JP2005286768A - 音圧周波数特性調整装置、プログラム、楽曲再生装置 - Google Patents

音圧周波数特性調整装置、プログラム、楽曲再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】音圧周波数特性の調整作業状況を調整作業者に対してより適切に提示する。
【解決手段】15バンドそれぞれの音圧に関して、目標となる音圧周波数特性を特定するための目標ゲイン値(目標値)、実際に測定した再生ゲイン値の初期値(初期値)、再生ゲイン値の現在値(現在値)をグラフで示した。このように、現在値と目標値とが対比可能なように表示されるため、調整作業途中で本当に音圧周波数特性が変化したのかどうか、あるいは本当に目標となる目標の音圧周波数特性と同様の特性に近づいているのか否かなどを、専門的な知識がなくても認識し易くなる。また、目標値と現在値とから算出した類似率(図4では94%)についても表示しているため、具体的にどの程度の類似率であるかも把握できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、音圧周波数特性の調整装置における調整状況を調整作業者に対して提示するための技術に関する。
従来、ピンクノイズ等の測定用音信号を用いて、所望の音圧周波数特性となるように補正する調整技術が知られている(例えば特許文献1参照)。この従来の調整技術は、スピーカより発せられた目標音声信号をマイクにより入力し、その入力された音声信号を複数の周波数帯域に分割して得られる音圧周波数特性が所望の特性となるよう、各周波数帯域の音圧を補正することによって実現している。
また、特にカラオケシステムにおいては、実際に楽曲データを再生し演奏するカラオケボックス(部屋)は、例えば広さや壁の材質など千差万別であり、楽曲データを制作した際の音圧周波数特性(以下、目標音圧周波数特性と称す。)と、カラオケボックス内など再生環境での音圧周波数特性(以下、再生音圧周波数特性と称す。)とが大きく異なってしまい、楽曲データ制作者の意図する音響状態が十分に再現できないという問題があった。
そこで、例えばカラオケ装置の設置時等に上述した音圧周波数特性の調整を行うことで、楽曲データを制作した際の音圧周波数特性と同様の特性で楽曲データを演奏することができるようになっている。
特開平6−311587号公報
音圧周波数特性の調整は、再生音圧周波数特性を特定するゲイン値(再生ゲイン値)と目標音圧周波数特性を特定するゲイン値(目標ゲイン値)とが近似するよう、イコライザにおける各周波数帯域のゲイン値を調整することで行われる。具体的には、ピンクノイズ出力→マイクによる集音→再生音圧周波数特性と目標音圧周波数特性の比較→イコライザのパラメータ値(=ゲイン値)変更という一連の処理を繰り返すことによって行われる。
しかしながら、ピンクノイズ等の測定用音信号は、音圧周波数特性を測定するためのノイズ信号であるため、通常の音楽とは違って人間が聞いて本当に音圧周波数特性が変化したのかどうか、あるいは再生音圧周波数特性が本当に目標音圧周波数特性と同様の特性になったのかどうかを判別しにくいという問題がある。
そこで本発明は、音圧周波数特性の調整作業状況を調整作業者に対してより適切に提示することを目的とする。
上述した問題点を解決するためになされた本発明の音圧周波数特性調整装置は、測定用音信号を発生する測定用音信号発生手段(実施例ではピンクノイズ発生部28:なお、この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための最良の形態」欄において説明した構成要素を括弧内に示すが、この記載によって特許請求の範囲を限定することを意味するものではない。)と、複数に分割された周波数帯域毎のゲイン値を変更することで、前記測定用音信号発生手段から発生された測定用音信号の音圧周波数特性を変更可能なイコライザ(実施例では15バンドイコライザ25)と、 そのイコライザからの出力を可聴音として発する発音手段(実施例ではスピーカ40)と、その発音手段から発せられた可聴音を入力して電気信号に変換する音入力手段(実施例ではマイク50)と、その音入力手段からの電気信号に基づいて、前記複数に分割された周波数帯域毎に音圧周波数特性を特定するゲイン値を解析する解析手段(実施例では周波数解析部27)と、少なくとも、その解析手段による解析結果である再生音場における音圧周波数特性を特定するゲイン値(再生ゲイン値)であって最新のものを記憶しておく再生ゲイン値記憶手段(実施例では音声処理部20のRAM23)と、複数に分割された周波数帯域毎の目標となる音圧周波数特性を特定するゲイン値(目標ゲイン値)を記憶しておく目標ゲイン値記憶手段(実施例ではメイン制御部10のハードディスク記憶装置14)と、再生ゲイン値記憶手段に記憶された最新の再生ゲイン値と目標ゲイン値記憶手段に記憶された目標ゲイン値とを比較し、再生ゲイン値が目標ゲイン値に一致するよう、両特性の差分に応じたゲイン値の変更値をイコライザに指示するゲイン値変更指示手段(実施例ではメイン制御部10のCPU11及び音声処理部20のCPU21)と、表示手段(実施例では表示手段16)と、少なくとも、再生ゲイン値記憶手段に記憶された最新の再生ゲイン値と目標ゲイン値記憶手段に記憶された目標ゲイン値とを、両特性が対比可能なように表示手段に表示させる表示制御手段(実施例ではメイン制御部10のCPU11)と、を備えることを特徴とする。
