JP2000080267A - 優れた耐久性を有する低密度高弾性軟質ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents
優れた耐久性を有する低密度高弾性軟質ポリウレタンフォームの製造方法Info
- Publication number
- JP2000080267A JP2000080267A JP10264059A JP26405998A JP2000080267A JP 2000080267 A JP2000080267 A JP 2000080267A JP 10264059 A JP10264059 A JP 10264059A JP 26405998 A JP26405998 A JP 26405998A JP 2000080267 A JP2000080267 A JP 2000080267A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- polyisocyanate
- isocyanate
- low
- nco
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
性の軟質ポリウレタンフォームを提供する。 【解決手段】 少なくとも下記の(A)と(B)と
(C)とを反応させる、耐久性に優れた低密度高弾性軟
質ポリウレタンフォームの製造方法である。 (A)少なくとも(a1)末端部にエチレンオキサイド
を25重量%以下付加させ、かつ、ビニルモノマーを、
又はポリイソシアネートと分子量18〜200の活性水
素基含有化合物とを重合したポリマー微粒子を(A)中
に1重量%以上分散させた、公称ヒドロキシ官能価2以
上、水酸基価20〜60mgKOH/gのポリオキシア
ルキレンポリオールと(a2)有機ポリイソシアネート
とを反応させて得られる、NCO含量2〜15重量%の
低NCOポリイソシアネート。 (B)NCO含量25重量%以上の高NCOポリイソシ
アネート。 (C)少なくとも水を含有するイソシアネート反応性組
成物。
Description
ト成分として低NCOポリイソシアネートと高NCOポ
リイソシアネートとを併用した軟質ポリウレタンフォー
ムの製造方法に関するものである。更に詳細には、酸化
防止剤等の添加剤を用いなくてもスコーチを起こさず、
耐久性に優れ、低密度・高弾性の軟質ポリウレタンフォ
ームの製造方法に関するものである。
の優れたクッション性を生かし、自動車のクッション
材、家具、カーペット等、様々な分野で使用されてき
た。軟質ポリウレタンフォームは、有機ポリイソシアネ
ート、ポリオール、発泡剤、触媒、整泡剤、及び必要に
応じて添加剤を用いて製造されてきた。この有機ポリイ
ソシアネートは、従来はトリレンジイソシアネート(T
DI)であったが、最近は、ジフェニルメタンジイソシ
アネート(MDI)及びMDIとポリメチレンポリフェ
ニレンポリイソシアネート(MDI−CR)との混合物
が多く用いられている。また、ポリオールとしては、エ
チレンオキサイド(EO)、プロピレンオキサイド(P
O)等のアルキレンオキサイドを付加重合させて得られ
るポリエーテルポリオールが一般的である。軟質ポリウ
レタンフォームの製造方法としては、「ワンショット
法」、「プレポリマー法」等が用いられている。
機ポリイソシアネートを主成分とするイソシアネート液
と、ポリオールを主成分とするポリオール液が、ミキシ
ングヘッドに導入される。ミキシングヘッドから出る反
応性混合物は、自由発泡させてスラブフォームを生成さ
せることができ、又は、型に注入又は射出してモールド
フォームを生成させることができる。
としてあらかじめ有機ポリイソシアネートとポリオール
を反応させて得られたイソシアネート基含有プレポリマ
ーを用いる方法で、「ワンショット法」と比較すると、
発泡時の発熱が少ない等の利点を有する。その他の点
は、基本的に「ワンショット法」と同様である。特開平
4−213340号公報には、高イソシアネート含量の
プレポリマーと低イソシアネート含量のプレポリマーを
用いた軟質ポリウレタンフォームの製造方法が記載され
ている。
ルオロカーボン等が使用されてきたが、これらの使用
は、オゾン層破壊や地球温暖化等の環境への配慮により
その使用は制限されている。そのため、発泡剤に水を用
いる検討が広く行われている。水は、イソシアネート基
