JP2000080862A - フラッシュパネル - Google Patents

フラッシュパネル

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JP2000080862A
JP2000080862A JP10249542A JP24954298A JP2000080862A JP 2000080862 A JP2000080862 A JP 2000080862A JP 10249542 A JP10249542 A JP 10249542A JP 24954298 A JP24954298 A JP 24954298A JP 2000080862 A JP2000080862 A JP 2000080862A
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Kahei Murata
嘉平 村田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量且つ安価で、しかも剛性が高く、美観や取
り扱い性にも優れたフラッシュパネル、及び併せて、木
質系材料が放散するホルムアルデヒドの問題の解決にも
寄与するフラッシュパネルを提供する。 【解決手段】 枠心の表面側には木質系材料からなる表
面板を、裏面側には厚紙シートをそれぞれ貼着してフラ
ッシュパネルを構成する。厚紙シートとしては、剛性向
上に十分な強度を備えた坪量100〜500g/m2 の
板紙が好ましく、これに含窒素化合物等のホルムアルデ
ヒド吸収剤を内添、塗工又は含浸することにより、木質
系材料が放散するホルムアルデヒドを吸収除去すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内扉や収納扉、
家具、室内壁面、収納区画内壁面等に使用するフラッシ
ュパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、室内扉や収納扉、内壁面等に使用
する大型の平面状部材としては、その用途に必要とされ
る強度を維持しつつ、軽量化及び価格低廉化を図る目的
で、角材を枠状又は格子状に縦横に組んでなる枠心と、
合板等の薄肉の板材からなる表面板との組み合わせから
なるフラッシュパネルが、広く用いられている。
【0003】上記フラッシュパネルには、枠心の両面に
2枚の表面板を各々その表面を外側に向けて貼付した所
謂両面フラッシュパネルと、枠心の片面のみに1枚の表
面板を貼付した所謂片面フラッシュパネルとの2種類が
あり、用途により適宜使い分けられている。
【0004】例えば室内扉等の様に、表裏両面が略同程
度に人目に触れる用途には、一般に両面フラッシュパネ
ルが用いられ、逆に例えば内壁面材等の様に、裏面側が
全く人目に触れない用途には、一般に片面フラッシュパ
ネルが、その表面板が貼付された面を人目に触れる側に
向けて用いられる。そして、例えば収納扉等の様に、裏
面側が人目に触れる機会が比較的少ない用途には、その
頻度や美観の必要度等に応じて、いずれかが適宜選択さ
れて用いられる。
【0005】ところで、上記2種類のフラッシュパネル
には、それぞれ一長一短がある。すなわち、両面フラッ
シュパネルは、両面に表面板が貼付されているので、美
観上優れると共に、剛性が高いので取り付けや開閉等の
取り扱い性に優れ、狂いも生じ難いという長所がある反
面、重量が大きく、材料コストや輸送コストが嵩み、ま
た製造工程も増えるので製造コストも増すという短所が
ある。片面フラッシュパネルは、改めて説明する迄もな
く、その逆である。
【0006】従って、特に収納扉等の様に両者の使い分
けを迫られる用途においては、両者の特長を兼ね備え
た、軽量且つ安価で、しかも剛性が高く、美観や取り扱
い性にも優れたフラッシュパネルの出現が待望されてい
た。
【0007】その他の問題点として、従来のフラッシュ
パネルの枠心や表面板の主材料として使用されていた、
