JP3065866U - 背負いバッグ - Google Patents
背負いバッグInfo
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- JP3065866U JP3065866U JP1999005381U JP538199U JP3065866U JP 3065866 U JP3065866 U JP 3065866U JP 1999005381 U JP1999005381 U JP 1999005381U JP 538199 U JP538199 U JP 538199U JP 3065866 U JP3065866 U JP 3065866U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 振動および衝撃から内容物および使用者を保
護することができ、装着感がよいランドセルなどの背負
いバッグを提供する 【解決手段】 背当て部1を、下地ボード6と、その上
に設けたクッションシート7と、下地ボードの両側部お
よび下部に粘着弾性を有する連続気泡の発泡体からなる
支持層8を充填したU字状の隆起部8aとから構成し、
背負いベルト5に粘着弾性を有する連続気泡の発泡体か
らなる薄い発泡シート15を挿入したランドセルA。
護することができ、装着感がよいランドセルなどの背負
いバッグを提供する 【解決手段】 背当て部1を、下地ボード6と、その上
に設けたクッションシート7と、下地ボードの両側部お
よび下部に粘着弾性を有する連続気泡の発泡体からなる
支持層8を充填したU字状の隆起部8aとから構成し、
背負いベルト5に粘着弾性を有する連続気泡の発泡体か
らなる薄い発泡シート15を挿入したランドセルA。
Description
【0001】
本考案は背負いバッグに関する。さらに詳しくは、ランドセルなどの背負いカ バン、およびデイバッグやリュックサック、いわゆるスリーウエイタイプのショ ルダーバッグなどの背負いバッグ類に関する。なお本明細書にいう「バッグ」と は、柔軟な素材から成る袋状のもののほか、天然皮革や合成皮革などの比較的固 い素材から縫製されたカバン類をも含むものとする。
【0002】
一般にランドセルなどの背負いバッグは、書類などを保護するため、背当て部 に縫い糸が通る程度の軟質の合成樹脂板、パーティクルボード、ベニヤ板あるい はボール紙などの下地ボードを用いており、その上に背中にソフトな感触を与え るためにスポンジやフェルト地などのクッション材を重ね、その上に天然または 合成皮革などの柔軟なカバーシートを被せて構成している。
【0003】 さらに近時、小学生などの子供の背骨、とくに腰部を充分に保護するため、背 当て部の下部に、内部に発泡ウレタンなどの緩衝材を充填した横方向の隆起部を 設けたり、あるいはさらに背当て部の側部に上下方向の隆起部を設けたりするこ とが行なわれている。またランドセルの背負いベルトの内部に緩衝材を充填する ことも知られている。
【0004】 前記クッション材は、背中の凹凸形状に倣わせて局部的に大きな力が加わらな いようにし、ある程度ソフトな感触を与えることができる。しかし使用者が駆け 出したりするとランドセルが大きく上下に揺れ、背中に激しくぶつかり、大きな 衝撃を生ずるが、そのような衝撃を充分に和らげることができない。そのためラ ンドセルに入れている鉛筆の芯が折れたり、背中に痛みを生じさせたりする。ま たクッション材の厚さを厚くすると、通気性が損なわれ、蒸れたり、汗でべとつ くなどの問題がある。
【0005】 背当て部に緩衝材を充填した隆起部を設け、背中の一部のみで支えるように構 成する場合は、個々の使用者の体型によっては背中になじまないことがある。ま た、最初はなじんでいても、成長に伴って隆起部の配置が背中の凹凸に適合しな くなる問題がある。他方、背負いベルトの内部に緩衝材を充填したものは、ベル トの内面側の平坦性が損なわれ、ベルトが肩から脇腹に掛けて充分にフィットし ない問題がある。
【0006】 他方、デイバッグやリュックサック、いわゆるスリーウエイタイプのショルダ ーバッグなどの柔軟な袋状の本体を備えた背負いバッグには、本体内に収容した 物が背当て部を通して背中に当たるゴツゴツとした感触を緩和するため、その背 当て部にスポンジなどのクッション材を配置し、その上に外生地を重ねて全体を 縫い合わせたものがある。さらに背負いベルトの内面側にも、スポンジなどのク ッション材を配置し、肩などに加わる感触を向上させることが行われている。
【0007】 前記クッション材は、本体に収容した比較的に硬い物(たとえば水筒など)の 形状に倣って変形する。そのため背中に局部的に大きな力が加わらず、ある程度 ソフトな感触を与えることができる。しかし走ったりして衝撃が加わると反発力 で本体が大きく弾み、収容したものが安定しない問題がある。さらに本体の背中 への密着度が増すため、通気性が損なわれ、蒸れたり、汗でべとつくなどの問題 がある。また、近時の背負いバッグは、とくに本体が弾まないように、肩からぶ ら下げるよりも、むしろ背負いベルトを引き絞って本体を背中にしっかりと密着 させ、本体が動かないように固定する使用法が多くなっている。また、防水性を 高めたものもある。そのため、背中だけでなく、背負いベルトと肩の間でも、い わば断熱性が高くなり、一層汗でべとつき易くなる問題がある。
