JP2000076682A - 面発光型半導体レーザおよびその製造方法 - Google Patents
面発光型半導体レーザおよびその製造方法Info
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Abstract
射角を小さく設定することを可能とする面発光型半導体
レーザを提供する。 【解決手段】 本発明の面発光型半導体レーザは、半導
体基板上に垂直方向の共振器を有し、共振器より半導体
基板に垂直な方向にレーザ光を出射する面発光型半導体
レーザであって、少なくとも共振器の一部を含む柱状の
半導体堆積体(柱状部)101が含まれる。その柱状部
101のコンタクト層102は、凸レンズ面を有するレ
ンズ形状部115を構成する。
Description
て垂直にレーザ光を出射する面発光型半導体レーザおよ
びその製造方法に関する。
て、プラスチック光ファイバーが注目されている。プラ
スチック光ファイバーは、従来の石英ファイバーに比べ
コア径が非常に大きく接続が簡単なため、低コストで設
置でき、しかも強度に優れながら柔軟性に富むため、取
り扱いが簡単という特徴を備えている。
源としては、面発光レーザが挙げられる。面発光レーザ
は、レーザ出射角が、端面レーザに比べ、等方的でかつ
小さいという優れた特徴を有している。このように、レ
ーザ放射角の小さい面発光レーザをコア径の大きいプラ
スチック光ファイバーに適用することにより、光ファイ
バーと光源との間にレンズを介さずに直接にレーザ光を
光ファイバーに的確かつ効率的に入射することができ
る。これにより、きわめて簡単な構成からなる光通信モ
ジュールを実現することができる。
チック光ファイバーには、伝達損失が大きいという欠点
があるため、伝送距離を長くするには、大きな光出力の
光源が必要になる。面発光レーザのレーザ出力を増すに
は、レーザ出射口径を大きくすることが有効である。し
かし、レーザ出射口径を大きくすると放射角が大きくな
るという問題が生じる。光送信モジュールの構成の簡略
化のため、直接結合、すなわち、光ファイバーと光源と
の間にレンズを介さずに、直接にレーザ光を光ファイバ
ーに入射を行った場合において、放射角の増大は、結合
効率、すなわち、ファイバーコア内に入射するレーザ光
の光量の低下および取り付けマージンの減少などを招く
結果となる。そのため、伝送距離の長さを確保すること
と、直接結合による光送信モジュールの構成の簡略化の
両立が難しいという問題があった。
うにするもので、具体的には、レーザ出力を増したとし
ても、レーザ光の放射角を小さく設定することを可能と
する面発光型半導体レーザおよびその製造方法を提供す
ることにある。
レーザは、半導体基板上に垂直方向の共振器を有し、前
記共振器より前記半導体基板に垂直な方向にレーザ光を
出射する面発光型半導体レーザであって、少なくとも前
記共振器の一部を含む柱状の半導体堆積体が含まれ、前
記半導体堆積体の上面のレーザ出射面が凸レンズ面を構
成する。
「柱状部」という)の上面のレーザ出射面が凸レンズ面
を構成しているため、レーザ出射面において、レーザビ
ームを屈折させ、その放射角を狭めることができる。ま
た、これによれば、レーザ出射面において放射角を制御
できるため、レーザ出力を増すためにレーザ出射口径を
大きくしたとしても放射角を小さく設定することも可能
となる。
前記半導体堆積体を構成するコンタクト層を含んでいる
ことが望ましい。
に記載の構成をとることができる。
半導体堆積体を構成するコンタクト層の単体からなる。
の単体からなることにより、レンズ形状部のための別の
半導体を積層させる必要がなく、工程数を最小限に抑え
ることができる。
コンタクト層と、該コンタクト層上に形成されたレンズ
層からなる。
を設けたことにより、コンタクト層の薄膜化を図ること
ができる。
光のエネルギーに相当するバンドギャップより大きなバ
ンドギャップを有する半導体層から構成され、前記コン
タクト層は、前記レンズ層よりバンドギャップが小さい
半導体層から構成されることが望ましい。
プが小さいことにより、上部電極とコンタクト層との良
好なオーミック接触が達成される。また、前記レンズ層
が設けられていることにより、前記コンタクト層を薄膜
化することができ、コンタクト層による光吸収損失を最
小限に抑えることができる。これにより、オーミック接
触の向上と光吸収損失の防止との両立を図ることができ
る。
ことが望ましい。
る複数の層からなり、該レンズ層の屈折率が多段的に変
化している。
と、レンズ層が球面状である場合において、効果的に球
面収差の補正をすることができる。
合には、前記レンズ層は、第1のレンズ層と、該第1の
レンズ層より屈折率の大きい第2のレンズ層を含み、前
記第2のレンズ層は前記第1のレンズ層より上位に位置
することがさらに望ましい。
ズ層が焦点距離を短くし、かつ、第2のレンズ層が焦点
距離を長くすることにより、確実に球面収差の補正をす
ることができる。
的に変化する層である。
ズ層を、屈折率が連続的に変化した層とすることによ
り、球面収差をさらに確実に補正することができる。
い。これにより、上部電極から下部電極に流れる電流の
流域を画定することができる。
な曲面状であってもよい。柱状部の側面がなだらかであ
ることにより、膜厚の均一な上部電極を形成することが
