JP2000080582A - 化学パルプの中濃度酸素漂白法 - Google Patents
化学パルプの中濃度酸素漂白法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】化学パルプの中濃度酸素漂白において、低カッ
パー価、高白色度、高粘度、高収率のパルプを得て、更
に排水の負荷(COD、色度、AOX、クロロホルム
等)が軽減され、且つ大幅に漂白薬品費が削減できる化
学パルプの中濃度酸素漂白法を提供することである。 【解決手段】化学パルプの中濃度酸素漂白において、ホ
スホン酸系キレート剤のみ、あるいはホスホン酸系キレ
ート剤と界面活性剤を添加してアルカリ性側にて中濃度
の酸素漂白、あるいは酸性側での中濃度の酸素漂白を組
み合わせることを特徴とする。
パー価、高白色度、高粘度、高収率のパルプを得て、更
に排水の負荷(COD、色度、AOX、クロロホルム
等)が軽減され、且つ大幅に漂白薬品費が削減できる化
学パルプの中濃度酸素漂白法を提供することである。 【解決手段】化学パルプの中濃度酸素漂白において、ホ
スホン酸系キレート剤のみ、あるいはホスホン酸系キレ
ート剤と界面活性剤を添加してアルカリ性側にて中濃度
の酸素漂白、あるいは酸性側での中濃度の酸素漂白を組
み合わせることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学パルプの中濃
度酸素漂白において、ホスホン酸系キレート剤のみ、あ
るいはホスホン酸系キレート剤と界面活性剤を添加して
アルカリ性側にて中濃度の酸素漂白のみ、あるいは酸性
側にて中濃度の酸素漂白を組み合わせることによって、
粘度を低下させることなく、リグニンとヘキセンウロン
酸を効率よく除去させることでカッパー価を著しく減少
させることを特徴とする化学パルプの中濃度酸素漂白法
に関するものである。
度酸素漂白において、ホスホン酸系キレート剤のみ、あ
るいはホスホン酸系キレート剤と界面活性剤を添加して
アルカリ性側にて中濃度の酸素漂白のみ、あるいは酸性
側にて中濃度の酸素漂白を組み合わせることによって、
粘度を低下させることなく、リグニンとヘキセンウロン
酸を効率よく除去させることでカッパー価を著しく減少
させることを特徴とする化学パルプの中濃度酸素漂白法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】化学パルプ漂白の目的は、パルプ繊維の
内部や表面に付着しているリグニンやヘキセンウロン
酸、着色物質を分解、変質、あるいは可溶性にして取り
除き、白色度を上昇させることである。
内部や表面に付着しているリグニンやヘキセンウロン
酸、着色物質を分解、変質、あるいは可溶性にして取り
除き、白色度を上昇させることである。
【0003】従来、化学パルプの漂白は、塩素、次亜塩
素酸塩、過酸化水素、二酸化塩素などで段階的に処理す
る方法が取られてきた。近年は、排水負荷量の軽減およ
び漂白薬品費の削減を目的として酸素漂白方法が多く採
用されている。
素酸塩、過酸化水素、二酸化塩素などで段階的に処理す
る方法が取られてきた。近年は、排水負荷量の軽減およ
び漂白薬品費の削減を目的として酸素漂白方法が多く採
用されている。
【0004】しかしながら、パルプの酸素による脱リグ
ニンの問題点は、酸素とリグニンの反応において脱リグ
ニン反応とセルロースの崩壊反応が存在するため、如何
に粘度を低下させずに、脱リグニン反応を選択的に進め
ることが肝要である。即ち、酸素のラジカル反応は、金
属イオン(マンガン、鉄等)によってセルロースを崩壊
し、粘度低下を引き起こすことは公知である。
ニンの問題点は、酸素とリグニンの反応において脱リグ
ニン反応とセルロースの崩壊反応が存在するため、如何
に粘度を低下させずに、脱リグニン反応を選択的に進め
ることが肝要である。即ち、酸素のラジカル反応は、金
属イオン(マンガン、鉄等)によってセルロースを崩壊
し、粘度低下を引き起こすことは公知である。
【0005】アルカリ性の酸素漂白では、パルプの粘度
低下を抑制するために、マグネシウム化合物(特公昭4
7−133601号公報)、あるいはトリエタノールア
ミン塩(特開昭49−133601号公報)などの添加
する方法が示されている。
低下を抑制するために、マグネシウム化合物(特公昭4
7−133601号公報)、あるいはトリエタノールア
ミン塩(特開昭49−133601号公報)などの添加
する方法が示されている。
【0006】しかし、マグネシウム化合物が水に不溶で
あり、均一に混合できないという問題とコスト高でスケ
ールの発生もある。また、トリエタノールアミンは、鉄
などの金属と錯体を形成してパルプ粘度の低下を促進す
る欠点がある。
あり、均一に混合できないという問題とコスト高でスケ