の一部と発熱反応して、アミノ基と二酸化炭素を生成さ
せ、このアミノ基は、他のイソシアネート基と反応して
ウレア結合を生じ、また、二酸化炭素は発泡作用を与え
る。
高弾性の軟質ポリウレタンフォームの要望が高まってい
る。軟質ポリウレタンフォームを低密度化するには、イ
ソシアネート基と反応させて生じる二酸化炭素を十分得
るために、水の使用量を多くする必要がある。従来のよ
うに、水を発泡剤に用いた高弾性の軟質ポリウレタンフ
ォームにおいて、高密度フォームの場合では、使用する
水の量が少ないために、安定なセルを形成することがで
きる。しかしながら、低密度フォームでは、使用する水
が多いため、発泡時のセルが不安定になり、フォームの
崩壊を引き起こしやすくなるばかりか、弾性が損なわれ
るようになる。また、密度の低下によりフォームの硬度
も低下する。
般的にはポリマー微粒子を分散させたポリマー分散ポリ
オキシアルキレンポリオール(POP)をポリオール液
を用いて、解決しようとする試みがなされている。しか
しながら、POPを用いることにより、硬度は改良され
るが、やはりセルが不安定になりやすい。そこでセルを
安定化させるために添加剤が用いられるが、柔軟性が損
なわれやすくなる。特開平4−213340号公報に
は、イソシアネート含有プレポリマーにポリ尿素を分散
したPOPが使用できる旨の記載があり、又、実施例で
は、高分子ポリエーテルポリオールとMDIとイソホロ
ンジイソシアネートを同時に反応させた尿素粒子分散プ
レポリマーを用いた場合の記載があり、このようなプレ
ポリマーを用いた場合に得られる軟質ポリウレタンフォ
ームは高密度硬質発泡体であり、その耐久性も不十分で
あった。
が安定で高耐久性を有し、かつ、低密度で高弾性の軟質
ポリウレタンフォームの製造方法を提供することであ
る。
検討した結果、特定のポリマーポリオールを用いたイソ
シアネート基含有プレポリマー(低NCOポリイソシア
ネート)と高NCOポリイソシアネートとを併用するこ
とにより、上記課題が解決できることを見いだし、本発
明を完成させるに至った。
す(A)と(B)と(C)とを反応させることを特徴と
する、優れた耐久性を有する低密度高弾性軟質ポリウレ
タンフォームの製造方法である。 (A)少なくとも以下に示す(a1)と(a2)とを反
応させて得られる、イソシアネート含量が2〜15重量
%の低NCOポリイソシアネート。 (a1)末端部に25重量%以下のエチレンオキサイド
を付加させ、かつ、1種類以上のビニルモノマーの重合
により又はポリイソシアネートと分子量18〜200の
活性水素基含有化合物との重合により得られるポリマー
微粒子を(A)中の含有量で1重量%以上分散させた、
公称ヒドロキシ官能価が2以上で水酸基価が20〜60
mgKOH/gのポリマー分散ポリオキシアルキレンポ
リオール。 (a2)有機ポリイソシアネート。 (B)イソシアネート含量が25重量%以上の高NCO
ポリイソシアネート。 (C)少なくとも水を含有するイソシアネート反応性組
成物。
イソシアネートである、前記製造方法である。
す(b1)と(b2)とを反応させて得られるイソシア
ネート含量が25重量%以上の高NCOポリイソシアネ
ートである、前記の各製造方法である。 (b1)公称ヒドロキシ官能価が2以上、水酸基価が1
0〜200mgKOH/gで、50重量%以上のオキシ
エチレン基を有するポリオキシアルキレンポリオール。 (b2)ジフェニルメタンジイソシアネートとポリメチ
レンポリフェニレンポリイソシアネートとからなる平均
イソシアネート官能価が2.3〜3.0の組成物。
(A)/(B)=60/40〜95/5重量%である、
前記の各製造方法である。
含有するポリイソシアネート成分100重量部と、イソ
シアネート反応性組成物(C)1〜40重量部とを反応
させる、前記の各製造方法である。
Oポリイソシアネートは、少なくとも(a1)ポリマー
分散ポリオキシアルキレンポリオール(POP)と(a
2)有機ポリイソシアネートとを反応させて得られるも
ので、イソシアネート(NCO)含量が2〜15重量
%、好ましくは3〜15重量%のイソシアネート基含有
プレポリマーである。イソシアネート含量が下限未満の
場合は、低NCOポリイソシアネートの粘度が高くなり
すぎて、十分な低密度フォームが得られにくい。上限を
越える場合は、フォームの安定性や柔軟性が不足する。
