JP2000075383A - レンズ付きフィルムユニット - Google Patents

レンズ付きフィルムユニット

Info

Publication number
JP2000075383A
JP2000075383A JP10240133A JP24013398A JP2000075383A JP 2000075383 A JP2000075383 A JP 2000075383A JP 10240133 A JP10240133 A JP 10240133A JP 24013398 A JP24013398 A JP 24013398A JP 2000075383 A JP2000075383 A JP 2000075383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
film unit
strobe
switched
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10240133A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Yoshimura
雅司 吉村
Kiyoaki Hazama
清昭 硲
Tetsushi Takaba
哲史 鷹羽
Hiroshi Yamaguchi
宏 山口
Takao Hosaka
隆男 保坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP10240133A priority Critical patent/JP2000075383A/ja
Publication of JP2000075383A publication Critical patent/JP2000075383A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Viewfinders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 近距離でもピンボケ写真にならないレンズ付
きフィルムユニット。 【解決手段】 手動操作により撮影レンズを遠距離の被
写体に合焦する遠位置と近距離の被写体に合焦する近位
置とに切換可能なこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主としてストロボを
内蔵し、より良好なピントと露出が得られるレンズ付き
フィルムユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のレンズ付きフィルムユニットにお
いて、撮影レンズは焦点調整を行わない固定焦点方式で
あり、無限遠まで被写界深度内に入るように焦点を過焦
点距離に設定していて、それなりに許容できる解像度の
プリントを得ていた。
【0003】また、ストロボを内蔵したレンズ付きフィ
ルムユニットにおいては、撮影レンズの光軸とストロボ
光の中心光軸とは平行に配置されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、撮影レンズの
焦点を過焦点距離に設定すると、近距離の撮影範囲は限
定され、近距離では許容できない程のピンボケ写真がし
ばしば見られる。
【0005】本発明はかかる問題に鑑みてなされたもの
であり、近距離でもピンボケ写真にならないレンズ付き
フィルムユニットを提案することを第1の課題とする。
【0006】また、ストロボを内蔵したレンズ付きフィ
ルムユニットにおいては、ストロボ撮影を行わないとき
は通常は屋外の撮影であり、距離も比較的遠距離である
ことが多い。一方、ストロボ撮影を行うときはストロボ
光の到達距離が限定されているので遠距離撮影はでき
ず、近距離撮影に限定される。
【0007】本発明はかかる撮影状況に鑑みてなされた
ものであり、ストロボ撮影の有無に応じて自動的に撮影
レンズを遠距離と近距離との2点に切換可能にしたレン
ズ付きフィルムユニットを提案することを第2の課題と
する。
【0008】また、ストロボを内蔵したレンズ付きフィ
ルムユニットにおいてストロボ撮影を行うと、遠距離で
適正露出であっても近距離では露出過多になることが多
い。この問題は、撮影レンズを遠距離と近距離との2点
に切換可能にしても同様である。
【0009】本発明はかかる問題に鑑みてなされたもの
であり、撮影レンズを遠距離と近距離との2点に切換可