ールの発生もある。また、トリエタノールアミンは、鉄
などの金属と錯体を形成してパルプ粘度の低下を促進す
る欠点がある。
【0007】一方、マグネシウム化合物とエチレンジア
ミン4酢酸(以下EDTAと略す)およびその誘導体の
キレート剤を併用する方法(特公昭50−220601
号公報)が開示されているが、依然として上記問題点が
改善されていない。
ミン4酢酸(以下EDTAと略す)およびその誘導体の
キレート剤を併用する方法(特公昭50−220601
号公報)が開示されているが、依然として上記問題点が
改善されていない。
【0008】さらに、ノニオン界面活性剤とEDTA誘
導体を添加する方法(特開平5−51889号公報)、
またEDTA誘導体を中濃度酸素漂白に添加する方法
(特開平5−93385号公報)が開示されている。し
かしながら、何れの方法でも、脱リグニンの促進と粘度
低下の抑制は不十分であった。
導体を添加する方法(特開平5−51889号公報)、
またEDTA誘導体を中濃度酸素漂白に添加する方法
(特開平5−93385号公報)が開示されている。し
かしながら、何れの方法でも、脱リグニンの促進と粘度
低下の抑制は不十分であった。
【0009】1996年11月、紙パルプ技術協会主催
「オゾン漂白セミナー」におけるアールストロームのオ
ゾン漂白技術において、オゾンと二酸化塩素の前処理と
してpH3〜4、90〜110℃の処理により、カッパ
ー価の低下と、オゾンと二酸化塩素の添加量の削減がで
きることを発表している。
「オゾン漂白セミナー」におけるアールストロームのオ
ゾン漂白技術において、オゾンと二酸化塩素の前処理と
してpH3〜4、90〜110℃の処理により、カッパ
ー価の低下と、オゾンと二酸化塩素の添加量の削減がで
きることを発表している。
【0010】更に、1998年6月、紙パルプ技術協会
主催「紙パルプ研究発表会」では、酸処理によるパルプ
の漂白性の改善とクラフトパルプの希硫酸漂白機構など
が発表されている。
主催「紙パルプ研究発表会」では、酸処理によるパルプ
の漂白性の改善とクラフトパルプの希硫酸漂白機構など
が発表されている。
【0011】しかし、酸処理あるいは酸漂白によるヘキ
センウロン酸の除去では、カッパー価の大幅な減少は認
められるが、粘度の低下が激しく、更に収率の減少も大
きく、パルプ品質の悪化などの問題がある。
センウロン酸の除去では、カッパー価の大幅な減少は認
められるが、粘度の低下が激しく、更に収率の減少も大
きく、パルプ品質の悪化などの問題がある。
【0012】ホスホン酸系キレート剤は、過酸化水素の
安定化剤(特公平8−14079号公報他)、次亜塩素
酸塩水溶液の安定化剤(特開平7−109107号公
報)として報告されているが、酸素漂白に利用した例は
未だない。
安定化剤(特公平8−14079号公報他)、次亜塩素
酸塩水溶液の安定化剤(特開平7−109107号公
報)として報告されているが、酸素漂白に利用した例は
未だない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題点を解決し、低カッパー価、高白色度、
高粘度、高収率のパルプを得ることができ、更に、排水
負荷(COD、色度、AOX、クロロホルム等)の軽減
と大幅な漂白薬品費の削減ができる化学パルプの中濃度
酸素漂白法を提供することである。
従来技術の問題点を解決し、低カッパー価、高白色度、
高粘度、高収率のパルプを得ることができ、更に、排水
負荷(COD、色度、AOX、クロロホルム等)の軽減
と大幅な漂白薬品費の削減ができる化学パルプの中濃度
酸素漂白法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の問題
点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明の化学パ
ルプの中濃度酸素漂白法を発明するに至った。
点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明の化学パ
ルプの中濃度酸素漂白法を発明するに至った。
【0015】即ち、本発明の化学パルプの中濃度酸素漂
白は、ホスホン酸系キレート剤のみ、あるいはホスホン
酸系キレート剤と界面活性剤を添加してpH10以上、
パルプ濃度5〜20重量%にて酸素漂白することを特徴
とするものである。
白は、ホスホン酸系キレート剤のみ、あるいはホスホン
酸系キレート剤と界面活性剤を添加してpH10以上、
パルプ濃度5〜20重量%にて酸素漂白することを特徴
とするものである。
【0016】また、本発明の化学パルプの中濃度酸素漂
白は、ホスホン酸系キレート剤のみ、あるいはホスホン
酸系キレート剤と界面活性剤を添加してpH6以下、パ
ルプ濃度5〜20重量%にて酸素漂白することを特徴と
するものである。
