JP2000074708A - 流量計及び流量制御装置 - Google Patents

流量計及び流量制御装置

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JP2000074708A JP11142489A JP14248999A JP2000074708A JP 2000074708 A JP2000074708 A JP 2000074708A JP 11142489 A JP11142489 A JP 11142489A JP 14248999 A JP14248999 A JP 14248999A JP 2000074708 A JP2000074708 A JP 2000074708A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流量計又は流量制御装置において、分解能が
それほど高くない汎用のA/D変換器を用いて高精度か
つ高速度でA/D変換値を求める。 【解決手段】 A/D変換器により変換されたディジタ
ルデータD2 がレンジ内であるときは、ディジタルデー
タを出力し、レンジオーバのときはA/D変換器により
変換されたディジタルデータD1 を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流量計及び流量
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マスフローコントローラ等の流量制御装
置では、流路を流れる制御対象の流体を、目的の流量に
応答性よく、かつ高精度で制御する必要がある。同様に
マスフローメータ等の流量計においても流路を流れる被
測定流体の流量を高精度で計測する必要がある。
【0003】「計測技術」誌95年10月号には、「デ
ジタルマスフローコントローラ2000シリーズ」の記
事が掲載され、その第5図(74頁)にはA/D変換器
を搭載したマスフローコントローラの基本構成が記載さ
れている。この記事の中でも記載されているように、第
一世代のマスフローコントローラには、単に一定流量を
供給可能といった程度の性能が求められているにすぎな
かったが、第二世代のものには、高速性が求められ、さ
らにこれからの第三世代のものには、汎用価格を実現で
きるようなものが求められている。従って、デジタル式
のマスフローコントローラに必要不可欠のA/D変換器
にも、流量を検出するセンサからの流量信号を高速かつ
高分解能でデジタルデータに変換できるものが必要とさ
れ、かつ安価なマイクロコンピュータ内蔵型のものが望
まれる。
【0004】また、「トランジスタ技術」誌96年2月
号には、「A/D変換バリエーションとアプリケーショ
ン」の記事(第225頁)が掲載され、A/D変換器に
ついて詳述されている。A/D変換器によって変換され
た変換データ(ディジタル値)Dは次式に従って演算さ
れる。 D=INT((VIN/VREF )×γ+0.5) 但し、D:A/D変換データ INT():()内の整数部を返す関数 VIN:アナログ入力電圧 VREF :基準電圧(測定レンジ) γ:1/分解能 ・・・(1)
【0005】マイコン内蔵のA/D変換器では8ビット
が主流であり、せいぜい10ビットである。8ビットA
/D変換器を使用した場合の分解能は1/256となる
ので、測定レンジを例えば5Vとすると、8ビットA/
D変換器の最小分割電圧は0.02V(≒5/256)
となる。
【0006】また、VIN=1V,VREF =5Vとすると
変換データDは、 D=INT(1/5×256+0.5) =51.7 =51D となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のA/D変換器は
以上のように構成されているので、通常、悪くても1/
2000程度の分解能が要求される流量計及び流量制御
装置に、汎用のマイコンに内蔵されているA/D変換器
を用いた場合、分解能が不足してしまい、精度よく流量
を計測することが出来ない。また、A/D変換器には、
分解能が高いほど変換速度が遅くなるという傾向があ
り、高分解能であって、かつ高速度のものは極めて高価
である。
【0008】従来の流量計及び流量制御装置では、高分
解能が要求されるため、高価であってもマイコン内蔵型
のA/D変換器よりも高い分解能を有するA/D変換器
を外部に備えるようにしているのが現状である。
【0009】また、汎用のA/D変換器を用いて分解能
を向上させる方法もあるが、変換時間が長いため、その
分、流量が急激に変化したときには追従できず、使用す
ることができない。
【0010】その一方で、前述したように、これからの
流量計及び流量制御装置には、安価なA/D変換器が求
められている。さらに、このような汎用で安価なA/D
変換器を用いて高精度の計測及び制御を行える流量計及