能にしたとき、近距離のストロボ撮影において露出過多
にならないようにしたレンズ付きフィルムユニットを提
案することを第3の課題とする。
【0010】また、従来のレンズ付きフィルムユニット
においては、撮影レンズの光軸とストロボ光の中心光軸
とは平行に配置されていたが、撮影レンズを近接撮影用
に設定すると、近距離の被写体においては撮影される領
域に対してストロボ光が照射される領域がずれ、撮影画
面の左右にて露光量が異なって見苦しい写真となるとい
う問題があった。
【0011】このような状態を図9により説明すると、
撮影レンズ91の光軸91Oとストロボ発光部92の光
軸92Oとが平行であるので、撮影レンズ91により撮
影する近距離の領域D91とストロボ光が照射する領域D
92とがずれてしまう。通常のストロボは光軸付近が最も
光量が大きく、周辺に行くに従って光量が少なくなる。
従って、図9の場合は領域D91の左方が露出過多に、右
方が露出不足になって、左右で露出ムラになることにな
る。
【0012】本発明はかかる問題に鑑みてなされたもの
であり、近距離のストロボ撮影において露出ムラのない
レンズ付きフィルムユニットを提案することを第4の課
題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題は下記の
手段により解決される。
【0014】手動操作により撮影レンズを遠距離の被写
体に合焦する遠位置と近距離の被写体に合焦する近位置
とに切換可能なことを特徴とするレンズ付きフィルムユ
ニット。
【0015】上記第2の課題は下記の手段により解決さ
れる。
【0016】ストロボを内蔵すると共に、手動操作によ
り撮影レンズを遠距離の被写体に合焦する遠位置と近距
離の被写体に合焦する近位置とに切換可能であり、前記
撮影レンズの前記遠位置への切り換えに連動してストロ
ボ用メインスイッチがオフになり、前記撮影レンズの前
記近位置への切り換えに連動してストロボ用メインスイ
ッチがオンになることを特徴とするレンズ付きフィルム
ユニット。
【0017】上記第3の課題は下記の何れかの手段によ
り解決される。
【0018】ストロボを内蔵すると共に、手動操作に
より撮影レンズを遠距離の被写体に合焦する遠位置と近
距離の被写体に合焦する近位置とに切換可能であり、前
記撮影レンズの前記近位置への切り換えに連動してスト
ロボ光を被写体に向けて照射するストロボ発光部のスト
ロボ光路内に拡散板が挿入されることを特徴とするレン
ズ付きフィルムユニット。
【0019】ストロボを内蔵すると共に、手動操作に
より撮影レンズを遠距離の被写体に合焦する遠位置と近
距離の被写体に合焦する近位置とに切換可能であり、前
記撮影レンズを前記近位置に切り換えたことを検知して
ストロボの発光量を前記遠位置に切り換えたときより少
なく照射することを特徴とするレンズ付きフィルムユニ
ット。
【0020】上記第4の課題は下記の手段により解決さ
れる。
【0021】ストロボを内蔵すると共に、近接撮影用の
撮影レンズの光軸とストロボ光の中心光軸とを所定の近
距離にて交差させたことを特徴とするレンズ付きフィル
ムユニット。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明のレンズ付きフィルムユニ
ットにおける実施の形態を図を参照して詳細に説明す
る。
【0023】先ず、図1に示すレンズ付きフィルムユニ
ットの前面斜視図により外観部材について説明する。
【0024】図1において、レンズ付きフィルムユニッ
トの内部機構や装填したフィルムは前面側から前カバー
1により被覆され、背面側から後カバー2により被覆さ
れている。前カバー1の前面中央には撮影レンズ11が
配置され、その上方にはファインダの対物レンズ12が
配置されている。対物レンズ12の右にはストロボ光を
発光する発光パネル13が配置され、その下方には撮影
レンズ11を光軸方向に移動させるために左右に摺動操
作可能な操作部材14が配置されている。
【0025】前カバー1の上面にはレリーズ釦15と指
数器窓16が配置され、後カバー2の上面にはストロボ
が充電したことを示すネオン管用窓17が配置されてい
る。また、後カバー2の背面には巻上げノブ18が配置
されている。
【0026】なお、3,4,5は各々ラベルであり、前
カバー1と後カバー2の見苦しい部所を被覆すると共
に、商品名や簡単な使用説明等が印刷されている。
【0027】[第1の実施の形態]以下に、図2乃至図