白は、ホスホン酸系キレート剤のみ、あるいはホスホン
酸系キレート剤と界面活性剤を添加してpH6以下、パ
ルプ濃度5〜20重量%にて酸素漂白することを特徴と
するものである。
【0017】さらに、本発明の化学パルプの中濃度酸素
漂白は、ホスホン酸系キレート剤のみ、あるいはホスホ
ン酸系キレート剤と界面活性剤を添加してpH10以
上、パルプ濃度5〜20重量%にて酸素漂白し、洗浄脱
水して後、pH6以下、パルプ濃度5〜20重量%にて
酸素漂白することを特徴とするものである。
漂白は、ホスホン酸系キレート剤のみ、あるいはホスホ
ン酸系キレート剤と界面活性剤を添加してpH10以
上、パルプ濃度5〜20重量%にて酸素漂白し、洗浄脱
水して後、pH6以下、パルプ濃度5〜20重量%にて
酸素漂白することを特徴とするものである。
【0018】また、本発明の化学パルプの中濃度酸素漂
白は、ホスホン酸系キレート剤のみ、あるいはホスホン
酸系キレート剤と界面活性剤を添加してpH6以下、パ
ルプ濃度5〜20重量%にて酸素漂白し、洗浄脱水して
後、pH10以上、パルプ濃度5〜20重量%にて酸素
漂白することを特徴とするものである。
白は、ホスホン酸系キレート剤のみ、あるいはホスホン
酸系キレート剤と界面活性剤を添加してpH6以下、パ
ルプ濃度5〜20重量%にて酸素漂白し、洗浄脱水して
後、pH10以上、パルプ濃度5〜20重量%にて酸素
漂白することを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、化学パルプの中濃度酸
素漂白において、ホスホン酸系キレート剤のみ、あるい
はホスホン酸系キレート剤と界面活性剤を添加してアル
カリ性側または酸性側にて中濃度の酸素漂白のみ、ある
いは、該酸素漂白、洗浄脱水して後に、それぞれ酸性側
またはアルカリ性側での中濃度の酸素漂白を組み合わせ
ることによって、酸素のパルプ繊維への浸透を促進さ
せ、さらに酸素とリグニンとによって選択的に反応を向
上させようとするものである。これらの方法によって、
粘度、収率、強度の低下を起こすことなく、リグニンと
ヘキセンウロン酸を効率よく除去させ、カッパー価を著
しく減少させることができたのである。
素漂白において、ホスホン酸系キレート剤のみ、あるい
はホスホン酸系キレート剤と界面活性剤を添加してアル
カリ性側または酸性側にて中濃度の酸素漂白のみ、ある
いは、該酸素漂白、洗浄脱水して後に、それぞれ酸性側
またはアルカリ性側での中濃度の酸素漂白を組み合わせ
ることによって、酸素のパルプ繊維への浸透を促進さ
せ、さらに酸素とリグニンとによって選択的に反応を向
上させようとするものである。これらの方法によって、
粘度、収率、強度の低下を起こすことなく、リグニンと
ヘキセンウロン酸を効率よく除去させ、カッパー価を著
しく減少させることができたのである。
【0020】まず第1の発明では、ホスホン酸系キレー
ト剤、あるいは界面活性剤との併用してアルカリ性の中
濃度酸素漂白では、粘度および収率の低下を起こさず、
高白色度で脱リグニンを効率よく進めることができる。
ト剤、あるいは界面活性剤との併用してアルカリ性の中
濃度酸素漂白では、粘度および収率の低下を起こさず、
高白色度で脱リグニンを効率よく進めることができる。
【0021】第2の発明では、上記アルカリ性の中濃度
酸素漂白に代えて酸性の中濃度酸素漂白では、粘度およ
び収率の低下を起こさず、高白色度で脱ヘキセンウロン
酸を効率よく進めることができる。
酸素漂白に代えて酸性の中濃度酸素漂白では、粘度およ
び収率の低下を起こさず、高白色度で脱ヘキセンウロン
酸を効率よく進めることができる。
【0022】また、第3の発明では、上記第1の漂白
後、洗浄脱水し、酸性側で中濃度酸素漂白することによ
り、より高白色度、収率および粘度の低下がなく、後段
の漂白薬品が削減でき、かつ排水の負荷が軽減できる。
後、洗浄脱水し、酸性側で中濃度酸素漂白することによ
り、より高白色度、収率および粘度の低下がなく、後段
の漂白薬品が削減でき、かつ排水の負荷が軽減できる。
【0023】さらに、第4の発明では、上記第2の漂白
後、洗浄脱水し、アルカリ性側で中濃度酸素漂白するこ
とにより、より高白色度、収率および粘度の低下がな
く、後段の漂白薬品が削減でき、かつ排水の負荷が軽減
できる。
後、洗浄脱水し、アルカリ性側で中濃度酸素漂白するこ
とにより、より高白色度、収率および粘度の低下がな
く、後段の漂白薬品が削減でき、かつ排水の負荷が軽減
できる。
【0024】上記の第3および第4の発明において、前
者の方が後段にpHが低いC/D、D、Zにより漂白す
るときはシーケンス的に有利である。
者の方が後段にpHが低いC/D、D、Zにより漂白す
るときはシーケンス的に有利である。
【0025】一方、後者は、酸素漂白の効率を考慮すれ
ば、酸性で金属などを取り除いた方がアルカリ性の酸素
