JP2000079092A - 内視鏡装置 - Google Patents
内視鏡装置Info
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Abstract
内部と外部を連通した状態でオートクレーブ滅菌を行な
っても、内視鏡の挿入部可撓管を構成する加水分解性の
高分子材料からなる外皮が、オートクレーブ滅菌の蒸気
によって劣化しない内視鏡装置を提供すること。 【解決手段】内視鏡挿入部2の可撓管10の外皮として
高分子材料を用い、可撓管10の外皮の外周面側及び内
周面側の両面にガスバリア性を有するガスバリア層を設
けたものである。これにより、高温高圧蒸気滅菌を行っ
ても、高温高圧蒸気が挿入部可撓管10を構成する外皮
の内周面側及び外周面側に設けられたガスバリア層によ
ってブロックされるため、外皮を構成する加水分解性の
高分子材料にアタックする蒸気が低減し、外皮の加水分
解による劣化を防ぐことができる。
Description
は高圧蒸気滅菌処理を行っても、内視鏡の挿入部可撓管
を構成する加水分解性の高分子材料からなる外皮が高圧
蒸気によって劣化しないようにした内視鏡装置に関す
る。
の深部等を観察したり、必要に応じて処置具を用いるこ
とにより治療処置等を行なうことのできる内視鏡が医療
分野において広く用いられるようになった。
実に消毒滅菌することが感染症等を防止するために必要
不可欠になる。
キサイドガス(EOG)等のガスや、消毒液にたよって
いたが、周知のように滅菌ガス類は猛毒であり、滅菌作
業の安全確保の為に滅菌作業は煩雑である。また、滅菌
後に機器に付着したガスを取り除く為のエアレーション
に時間がかかる為、滅菌後すぐに使用できないという問
題点がある。さらに、ランニングコストが高いという問
題点がある。
であり、消毒液の廃棄処理に多大な費用が必要となる欠
点がある。
滅菌後にすぐに使用でき、しかもランニングコストの安
いオートクレーブ滅菌(高圧蒸気滅菌)が内視鏡機器で
は主流になりつつある。オートクレーブ滅菌の代表的な
条件としては、米国規格協会承認、医療機器開発協会発
行の米国規格ANSI/AAMI ST37−1992
がある。
工程132℃、4分、またグラビティタイプでは滅菌工
程132℃、10分となっている。
う為には、エチレンオキサイドガス滅菌と同様、内視鏡
を収容した滅菌室内を減圧する必要があり、内視鏡をそ
のような低圧環境下に耐えられる構造にする必要があ
る。その際、内視鏡は一般に薬液浸漬可能とする為に水
密構造となっている為、オートクレーブ減圧時に、内視
鏡の外装隔壁のなかで最も柔軟な部分、一般には湾曲部
の外皮チューブが破裂してしまうという問題がある。即
ち、内視鏡を滅菌室内に納め、滅菌室内を急激に陰圧に
したとき内視鏡内圧が外部の圧力に比べて高くなり、柔
軟な挿入部可撓管部が膨張して破裂するという問題があ
った。
菌等のガス滅菌を行う際には、実公平1−12802号
公報に示すような画像伝達手段としてイメージガイドフ
ァイバーを使用したファイバースコープの場合、内視鏡
内外を連通する弁をライトガイドコネクタ等に設けて減
圧時に湾曲部の外皮チューブが破裂するのを防止してい
た。
示すような電子スコープの場合、防水キャップを外した
状態でエチレンオキサイドガス滅菌等のガス滅菌にかけ
て、減圧時に湾曲部の外皮チューブが破裂するのを防止
していた。
クレーブ滅菌の際にこのように内視鏡内外を連通させる
と、蒸気が内視鏡内部に浸入する為、その内部に浸入し
た蒸気によって内視鏡が早期に劣化するという間題があ
った。
撓管の外皮として、体腔内に挿入する為に必要な可撓
性、弾発性を得る為にポリエステル系熱可塑性エラスト
マー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリウレタ
ン系熱可塑性エラストマーが使用される。しかしなが
ら、これらの熱可塑性エラストマーは加水分解性の結合
を有する加水分解性の高分子材料である為、オートクレ
ーブ滅菌の蒸気によって加水分解を起こし、外皮に亀裂
が入る等の劣化が生じる。
外表面にポリパラキシリレン樹脂を化学蒸着した例が開
示されている。このポリパラキシリレン樹脂によるコー
ティングはガスバリア性を有する為、ガスの一種である
蒸気も通しにくい。したがって、オートクレーブ滅菌を
行っても、可撓管外部からアタックする蒸気は前記ポリ
パラキシリレン樹脂によるコーティングによってブロッ
クされる為、可撓管の外皮を形成する高分子材料のとこ
ろまでほとんど蒸気が到達しない。しかしながら、前記
のように湾曲部の外皮チューブ破裂防止の為に、オート
クレーブ滅菌時に内視鏡内外を連通させると、可撓管の
内面からも蒸気がアタックする為、可撓管の外皮を形成
する高分子材料が加水分解を起こしてしまう。また、内
視鏡内外を連通させない場合でも、蒸気は内視鏡外壁を