このような構成を有する本発明の音圧周波数特性調整装置によれば、再生ゲイン値が目標ゲイン値に一致するようイコライザのゲイン値を変更させて音圧周波数特性の調整を行っていく場合、少なくとも最新の再生ゲイン値(実施例では図3〜図5に示す現在値)と目標ゲイン値(実施例では図3〜図5に示す目標値)とが対比可能なように表示されるため、調整作業途中で本当に音圧周波数特性が変化したのかどうか、あるいは本当に目標となる目標の音圧周波数特性と同様の特性に近づいているのか否かなどを、専門的な知識がなくても認識し易くなる。
また、補正前のゲイン値も表示するようにしてもよい。その場合は、再生ゲイン値記憶手段が、ゲイン値補正指示手段による補正指示がなされていない補正前の再生ゲイン値も記憶しておく。そして、表示制御手段が、その記憶された補正前の再生ゲイン値(実施例では図3〜図5に示す初期値)についても、最新の再生ゲイン値及び目標ゲイン値と対比可能なように表示手段に表示させるのである。このようにすれば、調整作業途中で補正前の状態からどの程度補正されているのかを、専門的な知識がなくても認識し易くなる。
また、目標ゲイン値に対してどの程度近づいているかを示すため類似率を表示しても良い。その場合は、類似率算出手段(実施例ではメイン制御部10のCPU11)が、再生ゲイン値記憶手段に記憶された最新の再生ゲイン値と目標ゲイン値記憶手段に記憶された目標ゲイン値との類似率を算出する。そして表示制御手段が、その算出された類似率(実施例では図3(a)、図4(a)、図5(a)の82%、94%、100%)も表示手段に表示させるのである。
この場合、例えば最近の類似率だけではなく、最近の類似率算出時点以前の所定数の類似率を、その算出順番が視覚的に認識可能な態様で表示させるようにしてもよい。例えば後述する実施例では図9に示すように、最近の3回で算出された類似率である82%、94%、100%を、その算出順番を示す矢印(↑)と共に示している。このような類似率の変化の経過を示すことで、それを見た調整作業者は類似率の変化度合いを把握し易くなる。
また、類似率と共に類似程度、つまり再生ゲイン値と目標ゲイン値との一致度合いについても、その一致度合いの大小が視覚的に認識可能な態様で表示させることが考えられる。例えば後述する実施例では、図3(a)、図4(a)、図5(a)に示すように、類似率を示す数値と共に交通信号機のような青・黄・赤の○を点灯している。具体的には、図3(a)のように類似率82%では赤色のみ点灯し、図4(a)のように類似率94%では赤色に加えて黄色も点灯し、図5(a)のように類似率100%では赤色・黄色・青色の全てを点灯する。この実施例では、85%未満は赤色のみ点灯、85%以上95%未満はさらに黄色も点灯、95%以上はさらに青色も点灯、というルールになっており、そのルールを把握していれば、調整作業者は、現在何色が点灯しているかによって類似程度を直感的に把握できる。
なお、類似率算出手段による類似率の算出手法については種々考えられるが、例えば次のようにすることが考えられる。つまり、複数に分割された所定の周波数帯域毎のゲイン値単位で、最新の再生ゲイン値と目標ゲイン値との類似率(分割類似率)を算出する。そして、その周波数帯域毎の分割類似率の内、高率となる上位N個と低率となる下位N個の平均値を類似率として算出するのである。例えば15バンドのゲイン値を想定した場合に、上位3個及び下位3個の分割類似率の平均値を類似率として算出する、といった具合である。
このようにする意図は、平均値算出時における分母を減らすことによって、不適切に高い類似率が算出されてしまうことを防ぐことにある。例えば15バンドの内の1バンドあるいは2〜3バンド程度の比較的少数バンドの分割類似率のみが他のバンドの分割類似率に比べて異常に低い場合を想定する。ここで15バンド全体で平均してしまうと、それら小数バンドのみの分割類似率が低くても、その低い分割類似率が十分には反映させず、それなりに高い類似率が算出されてしまうからである。そこで、突出して低い分割類似率となるようなバンドが存在する場合には、その存在が全体の類似率にも反映されるような算出方法を採用した。
以上は音圧周波数特性調整装置としての発明についての説明であったが、このような音圧周波数特性調整装置は、種々の装置に適用できる。例えば、請求項9に示すように、上述した音圧周波数特性調整装置と、楽曲データを記憶しておくデータ記憶手段(実施例ではメイン制御部10のハードディスク記憶装置14)と、そのデータ記憶手段に記憶されている楽曲データに基づいて楽曲再生を行う楽曲再生手段(実施例ではメイン制御部10のCPU11、音声処理部20のCPU21及び音源部24)と、を備える楽曲再生装置としての発明として実現できる。