漂白にとっては好ましい。
ば、酸性で金属などを取り除いた方がアルカリ性の酸素
漂白にとっては好ましい。
【0026】本発明に使用される化学パルプは、蒸解し
た広葉樹パルプ、または針葉樹パルプである。特に、カ
ッパー価が高く、即ちリグニンが多く、且つヘキセンウ
ロン酸の少ない針葉樹よりは、広葉樹の方がより効果的
である。
た広葉樹パルプ、または針葉樹パルプである。特に、カ
ッパー価が高く、即ちリグニンが多く、且つヘキセンウ
ロン酸の少ない針葉樹よりは、広葉樹の方がより効果的
である。
【0027】本発明に使用されるホスホン酸系キレート
剤としては、例えば、ジエチレントリアミンペンタ(メ
チレンホスホン酸)塩(以下、DTPMPと略す。)、
エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)塩(以
下、EDTPMPと略す。)、1−ヒドロキシエチリデ
ン−1,1−ジホスホン酸塩、などが挙げられる。
剤としては、例えば、ジエチレントリアミンペンタ(メ
チレンホスホン酸)塩(以下、DTPMPと略す。)、
エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)塩(以
下、EDTPMPと略す。)、1−ヒドロキシエチリデ
ン−1,1−ジホスホン酸塩、などが挙げられる。
【0028】本発明に使用される界面活性剤としては、
アニオン性、ノニオン性、カチオン性、両性のいずれの
界面活性剤でも良いが、該キレート剤との組合わせでは
アニオン性とノニオン性の界面活性剤がより好ましい。
アニオン性、ノニオン性、カチオン性、両性のいずれの
界面活性剤でも良いが、該キレート剤との組合わせでは
アニオン性とノニオン性の界面活性剤がより好ましい。
【0029】界面活性剤としては、例えば、ポリアクリ
ル酸塩、ポリカルボン酸塩などのアニオン性界面活性
剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンソルビタンアルキルエステルなどのノニオン性
界面活性剤;ポリアクリルアミド、アルキルアンモニウ
ムクロリドなどのカチオン性界面活性剤;N−アルキル
ベタイン、N−アルキルスルホタインなどの両性界面活
性剤;が挙げられる。
ル酸塩、ポリカルボン酸塩などのアニオン性界面活性
剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンソルビタンアルキルエステルなどのノニオン性
界面活性剤;ポリアクリルアミド、アルキルアンモニウ
ムクロリドなどのカチオン性界面活性剤;N−アルキル
ベタイン、N−アルキルスルホタインなどの両性界面活
性剤;が挙げられる。
【0030】中濃度の酸素漂白の条件としては、パルプ
濃度が、5〜20重量%、好ましくは8〜18重量%で
あり、酸素圧力が1MPa以下である。
濃度が、5〜20重量%、好ましくは8〜18重量%で
あり、酸素圧力が1MPa以下である。
【0031】また、処理温度が、100〜160℃、好
ましくは110〜150℃であり、処理時間が、10〜
100分、好ましくは20〜80分である。
ましくは110〜150℃であり、処理時間が、10〜
100分、好ましくは20〜80分である。
【0032】アルカリ性側における酸素漂白(以下、O
Bと略す。)は、処理pHが、pH10〜14、好まし
くはpH11〜13である。
Bと略す。)は、処理pHが、pH10〜14、好まし
くはpH11〜13である。
【0033】また、酸性側における酸素漂白(以下、O
Aと略す。)は、処理pHが、pH2〜6、好ましくは
pH3〜5である。
Aと略す。)は、処理pHが、pH2〜6、好ましくは
pH3〜5である。
【0034】アルカリとしては、水酸化ナトリウム、酸
化白液など、また、酸としては、硫酸、塩酸、酢酸な
ど、いずれも公知のものを使用することができる。
化白液など、また、酸としては、硫酸、塩酸、酢酸な
ど、いずれも公知のものを使用することができる。
【0035】酸素漂白中に添加されるホスホン酸系キレ
ート剤と界面活性剤の添加率については、各々0.01
〜1.0重量%(対絶乾パルプ)であり、好ましくは
0.05〜0.5重量%である。
ート剤と界面活性剤の添加率については、各々0.01
〜1.0重量%(対絶乾パルプ)であり、好ましくは
0.05〜0.5重量%である。
【0036】本発明におけるOBでは、脱リグニンが起
こり、またOAでは脱ヘキセンウロン酸が生じる。いず
れもカッパー価として現れるため、この減少率が50%
未満で行うことで、収率および粘度の低下を抑えること
ができる。つまり、カッパー価の減少率が50%以上に
なると急激にセルロースの崩壊を起こし、粘度および収
率が低下する。
こり、またOAでは脱ヘキセンウロン酸が生じる。いず