【0008】 従来のデイバッグやリュックサックでは、そのような背中のべとつきを防ぐた め、タオルなどを背中と本体の間に当てて、汗を吸収しやすくしたり、両側の背 負いベルトと肩の間にタオルを通すなどの対策を講ずることがある。しかしタオ ルがずれるなどの問題があり、快適な使用感とはいえない。
【0009】
本考案は衝撃吸収作用を一層高め、背中に当たる感触をソフトにし、背中への フィット感がすぐれ、しかも背中の全体、とくに体に密着する部位でも通気性が よく、汗のべたつき感を解消した、使用感にすぐれたランドセルやデイバッグな どの背負いバッグを提供することを技術課題とするものである。さらに本考案は 、背負いバッグの背負いベルトの部分のフィット感を維持しながら汗のべとつき を抑制し、使用感に優れた背負いバッグを提供することを技術課題としている。
【0010】
請求項1の背負いバッグは、本体と、その本体の背当て部の上端近辺から下端 近辺にかけて設けられる左右一対の背負いベルトとを備えた背負いバッグであっ て、前記本体の背当て部が、下地と、その下地の上に設けられる粘着弾性を有す る連続気泡の発泡体からなる支持層と、その支持層の領域を含む下地の全体を覆 う柔軟なカバーシートとから構成されていることを特徴としている。
【0011】 前記「粘着弾性」とは、あたかも内部摩擦(粘性抵抗)があるような振る舞い をする弾性的性質をいい、具体的には変形抵抗が変形量に対して正比例の関係を 示さず、むしろ変形速度に依存し、変形速度が大きいほど大きい変形抵抗を示す 弾性的な性質をいう。したがってゆっくりと変形させると比較的小さい押圧力で 変形し、衝撃的な力を受けたときは大きい変形抵抗を示す。また、一旦変形すれ ば、変形量が大きくてもそれほど大きな反発力を生じず、その形状を維持する性 質(形状記憶性)がある。また変形している状態から押圧力を取り去ったとき、 ゆっくりともとの形状に復帰する。
【0012】 請求項2の背負いバッグは、本体と、その本体の背当て部の上端近辺から下端 近辺にかけて設けられる左右一対の背負いベルトとを備えた背負いバッグであっ て、前記背負いベルトの少なくとも肩が当たる部位が、基材と、その内面側に重 ねられる帯状の粘着弾性を有する連続気泡の発泡体からなる支持層と、その上を 覆う柔軟なカバーシートとからなることを特徴としている。
【0013】 請求項3の背負いバッグは、前記本体が形状保持性を有する比較的固い素材か らなるランドセルないしカバンの形態を有し、前記本体の背当て部の下地が形状 保持性を備えた下地ボードであることを特徴としている。このようなバッグにお いては、前記支持層が、下地ボードの下部および両側部を覆うようにU字状に設 けられ、その部位が他の部分から隆起しているものが好ましい(請求項4)。さ らに下地ボードの上に、弾力性を有する連続気泡の発泡体からなるクッションシ ートが設けられ、そのクッションシートの上に前記支持層が設けられているもの が好ましい(請求項5)。
【0014】 請求項6のバッグは、前記本体が、柔軟な素材からなる袋状の形態を有し、前 記本体の背当て部の下地が柔軟な下地を備えていることを特徴としている。この ようなバッグでは、前記支持層が、下地の上端の左右から下端の中央部にかけて T字状を呈するように設けられているものが好ましい(請求項7)。また前記下 地の上ないし下に、弾力性を有する発泡体からなるクッションシートを設けるの が好ましい(請求項8)。さらに前記カバーシートの表面に、メッシュ地をさら に重ねるのが好ましい(請求項9)。また前記メッシュ地、カバーシートおよび 支持層の全体の表面に、その表面を横切るように溝を形成してもよい(請求項1 0)。
【0015】
請求項1のバッグを背負うと、粘着弾性を示す支持層が背中の凹凸形状に倣っ て変形し、背中にフィットする。しかしその変形による弾性反発がほとんどない ので、バッグが背中に安定して密着する。そしてその状態で衝撃力が加わったと きは、衝撃エネルギを吸収しながらさらに局部的に変形する。そのため従来のク ッション材が「バネ作用」を有するとすれば、支持層はむしろ「ダンパの作用」 を奏する。したがって衝撃に対して本体の揺れを直ちに減少させ、そして衝撃力 が加わらなくなって落ち着くと、ゆっくりともとの装着したときの凹凸形状まで 戻る。また、背負いバッグが背中に安定して密着するので、汗の吸収性が高く、 べとつき感を減少させる。さらに連通気泡であることから、通気性が高く、水分 を外部に蒸散させる作用が高い。したがってソフトな感触とべとつきがない良好 な使用感が同時に達成される。
【0016】 請求項2のバッグは、背負いベルトに粘着弾性を有する支持層を内装している ので、背負いベルトと肩の前部分の間の汗を吸収しやすく、べとつき感を低減し うる。また、背負いバッグが大きく揺れたときに衝撃を緩和し、使用者の負担が 軽減される。また、背中部分の支持層の一部を切り取り、背負いベルトの支持層 に転用する場合は、全体の製造コストを低減しうる。
【0017】 請求項3のバッグは、下地ボードが本体の内容物を保護すると共に、下地ボー ドの硬さを連続気泡の発泡材である支持層が緩和する。そのため外部の衝撃が背 中に伝わりにくく、しかも装着のフィット感が高い。