構成する高分子材料や、ゴム製のシール部材、接着剤等
を透過する性質を持つ為、内視鏡内部に蒸気が浸入し、
これにより可撓管の内面から少量ではあるが蒸気がアタ
ックし、やがては可撓管の外皮を形成する高分子材料が
加水分解を起こしてしまう。
管の螺旋管の内面に天然ゴム、ウレタンゴム等の電気絶
縁性のあるゴムによってコーティングを施し、内蔵部材
が螺旋管のエッジによって損傷することなく、かつ電気
絶縁性を良好にした例が開示されているが、これら一般
の天然ゴム、ウレタンゴムは蒸気を透過しやすいため、
ガスバリア性の効果はほとんど無い。もし、このコーテ
ィングをガスバリア性のコーティングにした場合でも、
可撓管外側からの蒸気のアタックにより外皮の高分子材
料は加水分解を起こしてしまう。また、コーティングが
螺旋管の内面に施されているため、可撓管を曲げて螺旋
管とネット(網状管)との間がスライドしても内面コー
ティングが破損しないような非常に柔軟なコート層とす
る必要がある。このような素材で、ガスバリア性を有す
るようなコーティング剤はほとんど無い。
撓管の外皮の下層部に耐熱性及び低水蒸気透過性の合成
ゴムを設け、オートクレーブ滅菌の蒸気が可撓管を透過
して内蔵部材に悪影響を及ぼすのを防止した例が開示さ
れているが、この例の場合、外皮には直接蒸気が接触す
る為、外皮としては内視鏡の挿入部可撓管として最適な
可撓性、弾発性が選られるポリエステル系熱可塑性エラ
ストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリウ
レタン系熱可塑性エラストマーが使用できない。そこ
で、外皮として加水分解性の結合を有さないシリコーン
ゴム、フッ素ゴム等を使用することになるが、これらの
ゴムは接着することが困難である為、可撓管を形成する
ことが困難である。また、これらのゴムは滑り性が悪い
為、可撓管の最外表面として採用するのは適していな
い。また、これらのゴムは外表面に滑り性を良くする為
のコーティングを施すことも困難である。
る、PTFE、FEP等のフッ素樹脂を可撓管に採用す
るという手段もあるが、これらの樹脂によって構成され
た可撓管は、硬く、座屈しやすい。さらに、内視鏡挿入
部の可撓管として最適な性能、例えば可撓性や弾発性を
得ることができない。特に可撓管の径が大きくなるほど
採用は難しくなり、外径φ4以上の挿入部の内視鏡には
硬すぎて採用するのは難しい。
ので、その目的は、オートクレーブ滅菌を行っても、特
に、内視鏡内部と外部を連通した状態でオートクレーブ
滅菌を行なっても、内視鏡の挿入部可撓管を構成する加
水分解性の高分子材料からなる外皮が、オートクレーブ
滅菌の蒸気によって劣化しない内視鏡装置を提供するこ
とである。
体腔内に挿入する挿入部に、可撓性を有する可撓管が用
いられている内視鏡装置において、前記可撓管の外皮と
して高分子材料を用い、前記可撓管の外皮の外周面側及
び内周面側の両面にガスバリア性を有するガスバリア層
を設けたことを特徴とするものである。
も、オートクレーブの蒸気が挿入部可撓管を構成する外
皮の内周面側及び外周面側に設けられたガスバリア層に
よってブロックされる為、外皮を構成する加水分解性の
高分子材料にアタックする蒸気が低減し、外皮の加水分
解による劣化を防ぐことができる。
参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は第1の実施の形態の内視鏡
装置における内視鏡本体の外観図を示す。
の内視鏡本体1は、内部に図示しないイメージガイドフ
ァイバー、ライトガイドファイバー、鉗子チャンネル、
アングルワイヤー等の内蔵物を内挿した挿入部2と、こ
の基端側に接続され、観察者が把持して種々の操作を行
う操作部3と、この操作部3の端部に設けられた接眼部
7と、操作部3の側面から延出したユニバーサルコード
4とから構成され、ユニバーサルコード4の他端に設け
られたコネクタ部5に設けられたライトガイドコネクタ
6が、図示しない光源装置に接続される。ここで、挿入
部2、操作部3、ユニバーサルコード4、コネクタ部5
は各内部が互いに連結してなり、外部に対して水密に構
成されている。
部9と、可撓性を有する可撓管10とで構成されてい
る。
御する湾曲操作レバー11と、鉗子等の処置具を挿入す
る処置具挿入口12が設けられている。
通気口金13が設けられており、この通気口金13に通
気キャップ14を取り付けることによって内視鏡内外を
通気することができる。なお、内視鏡本体1は、通気口
金13にて外気と連通させない限り、水が内視鏡本体1
の内部に浸入しない水密構造となっている。
チューブが破裂するのを防止する為、通気キャップ14
を取り付けてオートクレーブ滅菌装置のチャンバー内に
投入する。
視鏡本体1の内部空間が外部の圧力より、所定圧力以上
高くなると連通する逆止弁機能を有した逆止弁アダプタ
