JP2000079019A - 背負いバッグ - Google Patents

背負いバッグ

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JP2000079019A
JP2000079019A JP10251512A JP25151298A JP2000079019A JP 2000079019 A JP2000079019 A JP 2000079019A JP 10251512 A JP10251512 A JP 10251512A JP 25151298 A JP25151298 A JP 25151298A JP 2000079019 A JP2000079019 A JP 2000079019A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 背中に当たる感触や背負いベルトの感触をソ
フトにしながら、汗のべとつき感を解消し、使用感に優
れた背負いバッグを提供する。 【解決手段】 袋状の本体4と、その本体の背当て部1
の上端近辺から下端近辺にかけて設けられる左右一対の
背負いベルト5とを備え、本体4の背当て部1が、柔軟
な外生地13と、その外生地の上に設けられる粘着弾性
を有する連続気泡の発泡体からなる支持層14と、その
支持層を覆う柔軟で通気製が高いカバーシート15と、
その上を覆うメッシュ地16とを備えており、外生地1
3の下にクッションシートを設けている背負いバッグ
A。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は背負いバッグに関す
る。さらに詳しくは、デイバッグやリュックサック、い
わゆるスリーウエイタイプのショルダーバッグなどの背
負いバッグに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に背負いバッグには、袋状の本体内
に収容した物が本体のうち背中が当たる背当て部を通し
て背中に当たるゴツゴツとした感触を緩和するため、そ
の背当て部にスポンジなどのクッション材を配置し、そ
の上に外生地を重ねて全体を縫い合わせたものがある。
【0003】さらに背負いベルトの内面側にも、スポン
ジなどのクッション材を配置し、肩などに加わる感触を
向上させることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記クッション材は、
本体に収容した比較的に硬い物(たとえば水筒など)の
形状に倣って変形する。そのため背中に局部的に大きな
力が加わらず、ある程度ソフトな感触を与えることがで
きる。しかし走ったりして衝撃が加わると反発力で本体
が大きく弾み、収容したものが安定しない問題がある。
さらに本体の背中への密着度が増すため、通気性が損な
われ、蒸れたり、汗でべとつくなどの問題がある。ま
た、近時の背負いバッグは、とくに本体が弾まないよう
に、肩からぶら下げるよりも、むしろ背負いベルトを引
き絞って本体を背中にしっかりと密着させ、本体が動か
ないように固定する使用法が多くなっている。また、防
水性を高めたものもある。そのため、背中だけでなく、
背負いベルトと肩の間でも、いわば断熱性が高くなり、
一層汗でべとつき易くなる問題がある。
【0005】従来のデイバッグやリュックサックでは、
そのような背中のべとつきを防ぐため、タオルなどを背
中と本体の間に当てて、汗を吸収しやすくしたり、両側
の背負いベルトと肩の間にタオルを通すなどの対策を講
ずることがある。しかしタオルがずれるなどの問題があ
り、快適な使用感とはいえない。
【0006】本発明は背負いバッグの背中に当たる感触
をソフトにしながら、衝撃に対する安定性を高くし、汗
のべとつき感を解消し、使用感に優れた背負いバッグを
提供することを技術課題とするものである。さらに本発
明は、背負いバッグの背負いベルトの部分のフィット感
を維持しながら汗のべとつきを抑制し、使用感に優れた
背負いバッグを提供することを技術課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の背負いバッグ
は、袋状の本体と、その本体の前面の上端近辺から下端
近辺にかけて設けられる左右一対の背負いベルトとを備
えた背負いバッグであって、前記本体の背当て部が、柔
軟な外生地と、その外生地の上に設けられる粘着弾性を
有する連続気泡の発泡体からなる支持層と、その支持層
を覆う柔軟で通気性が高いカバーシートとを備えている
ことを特徴としている。
【0008】なお前記「粘着弾性」とは、あたかも内部
摩擦(粘性抵抗)があるような振る舞いをする弾性的性
質をいい、具体的には変形抵抗が変形量に対して正比例
の関係を示さず、むしろ変形速度に依存し、変形速度が
大きいほど大きい変形抵抗を示す弾性的な性質をいう。
したがってゆっくりと変形させると比較的小さい押圧力
で変形し、衝撃的な力を受けたときは大きい変形抵抗を
示す。また、一旦変形すれば、変形量が大きくてもそれ
ほど大きな反発力を生じず、その形状を維持する性質
(形状記憶性)がある。また変形している状態から押圧