4に基づいて第1の実施の形態について説明する。図2
は第1の実施の形態を説明する斜視図であり、図3は摺
動板の正面図、図4は他の形態の摺動板の正面図であ
る。
【0028】本実施の形態の概要は、先ず撮影レンズを
遠距離の被写体に合焦する遠位置と近距離の被写体に合
焦する近位置とに切換可能なレンズ付きフィルムユニッ
トに関するものであり、次にストロボを内蔵していて撮
影レンズを遠位置に切り換えたときは屋外等での通常の
撮影状態となり、撮影レンズを近位置に切り換えたとき
は室内等でのストロボ撮影となるレンズ付きフィルムユ
ニットに関するものである。更に、口径が比較的明るい
撮影レンズを用いると、ストロボ撮影のときは適正露出
でもストロボ撮影を行わない比較的高輝度の屋外におい
ては、露出過多になる。従って、この露出過多を防ぐ構
成も有している。
【0029】図2において、撮影レンズ11は鏡枠21
によって保持され、鏡枠21は図示していないユニット
本体に固定された固定胴22と回動自在に嵌合してい
る。固定胴22の側壁にはカム22aが設けられ、鏡枠
21の側壁に立設したカムピン21aがカム22aを通
って上方に突出している。
【0030】23は摺動板であり、右端の腕部23aに
図1の操作部材14が固着されているので、操作部材1
4を左右に操作することによって、摺動板23も左右に
摺動する。摺動板23には二つの突部23bが突出して
おり、カムピン21aを狭着している。従って、摺動板
23が左右に摺動すると、カムピン21aがカム22a
に沿って回動するので、鏡枠21,即ち撮影レンズ11
は回動しながら光軸方向に移動する。本実施の形態にお
いては、図2の如く摺動板23が左方に摺動したときに
カムピン21aは後退するので、撮影レンズ11も後退
し、摺動板23が右方に摺動したときにカムピン21a
は前進するので、撮影レンズ11も前進する。
【0031】なお、撮影レンズ11が後退し、無限遠迄
被写界深度に入る過焦点距離の例えば約2mの遠距離に
合焦したとき、これを遠位置と称し、撮影レンズ11が
前進し、例えば60cm〜90cm迄被写界深度に入っ
たとき、これを近位置と称する。
【0032】また、摺動板23における撮影レンズ11
の右方にはカム23cが設けられ、ストロボのメインス
イッチ24を作動させる。即ち、図2の如く摺動板23
が左方に摺動したときは、カム23cはメインスイッチ
24の可動接片24aより退避しているので、可動接片
24aと固定接片24bは接触せず、メインスイッチ2
4はオフの状態になっている。摺動板23が右方に摺動
したときは、カム23cはメインスイッチ24の可動接
片24aを押圧し、固定接片24bに圧着させるので、
メインスイッチ24はオン状態になる。この結果、図示
していないストロボ回路の充電が開始する。
【0033】更に図3に示すように、摺動板23には大
口径の孔23dと小口径の孔23eとが穿設されてい
る。そして、図2の如く摺動板23を左方に摺動して、
撮影レンズ11を遠位置に設定し、メインスイッチ24
をオフ状態にしたときは、比較的高輝度における撮影の
ときであるので、小口径の孔23eが撮影レンズ11の
光軸に挿入され、露出過多になるのを防止している。ま
た、摺動板23を右方に摺動して、撮影レンズ11を近
位置に設定し、メインスイッチ24をオン状態にしたと
きは、比較的低輝度におけるストロボ撮影のときである
ので、大口径の孔23dが撮影レンズ11の光軸に挿入
され、適正露出となっている。
【0034】なお、大口径の孔23dによる絞り込みは
不要であり、撮影レンズ11が開放絞り状態のときの固
定絞りを大口径の孔23dとするか、又は固定絞りが別
にあるときは、大口径の孔23dを開放絞り状態のとき
の入射光路より大きい径とすればよい。
【0035】また、上述の摺動板23に代えて図4に示
す摺動板33を用いてもよい。摺動板33はNDフィル
タ33eと大口径の孔33dを有している。摺動板33
を右方に摺動させてストロボ撮影を行うときは、撮影レ
ンズ11の入射光路内に大口径の孔33dを挿入するこ
とにより、そのまま開放絞りにて適正露出であるとする
と、摺動板33を左方に摺動させてストロボ撮影を行わ
ないときには露出過多になるので、撮影レンズ11の入
射光路内にNDフィルタ33eを挿入して光量を低下さ
せ、適正露出としている。
【0036】[第2の実施の形態]以下に、図5乃至図
7に基づいて第2の実施の形態について説明する。図5