れもカッパー価として現れるため、この減少率が50%
未満で行うことで、収率および粘度の低下を抑えること
ができる。つまり、カッパー価の減少率が50%以上に
なると急激にセルロースの崩壊を起こし、粘度および収
率が低下する。
【0037】本発明における酸素漂白後の多段漂白とし
ては、一般的な漂白剤で、塩素、二酸化塩素、水酸化ナ
トリウム、次亜塩素酸ナトリウム、オゾン、過酢酸、過
酸化水素、酸素、二酸化チオ尿素のいずれかまたは複数
の組み合わせにて漂白することができる。
ては、一般的な漂白剤で、塩素、二酸化塩素、水酸化ナ
トリウム、次亜塩素酸ナトリウム、オゾン、過酢酸、過
酸化水素、酸素、二酸化チオ尿素のいずれかまたは複数
の組み合わせにて漂白することができる。
【0038】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
なお、実施例において、記載の部、%は全て重量部、重
量%によるものである。
するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
なお、実施例において、記載の部、%は全て重量部、重
量%によるものである。
【0039】本発明の実施例または比較例に当たって、
下記の測定および評価方法に従って行った。白色度(ハ
ンター白色度法;JIS−P8123)、パルプ粘度
(TAPPIT−230 om−82)、カッパー価
(TAPPI T−236 hm−85)、濾水度(カ
ナディアンフリーネステスター;JIS−P812
1)、密度(JIS−P8118)、不透明度(JIS
−P8138)、裂段長(JIS−P8113)、比引
裂強度(JIS−P8119)、内部結合強度(インタ
ーナルボンドテスター;東洋精機製作所社製)、ベッセ
ルピック(RI試験機;石川島産業機械社製)は、10
0cm2あたりのベッセル数、COD、色度(JIS−
K0102)、クロロホルム(JIS−K0125)、
AOX(全有機ハロゲン分析装置TOX−10型;三菱
化成社製)を使用して測定した。
下記の測定および評価方法に従って行った。白色度(ハ
ンター白色度法;JIS−P8123)、パルプ粘度
(TAPPIT−230 om−82)、カッパー価
(TAPPI T−236 hm−85)、濾水度(カ
ナディアンフリーネステスター;JIS−P812
1)、密度(JIS−P8118)、不透明度(JIS
−P8138)、裂段長(JIS−P8113)、比引
裂強度(JIS−P8119)、内部結合強度(インタ
ーナルボンドテスター;東洋精機製作所社製)、ベッセ
ルピック(RI試験機;石川島産業機械社製)は、10
0cm2あたりのベッセル数、COD、色度(JIS−
K0102)、クロロホルム(JIS−K0125)、
AOX(全有機ハロゲン分析装置TOX−10型;三菱
化成社製)を使用して測定した。
【0040】実施例1 広葉樹(ユーカリ系広葉樹約80%配合)の蒸解パルプ
(カッパー価16.8、粘度46.2mPa・s)に、
ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)7
Na(以下、DTPMPと略す。)を0.2%(対絶乾
パルプ)、水酸化ナトリウム(以下、NaOHとす
る。)を1.0%(pH12)、パルプ濃度12%に調
製し、処理温度110℃、処理時間60分、酸素圧力
0.5MPaの条件でアルカリ性酸素漂白(以下OBと
略す)を行った。その後、洗浄脱水し、C(塩素)−E
(水酸化ナトリウム)−H(次亜塩素酸ナトリウム)−
D(二酸化塩素)により漂白し、さらにPFIミルにて
叩解(4500rpm)し、坪量60g/m2の手すき紙
を作製した。 <漂白条件> Cの添加率:カッパー価*0.15%;パルプ濃度3.
5%、50℃、40分 Eの添加率:0.8%;パルプ濃度12%、65℃、
1.5時間 Hの添加率:0.4%;パルプ濃度12%、65℃、
1.5時間 Dの添加率:0.14%;パルプ濃度12%、70℃、
2.5時間
(カッパー価16.8、粘度46.2mPa・s)に、
ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)7
Na(以下、DTPMPと略す。)を0.2%(対絶乾
パルプ)、水酸化ナトリウム(以下、NaOHとす
る。)を1.0%(pH12)、パルプ濃度12%に調
製し、処理温度110℃、処理時間60分、酸素圧力
0.5MPaの条件でアルカリ性酸素漂白(以下OBと
略す)を行った。その後、洗浄脱水し、C(塩素)−E
(水酸化ナトリウム)−H(次亜塩素酸ナトリウム)−
D(二酸化塩素)により漂白し、さらにPFIミルにて
叩解(4500rpm)し、坪量60g/m2の手すき紙
を作製した。 <漂白条件> Cの添加率:カッパー価*0.15%;パルプ濃度3.