力を取り去ったとき、ゆっくりともとの形状に復帰す
る。
【0009】請求項2の背負いバッグは、前記支持層
が、外生地の上端の左右から下端の中央部にかけてT字
状を呈するように設けられていることを特徴としてい
る。請求項3の背負いバッグは、前記背負いベルトの少
なくとも肩が当たる部位が、柔軟な外生地と、その内面
側に重ねられる帯状の粘着弾性を有する連続気泡の発泡
体からなる支持層と、その上を覆う柔軟なカバーシート
とを備えていることを特徴としている。請求項4の背負
いバッグは、前記外生地の上ないし下に、弾力性を有す
る発泡体からなるクッションシートが設けられているこ
とを特徴としている。
【0010】請求項5の背負いバッグは、前記カバーシ
ートの表面に、メッシュ地がさらに重ねられていること
を特徴としている。請求項6の背負いバッグは、前記メ
ッシュ地、カバーシートおよび支持層の全体の表面に、
その表面を横切るように溝が形成されていることを特徴
としている。
【0011】
【作用】請求項1の背負いバッグは、粘着弾性を示す支
持層が本体内の物の形状に倣って変形するので、背中に
フィットする。そしてその変形の有無を問わず、弾性反
発が小さく、衝撃力を受けたときに大きく反発する。そ
のため従来のクッション材が「バネ作用」を有するとす
れば、支持層はむしろ「ダンパの作用」を奏する。した
がって衝撃に対して本体の揺れを直ちに減少させ、安定
して本体を支えることができる。さらにまた、衝撃吸収
性が高いことから、背中や肩の負担が軽減される。ま
た、背負いバッグが背中に安定して密着するので、汗の
吸収性が高く、べとつき感を減少させる。さらに連通気
泡であることから、通気性が高く、水分を外部に蒸散さ
せる作用が高い。したがってソフトな感触とべとつきが
ない良好な使用感が同時に達成される。
【0012】請求項2の背負いバッグは、支持層が、外
生地の上端の左右から下端の中央部にかけてT字状に設
けられているので、とくに両方の肩、肩胛骨、首筋、背
骨に沿った部位にソフトな使用感を与え、汗の流れ道に
なりやすい背中の中央部の汗を吸収する。
【0013】請求項3の背負いバッグでは、肩掛ベルト
に粘着弾性を有する支持層を内装しているので、背負い
ベルトと肩の前部分の間の汗を吸収しやすく、べとつき
感を低減しうる。また、背負いバッグが大きく揺れたと
きに衝撃を緩和し、使用者の負担が軽減される。また、
背中部分の支持層の形状を前述のT字状の形態とすると
きは、左右の下部の支持層を切り取り、背負いベルトの
支持層に転用しうる。そのため全体の製造コストを低減
しうる。
【0014】請求項4の背負いバッグは、支持層の下な
いし上に通常の弾力性を有する発泡材からなるクッショ
ンシートを重ねているので、クッション材のバネ作用と
支持層によるダンパ作用とが相まって、すぐれた衝撃吸
収作用を奏する。さらにフィット感が一層高く、支持層
のみでは吸収しにくい高い周波数の振動も、効率よく吸
収することができる。また、安価な通常の発泡材と高価
な粘着弾性を備えた発泡材とを重ねて使用するので、全
体のコストを低減させうる。
【0015】請求項5の背負いバッグは、カバーシート
の表面に、メッシュ地がさらに重ねられているので、カ
バーシートと使用者の背中が直接接触せず、メッシュ地
とカバーシートの間の通気性が一層高い。そのためべと
つき感が一層少ない。請求項6の背負いバッグは、メッ
シュ地、カバーシートおよび支持層の全体の表面に、そ
の表面を横切るように溝が形成されているので、その溝
により通気性が一層高まる。また、メッシュ地やカバー
シートは、溝によって区切られる部分が隆起し、その部
分が使用者の背中と接するので、衝撃吸収作用およびク
ッション作用が一層向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
の背負いバッグの実施の形態を説明する。図1は本発明
の背負いバッグの一実施形態を示す斜視図、図2はその
背負いバッグの背面側の斜視図、図3aはその背負いバ
ッグの正面図、図3bは図3aのIII-III 線断面図、図
4はその背負いバッグの要部の縫製前の状態を示す斜視
図、図5は本発明の背負いバッグの他の実施形態を示す
背面側の斜視図、図6はその背負いバッグの正面図、図
7aは本発明の背負いバッグのさらにに他の実施形態を
示す正面図、図7bはその背負いバッグの背負いベルト
の裏面図、図8aは本発明の背負いバッグのさらに他の
実施形態を示す正面図、図8bはその背負いバッグに用
いたクッション部材の開いた状態を示す正面図、図9a
および図9bは本発明の背負いバッグのさらに他の実施
形態を示す斜視図および背面斜視図、図9cは本発明の
背負いバッグのさらに他の実施形態を示す斜視図であ
る。
【0017】図1の背負いバッグAは、背中が当たる背
当て部1と、その後側に筒状に設けられる襠部2と、さ
らにその後部に設けられる表面部3とから袋状に構成さ
れた本体4と、2本の背負いベルト5、5とから構成さ
れている。襠部2は底部と両側面の下側とが連続した下
襠部2aと、上部と両側面の上側とが連続した上襠部2