でき、これにより、カバレッジが向上し、断線が生じ難
くなる。
ザは、以下の工程(a)〜(d)を含む製造方法によ
り、形成することができる。
積して半導体堆積体を形成する工程、(b)前記半導体
堆積体上に所定パターンの第1のレジスト層を形成する
工程、(c)前記第1のレジスト層を加熱してリフロー
させて、該レジスト層を凸レンズ状の形状に成形して第
2のレジスト層を形成する工程、および(d)エッチン
グによって少なくとも前記第2のレジスト層を除去し
て、前記半導体堆積体の上部に前記第2のレジスト層の
形状が反映されたレンズ形状部を形成する工程。
状部とをセルフアラインで形成できるため、光軸合わせ
が不要で、光軸ずれも生じない。
成は、上述した構成のものを適用することができる。
スト層に対する半導体堆積体のエッチング選択比(以
下、「選択比」という)は、0.5〜1.0であること
が望ましい。選択比を0.5〜1.0のように小さくす
ることで、前記半導体堆積体の上部に前記第2のレジス
ト層の形状を反映しながら所望の曲率のレンズ形状部を
形成することができる。
素系ガスに酸素を付加した反応性イオンビームエッチン
グ方法によりなされることが望ましい。これにより、酸
素の量を調整することにより、選択比を制御することが
できる。その結果、容易にレンズ形状を制御することが
できる。
(c)の後に、前記第2のレジスト層をマスクとして、
前記半導体堆積体の一部をエッチングして、メサ状の柱
状の半導体堆積体を形成する工程(e)を有することが
望ましい。
との形成を同一マスクを使用し、かつ、柱状部を形成す
る際のエッチングからレンズ形状部を形成する際のエッ
チングへの移行を、エッチングガスを切り替えることの
みで済むため、上記の工程を容易に進めることができ
る。
は、柱状部とレンズ形状部が同一の工程で形成され、か
つ、前記半導体堆積体の側面の勾配がなだらかになる。
これにより、カバレッジが向上した膜厚の均一な上部電
極を形成することができ、上部電極の断線が生じ難くな
る。
の形成に用いられるレジスト材料は、特に限定されない
が、比較的に耐熱性の低いフォトレジストなどが好まし
い。
について、図面を参照しながら説明する。
にかかる面発光型半導体レーザ(以下、「面発光レー
ザ」という)を模式的に示す断面図である。
aAs基板109上に、Al0.15Ga0.85AsとAlA
sとを交互に積層した25ペアの分布反射型多層膜ミラ
ー(以下、「下部DBRミラー」という)104、厚さ
3nmのGaAsウエル層と厚さ3nmのAl0.3Ga
0.7Asバリア層から成り該ウエル層が3層で構成され
る量子井戸活性層105、Al0.15Ga0.85AsとAl
0.9Ga0.1Asとを交互に積層した30ペアの分布反射
型多層膜ミラー(以下、「上部DBRミラー」という)
103およびコンタクト層102が順次積層されて形成
されている。
ングされることにより、p型にされ、下部DBRミラー
104は、Seがドーピングされることにより、n型と
されている。したがって、上部DBRミラー103、不
純物がドーピングされていない量子井戸活性層105お
よび下部DBRミラー104とで、pinダイオードが
形成される。
106とオーミック接触可能な材質であることが必要
で、AlGaAs系材料の場合、たとえば、1019cm
-3以上の高濃度の不純物がドーピングされたAl0.15G
a0.85Asからなる。
03、量子井戸活性層105および下部DBRミラー1
04の途中まで、所定の領域を除き、メサ状にエッチン
グすることにより、柱状部101が形成されている。柱
状部101の上面、具体的には、コンタクト層102の
上面は、凸レンズ形状となっている。以下、上部DBR
ミラー103上に設けられた凸レンズ形状部を単にレン
ズ形状部115という。
側面の一部分および下部DBRミラー104の上面を覆
うようにして形成されている。
の上面において、コンタクト層102とリング状に接触
し、露出した柱状部101の側面、および絶縁層108
の表面の一部を覆うようにして形成されている。また、
n型GaAs基板109の下には、下部電極107が形
成されている。
inダイオードに順方向の電圧を印加すると、量子井戸
活性層105において、電子と正孔との再結合が起こ
り、再結合発光が生じる。そこで生じた光が上部DBR
ミラー103と下部DBRミラー104との間を往復す
る際、誘導放出が起こり、光の強度が増幅される。光利
得が光損失を上まわるとレーザ発振が起こり、上部電極
106の開口部から基板に対して垂直方向にレーザ光が
出射される。
1に示すように、柱状部101の上面、すなわち、レー
ザ出射面が凸レンズ形状に形成されていることである。
これにより、レーザ出射面において、レーザビームを屈
折させ、その放射角を狭めることができる。また、これ
によれば、レーザ出射面において放射角を制御できるた
め、レーザ出射口径を大きくしたとしても放射角を小さ
く設定することも可能となる。
示す面発光レーザ100の製造プロセスについて説明す
る。図2〜図6は、面発光レーザ100の製造工程を示
した模式図である。
る。n型GaAs基板109上に、Al0.15Ga0.85A
sとAlAsとを交互に積層し、Seをドーピングした
25ペアの下部DBRミラー104を形成する。次に、
下部DBRミラー104上に、厚さ3nmのGaAsウ