は第2の実施の形態を説明する斜視図、図6は他の第2
の実施の形態を説明する斜視図、図7はストロボの回路
図である。
【0037】本実施の形態の概要は、ストロボを内蔵し
ていて、撮影レンズを遠距離の被写体に合焦する遠位置
と近距離の被写体に合焦する近位置とに切換可能であ
り、且つ距離に無関係に常に一定の絞りで撮影するレン
ズ付きフィルムユニットに関するものであるが、ストロ
ボ撮影時に撮影レンズを遠位置に切り換えたときは適正
露出であるとすると、同一露光条件のまま近位置に切り
換えたときは露出過多となる。このように露出過多にな
ることを防止した構成が第2の実施の形態である。
【0038】先ず、図5に基づいて説明するが、本図は
第1の実施の形態の図2と類似しており、同一箇所につ
いては同符号を付し、説明を省略する。
【0039】撮影レンズ11、鏡枠21、固定胴22は
図2と同一である。43は図1の操作部材14の操作に
よって左右に摺動する摺動板であり、図2と同様にカム
ピン21aを狭着する突部43bを有している。従っ
て、摺動板43の摺動によりカムピン21aがカム22
aに沿って回動し、撮影レンズ11が遠位置と近位置と
に切り替わる点も図2と同一である。
【0040】しかし、本実施の形態が第1の実施の形態
と大きく異なる点は、第1の実施の形態においては図1
の操作部材14の操作によって撮影レンズ11の位置が
切り替わると共に、ストロボのメインスイッチ24がオ
ン・オフしたが、本実施の形態においては、ストロボの
メインスイッチの操作部材は操作部材14とは異なるも
のであって、図示していないが独立したものである。従
って、別個の操作部材を操作してストロボのメインスイ
ッチをオンにしてもオフにしても、摺動板43の摺動と
は無関係である。
【0041】また、図5において、45はストロボの反
射傘、46は放電管であり、図1の発光パネル13の後
方に位置している。
【0042】ここで、例えばストロボのメインスイッチ
がオンになっていてストロボ撮影状態であるとする。図
5の如く摺動板43が左方に摺動して撮影レンズ11を
遠位置に切り換えているときは、そのまま撮影すれば適
正露出となる。しかし、摺動板43が右方に摺動して撮
影レンズ11を近距離に切り換えたときは、同一口径の
絞り43dを用いるとストロボ光によって露出過多にな
る。これを防止するために、摺動板43が右方に摺動し
たときは、摺動板43に設けられた拡散板47が反射傘
45の前方のストロボ光路内に挿入される。従って、ス
トロボ光は拡散板47のために拡散し、光量が例えば半
減して露出過多になることが防止される。
【0043】なお、ストロボ撮影を行わず、メインスイ
ッチをオフにした場合はストロボ発光が行われないの
で、摺動板43が右方に摺動して撮影レンズ11を近位
置に移動させたとき、拡散板47が反射傘45の前方に
挿入されても何ら問題が生じない。
【0044】また、48及び49はファインダ用のター
ゲットフレームであり、摺動板43が左方に摺動して撮
影レンズ11を遠位置に切り換えたときは、遠距離用の
ターゲットフレーム48が図1における対物レンズ12
の後方に位置し、遠距離の視野を示している。次に、摺
動板43が右方に摺動して撮影レンズ11を近位置に切
り換えたときは、近距離用のターゲットフレーム49が
図1における対物レンズ12の後方に位置し、ファイン
ダのパララックスを補正した近距離の視野を示してい
る。
【0045】なお、このようなターゲットフレームの切
り換えについて、前述の第1の実施の形態には示さなか
ったが、無論第1の実施の形態に適用してもよい。
【0046】この他に、ストロボのメインスイッチをオ
ンにして撮影レンズ11を近距離に切り換えたときは、
拡散板47を用いずに図4に示す様なNDフィルタを光
路内に挿入して光量を低下させ、ストロボ光による露出
過多を防止してもよい。
【0047】次に、他の第2の実施の形態を図6及び図
7に基づいて説明する。
【0048】図6は図5と類似しており、同一部材には
同一符号を付して説明を省略する。
【0049】撮影レンズ11、鏡枠21、固定胴22は
図5と同一である。53は図1の操作部材14の操作に
よって左右に摺動する摺動板であり、図5と同様にカム
ピン21aを狭着する突部53bを有している。従っ
て、摺動板53の摺動によりカムピン21aがカム22
aに沿って回動し、撮影レンズ1が遠位置と近位置とに
切り替わる点も図5と同一である。