なお、音圧周波数特性調整装置が備える解析手段、ゲイン値変更指示手段、表示制御手段、類似率算出手段をコンピュータにて実現する場合、請求項7、8に記載するように、音圧周波数特性調整装置が備えるコンピュータで実行するプログラムとしての発明としても捉えることができる。このようなプログラムは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク、ROM、RAM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータにロードして実行したり、ネットワークを介してロードして実行することにより、これら各手段としての機能を実現できる。
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
図1及び図2は、音圧周波数特性調整装置を備えた楽音再生装置の一実施例としての通信カラオケ端末1の構成を示すブロック図である。
本実施例の通信カラオケ端末1は、配信用ホスト装置100と電話回線90を介して接続されており、配信用ホスト装置100から楽曲情報など各種情報の配信を受けることができるよう構成されている。なお、通信カラオケ端末1と配信用ホスト装置100との間はインターネットを介して接続してもよい。また、図1及び図2では通信カラオケ端末1を1台しか示していないが、実際には多数の通信カラオケ端末1が接続されている。
通信カラオケ端末1は、大きく分けてメイン制御部10と音声処理部20とを備えているため、それぞれについて順番に説明する。
[メイン制御部10の構成]
メイン制御部10は、図1に示すように、メイン制御部10全体の動作を制御するCPU11に、バスを介してROM12、RAM13、ハードディスク記憶装置(HDD)14、操作部15、表示手段16、モデム17が接続されている。
ROM12には、この通信カラオケ端末1を起動するために必要な起動プログラムなどが記憶されている。この装置の動作を制御するシステムプログラム、アプリケーションプログラムなどはハードディスク記憶装置14に記憶されており、装置の電源がオンされると上記起動プログラムによってRAM13に読み込まれる。
また、ハードディスク記憶装置14には、上述したプログラムを記憶するエリアのほか、カラオケ演奏するための曲データを記憶するエリア、目標ゲイン値データを記憶するエリア、測定したゲイン値を記憶するエリアなどを備えている。目標ゲイン値データは上述した配信用ホスト装置100から配信されたものである。
操作部15は通信カラオケ端末1の前面に設けられており、曲コード入力スイッチやキーチェンジスイッチ、あるいは入力された曲コード等を表示するための7セグメントLEDなどを有している。
表示手段16は、例えば曲データ中に含まれる、あるいは別途ハードディスク記憶装置14に記憶されている背景映像データに歌詞データをスーパーインポーズで合成して表示したり、図3〜図5に示すようなゲイン値の調整状態を表示したりするために用いられる。もちろん、それ以外の内容を表示することも可能である。
モデム17は電話回線90を介して配信用ホスト装置100と接続されている。
[音声処理部20の構成]
音声処理部20は、音声処理部20全体の動作を制御するCPU21に、バスを介してROM22、RAM23、MIDI音源部(以下、単に音源部と称す。)24、15バンドイコライザ(以下、単にイコライザと称す。)25、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)1、DSP2、ピンクノイズ発生部28が接続されている。DSP2は、ボイスエフェクト部26と周波数解析部27とを備えており、マイク50を介して入力された音声信号はマイクアンプ51にて増幅されている。また、DSP1は、ミュージックエフェクト部29と15バンドイコライザ25とを備えている。
音声処理部20のCPU21とメイン制御部10のCPU11とはUSB(Universal Serial Bus)によって接続されている。そのため、音声処理部20のCPU21は、メイン制御部10のハードディスク記憶装置14に記憶されている目標ゲイン値データを、メイン制御部10のCPU11を介して取得し、音声処理部20のRAM23に記憶させ、イコライザ25のゲイン値補正のための処理などを実行する。
ROM22には、この音声処理部20の動作を制御するアプリケーションプログラムなどが記憶されている。
音源部24は、曲データの楽音トラックのデータに基づいて(デジタル)楽音信号を形成する。曲データは、カラオケ演奏時に、音声処理部20のCPU21がメイン制御部10のCPU11を介してハードディスク記憶装置14から読み出す。楽音トラックは複数トラックで構成されており、音源部24はこのデータに基づいて複数パートの楽音信号を同時に形成する。音源部24が形成した楽音信号がカラオケ演奏音であり、これらはミュージックエフェクト部29を介してイコライザ25に入力される。
また、ピンクノイズ発生部28は音圧周波数特性の調整のために用いる測定用信号であるいわゆるピンクノイズを発生させるためのものである。なお、本実施例では音源部24とは別のピンクノイズ発生部28からピンクノイズを発生させているが、音源部24からピンクノイズを発生させるようにし、ピンクノイズ発生部28を設けないようにしても良い。