例えば合板や集成材、パーティクルボード、中密度繊維
板等の木質系材料が、その製造上使用される接着剤がホ
ルムアルデヒドを含有しているために、製造後や施工後
も過剰のホルムアルデヒドが室内空気中に放散され、こ
れが居住者等に、特有の不快な刺激臭による不快感や、
アレルギー症状等の健康被害を与える場合があり、問題
視されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の様な
従来技術の問題点を解決し、軽量且つ安価で、しかも剛
性が高く、美観や取り扱い性にも優れたフラッシュパネ
ルを提供するものである。また、併せて、木質系材料が
放散するホルムアルデヒドの問題の解決にも寄与するフ
ラッシュパネルを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、枠心の一面に
木質系材料からなる表面板を、他面に厚紙シートを、そ
れぞれ貼着してなるフラッシュパネルである。
【0010】特に、前記厚紙シートが、坪量100〜5
00g/m2 の板紙であるフラッシュパネルである。
【0011】また特に、前記厚紙シートに、ホルムアル
デヒド吸収剤が内添、塗工又は含浸されているフラッシ
ュパネルである。
【0012】また特に、前記表面板が、木質系材料から
なる板材の表面に化粧シートが貼着されてなるフラッシ
ュパネルである。
【0013】また特に、前記化粧シートが、ホルムアル
デヒド吸収剤を内添、塗工又は含浸した紙を基材シート
とするフラッシュパネルである。
【0014】また特に、前記化粧シートが、合成樹脂シ
ートを基材シートとするフラッシュパネルである。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明のフラッシュパネル
の実施の形態を示す側断面図であって、角材を縦横に組
んでなる枠心1の表面側には木質系材料からなる表面板
2が、一方裏面側には厚紙シート3が、それぞれ貼着さ
れて構成された様子を図示したものである。
【0016】枠心1は、従来のフラッシュパネルにおけ
るそれと全く同様であり、例えば天然木材の角材や、集
成材、パーティクルボード、LVL、OSB等の各種木
質系材料が適宜使用される。
【0017】表面板2も、従来のフラッシュパネルにお
けると同様に、木質系材料からなる板材21を主体とし
て構成されたものである。板材21として具体的には、
例えば単板、合板、パーティクルボード、中密度繊維板
等が用いられ、その厚みは、2〜5mm程度の範囲とさ
れるのが通例である。
【0018】上記板材21は、その表面が天然木の木目
等の意匠性を有するものである場合には、そのまま表面
板2として使用することもできる。しかしながら、一般
的には、原価低減の目的で、表面の意匠性に劣る材料が
使用される場合が多いので、その様な場合には、板材2
1の表面に、意匠性を付与するための化粧シート22を
貼着して構成された表面板2が使用される(図2)。化
粧シート22の詳細に関しては、後述する。
【0019】上記した枠心1と1枚の表面板2との組み
合わせにより構成された片面フラッシュ構造の裏面に
は、パネルに適度の剛性を与える目的で、厚紙シート3
が貼着される。厚紙シート3は、目的のフラッシュパネ
ルの裏面側から枠心1や表面板2の裏面が見えない様に
隠蔽し、裏面側の美観を向上する作用をも有する。ま
た、厚紙シート3の外側表面に所望により適宜の塗装又
は絵柄等を施すことにより、裏面側の美観をさらに向上
することもできる。厚紙シート3は、過度の重量増とな
らない範囲で、パネルの剛性向上に寄与するに十分な強
度や寸法安定性を有する紙が選ばれ、坪量100〜50
0g/m2 の板紙が最も好適である。
【0020】枠心1や表面板2の板材21として、ホル
ムアルデヒドを含有する木質系材料を使用すると、その
ホルムアルデヒドが住宅等の室内や家具内、収納区画内
等に放散され、不快臭や健康被害の原因となる場合があ
る。特に、密閉状態において空気の流通がなくホルムア