エル層と、厚さ3nmのAl0.3Ga0.7Asバリア層か
ら成り、該ウエル層が3層で構成される量子井戸活性層
105を形成する。さらに、量子井戸活性層105上
に、Al0.15Ga0.85AsとAl0.9Ga0.1Asとを交
互に積層し、Znをドーピングした30ペアの上部DB
Rミラー103を形成する。その後、上部DBRミラー
103上に、Al0.15Ga0.85Asからなるコンタクト
層102を積層する。
PE:Metal−OrganicVapor Pha
se Epitaxy)法でエピタキシャル成長させる
ことができる。このとき、例えば、成長温度は、750
℃、成長圧力は、2×104Paで、III族原料にTMG
a(トリメチルガリウム)、TMAl(トリメチルアル
ミニウム)の有機金属を用い、V族原料にAsH3 、n
型ドーパントにH2Se、p型ドーパントにDEZn
(ジメチル亜鉛)を用いることができる。
ジストを塗布した後、フォトリソグラフィーにより、フ
ォトレジストをパターニングすることにより、図2に示
すように、所定のパターンの第1のレジスト層R1を形
成する。
熱、リフロー、すなわち、溶融したレジストを流動させ
て再形成する。これにより、第1のレジスト層R1は、
表面張力の影響を受けて、図3に示すような凸レンズ状
に変形し、第2のレジスト層R2が形成される。加熱方
法としては、例えば、ホットプレートまたは温風循環式
オーブンなどを用いて行うことができる。ホットプレー
トを使用した場合の条件は、レジストの材質により変わ
るが、150℃以上で、2〜10分、好ましくは5分で
ある。また、温風循環式オーブンの場合は、160℃以
上で、20〜30分が適当である。
レジスト層R2をマスクとして、反応性イオンエッチン
グ法により、コンタクト層102、上部DBRミラー1
03、量子井戸活性層105および下部DBRミラー1
04の途中まで、かつ、第2のレジスト層R2のレンズ
形状をとどめつつ、メサ状にエッチングし、柱状部10
1を形成する。このエッチングには、通常、エッチング
ガスとして塩素または塩素系ガス(塩化水素,BC
l3)を用いた、反応性イオンビームエッチング法が使
われる。このエッチングの選択比は、2.0以上である
ことが好ましい。この際、選択比に影響を与えない範囲
において、プラズマ状態を安定化するために、Arを付
加してもよい。
あるドライエッチング法により、第2のレジスト層R2
と下部DBRミラー104をエッチングし、コンタクト
層102の上面を凸レンズ形状にする。このエッチング
において、図5で想像線で示すように、エッチング工程
を行う前の第2のレジスト層R2のレンズ形状を反映さ
せながら、コンタクト層102にその凸レンズ状の形状
を転写する。ドライエッチング法としては、酸素の量で
選択比の調節が可能である、塩素系ガスに酸素を添加し
た反応性イオンビームエッチング法が好ましい。また、
Arガスを用いたイオンビームエッチング法も適用可能
である。
スとO2(酸素)ガスを用い、N2(窒素)ガスをキャリ
アガスとする常圧熱CVD法により、基板上に、例え
ば、膜厚100〜300nmのシリコン酸化膜(SiO
X膜)を形成する。その後、フォトリソグラフィとドラ
イエッチングにより、図1に示すように、柱状部101
の側面の一部および下部DBRミラー104の一部を除
き、シリコン酸化膜をエッチング除去して、絶縁層10
8を形成する。
ラー104上に、Au−Zn合金層を形成し、フォトリ
ソグラフィ法を用い、図1に示すように、柱状部101
の上面が露出するように、該合金層をエッチング除去し
て、上部電極106を形成する。
により、Au−Ge合金層からなる下部電極107が形
成され、図1に示すような面発光レーザが完成する。
115とをセルフアラインで形成するため、光軸合わせ
が不要で、光軸ずれも生じない。また、柱状部101と
レンズ形状部115との形成を同一マスクを使用し、か
つ、柱状部101を形成する際のエッチングからレンズ
形状部115を形成する際のエッチングへの移行を、エ
ッチングガスを切り替えることのみで済むため、上記の
工程を円滑に進めることができる。
発光レーザは、コンタクト層の組成を考慮して、レーザ
光の該コンタクト層でのバンド間吸収が生じない、レー
ザ発振波長780nm以上において、好ましく適用でき
る。
にかかる面発光レーザ200を模式的に示す断面図であ
る。
は、柱状部101におけるレンズ形状部115の半導体
層の層構造の点で第1の実施の形態と異なる。これ以外
の構成については、第1の実施の形態と同様であるの
で、詳細な説明を省略する。本実施の形態において、第
1の実施の形態に係る面発光レーザ100と実質的に同
様の機能を有する部分には同一の符号を付する。
ト層102の上に、さらに、レンズ層110が形成され
た構成をとっている。また、レンズ形状部115の上面
は、レンズ層110の上面と、コンタクト層102の上
面の一部とから構成され、詳しくは、同心円状に、中心
から、レンズ層110の上面、次いで、その回りにおい
てリング状に露出するコンタクト層102の上面の一部
の順で構成されている。 コンタクト層102は、コン
タクト層102と上部電極106とのオーミック接触を
確保することを目的として、バンドギャップが小さい半
導体、たとえば、高濃度の不純物がドーピングされたG
aAsからなる。一方、レーザ発振波長によっては、バ