イコライザ25は、このカラオケ演奏音に対して所定の音響効果を付与するのであるが、具体的には、20Hz〜20kHzの周波数帯域を15の帯域(バンド)に分割し、それぞれの周波数帯域の音圧に対するゲイン値を−12dB〜+12dBの範囲で変更する。イコライザ25によって音圧周波数特性が変更された(デジタル)楽音信号は、DA変換器42によってアナログ信号に変換され、パワーアンプ41を介して外付け装置であるスピーカ40へ出力される。
一方、外付け装置である歌唱用のマイク50から入力された歌唱音声信号あるいは音信号は、マイクアンプ51にて増幅され、AD変換器52を介してデジタル信号に変換されてボイスエフェクト部26及び周波数解析部27へ入力する。ボイスエフェクト部26では歌唱音声信号に対してエコーなどの音響効果を付与して出力する。ボイスエフェクト部26から出力された歌唱音声信号は、ミュージックエフェクト部29から出力されたカラオケ演奏音に対応する楽音信号とミキシングされてイコライザ25へ出力される。なお、ボイスエフェクト部26からイコライザ25へは信号が出力されないように、つまりマイク50から入力された音信号がスピーカ40から出力されないようにすることもできるように構成されている。これは、次の理由からである。つまり、再生音場の音圧周波数特性を調整する際には、ピンクノイズ発生部28からいわゆるピンクノイズを発生させ、スピーカ40から発音されたピンクノイズをマイク50によって入力して周波数解析部27にて周波数解析する。この場合、そのマイク50によって入力した音信号(ピンクノイズ)が再度スピーカ40から出力されてしまうと不都合が生じる。そこで、この音圧周波数特性の調整の際には、ボイスエフェクト部26からスピーカ40へ信号が出力されないようにするのである。
周波数解析部27は、入力された音信号(ピンクノイズ)をFFTによって周波数解析する。本実施例では、イコライザ25における15の周波数帯域と同じように、20Hz〜20kHzの周波数帯域を15の帯域(バンド)に分割し、それぞれの周波数帯域の音圧を解析する。
本実施例の通信カラオケシステムにおいては、通信カラオケ端末1においてカラオケ演奏を実行できることはもちろん、その通信カラオケ端末1が設置された環境に応じた音圧周波数特性の調整を行うことができる。まず、このような音圧周波数特性の調整の必要性について簡単に説明する。
通信カラオケシステムにおいては、通信カラオケ端末1が設置されて楽曲データを再生し演奏する環境が画一的ではないのが実情である。たとえカラオケボックス(部屋)であっても、形状や広さ、あるいは壁の材質など千差万別である。そのため、楽曲データを制作した際の音圧周波数特性(目標音圧周波数特性)と、カラオケボックス内など再生環境での音圧周波数特性(再生音圧周波数特性)とが大きく異なってしまい、楽曲データ制作者の意図する音響状態が十分に再現できない。
そこで本実施例では、配信用ホスト装置100から各通信カラオケ端末1に対して目標音圧周波数特性を特定するゲイン値(目標ゲイン値)データを配信し、各通信カラオケ端末1では、実際に端末が設置された環境においてピンクノイズ発生部28からピンクノイズを発生させて再生音場における音圧周波数特性を示すゲイン値を測定し、その測定したゲイン値(再生ゲイン値)と上述の目標ゲイン値との差に基づいて、イコライザ25におけるゲイン値を、その再生環境に応じた値に変更(調整)する。つまり、イコライザ25によって音圧周波数特性を特定するゲイン値が調整されて発音された状態における再生ゲイン値が上述した目標ゲイン値に一致するように、イコライザ25のゲイン値を変更(調整)するのである。
しかしながら、このような音圧周波数特性の調整のために用いるピンクノイズは、通常の音楽とは違って人間が聞いて本当に音圧周波数特性を特定するゲイン値が変化したのかどうか、あるいは再生ゲイン値が本当に目標ゲイン値と一致あるいは近似した状態になっているのかどうかを判別しにくい。そこで本実施例の通信カラオケ端末1では、音圧周波数特性の調整作業状況を調整作業者に対してより適切に提示するため、表示手段16に図3(a)、図4(a)、図5(a)に示すような画面表示をする。
[画面表示例及び類似率の説明]
図3(a)、図4(a)、図5(a)は、20Hzから20kHzまでの周波数帯域を15の帯域(バンド)に分割し、それぞれの帯域の音圧に関して、目標ゲイン値(以下、目標値と略記する。)、再生ゲイン値の初期値(以下、初期値と略記する。)、再生ゲイン値の現在値(以下、現在値と略記する。)をグラフで示したものである。音圧はプラスマイナス12デシベル(dB)の範囲で示されており、図中、最も太い線が目標値、次に太い線が初期値、斜線のハッチングで示した部分が現在値である。音圧周波数特性の補正が進む順番に図3(a)→図4(a)→図5(a)となる。また、図3(b)、図4(b)、図5(b)は、それぞれ図3(a)、図4(a)、図5(a)の場合の目標値、初期値、現在値、及びイコライザ25のゲイン値を各バンドに対応して示したものである。イコライザ25のゲイン値は現在値から初期値を減算したものである。なお、図3では現在値が初期値となっている。