ルデヒドが滞留し易い家具や収納区画等においては、そ
の扉を開けた途端に使用者が高濃度のホルムアルデヒド
に曝される危険が、使用条件等によっては相当に高くな
る。
【0021】この問題を解決する一方策として、前記厚
紙シート3にホルムアルデヒド吸収剤を内添、塗工又は
含浸しておく方法がある。こうすれば、枠心1や表面板
2の裏面側から放散されたホルムアルデヒドは、パネル
内部の空間を拡散して厚紙シート3に到達し、これに含
有されているホルムアルデヒド吸収剤によって吸収除去
される。一方、枠心1の側面や表面板2の表面等から放
散されたホルムアルデヒドは、一部は室内空気中から窓
等の開口部を経て戸外へ拡散し、残部は空気中を拡散し
てパネルの裏面側の厚紙シート3面に到達し、これに含
有されているホルムアルデヒド吸収剤によって吸収除去
される。従って、パネルの表裏いずれの側の空間におい
ても、高濃度のホルムアルデヒドが滞留する危険がな
い。
【0022】前記ホルムアルデヒド吸収剤は、ホルムア
ルデヒドと物理的又は化学的に反応して無臭化・無害化
することができる物質であれば何であっても良いが、具
体的には例えばジシアンジアミド、メラミン等のアミノ
化合物、尿素、バルビツール酸、セミカルバジッド塩酸
塩等のアマイド類、グルタミン酸塩、グリシン、アラニ
ン等のアミノ酸類、カルボヒドラジド、アジピン酸ジヒ
ドラジド等のヒドラジン誘導体等の含窒素化合物を少な
くとも含有する組成物を使用することが好ましい。ま
た、ホルムアルデヒド吸収剤の使用量には特に制限はな
いが、一般的には1〜20g/m2 程度である。
【0023】ここで、厚紙シート3へのホルムアルデヒ
ド吸収剤の内添とは、厚紙シート3として使用する紙の
抄造時に、予めパルプスラリー中にホルムアルデヒド吸
収剤を添加しておき、これを抄紙して紙を製造すること
によって、ホルムアルデヒド吸収剤を内部に含有する紙
を得ることを意味する。但し、例えば多くの板紙の様
に、多層に抄造される紙の場合には、必ずしも全ての層
にホルムアルデヒド吸収剤を内添する必要はなく、少な
くとも一つの層に内添されていれば良い。
【0024】ホルムアルデヒド吸収剤を一部の層にのみ
内添する場合には、最内層、中間層、最外層、又はそれ
らの組み合わせ等、任意の層に内添すれば良い。何故な
ら、表面板2を構成する木質系材料からパネルの内部空
間に放散されたホルムアルデヒドは、外気中へ拡散する
には厚紙シート3を透過せざるを得ないが、その際厚紙
シート3を構成する紙のいずれかの層にホルムアルデヒ
ド吸収剤が含まれていれば、そこで吸収除去されるので
外気中には拡散しないからである。但し、パネルの木口
面等から外気中に放散されたホルムアルデヒドの吸収除
去効率を考慮すると、少なくともパネルの完成状態で外
気に直接接触する最外層に内添することが好ましい。
【0025】また、厚紙シート3へのホルムアルデヒド
吸収剤の塗工又は含浸とは、抄造された紙の表面及び/
又は裏面から、ホルムアルデヒド吸収剤を含有する塗工
液を適用して、紙の表面にホルムアルデヒド吸収剤から
なる層を形成するか、又は紙の内部空隙中にホルムアル
デヒド吸収剤を浸透固定させることを意味する。但し、
本質的に多孔質である紙に液状体を適用すれば、一般に
その両方の現象が同時に発生するから、両者は厳密に区
別されるものではない。
【0026】厚紙シート3にホルムアルデヒド吸収剤を
塗工又は含浸する場合にあっては、塗工又は含浸は紙の
表面側からのみでも裏面側からのみでも、両面から行っ
ても良く、含浸の場合には必ずしも紙全体に均一に含浸
されている必要はない。その理由は、前述した内添の場
合と同様である。また、外気中のホルムアルデヒドの吸
収除去効率上、少なくともパネルの完成状態で外気に直
接接触する側の面に塗工又は含浸することが好ましいこ
とも、前述した内添の場合と同様である。
【0027】環境空気中へのホルムアルデヒドの放散を
更に効果的に削減するには、面積の大きい表面材2の表