ンドギャップが小さいコンタクト層102ではバンド間
吸収によりレーザ光の吸収損失がおこる場合がある。こ
のことを考慮して、コンタクト層102は、コンタクト
層によるレーザ光の吸収損失を最小限に抑えることがで
きる膜厚、たとえば膜厚500〜1000nmまで薄膜
化されている。
ことにより、コンタクト層102のみでは、レンズ形状
部115としての機能が確保されない。そこで、レンズ
機能を確実に発現させることを目的として、コンタクト
層102上にレンズ層110が設けられている。レンズ
層110は、バンドギャップがレーザ光のエネルギーよ
りも大きな半導体であって、フリーキャリア散乱による
光損失が生じ難い半導体、たとえば、低キャリア濃度あ
るいはノンドープのAl0.5Ga0.5Asなどからなる。
ンタクト層102を薄膜化し、かつ、レンズ機能を確保
するために、レンズ層110を設けたことである。コン
タクト層102のバンドギャップがレーザ光のエネルギ
ーに相当するバンドギャップよりも小さい場合、コンタ
クト層102によるレーザ光の吸収損失が生じる。しか
し、本実施の形態では、上記した特徴のように、コンタ
クト層102によるレーザ光の吸収損失を最小限に抑え
ることができる膜厚まで、コンタクト層102を薄膜化
している。このため、レーザ光のエネルギーよりも小さ
いバンドギャップを有する半導体をコンタクト層102
に適用することが可能となる。その結果、オーミック接
触を取り易くするため、レーザ光のエネルギーよりもコ
ンタクト層102のバンドギャップを小さくすることが
でき、これにより、上部電極106とコンタクト層10
2との接触抵抗を低減することができる。
レンズ形状を有するレンズ形状部115により、レーザ
出射面において、レーザビームを屈折させ、その放射角
を狭めることができる。また、これによれば、レーザ出
射面において放射角を制御できるため、レーザ出射口径
を大きくしたとしても放射角を小さく設定することも可
能となる。さらに、レーザ光のエネルギーよりもコンタ
クト層102のバンドギャップを小さくすることがで
き、これにより、上部電極106とコンタクト層102
との接触抵抗を低減することができる。
における面発光レーザ200の製造方法としては、第1
の実施の形態における(a)工程において、上部DBR
ミラー形成後に、膜厚500〜1000nmのGaAs
からなるコンタクト層を形成し、さらに、コンタクト層
上に、膜厚2000〜3000nmのAl0.5Ga0.5A
sからなるレンズ層110を形成する。それ以外は、第
1の実施の形態と同様の方法を用いることができる。
115とをセルフアラインで形成するため、光軸合わせ
が不要で、光軸ずれも生じない。また、柱状部101と
レンズ形状部115との形成を同一マスクを使用し、か
つ、柱状部101を形成する際のエッチングからレンズ
形状部115を形成する際のエッチングへの移行を、エ
ッチングガスを切り替えることのみで済むため、上記の
工程を円滑に進めることができる。
発光レーザは、レーザ発振波長を問わず適用できるが、
たとえば、レーザ発振波長800nm以下の場合におい
て特に有効である。
にかかる面発光レーザ300を模式的に示す断面図であ
る。
は、レンズ形状部115の半導体層の層構造の点で第1
の実施の形態と異なる。これ以外の構成については、第
1の実施の形態と同様であるので、詳細な説明を省略す
る。本実施の形態において、第1の実施の形態に係る面
発光レーザと実質的に同様の機能を有する部分には同一
の符号を付する。
の上には、レンズ層110が形成されている。レンズ層
110は、低屈折率レンズ層111およびそれと比較し
て屈折率が大きい高屈折率レンズ層112が順次積層さ
れ形成されている。そして、レンズ形状部115の上面
は、高屈折率レンズ層の上面112、その回りにおいて
リング状に露出した低屈折率レンズ層111の上面の一
部、さらにその回りにおいて上部電極と接触するために
リング状に露出したGaAsからなるコンタクト層10
2の上面の一部が、同心円状に、かつ、同一曲面をなす
ように構成されている。
距離を小さくする役割を有し、たとえば、Al0.2Ga
0.8Asからなる。
距離を大きくする役割を有し、高屈折率レンズ層112
よりも屈折率が小さい材質、たとえば、Al0.8Ga0.2
Asからなる。
ンズ形状部115の上面が、高屈折率レンズ層112の
上面、その回りにおいてリング状に露出した低屈折率レ
ンズ層111の上面の一部を含んでなることである。
が、単純曲面、すなわち球面的な凸レンズ形状であって
も、複合曲面、すなわち非球面的な凸レンズ形状と同等
の効果を発現することができる。すなわち、柱状部10
1の上面の凸レンズ形状が球面あるいは球面に近い形状
の場合には、レンズは、球面収差、つまり、図9に示す
ように、光軸から径方向にいくにしたがって、レンズL
に入射した光の焦点距離が小さくなるという現象が生じ
る。この球面収差の補正をするために、通常、レンズの
光軸から径方向外側部分の曲面の曲率を小さくした非球
面形状のレンズを用いる。
形状部115の上面は、中央部に低屈折レンズ層112
の上面が形成され、その回りにリング状に露出し、それ
と比較して屈折率の小さい低屈折レンズ層111の上面
の一部が形成されてなっている。これにより、柱状部1
01の上面を非球面化することなく、球面収差を補正す