このように、現在値と目標値とが対比可能なように表示されるため、調整作業途中で本当に音圧周波数特性が変化したのかどうか、あるいは本当に目標となる目標の音圧周波数特性と同様の特性に近づいているのか否かなどを、専門的な知識がなくても認識し易くなる。また、初期値についても目標値及び現在値と対比可能に表示されるため、調整作業途中で初期状態からどの程度補正されているのかを、専門的な知識がなくても認識し易くなる。
また、図3(a)、図4(a)、図5(a)のグラフの右方には、目標値と現在値との類似率(この類似率については後で詳述する。)を、数値で表示(ここでは%表示)すると共に視覚的に類似程度が把握できる表示も行っている。具体的には、赤青黄色の交通信号機を模して、85%未満は赤色のみ点灯、85%以上95%未満はさらに黄色も点灯、95%以上はさらに青色も点灯、という表示態様を採用した。したがって、図3(a)のように類似率82%では赤色のみ点灯し、図4(a)のように類似率94%では赤色に加えて黄色も点灯し、図5(a)のように類似率100%では赤色・黄色・青色の全てを点灯する。このようにすることで、調整作業者は、現在何色が点灯しているかによって類似程度を直感的に把握できる。もちろん、これ以外の表示態様も可能であり、例えば85%未満は赤色のみ点灯、85%以上95%未満は黄色のみ点灯、95%以上は青色のみ点灯、という表示態様であってもよいし、点灯ではなく点滅であってもよい。このような表示をすることによって類似程度が高いのか低いのかを直感的に把握できる。
それでは、目標値と現在値との類似率について図6を参照して説明する。
まず、類似率(%)は、分割類似率(%)を用いて下記の式で表される。

類似率=(分割類似率の高値からN個の総和+分割類似率の低値からN個の総和)/2N

また、分割類似率(%)は、各バンドに対応する目標値と現在値とを用いて、下記の式で表される。

分割類似率=100−(|目標値−現在値|×100)/25

なお、|目標値−現在値|は目標値から現在値を減算した値の絶対値である。
図6(a)は目標値、現在値及びそれらに基づく分割類似率を示している。例えば目標値が+4、現在値が+8の場合には、分割類似率=100−(|4−8|×100)/25=100−400/25=84(%)となる。
このようにして各バンドに対応する分割類似率が得られたら、図6(b)に示すように、分割類似率に基づいて類似率を計算する。上記式において例えばN=3とした場合には、分割類似率の高値から3個はそれぞれ100,100,92である。また、分割類似率の低値から3個はそれぞれ68,68,68である。したがって、類似率=(68+68+68+100+100+92)/(2×3)=約82(%)となる。
このように、15バンドの分割類似率全て用いて類似率を算出するのではなく、分割類似率の高値からN個と分割類似率の低値からN個を用いて類似率を算出した意図は、平均値算出時における分母を減らすことによって、不適切に高い類似率が算出されてしまうことを防ぐことにある。例えば15バンドの内の1バンドあるいは2〜3バンド程度の比較的少数バンドの分割類似率のみが他のバンドの分割類似率に比べて異常に低い場合を想定する。ここで15バンド全体で平均してしまうと、それら小数バンドのみの分割類似率が低くても、その低い分割類似率が十分には反映させず、それなりに高い類似率が算出されてしまう。例えば(イ)15バンドの全ての分割類似率が90%の場合と、(ロ)14バンドの分割類似率が91%であり残りの一つのバンドの分割類似率だけが76%の場合、あるいは(ハ)14バンドの分割類似率が92%であり残りの一つのバンドの分割類似率だけが62%の場合とでは、何れも15バンド全体で平均すると類似率が90%となる。しかし、(ロ)や(ハ)の場合のように62%や76%といった分割類似率が存在するのに高い類似率となってしまうのは違和感がある。つまり、(ロ)や(ハ)のような分割類似率の場合には、調整作業者としては感覚的に類似程度はそう高くないと考えるにもかかわらず、数値として(イ)と同じ類似率が算出されてしまうのは好ましくない。
そこで、突出して低い分割類似率となるようなバンドが存在する場合には、その存在が全体の類似率にも反映されるような算出方法を採用することが好ましいのである。例えば上記(ロ)の場合に上位3個下位3個の分割類似率の平均値を算出すると88.5%となり、(ハ)の場合に上位3個下位3個の分割類似率の平均値を算出すると87%となる。
[通信カラオケ端末1にて実行される動作説明]
次に、本実施例の通信カラオケ端末1にて実行される動作について説明する。ここでは、音圧周波数特性の測定及び設定に係る処理を中心に説明する。
図7、図8は通信カラオケ端末1にて実行される音圧周波数特性の測定及び設定に係る処理のそれぞれ前半、後半を示すフローチャートである。なお、この処理は、メイン制御部10と音声処理部20の両方が協働して実行するものであるため、図7、図8の左側にはメイン制御部10にて実行される処理を示し、右側には音声処理部20にて実行される処理を示した。