bとを筒状に縫い合わせたものである。上襠部2bと表
面部3の上部との間は、スライドファスナー6で開閉自
在にしている。
【0018】また図2に示すように、背部3の下部には
副袋7が設けられており、副袋7の上部はスライドファ
スナー8で開閉自在にしている。なお図1の符号9は吊
り紐であり、符号10は水筒やペットボトルを収容する
ネット地のポケット部である。
【0019】図3および図4に示すように、背当て部1
は、ナイロン、キャンバスなどの強度および耐水性が高
い布地からなる略矩形状の下地11と、その上の全体に
重ねられるクッションシート12と、クッションシート
12の上面を覆う外生地13とを備えている。外生地1
3の上には、略T字状の粘着弾性を有する発泡シートか
らなる支持層14が設けられ、その上にほぼ同形状のカ
バーシート15およびメッシュ地16が重ねられてい
る。
【0020】支持層14、カバーシート15およびメッ
シュ地16の側縁部は緩やかな湾曲形状にされている。
それらの上端および側縁部は押さえ縁17、18で覆っ
た上で、外生地13に対して縫いつけられている。上側
の押さえ縁17は、背負いベルト5、5の基部を押さえ
るようにして一緒に縫いつけている。さらにカバーシー
ト15、メッシュ地16および支持層14は、それらの
中央部を上下に走る線19およびその線から側縁に向か
って斜め上向きに延びる複数本の線20に沿って、外生
地13に対して縫いつけられている。そのためそれらの
線19、20に沿って、汗や湿気が外部に逃げる溝がで
きる(図3b参照)。さらにそれらの線19、20およ
び押さえ縁17、18で縫いつけた線で区切られる部位
が隆起し、使用者の背中に対して部分的に、いわばポイ
ント的に接するようになる。
【0021】なおこの実施形態では、線19、20は木
の葉の筋ないし葉脈あるいは魚の骨のように、支持層1
4、カバーシート15およびメッシュ地16の上端から
下端まで貫通する中心となる線19と、その線から左右
対称に斜め上方に側縁まで延びる斜めの線20とから構
成されているが、中心の線19だけでもよく、また格子
状など、他の形状で縫いつけてもよい。ただし各線は支
持層14の上下端あるいは左右端まで延びているのが好
ましく、それにより汗や湿気が外部に逃げやすくなる。
また、隆起部が明確に区分される。
【0022】前記外生地13はナイロン、キャンバス、
綿、その他の強度および耐候性が高い織布が好ましく、
場合により内面や外面にビニルコーティングなどによる
防水処理ないし溌水処理を行ったものが好ましい。ま
た、天然または合成の皮革なども使用しうる。外生地1
3は下地11と周辺部で縫い合わされ、その中にクッシ
ョンシート12を収容するように袋状に構成されてい
る。
【0023】前記支持層12としては、粘着弾性を有す
る発泡体が用いられ、それを厚さ3〜20mm程度、好
ましくは5〜10mm程度にスライスし、さらに略T字
状に打ち抜いたものが好ましい。なお発泡シートの形態
に成形したものを、単に略T字状に打ち抜いて使用する
こともできる。その場合、T字状に打ち抜いたときに残
る両側の部分は、後述する肩掛ベルト5の発泡シートと
して利用しうる。また2枚の矩形状の粘着弾性を有する
発泡シートをT字状に配列してもよい。前記クッション
シート12は、通常の弾力性を有する発泡シート、たと
えばウレタンフォームのシートを下地11の形状に合わ
せて矩形状に切断したものである。
【0024】粘着弾性を有する発泡体の材質としては、
ポリウレタンのポリマーの分子配列を変えることによ
り、粘弾性を持たせたものなどが好適に使用されうる。
比重は0.1程度が好ましい。このような発泡体では、
外力に対する形状の変形が生じにくく、一旦生じた変形
は戻りにくいという形状記憶性がある。そのため衝撃的
な力に対しては強く反発し、ゆっくりとした力に対して
は容易に変形が生ずる。また、熱伝導性がよく、気泡中
に空気を含むにも関わらず熱の発散が容易である。さら
に連通気泡であることから、通気性が高く、湿気を放散
しやすい。
【0025】そのような粘着弾性を有する発泡体として
は、米国のダイナミック・システム社が製造販売する衝
撃吸収用の樹脂発泡体である「テンパーフォーム(TE
MPER FOAM)」のタイプT−47、T−41、
T−38、T−36など、またはこれらと同等の性能を
有するものがとくに好ましい代表例としてあげられる。
また、メモリーフォーム(MEMORY FORM)の
商品名で市販されているものも同様に使用しうる。これ
らは衝撃や振動の吸収・拡散性能が高いほか、通気性お
よび熱吸収性が高く、吸湿・透湿性が高いので、背中に
フィットするにも拘らず、背中に汗をかいたときに蒸れ
や汗によるべたつき、汚れを防止する効果がある。また
軽量であるので(比重約0.1)、使用者の負担が軽い
という利点がある。
【0026】なお粘着弾性を有する発泡シートからなる
支持層14は、通常は厚さ2〜5mm程度のシートを2
〜5枚重ねて衝撃吸収作用を調節するのが好ましいが、
図3bに示すように、厚さ5〜10mmのシート、ある
いは2〜5mm程度のシートを1枚だけ使用するように