ることができる。つまり、球面あるいは球面に近い形状
を有するレンズ形状部115の場合、その中心から径方
向にいくに従って、入射した光の焦点距離が小さくなる
ところを、高屈折レンズ層111の回りに、それと比較
して屈折率の小さい低屈折レンズ層112の露出面を設
けたことにより、この部分に入射した光の焦点距離を大
きくすることができる。これにより、球面収差の補正を
容易にすることができる。
の形状を反映させながらレンズ形状部115を形成する
際に微細な形状制御ができない場合であっても、これら
レンズ層111,112の屈折率を制御することによ
り、所望のレンズ特性を得ることができる。
における面発光レーザ300の製造方法としては、第1
の実施の形態における(a)工程において、上部DBR
ミラー103形成後に、膜厚500〜1000nmのG
aAsからなるコンタクト層102を形成し、次いで、
コンタクト層102上に、低屈折率レンズ層111とし
て、膜厚500〜1500nmのAl0.8Ga0.2Asを
形成し、さらに、高屈折率レンズ層112として、膜厚
500〜1500nmのAl0.2Ga0.8Asを形成した
こと以外は、第1の実施の形態と同様である。
屈折率レンズ層111を設け、さらに、その上に高屈折
率レンズ層112が設けられていることにより、工程
上、以下の利点を有する。リフロー後の第2のレジスト
層R2の形状を反映させながらレンズ形状部115を形
成する際に微細な形状制御ができない場合であっても、
これらレンズ層111,112の屈折率を制御すること
により、所望のレンズ特性を得ることができる。
115とをセルフアラインで形成するため、光軸合わせ
が不要で、光軸ずれも生じない。また、柱状部101と
レンズ形状部115との形成を同一マスクを使用し、か
つ、柱状部101を形成する際のエッチングからレンズ
形状部115を形成する際のエッチングへの移行を、エ
ッチングガスを切り替えることのみで済むため、上記の
工程を円滑に進めることができる。
るものではない。たとえば、結晶成長時に組成を連続的
に変化させて得られた、レンズ層の屈折率が下層から順
に連続的に変化した単層であってもよい。
態にかかる面発光レーザ400を模式的に示す断面図で
ある。
GaAs基板109上に、下部DBRミラー104、量
子井戸活性層105、厚さ3nmのGaAsウエル層と
厚さ3nmのAl0.3Ga0.7Asバリア層から成り該ウ
エル層が3層で構成される量子井戸活性層105、Al
0.15Ga0.85AsとAl0.9Ga0.1Asとを交互に積層
した5ペアの分布反射型多層膜ミラー(以下「第1の上
部DBRミラー」という)103a、電流狭窄層12
0、Al0.15Ga0.85AsとAl0.9Ga0.1Asとを交
互に積層した20ペアの分布反射型多層膜ミラー(以下
「第2の上部DBRミラー」という)103bおよびコ
ンタクト層102が順次積層されて形成されている。コ
ンタクト層102は、第1の実施の形態と同様の材質を
適用できる。
2の上部DBRミラー103bは、Znがドーピングさ
れることにより、p型にされ、下部DBRミラー104
は、Seがドーピングされることにより、n型とされて
いる。したがって、第1の上部DBRミラー103a、
不純物がドーピングされていない量子井戸活性層105
および下部DBRミラー104とで、pinダイオード
が形成される。
は、柱状部101より下に設けられているため、上部電
極106から注入された電流を、量子井戸活性層105
の中心部に集中的に流れるように、電流の流域を画定す
る必要がある。この電流の流域を画定する手段として、
電流狭窄層120が設けられている。電流狭窄層120
は、中心部に設けられた半導体層120aおよびそれを
取り囲むようにして形成された絶縁体層120bからな
る。この半導体層120aは、たとえば、AlAsから
なる。また、絶縁体層120bは、たとえば、上述の半
導体層120aを酸化させて得られる酸化物からなる。
また、電流狭窄層120は、後において説明する酸化工
程において、周囲の半導体の結晶に影響を与えない範囲
において、第1の上部DBRミラー103aの下端と第
2の上部DBRミラー103bの上端との中間より下に
形成されることが望ましい。
ラー103b、電流狭窄層120および第1の上部DB
Rミラー103aの途中まで、所定の領域を除き、エッ
チングすることにより、柱状部101が形成されてい
る。柱状部101は、なだらかに傾斜した側面を有して
いる。また、柱状部101の上部、具体的には、コンタ
クト層102は、レンズ形状部115を形成し、その上
面は、凸レンズ形状となっている。
の上面において、コンタクト層102とリング状に接触
し、かつ柱状部101の側面および第1の上部DBRミ
ラー103aを覆うようにして形成されている。また、
n型GaAs基板109の下には、下部電極107が形
成されている。
る。
inダイオードに順方向の電圧を印加すると、図10の
矢印で示すように、第2の上部DBRミラー103bか
ら順に電流狭窄層120の半導体層120a、第1の上
部DBRミラー103aをとおり、量子井戸活性層10
5に電流が流れる。これにより、量子井戸活性層105
において、電子と正孔との再結合が起こり、再結合発光
が生じる。そこで生じた光が上部DBRミラー103
a,103bと下部DBRミラー104との間を往復す