メイン制御部10では、S10において、15バンドにおける目標値をハードディスク記憶装置14より読み出してRAM13に記憶する。続くS20では、音声処理部20に対して15バンドの再生ゲイン値の初期値を要求する。
この要求は、メイン制御部10のCPU11とUSB接続されている音声処理部20のCPU21に伝えられる。音声処理部20では、S210において、イコライザ25のゲイン値をクリアし、次のS220において、ピンクノイズ発生部28からピンクノイズの発生を開始する。ピンクノイズ発生部28から出力されたピンクノイズはイコライザ25、DA変換器42及びパワーアンプ41を介してスピーカ40から発音される。このようにスピーカ40からのピンクノイズの出力をさせた状態でマイク50から入力した音信号をマイクアンプ51及AD変換器52を介して周波数解析部27に入力する。周波数解析部27ではFFTによる周波数解析を行う(S230)。周波数解析部27は、入力された音信号(ピンクノイズ)を、イコライザ25における15の周波数帯域と同じように、20Hz〜20kHzの周波数帯域を15の帯域(バンド)に分割し、それぞれの周波数帯域の音圧を解析する。なお、この音圧周波数特性の測定・設定処理の際、マイク50によって入力した音信号(ピンクノイズ)が再度スピーカ40から出力されてしまうと不都合が生じるため、ボイスエフェクト部26からスピーカ40へ信号が出力されないようにする。所定時間が経過したときにピンクノイズ発生部28からピンクノイズの発生を停止する(S240)。周波数解析部27から得た解析結果、すなわち再生ゲイン値の現在値を音声処理部20のRAM23に記憶し、音声処理部20のCPU21はメイン制御部のCPU11に対して停止を通知する(S250)。
メイン制御部10のCPU11は音声処理部20のCPU21から停止通知があったか否かを判断し(S30)、停止通知があった場合は(S30:Y)、音声処理部20より15バンドの再生ゲイン値の初期値を取得し、メイン制御部10のRAM13に記憶する(S40)。次のS50では、S10で読み出してあった目標値とS40で記憶した初期値から類似率を算出し、RAM13に記憶する。なお、この類似率の計算は図6を参照して既に説明したのでここでは省略する。次のS60では、RAM13より目標値と初期値及び類似率を読み出して、表示手段16に表示する。この場合の表示手段16における表示画面は図3(a)に示すようなものとなる。図3(a)に関しても既に説明したので、ここでは繰り返さない。そして、S70では、音声処理部20に対して目標値を送ると共に補正処理の開始を要求する。
メイン制御部10から目標値を受信すると共に補正処理の開始要求を受けた音声処理部20では、目標値をRAM23に記憶し、イコライザ25のゲイン値をクリアする(S260)。そして、ピンクノイズ発生部28からピンクノイズの発生を開始し(S270)、マイク50から入力した音信号を周波数解析部27にて周波数解析して(S280)、その周波数解析部27から得た解析結果、すなわち再生ゲイン値の現在値を音声処理部20のRAM23に記憶する(S290)。次のS300では、目標値と現在値を比較し、イコライザ25にてゲイン値の補正を行いその補正後のゲイン値をRAM23に記憶する。そして、メイン制御部10から停止要求があったか否か判断し(S300)、停止要求がなければ(S300:N)、S280へ戻ってS280〜S300の処理を繰り返す。当然ながら、このような処理を繰り返しながらS300にてイコライザ25によるゲイン値補正を行うことによって、現在値やイコライザ25のゲイン値は変化していくこととなる。
一方、メイン制御部10では、S80において、音声処理部20より15バンドの再生ゲイン値の現在値(これは、上述したS290にて音声処理部20のRAM23に記憶されている現在値である。)を取得し、RAM13に記憶する。そして、次のS90では、S10で読み出してあった目標値とS80で記憶した現在値から類似率を算出し、RAM13に記憶する。なお、この類似率の計算は図6を参照して既に説明したのでここでは省略する。次のS100では、RAM13より目標値、初期値、現在値、類似率を読み出して、表示手段16に表示する。この場合の表示手段16における表示画面は図4(a)に示すようなものとなる。図4(a)に関しても既に説明したので、ここでは繰り返さない。そして、次のS110では、操作部15を介した停止操作があったか否か判断する。停止操作がなければS80へ戻ってS80〜S100の処理を繰り返す。なお、S290にて記憶する現在値が変化していけば当然ながらS90で算出する類似率やS100で読み出す現在値も変化することとなる。そして、停止操作があった場合には(S110:Y)、S120へ移行して、音声処理部20に対して補正処理の停止を要求する。
音声処理部20では、メイン制御部10から停止要求があった場合(S310:Y)、ピンクノイズ発生部28からのピンクノイズの発生を停止する(S320)。そして、メイン制御部10に対して停止を通知する(S320)。