【0050】また、ストロボのメインスイッチの操作部
材は操作部材14とは異なるものであって、図示してい
ないが独立したものであり、別個の操作部材を操作して
ストロボのメインスイッチをオン・オフしても、摺動板
53の摺動とは無関係である点も前述と同様である。
【0051】また、ストロボの反射傘45、放電管4
6、ターゲットフレーム58,59も前述と同様であ
る。
【0052】本実施の形態の特徴は、新たに遠近検知ス
イッチ54が設けられている点である。遠近検知スイッ
チ54は摺動板53が左方に摺動して撮影レンズ11を
遠位置に切り換えたときは可動接片54aが固定接片5
4bに当接してオンとなり、摺動板43が右方に摺動し
て撮影レンズ11を近位置に切り換えたときはカム53
cによって可動接片54aが固定接片54bより離され
てオフとなる。この遠近検知スイッチ54のオン・オフ
によって発光するストロボの光量を変化させるものであ
る。
【0053】以下に、このようにストロボの光量を変化
させるストロボの回路図について、図7を参照してその
動作を説明する。
【0054】Bは単3型電池等の1本の電池であり、ス
トロボ撮影を行うときには外部の操作部材を操作してメ
インスイッチSW1と発光停止スイッチSW2をオンに
する。すると、電池Bからの直流がメインスイッチSW
1を介して、発振トランジスタQ、発振トランスT1、
抵抗R1に供給されて発振動作が行われ、低圧の直流を
高圧の交流に変換する。
【0055】発振トランスT1から出力された高圧交流
は、ダイオードDにより整流され、メインコンデンサC
1,C2に充電される。また、抵抗R2を介してトリガ
ーコンデンサC3も充電される。そして、トリガーコン
デンサC3の電圧が所定の電圧に達すると、この電圧が
抵抗R3とネオン管Neに印加され、ネオン管Neが放
電開始し点滅発光を行う。
【0056】なお、メインコンデンサC2と直列にサイ
リスタSが接続され、且つサイリスタSと抵抗R4が並
列に接続されている。また、サイリスタSのゲートは遠
近検知スイッチSW3を介して抵抗R5,R6によって
分圧された一次側に接続されている。
【0057】次に、撮影レンズ11を遠位置に切り換
え、遠近検知スイッチ54、即ちSW3をオンにすると
サイリスタSはオン状態になる。この状態で、図示して
いないレリーズ釦を押すと、シャッタ羽根が開放動作
し、その全開時にトリガースイッチTSWをオンさせ
る。トリガースイッチTSWがオンすると、トリガーコ
ンデンサC3に充電されていた電荷がトリガーコイルT
2の一次側巻線T21に放電し、二次側巻線T22に高
電圧が発生し、その電圧が放電管Xeのトリガー電極G
に与えられる。この結果、放電管Xeの中のイオン化さ
れたキセノン原子が陰極より飛び出す電子と衝突して励
起され、メインコンデンサC1,C2の双方から放電さ
れた電荷により、放電管Xeは発光する。
【0058】また、撮影レンズ11を近位置に切り換
え、遠近検知スイッチ54、即ちSW3をオフにすると
サイリスタSはオフ状態になる。この状態で、トリガー
スイッチTSWがオンすると、メインコンデンサC2か
らは放電されず、メインコンデンサC1のみから放電さ
れた電荷により、放電管Xeは発光する。従って、スト
ロボの発光量は減少し、近距離撮影においても露出過多
になることがない。
【0059】このように、遠距離撮影においては二つの
メインコンデンサの双方の電荷により発光し、近距離撮
影においては一方のメインコンデンサの電荷のみによっ
て発光するので、遠距離撮影、近距離撮影共に適正露出
となる。
【0060】なお、メインコンデンサC1,C2が充電
され、ネオン管Neが点滅しているときに、メインスイ
ッチSW1をオフにすると、発振動作は停止する。ま
た、発光停止スイッチSW2も同時にオフになるので、
ネオン管Neが消灯し、更にレリーズ釦を押してトリガ
ースイッチTSWをオンさせてもトリガーコンデンサC
2は放電しないので、放電管Xeは発光しない。
【0061】また、輝度の高低に拘わらず、常にストロ
ボを発光させるレンズ付きフィルムユニットも考えられ
るが、このようなレンズ付きフィルムユニットにおいて
は、摺動板を左右に摺動して撮影レンズ11を遠位置及
び近位置に切り換え、ストロボの発光量を一定としたま
まで、第1の実施の形態で述べたように撮影レンズの光
路内で絞りを切り換えるようにしてもよいし、またND
フィルタを挿入するようにしてもよい。