トにおいて、ポリマー微粒子含有量は1重量%以上が好
ましく、1.5〜20重量%が特に好ましい。なお、本
発明における(A)の製造において、ポリマー微粒子含
有量を前記範囲内とするために、(a1)に、それ以外
のポリオール、特にポリオキシアルキレンポリオールを
併用するのが好ましい。
が2以上、好ましくは2〜6、更に好ましくは2〜4で
あり、水酸基価が20〜60mgKOH/g、好ましく
は20〜57mgKOH/gであり、末端部に25重量
%以下、好ましくは4〜24重量%のEOを付加させ、
かつ、ポリマー微粒子を分散させたポリオキシアルキレ
ンポリオール、好ましくはポリ(オキシプロピレン−オ
キシエチレン)ポリオールである。このPOPは2種以
上混合して使用してもよい。本発明において「公称ヒド
ロキシル官能価」とは、ポリオキシアルキレンポリオー
ルの製造に用いられる開始剤分子の活性水素基の数によ
って決定される理論的官能価を意味する。現実の官能価
は重合時の副反応により、不飽和結合等が生成するた
め、理論的官能価よりも小さくなる。公称ヒドロキシ官
能価が2未満の場合は、フォームの安定性が損なわれ、
低密度フォーム自体を得ることが困難になりやすい。水
酸基価が下限未満の場合は、フォームの強度が得られに
くい。また、上限を越える場合は、プレポリマーの粘度
が高くなりすぎて、フォームの低密度化が困難になり、
また、一般的使用方法におけるハンドリングが悪くなり
やすい。EO付加量が上限を越える場合はセルが不安定
になり、また、機械的強度も低下する。
知の方法で製造されるものであり、具体的には、例え
ば、低分子活性水素基含有化合物を開始剤として、E
O、PO等のアルキレンオキサイド類、テトラヒドロフ
ラン等の環状エーテル類を付加重合させて得られるポリ
オキシアルキレンポリオール中で、更に他のモノマーを
重合させ、ポリマー微粒子を分散させて得られるもので
ある。
素基含有化合物としては、水、エチレングリコール、
1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオー
ル、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオー
ル、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、シクロヘ
キサン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−1,4−
ジメタノール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノ
ールA、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトール、ソルビトール、また、シュークロー
ズ、グルコース、フラクトース等のシュガー系アルコー
ル類、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、トルエ
ンジアミン、メタフェニレンジアミン、ジフェニルメタ
ンジアミン、キシリレンジアミン、ピペラジン等のポリ
アミン類、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン
等のアミノアルコール類が挙げられる。
微粒子は、1種以上のビニルモノマーの重合により、又
は、ポリイソシアネートと分子量18〜200の低分子
活性水素基含有化合物との重合により得られるものであ
り、ポリマー微粒子の分散性の点から、ビニル系のポリ
マー微粒子が最も好ましい。(a1)中のポリマー微粒
子含有量は1重量%以上であるが、2重量%以上が好ま
しく、2〜50重量%が特に好ましい。ポリマー微粒子
におけるビニルモノマーとしては、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物類、塩化
ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン含有ビニル化合物
類、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等
の芳香環含有ビニル化合物類、アクリル酸、メタクリル
酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル等のアクリ