5%、50℃、40分 Eの添加率:0.8%;パルプ濃度12%、65℃、
1.5時間 Hの添加率:0.4%;パルプ濃度12%、65℃、
1.5時間 Dの添加率:0.14%;パルプ濃度12%、70℃、
2.5時間
【0041】実施例2 実施例1と同一の蒸解パルプに、DTPMPとアニオン
性界面活性剤(ポリアクリル酸Na、以下、PASと略
す。)を各々0.1%、NaOH1.0%、パルプ濃度
12%に調製し、処理温度110℃、処理時間60分、
酸素圧力0.5MPaの条件でOBを行った。
性界面活性剤(ポリアクリル酸Na、以下、PASと略
す。)を各々0.1%、NaOH1.0%、パルプ濃度
12%に調製し、処理温度110℃、処理時間60分、
酸素圧力0.5MPaの条件でOBを行った。
【0042】実施例3 実施例1と同一の蒸解パルプに、DTPMPとノニオン
性界面活性剤(ポリエチレンアルキルエーテル、以下、
PEAEと略す。)を各々0.1%、NaOH1.0
%、パルプ濃度12%に調製し、処理温度110℃、処
理時間60分、酸素圧力0.5MPaの条件でOBを行
った。
性界面活性剤(ポリエチレンアルキルエーテル、以下、
PEAEと略す。)を各々0.1%、NaOH1.0
%、パルプ濃度12%に調製し、処理温度110℃、処
理時間60分、酸素圧力0.5MPaの条件でOBを行
った。
【0043】実施例4 実施例1と同一の蒸解パルプに、DTPMPとPASを
各々0.1%、硫酸にてpH2、パルプ濃度12%に調
製し、処理温度110℃、処理時間60分、酸素圧力
0.5MPaの条件でOAを行った。
各々0.1%、硫酸にてpH2、パルプ濃度12%に調
製し、処理温度110℃、処理時間60分、酸素圧力
0.5MPaの条件でOAを行った。
【0044】実施例5 実施例1のOBパルプを、さらに硫酸を加えてpH2と
して、パルプ濃度12%に調製し、処理温度110℃、
処理時間60分、酸素圧力0.5MPaの条件で酸性酸
素漂白(以下、OAと略す。)を行った。その後、実施
例1と同様に、洗浄脱水しC−E−H−Dにより漂白
し、さらにPFIミルにて叩解(4500rpm)し、
坪量60g/m2の手すき紙を作製した。
して、パルプ濃度12%に調製し、処理温度110℃、
処理時間60分、酸素圧力0.5MPaの条件で酸性酸
素漂白(以下、OAと略す。)を行った。その後、実施
例1と同様に、洗浄脱水しC−E−H−Dにより漂白
し、さらにPFIミルにて叩解(4500rpm)し、
坪量60g/m2の手すき紙を作製した。
【0045】実施例6 実施例1と同一の蒸解パルプに、DTPMPとアニオン
性界面活性剤(ポリアクリル酸Na、以下、PAと略
す。)を各々0.1%、pH3、パルプ濃度12%に調
製し、処理温度110℃、処理時間60分、酸素圧力
0.5MPaの条件でOAを行い、引き続いてNaOH
1.0%、パルプ濃度12%に調製し、処理温度110
℃、処理時間60分、酸素圧力0.5MPaの条件でO
Bを行った。その後、実施例1と同様に、洗浄脱水しC
−E−H−Dにより漂白し、さらにPFIミルにて叩解
(4500rpm)し、坪量60g/m2の手すき紙を作
製した。
性界面活性剤(ポリアクリル酸Na、以下、PAと略
す。)を各々0.1%、pH3、パルプ濃度12%に調
製し、処理温度110℃、処理時間60分、酸素圧力
0.5MPaの条件でOAを行い、引き続いてNaOH
1.0%、パルプ濃度12%に調製し、処理温度110
℃、処理時間60分、酸素圧力0.5MPaの条件でO
Bを行った。その後、実施例1と同様に、洗浄脱水しC
−E−H−Dにより漂白し、さらにPFIミルにて叩解
(4500rpm)し、坪量60g/m2の手すき紙を作
製した。
【0046】実施例7 実施例4のOAパルプを洗浄脱水せずに、Z(オゾン)
−P(アルカリ性過酸化水素)により漂白した。その結
果、白色度が88.3%、粘度が16.8mPa.s、
収率が96.5%であった。さらに、PFIミルにて叩
解(4500rpm)し、坪量60g/m2の手すき紙を
作製した。 <漂白条件> Zの添加率:0.3%、pH2、パルプ濃度12%、室
温、15分間 Pの添加率:過酸化水素(以下H2O2と略す)0.5
%、NaOH0.3%、パルプ濃度12%、75℃、
2.5時間
−P(アルカリ性過酸化水素)により漂白した。その結
果、白色度が88.3%、粘度が16.8mPa.s、
収率が96.5%であった。さらに、PFIミルにて叩
解(4500rpm)し、坪量60g/m2の手すき紙を
作製した。 <漂白条件> Zの添加率:0.3%、pH2、パルプ濃度12%、室
温、15分間 Pの添加率:過酸化水素(以下H2O2と略す)0.5
%、NaOH0.3%、パルプ濃度12%、75℃、
2.5時間
【0047】実施例8 実施例4のOAパルプを洗浄脱水せずに、D1−P−D
2により漂白した。その結果、白色度が87.9%、粘