【0018】 請求項4のバッグは、粘着弾性を有する支持層が、下地ボードの下側と両側に 隆起するようにU字状に設けられているので、背当て部の中央部と使用者の背中 とは直接密着しないか、あるいは当接しても軽く当たっているだけである。その ため、背中の通気性が一層高い。また左右および下部の支持層で安定してバッグ を支持することができる。
【0019】 請求項5のバッグは、下地ボードの上に通常の弾力性を有する発泡材からなる クッションシートを設けているので、フィット感が一層高く、また支持層で吸収 しにくい高い周波数の振動も吸収しやすい。すなわちバッグの振動の高周波成分 は通常のクッションシートがスムーズに吸収し、低周波成分は粘着弾性を有する 支持層が吸収する。このように2種類の発泡シートが協同して優れた振動吸収作 用を奏する。
【0020】 請求項6のバッグは、本体が柔軟な素材からなる袋状であるので、粘着弾性を 示す支持層が本体内の物の形状に倣って変形し、背中にフィットする。そしてそ の変形の有無を問わず、定常状態では弾性反発が小さく、衝撃力を受けたときに 大きく抵抗・反発する。そのため安定して本体を支えることができる。さらにま た、衝撃吸収性が高いことから、背中や肩の負担が軽減される。
【0021】 請求項7の背負いバッグは、支持層が外生地の上端の左右から下端の中央部に かけてT字状に設けられているので、とくに両方の肩、肩胛骨、首筋、背骨に沿 った部位にソフトな使用感を与え、汗の流れ道になりやすい背中の中央部の汗を 吸収する。
【0022】 請求項8の背負いバッグは、支持層の下ないし上に通常の弾力性を有する発泡 材からなるクッションシートを重ねているので、クッション材のバネ作用と支持 層によるダンパ作用とが相まって、すぐれた衝撃吸収作用を奏する。さらにフィ ット感が一層高く、支持層のみでは吸収しにくい高い周波数の振動も、効率よく 吸収することができる。また、安価な通常の発泡材と高価な粘着弾性を備えた発 泡材とを重ねて使用するので、全体のコストを低減させうる。
【0023】 請求項9の背負いバッグは、カバーシートの表面にメッシュ地がさらに重ねら れているので、カバーシートと使用者の背中が直接接触せず、メッシュ地とカバ ーシートの間の通気性が一層高い。そのためべとつき感が一層少ない。請求項1 0の背負いバッグは、メッシュ地、カバーシートおよび支持層の全体の表面に、 その表面を横切るように溝が形成されているので、その溝により通気性が一層高 まる。また、メッシュ地やカバーシートは、溝によって区切られる部分が隆起し 、その部分が使用者の背中と接するので、衝撃吸収作用およびクッション作用が 一層向上する。
【0024】
つぎに図面を参照しながら本考案の背負いバッグの実施の形態を説明する。図 1は本考案の背負いバッグの一実施形態を示す一部切欠斜視図、図2および図3 はそれぞれ本考案にかかわる背当て部および背負いベルトの実施形態を示す断面 図、図4は本考案の背負いバッグの他の実施形態を示す斜視図、図5はその背負 いバッグの背面側の斜視図、図6aはその背負いバッグの正面図、図6bは図6 aのVI−VI線断面図、図7はその背負いバッグの要部の縫製前の状態を示す斜視 図、図8は本考案の背負いバッグのさらに他の実施形態を示す背面側の斜視図、 図9はその背負いバッグの正面図、図10aは本考案の背負いバッグのさらに他 の実施形態を示す正面図、図10bはその背負いバッグの背負いベルトの裏面図 、図11aは本考案の背負いバッグのさらに他の実施形態を示す正面図、図11 bはその背負いバッグに用いた肩当て材の開いた状態を示す正面図、図12aお よび図12bは本考案の背負いバッグのさらに他の実施形態を示す斜視図および 背面斜視図、図12cは本考案の背負いバッグのさらに他の実施形態を示す斜視 図である。
【0025】 図1のランドセルAは本考案の背負いバッグの一実施形態であり、背当て部1 と、その後部の両側に設けられる襠部(ないし側襠部)2と、さらにその後部に 設けられる背部(ないし表面部)3と、覆い蓋4と、2本の背負いベルト5とか ら構成されている。背当て部1は下地ボード6と、その上に重ねられたクッショ ンシート7と、そのクッションシートに重なるように、下地ボード6の下側と両 側部にU字状を呈するように設けられた支持層8と、それらの表面に被せられる カバーシート9とから構成される。なおカバーシート9の周囲は押さえ縁10で 覆って下地ボード6に対して糸で縫いつけている。さらにカバーシート9は支持 層8の内側の周縁に沿って下地ボード6に糸で縫いつけられている。そのため、 支持層8に対応する部位は他の部分に対して隆起した隆起部8aとなっている。 また背当て部1の上部には支持層8やクッションシート7を挿入しておらず、背 負いベルト5を止めるための金具11を固定するための上乗せ材12をカバーシ ート9の上から重ねるようにして下地ボード6に縫い付けている。
【0026】 前記下地ボード6は、たとえば軟質の合成樹脂板、あるいは合成樹脂を含浸さ せて圧縮したボール紙など、従来公知のものでよく、カバーシート9、押さえ縁 10、上乗せ材12なども従来のもの、たとえば天然または合成の皮革などを使 用しうる。前記支持層8は、粘着弾性を有する発泡体を厚さ3〜20mm程度、 好ましくは5〜10mm程度にスライスし、さらにU字状に打ち抜いたものであ る。なお発泡シートの形態に成形したものを単にU字状に打ち抜いて使用するこ ともできる。その場合、U字状に打ち抜いた内側の部分は、後述する背負いベル ト5の発泡シートとして利用しうる。また3枚の矩形状の支持層をU字状に配列 してもよい。前記クッションシート7は、通常の弾力性を有する発泡シート、た とえばウレタンフォームのシートを下地ボード6の形状に合わせて矩形状に切断 したものである。