面からのホルムアルデヒドの放散を防止する対策を講じ
るのが最も効率が良い。具体的には、表面材2を、木質
系材料からなる板材21の表面に、ホルムアルデヒドを
透過し難い合成樹脂シートか、若しくはホルムアルデヒ
ド吸収剤を内添、塗工または含浸した紙のいずれかを基
材シートとする化粧シート22を貼着して構成するのが
良い。
【0028】上記化粧シート22の詳細構成は特に限定
されないが、紙を基材シートとする化粧シート22とし
ては、例えば図3に示す様に、薄葉紙、チタン紙、樹脂
含浸紙、樹脂混抄紙、紙間強化紙等の紙を基材シート4
1とし、所望によりその表面に例えばグラビア印刷法等
の適宜の手段により木目柄、石目柄又は抽象柄等の任意
の柄をなす絵柄層42を形成し、更に必要に応じて表面
に耐磨耗性や耐水性等の表面物性を付与する為の透明乃
至半透明の合成樹脂からなる表面保護層(トップコー
ト)43を設けたもの等を使用することができる。そし
て、前記基材シート41である紙にホルムアルデヒド吸
収剤を内添、含浸又は塗布しておくことにより、木質系
材料からなる板材21が放散するホルムアルデヒドを吸
収除去し、パネルの表面側からのホルムアルデヒドの放
散を防止することができる。
【0029】また、合成樹脂シートを基材シートとする
化粧シート22としては、例えば図4に示す様に、例え
ばポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリ
ル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド系樹脂、ポ
リカーボネート樹脂又はスチレン系樹脂等からなる無色
又は着色の合成樹脂シートを基材シート51とし、所望
によりその表面に例えばグラビア印刷法等の適宜の手段
により木目柄、石目柄又は抽象柄等の任意の柄をなす絵
柄層52を形成し、必要に応じてその表面に耐磨耗性や
耐溶剤性等の表面物性を付与する為の透明乃至半透明の
合成樹脂からなる表面保護層53を設け、更に必要に応
じて導管柄等のエンボス54やワイピング55、トップ
コート56等を適宜施してなるもの等を使用することが
できる。そして、基材シート51として使用した合成樹
脂シートは一般的にホルムアルデヒド透過性が非常に低
いので、木質系材料からなる板材21からパネルの表面
側へのホルムアルデヒドの放散を防止することができ
る。
【0030】勿論、上記した表面樹脂層43、53やト
ップコート56等にもホルムアルデヒド吸収剤を添加す
れば、木口面等から室内空気中に放散されるホルムアル
デヒドを吸収除去することができるので、より好適であ
る。
【0031】その他、表面板2として、表裏両面に合成
樹脂シートの貼付等による防湿処理が施されたものを使
用すると、温湿度変化による反りの発生を防止すること
ができる。
【0032】
【実施例】<実施例1>市販の坪量300g/m2 の板
紙に、尿素及びメラミンを主成分とするホルムアルデヒ
ド吸収剤を乾燥後の塗布量20g/m2 に塗工、乾燥し
て厚紙シートを作製した。
【0033】坪量30g/m2 の薄葉紙の表面に、硝化
綿系インキを使用してグラビア印刷法により木目柄の絵
柄を印刷し、更にイソシアネート硬化型ウレタン系トッ
プコート剤をグラビアコート法により乾燥後の塗布量4
g/m2 に塗工、乾燥硬化して化粧紙を作製した。この
化粧紙を、市販の厚さ3mmの中密度繊維板(MDF)
の表面に、酢酸ビニル樹脂系水性エマルジョン接着剤を
介して貼着し、表面板を作製した。
【0034】厚さ15mmのパーティクルボード(E−
1規格相当品)からなる幅20mmの角材を縦横に組ん
で枠心となし、その表面に前記表面板を、化粧紙の貼着
されていない側の面を枠心側に向けて、酢酸ビニル樹脂
系水性エマルジョン接着剤を介して貼着し、一方枠心の
反対側の面(裏面)には前記厚紙シートを、ホルムアル
デヒド吸収剤の塗工面とは反対側の面を枠心側に向け
て、酢酸ビニル樹脂系水性エマルジョン接着剤を介して