【0062】[第3の実施の形態]次に、近距離のスト
ロボ撮影において、露出ムラが生じないレンズ付きフィ
ルムユニットについて、図8の原理図により説明する。
本実施の形態においては、ストロボ発光部82の光軸8
Oが撮影する近距離の領域D81にて撮影レンズ81の
光軸81Oと交差している。従って、撮影する近距離の
領域D81に対して、ストロボ発光部82の光は左右対称
に包括して照射され、露出ムラのない写真が得られる。
【0063】なお、図8においてはストロボ発光部82
として反射鏡を傾けて描いてあるが、このように撮影レ
ンズ81の光軸81Oに対して反射鏡を傾けてもよい
し、また、反射鏡は正面を向いているが、反射鏡の内部
にある左右の反射面を非対称に形成して、ストロボ光の
みが撮影レンズ81の光軸81Oの方向に照射されるよ
うにしてもよい。
【0064】また、本実施の形態は近接専用のレンズ付
きフィルムユニットに適用されることが望ましく、撮影
距離は30〜100cmが望ましい。
【0065】
【発明の効果】請求項1に記載のレンズ付きフィルムユ
ニットによれば、近距離でもピンボケ写真にならないレ
ンズ付きフィルムユニットが得られる。
【0066】請求項2に記載のレンズ付きフィルムユニ
ットによれば、ストロボ撮影の有無に応じて自動的に適
正な距離に設定される。
【0067】請求項3〜7に記載のレンズ付きフィルム
ユニットによれば、近距離でのストロボ撮影において、
露出過多になることがない。
【0068】請求項8に記載のレンズ付きフィルムユニ
ットによれば、撮影距離に応じてファインダのパララッ
クスが補正される。
【0069】請求項9に記載のレンズ付きフィルムユニ
ットによれば、無限遠までピンボケ写真となることがな
い。
【0070】請求項10〜11に記載のレンズ付きフィ
ルムユニットによれば、ストロボを用いた近接撮影にお
いて、ストロボ光によって左右にムラが生ずることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフィルムユニットの前面斜視図であ
る。
【図2】第1の実施の形態を説明する斜視図である。
【図3】摺動板の正面図である。
【図4】他の形態の摺動板の正面図である。
【図5】第2の実施の形態を説明する斜視図である。
【図6】他の第2の実施の形態を説明する斜視図であ
る。
【図7】ストロボの回路図である。
【図8】近距離のストロボ撮影において露出ムラが生じ
ないレンズ付きフィルムユニットの原理図である。
【図9】従来のレンズ付きフィルムユニットにおけるス
トロボ撮影の原理図である。
【符号の説明】
11,81,91 撮影レンズ 12 対物レンズ 13 発光パネル 14 操作部材 23,33,43,53 摺動板 23d,33d 大口径の孔 23e 小口径の孔 24 メインスイッチ 33e NDフィルタ 45 反射傘 47 拡散板 48,49 ターゲットフレーム 54,SW3 遠近検知スイッチ 82,92 ストロボ発光部 C1,C2 メインコンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 3/00 575 G03C 3/00 575D (72)発明者 山口 宏 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 保坂 隆男 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2H002 AB05 GA20 HA11 JA05 2H018 BA06 2H053 AA05 AB04 AB08 BA02 CA41 2H101 AA01 EE02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動操作により撮影レンズを遠距離の被
    写体に合焦する遠位置と近距離の被写体に合焦する近位
    置とに切換可能なことを特徴とするレンズ付きフィルム
    ユニット。
  2. 【請求項2】 ストロボを内蔵すると共に、手動操作に
    より撮影レンズを遠距離の被写体に合焦する遠位置と近
    距離の被写体に合焦する近位置とに切換可能であり、前
    記撮影レンズの前記遠位置への切り換えに連動してスト
    ロボ用メインスイッチがオフになり、前記撮影レンズの
    前記近位置への切り換えに連動してストロボ用メインス
    イッチがオンになることを特徴とするレンズ付きフィル