【0027】 粘着弾性を有する発泡体としては、合成樹脂またはゴムなど素材の如何を問わ ず、発泡体の気泡自体および気泡間の連通孔をきわめて小さくして(たとえば直 径5〜1000μm、とくに50μm〜500μm程度)空気の流通抵抗を大き くしたもの、素材自体に粘着性があるもの、通常の発泡体に粘着性のある材料を 含浸または付着させたもの、さらにそれらを組み合わせたものなど、種々の態様 のものが含まれる。しかしポリウレタンのポリマーの分子配列を変えることによ り、粘弾性を持たせたものがもっとも好適に使用されうる。比重は0.1程度が 好ましい。このような発泡体では、外力に対する形状の変形が生じにくく、一旦 生じた変形は戻りにくいという形状記憶性がある。そのため衝撃的な力に対して は強く反発し、ゆっくりとした力に対しては容易に変形が生ずる。また、熱伝導 性がよく、気泡中に空気を含むにも関わらず熱の発散が容易である。さらに連通 気泡であることから、通気性が高く、湿気を放散しやすい。
【0028】 それらの粘着弾性を有する発泡体としては、米国のダイナミック・システム社 が製造販売する衝撃吸収用の樹脂発泡体である「テンパーフォーム(TEMPE R FOAM)」のタイプT−47、T−41、T−38、T−36など、また はこれらと同等の性能を有するものがとくに好ましい代表例としてあげられる。 また、メモリーフォーム(MEMORY FORM)の商品名で市販されている ものも同様に使用しうる。これらは衝撃や振動の吸収・拡散性能が高いほか、通 気性および熱吸収性が高く、吸湿・透湿性が高いので、背中にフィットするにも 拘らず、背中に汗をかいたときに蒸れや汗によるべたつき、汚れを防止する効果 がある。また軽量であるので(比重約0.1)、使用者の負担が軽いという利点 がある。
【0029】 なお粘着弾性を有する発泡シートからなる支持層8は、通常は厚さ10〜20 mm程度のものを1枚だけ使用するが、図2に示すように、厚さ3〜5mm程度 のシートを3〜5枚重ねて衝撃吸収作用を調節するようにしてもよい。またこの ように薄いシートにする場合は、後述する背負いベルト5に入れる粘着弾性を有 する発泡シート15と共通して使用できる。なお粘着性があるので、重ねた発泡 シート同士が互いにずれることもない。また隆起部8aはその全部を粘着弾性を 有する発泡シート(支持層)で構成してもよいが、図2のように、薄くした通常 のクッションシート7と積層して形成してもよい。
【0030】 前記のクッションシート7は、ウレタンフォームのほか、ポリスチレン、ポリ プロピレンなどの連続気泡の合成樹脂発泡体を3〜5mm程度の厚さにスリット したものなども採用しうる。
【0031】 上記のように構成されるランドセルAは、振動の高周波成分をクッションシー ト7がスムーズに吸収し、低周波成分は粘着弾性を有する支持層8が吸収する。 このように2種類の弾性層が協働して優れた振動吸収作用を奏する。
【0032】 図1のランドセルAの背負いベルト5は、図3に示すように、天然または合成 の皮革の表地(基材)13と柔軟な裏地(カバーシート)14の間に厚さ3〜5 mm程度の粘着弾性を有する発泡シート15を支持層として介在させたものであ る。発泡シート15は、背負いベルト5の内、使用者の肩に当たる部位に配置す る。ここに用いる粘着弾性を有する発泡シート15は前記背当て部1に用いた粘 着弾性を有する支持層8と同じものであり、長さ、幅、形状が異なるだけである 。そのため部品の共通化が計れる。また、前述の粘着弾性を有する発泡シートを U字状に打ち抜いて背当て部1の支持層8を形成する場合、U字状に打ち抜いた 内側の部位から背負いベルト5用の発泡シート25を成形すると、材料を節約す ることができるので、一層好ましい。
【0033】 このような背負いベルト5は使用者の肩にかかるランドセル全体の重量を受け るので、使用者が走ったりすると大きい衝撃力が繰り返し加わる。その場合、粘 着弾性を有する発泡シート15が衝撃を吸収し、ベルトの広い範囲に分散するの で、使用者の負担が軽減される。
【0034】 前記実施の形態では粘着弾性を有する発泡シート(支持層8)を収容したU字 状の隆起部8aを設けているが、隆起部8aの形状はU字状のほか、左右の側部 のみに設ける形態、下部のみに設ける形態など、種々の形態を採用しうる。さら に下地ボード6の全面に支持層を設け、隆起部を形成しない形態とすることもで きる。その場合も、粘着弾性を備えた連続気泡の発泡シートに基づく、背中の凹 凸になじみ、衝撃を吸収し、かつ通気性が高いという共通の作用効果が奏される 。
【0035】 図4の背負いバッグBは、背中が当たる背当て部1と、その後側に筒状に設け られる襠部2と、さらにその後部に設けられる背部(表面部)3とから袋状に構 成された本体Pと、2本の背負いベルト5、5とから構成されている。襠部2は 底部と両側面の下側とが連続した下襠部2aと、上部と両側面の上側とが連続し た上襠部2bとを筒状に縫い合わせたものである。上襠部2bと背部3の上部と の間は、スライドファスナー16で開閉自在にしている。