貼着して、外形寸法300×300mmの本発明のフラ
ッシュパネルを作製した。
【0035】<比較例1>前記実施例1において、枠心
の裏面側に貼着した厚紙シートの替わりに、枠心の表面
側に貼着した表面板と同一使用の表面板を貼付して、両
面フラッシュパネルを作製した。
【0036】<比較例2>前記実施例1において、裏面
側への厚紙シートの貼着を省略し、片面フラッシュパネ
ルを作製した。
【0037】<性能評価>上記実施例1、比較例1及び
2のフラッシュパネルについて、重量、剛性及びホルム
アルデヒド放散量の性能比較を行った。但し、評価条件
は以下の通りである。 (1)重量 電子天秤。 (2)剛性 フラッシュパネルの表面を上に向けて1
対の対角を固定して水平に支持し、残る1対の対角に各
々1000gの下向きの荷重を賦課して、パネル中心点
の反りを測定。 (3)ホルムアルデヒド放散量 フラッシュパネルを
1000×1000×1000mmのアクリル製容器に
入れて密封し、室温で12時間放置後の容器中のホルム
アルデヒド濃度を測定。結果は、以下の通りであった。
【0038】 重量 剛性(反り) ホルムアルデヒド放散量 実施例1 495.6g 5mm 0.12ppm 比較例1 712.2g 0.5mm以下 1.20ppm 比較例2 469.3g 10mm 0.92ppm
【0039】<実施例2>前記実施例1において、薄葉
紙に絵柄の印刷とトップコートを施した化粧紙の裏面
に、尿素及びメラミンを主成分とするホルムアルデヒド
吸収剤を乾燥後の塗布量3g/m2 に塗工、乾燥し、そ
の他は実施例1と全く同一条件にて本発明のフラッシュ
パネルを作製した。このフラッシュパネルについて、上
記と同一条件にてホルムアルデヒド放散量を測定したと
ころ、0.06ppmであった。
【0040】<実施例3>前記実施例1において、薄葉
紙を基材とする化粧紙に代えて、厚さ50μmの着色オ
レフィン系樹脂フィルムの表面にウレタン系インキを使
用してグラビア印刷法にて木目柄の印刷を施し、ウレタ
ン系プライマーを介して厚さ50μmの透明アクリル樹
脂フィルムを積層すると同時に導管柄のエンボスを施
し、該エンボスの凹部にワイピング法にて導管色の着色
剤を充填後、全面に透明なウレタン系トップコート剤を
乾燥後の塗布量3g/m2 に施して作製した化粧シート
を使用し、その他は実施例1と全く同一条件にて本発明
のフラッシュパネルを作製した。このフラッシュパネル
について、上記と同一条件にてホルムアルデヒド放散量
を測定したところ、0.09ppmであった。
【0041】
【発明の効果】本発明のフラッシュパネルは、枠心の一
面に木質系材料からなる表面板を、他面に厚紙シート
を、それぞれ貼着して構成したことにより、パネルを反
らせたり歪ませたりする応力が加えられた場合に、厚紙
シートが謂わば筋交いの様な働きをして、枠心の変形を
抑えるので、片側フラッシュパネルと比較して、パネル
全体としての剛性が格段に向上し、取り扱い性が大幅に
改善される。また、厚紙シートは枠心の内面や表面板の
裏面を外部から隠蔽するので、美観も向上する。しか
も、厚紙シートは、表面板として使用される木質系材料
からなる板材と比較して、遥かに軽量且つ安価であるか
ら、パネル全体としての重量や価格は、両側フラッシュ
パネルと比較して大幅に軽減される。すなわち、本発明
のフラッシュパネルは、従来の両側フラッシュパネルの
剛性や取り扱い性、美観等の長所と、従来の片側フラッ
シュパネルの軽量で安価であるという長所とを兼ね備
え、幅広い用途に使用することができる優れたものであ
る。
【0042】また、前記厚紙シートとして、坪量100
〜500g/m2 の板紙を使用することによって、パネ
ル全体としての重量や価格を抑えつつ、パネルの取り扱
い上必要とされる十分な剛性を付与することができる。
特に、前記厚紙シートに、ホルムアルデヒド吸収剤が内
添、塗工又は含浸されていることによって、枠心や表面
材に使用される木質系材料が放散するホルムアルデヒド