る際、誘導放出が起こり、光の強度が増幅される。光利
得が光損失を上まわるとレーザ発振が起こり、上部電極
106の開口部から基板に対して垂直方向にレーザ光が
出射される。
10に示すように、柱状部101の側面の勾配がなだら
かな形状をとっていることである。これにより、上部電
極106を形成する際、均一な膜厚を有する上部電極1
06形成することができる。その結果、上部電極106
の断線を生じ難くすることができる。
ーザ出射面であるコンタクト層102の上面が凸レンズ
形状を有しているため、レーザ出射面において、レーザ
ビームを屈折させ、その放射角を狭めることができる。
また、これによれば、レーザ出射面において放射角を制
御できるため、レーザ出射口径を大きくしたとしても放
射角を小さく設定することも可能となる。
らかな形状であるため、良好なステップカバレッジが達
成され、上部電極106の断線を生じ難くすることがで
きる。
に示す面発光レーザ400の製造プロセスについて説明
する。図11〜図14は、面発光レーザ400の製造工
程を示したものである。
る。n型GaAs基板109上に、Al0.15Ga0.85A
sとAlAsとを交互に積層し、Seをドーピングした
25ペアの下部DBRミラー104を形成する。次に、
下部DBRミラー104上に、厚さ3nmのGaAsウ
エル層と、厚さ3nmのAl0.3Ga0.7Asバリア層か
ら成り、該ウエル層が3層で構成される量子井戸活性層
105を形成する。さらに、量子井戸活性層105上
に、Al0.15Ga0.85AsとAl0.9Ga0.1Asとを交
互に積層し、Znをドーピングした5ペアの第1の上部
DBRミラー103aを形成する。次いで、第1の上部
DBRミラー103a上に、電流狭窄層120を設けよ
うとする位置にAlAsからなる半導体層120cを形
成する。この半導体層120c上に、さらにAl0.15G
a0.85AsとAl0.9Ga0.1Asとを交互に積層し、Z
nをドーピングした20ペアの第2の上部DBRミラー
103bを形成する。その後、Al0.15Ga0.85Asか
らなるコンタクト層102を積層する。
ャル成長させることができる。このとき、例えば、成長
温度は、750℃、成長圧力は、2×104Paで、III
族原料にTMGa(トリメチルガリウム)、TMAl
(トリメチルアルミニウム)の有機金属を用い、V族原
料にAsH3、n型ドーパントにH2Se、p型ドーパン
トにDEZn(ジメチル亜鉛)を用いた。
ジストを塗布した後、フォトレジストをパターニングす
ることにより、図11に示すように、所定のパターンの
第1のレジスト層R1を形成する。
熱、リフロー、すなわち、溶融したレジストを流動させ
て再形成を行う。これにより、第1のレジスト層R1
は、表面張力の影響を受けて、図12に示すような凸形
状の第2のレジスト層R2に変形する。加熱方法として
は、例えば、ホットプレートまたは温風循環式オーブン
などを用いて行うことができる。ホットプレートを使用
した場合の条件は、レジストの材質により変わるが、1
50℃以上で、2〜10分、好ましくは5分である。ま
た、温風循環式オーブンの場合は、160℃以上で、2
0〜30分が適当である。
のレジスト層R2をマスクとして、選択比が0.5〜
1.0であるドライエッチング法により、コンタクト層
102、第2の上部DBRミラー103b、半導体層1
20cおよび第1の上部DBRミラー103aの途中ま
でエッチングして、柱状部101を形成する。このエッ
チングにおいて、図12の想像線で示すように、エッチ
ング工程を行う前の第2のレジスト層R2の凸形状を反
映させながら、半導体の堆積層にその凸形状を転写す
る。ドライエッチング法としては、酸素の量で選択比の
調節が可能である、塩素系ガスに酸素を添加した反応性
イオンビームエッチング法が好ましい。また、Arガス
を用いたイオンビームエッチング法も適用可能である。
Asからなる半導体層120cを、400℃程度の水蒸
気雰囲気下に、1〜30分さらすことにより、AlAs
がその露出面から内側へと酸化されていき、絶縁体であ
る酸化アルミニウムが形成される。これにより、中心部
分のAlAsからなる半導体層120aの回りに酸化ア
ルミニウムからなる絶縁層120bが形成され、電流狭
窄層120が形成される。
101および第1の上部DBRミラー103a上に、A
u−Zn合金層を形成し、フォトリソグラフィおよびド
ライエッチングを用い、図10に示すように、コンタク
ト層102の上面が露出するように、該合金層を除去し
て、上部電極106を形成する。
により、Au−Ge合金層からなる下部電極107が形
成され、図10に示すような面発光レーザ400が完成
する。
行う前の第2のレジスト層R2の凸形状を反映させなが
ら、半導体の堆積層にその凸形状を転写し、レンズ形状
部115と柱状部101とを同時に形成することができ
る。そして、柱状部101の側面は、なだらかな形状と
なる。そのため、柱状部101の側面に均一な膜厚の上
部電極を形成することができる。その結果、良好なカバ
レッジが達成され、上部電極106の断線を生じ難くす
ることができる。
とをセルフアラインで形成するため、光軸合わせが不要
で、光軸ずれも生じない。
態にかかる面発光レーザ500を模式的に示す断面図で
ある。
は、柱状部101の形状の点で第4の実施の形態と異な