ル系化合物類、酢酸ビニル等のビニルエステル化合物類
等が挙げられるが、シアン化ビニル化合物類と芳香環含
有ビニル化合物類とを共重合させたものが、原料を工業
的に入手しやすいので好ましい。ポリマー微粒子におけ
るポリイソシアネートとしては、後述の(a2)に用い
られる有機ポリイソシアネートが挙げられる。分子量1
8〜200の低分子活性水素基含有化合物としては、前
述の開始剤に用いられる低分子活性水素基含有化合物が
挙げられる。これらの中で好ましいものは、水、ジアミ
ン類、アミノアルコール類である。ポリマー微粒子の平
均粒径は、50μm未満が好ましく、更に好ましくは4
5μm未満である。
シアネートとしては、例えば、MDI、MDI−CR、
TDI、パラフェニレンジイソシアネート、キシリレン
ジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、テト
ラメチルキシリレンジイソシアネート等の芳香族イソシ
アネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、2−メチル−1,5−ペンタ
ンジイソシアネート、3−メチル−1,5−ペンタンジ
イソシアネート等の脂肪族イソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシ
アネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添
加キシリレンジイソシアネート、シクロヘキシルジイソ
シアネート等の脂環族イソシアネート、これらイソシア
ネートの混合物、これらのウレタン変性体、アロファネ
ート変性体、ウレア変性体、ビウレット変性体、ウレト
ジオン変性体、イソシアヌレート変性体、カルボジイミ
ド変性体、ウレトンイミン変性体等が挙げられる。本発
明において(a2)は、反応性や発泡時の環境(臭気)
等を考慮すると、MDIが好ましい。なお、MDIに
は、2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート
(2,2′−MDI)、2,4′−ジフェニルメタンジ
イソシアネート(2,4′−MDI)、4,4′−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(4,4′−MDI)の
3種類の異性体があり、異性体存在比は特に制限はない
が、本発明で特に好ましいものは、4,4′−MDIを
50重量%以上含有するMDIである。
ソシアネートは、イソシアネート含量が25重量%以
上、好ましくは25〜35重量%である。イソシアネー
ト含量が下限未満の場合は、イソシアネート液の粘度が
高くなりすぎ、また、フォームの安定性が損なわれるた
め、低密度フォームを得ることが困難になる。本発明に
用いられる(B)高NCOポリイソシアネートとして
は、前述の(a2)に用いられるものが挙げられる。
リイソシアネートは、少なくとも(b1)公称ヒドロキ
シ官能価が2以上、特に2〜6であり、水酸基価が10
〜200mgKOH/g、特に15〜195mgKOH
/gであり、オキシエチレン基含有量が50重量%以
上、特に60重量%以上であるポリオキシアルキレンポ
リオールの1種以上と、(b2)MDIとMDI−CR
とからなる平均イソシアネート官能価が2.3〜3.
0、特に2.4〜2.9の組成物とを反応させて得られ
るイソシアネート基含有プレポリマーである。(B)高
NCOポリイソシアネートとして、このようなプレポリ
マーを用いると、より安定なセルとなる軟質ポリウレタ
ンフォームが得られやすくなる。
反応性組成物は、少なくとも水を含有しているものであ
る。 (C)イソシアネート反応性組成物の好ましい水の含有
量は、15重量%以上、特に20重量%以上である。水
の含有量が少なすぎると、フォームの低密度化が困難に
なる。 (C)イソシアネート反応性組成物に併用することので
きる活性水素化合物としては、ポリエーテルポリオー
ル、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオ
ール等の高分子ポリオール、前述の(a1)POPを製
造するために用いられる開始剤としての低分子活性水素
基含有化合物等が挙げられる。
(B)の比率(重量%)は、(A)/(B)=60/4