を吸収除去し、居住者等の不快臭や健康被害等を防止す
ることができる。
【0043】また、前記表面板が、木質系材料からなる
板材の表面に化粧シートが貼着されてなることによっ
て、意匠性に劣る安価な木質系材料を使用しつつ、美観
を向上することができる。特に、前記化粧シートが、ホ
ルムアルデヒド吸収剤を内添、塗工又は含浸した紙又は
合成樹脂シートを基材シートとすることによって、木質
系材料からなる板材が放散するホルムアルデヒドを、ホ
ルムアルデヒド透過性の低い合成樹脂シートが遮蔽し、
又は、紙に内添、塗工又は含浸されたホルムアルデヒド
吸収剤が吸収除去するので、パネルの表面側へのホルム
アルデヒドの放散を防止し、以て居住者等の不快臭や健
康被害等を更に確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフラッシュパネルの実施の形態を示す
側断面図である。
【図2】本発明のフラッシュパネルの実施の形態を示す
側断面図である。
【図3】本発明のフラッシュパネルに使用される化粧シ
ートの実施の形態を示す側断面図である。
【図4】本発明のフラッシュパネルに使用される化粧シ
ートの実施の形態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1‥‥枠心 2‥‥表面板 21‥‥板材 22‥‥化粧シート 23‥‥接着剤 3‥‥厚紙シート 41‥‥基材シート 42‥‥絵柄層 43‥‥表面保護層 51‥‥基材シート 52‥‥絵柄層 53‥‥表面保護層 54‥‥エンボス 55‥‥ワイピング 56‥‥トップコート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B250 AA06 AA11 AA13 BA03 CA15 DA03 EA01 EA13 FA13 FA28 FA48 2E016 HA09 HA10 JA01 JA11 JC02 JC03 JC04 JC07 KA02 LA01 LB11 LB15 LC02 LC04 LD01 LD02 MA11 NA01 QA13 2E162 CC01 EA18 FD04 GB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】枠心の一面に木質系材料からなる表面板
    を、他面に厚紙シートを、それぞれ貼着してなるフラッ
    シュパネル。
  2. 【請求項2】前記厚紙シートが、坪量100〜500g
    /m2 の板紙である請求項1に記載のフラッシュパネ
    ル。
  3. 【請求項3】前記厚紙シートに、ホルムアルデヒド吸収
    剤が内添、塗工又は含浸されている請求項1又は2に記
    載のフラッシュパネル。
  4. 【請求項4】前記表面板が、木質系材料からなる板材の
    表面に化粧シートが貼着されてなる請求項1〜3のいず
    れかに記載のフラッシュパネル。
  5. 【請求項5】前記化粧シートが、ホルムアルデヒド吸収
    剤を内添、塗工又は含浸した紙を基材シートとする請求
    項4に記載のフラッシュパネル。
  6. 【請求項6】前記化粧シートが、合成樹脂シートを基材
    シートとする請求項4に記載のフラッシュパネル。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004174795A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Ibiken Kk 平滑安定ドア

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004174795A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Ibiken Kk 平滑安定ドア

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