してもよい。このように薄いシートにする場合は、後述
する肩掛ベルト5に入れる粘着弾性を有する発泡シート
と共通して使用できる。なお粘着性があるので、重ねた
発泡シート同士が互いにずれることもない。外生地13
カバーシート15の間には、粘着弾性を有する発泡シー
トからなる支持層14のみを挿入してもよいが、薄くし
た通常の発泡シート(クッションシート)と積層しても
よい。
【0027】前記のカバーシート15は通気性および透
水性が高い布地、たとえば目を粗くしたナイロンや木綿
の織布などが好ましい。メッシュ地16はたとえば熱可
塑性樹脂を網目状に成形したネットが好ましい。また、
熱可塑性樹脂の繊維を撚り合わせた0.2〜1mmの糸
を、2〜5mm程度の目となるように網状に編組し、熱
融着して形成したネットなども使用しうる。
【0028】前記クッションシート12は、通常のポリ
ウレタンフォームのほか、ポリスチレン、ポリプロピレ
ンなどの連続気泡の合成樹脂発泡体を3〜5mm程度の
厚さに成形ないしスリットしたものなども採用しうる。
【0029】図2の背負いバッグAの襠部2および表面
部3は、従来のもの同じものを使用することができ、た
とえば前述の下地11あるいは外生地13と同じナイロ
ンやキャンバスなどの織布などを使用しうる。
【0030】図1に示すように、肩掛ベルト5は外生地
21を袋状に構成し、その中に発泡ウレタンなどのクッ
ションシートを心材として収容した形態を備えている。
背負いベルト5は、その中間部に2本の連結杆を備えた
連結リング22が取り付けられ、長さ調節自在に構成さ
れている。背負いベルト5の裏面側には、さらに厚さ3
〜5mm程度の粘着弾性を有する発泡シート(支持層)
23と、その表面に被せられるカバーシート24と、そ
の表面に被せられるメッシュ地25とからなる肩当て材
26が設けられている。
【0031】肩当て材26は、肩掛ベルト5の内、使用
者の肩に当たる部位に配置する。ここに用いる粘着弾性
を有する発泡シート(支持層)23は前記背当て部1に
用いた粘着弾性を有する支持層12と同じものであり、
長さ、幅、形状が異なるだけである。そのため部品の共
通化が計れる。また、前述のように、粘着弾性を有する
発泡シートをT字状に打ち抜いて背当て部1の支持層1
4を形成する場合、T字状に打ち抜いた両側の部位から
肩掛ベルト5用の発泡シート23を成形すると、材料を
節約することができるので、一層好ましい。また、カバ
ーシート24およびメッシュ地25についても、図3b
などの背負いバッグAの本体の背当て部1に用いられて
いるものと同じものを採用しうる。そのためそれらも背
当て部1用のカバーシート15およびメッシュ地16の
切り落とした部分を利用して構成することができる。な
お肩当て材26の中心部には、背負いベルト5を貫通す
るように縦方向に縫い目27が形成されており、そのた
め、その縫い目27に沿って溝が形成されている。
【0032】上記のように構成される背負いバッグA
は、振動の高周波成分をクッションシート12がスムー
ズに吸収し、低周波成分は粘着弾性を有する支持層14
が吸収する。そして2種類の弾性層が協働して優れた振
動吸収作用を奏する。またクッションシートがバネ作用
を奏すると共に、支持層がダンパ作用を奏するので、衝
撃や振動の吸収作用が高く、安定した支持作用を発揮す
る。さらに支持層14、カバーシート15およびメッシ
ュ地16は、使用者の肩や背中など、背負いバッグAが
強く当接する部位にのみ設けているので、材料を節約す
ることができ、とくに支持層14の切断した両側部分は
背負いベルト5の支持層23に使用しうる利点がある。
また、両側が湾曲したT字状の形態はデザイン的にも優
れており、外生地13とカバーシート15およびメッシ
ュ地16の色を2色ないし3色で構成することにより、
一層すぐれた外観を呈する。
【0033】なおクッションシート12は外生地13と
下生地11との間の袋状の部分に収容されているので、
保温作用があり、支持層14はカバーシート15および
メッシュ地16のみを介して背中と接するので、吸湿性
および放熱性が高い。さらに上記の背負いバッグAで
は、背当て部4のメッシュ地16とカバーシート15お
よび支持層14を線19、20に沿って外生地13に縫
いつけているので、それによって得られる溝により、一
層通気性が高いので、蒸れにくい。またそれらの溝によ
り視覚的効果(デザイン)が発揮される。
【0034】また背負いベルト5は使用者の肩にかかる
背負いバッグ全体の重量を受けるので、使用者が走った
りすると大きい衝撃力が繰り返し加わるが、粘着弾性を
有する発泡シート23が衝撃を吸収し、背負いベルトの
広い範囲に分散するので、使用者の負担が軽減される。
さらにメッシュ地25およびカバーシート24で覆われ
ている発泡シート23は通気性が高く、熱の発散性がよ
いので、蒸れたり、汗でべとついたりすることが避けら
れる。さらに中心部の縫い目27によって形成される溝
に沿って空気の流通が一層確保され、通気性が高くな
る。また、その縫い目27によって左右に分かれる部位
はいくらか隆起した形態となり、クッション性が一層高