15を通気口金13に取り付く構成にして、湾曲部9の
外皮チューブが破裂するのを防止しても良い。
部が軟性の内視鏡や、湾曲部を有する内視鏡の外壁を構
成する部品としては、金属材料の他に、ゴムやプラスチ
ック等の高分子材料が用いられている。例えば、湾曲部
9の外皮チューブとしては、薄肉で、かつ柔軟性と強度
が要求される為、フッ素ゴム等のゴムが使用されてい
る。さらに、その他にも、ユニバーサルコード4の外被
チューブの素材としては、柔軟性、軽さ等の取り回しの
良さからシリコーンゴム製のチューブが用いられたり、
また、軽量化の為に操作部3やコネクタ5、接眼部7の
外装部品としてポリフェニレンサルファイドやポリフェ
ニルサルホンやポリエーテルエーテルケトン等のプラス
チックが使用される。勿論、これらのゴム、ブラスチッ
ク等の素材は、オートクレーブ滅菌の滅菌温度に耐え得
る耐熱性の素材であり、また、オートクレーブ滅菌の高
温高圧水蒸気に対しても劣化しない耐水性を有する素材
である。
グや接着剤によってシールされており、これにより内視
鏡全体が水密に構成されている。Oリングとしては、一
般にシリコーンゴム製のOリングが使用される。接着剤
としては、シリコーン系接着剤や、エポキシ系接着剤等
が使用されている。
されているゴム及びプラスチック等の高分子材料は、水
密は保てるものの、ガス透過性は有しており、蒸気は透
過する。各素材によってガス透過性のレベルは大きく異
なり、フッ素樹脂やフッ素ゴムは比較的ガス透過性が低
いが、シリコーンゴムは多くの蒸気を透過する。
である、挿入部2の可撓管10の断面図を示す。可撓管
10は、内面側から螺旋管101、網状管102、可撓
性を有する外皮103の順に積層されて構成されてい
る。
2と外皮103は接着剤、もしくは熱溶着等の手段によ
って一体化されており、その内周面及び外周面にはガス
バリア性のコーティング104,105が施されてお
り、その内面に螺旋管101が内挿されている。
最適な可撓性、弾発性を得る為に、ポリエステル系熱可
塑性エラストマーが使用されている。このポリエステル
系熱可塑性エラストマーは、加水分解性の分子結合を有
する、加水分解性の高分子材料である。
5としては、フッ素コーティングが使用されている。こ
のフッ素コーティングは、主剤と硬化剤とからなる二液
反応型塗料である。主剤側の必須成分としては、溶剤に
対して可溶性に優れた含フッ素共重合体を用いる。ま
た、この含フッ素共重合体は、分子中に水酸基を有する
ものである。硬化剤の必須成分としては、イソシアネー
トを用いる。このイソシアネートとしては、末端に活性
イソシアネートを有している、ヘキサメチレンジイソシ
アネート誘導体である。これらの成分にて得られる二液
反応型塗料は、スプレー、ハケ、ローラ、ディッピング
等によって塗布することができるが、本実施の形態では
網状管102と外皮103の内外周面の両面に塗布する
為、ディッピングによる塗布が適当である。塗布後に、
所定の温度で所定の時間放置することによって硬化し、
コーティング104,105が形成される。
密になり、ガスバリア性の効果が得られ、オートクレー
ブ滅菌のような蒸気環境下に置かれた場合、外皮を構成
する加水分解性のポリエステル系熱可塑性エラストマー
に到達する蒸気の量を低減させる効果が得られる。さら
に、このコーティングは可撓管の外表面にも塗布されて
いる為、ガスバリア性の効果の他に、低摩擦性、高耐薬
性、柔軟性等の性能が求められるが、このフッ素コーテ
ィングについてはこの性能についても満足している。
皮103は接着剤、もしくは熱溶着等の手段によって一
体化された構成、例えば、外皮103の高分子材料を押
し出し成形する際に、網状管102と一体になるように
押し出し成形する場合に有効な構成である。
に塗布、硬化するコーティングである為、可撓管10の
肉厚を厚くすることなく目的の効果が得られる。
トクレーブ滅菌時に湾曲部の外被チューブ破裂防止の為
にスコープ内外を通気させて、スコープ外部側および内
部側の両方から挿入部可撓管10に蒸気がアタックする
ように構成しても、オートクレーブ滅菌の蒸気が挿入部
可撓管10を構成する外皮103の内周面側及び外周面
側に設けられたガスバリア性のコーティング105,1
04であるフッ素コーティングによってブロックされる
為、外皮103を構成する加水分解性の高分子材料であ
るポリエステル系熱可塑性エラストマーにアタックする
蒸気の量が低減し、外皮103の劣化を防ぐことができ
る。
鏡内部と外部を連通した状態でオートクレーブ滅菌を行
なっても、内視鏡の挿入部可撓管10を構成する加水分
解性の高分子材料であるポリエステル熱可塑性エラスト
マーからなる外皮103が、オートクレーブ滅菌の蒸気
によって劣化しない。
ティング材料の変形例、(2)外皮の高分子材料の変形
例、(3)内視鏡の構成の変形例、(4)ユニバーサルコード
の変形例、について説明する。