度が17.6mPa.s、収率が96.8%であった。
さらに、PFIミルにて叩解(4500rpm)し、坪
量60g/m2の手すき紙を作製した。 <漂白条件> D1の添加率:0.4%;パルプ濃度12%、75℃、
1.5時間 Pの添加率:H2O20.5%、NaOH0.3%、パル
プ濃度12%、75℃、1.5時間 D2の添加率:0.2%;パルプ濃度12%、75℃、
3時間
2により漂白した。その結果、白色度が87.9%、粘
度が17.6mPa.s、収率が96.8%であった。
さらに、PFIミルにて叩解(4500rpm)し、坪
量60g/m2の手すき紙を作製した。 <漂白条件> D1の添加率:0.4%;パルプ濃度12%、75℃、
1.5時間 Pの添加率:H2O20.5%、NaOH0.3%、パル
プ濃度12%、75℃、1.5時間 D2の添加率:0.2%;パルプ濃度12%、75℃、
3時間
【0048】比較例1 実施例1と同じ蒸解パルプに、NaOHを1.0%、パ
ルプ濃度12%に調製し、処理温度110℃、処理時間
60分、酸素圧力0.5MPaの条件でOBを行った。
その後、実施例1と同様に、洗浄脱水し、C−E−H−
Dにより漂白し、さらにPFIミルにて叩解(4500
rpm)し、坪量60g/m2の手すき紙を作製した。
ルプ濃度12%に調製し、処理温度110℃、処理時間
60分、酸素圧力0.5MPaの条件でOBを行った。
その後、実施例1と同様に、洗浄脱水し、C−E−H−
Dにより漂白し、さらにPFIミルにて叩解(4500
rpm)し、坪量60g/m2の手すき紙を作製した。
【0049】比較例2 実施例1と同じ蒸解パルプに、ジエチレントリアミン5
酢酸(以下、DTPAと略す。)を0.2%、NaOH
を1.0%、パルプ濃度12%に調製し、処理温度11
0℃、処理時間60分、酸素圧力0.5MPaの条件で
OBを行った。
酢酸(以下、DTPAと略す。)を0.2%、NaOH
を1.0%、パルプ濃度12%に調製し、処理温度11
0℃、処理時間60分、酸素圧力0.5MPaの条件で
OBを行った。
【0050】上記実施例および比較例により、得られた
パルプのカッパー価、粘度、白色度並びに収率につい
て、測定した結果を下記表1に示した。
パルプのカッパー価、粘度、白色度並びに収率につい
て、測定した結果を下記表1に示した。
【0051】
【表1】
【0052】また、上記実施例1、5〜8、比較例1の
パルプ物性と排水について、測定した結果を下記表2
(パルプの物性)および3(排水の負荷)に示す。な
お、内部結合強度を「内結」、ベッセルピック数を「V
P数」と略す。
パルプ物性と排水について、測定した結果を下記表2
(パルプの物性)および3(排水の負荷)に示す。な
お、内部結合強度を「内結」、ベッセルピック数を「V
P数」と略す。
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】評価;実施例と比較例を比較すると、実施
例は白色度が高く、カッパー価が低い。さらに粘度と収
率が高い。OBとOAの組み合わせで、収率および粘度
の低下を抑えることができ、故に後段の漂白が良くな
り、排水の負荷も軽減され、大幅に漂白薬品費が削減で
きる。また、実施例6のZ−Pや実施例7のD−P−D
と組み合わせることでTCFおよびECFにてもより一
層の効果が現れる。パルプの物性に関しては、濾水度が
下がるために強度が向上し、それ故にベッセルピックも
抑制される傾向にある。
例は白色度が高く、カッパー価が低い。さらに粘度と収
率が高い。OBとOAの組み合わせで、収率および粘度
の低下を抑えることができ、故に後段の漂白が良くな
り、排水の負荷も軽減され、大幅に漂白薬品費が削減で
きる。また、実施例6のZ−Pや実施例7のD−P−D
と組み合わせることでTCFおよびECFにてもより一
層の効果が現れる。パルプの物性に関しては、濾水度が
下がるために強度が向上し、それ故にベッセルピックも
抑制される傾向にある。
【0056】実施例9 針葉樹(ラジアータパイン約50%配合)の蒸解パルプ
(カッパー価24.8、粘度21.7mPa・s)に、
DTPMPを0.2%、NaOHを1.0%、パルプ濃
度12%に調製し、処理温度110℃、処理時間60
分、酸素圧力0.5MPaの条件でOBを行った。その
結果、白色度が33.6%、カッパー価が14.1、粘
度が15.8mPa.s、収率が96.3%であった。
(カッパー価24.8、粘度21.7mPa・s)に、
DTPMPを0.2%、NaOHを1.0%、パルプ濃
度12%に調製し、処理温度110℃、処理時間60
分、酸素圧力0.5MPaの条件でOBを行った。その
結果、白色度が33.6%、カッパー価が14.1、粘
度が15.8mPa.s、収率が96.3%であった。
【0057】比較例3 実施例9と同一の針葉樹の蒸解パルプにNaOHを1.
