JP2000078685A - 音響装置 - Google Patents

音響装置

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JP2000078685A
JP2000078685A JP10256011A JP25601198A JP2000078685A JP 2000078685 A JP2000078685 A JP 2000078685A JP 10256011 A JP10256011 A JP 10256011A JP 25601198 A JP25601198 A JP 25601198A JP 2000078685 A JP2000078685 A JP 2000078685A
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sound
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mixing
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JP10256011A
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English (en)
Inventor
Tomofumi Nakatani
奉文 中谷
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は楽器音に合わせてマイクから入力され
る音声をミキシングして出力する際に各音の音量をハウ
リングが発生しない適切な音量に関係式を用いて自動設
定する音響装置を提供する。 【解決手段】カラオケ装置1は、利用者により音量調整
されて係数器の計数値が変更されると、その音量設定値
A、B、Cを読取部21が読み取って算出部22に出力
し、算出部22が読取部21の読み取った音量設定値
A、B、Cと予め限界値記憶部23に格納されている限
界値As、Bs、Csとから所定の条件に基づいて所定
の関係式を用いてハウリングの発生しない音量設定値
A、B、Cを算出して制御部24に出力する。制御部2
4は算出部22の算出した音量設定値A、B、Cにより
各係数器の設定量を調整し、各係数器は設定された音量
設定値A、B、Cである係数を入力信号に乗算して出力
する。したがって、過大に音量設定された場合に、ハウ
リングが発生することを適切に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音響装置に関し、
詳細には、楽器音に合わせてマイクから入力される音声
をミキシングして出力する際に、各音の音量をハウリン
グが発生しない適切な音量に自動設定する音響装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、楽器音に合わせてマイクから入力
される音声をミキシングして出力する音響装置、例え
ば、カラオケ装置においては、カラオケを楽しむ際、音
響レベル(音量)の設定として、伴奏音等の音楽信号、
音声のボーカル信号及びこれら音楽信号とボーカル信号
の双方の信号の重畳されたミキシング信号の3つ信号の
音響レベルをそれぞれ独立して設定している。すなわ
ち、これら3つ信号の音響レベル、すなわち、音量の設
定は、通常、ユーザの好み等に応じて、個別に音響レベ
ル(音響因子)を独立して設定されるのが通常である。
【0003】ところが、カラオケ等が再生される音響環
境の構造、例えば、カラオケ装置の設置されている部屋
の状態等はまちまちであり、理想の再生空間を得るよう
に音響処理が施されている環境は別として、ほとんどの
環境は、それほど専門的な音響処理対策がとられていな
いのが通常である。
【0004】このような専門的な音響処理対策のとられ
ていない音響環境で、上記音響因子の設定過多による設
定誤りが行われると、ハウリングが発生し、ユーザのカ
ラオケの歌唱の妨害となって、快適性を損なうこととな
る。
【0005】このハウリングの発生機構は、以下のよう
なものである。すなわち、カラオケ装置が所定の音響環
境内に設置されているものとすると、スピーカから放射
された音響信号は、その再生される音響環境を介してマ
イクロフォンに再入力される。この音響環境において音
量が適正な再生レベルで演奏されている状況では、一般
にハウリング現象は生じないが、再生レベルが大きくな
って、マイクロフォンを介して再入力される音響レベル
が、極端に増加すると、カラオケ装置のスピーカから音
響環境を介してマイクロホンに至る音響系が励起されて
音響系の利得が「1」を越える信号成分で発振現象を誘
発し、ハウリングが発生する。
【0006】そして、従来のカラオケ装置等の音響装置
には、このハウリングを防止する機構が備えられていな
かった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のカラオケ装置にあっては、伴奏音等の音楽信
号、音声のボーカル信号及びこれら双方の信号の重畳さ
れた信号の3つの信号の音響レベルをそれぞれ独立して
設定可能となっているにもかかわらず、ハウリングを防
止する機構が設けられていないため、音響レベルの設定
状態によっては、ハウリングが発生し、快適性を損なう
という問題があった。
【0008】そこで、請求項1記載の発明は、少なくと
も楽器音量、歌唱音声音量及びミキシング音量を個々に
設定操作する音量設定操作手段で設定された設定音量に
応じて音量調整手段で楽器音量、歌唱音声音量及びミキ