形例 本実施の形態では、ガスバリア性のコーティング10
4,105としてフッ素コーティングを使用している
が、ガスバリア性のコーティング104,105として
はこれに限らず、蒸気等のガスの浸入を低減するコーテ
ィングであれば、種々のコーティング材料に変更可能で
ある。
るシラザンから転化するシリカコーティングでもよい。
このコーティングの塗布前の成分は、例えば側鎖全部が
水素のポリシラザンである、ペルヒドロポリシラザンと
いったようなシラザン系の無機ポリマーを主成分として
おり、塗布後、大気中、または水蒸気雰囲気中で焼成す
ることにより、緻密なシリカ薄膜の層に転化する。この
緻密なシリカ層はガスバリア性の性質を持ち、本実施の
形態のフッ素コートと同様に、外皮の外周面側と内周面
側にコーティングすることにより、蒸気が外皮にアタッ
クする量を低減することができる。このシリカコーティ
ングはディンピング、スプレー等の各種方法での塗布が
可能である。尚、このシリカコーティングは室温成膜も
可能であり、成膜時に外皮を構成する熱可塑性エラスト
マーを変質させることもない。
リパラキシリレン樹脂を化学蒸着によって蒸着させたポ
リパラキシリレン樹脂コーティングや、アルミ蒸着コー
ティングもガスバリア性の性質を持つ為、フッ素コーテ
ィングの代わりに施しても良い。これらのコーティング
は、低摩擦性、高耐薬性、柔軟性も有する。
コーティングとしてもよい。また、2層以上の多層コー
ティングとしてもよい。例えば、アルミ蒸着コーティン
グを複数層にしても良い。また、アルミ蒸着コーティン
グの下地としてポリプロピレンを蒸着しても良い。ま
た、ガスバリア性のコーティングが耐薬性、滑り性等の
挿入部可撓管のトップコートとして必要な性能を有さな
い場合は、外皮の外周面側のガスバリア性のコーティン
グの上に、さらに耐薬性、滑り性の良好なトップコート
を施しても良い。
オートクレーブ滅菌温度に対する耐熱性を有し、かつ水
蒸気の透過を妨げるコーティングであれば、本実施の形
態に示したコーティング以外の各種コーティングも可能
であり、芳香族系、脂肪族系のウレタンコーティング、
エポキシ系コーティング、アクリル系コーティングでも
よい。水蒸気の透過し難いコーティングであるほど、よ
り効果が得られる。
な可撓性、弾発性を得るために外皮としてポリエステル
系熱可塑性エラストマーが使用されているが、ポリエス
テル系熱可塑性エラストマー以外でも、ポリアミド系熱
可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラスト
マー、その他可塑性エラストマー、もしくはこれらのブ
レンドによっても内視鏡挿入部可撓管として最適な可撓
性、弾発性を得ることができる。ただし、ポリウレタン
系熱可塑性エラストマーについては、耐熱性がオートク
レーブ滅菌の温度である120℃〜135℃程度に満た
ないものがほとんどである為、グレードの選定、ブレン
ド比については注意する必要がある。その他、内視鏡挿
入部可撓管として適当な可撓性、弾発性を得られる各種
高分子材料を使用できる。
視鏡本体1の内部空間が外部の圧力より、所定圧力以上
高くなると連通する逆止弁機能を有した逆止弁アダプタ
15を通気口金13に取り付く構成にして、湾曲部9の
外皮チューブの破裂するのを防止しても良い。
13の代わりに、内視鏡本体1の内部空間が外部の圧力
より、所定圧力以上高くなると連通する逆止弁構造16
を内視鏡本体1の隔壁に設けて、湾曲部9の外皮チュー
ブの破裂するのを防止しても良い。
気投入時に加圧蒸気が通気口金13の通気部から積極的
に浸入してくることがない。したがって、この場合、外
皮103の内周面側にコーティングを施さなくても、外
周面側のみにガスバリア性のコーティングを施せば、外
皮103の劣化を抑えることができる。
にゴムやプラスチック等のガス透過性の素材も使用して
いる為、通気口金13を使用した構造よりも高圧蒸気の
浸入度合いは少ないものの、徐々に内視鏡本体1内に蒸
気が浸入してくる。従って、通気キャップ14を使用し
て内視鏡内外を通気した場合とレベルは違うものの、内
視鏡挿入部の可撓管の内面及び外面の両面から蒸気がア
タックするので、この逆止弁構造16による形態の内視
鏡においても、外皮の外周面側と内周面側の両面にガス
バリア性のコーティングを施した方がより好ましいと言
える。
付けず内視鏡内外を通記しない状態で、湾曲部9の外周
に円筒状の破裂防止キャップ17を取り付けて、内視鏡
本体1全体を水密状態に保ちつつ、湾曲部9の外皮チュ
ーブの破裂するのを防止しても良い。この場合、内視鏡
本体は水密状態である為、オートクレーブ滅菌時の加圧
蒸気が積極的に浸入してくることがない。したがって、
この場合、外皮103の内周面側にコーティングを施さ
なくても、外周面側のみにガスバリア性のコーティング
を施せば、外皮の劣化を抑えることができる。ただし、