び流量制御装置が求められ、従来よりこのような解決し
なければならない課題があった。
【0011】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、分解能がそれほど高くない汎用の
A/D変換器を用いて高精度かつ高速度で流量を計測で
き、かつ流量の急激な変化があっても、問題なく流量の
計測及び制御を行えるような流量計及び流量制御装置を
得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る流量計
は、流路に流れる流体の流量に応じたアナログ検出信号
を出力する流量検出手段と、このアナログ検出信号を増
幅して増幅信号として出力する増幅手段と、上記アナロ
グ検出信号及び上記増幅信号をそれぞれディジタル値に
変換する変換手段と、このディジタル値から上記流量を
演算する演算手段と、この演算手段に上記アナログ検出
信号に基づいて演算を行わせるかあるいは上記増幅信号
に基づいて演算を行わせるかを所定の条件に応じて選択
する選択手段とを備えたものである。
【0013】この発明に係る流量計は、上記選択手段を
上記変換手段の前段に設け、アナログ検出信号又は増幅
信号を選択して変換手段に入力することを特徴とするも
のである。
【0014】この発明に係る流量計は、上記変換手段は
専ら上記アナログ検出信号をディジタル値に変換する第
1変換手段と専ら上記増幅信号をディジタル値に変換す
る第2変換手段とからなり、上記選択手段は上記第1変
換手段からのディジタル信号又は上記第2変換手段から
のディジタル信号を選択して上記演算手段に与えること
を特徴とするものである。
【0015】この発明に係る流量制御装置は、上記流量
計と、上記流体の流量を制御する流量制御弁と、流量計
によって検出された流量が所定の設定値になるように流
量制御弁に制御信号を与える制御手段とを備えたもので
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は本発明に係る流量制御装置の実施
の形態1の構成を示す図であり、図1において、21は
流量制御装置である。尚、この流量制御装置21はソレ
ノイド弁を備え、動作モードに応じてこのソレノイド弁
の開度を調節するようにし、かつ、動作モードを選択で
きるようになっている。動作モードについては後述す
る。
【0017】また、22は流量制御装置21の流路ブロ
ック、23は入口配管接続用ブロック、25は被測定流
体が流れる円形断面の流路である。また、31は被測定
流体の流れを整えるステンレス製の整流用金網、32は
ステンレス製の整流用金網31を挟持するリング状のス
ペーサ、33はスペーサ32を係止するための段部、3
4は被測定流体の流量を検出するマイクロフローセンサ
(流量検出手段)である。なお、この実施の形態1の被
測定流体としては、例えば、空気、窒素、アルゴン、炭
酸、酸素などの気体を対象としているが、本発明の対象
はこれに限られず、液体用の流量計であってもよい。
【0018】マイクロフローセンサ34には、例えば、
本願出願人が特願平3−106528号に係る明細書等
において開示した半導体ダイアフラム構成のものを使用
することができる。すなわち、このマイクロフローセン
サ34は、図示例を省略するが、発熱部とこの発熱部の
上流側および下流側に配設された2つの温度検出部を有
し、これら2つの温度検出部によって検出される温度の
差を一定に保つために必要な発熱部に対する供給電力か
ら流速に対応する流量を求めたり、あるいは一定電流ま
たは一定電力で発熱部を加熱し、2つの温度検出部によ
って検出される温度の差から流量を求めるたりすること
ができるように形成されている。そして、このマイクロ
フローセンサ34は、熱絶縁されたきわめて薄いダイア
フラム構造を採用しているため、高速応答、低消費電力
という特長を備えている。35〜37は例えば合成ゴム
からなるOリングである。
【0019】41は被測定流体の流れを制御するソレノ
イド弁(流量制御弁)、42は被測定流体が流れる流路
43と流路44とが形成された弁座、45は流路43と
流路44とを連通する弁室、46は弁室45に収納され
て流路44を開閉する弁体、47は弁体46に連結され
た磁性体のプランジャ、48は通電されてプランジャ4
7を上下させるソレノイドコイル、49は流路ブロック
22と弁座42との間をシールするシールリングであ
る。
【0020】前述の動作モードには全開モード、制御モ
ード及び全閉モードがあり、全開モードは、このソレノ
イド弁41を全開するモードであり、制御モードはマイ
クロフローセンサ34によって検出された被測定流体の
流量が所定流量となるようにソレノイド弁41の開度を
制御するモードであり、全閉モードは被測定流体の流量
がゼロとなるようにソレノイド弁41を閉止するモード
である。後述する操作により、動作モードを選択でき
る。但し、流量計測用として用いるときは全開モードに