くなる利点がある。
【0035】前記実施の形態では背負いバッグAはいわ
ゆるデイバッグの形態を備えているが、図5および図6
に示すように、本体4を上端が開口した袋状の形態と
し、上部に覆い蓋28を設け、左右に大きいポケット部
29を設けたリュックサックの形態の背負いバッグBと
することもできる。なお図5の符号30は水筒やペット
ボトルを収容するメッシュ地のポケットである。また符
号31は覆い蓋28を止める連結テープであるが、その
表面には反射ステッチを設けて背後から自動車などが近
づいたとき、ヘッドライトの光を反射して背負いバッグ
Bを背負っている歩行者を認識しやすいようにしてい
る。
【0036】図6に示す背当て部1は、前述のデイバッ
グ形態の背負いバッグAと実質的に同じである(図3a
参照)。そのため同じ部位には同じ符号を付して説明を
省略する。
【0037】前述の実施形態では、支持層を略T字状の
形態としているが、本発明の背負いバッグではその支持
層の形状はそれに限定されない。たとえば図7aの背負
いバッグCでは、ほぼ矩形状の支持層14、カバーシー
ト15、およびメッシュ地16を設けている。また背負
いベルト5は本体4と一体になった幅が広い布地を用い
ており、図7bに示すように、その裏面側に粘着弾性を
有する連続気泡の発泡体のシート23、カバーシート2
4およびメッシュ地25をその順に重ねて縫いつけた肩
当て材26を設けている。なお支持部14、カバーシー
ト15およびメッシュを縫いつけている縫い目は、中心
の線19は前述の実施形態の場合と同じであるが、複数
本の斜め方向の線20は、中心から外側に向かって下が
るようにしている。
【0038】また図8aに示す背負いバッグDでは、背
当て部の中心領域に幅および長さの短いほぼ矩形状の支
持層14、カバーシート15、およびメッシュ地16を
設けている。縫い目は中心部に縦方向に設けているだけ
である。また背負いベルト5には、背負いベルト5に対
して着脱自在の肩当て材32を取り付けている。その肩
当て材32は、図8bに示すように、背負いベルト5の
約3倍の幅を有する矩形状の布地製の基材33と、その
中心部に縦方向に順に重ねて配置し、縫いつけた、矩形
状の粘着弾性を有する連続気泡の発泡体のシート23、
カバーシート24およびメッシュ地25とを備えてい
る。さらに基材33の左側の裏面および右側の表面に
は、互いに接合する面ファスナー34、34を設けてい
る。そして背負いベルト5の周囲に、メッシュ地25な
どが外部(ベルトに関しては内側)に現れるように三つ
折りの状態で折り畳んで巻き付けるようにして、取り付
けて用いる。
【0039】この独立した形状の肩当て材32は、背負
いベルト5の任意の位置に移動させることができ、ま
た、他の背負いバッグに使用することができる。
【0040】図9aおよび9bはいわゆる横長のスリー
ウエイタイプのショルダーバッグの形態をした背負いバ
ッグEである。このものは背負いベルト5、5で背負う
ほか、手提げ部36を手で握って本体を支持したり、シ
ョルダーベルト37で肩にかけて保持するなど、3通り
の保持方法を採りうる。このものは、背負いベルト5、
5を利用して背負ったときに背中に当たる背当たり部
1、すなわち覆い蓋28で開閉する側の反対側に、矩形
状の支持層14、カバーシート15およびメッシュ地1
6を取り付けている。それらは押さえ縁や縫い目の線1
9で外生地に固定している。さらに背負いベルト5、5
の肩が当たる部位に、支持層、カバーシートおよびメッ
シュ地からなる肩当て材26を設けている。
【0041】また背負いベルト5、5の下端部は、本体
4に対していわゆるナス環で着脱自在に連結されてお
り、使用しないときは図9bに示すように、副袋7ない
しポケット部に収容できるようにしている。また、この
背負いバッグEにおいても、ショルダーベルト37の中
間部に図8bの肩当て材32を着脱自在、かつ、取付位
置調節自在に取り付けるのが好ましい。また、ショルダ
ーベルト37に支持層、カバーシートおよびメッシュ地
を直接取り付けるようにしてもよい。なお、手提げ部3
6に支持層、カバーシートおよびメッシュ地を取り付け
てもよい。
【0042】図9cは縦長のスリーウエイタイプのショ
ルダーバッグに本発明を適用した実施形態例を示してい
る。このものも図9aおよび図9bのスリーウエイタイ
プのショルダーバッグEと実質的に同じである。
【0043】
【発明の効果】本発明の背負いバッグは、背当て部に粘
着弾性を有する支持層を設けているので、使用者の背中
にフィットし、しかも背負いバッグの振動およびそれに
基づく衝撃力を緩和し、安定して保持する。さらに通気
性が高く、熱吸収性がよいので、装着感が優れている。
また肩掛ベルトに粘着弾性の発泡シートを挿入した背負
いバッグは、肩にかかる重量を分散し、衝撃を大きく吸
収するので、使用者の負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の背負いバッグの一実施形態を示す斜
視図である。
【図2】 その背負いバッグの背面側の斜視図である。
【図3】 図3aはその背負いバッグの正面図であり、
