽熱
温水器３で熱せられた温水と水道配管９からの水とを混
合する。給湯器１１内の図示していない温度センサで、
水と混合した温水の温度を計測し、設定された温度との
差に応じてミキシングバルブ５の開度を微調整して設定
された温度になるように温水と水を混合する。また、貯
湯槽３７内の温水が設定された温度とほぼ同じ場合、及
び、設定された温度より低い場合、制御部２５は、水を
混合しない状態にミキシングバルブ５を調整し、太陽熱
温水器３の温水をそのまま給湯器１１へ送る。温水が設
定された温度とほぼ同じ場合は、そのまま給湯する。温
水が設定された温度より低い場合は、給湯器１１で、温
水を設定された温度にまで加熱し給湯管１７へ送る。

【００１５】このように、太陽熱温水器３で熱せられた
温水と水道配管９からの水との混合量を、設定温度に応
じてミキシングバルブ５で調整することができる。この
ため、太陽熱温水器３の貯湯槽３７内の水が設定温度以
上の温水に熱されていれば、給湯器１１による加熱は必
要ない。また、天候により、太陽熱温水器３の貯湯槽３
７内の水が、設定温度以上の温水になっていない場合で
も、従来技術の給湯システムに比べ、給湯器１１での加
熱に要する熱量は少なくて済む。すなわち、太陽熱温水
器の省エネルギー効果を十分に生かすことができる。

【００１６】本実施形態では、浴槽への湯張りの検出手
段として流量センサ５５を用いたが、給湯器１１内の制
御部（図示していない）や、スイッチ盤からの湯張りの
指示などを用いてもよい。

【００１７】また、制御部２５として、給湯器１１に内
蔵されている制御部（図示していない）を利用すること
もできる。

【００１８】また、ミキシングバルブ５の調整手段とし
て、モータ４を用いたが、電磁式の調整手段などを用い
ることもできる。さらに、ミキシングバルブ５としてサ
ーモワックスなどを使用することもできる。

【００１９】また、ミキシングバルブ５は、温水と水の
双方の流量を調整できるものでもよいし、水の流量のみ
が調整できるものでもよい。

【００２０】また、ミキシングバルブ５と流量センサ５
５は、給湯器１１の外部に設けられているが、給湯器１
１の中に内蔵してもよい。

【００２１】また、本実施形態では、ミキシングバルブ
５の開度を多段階に調整するようにしたが、高温度範囲
用、低温度範囲用、及び、水を混入しない状態の３段階
にのみ調整するようにしてもよい。このような構成とし
た場合、太陽熱温水器による省エネルギー効果は、本実
施形態よりは劣るが、従来技術よりも高い省エネルギー
効果を得ることができ、かつ、本実施形態よりも給湯シ
ステムの構成や制御を簡単にすることができる。

【００２２】さらに、ミキシングバルブ５の開度を、低
温度範囲と高温度範囲の２段階の調整とすることもでき
る。この場合、太陽熱温水器による省エネルギー効果
は、３段階の調整の場合よりもさらに劣るが、太陽熱温
水器に設けられた温度センサなどが必要なくなるなど、
給湯システムの構成や制御をより簡素化することができ
る。

【００２３】また、本実施形態は、制御部２５を備えて
いるが、前述のようにミキシングバルブ５の開度を２段
階に調整する場合などは、制御部２５を省略し、流量セ
ンサ５５とモータ４との間で直接信号を受け渡しし、開
度を調整することもできる。

【００２４】

【発明の効果】本発明によれば、太陽熱温水器の省エネ
ルギー効果を十分に生かすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用してなる給湯システムの一実施形
態の概略構成図である。

【符号の説明】

１給湯システム３太陽熱温水器４モータ５ミキシングバルブ７, １３配管９水道配管１１給湯器１５給湯栓（混合水栓）１７給湯配管１９浴槽２１, ２３湯張り配管２５制御部５５流量センサ５７配線

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】太陽熱温水器から供給される温水を加熱
手段を備えた給湯器を介して給湯する給湯システムにお
いて、前記太陽熱温水器から前記給湯器に至る管路に、水を混
合するミキシングバルブを設け、該ミキシングバルブ
は、浴槽への湯張り検出信号に応じて、少なくとも水の
混入量を調整する調整手段を備えてなることを特徴とす
る給湯システム。
【請求項２】前記太陽熱温水器の貯湯槽に温度検出手
段を設け、前記調整手段は、湯張りを行っている場合に
は予め設定した低温度範囲に、湯張りを行っていない場
合には予め設定した高温度範囲に前記水の混入量を調整
し、前記太陽熱温水器から供給される温水が設定された
温度よりも低い場合には、水の混入を停止することを特
徴とする請求項１に記載の給湯システム。
【請求項３】前記調整手段は、前記ミキシングバルブ
での少なくとも水の混入量を、湯張りを行っている場合
には低温度範囲になるように、湯張りを行っていない場
合には高温度範囲になるように調整することを特徴とす
る請求項１に記載の給湯システム。