設定する。
【0021】51は制御部、52はマイクロフローセン
サ34からのセンサ信号を処理する信号処理回路、53
はソレノイド弁41を駆動する駆動回路(駆動手段)、
54は制御部51に所定の指令信号を入力するための入
力スイッチ、55は現在の運転状態を表示するLED表
示灯、56は被測定流体の流量、動作モード、エラーを
文字表示する4桁の7セグメント表示器、57は信号処
理回路52によって処理された被測定流体の流量の検出
値、入力スイッチ54からの指令信号又は流量設定値を
入力し、これらの信号に基づいて駆動回路53を制御す
るCPU(演算手段、ディジタル値選択手段、制御手
段)、58はCPU57に電圧、電流を供給するととも
にCPU57との間で信号を入出力するためのコネク
タ、59はROM、60はデータの書き換え可能なEE
PROM、61は測定された流量データなどを随時保存
するRAMである。
【0022】また、図2に示す回路は、マイコンに内蔵
された汎用のA/D変換器を用い、その分解能を高める
ように構成された回路であり、図2において、62はマ
イクロフローセンサ34から直接アナログ検出信号が入
力されてアナログ・ディジタル変換を行うためのアナロ
グ・ディジタル変換器(以後、「A/D変換器」と記
す。)、63は高精度のアナログ・ディジタル変換を行
うかまたは低精度のアナログ・ディジタル変換を行うか
を選択するための切替器であり、マイコンに内蔵されて
いるマルチプレクサをそのまま使用している。64はデ
ィジタル・アナログ変換器(以後、「D/A変換器」と
記す。)、65はオペアンプ66と抵抗R1〜R4とに
よって構成された差動増幅器(増幅器)、67はオペア
ンプ68によって構成されているバッファ、Cはコンデ
ンサであり、差動増幅器65、バッファ67、抵抗R1
〜R4、コンデンサCは信号処理回路52に内蔵され、
A/D変換器62、切替器63、D/A変換器64、C
PU57には汎用性の高いマイコン内蔵型のものを用い
る。
【0023】また、この図2に示す回路は、汎用のA/
D変換器の分解能を高めるだけでなく、切替器63をV
2 側にした時のA/D変換器62の入力電圧V2 がA/
D変換器62の測定レンジをオーバしないようにも構成
されている。即ち、この回路では、D/A変換器64か
ら非増幅側のA/D変換器62の入力電圧V1 より少し
低い電圧を出力すれば、A/D変換器62がレンジオー
バしないようになっている。
【0024】次に入力スイッチ54の各スイッチとLE
D表示灯55の各ランプの機能について説明する。54
−1は動作モードを切り替えるときに押すDRIVEス
イッチであり、通常は押す毎に全閉モードと制御モード
が交互に切り替わるが、全開モードにするときはDRI
VEスイッチ54−1を2秒以上押し続ける。54−2
はイベント設定等、特殊な設定を行うときに押すモード
スイッチ、54−3、54−4は、それぞれ設定値を変
更するときに押すダウンスイッチ(▽)、アップスイッ
チ(△)、54−5は、アップスイッチ54−4、ダウ
ンスイッチ54−3により設定値を変更したとき、変更
したその設定値を確定させるときに押すENTスイッチ
であり、ENTスイッチ54−5はアラーム、リセット
や積算リセット等をするスイッチとしても使用される。
54−6は7セグメント表示器56の表示内容を切り替
えるときに押すDISPスイッチであり、表示内容はD
ISPスイッチ54−6を押す毎に瞬時PV値(流量計
測値)→瞬時SP値(流量設定値)→積算PV値→瞬時
PV値→…のように循環して切り替わる。
【0025】55−1は7セグメント表示器56に表示
された内容がSP表示のときに点灯するSPランプ、5
5−2は7セグメント表示器56に表示された内容がP
V表示のときに点灯するPVランプ、55−3は瞬時流
量が設定値に一致している時に点灯し、動作モードが全
開モードのときに点滅するOKランプ、55−4は異常
検出時に点灯するALARMランプ、55−5は7セグ
メント表示器56に表示された内容が積算流量を示すと
きに点灯するLランプ、55−6は7セグメント表示器
56に表示された内容が瞬時流量を示すときに点灯する
L/minランプである。
【0026】次に動作について説明する。被測定流体は
流路25中を流れ、この流量はマイクロフローセンサ3
4によって検出され、マイクロフローセンサ34からア
ナログ検出信号が出力される。このアナログ検出信号は
信号処理回路52のA/D変換器62に入力され、その
入力電圧V1 はA/D変換器62によりディジタルデー
タD1 に変換される。CPU57は、このディジタル値
1 に基づいて被測定流体の流量の変化の速度に応じた
精度のディジタルデータを出力する。このCPU57の
動作は図3のフローチャートに基づいて行われる。
【0027】即ち、ステップST1では、切替器63を
1 側とし、A/D変換器62からディジタルデータD