図3bは図3aのIII-III 線断面図である。
【図4】 その背負いバッグの要部の縫製前の状態を示
す斜視図である。
【図5】 本発明の背負いバッグの他の実施形態を示す
背面側の斜視図である。
【図6】 その背負いバッグの正面図である。
【図7】 図7aは本発明の背負いバッグのさらに他の
実施形態を示す正面図であり、図7bはその背負いバッ
グの背負いベルトの裏面図である。
【図8】 図8aは本発明の背負いバッグのさらに他の
実施形態を示す正面図であり、図8bはその背負いバッ
グに用いたクッション部材の開いた状態を示す正面図で
ある。
【図9】 図9aおよび図9bはそれぞれ本発明の背負
いバッグのさらに他の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 背負いバッグ 1 背当て部 2 襠部 3 表面部 4 本体 5 背負いベルト 6 スライドファスナー 7 副袋 8 スライドファスナー 9 吊り紐 10 ポケット部 11 下地 12 クッションシート 13 外生地 14 支持層 15 カバーシート 16 メッシュ地 17、18 押さえ縁 19、20 線(縫い目) 21 外生地 22 連結リング 23 発泡シート(支持層) 24 カバーシート 25 メッシュ地 26 肩当て材 27 縫い目 B 背負いバッグ 28 覆い蓋 29 ポケット部 30 ポケット 31 連結テープ C 背負いバッグ D 背負いバッグ 33 基材 34 面ファスナー E 背負いバッグ 36 手提げ部 37 ショルダーベルト
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月17日(1999.9.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の背負いバッグ
は、袋状の本体と、その本体の前面の上端近辺から下端
近辺にかけて設けられる左右一対の背負いベルトとを備
えた背負いバッグであって、前記本体の背当て部が、柔
軟な外生地と、その外生地の上に設けられる粘着弾性を
有する連続気泡の発泡体からなる支持層と、その支持層
を覆う柔軟で通気性が高いカバーシートとを備えてお
り、前記支持層が、外生地の上端の左右から下端の中央
部にかけてT字状を呈するように設けられていることを
特徴としている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】請求項2の背負いバッグは、前記背負いベ
ルトの少なくとも肩が当たる部位が、柔軟な外生地と、
その内面側に重ねられる帯状の粘着弾性を有する連続気
泡の発泡体からなる支持層と、その上を覆う柔軟なカバ
ーシートとを備えていることを特徴としている。請求項
3の背負いバッグは、前記外生地の上ないし下に、弾力
性を有する発泡体からなるクッションシートが設けられ
ていることを特徴としている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】請求項4の背負いバッグは、前記カバーシ
ートの表面に、メッシュ地がさらに重ねられていること
を特徴としている。請求項5の背負いバッグは、前記メ
ッシュ地、カバーシートおよび支持層の全体の表面に、
その表面を横切るように溝が形成されていることを特徴
としている。請求項6の背負いバッグは、袋状の本体
と、その本体の背当て部の上端近辺から下端近辺にかけ
て設けられる左右一対の背負いベルトとを備えた背負い
バッグであって、前記本体の背当て部および(または)
背負いベルトの少なくとも肩が当たる部位が、柔軟な外
生地と、その外生地の上に設けられる粘着弾性を有する
連続気泡の発泡体からなる支持層と、その支持層を覆う
柔軟で通気性が高いカバーシートとを備えており、前記
外生地の上ないし下に、弾力性を有する発泡体からなる
クッションシートが設けられていることを特徴としてい
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】さらにこの背負いバッグおよび請求項7の
背負いバッグは、支持層が、外生地の上端の左右から下
端の中央部にかけてT字状に設けられているので、とく
に両方の肩、肩胛骨、首筋、背骨に沿った部位にソフト
な使用感を与え、汗の流れ道になりやすい背中の中央部
の汗を吸収する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】請求項2の背負いバッグでは、肩掛ベルト
に粘着弾性を有する支持層を内装しているので、背負い
ベルトと肩の前部分の間の汗を吸収しやすく、べとつき
感を低減しうる。また、背負いバッグが大きく揺れたと
きに衝撃を緩和し、使用者の負担が軽減される。また、
背中部分の支持層の形状を前述のT字状の形態とすると
きは、左右の下部の支持層を切り取り、背負いベルトの
支持層に転用しうる。そのため全体の製造コストを低減
しうる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】請求項3および請求項6の背負いバッグ