    ムユニット。
  3. 【請求項3】 前記撮影レンズの前記近位置への切り換
    えに連動して開放絞りとなり、前記撮影レンズの前記遠
    位置への切り換えに連動して開放絞りより小径の小絞り
    となることを特徴とする請求項2に記載のレンズ付きフ
    ィルムユニット。
  4. 【請求項4】 前記撮影レンズの前記近位置への切り換
    えに連動して前記撮影レンズの光路内にNDフィルタが
    挿入され、前記撮影レンズの前記遠位置への切り換えに
    連動して前記NDフィルタが抜脱されることを特徴とす
    る請求項2に記載のレンズ付きフィルムユニット。
  5. 【請求項5】 ストロボを内蔵すると共に、手動操作に
    より撮影レンズを遠距離の被写体に合焦する遠位置と近
    距離の被写体に合焦する近位置とに切換可能であり、前
    記撮影レンズの前記近位置への切り換えに連動してスト
    ロボ光を被写体に向けて照射するストロボ発光部のスト
    ロボ光路内に拡散板が挿入されることを特徴とするレン
    ズ付きフィルムユニット。
  6. 【請求項6】 ストロボを内蔵すると共に、手動操作に
    より撮影レンズを遠距離の被写体に合焦する遠位置と近
    距離の被写体に合焦する近位置とに切換可能であり、前
    記撮影レンズを前記近位置に切り換えたことを検知して
    ストロボの発光量を前記遠位置に切り換えたときより少
    なく照射することを特徴とするレンズ付きフィルムユニ
    ット。
  7. 【請求項7】 前記ストロボは2個のメインコンデンサ
    を有し、前記撮影レンズを前記遠位置に切り換えたとき
    は2個のメインコンデンサの電荷により発光し、前記撮
    影レンズを前記近位置に切り換えたときは1個のメイン
    コンデンサの電荷により発光することを特徴とする請求
    項6に記載のレンズ付きフィルムユニット。
  8. 【請求項8】 前記撮影レンズを前記遠位置と前記近位
    置とに切り換えることにより、ファインダの視野枠が切
    り替わることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に
    記載のレンズ付きフィルムユニット。
  9. 【請求項9】 前記撮影レンズを前記遠位置に切り換え
    たときは、無限遠まで被写界深度に入ることを特徴とす
    る請求項1〜8の何れか1項に記載のレンズ付きフィル
    ムユニット。
  10. 【請求項10】 ストロボを内蔵すると共に、近接撮影
    用の撮影レンズの光軸とストロボ光の中心光軸とを所定
    の近距離にて交差させたことを特徴とするレンズ付きフ
    ィルムユニット。
  11. 【請求項11】 前記近距離は30〜100cmである
    ことを特徴とする請求項10に記載のレンズ付きフィル
    ムユニット。
JP10240133A 1998-08-26 1998-08-26 レンズ付きフィルムユニット Pending JP2000075383A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10240133A JP2000075383A (ja) 1998-08-26 1998-08-26 レンズ付きフィルムユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10240133A JP2000075383A (ja) 1998-08-26 1998-08-26 レンズ付きフィルムユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000075383A true JP2000075383A (ja) 2000-03-14

Family

ID=17055000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10240133A Pending JP2000075383A (ja) 1998-08-26 1998-08-26 レンズ付きフィルムユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000075383A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003270710A (ja) * 2002-03-19 2003-09-25 Sanyo Electric Co Ltd 接写用凸レンズを具えた撮像機器