1 を入力する。ステップST2では、このディジタル値
1 から入力電圧V1 を次式(2)に従って逆算する。 V1 =D1 /γ×VREF 但し、VREF :基準電圧(≒A/D変換器62の測定レンジ) γ:1/分解能(8ビットの場合はγ=256) ・・・(2)
【0028】ステップST3では、入力電圧V1 に基づ
いてD/A変換器64から出力する出力電圧V3 を式
(3)に従って求め、さらにこの出力電圧V3 となるよ
うにD/A変換器64にセットするディジタルデータD
3 を式(4)に従って演算する。 V3 =V1 −VREF /(2×A) 但し、A:差動増幅器65のゲイン (=R3 /R1 但しR1 =R2 、R3 =R4 ) ・・・(3) D3 =V3 /VREF ×γ ・・・(4)
【0029】式(3)では、A/D変換器62の入力電
圧V2 が測定レンジの中央の値となるように、D/A変
換器64の出力電圧V3 を求めている。これは、次のス
テップST4の待機中に入力電圧V1 がプラス側かマイ
ナス側かどちらに変化してしまうか分からないからであ
り、中央の値が一番レンジオーバしにくいからである。
そして、このディジタルデータD3 をD/A変換器64
にセットする。
【0030】ステップST4では、待機時間を経過した
か否かを判定する。この待機時間を設けたのは、D/A
変換器64の出力が安定するまでの間に所定の時間を要
し、また差動増幅器65の入出力間に遅れがあるからで
ある。ディジタルデータD3 は、この間にD/A変換器
64によりアナログ信号に変換され、このアナログ信号
はオペアンプ68によって構成されたバッファ67を介
して差動増幅器65のオペアンプ66の反転入力に入力
され、その電圧はマイクロフローセンサ34からの入力
電圧V1 との差に基づいて増幅され、増幅信号はA/D
変換器62に出力される。
【0031】ステップST5では、切替器63をV1
側、V2 側と切替えてA/D変換器62からそれぞれデ
ィジタルデータD1 ,D2 を入力し、また、式(2)に
より電圧V1 を逆算する。ステップST6では、式
(5)に従って演算される切替器63をV2 側にした時
のA/D変換器62の入力電圧V2 が測定レンジ内の値
になるか否かを判定する。 V2 =(V1 −V3 )×A ・・・(5) V1 :ステップST5で逆算した電圧 V2 :ステップST3で出力した電圧
【0032】図4にも示すように、被測定流体の流量の
変化の速さが速ければ(時刻t1 〜t2 )、切替器63
をV2 側とした時のA/D変換器62の入力電圧V2
レンジオーバし、被測定流体の流量の変化の速さが遅い
ときはレンジ内に入る。従って、切替器63をV2 側と
した時のA/D変換器62の入力電圧V2 がレンジ内の
値になっているか否かを判定することにより、被測定流
体の流量の変化の速さが速いか否かを判定することがで
きる。尚、図4は流量設定値をMINからMAXに変更
した時の制御流量特性の例である。
【0033】尚、ステップST5で切替器63をV2
とした時にA/D変換器62により変換されたディジタ
ルデータD2 が上限値又は下限値になっているとき、例
えば8ビットの場合、ディジタルデータD2 が00H又
はFFHとなっているときは、レンジオーバしたと考え
られるので、これによりA/D変換器62の入力電圧V
2 がレンジオーバしたか否かを直接判定するようにして
もよい。このときは、ステップST5での切替器63を
1 側とした時のA/D変換器62によるA/D変換は
不用になる。
【0034】切替器63をV2 側にした時のA/D変換
器62の入力電圧V2 がレンジ内で入っているときは、
ステップST7に進む。ステップST7では、切替器6
3をV2 側にした時にA/D変換器62から出力された
ディジタルデータD2 に基づいてA/D変換結果DOUT
を次式(6)に従って演算する。 DOUT =D2 +D3 ×A ・・・(6) D2 :ステップST5で変換したデータ D3 :ステップST5でセットしたデータ
【0035】この場合、例えば、A/D変換器62及び
D/A変換器64の分解能が1/256の場合、差動増
幅器65のゲインAを10倍とすると分解能は1/25
60に上がる。V1 =1V、VREF =5Vの時、切替器
63をV1 側としてA/D変換器62により変換された
ディジタルデータD1 は式(1)より51Dなので、式
(2),(3),(4)より、これより少し低い38D
のデータをD/A変換器64から出力するとD/A変換
器64の出力電圧は下式(7)より約0.742Vとな
る。このとき、切替器63をV2 側としてA/D変換器
62に入力される電圧V 2 は式(5)より以下の通りと
なる。 V2 =(1−0.742)×A =2.58V この値をA/D変換すると132Dとなる。従って、式
(6)より DOUT =132+38×10 =512D となる。