内視鏡本体1の隔壁は前述のようにゴムやブラスチック
等のガス透過性の素材も使用している為、通気口金13
に通気キャップ14を取り付けた状態よりも高圧蒸気の
浸入度合いは少ないものの、徐々に内視鏡本体1内に蒸
気が浸入してくる。従って、通気キャップ14を使用し
て内視鏡内外を通気した場合とレベルは違うものの、内
視鏡挿入部の可撓管の内面及び外面の両面から蒸気がア
タックするので、この破裂防止キャップ15による形態
の内視鏡においても、外皮の外周面側と内周面側の両面
にガスバリア性のコーティングを施した方がより好まし
いと言える。
配置された電子内視鏡の本体18が示されている。この
電子内視鏡本体18の挿入部可撓管10に、図2及び図
3並びに変形例に示したような構成の可撓管10を採用
しても良い。
て、シリコーンゴムチューブを使用しているが、図2及
び図3並びに変形例に示したような挿入部可撓管10と
同様の構成にしても良い。
実施の形態の内視鏡装置における可撓管の拡大断面図で
ある。図3の変形例に相当する。
すように、外皮103の外周面及び内周面にガスバリア
性のコーティング104,105が施されており、その
内面に網状管102、螺旋管101が内挿されている。 (作用、効果)本実施の形態の構成は、外皮103とし
て単体のチューブを使用した可撓管10に用いて有効な
構成である。
10を構成する外皮103の内周面側及び外周面側に設
けられたガスバリア性のコーティング105,104に
より、内視鏡内部と外部を連通した状態でオートクレー
ブ滅菌を行なっても、内視鏡の挿入部可撓管10を構成
する加水分解性の高分子材料であるポリエステル熱可塑
性エラストマーからなる外皮103が、オートクレーブ
滅菌の蒸気によって劣化しない。
実施の形態の内視鏡装置における可撓管の拡大断面図で
ある。図3の変形例に相当する。
すように、内面側から螺旋管101、網状管102、可
撓性を有する外皮103の順に積層されて構成されてい
る可撓管の外周面及び内周面にガスバリア性のコーティ
ング104,105が施されている。
10に、そのままガスバリア性のコーティングをディッ
ピングすることによって構成可能である。ただし、可撓
管を曲げた時に網状管102と螺旋管101はスライド
する為、内周面のガスバリア性のコーティング剤105
は柔軟なコーティング剤である必要がある。
ままガスバリア性のコーティングをディッピングするこ
とによって構成できる。
10を構成する外皮103の内周面側及び外周面側に設
けられたガスバリア性のコーティング105,104に
より、内視鏡内部と外部を連通した状態でオートクレー
ブ滅菌を行なっても、内視鏡の挿入部可撓管10を構成
する加水分解性の高分子材料であるポリエステル熱可塑
性エラストマーからなる外皮103が、オートクレーブ
滅菌の蒸気によって劣化しない。
実施の形態の内視鏡装置における可撓管の拡大断面図で
ある。
ように、網状管102に熱可塑性エラストマーからなる
高分子材料106を含浸させた外皮チューブ107によ
って構成された可撓管10の外周面及び内周面にガスバ
リア性のコーティング104,105が施されている。
螺旋管を使用していないため、可撓管10の肉厚を薄く
することができる。また、可撓管10の内表面側に凹凸
が無い為、内表面側のガスバリア性のコーティング10
5もムラなくコーティングすることができる。 第1の
実施の形態と同様に、挿入部可撓管10を構成する外皮
103の内周面側及び外周面側に設けられたガスバリア
性のコーティング105,104により、内視鏡内部と
外部を連通した状態でオートクレーブ滅菌を行なって
も、内視鏡の挿入部可撓管10を構成する加水分解性の
高分子材料であるポリエステル熱可塑性エラストマーか
らなる外皮103が、オートクレーブ滅菌の蒸気によっ
て劣化しない。
5実施の形態の内視鏡装置における可撓管の拡大断面図
である。図9の変形例に相当する。
すように、網状管102bに熱可塑性エラストマーから
なる高分子材料106を含浸させた外皮チューブ107
の外周面及び内周面にガスバリア性のコーティング10
4,105が施されており、その内面に螺旋管101が
内挿されて可撓管を構成している。なお、網状管102
bは素線が平線の平線網状管である。第4実施の形態に
示されているような素線が丸線の丸線網状管に対して、
つぶれ強さを保ちつつ、外皮チューブを薄肉にすること
ができる。また、本実施の形態では螺旋管101が内挿
されている為、つぶれ強さに対してはさらに強化されて
いる。
線であるため、つぶれ強さを保ちつつ、外皮チューブを
薄肉にすることができる。第1の実施の形態と同様に、
挿入部可撓管10を構成する外皮103の内周面側及び
外周面側に設けられたガスバリア性のコーティング10
5,104により、内視鏡内部と外部を連通した状態で
オートクレーブ滅菌を行なっても、内視鏡の挿入部可撓