は、支持層の下ないし上に通常の弾力性を有する発泡材
からなるクッションシートを重ねているので、クッショ
ン材のバネ作用と支持層によるダンパ作用とが相まっ
て、すぐれた衝撃吸収作用を奏する。さらにフィット感
が一層高く、支持層のみでは吸収しにくい高い周波数の
振動も、効率よく吸収することができる。また、安価な
通常の発泡材と高価な粘着弾性を備えた発泡材とを重ね
て使用するので、全体のコストを低減させうる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】請求項4および請求項8の背負いバッグ
は、カバーシートの表面に、メッシュ地がさらに重ねら
れているので、カバーシートと使用者の背中が直接接触
せず、メッシュ地とカバーシートの間の通気性が一層高
い。そのためべとつき感が一層少ない。請求項5および
請求項9の背負いバッグは、メッシュ地、カバーシート
および支持層の全体の表面に、その表面を横切るように
溝が形成されているので、その溝により通気性が一層高
まる。また、メッシュ地やカバーシートは、溝によって
区切られる部分が隆起し、その部分が使用者の背中と接
するので、衝撃吸収作用およびクッション作用が一層向
上する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
の背負いバッグの実施の形態を説明する。図1は本発明
の背負いバッグの一実施形態を示す斜視図、図2はその
背負いバッグの背面側の斜視図、図3aはその背負いバ
ッグの正面図、図3bは図3aのIII-III 線断面図、図
4はその背負いバッグの要部の縫製前の状態を示す斜視
図、図5は本発明の背負いバッグの他の実施形態を示す
背面側の斜視図、図6はその背負いバッグの正面図、図
7aは本発明の背負いバッグのさらに他の実施形態を示
す正面図、図7bはその背負いバッグの背負いベルトの
裏面図、図8aは本発明の背負いバッグのさらに他の実
施形態を示す正面図、図8bはその背負いバッグに用い
たクッション部材の開いた状態を示す正面図、図9aお
よび図9bは本発明の背負いバッグのさらに他の実施形
態を示す斜視図および背面斜視図、図9cは本発明の背
負いバッグのさらに他の実施形態を示す斜視図である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また図2に示すように、表面部3の下部に
は副袋7が設けられており、副袋7の上部はスライドフ
ァスナー8で開閉自在にしている。なお図1の符号9は
吊り紐であり、符号10は水筒やペットボトルを収容す
るネット地のポケット部である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】前記支持層14としては、粘着弾性を有す
る発泡体が用いられ、それを厚さ3〜20mm程度、好
ましくは5〜10mm程度にスライスし、さらに略T字
状に打ち抜いたものが好ましい。なお発泡シートの形態
に成形したものを、単に略T字状に打ち抜いて使用する
こともできる。その場合、T字状に打ち抜いたときに残
る両側の部分は、後述する背負いベルト5の発泡シート
として利用しうる。また2枚の矩形状の粘着弾性を有す
る発泡シートをT字状に配列してもよい。前記クッショ
ンシート12は、通常の弾力性を有する発泡シート、た
とえばウレタンフォームのシートを下地11の形状に合
わせて矩形状に切断したものである。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】なお粘着弾性を有する発泡シートからなる
支持層14は、通常は厚さ2〜5mm程度のシートを2
〜5枚重ねて衝撃吸収作用を調節するのが好ましいが、
図3bに示すように、厚さ5〜10mmのシート、ある
いは2〜5mm程度のシートを1枚だけ使用するように
してもよい。このように薄いシートにする場合は、後述
する背負いベルト5に入れる粘着弾性を有する発泡シー
トと共通して使用できる。なお粘着性があるので、重ね
た発泡シート同士が互いにずれることもない。外生地1
3とカバーシート15の間には、粘着弾性を有する発泡
シートからなる支持層14のみを挿入してもよいが、薄
くした通常の発泡シート(クッションシート)と積層し
てもよい。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】図1に示すように、背負いベルト5は外生
地21を袋状に構成し、その中に発泡ウレタンなどのク
ッションシートを心材として収容した形態を備えてい
る。背負いベルト5は、その中間部に2本の連結杆を備
えた連結リング22が取り付けられ、長さ調節自在に構
成されている。背負いベルト5の裏面側には、さらに厚
さ3〜5mm程度の粘着弾性を有する発泡シート(支持
層)23と、その表面に被せられるカバーシート24
と、その表面に被せられるメッシュ地25とからなる肩
当て材26が設けられている。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】肩当て材26は、背負いベルト5の内、使
用者の肩に当たる部位に配置する。ここに用いる粘着弾