シング音量を調整して音場に出力する際、音量設定操作
手段による設定音量に基づいて、音量設定手段により、
楽器音量、歌唱音声音量及びミキシング音量のそれぞれ
を所定の関係式を用いて再設定し、当該再設定音量に基
づいて楽器音量、歌唱音声音量及びミキシング音量を音
量調整手段にそれぞれ調整させることにより、設定操作
された楽器音量、歌唱音声音量及びミキシング音量をこ
れらの各音の音量を関係付ける関係式に基づいて適切な
音量に再設定し、過大に音量設定された場合に、ハウリ
ングが発生することを適切に防止して、快適性を向上さ
せることのできる音響装置を提供することを目的として
いる。
【0009】請求項2記載の発明は、音量を再設定する
ための関係式として音の出力される音場の音響電力が所
定の閾値以下となる関係式を用いることにより、個々の
音響環境により一層適切な音量に再設定し、過大に音量
設定された場合に、ハウリングが発生することをより適
切に防止して、快適性を向上させることのできる音響装
置を提供することを目的としている。
【0010】請求項3記載の発明は、入力操作のガイド
情報に応じて、関係式で用いる楽器音量、歌唱音声音量
及びミキシング音量のそれぞれについての最大音量を限
界値として設定入力し、当該入力された限界値と関係式
に基づいて楽器音量、歌唱音声音量及びミキシング音量
の再設定音量を設定することにより、個々の音響環境に
応じた限界値をガイド情報に応じて簡単かつ容易に入力
して、音響環境に適切な音量に当該限界値に基づいて再
設定し、過大に音量設定された場合に、ハウリングが発
生することをより適切に防止して、快適性を向上させる
ことのできる利用性の良好な音響装置を提供することを
目的としている。
【0011】請求項4記載の発明は、音量設定操作手段
による音量設定に基づいて音量設定手段が関係式を用い
て再設定音量を設定するまでの間、過大設定防止手段
が、今回の音量設定以前の設定音量により音量設定手段
が再設定した再設定音量に基づいて音量調整手段に楽器
音量、歌唱音声音量及びミキシング音量を調整させるこ
とにより、急激にかつ過大に音量設定操作が行われた場
合にも、ハウリングが発生することを適切かつ確実に防
止し、快適性をより一層向上させることのできる音響装
置を提供することを目的としている。
【0012】請求項5記載の発明は、音量設定操作手段
による設定音量が所定の音量値を越えていると、警報出
力手段に音量設定が過大である旨の警報を出力させるこ
とにより、音量の設定操作が過大であることを利用者に
認識させ、音量の過大設定操作をより一層適切に防止す
ることのできる音響装置を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の音
響装置は、少なくとも所定の楽器音を演奏出力するとと
もに、当該演奏出力する楽器音に合わせてマイクから入
力された歌唱音声を前記楽器音にミキシングして所定の
音響環境の音場に出力し、少なくとも前記楽器音量、歌
唱音声音量及びミキシング音量を個々に設定操作する音
量設定操作手段から設定された設定音量に応じて前記楽
器音量、歌唱音声音量及びミキシング音量を音量調整す
る音量調整手段により音量調整して前記音場に出力する
音響装置において、前記音量設定操作手段による設定音
量に基づいて前記楽器音量、歌唱音声音量及びミキシン
グ音量をそれぞれ所定の関係式を用いて再設定し、当該
再設定音量に基づいて前記音量調整手段に前記楽器音
量、歌唱音声音量及びミキシング音量をそれぞれ調整さ
せる音量設定手段を設けることにより、上記目的を達成
している。
【0014】上記構成によれば、少なくとも楽器音量、
歌唱音声音量及びミキシング音量を個々に設定操作する
音量設定操作手段で設定された設定音量に応じて音量調
整手段で楽器音量、歌唱音声音量及びミキシング音量を
調整して音場に出力する際、音量設定操作手段による設
定音量に基づいて、音量設定手段により、楽器音量、歌
唱音声音量及びミキシング音量のそれぞれを所定の関係
式を用いて再設定し、当該再設定音量に基づいて楽器音
量、歌唱音声音量及びミキシング音量を音量調整手段に
それぞれ調整させるので、設定操作された楽器音量、歌
唱音声音量及びミキシング音量をこれらの各音の音量を
関係付ける関係式に基づいて適切な音量に再設定するこ
とができ、過大に音量設定された場合に、ハウリングが
発生することを適切に防止して、快適性を向上させるこ
とができる。
【0015】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記音量設定手段は、前記関係式として前記音場
の音響電力が所定の閾値以下となる関係式を用いてもよ
い。
【0016】上記構成によれば、音量を再設定するため
の関係式として音の出力される音場の音響電力が所定の
閾値以下となる関係式を用いているので、個々の音響環
境により一層適切な音量に再設定することができ、過大
に音量設定された場合に、ハウリングが発生することを
より適切に防止して、快適性を向上させることができ
る。
【0017】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記音響装置は、前記関係式で用いる前記楽器音
量、歌唱音声音量及びミキシング音量のそれぞれについ
ての最大音量を限界値として設定入力する入力手段と、
当該入力手段による限界値の設定入力操作をガイドする
ガイド情報を表示する表示手段と、をさらに備え、前記
音量設定手段は、当該入力手段から入力された前記限界
値と前記関係式に基づいて前記楽器音量、歌唱音声音量