管10を構成する加水分解性の高分子材料であるポリエ
ステル熱可塑性エラストマーからなる外皮103が、オ
ートクレーブ滅菌の蒸気によって劣化しない。
ティング105は、外皮チューブ107と螺旋管101
とによって構成された可撓管の内周面に施しても良い。
6実施の形態の内視鏡装置における可撓管の拡大断面図
である。
すように、ガスバリア性のチューブ体108、螺旋管1
01、網状管102、外皮103が順次積層されて可撓
管10を構成しており、外皮103の外表面にはガスバ
リア性のコーティング104が施されている。ガスバリ
ア性のチューブ体108としては、柔軟で、かつ蒸気を
比較的通しにくいゴムであるフッ素ゴムチューブ等が挙
げられる。
皮の内周面側にガスバリア性のコーティングを塗布でき
ない場合などに有効な構成である。
10を構成する外皮103の内周面側及び外周面側に設
けられたガスバリア性のチューブ体及びコーティング1
08,104により、内視鏡内部と外部を連通した状態
でオートクレーブ滅菌を行なっても、内視鏡の挿入部可
撓管10を構成する加水分解性の高分子材料であるポリ
エステル熱可塑性エラストマーからなる外皮103が、
オートクレーブ滅菌の蒸気によって劣化しない。
7実施の形態の内視鏡装置における可撓管の拡大断面図
である。図11の変形例に相当する。
すように、外表面にガスバリア性のコーティング104
が施された外皮103の内面に、網状管102にガスバ
リア性の高分子材料109を含浸させたチューブ体11
0が内挿され、さらにその内面に螺旋管101が内挿さ
れている。ガスバリア性の高分子材料としては、例えば
フッ素ゴムなどが挙げられる。
皮の内周面側にガスバリア性のコーティングを塗布でき
ない場合などに有効な構成である。
10を構成する外皮103の内周面側及び外周面側に設
けられたガスバリア性のチューブ体及びコーティング1
10,104により、内視鏡内部と外部を連通した状態
でオートクレーブ滅菌を行なっても、内視鏡の挿入部可
撓管10を構成する加水分解性の高分子材料であるポリ
エステル熱可塑性エラストマーからなる外皮103が、
オートクレーブ滅菌の蒸気によって劣化しない。
8実施の形態の内視鏡装置における可撓管の拡大断面図
である。図11の変形例に相当する。
すように、外表面にガスバリア性のコーティング104
が施された外皮103の内面に、網状管102及びその
内面の螺旋管101にガスバリア性の高分子材料109
を含浸させたチューブ体111が内挿された構成になっ
ている。
皮の内周面側にガスバリア性のコーティングを塗布でき
ない場合などに有効な構成である。
10を構成する外皮103の内周面側及び外周面側に設
けられたガスバリア性のチューブ体及びコーティング1
11,104により、内視鏡内部と外部を連通した状態
でオートクレーブ滅菌を行なっても、内視鏡の挿入部可
撓管10を構成する加水分解性の高分子材料であるポリ
エステル熱可塑性エラストマーからなる外皮103が、
オートクレーブ滅菌の蒸気によって劣化しない。
9実施の形態の内視鏡装置における可撓管の拡大断面図
である。図13の変形例に相当する。
すように、外表面にガスバリア性のコーティング104
が施された外皮103の内面に、網状管102及びその
内面の螺旋管101にガスバリア性の高分子材料109
を含浸させたチューブ体112が内挿された構成になっ
ている。ここで、螺旋管101の内径よりもガスバリア
性の高分子材料109が内側に入らないように規制され
ている。
皮の内周面側にガスバリア性のコーティングを塗布でき
ない場合などに有効な構成である。また、第8実施の形
態よりも可撓管の内径が広くなる。
10を構成する外皮103の内周面側及び外周面側に設
けられたガスバリア性のチューブ体及びコーティング1
12,104により、内視鏡内部と外部を連通した状態
でオートクレーブ滅菌を行なっても、内視鏡の挿入部可
撓管10を構成する加水分解性の高分子材料であるポリ
エステル熱可塑性エラストマーからなる外皮103が、
オートクレーブ滅菌の蒸気によって劣化しない。
第10実施の形態の内視鏡装置における可撓管の拡大断
面図である。図11の変形例に相当する。
示すように、外表面にガスバリア性のコーティング10
4が施された外皮103の内面に、網状管102が内挿
されており、さらにその内面に螺旋管101がインサー
トされたガスパリア性の高分子材料109からなるチュ
ーブ体113が内挿されている。
皮の内周面側にガスバリア性のコーティングを塗布でき
ない場合などに有効な構成である。
10を構成する外皮103の内周面側及び外周面側に設
けられたガスバリア性のチューブ体及びコーティング1
13,104により、内視鏡内部と外部を連通した状態
でオートクレーブ滅菌を行なっても、内視鏡の挿入部可
撓管10を構成する加水分解性の高分子材料であるポリ
エステル熱可塑性エラストマーからなる外皮103が、