性を有する発泡シート(支持層)23は前記背当て部1
に用いた粘着弾性を有する支持層14と同じものであ
り、長さ、幅、形状が異なるだけである。そのため部品
の共通化が計れる。また、前述のように、粘着弾性を有
する発泡シートをT字状に打ち抜いて背当て部1の支持
層14を形成する場合、T字状に打ち抜いた両側の部位
から背負いベルト5用の発泡シート23を成形すると、
材料を節約することができるので、一層好ましい。ま
た、カバーシート24およびメッシュ地25について
も、図3bなどの背負いバッグAの本体の背当て部1に
用いられているものと同じものを採用しうる。そのため
それらも背当て部1用のカバーシート15およびメッシ
ュ地16の切り落とした部分を利用して構成することが
できる。なお肩当て材26の中心部には、背負いベルト
5を貫通するように縦方向に縫い目27が形成されてお
り、そのため、その縫い目27に沿って溝が形成されて
いる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】なおクッションシート12は外生地13と
下生地11との間の袋状の部分に収容されているので、
保温作用があり、支持層14はカバーシート15および
メッシュ地16のみを介して背中と接するので、吸湿性
および放熱性が高い。さらに上記の背負いバッグAで
は、背当て部1のメッシュ地16とカバーシート15お
よび支持層14を線19、20に沿って外生地13に縫
いつけているので、それらによって得られる溝により、
一層通気性が高く、蒸れにくい。またそれらの溝により
視覚的効果(デザイン)が発揮される。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】前述の実施形態では、支持層を略T字状の
形態としているが、本発明の背負いバッグではその支持
層の形状はそれに限定されない。たとえば図7aの背負
いバッグCでは、ほぼ矩形状の支持層14、カバーシー
ト15、およびメッシュ地16を設けている。また背負
いベルト5は本体4と一体になった幅が広い布地を用い
ており、図7bに示すように、その裏面側に粘着弾性を
有する連続気泡の発泡体のシート23、カバーシート2
4およびメッシュ地25をその順に重ねて縫いつけた肩
当て材26を設けている。なお支持部14、カバーシー
ト15およびメッシュ地16を縫いつけている縫い目
は、中心の線19は前述の実施形態の場合と同じである
が、複数本の斜め方向の線20は、中心から外側に向か
って下がるようにしている。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】図9aおよび9bはいわゆる横長のスリー
ウエイタイプのショルダーバッグの形態をした背負いバ
ッグEである。このものは背負いベルト5、5で背負う
ほか、手提げ部36を手で握って本体を支持したり、シ
ョルダーベルト37で肩にかけて保持するなど、3通り
の保持方法を採りうる。このものは、背負いベルト5、
5を利用して背負ったときに背中に当たる背当て部1、
すなわち覆い蓋28で開閉する側の反対側に、矩形状の
支持層14、カバーシート15およびメッシュ地16を
取り付けている。それらは押さえ縁や縫い目の線19で
外生地に固定している。さらに背負いベルト5、5の肩
が当たる部位に、支持層、カバーシートおよびメッシュ
地からなる肩当て材26を設けている。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋状の本体と、その本体の背当て部の上
    端近辺から下端近辺にかけて設けられる左右一対の背負
    いベルトとを備えた背負いバッグであって、前記本体の
    背当て部が、柔軟な外生地と、その外生地の上に設けら
    れる粘着弾性を有する連続気泡の発泡体からなる支持層
    と、その支持層を覆う柔軟で通気性が高いカバーシート
    とを備えている背負いバッグ。
  2. 【請求項2】 前記支持層が、下地の上端の左右から下
    端の中央部にかけてT字状を呈するように設けられてい
    る請求項1記載の背負いバッグ。
  3. 【請求項3】 前記背負いベルトの少なくとも肩が当た
    る部位が、柔軟な外生地と、その内面側に重ねられる帯
    状の粘着弾性を有する連続気泡の発泡体からなる支持層
    と、その上を覆う柔軟なカバーシートとを備えている請
    求項1記載の背負いバッグ。
  4. 【請求項4】 前記外生地の上ないし下に、弾力性を有
    する発泡体からなるクッションシートが設けられている
    請求項1記載の背負いバッグ。
  5. 【請求項5】 前記カバーシートの表面に、メッシュ地
    がさらに重ねられている請求項1または3記載の背負い
    バッグ。
  6. 【請求項6】 前記メッシュ地、カバーシートおよび支
    持層の全体の表面に、その表面を横切るように溝が形成
    されている請求項5記載の背負いバッグ。
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