及びミキシング音量の前記再設定音量を設定するもので
あってもよい。
【0018】上記構成によれば、入力操作のガイド情報
に応じて、関係式で用いる楽器音量、歌唱音声音量及び
ミキシング音量のそれぞれについての最大音量を限界値
として設定入力し、当該入力された限界値と関係式に基
づいて楽器音量、歌唱音声音量及びミキシング音量の再
設定音量を設定するので、個々の音響環境に応じた限界
値をガイド情報に応じて簡単かつ容易に入力して、音響
環境に適切な音量に当該限界値に基づいて再設定するこ
とができ、過大に音量設定された場合に、ハウリングが
発生することをより適切に防止して、快適性を向上させ
ることができるとともに、音響装置の利用性を向上させ
ることができる。
【0019】さらに、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記音響装置は、前記音量設定操作手段による前記
音量設定に基づいて前記音量設定手段が前記関係式を用
いて前記再設定音量を設定するまでの間、当該音量設定
操作手段による今回の音量設定以前の前記設定音量によ
り前記音量設定手段が再設定した前記再設定音量に基づ
いて前記音量調整手段に前記楽器音量、歌唱音声音量及
びミキシング音量を調整させる過大設定防止手段を、さ
らに備えていてもよい。
【0020】上記構成によれば、音量設定操作手段によ
る音量設定に基づいて音量設定手段が関係式を用いて再
設定音量を設定するまでの間、過大設定防止手段が、今
回の音量設定以前の設定音量により音量設定手段が再設
定した再設定音量に基づいて音量調整手段に楽器音量、
歌唱音声音量及びミキシング音量を調整させるので、急
激にかつ過大に音量設定操作が行われた場合にも、ハウ
リングが発生することを適切かつ確実に防止することが
でき、快適性をより一層向上させることができる。
【0021】また、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記音響装置は、所定の警報を出力する警報出力手
段を、さらに備え、前記音量設定手段は、前記音量設定
操作手段による前記設定音量が所定の音量値を越えてい
ると、前記警報出力手段に音量設定が過大である旨の警
報を出力させるものであってもよい。
【0022】上記構成によれば、音量設定操作手段によ
る設定音量が所定の音量値を越えていると、警報出力手
段に音量設定が過大である旨の警報を出力させるので、
音量の設定操作が過大であることを利用者に認識させる
ことができ、音量の過大設定操作をより一層適切に防止
することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0024】図1及び図2は、本発明の音響装置の第1
の実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の音響装
置の第1の実施の形態を適用したカラオケ装置1の要部
回路ブロック図である。
【0025】図1において、音響装置であるカラオケ装
置1は、マイク2、マイクアップ3、ボーカルアンプ
4、エフェクタ5、音量設定制御部6、加算器7、8、
係数器9、10、11、記憶部12、デコーダ13、ア
ンプ14及びスピーカ15等を備え、音響環境H(s)
で示されるカラオケボックス等の音響室16に設置され
る。
【0026】マイク2は、歌唱者の歌唱する歌唱音声を
集音して、アナログの音声信号としてマイクアンプ3に
出力する。
【0027】マイクアンプ3は、マイク2から入力され
る音声信号を増幅してボーカルアンプ4及びエフェクタ
5に出力し、ボーカルアンプ4は、マイクアンプ3から
入力される音声信号を増幅して音声信号Vvとして加算
器7に出力する。
【0028】エフェクタ5は、図示しないオペレーショ
ン部、例えば、カラオケ装置1の操作部やリモコンから
の操作により設定されたエフェクト情報あるいはカラオ
ケの曲データに設定されているエフェクト情報、例え
ば、エコー(音響効果)を付与する音響効果データ、音
程を指定する音程データ、あるいは、男性の声や女性の
声等のボイスタイプを指定して女性の声を男性の声に、
また、男性の声を女性の声に変更させるボイスタイプデ
ータ等に基づいてマイクアンプ3から入力される音声信
号にエフェクトを付与してエフェクト信号Veとして係
数器9に出力する。
【0029】係数器9は、カラオケ装置1の音量設定操
作手段としての操作部やリモコン等から設定されたエフ
ェクト音量に基づいて、エフェクタ5から入力されるエ
フェクト信号Veにエフェクト音量係数Aを乗算してエ
フェクト信号A・Veとして加算器7に出力する。
【0030】この係数器9のエフェクト音量の設定値
は、上述のように、操作部やリモコン等で設定操作され
るが、当該設定操作された音量だけでなく、当該設定操
作音量が後述する音量設定制御部6に読み取られて後述
する音響因子設定関係式に基づいてハウリングの発生を
未然に防止した調整値(再設定音量)に音量設定制御部
6により調整され、係数器9は、当該調整値をエフェク
ト信号A・Veに乗算してエフェクト信号A・Veとし
て加算器7に出力する。
【0031】加算器7には、上記ボーカルアンプ4から
入力される音声信号Vvと係数器9からのエフェクト信
号A・Veが入力され、これらの信号を混合して混合音
声信号(Vv+A・Ve)として係数器10に出力す
る。
【0032】係数器10は、カラオケ装置1の音量設定
操作手段としての操作部やリモコン等から設定された混
合音声音量に基づいて加算器7から入力される混合音声