【0036】 また図5に示すように、背部3の下部には副袋17が設けられており、副袋1 7の上部はスライドファスナー18で開閉自在にしている。なお符号19は吊り 紐であり、符号20は水筒やペットボトルを収容するネット地のポケット部であ る。
【0037】 図6および図7に示すように、背当て部1は、ナイロン、キャンバスなどの強 度および耐水性が高い布地からなる略矩形状の下生地21と、その上の全体に重 ねられるクッションシート22と、クッションシート22の上面を覆う外生地2 3とを備えている。外生地23の上には、略T字状の粘着弾性を有する発泡シー トからなる支持層8が設けられ、その上にほぼ同形状のカバーシート25および メッシュ地26が重ねられている。
【0038】 支持層8、カバーシート25およびメッシュ地26の側縁部は緩やかな湾曲形 状にされている。それらの上端および側縁部は押さえ縁27、28で覆った上で 、外生地23に対して縫いつけられている。上側の押さえ縁27は、背負いベル ト5、5の基部を押さえるようにして一緒に縫いつけている。さらにカバーシー ト25、メッシュ地26および支持層8は、それらの中央部を上下に走る線29 およびその線から側縁に向かって斜め上向きに延びる複数本の線30に沿って、 外生地23に対して縫いつけられている。そのためそれらの線29、30に沿っ て、汗や湿気が外部に逃げる溝ができる(図6b参照)。さらにそれらの線29 、30および押さえ縁27、28で縫いつけた線で区切られる部位が隆起し、使 用者の背中に対して部分的に、いわばポイント的に接するようになる。
【0039】 なおこの実施形態では、線29、30は木の葉の筋ないし葉脈あるいは魚の骨 のように、支持層8、カバーシート25およびメッシュ地26の上端から下端ま で貫通する中心となる線29と、その線から左右対称に斜め上方に側縁まで延び る斜めの線30とから構成されているが、中心の線29だけでもよく、また格子 状など、他の形状で縫いつけてもよい。ただし各線は支持層8の上下端あるいは 左右端まで延びているのが好ましく、それにより汗や湿気が外部に逃げやすくな る。また、隆起部が明確に区分される。
【0040】 前記外生地23はナイロン、キャンバス、綿、その他の強度および耐候性が高 い織布が好ましく、場合により内面や外面にビニルコーティングなどによる防水 処理ないし溌水処理を行ったものが好ましい。また、天然または合成の皮革など も使用しうる。外生地23は下生地21と周辺部で縫い合わされ、その中にクッ ションシート22を収容するように袋状に構成されている。
【0041】 前記支持層8としては、前述のランドセルAの場合と同じ粘着弾性を有する発 泡体が用いられ、それを厚さ3〜20mm程度、好ましくは5〜10mm程度に スライスし、さらに略T字状に打ち抜いたものが好ましい。なお発泡シートの形 態に成形したものを、単に略T字状に打ち抜いて使用することもできる。その場 合、T字状に打ち抜いたときに残る両側の部分は、後述する背負いベルト5の発 泡シートとして利用しうる。また2枚の矩形状の粘着弾性を有する発泡シートを T字状に配列してもよい。前記クッションシート22は、通常の弾力性を有する 発泡シート、たとえばウレタンフォームのシートを下生地21の形状に合わせて 矩形状に切断したものである。
【0042】 粘着弾性を有する発泡シートからなる支持層8は、通常は厚さ2〜5mm程度 のシートを2〜5枚重ねて衝撃吸収作用を調節するのが好ましいが、図6bに示 すように、厚さ5〜10mmのシート、あるいは2〜5mm程度のシートを1枚 だけ使用するようにしてもよい。このように薄いシートにする場合は、後述する 背負いベルト5に入れる粘着弾性を有する発泡シートと共通して使用できる。な お粘着性があるので、重ねた発泡シート同士が互いにずれることもない。外生地 23とカバーシート25の間には、粘着弾性を有する発泡シートからなる支持層 8のみを挿入してもよいが、薄くした通常の発泡シート(クッションシート)と 積層してもよい。
【0043】 前記のカバーシート25は通気性および透水性が高い布地、たとえば目を粗く したナイロンや木綿の織布などが好ましい。メッシュ地26はたとえば熱可塑性 樹脂を網目状に成形したネットが好ましい。また、熱可塑性樹脂の繊維を撚り合 わせた0.2〜1mmの糸を、2〜5mm程度の目となるように網状に編組し、 熱融着して形成したネットなども使用しうる。
【0044】 前記クッションシート22は、通常のポリウレタンフォームのほか、ポリスチ レン、ポリプロピレンなどの連続気泡の合成樹脂発泡体を3〜5mm程度の厚さ に成形ないしスリットしたものなども採用しうる。
【0045】 図5の背負いバッグBの襠部2および背部3は、従来のものと同じものを使用 することができ、たとえば前述の下生地21あるいは外生地23と同じナイロン やキャンバスなどの織布などを使用しうる。
【0046】 図4に示すように、背負いベルト5は外生地31を袋状に構成し、その中に発 泡ウレタンなどのクッションシート22を心材として収容した形態を備えている 。背負いベルト5は、その中間部に2本の連結杆を備えた連結リング32が取り 付けられ、長さ調節自在に構成されている。背負いベルト5の裏面側には、さら に厚さ3〜5mm程度の粘着弾性を有する発泡シート(支持層)33と、その表 面に被せられるカバーシート34と、その表面に被せられるメッシュ地35とか らなる肩当て材36が設けられている。