オートクレーブ滅菌の蒸気によって劣化しない。
の外周面側と内周面側の両面にガスバリア層を施した構
成とすることにより、オートクレーブ滅菌に限らず、外
皮を構成する高分子材料を劣化させるような各種ガス滅
菌に耐えられる内視鏡を提供することが可能である。例
えば、エチレンオキサイドガス滅菌、過酸化水素ガスプ
ラズマ滅菌、蒸気相過酸化水素滅菌、蒸気相過酢酸滅
菌、ホルマリンガス滅菌、二酸化塩素ガス滅菌、オゾン
ガス滅菌などが挙げられる。また、各種ガス滅菌を施す
場合に限らず、外皮を構成する高分子材料を劣化させる
ようなガス環境下で使用する内視鏡に対しても有効であ
る。
部に、可撓性を有する可撓管が用いられている内視鏡装
置において、前記可撓管の外皮として高分子材料を用
い、前記可撓管の外皮の外周面側及び内周面側の両面に
ガスバリア性を有するガスバリア層を設けたことを特徴
とする内視鏡装置。
料は、加水分解性の高分子材料であることを特徴とする
付記項1記載の内視鏡装置。
ア層は、前記可撓管の外皮の外周面側及び内周面側に塗
布、硬化してなるガスバリア性のコーティング層である
ことを特徴とする付記項1記載の内視鏡装置。
グ、スプレー、刷毛塗り、蒸着の中から選択されること
を特徴とする付記項3記載の内視鏡装置。
ング層は、フッ素コーティング層であることを特徴とす
る付記項3記載の内視鏡装置。
ング層は、シラザンから転化するシリカコーティング層
であることを特徴とする付記項3記載の内視鏡装置。
ング層は、ポリパラキシリレン樹脂コーティング層であ
ることを特徴とする付記項3記載の内視鏡装置。
ング層は、アルミコーティング層であることを特徴とす
る付記項3記載の内視鏡装置。
ング層は、芳香族系コーティング層であることを特徴と
する付記項3記載の内視鏡装置。
ィング層は、脂肪族系コーティング層であることを特徴
とする付記項3記載の内視鏡装置。
螺旋管、網状管、可撓性を有する高分子材料からなる外
皮を順次積層して構成されていることを特徴とする付記
項1記載の内視鏡装置。
面に、ガスバリア性のコーティング層を設けたことを特
徴とする付記項11記載の内視鏡装置。
構成されるチューブ体の外周面及び内周面に、ガスバリ
ア性のコーティング層を設けたことを特徴とする付記項
11記載の内視鏡装置。
によって構成されるチューブ体の外周面及び内周面に、
ガスバリア性のコーディング層を設けたことを特徴とす
る付記項11記載の内視鏡装置。
分子材料を含浸させたチューブ体であり、前記チューブ
体の外周面及び内周面にガスバリア性のコーティングを
施したことを特徴とする付記項1記載の内視鏡装置。
分子材料を含浸させたチューブ体と、このチューブ体に
内挿された螺旋管とによって構成されており、前記チュ
ーブ体の外周面及び内周面にガスバリア性のコーティン
グを施したことを特徴とする付記項1記載の内視鏡装
置。
側及び内周面側に設けられたガスバリア層は、前記外皮
の外周面に施されたガスバリア性のコーティング層と、
前記外皮の内周面側に設けられたガスバリア性の高分子
材料からなるチューブ体であることを特徴とする付記項
1記載の内視鏡装置。
ブ体は、フッ素ゴムチューブであることを特徴とする付
記項17記載の内視鏡装置。
ブ体は、網状管にガスバリア性の高分子材料が含浸され
て形成されたチューブ体であることを特徴とする付記項
17記載の内視鏡装置。
ブ体は、網状管及び螺旋管にガスバリア性の高分子材料
が含浸されて形成されたチューブ体であることを特徴と
する付記項17記載の内視鏡装置。
材料からなるチューブ体に、螺旋管がインサートされて
いることを特徴とする付記項17記載の内視鏡装置。
ゴムであることを特徴とする付記項19〜21のいずれ
か1つに記載の内視鏡装置。
料は、熱可塑性エラストマーであることを特徴とする付
記項2記載の内視鏡装置。
は、ポリエステル系熱可塑性エラストマーであることを
特徴とする付記項23記載の内視鏡装置。
は、ポリアミド系熱可塑性エラストマーであることを特
徴とする付記項23記載の内視鏡装置。
は、ポリウレタン系熱可塑性エラストマーであることを
特徴とする付記項23記載の内視鏡装置。
気を透過しない、もしくは水蒸気の透過を妨げる層であ
ることを特徴とする付記項1記載の内視鏡装置。
クレーブ滅菌対応内規鏡装置であることを特徴とする付
記項1記載の内視鏡装置。
入部先端を湾曲させる為の湾曲部を有しており、湾曲部
には柔軟な外皮チューブが被覆されていることを特徴と
する付記項1記載の内視鏡装置。
内外を通気可能に構成していることを特徴とする付記項
1又は29記載の内視鏡装置。
いられている内視鏡装置において、前記可撓管の外皮と
して加水分解性の高分子材料を用い、前記可撓管の外皮
の外周面側及び内周面側の両面にガスバリア性を有する
ガスバリア層を設けたことを特徴とする内視鏡装置。
は、挿入部を形成する可撓管であることを特徴とする付