る。これ以外の構成については、第4の実施の形態と同
様であるので、第4の実施の形態に係る面発光レーザ4
00と実質的に同様の機能を有する部分には同一の符号
を付し、詳細な説明を省略する。
チングされて形成されており、また、柱状部101の側
面は、第4の実施の形態に比べて、勾配が急峻になるよ
うに形成されている。さらに、柱状部101の上部、す
なわちコンタクト層102は、レンズ形状部115を構
成し、その上面は、凸レンズ形状になっている。
は、第4の実施の形態と同様である。
ザ出射面であるコンタクト層102の上面が凸形状を有
しているため、レーザ出射面において、レーザビームを
屈折させ、その放射角を狭めることができる。また、こ
れによれば、レーザ出射面において放射角を制御できる
ため、レーザ出射口径を大きくしたとしても放射角を小
さく設定することも可能となる。
に示す面発光レーザ500の製造プロセスについて説明
する。図16〜図18は、面発光レーザ500の製造工
程を示したものである。
製造方法は、第4の実施の形態における工程(a)から
工程(b)まで、すなわち、第1のレジスト層R1をレ
ンズ形状の第2のレジスト層R2にするまでは、第4の
実施の形態と同様にして行うことができる。以下に、そ
れ以後の工程を詳述する。
ト層R2をマスクとして、反応性イオンエッチング法に
より、コンタクト層102および第2の上部DBRミラ
ー103bの途中まで、かつ、第2のレジスト層R2の
レンズ形状をとどめつつ、メサ状にエッチングし、柱状
部101を形成する。このエッチングには、通常、エッ
チングガスとして塩素または塩素系ガス(塩化水素,B
Cl3)を用いた、反応性イオンビームエッチング法が
使われる。このエッチングの選択比は、2.0以上であ
ることが好ましい。この際、選択比に影響を与えない範
囲において、プラズマ状態を安定化するために、Arを
付加してもよい。
あるドライエッチング法により、第2のレジスト層R2
と上部DBRミラー103aをエッチングし、図16に
示すように、コンタクト層102の上面を凸レンズ形状
にする。このエッチングにおいて、図5の想像線で示す
ように、エッチング工程を行う前の第2のレジスト層R
2のレンズ形状を反映させながら、コンタクト層102
にそのレンズ形状を転写する。この際、同時に、第2の
上部DBRミラー103b、半導体層120cおよび第
1の上部DBRミラー103aの途中までエッチングさ
れる。ドライエッチング法としては、酸素の量で選択比
の調節が可能である、塩素系ガスに酸素を添加した反応
性イオンビームエッチング法が好ましい。また、Arガ
スを用いたイオンビームエッチング法も適用可能であ
る。
120cを、400℃程度の水蒸気雰囲気下に、1〜3
0分さらすことにより、AlAsがその露出面から内側
へと酸化されていき、絶縁体である酸化アルミニウムが
形成される。これにより、中心部分のAlAsからなる
半導体層120aの回りに酸化アルミニウムからなる絶
縁層120bが形成され、電流狭窄層120が形成され
る。
および第1の上部DBRミラー103a上に、Au−Z
n合金層を形成し、フォトリソグラフィおよびドライエ
ッチングを用い、図15に示すように、コンタクト層1
02の上面が露出するように、該合金層を除去して、上
部電極106を形成する。
により、Au−Ge合金層からなる下部電極107が形
成され、図15に示すような面発光レーザ500が完成
する。
利点を詳述する。
ト層R2をマスクとして堆積層をメサ状にエッチング
し、柱状部を形成する工程を含むことにより、エッチン
グ後のコンタクト層102および電流狭窄層120の外
径は、レジストの外径に依存するため、所望の外径を有
するコンタクト層102および電流狭窄層120を精度
よく形成することができる。
とをセルフアラインで形成するため、光軸合わせが不要
で、光軸ずれも生じない。
することができるため、コンタクト層102と上部電極
106との接触面積を所定の大きさとすることができ
る。
することができるため、電流狭窄層120をAlAsの
一部分を酸化して形成する際、その酸化量を一定にする
ことで、電流狭窄層120の半導体層120aもまた、
精度よく形成することができる。
系半導体からなる面発光型半導体レーザについて述べた
が、その他の材料系、例えば、GaInP系、ZnSS
e系、InGaN系等の半導体からなる面発光型半導体
レーザについても適用できる。
15の上面の形状は、上記の実施の形態により限定され
るものではない。
ザを模式的に示す断面図である。
ザの製造方法の工程を模式的に示す断面図である。
ザの製造方法の工程を模式的に示す断面図である。
ザの製造方法の工程を模式的に示す断面図である。
ザの製造方法の工程を模式的に示す断面図である。
ザの製造方法の工程を模式的に示す断面図である。
ザを模式的に示す断面図である。
ザを模式的に示す断面図である。
ーザを模式的に示す断面図である。
ーザの製造方法の工程を模式的に示す断面図である。
ーザの製造方法の工程を模式的に示す断面図である。
ーザの製造方法の工程を模式的に示す断面図である。
ーザの製造方法の工程を模式的に示す断面図である。
ーザを模式的に示す断面図である。
ーザの製造方法の工程を模式的に示す断面図である。
ーザの製造方法の工程を模式的に示す断面図である。
ーザの製造方法の工程を模式的に示す断面図である。