WO2006054440A1 (ja) * 2004-11-18 2006-05-26 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. カメラの補助光装置
CN100342720C (zh) * 2004-06-18 2007-10-10 乐金电子(中国)研究开发中心有限公司 一种便携式终端的摄像头近摄调节装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003270710A (ja) * 2002-03-19 2003-09-25 Sanyo Electric Co Ltd 接写用凸レンズを具えた撮像機器
CN100342720C (zh) * 2004-06-18 2007-10-10 乐金电子(中国)研究开发中心有限公司 一种便携式终端的摄像头近摄调节装置
WO2006054440A1 (ja) * 2004-11-18 2006-05-26 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. カメラの補助光装置
JPWO2006054440A1 (ja) * 2004-11-18 2008-05-29 コニカミノルタオプト株式会社 カメラの補助光装置
US7533999B2 (en) 2004-11-18 2009-05-19 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. Auxiliary lighting device of camera

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000075383A (ja) レンズ付きフィルムユニット
KR100229101B1 (ko) 카메라의 적목 발광 제어 장치 및 그 방법
JP2000235245A (ja) レンズ付きフイルムユニット用光源装置
US6549727B1 (en) Lens-fitted photo film unit with flash device
JP3677084B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP2771851B2 (ja) カメラの閃光発光装置
US6735380B2 (en) Lens-fitted photo film unit with flash device and method of flash lighting thereby
JP2771850B2 (ja) カメラの閃光発光装置
JP4105851B2 (ja) ストロボ装置並びにこれを用いたレンズ付きフイルムユニット又はカメラ及びレンズ付きフイルムユニットの製造方法
JP2001337375A (ja) カメラ
JP2003131284A (ja) ストロボを備えたカメラ
JP2001021940A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP3713691B2 (ja) カメラ
JP2001215599A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP2002122966A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP2002318438A (ja) ストロボ内蔵レンズ付きフイルムユニット
JP2000131804A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP2003315879A (ja) ストロボ内蔵カメラ
JP2004271806A (ja) カメラ
JP2003207822A (ja) ストロボ回路
JP2002352993A (ja) ストロボ装置
JP2001215660A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH1164940A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP2003330072A (ja) カメラ
JP2003195404A (ja) カメラ