信号(Vv+A・Ve)にボーカル音量係数Bを乗算し
て、混合音声信号B・(Vv+A・Ve)として加算器
8に出力する。
【0033】この係数器10のエフェクト音量設定値
は、上述のように、操作部やリモコン等で設定操作され
るが、当該設定操作された音量だけでなく、当該設定操
作音量が後述する音量設定制御部6に読み取られて後述
する音響因子設定関係式に基づいてハウリングの発生を
未然に防止した調整値(再設定音量)に音量制御部6に
より調整され、係数器10は、当該調整値で混合音声信
号(Vv+A・Ve)にボーカル音量係数Bを乗算し
て、混合音声信号B・(Vv+A・Ve)として加算器
8に出力する。
【0034】記憶部12は、カラオケ装置1のカラオケ
演奏に使用する楽器音がMIDI(Musical Instrument
Digital Interface)等の楽器音として格納されてお
り、デコーダ13は、各曲の演奏情報に基づいて記憶部
12の楽器音を再生してミュージック信号(伴奏音信
号)として係数器11に出力する。
【0035】係数器11は、カラオケ装置1の音量設定
操作手段としての操作部やリモコン等から設定操作され
た伴奏音量に基づいて、デコーダ13から入力されるミ
ュージック信号にミュージック音量係数Cを乗算して加
算器8に出力する。
【0036】この係数器11の乗算するミュージック音
量係数Cは、上述のように、操作部やリモコンで設定操
作されるが、当該設定操作された音量だけでなく、当該
設定操作音量が後述する音量設定制御部6に読み取られ
て後述する音響因子設定関係式に基づいてハウリングの
発生を未然に防止した調整値(再設定音量)に音量設定
制御部6により調整され、係数器11は、当該調整値で
デコーダ13から入力されるミュージック信号にミュー
ジック音量係数Cを乗算してミュージック信号C・Vm
として加算器8に出力する。
【0037】上記各係数器9、10、11は、操作部や
リモコン等で設定操作された音量に応じて、また、音量
設定制御部6の再設定音量に応じて、エフェクト信号V
e、混合音声信号(Vv+A・Ve)及びミュージック
信号Vmの音量を個々に調整する音量調整手段として機
能している。
【0038】加算器8は、乗算器10から入力される混
合音声信号B・(Vv+A・Ve)と乗算器11から入
力される入力されるミュージック信号C・Vmを混合し
て、最終出力音信号[B・(Vv+A・Ve)+C・V
m]としてアンプ14に出力し、アンプ14は、加算器
8から入力される最終出力音信号[B・(Vv+A・V
e)+C・Vm]を増幅して、スピーカ15から音響環
境H(s)の音響室16に拡声出力させる。
【0039】スピーカ15から音響室16に拡声出力さ
れた最終出力音信号[B・(Vv+A・Ve)+C・V
m]の音は、音響室16の音響環境H(s)を介してマ
イク2に入力されることとなり、マイク2からカラオケ
装置1の内部を通ってスピーカ15から出力され、音響
環境H(s)を介して再度マイク2に入力されるという
1つの音響系を構成する。
【0040】上記音量設定制御部(音量設定手段)6
は、図2に示すように、読取部21、算出部22、限界
値記憶部23、制御部24、記憶部25及び表示部26
等を備えており、上記各係数器9、10、11の設定値
を読み取って、音響因子設定関係式に基づいて上記音響
系で発振現象を誘発して、ハウリングが発生することを
防止する。
【0041】すなわち、読取部21は、カラオケ装置1
の音量設定操作手段としての操作部やリモコン等による
音量調整操作により、エフェクト信号Ve、混合音声信
号(Vv+A・Ve)及びミュージック信号Vmの音量
設定が行われると、当該音量設定値A、B、C、すなわ
ち、音量係数A、B、Cを読み取って、算出部22に出
力する。
【0042】限界値記憶部23には、各音量設定値A、
B、Cの限界値As、Bs、Csが格納されており、こ
の限界値As、Bs、Csは、後述するように、カラオ
ケ装置1のサービスマン等により音響室16に応じて適
宜設定されて、限界値記憶部23に記憶される。
【0043】算出部22は、読取部21の読み取った音
量設定値A、B、Cと限界値記憶部23に格納されてい
る限界値As、Bs、Csに基づいてハウリングの発生
しない範囲でユーザの設定した音量設定値A、B、Cに
適した音量設定値A、B、Cを算出して制御部24に出
力する。
【0044】記憶部25は、カラオケ演奏等のカラオケ
装置1としての基本処理を行う基本処理プログラム、限
界値As、Bs、Csに基づいた音量設定値A、B、C
の再設定処理を行う音量設定処理プログラム、サービス
マンによる限界値As、Bs、Csの限界値設定処理プ
ログラム等の各種処理プログラムや上記各処理プログラ
ムを実行するのに必要な各種データ、特に、限界値設定
処理プログラムに基づいて限界値記憶部23に限界値A
s、Bs、Csを設定する際の手順をガイドする手順ガ
イド情報等を記憶しており、制御部24は、記憶部25
の各処理プログラムに基づいてカラオケ装置1の各部を
制御してカラオケ装置1の基本処理を実行するととも
に、限界値As、Bs、Csに基づいた音量設定処理及
び限界値As、Bs、Csの限界値記憶部23への限界
値As、Bs、Csの設定処理を行う。
【0045】表示部(表示手段)26は、カラオケ装置
1のTVモニターであり、制御部24の制御下で動作し
て、背景映像や歌詞等を表示するとともに、上記限界値
設定処理における手順ガイド情報を表示する。
【0046】次に、本実施の形態の作用を説明する。カ
ラオケ装置1は、カラオケ装置1の設置される音響室1
6に応じて設定された限界値As、Bs、Csに基づい
てカラオケ装置1の利用者により設定された音量をハウ
リングの発生を防止した適切な音量に自動調整するとこ
ろにその特徴がある。
【0047】すなわち、カラオケ装置1は、通常、カラ
オケボックス等の所定の音響環境H(s)の音響室16
に設置されるが、音響室16は、それぞれその音響環境
H(s)が異なっており、当該音響室16で使用された
際にハウリングが発生することを未然に防止するために
は、当該音響室16の音響環境H(s)に適した限界値
As、Bs、Csを限界値記憶部23に設定する必要が
ある。
【0048】そこで、まず、カラオケ装置1が音響室1
6に設置されると、サービスマンは、カラオケ装置1の
入力手段である操作部あるいはリモコン等を使用して、
カラオケ装置1を、限界値As、Bs、Csの設定を行
う限界値設定モードに設定し、限界値As、Bs、Cs
の設定を行う。
【0049】この限界値設定モードでは、制御部24
は、記憶部25から限界値記憶部23に限界値As、B
s、Csを設定する際の手順をガイドする手順ガイド情
報を読み出して、表示部26に表示させ、サービスマン
は、この表示部26に表示される手順ガイド情報に基づ
いて設定作業を進める。
【0050】限界値設定処理では、サービスマンは、例
えば、限界値Asを設定する際には、他の因子B、C
は、中心的な設定値であるデフォルト値に設定し、当該
設定する限界値Asの音量設定値Aを変化させて、実際
に当該音響環境H(s)の音響室16に音を放射して、
音響環境H(s)を介してマイク2から入力される音に
よりハウリングが発生する限界値を求める。このときの
限界値は、カラオケ装置1の操作部やリモコンで設定さ
れた音量設定値Aであり、制御部24は、この音量設定
値Aを読取部21に読み取らせて、当該読取部21の読
み取った音量設定値Aを限界値Asとして限界値記憶部
23に記憶させる。
【0051】サービスマンは、この操作を各音響因子
A、B、Cについて行って、各音量設定値A、B、Cに
ついての限界値As、Bs、Csを限界値記憶部23に
記憶させる。このようにして各音響因子A、B、Cにつ
いて限界値As、Bs、Csを限界値記憶部23に設定
すると、限界値設定処理を終了する。
【0052】このように、入力操作のガイド情報に応じ
て、関係式で用いるエフェクト音量、混合音声音量及び
ミュージック音量等のそれぞれについての最大音量を限
界値As、Bs、Csとして設定入力することができ、
個々の音響環境に応じた限界値As、Bs、Csをガイ
ド情報に応じて簡単かつ容易に入力することができる。
したがって、音響装置であるカラオケ装置1の利用性を
向上させることができる。
【0053】次に、限界値As、Bs、Csに基づいて
カラオケ演奏を行う際に音量設定値A、B、Cを自動調
整する音量設定処理について説明する。
【0054】カラオケ装置1では、利用者がカラオケ装
置1の操作部やリモコンを操作して、エフェクト音、歌
唱音声とエフェクト音の混合音声及びミュージック音を
それぞれ独立して音量調整することができ、通常は、こ
の音量調整に応じた音量設定値A、B、Cの係数を係数
器9、10、11で乗算して、音量の増減を行う。
【0055】ところが、音量が過大設定されると、カラ
オケ装置1の設置されている音響室16の音響環境H
(s)を介してマイク2に入力され、さらに、音量設定
に応じた音量で音を拡声出力すると、この音響系の利得
が「1」を越えて発振し、ハウリングが発生する。
【0056】音量設定値A、B、Cは、ハウリングの発
生しない範囲として音響系の許容する限界値が限界値A
s、Bs、Csであるとき、放射される音の音響パワー
は、次式で示される。
【0057】
【数1】 この式1で音量設定値A、B、Cが右辺以下に設定され
ると、ハウリングが発生しないこととなる。カラオケ装
置1は、カラオケ演奏時、音量設定制御部6の算出部2
2が設定された音量設定値A、B、Cと限界値As、B
s、Csから音量設定値A、B、Cが式1の右辺以下に
なるように算出するが、このとき、各音響因子A、B、
Cについて所定のルールによる優先順位を持たせる。
【0058】1)A>As、B>Bs、C>Cs→全て
の音量設定値A、B、Cを限界値As、Bs、Csに設
定 すなわち、全ての音量設定値A、B、Cが限界値As、
Bs、Csよりも大きい場合には、全ての音量設定値
A、B、Cを限界値As、Bs、Csに固定して設定す
る。
【0059】2)A>As、B>Bs、C<Cs→音量
設定値Aを優先して設定 すなわち、音量設定値A、Bが限界値As、Bsを越え
ており、音量設定値Cが限界値Csよりも下回っている
ときには、音量設定値Aを優先して採用し、音量設定値
Cを固定して、次式(式2)からそのときに許容される
音量設定値Bの再設定音量である設定量Brを算出し
て、設定する。
【0060】
【数2】 3)A>As、B<Bs、C>Cs→音量設定値Aを優
先して設定 すなわち、音量設定値A、Cが限界値As、Csを越え
ており、音量設定値Bが限界値Bsよりも下回っている
ときには、音量設定値Aを優先して採用し、音量設定値
Bを固定して、次式(式3)からそのときに許容される
音量設定値Cの再設定音量である設定量Crを算出し
て、設定する。
【0061】
【数3】 4)A>As、B<Bs、C<Cs→音量設定値B、C
を固定して設定 すなわち、音量設定値Aが限界値Asを越えており、音
量設定値B、Cが限界値Bs、Csよりも下回っている
ときには、音量設定値B、Cを固定して、次式(式4)
からそのときに許容される音量設定値Aの再設定音量で
ある設定量Arを算出して、設定する。
【0062】
【数4】 5)A<As、B>Bs、C>Cs→音量設定値Aを固
定して設定 すなわち、音量設定値B、Cが限界値Bs、Csを越え
ており、音量設定値Aが限界値Asよりも下回っている
ときには、音量設定値Aを固定し、音量設定値Bを優先
して採用して、次式(式5)からそのときに許容される
音量設定値Cの再設定音量である設定量Crを算出し
て、設定する。
【0063】
【数5】 6)A<As、B>Bs、C<Cs→音量設定値A、C
を固定して設定 すなわち、音量設定値Bのみが限界値Bsを越えている
ときには、音量設定値A、Cを固定し、次式(式6)か
らそのときに許容される音量設定値Bの再設定音量であ
る設定量Brを算出して、設定する。
【0064】
【数6】 7)A<As、B<Bs、C>Cs→音量設定値A、B
を固定して設定 すなわち、音量設定値Cのみが限界値Csを越えている
ときには、音量設定値A、Bを固定し、次式(式7)か
らそのときに許容される音量設定値Cの再設定音量であ
る設定量Crを算出して、設定する。
【0065】
【数7】 8)A<As、B<Bs、C<Cs→音量設定値A、
B、Cをそのまま設定 すなわち、全ての音量設定値A、B、Cが限界値As、
Bs、Csを越えていないときには、設定音量である音
量設定値A、B、Cをそのまま採用してもハウリングが
発生しないので、音量設定値A、B、Cをそのまま再設
定音量として設定する。
【0066】なお、各音量設定値A、B、Cに対する優
先順位の設定は、上記の場合に限るものではなく、適切
にハウリングを防止して、カラオケ演奏を適切にかつ効
果的に行うことのできる設定方法であれば、どのような
方法で設定してもよい。
【0067】このように、カラオケ装置1は、利用者に
より音量調整されて係数器9、10、11の計数値が変
更されると、そのときの設定値、すなわち、音量設定値
A、B、Cを読取部21が読み取って算出部22に出力
し、算出部22は、読取部21の読み取った音量設定値
A、B、Cと、上記限界値設定処理で設定されて限界値
記憶部23に格納されている限界値As、Bs、Cs
と、から上記条件に基づいてハウリングの発生しない音
量設定値A、B、Cを算出して、制御部24に出力す
る。
【0068】制御部24は、算出部22の算出した最適
な音量設定値A、B、Cにより各係数器9、10、11
の設定量を調整し、各係数器9、10、11は、当該設
定された最適な音量設定値A、B、Cである係数を入力
される信号に乗算して、出力する。
【0069】また、制御部24は、設定された操作部や
リモコンで設定された音量設定値A、B、Cが記憶部2
5等にあらかじめ記憶されている設定値よりも大きい
と、表示部26に音量が過大設定である旨の所定の警
報、例えば、ボイスレベルが過大です。絞って下さ
い。」等を表示して、利用者にその旨を報知する。
【0070】このように、少なくともエフェクト音量、
混合音声音量及びミュージック音量等の音量を個々に設
定された音量設定値A、B、Cに応じてエフェクト音
量、混合音声音量及びミュージック音量等を調整して音
場である音響室16に出力する際、音量設定値A、B、
Cに基づいて、エフェクト音量、混合音声音量及びミュ
ージック音量等のそれぞれを所定の関係式を用いて再設
定し、当該再設定音量である音量設定値A、B、Cに基
づいてエフェクト音量、混合音声音量及びミュージック
音量等をそれぞれ調整している。
【0071】したがって、設定操作されたエフェクト音
量、混合音声音量及びミュージック音量等をこれらの各
音の音量を関係付ける関係式に基づいて適切な音量に再
設定することができ、過大に音量設定された場合に、ハ
ウリングが発生することを適切に防止して、快適性を向
上させることができる。
【0072】また、音量を再設定するための関係式とし
て音の出力される音響室16の音響電力が所定の閾値以
下、すなわち、利得「1」以下となる関係式を用いてい
るので、個々の音響環境により一層適切な音量に再設定
することができ、過大に音量設定された場合に、ハウリ
ングが発生することをより適切に防止して、快適性を向
上させることができる。
【0073】さらに、設定音量A、B、Cが所定の音量
値である限界値As、Bs、Csを越えていると、音量
設定が過大である旨の警報を出力しているので、音量の
設定操作が過大であることを利用者に認識させることが
でき、音量の過大設定操作をより一層適切に防止するこ
とができる。
【0074】図3は、本発明の音響装置の第2の実施の
形態を示す図であり、図3は、本発明の音響装置の第2
の実施の形態を適用したカラオケ装置の音量設定制御部
の要部回路ブロック図である。
【0075】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態と同様のカラオケ装置に適用したものであり、本実
施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同
様の構成部分には同一の符号を付して、その詳細な説明
を省略し、また、図3には図示しないが図1には図示し
た構成部分に付いては、そのままその符号を用いて、以
下説明する。
【0076】図3において、音量設定制御部30は、上
記第1の実施の形態のカラオケ装置1と同様のカラオケ
装置に用いられ、第1の実施の形態のカラオケ装置1の
音量設定制御部6に一時記憶部31が付加されたもので
ある。
【0077】一時記憶部(過大設定防止手段)31は、
算出部22の算出した最適な音量設定値A、B、Cを一
時記憶し、記憶している音量設定値A、B、Cを制御部
24に出力する。
【0078】すなわち、算出部22は、読取部21の読
み取った音量設定値A、B、Cと限界値記憶部23に格
納されている限界値As、Bs、Csからハウリングの
発生しない最適な音量設定値A、B、Cを算出して一時
記憶部31に書き込む。
【0079】制御部24は、一時記憶部31に書き込ま
れている最適な音量設定値A、B、Cを読み出して、当
該音量設定値A、B、Cに基づいてカラオケ装置1の係
数器9、10、11の設定量を制御して、当該最適な音
量設定値A、B、Cに設定する。
【0080】すなわち、カラオケ装置1においては、利
用者により操作部やリモコンにより音量調整されるが、
この音量調整がカラオケ演奏時に行われると、音量設定
制御部30の算出部22で最適な音量設定値A、B、C
を算出して係数器9、10、11を設定制御するまで所
定時間を要するため、当該時間内に係数器9、10、1
1がリモコン等により音量調整された音量で信号を増幅
すると、当該設定値が過大に設定されていた場合、ハウ
リングが発生するおそれがある。
【0081】ところが、本実施の形態の音量設定制御部
30は、制御部24は、一時記憶部31に記憶されてい
る音量設定値A、B、Cを読み出して係数器9、10、
11に設定しており、一時記憶部31には、算出部22
が算出の完了した音量設定値A、B、Cを算出部22に
より書き込まれる。
【0082】したがって、カラオケ装置1の利用者が操
作部やリモコンによりカラオケ演奏中に音量調整した場
合であっても、制御部24は、一時記憶部31に記憶さ
れている音量設定値A、B、Cに基づいて係数器9、1
0、11を設定し、算出部22が当該利用者の設定に伴
った音量の変化量に応じた音量設定値A、B、Cを算出
して一時記憶部31に書き込むまでは、利用者の設定に
関わらず、当該設定前の設定音量である音量設定値A、
B、Cで係数器9、10、11に設定を行う。その結
果、過大な音量調整が行われた場合であっても、当該過
大な音量調整による音量設定値A、B、Cがそのまま係
数器9、10、11に設定されて、算出部22が算出を
完了するまでの間ハウリングが発生することを未然に防
止することができる。
【0083】また、本実施の形態においても、制御部2
4は、設定された操作部やリモコンで設定された音量設
定値A、B、Cが記憶部25等にあらかじめ記憶されて
いる設定値よりも大きいと、表示部26に音量が過大設
定である旨の所定の警報、例えば、ボイスレベルが過大
です。絞って下さい。」等を表示して、利用者にその旨
を報知する。
【0084】このように、本実施の形態においては、設
定操作された音量設定値A、B、Cに基づいて関係式を
用いて再設定音量A、B、Cを設定するまでの間、今回
の音量設定以前の設定音量A、B、Cにより再設定した
再設定音量A、B、Cに基づいてエフェクト音量、混合
音声音量及びミュージック音量を調整している。したが
って、急激にかつ過大に音量設定操作が行われた場合に
も、ハウリングが発生することを適切かつ確実に防止す
ることができ、快適性をより一層向上させることができ
る。
【0085】また、設定音量が所定の音量値を越えてい
ると、音量設定が過大である旨の警報を出力するので、
音量の設定操作が過大であることを利用者に認識させる
ことができ、音量の過大設定操作をより一層適切に防止
することができる。
【0086】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0087】
【発明の効果】請求項1記載の発明の音響装置によれ
ば、少なくとも楽器音量、歌唱音声音量及びミキシング
音量を個々に設定操作する音量設定操作手段で設定され
た設定音量に応じて音量調整手段で楽器音量、歌唱音声
音量及びミキシング音量を調整して音場に出力する際、
音量設定操作手段による設定音量に基づいて、音量設定
手段により、楽器音量、歌唱音声音量及びミキシング音
量のそれぞれを所定の関係式を用いて再設定し、当該再
設定音量に基づいて楽器音量、歌唱音声音量及びミキシ
ング音量を音量調整手段にそれぞれ調整させるので、設
定操作された楽器音量、歌唱音声音量及びミキシング音
量をこれらの各音の音量を関係付ける関係式に基づいて
適切な音量に再設定することができ、過大に音量設定さ
れた場合に、ハウリングが発生することを適切に防止し
て、快適性を向上させることができる。
【0088】請求項2記載の発明の音響装置によれば、
音量を再設定するための関係式として音の出力される音
場の音響電力が所定の閾値以下となる関係式を用いてい
るので、個々の音響環境により一層適切な音量に再設定
することができ、過大に音量設定された場合に、ハウリ
ングが発生することをより適切に防止して、快適性を向
上させることができる。
【0089】請求項3記載の発明の音響装置によれば、
入力操作のガイド情報に応じて、関係式で用いる楽器音
量、歌唱音声音量及びミキシング音量のそれぞれについ
ての最大音量を限界値として設定入力し、当該入力され
た限界値と関係式に基づいて楽器音量、歌唱音声音量及
びミキシング音量の再設定音量を設定するので、個々の
音響環境に応じた限界値をガイド情報に応じて簡単かつ
容易に入力して、音響環境に適切な音量に当該限界値に
基づいて再設定することができ、過大に音量設定された
場合に、ハウリングが発生することをより適切に防止し
て、快適性を向上させることができるとともに、音響装
置の利用性を向上させることができる。
【0090】請求項4記載の発明の音響装置によれば、
音量設定操作手段による音量設定に基づいて音量設定手
段が関係式を用いて再設定音量を設定するまでの間、過
大設定防止手段が、今回の音量設定以前の設定音量によ
り音量設定手段が再設定した再設定音量に基づいて音量
調整手段に楽器音量、歌唱音声音量及びミキシング音量
を調整させるので、急激にかつ過大に音量設定操作が行
われた場合にも、ハウリングが発生することを適切かつ
確実に防止することができ、快適性をより一層向上させ
ることができる。
【0091】請求項5記載の発明の音響装置によれば、
音量設定操作手段による設定音量が所定の音量値を越え
ていると、警報出力手段に音量設定が過大である旨の警
報を出力させるので、音量の設定操作が過大であること
を利用者に認識させることができ、音量の過大設定操作
をより一層適切に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音響装置の第1の実施の形態を適用し
たカラオケ装置の要部回路ブロック図。
【図2】図1の音量設定制御部の詳細な回路ブロック
図。
【図3】本発明の音響装置の第2の実施の形態を適用し
たカラオケ装置の音量設定制御部の回路ブロック図。
【符号の説明】
1 カラオケ装置 2 マイク 3 マイクアップ 4 ボーカルアンプ 5 エフェクタ 6 音量設定制御部 7、8 加算器 9、10、11 係数器 12 記憶部 13 デコーダ 14 アンプ 15 スピーカ 16 音響室 21 読取部 22 算出部 23 限界値記憶部 24 制御部 25 記憶部 26 表示部 30 音量設定制御部 31 一時記憶部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも所定の楽器音を演奏出力すると
    ともに、当該演奏出力する楽器音に合わせてマイクから
    入力された歌唱音声を前記楽器音にミキシングして所定
    の音響環境の音場に出力し、少なくとも前記楽器音量、
    歌唱音声音量及びミキシング音量を個々に設定操作する
    音量設定操作手段から設定された設定音量に応じて前記
    楽器音量、歌唱音声音量及びミキシング音量を音量調整
    する音量調整手段により音量調整して前記音場に出力す
    る音響装置において、前記音量設定操作手段による設定
    音量に基づいて前記楽器音量、歌唱音声音量及びミキシ
    ング音量をそれぞれ所定の関係式を用いて再設定し、当
    該再設定音量に基づいて前記音量調整手段に前記楽器音
    量、歌唱音声音量及びミキシング音量をそれぞれ調整さ
    せる音量設定手段を設けたことを特徴とする音響装置。
  2. 【請求項2】前記音量設定手段は、前記関係式として前
    記音場の音響電力が所定の閾値以下となる関係式を用い
    ることを特徴とする請求項1記載の音響装置。
  3. 【請求項3】前記音響装置は、前記関係式で用いる前記
    楽器音量、歌唱音声音量及びミキシング音量のそれぞれ
    についての最大音量を限界値として設定入力する入力手
    段と、当該入力手段による限界値の設定入力操作をガイ
    ドするガイド情報を表示する表示手段と、をさらに備
    え、前記音量設定手段は、当該入力手段から入力された
    前記限界値と前記関係式に基づいて前記楽器音量、歌唱
    音声音量及びミキシング音量の前記再設定音量を設定す
    ることを特徴とする請求項2記載の音響装置。
  4. 【請求項4】前記音響装置は、前記音量設定操作手段に
    よる前記音量設定に基づいて前記音量設定手段が前記関
    係式を用いて前記再設定音量を設定するまでの間、当該
    音量設定操作手段による今回の音量設定以前の前記設定
    音量により前記音量設定手段が再設定した前記再設定音
    量に基づいて前記音量調整手段に前記楽器音量、歌唱音
    声音量及びミキシング音量を調整させる過大設定防止手
    段を、さらに備えたことを特徴とする請求項1から請求
    項3のいずれかに記載の音響装置。
  5. 【請求項5】前記音響装置は、所定の警報を出力する警
    報出力手段を、さらに備え、前記音量設定手段は、前記
    音量設定操作手段による前記設定音量が所定の音量値を
    越えていると、前記警報出力手段に音量設定が過大であ
    る旨の警報を出力させることを特徴とする請求項1から
    請求項4のいずれかに記載の音響装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7774201B2 (en) 2004-05-31 2010-08-10 Panasonic Corporation Acoustic device with first and second gain setting units
JP2016072797A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 ブラザー工業株式会社 楽曲再生装置、および楽曲再生装置のプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7774201B2 (en) 2004-05-31 2010-08-10 Panasonic Corporation Acoustic device with first and second gain setting units
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