メイン制御部10では、音声処理部20からの停止通知を受けた場合(S130:Y)、音声処理部20より15バンドの再生ゲイン値の現在値を取得しRAM13に記憶する(S140)。次のS150では、S10で読み出してあった目標値とS140で記憶した現在値から類似率を算出し、RAM13に記憶する。なお、この類似率の計算は図6を参照して既に説明したのでここでは省略する。次のS160では、RAM13より目標値、初期値、現在値、類似率を読み出して、表示手段16に表示する。この場合の表示手段16における表示画面は図5(a)に示すようなものとなる。図5(a)に関しても既に説明したので、ここでは繰り返さない。そして、次のS170では、音声処理部20よりイコライザ25の15バンドのゲイン値を取得し、ハードディスク記憶装置14に記憶する。
以上のような処理を実行することで、イコライザ25におけるゲイン値を、その再生環境に応じた値に変更(調整)することができる。
このようにして再生環境に応じたゲイン値への調整がされた場合、その後にこの通信カラオケ端末1を起動した際にこの調整後のゲイン値が反映される。つまり、通信カラオケ端末1の起動処理において、ハードディスク記憶装置14内にゲイン値の記録があれば、イコライザ25におけるゲイン値をハードディスク記憶装置14に記録された通りに設定する。このようにしてカラオケモードを開始すれば、このカラオケモードにて演奏される際には、イコライザ25におけるゲイン値が再生環境に応じて調整された状態となり、「データ制作者が最適と考える音質を決めるために用いた環境」で設定した、最適音質となる音圧周波数特性を特定するための目標ゲイン値に一致あるいは近似した状態でのカラオケ演奏が実現されることとなる。
[別実施例]
(1)上記実施例では、図3(a)、図4(a)、図5(a)に示すように、目標値と現在値との類似率について82%、94%、100%というように数値で示した。この場合は現在値に対応する類似率のみを示しているが、例えば最近の類似率算出時点以前の所定数の類似率を、その算出順番が視覚的に認識可能な態様で表示させるようにしてもよい。例えば図9に示すように、最近の3回で算出された類似率である82%、94%、100%を、その算出順番を示す矢印(↑)と共に示すことが考えられる。このような類似率の変化の経過を示すことで、それを見た調整作業者は類似率の変化度合いを把握し易くなる。
なお、この場合には、メイン制御部10のRAM13に少なくとも最近の3回分の類似率を保存しておくようにすればよい。
(2)上記実施例では、メイン制御部10と音声処理部20というようにそれぞれCPUを有し、メイン制御部10のCPU11と音声処理部20のCPU21とをUSB接続する構成としたが、もちろん、一つのCPUにて通信カラオケ端末1の全体を制御するような構成としてもよい。
(3)上記実施例では、音圧周波数特性を把握するために周波数解析部27において、FFTを用いた周波数解析を行った。しかし、FFTを用いる代わりに例えばバンド毎にバンドパスフィルタとピーク値検出器を設け、各バンドのピーク値にて音圧周波数特性を測定するようにしてもよい。
(4)上記実施例では、図8のS110に示すように、操作部15を介した停止操作があったか否か判断し、停止操作があった場合には(S110:Y)、S120へ移行して、音声処理部20に対して補正処理の停止を要求するようにした。しかし、このようなマニュアル操作によらず、例えば所定時間が経過したらS120へ移行するようにしてもよい。
(5)上記実施例では、通信カラオケ端末として実現した例を説明したが、音圧周波数特性の調整の必要があるような装置であれば種々のものに適用できる。
楽音再生装置の一実施例としての通信カラオケ端末1の主にメイン制御部10の構成を示すブロック図である。 実施例の通信カラオケ端末1の主に音声処理部20の構成を示すブロック図である。 音圧周波数特性調整を行う場合の調整作業状況を示す表示画面の説明図である。 音圧周波数特性調整を行う場合の調整作業状況を示す表示画面の説明図である。 音圧周波数特性調整を行う場合の調整作業状況を示す表示画面の説明図である。 目標値と現在値との類似率についての説明図である。 音圧周波数特性の測定及び設定に係る処理の前半を示すフローチャートである。 音圧周波数特性の測定及び設定に係る処理の後半を示すフローチャートである。 調整作業状況を示す表示画面の別例の説明図である。
符号の説明
1…通信カラオケ端末、10…メイン制御部、11…CPU、12…ROM、3…RAM、14…ハードディスク記憶装置、15…操作部、16…表示手段、17…モデム、120…音声処理部、21…CPU、22…ROM、23…RAM、24…MIDI音源部、25…(15バンド)イコライザ、26…ボイスエフェクト部、27…周波数解析部、28…ピンクノイズ発生部、29…ミュージックエフェクト部、40…スピーカ、41…パワーアンプ、42…DA変換器、50…マイク、51…マイクアンプ、52…AD変換器、90…電話回線、100…配信用ホスト装置。

Claims (9)

  1. 測定用音信号を発生する測定用音信号発生手段と、
    複数に分割された周波数帯域毎のゲイン値を変更することで、前記測定用音信号発生手段から発生された測定用音信号の音圧周波数特性を変更可能なイコライザと、