記項31記載の内視鏡装置。
は、内視鏡の操作部とコネクタ部を結ぶユニバーサルコ
ードを形成する可撓管であることを特徴とする付記項3
1記載の内視鏡装置。
に、可撓性を有する可撓管が用いられており、内視鏡本
体全体を水密に構成可能なオートクレーブ滅菌対応内視
鏡装置において、前記可撓管の外皮として加水分解性の
高分子材料を用い、前記可撓管の外皮の外周面にガスバ
リア性を有するガスバリア層を設けたことを特徴とする
内視鏡装置。
いられており、内視鏡本体全体を水密に構成可能なオー
トクレーブ滅菌対応内視鏡装置において、前記可撓管の
外皮として加水分解性の高分子材料を用い、前記可撓管
の外皮の外周面にガスバリア性を有するガスバリア層を
設けたことを特徴とする内視鏡装置。
は、挿入部を形成する可撓管であることを特徴とする付
記項35記載の内視鏡装置。
は、内視鏡の操作部とコネクタ部を結ぶユニバーサルコ
ードを形成する可撓管であることを特徴とする付記項3
5記載の内視鏡装置。
説明する。付記項1〜33の構成により、オートクレー
ブ滅菌を行っても、オートクレーブの蒸気が可撓管を構
成する外皮の内周面側及び外周面側に設けられたガスバ
リア層によってブロックされる為、外皮を構成する加水
分解性の高分子材料にアタックする蒸気が低減し、外皮
の加水分解による劣化を防ぐことができる。
レーブ滅菌時に湾曲部の外被チューブ破裂防止の為にス
コープ内外を通気させて、スコープ外部側および内部側
の両方から挿入部可撓管に蒸気がアタックするように構
成しても、オートクレーブの蒸気が挿入部可撓管を構成
する外皮の内周面側及び外周面側に設けられたガスバリ
ア層によってブロックされる為、外皮を構成する加水分
解性の高分子材料にアタックする蒸気が低減し、外皮の
加水分解による劣化を防ぐことができる。
レーブ滅菌時に内視鏡本体を水密に構成した状態でオー
トクレーブにかけることにより、オートクレーブの蒸気
が挿入部可撓管を構成する外皮の外周面に設けられたガ
スバリア層によってブロックされる為、外皮を構成する
加水分解性の高分子材料にアタックする蒸気が低減し、
外皮の加水分解による劣化を食い止めることができる。
鏡内部と外部を連通した状態でオートクレーブ滅菌を行
なっても、内視鏡の挿入部可撓管を構成する加水分解性
の高分子材料からなる外皮が、オートクレーブ滅菌の蒸
気によって劣化するのを防止することができる。
る内視鏡本体の外観図。
を示す断面図。
図。
図。
図。
る可撓管の拡大断面図。
る可撓管の拡大断面図。
る可撓管の拡大断面図。
ける可撓管の拡大断面図。
ける可撓管の拡大断面図。
ける可撓管の拡大断面図。
ける可撓管の拡大断面図。
ける可撓管の拡大断面図。
おける可撓管の拡大断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】体腔内に挿入する挿入部に、可撓性を有す
る可撓管が用いられている内視鏡装置において、 前記可撓管の外皮として高分子材料を用い、前記可撓管
の外皮の外周面側及び内周面側の両面にガスバリア性を
有するガスバリア層を設けたことを特徴とする内視鏡装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10249907A JP2000079092A (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | 内視鏡装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10249907A JP2000079092A (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | 内視鏡装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=17199982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10249907A Pending JP2000079092A (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | 内視鏡装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000079092A (ja) |
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-
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- 1998-09-03 JP JP10249907A patent/JP2000079092A/ja active Pending
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