0〜95/5、特に65/35〜95/5である。
(A)が多すぎる場合は、イソシアネート液の粘度が高
くなりすぎて、(C)との混合性が悪くなりやすい。
(A)が少なすぎる場合は、フォームの柔軟性が不足し
やすい。
ソシアネート反応性組成物との好ましい比率は、少なく
とも(A)及び(B)を含有するイソシアネート成分1
00重量部に対して、イソシアネート反応性組成物
(C)1〜40重量部、特に2〜35重量部である。
(C)が少なすぎる場合は、低密度フォームを得ること
が困難になる。また、多すぎる場合は、低密度フォーム
が得られなかったり、また、フォームの強度の低下等が
起こりやすい。
レポリマーの製造は、公知の方法が用いられる。例え
ば、全イソシアネート成分と全ポリオール成分を一度に
反応させる方法、イソシアネート成分の一部をポリオー
ル成分と反応させた後、残りのイソシアネート成分を配
合する方法等が挙げられる。イソシアネート成分とポリ
オール成分とのウレタン化反応における反応温度は10
〜120℃、特に50〜90℃が好ましい。また、ウレ
タン化反応時には、必要によりジブチルチンジラウレー
ト、ジオクチルチンジラウレート等の有機金属化合物
や、トリエチレンジアミンやトリエチルアミン等の有機
アミンやその塩、等のウレタン化触媒を用いてもよい。
のみである。しかし、フロン、炭化水素等の発泡剤も用
いることができるが、水以外の発泡剤の使用は好ましく
なく、また必要でもない。
界で公知の各種ウレタン化触媒を併用してもよい。この
触媒は、一般的には、(C)少なくとも水を含有するイ
ソシアネート反応性組成物に配合して用いられる。この
触媒の具体的なものとしては、トリエチルアミン、トリ
プロピルアミン、トリブチルアミン、N−メチルモルホ
リン、N−エチルモルホリン、ジメチルベンジルアミ
ン、N,N,N′,N′−テトラメチルヘキサメチレン
ジアミン、N,N,N′,N′,N″−ペンタメチルジ
エチレントリアミン、ビス−(2−ジメチルアミノエチ
ル)エーテル、トリエチレンジアミン、1,8−ジアザ
−ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、1,2−ジ
メチルイミダゾール、1−ブチル−2−メチルイミダゾ
ール等の三級アミン、ジメチルエタノールアミン、N−
トリオキシエチレン−N,N−ジメチルアミン、N,N
−ジメチル−N−ヘキサノールアミン等の反応型三級ア
ミン又はこれらの有機酸塩、スタナスオクトエート、ジ
ブチルチンジラウレート、ナフテン酸亜鉛等の有機金属
化合物等が挙げられる。
界で公知の有機珪素系界面活性剤系整泡剤を用いてもよ
い。この整泡剤は、一般的には、(C)少なくとも水を
含有するイソシアネート反応性組成物に配合して用いら
れる。この整泡剤の具体的なものとしては、日本ユニカ
ー社製のL−520、L−540、L−5309、L−
5366、SZ−1306、トーレダウコーニング社製
のSH−193、SRX−274C、信越シリコーン社
製のF−122、ゴールドシュミット社製のB−411
3等が挙げられる。
活性剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充填剤、難燃剤、
可塑剤、顔料・染料、抗菌剤・抗カビ剤等の公知の各種
添加剤や助剤を用いることができる。しかしながら、本
発明では、ジt−ブチルヒドロキシトルエン(BHT)
等の酸化防止剤を用いなくても、スコーチの発生が押さ
えられる。
2kg/m3 以下のことであり、「高弾性」とは、JI
S K6400(1997)A法に規定する反発弾性率
が50%以上であるということである。
弾性の軟質ポリウレタンフォームが得られる。本発明
は、特にスラブフォームの製造方法として有用であり、
得られる軟質ポリウレタンフォームは、寝具、家具等に
最適である。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、合成例、実施例及び比較例中において、「部」は
「重量部」、「%」は「重量%」、「比率」は「重量
比」を示す。
造〕 合成例1 攪拌機、冷却管、窒素導入管、及び温度計を備えた反応
器に、MDI−1を25部仕込み、攪拌しながらPOP
−1を35部、OH−1を40部仕込んで、85〜90
℃にて3時間反応させ、低NCOポリイソシアネートA
1を得た。A1のイソシアネート(NCO)含量は6.