【0047】 肩当て材36は、背負いベルト5の内、使用者の肩に当たる部位に配置する。 ここに用いる粘着弾性を有する発泡シート(支持層)33は前記背当て部1に用 いた粘着弾性を有する支持層8と同じものであり、長さ、幅、形状が異なるだけ である。そのため部品の共通化が計れる。また、前述のように、粘着弾性を有す る発泡シートをT字状に打ち抜いて背当て部1の支持層8を形成する場合、T字 状に打ち抜いた両側の部位から背負いベルト5用の発泡シート33を成形すると 、材料を節約することができるので、一層好ましい。また、カバーシート34お よびメッシュ地35についても、図6bなどの背負いバッグBの本体の背当て部 1に用いられているものと同じものを採用しうる。そのためそれらも背当て部1 用のカバーシート25およびメッシュ地26の切り落とした部分を利用して構成 することができる。なお肩当て材36の中心部には、背負いベルト5を貫通する ように縦方向に縫い目37が形成されており、そのため、その縫い目37に沿っ て溝が形成されている。
【0048】 上記のように構成される背負いバッグBは、振動の高周波成分をクッションシ ート22がスムーズに吸収し、低周波成分は粘着弾性を有する支持層8が吸収す る。そして2種類の弾性層が協働して優れた振動吸収作用を奏する。またクッシ ョンシートがバネ作用を奏すると共に、支持層がダンパ作用を奏するので、衝撃 や振動の吸収作用が高く、安定した支持作用を発揮する。さらに支持層8、カバ ーシート25およびメッシュ地26は、使用者の肩や背中など、背負いバッグB が強く当接する部位にのみ設けているので、材料を節約することができ、とくに 支持層8の切断した両側部分は背負いベルト5の支持層33に使用しうる利点が ある。また、両側が湾曲したT字状の形態はデザイン的にも優れており、外生地 23とカバーシート25およびメッシュ地26の色を2色ないし3色で構成する ことにより、一層すぐれた外観を呈する。
【0049】 なおクッションシート22は外生地23と下生地21との間の袋状の部分に収 容されているので、保温作用があり、支持層8はカバーシート25およびメッシ ュ地26のみを介して背中と接するので、吸湿性および放熱性が高い。さらに上 記の背負いバッグBでは、背当て部4のメッシュ地26とカバーシート25およ び支持層8を線29、30に沿って外生地23に縫いつけているので、それによ って得られる溝により、一層通気性が高く、蒸れにくい。またそれらの溝により 視覚的効果(デザイン)が発揮される。
【0050】 また背負いベルト5は使用者の肩にかかる背負いバッグ全体の重量を受けるの で、使用者が走ったりすると大きい衝撃力が繰り返し加わるが、肩当て材36の 粘着弾性を有する発泡シート33が衝撃を吸収し、背負いベルト5の広い範囲に 分散するので、使用者の負担が軽減される。さらにメッシュ地35およびカバー シート34で覆われている発泡シート33は通気性が高く、熱の発散性がよいの で、蒸れたり、汗でべとついたりすることが避けられる。さらに中心部の縫い目 37によって形成される溝に沿って空気の流通が一層確保され、通気性が高くな る。また、その縫い目37によって左右に分かれる部位はいくらか隆起した形態 となり、クッション性が一層高くなる利点がある。
【0051】 前記実施の形態では背負いバッグBはいわゆるデイバッグの形態を備えている が、図8および図9に示すように、本体Pを上端が開口した袋状の形態とし、上 部に覆い蓋38を設け、左右に大きいポケット部39を設けたリュックサックの 形態の背負いバッグB2とすることもできる。なお図8の符号40は水筒やペッ トボトルを収容するメッシュ地のポケットである。また符号41は覆い蓋38を 止める連結テープであるが、その表面には反射ステッチを設けて背後から自動車 などが近づいたとき、ヘッドライトの光を反射して背負いバッグB2を背負って いる歩行者を認識しやすいようにしている。
【0052】 図9に示す背当て部1は、前述のデイバッグ形態の背負いバッグBの背当て部 1と実質的に同じである(図6a参照)。そのため同じ部位には同じ符号を付し て説明を省略する。
【0053】 前述の実施形態では、支持層を略T字状の形態としているが、本考案の背負い バッグではその支持層の形状はそれに限定されない。たとえば図10aの背負い バッグCでは、背当て部1にほぼ矩形状の支持層8、カバーシート25、および メッシュ地26を設けている。なお支持層8、カバーシート25およびメッシュ 地26を縫いつけている縫い目は、中心の線29は前述の実施形態の場合と同じ であるが、複数本の斜め方向の線30は、中心から外側に向かって下がるように している。また背負いベルト5は本体Pと一体になった幅が広い布地を用いてお り、図10bに示すように、その裏面側に粘着弾性を有する連続気泡の発泡体の シート(支持層)33、カバーシート34およびメッシュ地35をその順に重ね て縫いつけた肩当て材36を設けている。