0%、パルプ濃度12%に調製し、処理温度110℃、
処理時間60分、酸素圧力0.5MPaの条件でOBを
行った。その結果、白色度が31.8%、カッパー価が
14.7、粘度が14.9mPa.s、収率が95.9
%であった。
0%、パルプ濃度12%に調製し、処理温度110℃、
処理時間60分、酸素圧力0.5MPaの条件でOBを
行った。その結果、白色度が31.8%、カッパー価が
14.7、粘度が14.9mPa.s、収率が95.9
%であった。
【0058】
【発明の効果】化学パルプの中濃度酸素漂白において、
ホスホン酸系キレート剤のみ、あるいはホスホン酸系キ
レート剤と界面活性剤を添加してアルカリ性側にて中濃
度の酸素漂白のみ、あるいは酸性側での中濃度の酸素漂
白を組み合わせることによって、酸素のパルプ繊維への
浸透を促進し、更に酸素とリグニンとの選択的に反応が
向上する。それ故に、粘度、収率、強度の低下を起こす
ことなく、リグニンとヘキサンウロン酸を効率よく除去
させることでカッパー価が著しく減少し、大幅に漂白薬
品が削減され、且つ排水の負荷が軽減できる。
ホスホン酸系キレート剤のみ、あるいはホスホン酸系キ
レート剤と界面活性剤を添加してアルカリ性側にて中濃
度の酸素漂白のみ、あるいは酸性側での中濃度の酸素漂
白を組み合わせることによって、酸素のパルプ繊維への
浸透を促進し、更に酸素とリグニンとの選択的に反応が
向上する。それ故に、粘度、収率、強度の低下を起こす
ことなく、リグニンとヘキサンウロン酸を効率よく除去
させることでカッパー価が著しく減少し、大幅に漂白薬
品が削減され、且つ排水の負荷が軽減できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 化学パルプの中濃度酸素漂白において、
ホスホン酸系キレート剤のみ、あるいはホスホン酸系キ
レート剤と界面活性剤を添加してpH10以上、パルプ
濃度5〜20重量%にて酸素漂白することを特徴とする
化学パルプの中濃度酸素漂白法。 - 【請求項2】 化学パルプの中濃度酸素漂白において、
ホスホン酸系キレート剤のみ、あるいはホスホン酸系キ
レート剤と界面活性剤を添加してpH6以下、パルプ濃
度5〜20重量%にて酸素漂白することを特徴とする化
学パルプの中濃度酸素漂白法。 - 【請求項3】 化学パルプの中濃度酸素漂白において、
ホスホン酸系キレート剤のみ、あるいはホスホン酸系キ
レート剤と界面活性剤を添加してpH10以上、パルプ
濃度5〜20重量%にて酸素漂白し、洗浄脱水して後、
pH6以下、パルプ濃度5〜20重量%にて酸素漂白す
ることを特徴とする化学パルプの中濃度酸素漂白法。 - 【請求項4】 化学パルプの中濃度酸素漂白において、
ホスホン酸系キレート剤のみ、あるいはホスホン酸系キ
レート剤と界面活性剤を添加してpH6以下、パルプ濃
度5〜20重量%にて酸素漂白し、洗浄脱水して後、p
H10以上、パルプ濃度5〜20重量%にて酸素漂白す
ることを特徴とする化学パルプの中濃度酸素漂白法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10246021A JP2000080582A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 化学パルプの中濃度酸素漂白法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10246021A JP2000080582A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 化学パルプの中濃度酸素漂白法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000080582A true JP2000080582A (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=17142278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10246021A Pending JP2000080582A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 化学パルプの中濃度酸素漂白法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000080582A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021508007A (ja) * | 2017-10-06 | 2021-02-25 | カウンシル オブ サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ | セルロースペーパー合成物およびそれを生成するプロセス |
US11193237B2 (en) | 2017-09-11 | 2021-12-07 | Solenis Technologies, L.P. | Method for enhanced oxygen delignification of chemical wood pulps |
-
1998
- 1998-08-31 JP JP10246021A patent/JP2000080582A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11193237B2 (en) | 2017-09-11 | 2021-12-07 | Solenis Technologies, L.P. | Method for enhanced oxygen delignification of chemical wood pulps |
JP2021508007A (ja) * | 2017-10-06 | 2021-02-25 | カウンシル オブ サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ | セルロースペーパー合成物およびそれを生成するプロセス |
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