6%、ポリマー微粒子含有量は7.0%であった。
A2〜A8を製造した。結果を表1に示す。
0/90であるMDI TDI−1:2,4−TDI/2,6−TDI=80/
20であるTDI POP−1:公称ヒドロキシ官能価=2、水酸基価=2
8mgKOH/g、末端EO含有量=15%、アクリロ
ニトリル/スチレン=50/50共重合ポリマー微粒子
含有量=20%のポリマー分散ポリオキシプロピレンポ
リオール POP−2:公称ヒドロキシ官能価=2、水酸基価=2
8mgKOH/g、末端EO含有量=15%、有機ポリ
イソシアネートとピペラジン(分子量86.1)との重
合ポリマー微粒子を20%含有したポリマー分散ポリオ
キシプロピレンポリオール OH−1 :公称ヒドロキシ官能価=3、水酸基価=3
4mgKOH/g、末端EO含有量=15%のポリオキ
シプロピレンポリオール OH−2 :公称ヒドロキシ官能価=3、水酸基価=5
6mgKOH/g、末端EO含有量=0%のポリオキシ
プロピレンポリオール
造〕 合成例9 合成例1と同様な反応器に、MDI−2を9.8部、P
MDIを88.2部仕込み、攪拌しながらOH−3を
2.0部仕込んで、85〜90℃にて3時間反応させ、
高NCOポリイソシアネートB1を得た。B1のイソシ
アネート(NCO)含量は31.0%であった。
B2〜B6を製造した。結果を表2に示す。
/99であるMDI PMDI :MDIとMDI−CRとの組成物、 MDI/MDI−CR=40/60、2,4′−MDI
/4,4′−MDI=1/99、NCO含有量=31.
5% OH−3 :公称ヒドロキシ官能価=3、水酸基価=4
8mgKOH/g、EO/PO=70/30のポリオキ
シアルキレンポリオール OH−4 :公称ヒドロキシ官能価=3、水酸基価=4
8mgKOH/g、EO/PO=80/20のポリオキ
シアルキレンポリオール OH−5 :公称ヒドロキシ官能価=6、水酸基価=9
8mgKOH/g、EO/PO=80/20のポリオキ
シアルキレンポリオール OH−6 :公称ヒドロキシ官能価=2、水酸基価=5
6mgKOH/g、EO/PO=80/20のポリオキ
シアルキレンポリオール
泡させた後、得られた軟質ポリウレタンフォームを一昼
夜放置し、JIS K−6401、JIS K−630
1に準じてフォームの各種物性を測定した。
ポリウレタンフォームを製造し、実施例1と同様にして
フォームの各種物性を測定した。表3、4にフォーム物
性測定結果を示す。
4において POP−1:公称ヒドロキシ官能価=2、水酸基価=2
8mgKOH/g、末端EO含有量=15%、アクリロ
ニトリル/スチレン=50/50共重合ポリマー微粒子
含有量=20%のポリマー分散ポリオキシプロピレンポ
リオール OH−7 :公称ヒドロキシ官能価=2、水酸基価=1
12mgKOH/gのポリオキシエチレンポリオール OH−8 :公称ヒドロキシ官能価=3、水酸基価=2
8mgKOH/g、末端EO含有量=15%のポリオキ
シプロピレンポリオール
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも下記に示す(A)と(B)と
(C)とを反応させることを特徴とする、優れた耐久性
を有する低密度高弾性軟質ポリウレタンフォームの製造
方法。 (A)少なくとも以下に示す(a1)と(a2)とを反
応させて得られる、イソシアネート含量が2〜15重量
%の低NCOポリイソシアネート。 (a1)末端部に25重量%以下のエチレンオキサイド
を付加させ、かつ、1種類以上のビニルモノマーの重合
により又はポリイソシアネートと分子量18〜200の
活性水素基含有化合物との重合により得られるポリマー
微粒子を(A)中の含有量で1重量%以上分散させた、
公称ヒドロキシ官能価が2以上で水酸基価が20〜60
mgKOH/gのポリマー分散ポリオキシアルキレンポ
リオール。 (a2)有機ポリイソシアネート。 (B)イソシアネート含量が25重量%以上の高NCO
ポリイソシアネート。 (C)少なくとも水を含有するイソシアネート反応性組
成物。 - 【請求項2】 (a2)がジフェニルメタンジイソシア
ネートである、請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項3】 (B)が、少なくとも以下に示す(b
1)と(b2)とを反応させて得られるイソシアネート
含量が25重量%以上の高NCOポリイソシアネートで
ある、請求項1又は2に記載の製造方法。 (b1)公称ヒドロキシ官能価が2以上、水酸基価が1
0〜200mgKOH/gで、50重量%以上のオキシ
エチレン基を有するポリオキシアルキレンポリオール。 (b2)ジフェニルメタンジイソシアネートとポリメチ
レンポリフェニレンポリイソシアネートとからなる平均
イソシアネート官能価が2.3〜3.0の組成物。 - 【請求項4】 (A)及び(B)の比率が、(A)/
(B)=60/40〜95/5重量%である、請求項1
〜3のいずれか1項に記載の製造方法。 - 【請求項5】 少なくとも(A)及び(B)を含有する
ポリイソシアネート成分100重量部と、イソシアネー
ト反応性組成物(C)1〜40重量部とを反応させる、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26405998A JP3885851B2 (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26405998A JP3885851B2 (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000080267A true JP2000080267A (ja) | 2000-03-21 |
JP3885851B2 JP3885851B2 (ja) | 2007-02-28 |
Family
ID=17397971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26405998A Expired - Fee Related JP3885851B2 (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3885851B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012112445A1 (en) * | 2011-02-14 | 2012-08-23 | Dow Brasil Sudeste Industrial Ltda. | Low density polyurethane foams |