Claims (22)
- 【請求項1】 半導体基板上に垂直方向の共振器を有
し、前記共振器より前記半導体基板に垂直な方向にレー
ザ光を出射する面発光型半導体レーザであって、 少なくとも前記共振器の一部を含む柱状の半導体堆積体
が含まれ、 前記半導体堆積体の上面のレーザ出射面が凸レンズ面を
構成する面発光型半導体レーザ。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記凸レンズ面を有するレンズ形状部は、前記半導体堆
積体を構成するコンタクト層を含む面発光型半導体レー
ザ。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記レンズ形状部は、前記半導体堆積体を構成するコン
タクト層の単体からなる面発光型半導体レーザ。 - 【請求項4】 請求項2において、 前記レンズ形状部は、前記コンタクト層と、該コンタク
ト層上に形成されたレンズ層からなる面発光型半導体レ
ーザ。 - 【請求項5】 請求項4において、 前記レンズ層は、レーザ光のエネルギーに相当するバン
ドギャップより大きなバンドギャップを有する半導体層
から構成され、 前記コンタクト層は、前記レンズ層よりバンドギャップ
が小さい半導体層から構成される面発光型半導体レー
ザ。 - 【請求項6】 請求項4において、 前記レンズ層は、屈折率の異なる複数の層からなり、該
レンズ層の屈折率が多段的に変化する面発光型半導体レ
ーザ。 - 【請求項7】 請求項6において、 前記レンズ層は、第1のレンズ層と、該第1のレンズ層
より屈折率の大きい第2のレンズ層を含み、前記第2の
レンズ層は前記第1のレンズ層より上位に位置する面発
光型半導体レーザ。 - 【請求項8】 請求項4において、 前記レンズ層は、屈折率が連続的に変化している層であ
る面発光型半導体レーザ。 - 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれかにおい
て、 前記柱状の半導体堆積体は、メサ状である面発光型半導
体レーザ。 - 【請求項10】 請求項1〜請求項8のいずれかにおい
て、 前記柱状の半導体堆積体は、その側面がなだらな曲面状
をなす面発光型半導体レーザ。 - 【請求項11】 以下の工程(a)〜(d)を含む面発
光型半導体レーザの製造方法。 (a)半導体基板上に、複数の半導体層を堆積して半導
体堆積体を形成する工程、(b)前記半導体堆積体上に
所定パターンの第1のレジスト層を形成する工程、
(c)前記第1のレジスト層を加熱してリフローさせ
て、該レジスト層を凸レンズ状の形状に成形して第2の
レジスト層を形成する工程、および(d)エッチングに
よって少なくとも前記第2のレジスト層を除去して、前
記半導体堆積体の上部に前記第2のレジスト層の形状が
反映されたレンズ形状部を形成する工程。 - 【請求項12】 請求項11において、 レンズ形状部は、前記半導体堆積体を構成するコンタク
ト層を含む面発光型半導体レーザの製造方法。 - 【請求項13】 請求項11において、 前記レンズ形状部は、前記半導体堆積体を構成するコン
タクト層の単体からなる面発光型半導体レーザの製造方
法。 - 【請求項14】 請求項11において、 前記レンズ形状部は、前記コンタクト層と、該コンタク
ト層上に形成されたレンズ層からなる面発光型半導体レ
ーザの製造方法。 - 【請求項15】 請求項14において、 前記レンズ層は、レーザ光のエネルギーに相当するバン
ドギャップより大きなバンドギャップを有する半導体層
から構成され、 前記コンタクト層は、前記レンズ層よりバンドギャップ
が小さい半導体層から構成される面発光型半導体レーザ
の製造方法。 - 【請求項16】 請求項14において、 前記レンズ層は、屈折率の異なる複数の層からなり、該
レンズ層の屈折率が多段的に変化する面発光型半導体レ
ーザの製造方法。 - 【請求項17】 請求項16において、 前記レンズ層は、第1のレンズ層と、該第1のレンズ層
より屈折率の大きい第2のレンズ層を含み、前記第2の
レンズ層は前記第1のレンズ層より上位に位置する面発
光型半導体レーザの製造方法。 - 【請求項18】 請求項14において、 前記レンズ層は、屈折率が連続的に変化している層であ
る面発光型半導体レーザの製造方法。 - 【請求項19】 請求項11において、 前記工程(d)において、前記エッチングにおけるレジ
スト層に対する前記半導体堆積体のエッチング選択比
は、0.5〜1.0である面発光型半導体レーザの製造
方法。 - 【請求項20】 請求項11において、 前記工程(d)において、前記エッチングは、塩素系ガ
スに酸素を付加した反応性イオンビームエッチング方法
によりなされる面発光型半導体レーザの製造方法。 - 【請求項21】 請求項11において、 前記工程(c)の後に、前記第2のレジスト層をマスク
として前記半導体堆積体の一部をエッチングして、メサ
状の柱状の半導体堆積体を形成する面発光型半導体レー
ザの製造方法。 - 【請求項22】 請求項11において、 前記工程(d)において、前記第2のレジスト層をマス
クとして前記柱状の半導体堆積体と前記レンズ形状部と
を形成する面発光型半導体レーザの製造方法。
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