    そのイコライザからの出力を可聴音として発する発音手段と、
    その発音手段から発せられた可聴音を入力して電気信号に変換する音入力手段と、
    その音入力手段からの電気信号に基づいて、前記複数に分割された周波数帯域毎に音圧周波数特性を特定するゲイン値を解析する解析手段と、
    少なくとも、その解析手段による解析結果である再生音場における音圧周波数特性を特定するゲイン値(以下、再生ゲイン値と称す。)であって最新のものを記憶しておく再生ゲイン値記憶手段と、
    前記複数に分割された周波数帯域毎の目標となる音圧周波数特性を特定するゲイン値(以下、目標ゲイン値と称す。)を記憶しておく目標ゲイン値記憶手段と、
    前記再生ゲイン値記憶手段に記憶された最新の再生ゲイン値と前記目標ゲイン値記憶手段に記憶された目標ゲイン値とを比較し、前記再生ゲイン値が前記目標ゲイン値に一致するよう、両ゲイン値の差分に応じたゲイン値の変更値を前記イコライザに指示するゲイン値変更指示手段と、
    表示手段と、
    少なくとも、前記再生ゲイン値記憶手段に記憶された最新の再生ゲイン値と前記目標ゲイン値記憶手段に記憶された目標ゲイン値とを、両特性が対比可能なように前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする音圧周波数特性調整装置。
  2. 請求項1に記載の音圧周波数特性調整装置において、
    前記再生ゲイン値記憶手段は、さらに、前記ゲイン値補正指示手段による補正指示がなされていない補正前の再生ゲイン値も記憶しており、
    前記表示制御手段は、前記再生ゲイン値記憶手段に記憶された前記補正前の再生ゲイン値についても、前記最新の再生ゲイン値及び前記目標ゲイン値と対比可能なように前記表示手段に表示させること
    を特徴とする音圧周波数特性調整装置。
  3. 請求項1または2に記載の音圧周波数特性調整装置において、
    前記再生ゲイン値記憶手段に記憶された最新の再生ゲイン値と前記目標ゲイン値記憶手段に記憶された目標ゲイン値との類似率を算出する類似率算出手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記類似率算出手段によって算出された類似率も前記表示手段に表示させること
    を特徴とする音圧周波数特性調整装置。
  4. 請求項3に記載の音圧周波数特性調整装置において、
    前記表示制御手段は、前記類似率算出手段によって算出された、最近の類似率算出時点以前の所定数の類似率を、その算出順番が視覚的に認識可能な態様で表示させること
    を特徴とする音圧周波数特性調整装置。
  5. 請求項3または4に記載の音圧周波数特性調整装置において、
    前記表示制御手段は、前記最新の類似率に基づいて得られる前記再生ゲイン値と前記目標ゲイン値との一致度合いについても、その一致度合いの大小が視覚的に認識可能な態様で表示させること
    を特徴とする音圧周波数特性調整装置。
  6. 請求項3〜5の何れかに記載の音圧周波数特性調整装置において、
    前記類似率算出手段は、
    前記複数に分割された所定の周波数帯域毎のゲイン値単位で、前記最新の再生ゲイン値と前記目標ゲイン値との類似率(以下、分割類似率と称す。)を算出し、その周波数帯域毎の分割類似率の内、高率となる上位N個と低率となる下位N個の平均値を前記類似率として算出すること
    を特徴とする音圧周波数特性調整装置。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の測定用音信号発生手段、イコライザ、音入力手段、解析手段と、再生ゲイン値記憶手段、目標ゲイン値記憶手段、ゲイン値変更指示手段、表示手段、表示制御手段を備えた音圧周波数特性調整装置において、その音圧周波数特性調整装置が備えるコンピュータにて実行されるプログラムであって、
    前記コンピュータを請求項1〜6の何れかに記載の音圧周波数特性調整装置が備える前記解析手段、前記ゲイン値変更指示手段、前記表示制御手段として機能させるためのプログラム。
  8. 請求項3〜6の何れかに記載の測定用音信号発生手段、イコライザ、音入力手段、解析手段と、再生ゲイン値記憶手段、目標ゲイン値記憶手段、ゲイン値変更指示手段、表示手段、表示制御手段、類似率算出手段を備えた音圧周波数特性調整装置において、その音圧周波数特性調整装置が備えるコンピュータにて実行されるプログラムであって、
    前記コンピュータを請求項3〜6の何れかに記載の音圧周波数特性調整装置が備える前記解析手段、前記ゲイン値変更指示手段、前記表示制御手段、前記類似率算出手段として機能させるためのプログラム。
  9. 請求項1〜6の何れかに記載の音圧周波数特性調整装置と、
    楽曲データを記憶しておくデータ記憶手段と、
    そのデータ記憶手段に記憶されている楽曲データに基づいて楽曲再生を行う楽曲再生手段と、を備えること
    を特徴とする楽曲再生装置。
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