JP2017528393A (ja) * | 2014-05-16 | 2017-09-28 | シーカ・テクノロジー・アーゲー | 表面光沢が向上したポリウレタンセメント系ハイブリッドフローリング又はコーティングの製造のための3成分組成物 |
-
1998
- 1998-09-02 JP JP26405998A patent/JP3885851B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012112445A1 (en) * | 2011-02-14 | 2012-08-23 | Dow Brasil Sudeste Industrial Ltda. | Low density polyurethane foams |
US9228047B2 (en) | 2011-02-14 | 2016-01-05 | Dow Global Technologies Llc | Low density polyurethane foams |
JP2017528393A (ja) * | 2014-05-16 | 2017-09-28 | シーカ・テクノロジー・アーゲー | 表面光沢が向上したポリウレタンセメント系ハイブリッドフローリング又はコーティングの製造のための3成分組成物 |
US10759700B2 (en) | 2014-05-16 | 2020-09-01 | Sika Technology Ag | Three component composition for the manufacture of polyurethane cementitious hybrid flooring or coating with improved surface gloss |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3885851B2 (ja) | 2007-02-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006249270A (ja) | 粘弾性ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2001002749A (ja) | 軟質ポリウレタンスラブフォーム及びその製造方法 | |
JP2008247996A (ja) | ポリイソシアネート組成物及びそれを用いた軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2006282744A (ja) | 軟質ポリウレタンスラブフォーム用ポリイソシアネート及びそれを用いた軟質ポリウレタンスラブフォームの製造方法 | |
JP3613957B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP3612698B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JPH11171963A (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2001226448A (ja) | ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2002322235A (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2001329042A (ja) | 高反発高振動吸収性軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP3587051B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP3355620B2 (ja) | スノーモービル用シートクッション材の製造方法 | |
JP2002322236A (ja) | 軟質ポリウレタンスラブフォームの製造方法 | |
JP4556161B2 (ja) | ボールリバウンド性に優れた軟質ポリウレタンフォームの製造方法。 | |
JP3885851B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP3367091B2 (ja) | ポリウレタンフォームの製造法 | |
JP4406913B2 (ja) | 寝具用粘弾性ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP3937811B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2000143855A (ja) | ポリウレタンフォ―ム | |
JP4154726B2 (ja) | 粘弾性ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2004231706A (ja) | シートクッション | |
JP4597773B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP4688055B2 (ja) | 暖房カーペット用軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JPH07207051A (ja) | 半硬質ウレタンフォームの製造法 | |
JP2006028283A (ja) | 軟質発泡ポリウレタンフォーム及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051205 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060330 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061101 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061114 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |