JP2000077876A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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清 宇田川
Hirotsugu Kano
博嗣 鹿野
Yuichi Ishii
雄一 石井
Takahiro Izumi
貴浩 和泉
Hirotada Nakamura
浩祥 中村
Akira Fujii
明 藤井
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Nihon Kagaku Sangyo Co Ltd
Toyoda Koki KK
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Nihon Kagaku Sangyo Co Ltd
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子機器の制御盤内の空気の中に混入されてい
るオイルミストを効果的に捕集し、かつ捕集した油を熱
交換器の外部に排出することを目的とした。 【解決手段】コルゲートフィン4をケース2と伝達基板
3とよりなる外ケースの底部に内部ファン装置6を取付
けた熱交換器1であって、その内部ファン装置6内の下
部吸込口にフィンガーガード10、フィルター押さえ1
1,フィルター12及びフィルター押さえ13を夫々下
方から順に所定間隔を保って傾斜させて取付け、更に内
部ファン装置6の最下部にドレンホース19が取付けら
れた油受け樋18を配設した熱交換器1の構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子機器の制御盤等
に取付けて使用される熱交換器に係り、特に前記制御盤
等に潤滑油の微細な粒子等よりなるオイルミストが侵入
した場合にも該オイルミストをスムーズに捕集して制御
盤外部に排出することを可能とした熱交換器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器の制御盤等の天井に種々
の構造を有する熱交換器が取付けられて使用されてい
る。これ等の熱交換器は前記制御盤内に侵入して来たオ
イルミストをファンによって強制対流させるに過ぎない
ので、オイルミストが制御盤内のフィンガーガードに当
たって付着しつつ成長して、ついには油滴となって電子
部品の上に落下して短絡事故を起こす等の問題があっ
た。
【0003】また、例えば特開平1−140944号公
報に示す熱交換装置のように、熱交換装置の内部に侵入
して来たオイルミストを外方に排出し、オイルミストが
制御盤内に侵入しないようにした熱交換装置が知られて
いる。
【0004】即ち、この熱交換装置の構造は、熱交換装
置の内部を傾斜した仕切板で上下に2分割して第1空間
と第2空間とを形成すると共に、前記傾斜した仕切板の
下方にドレーンを設けた構造である。そして一方の第1
空間には制御盤内の空気を流入させ、他方の第2空間に
は制御装置外の空気を流入させて熱交換し、前記第2空
間内に侵入して来たオイルミストを傾斜した仕切板に付
着させながら成長した油滴を傾斜を利用して下方のドレ
ーンに流下させて熱交換装置の外部に排出させる作用効
果を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前述の熱交換
装置に於いては、第2空間内に流入させた制御盤外の空
気の中に混入されているオイルミストは、傾斜した仕切
板によって捕集して熱交換装置の外方に排出したり、或
いはオイルミストが熱交換装置の第1空間或いは制御盤
内に侵入することは防止出来るが、制御盤内に存在する
オイルミストを捕集して外部に排出することは出来ない
問題があった。
【0006】本発明に係る熱交換器は、前述の従来の問
題点に鑑み開発された全く新しい技術であって、特に制
御盤内から熱交換器内に送気される空気内に混入された
オイルミストをスムーズに捕集して外部に排出すること
が出来るようにした全く新しい熱交換器の技術を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱交換器は
前述の従来の多くの問題点を根本的に改善した技術であ
って、その第1発明の要旨は、フィンを収納した外ケー
スの底部に内部ファン装置を設けてなる熱交換器に於い
て、前記内部ファン装置の下部吸込口にフィンガーガー
ド、フィルター押さえ、フィルター及びフィルター押さ
えを夫々下方から順に所定間隔を保って傾斜させて取付
けて構成したことを特徴とした熱交換器である。
【0008】前述の第1発明の熱交換器は、フィンを収
納した外ケースの底部に内部ファン装置を設けると共
に、該内部ファン装置の下部吸込口にフィンガーガー
ド、フィルター押さえ、フィルター及びフィルター押さ
えを夫々下方から順に所定間隔を保って傾斜させて取付
けたので、内部ファン装置によって熱交換器内に吸気さ
れる制御盤内の空気にオイルミストが混入されている場
合には、内部ファン装置の下部吸込口に設けられたフィ
ンガーガードとフィルター押さえとによってオイルミス
トを捕集することが出来る。
【0009】かつ、これ等のフィンガーガードとフィル
ター押さえとで捕集したオイルミストは除々に油滴とし
て成長させて、これ等のフィンガーガードとフィルター
押さえとの傾斜面を利用しながら所定位置に流下させる
ことが出来る。
【0010】本発明に係る熱交換器の第2発明の要旨
は、前記内部ファン装置の最下部に油排出具を取付ける
ことが出来る油受けを設けて構成したことを特徴とした
第1発明の熱交換器である。
【0011】前述の第2発明の熱交換器は、内部ファン
装置の最下部に油排出具を取付けることが出来る油受け
を設けて構成したので、前述のようにフィンガーガード
とフィルター押さえとで捕集したオイルミストの油滴を
油受けで集めると共に、油受けで集めた油を油排出具を
介して内部ファン装置の外部に排出することが出来る。
【0012】本発明に係る熱交換器の第3発明の要旨
は、前記内部ファン装置の吸込口に取付けられたフィン
ガーガードとフィルター押さえとの隙間を0.2mm〜
3.0mmにしたことを特徴とした第1発明或いは第2
発明の熱交換器である。
【0013】前述の第3発明の熱交換器は、前記内部フ
ァン装置の吸込口に所定範囲の間隔を保ってフィンガー
ガードとフィルター押さえとを並列したので、これ等の
フィンガーガードとフィルター押さえとに付着したオイ
ルミストを毛細管現象で捕集しながら傾斜面に沿ってス
ムーズに流下させることが出来る。
【0014】
【発明の実施の形態】図により本発明に係る熱交換器の
一実施例を具体的に説明すると、図1(A),(B)は
本発明に係る熱交換器の斜視図及び正面或いは側面図、
図2は本発明の熱交換器の構成部品を示す斜視説明図、
図3(A),(B)は図1の内部ファン装置の構成を示
す斜視説明図或いは要部の断面図、図4は内部ファン装
置内で毛細管現象が生ずる状態を示す簡略拡大説明図で
ある。
【0015】図1乃至図4に於いて、1は熱交換器であ
って、その外側はケース2と伝達基板3とよりなる外ケ
ースによって被われている。この熱交換器1の内部には
コルゲートフィン4が収納されている。このコルゲート
フィン4はアルミニウム薄板を連続的にジグザグ折りし
たものであり、そのピッチは5mm間隔で設けられてい
る。該コルゲートフィン4の両側端にはシール金具5が
取付けられ、コルゲートフィン4の内側と外側とが完全
にシールされている。
【0016】前記熱交換器1の底部の一部には内部ファ
ン装置6が取付けられている。また熱交換器1の片側部
には外部ファン7が取付られている。内部ファン装置6
は制御盤内の空気を熱交換器1に送り込む装置であり、
外部ファン7は外気を熱交換器1に送り込む装置であ
る。
【0017】前記内部ファン装置6は、特に図2及び図
3(A),(B)に示す如く、外ケース8内の上部にフ
ァン9が設けられ、かつ外ケース8内の下部の吸込口に
はフィンガーガード10、フィルター押さえ11、フィ
ルター12及びフィルター押さえ13が夫々下方から順
に所定の間隔を保って設けられている。従って、内部フ
ァン装置6のファン9を回動して制御盤内の空気を熱交
換器1内に送り込む場合には、該空気が内部ファン装置
6の吸込口に設けられたフィンガーガード10等を通過
するように構成されている。
【0018】前記フィンガーガード10、フィルター押
さえ11,13には夫々相互に平行でかつ同一ピッチの
多数のスリット14が穿設されている。また、フィンガ
ーガード10の片端縁には下方に折曲片10aが設けら
れている。これ等のフィンガーガード10、フィルター
押さえ11、フィルター12及びフィルター押さえ13
はビス15によって相互に連結されると共に、これ等の
間にはスぺーサー16が介在されて所定の間隔を保って
いる。
【0019】前記フィンガーガード10とフィルター押
さえ11との間隔は特に図4に示す如く両者間に介在さ
れる液体17が毛細管現象によって早く下方向に流下し
易くするために、予め所定の寸法に設定されている。本
発明者等が試験した場合には、その寸法は0.2mm〜
3.0mmが有効であった。
【0020】18は油受け樋であって、前記フィンガー
ガード10の片端縁に設けた折曲片10aに沿って落下
する油滴を受けることが出来、かつこの油受け樋18の
油排出孔18a内に嵌入係止されたドレンホース19に
よって油を外部に排出することが出来るように構成され
ている。
【0021】20は前記内部ファン装置6を熱交換器1
の下底面に取付けることが出来る取付金具であって、そ
の下面20aには穴21が穿設されると共に、その下面
20aは傾斜している。従ってこの取付金具20を介し
て内部ファン装置6を熱交換器1の下底面に取付けた場
合には、内部ファン装置6を図4に示す如く、全体的に
傾斜させることが出来るように構成されている。
【0022】本発明に係る熱交換器は、前述のように熱
交換器1の下底面に内部ファン装置6を取付け、この内
部ファン装置6によって制御盤の空気を熱交換器1内に
送るようにしたので、制御盤から熱交換器1内に送る空
気は全て内部ファン装置6を通過させることが出来る。
【0023】そして、内部ファン装置6の下部の吸込口
には、多数のスリット14を有するフィンガーガード1
0とフィルター押さえ11とを所定間隔を保って上下方
向に並列したので、これ等の間を通過する空気内に混入
されたオイルミストをフィンガーガード10とフィルタ
ー押さえ11との表面に付着させて捕集することが出来
る。
【0024】これ等のフィンガーガード10とフィルタ
ー押さえ11とによって捕集されたオイルミストは、毛
細管現象によってフィンガーガード10とフィルター押
さえ11との間を下方向に除々に流下し、折曲片10a
を伝って油受け樋18内に落下し、ドレンホース19に
よって外部に排出される。
【0025】従って、本発明に係る熱交換器1を使用す
ることによって、制御盤内に侵入したオイルミストを内
部ファン装置6によって極めて効果的に捕集することが
出来、かつ捕集した油を外部に排出することが出来、熱
交換器1内にオイルミストが侵入することを防止出来
る。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る熱交換器は前述の構造と作
用とを有するので、次のような多大な効果を有してい
る。
【0027】内部ファン装置の吸込口にフィンガーガー
ドとフィルター押さえとを所定の間隔を保って上下方向
に並列し、かつ内部ファン装置を熱交換器の下底部に取
付けたので、制御盤内から内部ファン装置を通過して熱
交換器に送られる空気内のオイルミストを前記フィンガ
ーガードとフィルター押さえとによって捕集することが
出来る。
【0028】また、フィンガーガードとフィルター押さ
えとは夫々傾斜されて設けられているので、これ等によ
って捕集されたオイルミストを除々に下方向に流すこと
が出来る。特に、フィンガーガードとフィルター押さえ
とを所定間隔を保って並列した場合には、フィンガーガ
ードとフィルター押さえとによって毛細管現象を起こさ
せて捕集したオイルミストよりなる液体を極めてスムー
ズに流下せしめることが出来る。
【0029】更に、内部ファン装置の最下部にドレンホ
ース等の油排出具を取付けることが出来る油受け樋等の
油受けを設けた場合には、前述のフィンガーガードとフ
ィルター押さえとによって捕集した油を油受けに集める
と共に、油受けに集めた油を油排出具を介して熱交換器
の外部に排出することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A),(B)は本発明に係る熱交換器の
斜視図及び正面或いは側面図である。
【図2】本発明の熱交換器の構成部品を示す斜視説明図
である。
【図3】図3(A),(B)は図1の内部ファン装置の
構成を示す斜視説明図或いは要部の断面図である。
【図4】内部ファン装置で毛細管現象が生ずる状態を示
す簡略拡大説明図である。
【符号の説明】
1 熱交換器 2 ケース 3 伝達基板 4 コルゲートフィン 5 シール金具 6 内部ファン装置 7 外部ファン 8 外ケース 9 ファン 10 フィンガーガード 11,13 フィルター押さえ 12 フィルター 14 スリット 15 ビス 16 スぺーサー 17 液体 18 油受け樋 19 ドレンホース 20 取付金具 20a 取付金具の下面 21 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鹿野 博嗣 東京都台東区下谷2−20−5 日本化学産 業株式会社内 (72)発明者 石井 雄一 東京都台東区下谷2−20−5 日本化学産 業株式会社内 (72)発明者 和泉 貴浩 東京都台東区下谷2−20−5 日本化学産 業株式会社内 (72)発明者 中村 浩祥 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 藤井 明 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 Fターム(参考) 5E322 AA01 AB11 BB03 BC02 EA04 EA11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィンを収納した外ケースの底部に内部フ
    ァン装置を設けてなる熱交換器に於いて、前記内部ファ
    ン装置の下部吸込口にフィンガーガード、フィルター押
    さえ、フィルター及びフィルター押さえを夫々下方から
    順に所定間隔を保って傾斜させて取付けて構成したこと
    を特徴とした熱交換器。
  2. 【請求項2】前記内部ファン装置の最下部に油排出具を
    取付けることが出来る油受けを設けて構成したことを特
    徴とした請求項1の熱交換器。
  3. 【請求項3】前記内部ファン装置の吸込口に取付けられ
    たフィンガーガードとフィルター押さえとの隙間を0.
    2mm〜3.0mmにしたことを特徴とした請求項1或
    いは請求項2の熱交換器。
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