【0054】 図11aに示す背負いバッグDでは、背当て部1の中心領域に幅および長さの 短いほぼ矩形状の支持層8、カバーシート25、およびメッシュ地26を設けて いる。縫い目は中心部に縦方向に設けているだけである。また背負いベルト5に は、背負いベルト5に対して着脱自在の肩当て材42を取り付けている。その肩 当て材42は、図11bに示すように、背負いベルト5の約3倍の幅を有する矩 形状の布地製の基材43と、その中心部に縦方向に順に重ねて配置し、縫いつけ た、矩形状の粘着弾性を有する連続気泡の発泡体のシート33、カバーシート3 4およびメッシュ地35とを備えている。さらに基材43の左側の裏面および右 側の表面には、互いに接合する面ファスナー44、44を設けている。そして背 負いベルト5の周囲に、メッシュ地35などが外部(ベルトに関しては内側)に 現れるように三つ折りの状態で折り畳んで巻き付けるようにして、取り付けて用 いる。
【0055】 この独立した形状の肩当て材42は、背負いベルト5の任意の位置に移動させ ることができ、また、着脱自在であるので、他の背負いバッグに使用することが できる。
【0056】 図12aおよび12bはいわゆる横長のスリーウエイタイプのショルダーバッ グの形態をした背負いバッグEである。このものは背負いベルト5、5で背負う ほか、手提げ部46を手で握って本体を支持したり、ショルダーベルト47で肩 にかけて保持するなど、3通りの保持方法を採りうる。このものは、背負いベル ト5、5を利用して背負ったときに背中に当たる背当て部1、すなわち覆い蓋3 8で開閉する側の反対側に、矩形状の支持層8、カバーシート25およびメッシ ュ地26を取り付けている(図12b参照)。それらは押さえ縁27や縫い目の 線29で外生地に固定している。さらに背負いベルト5、5の肩が当たる部位に 、支持層、カバーシートおよびメッシュ地からなる肩当て材36を設けている。
【0057】 また背負いベルト5、5の下端部は、本体Pに対していわゆるナス環で着脱自 在に連結されており、使用しないときは図12bに示すように、副袋7ないしポ ケット部に収容できるようにしている。また、この背負いバッグEにおいても、 ショルダーベルト47の中間部に図11bの肩当て材42を着脱自在、かつ、取 付位置調節自在に取り付けるのが好ましい。また、ショルダーベルト47に支持 層、カバーシートおよびメッシュ地を直接取り付けるようにしてもよい。なお、 手提げ部46に支持層、カバーシートおよびメッシュ地を取り付けてもよい。
【0058】 図12cは縦長のスリーウエイタイプのショルダーバッグに本考案を適用した 実施形態を示している。このものも図12aおよび図12bのスリーウエイタイ プのショルダーバッグEと実質的に同じである。
【0059】
本考案の背負いバッグは、背当て部に粘着弾性を有する支持層を設けている ので、使用者の背中にフィットし、しかも背負いバッグの振動およびそれに基づ く衝撃力を緩和し、安定して保持する。さらに通気性が高く、熱吸収性がよいの で、装着感が優れている。また背負いベルトに粘着弾性の発泡シートを挿入した 背負いバッグは、肩にかかる重量を分散し、衝撃を大きく吸収するので、使用者 の負担が軽減される。
【図1】 本考案にかかわる背負いバッグの一実施形態
(ランドセル型)を示す一部切欠斜視図である。
(ランドセル型)を示す一部切欠斜視図である。
【図2】 本発明にかかわる背当て部の一実施形態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図3】 本発明にかかわる背負いベルトの実施形態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】 本考案の背負いバッグの他の実施形態(デイ
バッグ型)を示す斜視図である。
バッグ型)を示す斜視図である。
【図5】 その背負いバッグの背面側の斜視図である。
【図6】 図6aはその背負いバッグの正面図であり、
図6bは図6aのVI−VI線断面図である。
図6bは図6aのVI−VI線断面図である。
【図7】 その背負いバッグの要部の縫製前の状態を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図8】 本考案の背負いバッグの他の実施形態(リュ
ックサック型)を示す背面側の斜視図である。
ックサック型)を示す背面側の斜視図である。
【図9】 その背負いバッグの正面図である。
【図10】 図10aは本考案の背負いバッグのさらに
他の実施形態を示す正面図であり、図10bはその背負
いバッグの背負いベルトの裏面図である。
他の実施形態を示す正面図であり、図10bはその背負
いバッグの背負いベルトの裏面図である。
【図11】 図11aは本考案の背負いバッグのさらに
他の実施形態を示す正面図であり、図11bはその背負
いバッグに用いた肩当て材の開いた状態を示す正面図で
ある。
他の実施形態を示す正面図であり、図11bはその背負
いバッグに用いた肩当て材の開いた状態を示す正面図で
ある。
【図12】 図12aおよび図12bはそれぞれ本考案
の背負いバッグのさらに他の実施形態を示す前側および
後側の斜視図であり、図12cは本考案の背負いバッグ
のさらに他の実施形態を示す斜視図である。
の背負いバッグのさらに他の実施形態を示す前側および
後側の斜視図であり、図12cは本考案の背負いバッグ
のさらに他の実施形態を示す斜視図である。
A ランドセル 1 背当て部 2 襠部 3 背部 4 覆い蓋 5 背負いベルト 6 下地ボード 7 クッションシート 8 支持層 8a 隆起部 9 カバーシート 10 押さえ縁 11 金具 12 上乗せ材 13 表地 14 裏地 15 発泡シート B 背負いバッグ P 本体 16 スライドファスナー 17 副袋 18 スライドファスナー 19 吊り紐 20 ポケット部 21 下地 22 クッションシート 23 外生地 25 カバーシート 26 メッシュ地 27、28 押さえ縁 29、30 線(縫い目) 31 外生地 32 連結リング 33 発泡シート(支持層) 34 カバーシート 35 メッシュ地 36 肩当て材 37 縫い目 B2 背負いバッグ 38 覆い蓋 39 ポケット部 40 ポケット 41 連結テープ C 背負いバッグ D 背負いバッグ 43 基材 34 面ファスナー E 背負いバッグ 46 手提げ部 47 ショルダーベルト
Claims (10)
- 【請求項1】 本体と、その本体の背当て部の上端近辺
から下端近辺にかけて設けられる左右一対の背負いベル
トとを備えた背負いバッグであって、前記本体の背当て
部が、下地と、その下地の上に設けられる粘着弾性を有
する連続気泡の発泡体からなる支持層と、その支持層の
領域を含む下地の全体を覆う柔軟なカバーシートとから
構成される背負いバッグ。 - 【請求項2】 本体と、その本体の背当て部の上端近辺
から下端近辺にかけて設けられる左右一対の背負いベル
トとを備えた背負いバッグであって、前記背負いベルト
の少なくとも肩が当たる部位が、基材と、その内面側に
重ねられる帯状の粘着弾性を有する連続気泡の発泡体か
らなる支持層と、その上を覆う柔軟なカバーシートとか
らなる背負いバッグ。 - 【請求項3】 前記本体が形状保持性を有する比較的固
い素材からなるランドセルないしカバンの形態を有し、
前記本体の背当て部の下地が形状保持性を備えた下地ボ
ードである請求項1または2記載のバッグ。 - 【請求項4】 前記支持層が、下地ボードの下部および
両側部を覆うようにU字状に設けられ、その部位が他の
部分から隆起している請求項3記載のバッグ。 - 【請求項5】 下地ボードの上に、弾力性を有する連続
気泡の発泡体からなるクッションシートが設けられ、そ
のクッションシートの上に前記支持層が設けられている
請求項3記載のバッグ。 - 【請求項6】 前記本体が、柔軟な素材からなる袋状の
形態を有し、前記本体の背当て部が柔軟な下地を備えて
いる請求項1記載のバッグ。 - 【請求項7】 前記支持層が、下地の上端の左右から下
端の中央部にかけてT字状を呈するように設けられてい
る請求項6記載のバッグ。 - 【請求項8】 前記下地の上ないし下に、弾力性を有す
る発泡体からなるクッションシートが設けられている請
求項6または7記載のバッグ。 - 【請求項9】 前記カバーシートの表面に、メッシュ地
がさらに重ねられている請求項2または6記載のバッ
グ。 - 【請求項10】 前記メッシュ地、カバーシートおよび
支持層の全体の表面に、その表面を横切るように溝が形
成されている請求項9記載のバッグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999005381U JP3065866U (ja) | 1999-07-19 | 1999-07-19 | 背負いバッグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999005381U JP3065866U (ja) | 1999-07-19 | 1999-07-19 | 背負いバッグ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3065866U true JP3065866U (ja) | 2000-02-08 |
Family
ID=43199452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999005381U Expired - Lifetime JP3065866U (ja) | 1999-07-19 | 1999-07-19 | 背負いバッグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3065866U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011189075A (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Ikeda Chikyu:Kk | ランドセル |
CN109733562A (zh) * | 2018-09-03 | 2019-05-10 | 广州市佰德利实业有限公司 | 安全浮力背包 |
JP2021058438A (ja) * | 2019-10-08 | 2021-04-15 | 東洋紡株式会社 | 肩紐およびこの肩紐を備える荷物収容具 |
-
1999
- 1999-07-19 JP JP1999005381U patent/JP3065866U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109733562A (zh) * | 2018-09-03 | 2019-05-10 | 广州市佰德利实业有限公司 | 安全浮力背包 |
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