【0036】尚、D/A変換器64の出力データD
3 は、A/D変換器62がレンジオーバしなければ38
Dでなくてもよい。A/D変換結果DOUT は全て512
Dとなる。ここで、8ビットD/A変換器64の出力電
圧V3 は次式の通りとなる。 V3 ≒VREF ×出力データ/256 ・・・(7)
【0037】次に、切替器63をV2 側にした時のA/
D変換器62の入力電圧V2 がレンジオーバしたとき
は、ステップST8に進む。ステップST8では、ステ
ップST5でA/D変換器62から出力されたディジタ
ルデータD1 に基づいてA/D変換結果DOUT を次式
(8)に従って演算する。 DOUT =D1 ×A ・・・(8) A/D変換器62の分解能が1/256の場合、例えば
1 =1V、VREF =5Vの時、式(1)よりD1 =5
1D、よってアンプゲインを10倍とすると式(8)よ
り DOUT =51×10 =510D となる。このときは、被測定流体の流量が急速に変化し
ているときであり、流量の検出(PV)値が設定(S
P)値とかけ離れているのでPV値の分解能が低下して
も制御としては問題にならない。つまり、分解能の悪い
PV値でPID制御を行っても制御流量を設定に一致さ
せることはできないまでも、近づけることはできる。S
P値がPV値に近づいてきたら流量の変化は少なくなっ
ているので、問題なく高分解能でデータが得られ、その
時点からきめ細かい制御を行えばよい。また、流量制御
装置21を全開モードで動作させて流量計として使用し
ている時に流量が急速に変化した場合も、表示器56に
表示する値は使用者に流量がどの程度変化しているかを
知らせることができればよく(変化中の表示値は)精度
が悪くても問題にならない。
【0038】ステップST9では、A/D変換結果D
OUT を流量に変換する。ステップST10では流量検出
値を設定値に近づけるべくPID(P:比例、I:積
分、D:微分)演算を行う。ステップST11では、こ
のPID演算に基づいて、流量の検出値が設定値になる
ように制御信号を駆動回路53に出力する。ソレノイド
弁41は駆動回路53により駆動されて弁体46の開度
が所定の開度だけ開いて被測定流体の流量はほぼ設定値
となる。尚、ステップST7,ST8がディジタル値選
択手段、ステップST9,ST10が演算手段、ステッ
プST11が駆動手段に相当する。
【0039】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、検出信号の変化が速いときは高精度の測定の必要が
ない点に着目し、検出信号の変化が遅いときだけ高精度
の流量演算を行うようにしたので、高性能で高価なA/
D変換器を用いることなく、実使用上、問題なく高精度
で流量を計測できる安価な流量計を得ることができる。
特に、シングルチップ・マイクロコンピュータに内蔵さ
れたA/D変換器を用いるのに好適である。切替器63
もマイクロコンピュータに内蔵されたものを用いれば、
別途外付けのA/D変換器を用意する必要もないので、
コストが低減される。
【0040】尚、本実施の形態1では、増幅器として差
動増幅器65を用いたが、これに限らず、例えば、図5
に示すような減算増幅器を用いることもできる。図5に
おいて、69はオペアンプ、R11〜R13は抵抗である。
【0041】この減算増幅器を用いた場合、D/A変換
器64の出力電圧D3 、A/D変換器62の入力電圧V
2 、ディジタルデータD2 はそれぞれ次式(9)〜(1
1)によって計算される。 D3 =(V1 −VREF /(2×α))×(α/β) 但し、α=(1+R11/R12+R11/R13) β=R11/R13 ・・・(9) V2 =V1 ×α−V3 ×β ・・(10) D2 =D2 +V3 ×A×(β/α) ・・(11)
【0042】また、本実施の形態1では、ソレノイド弁
41を備え、流量を制御することができる流量制御装置
について説明したが、流量計についても適用できること
は勿論である。
【0043】以上のように、市販のCPUに内蔵されて
いるA/D変換器は分解能が高くないので従来は高分解
能が必要な場合には高分解能のA/D変換器を別途用意
しなければならなかったが本発明実施例1によればCP
U内蔵のA/D変換器でも十分高分解能を得られる。
【0044】実施の形態2.図6はこの発明の実施の形
態2による信号処理回路及びCPUの構成を示す回路図
である。実施の形態1との違いは、アナログ検出信号V
1 専用のA/D変換器62と増幅信号V2 専用のA/D
変換器70とを設けた点である。変換後のディジタル信
号D1 とD2 を選択する手段はCPU57のプログラム
として実施可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、アナ
ログ・ディジタル変換手段は高精度な程、変換速度が遅
い点に着目し、検出信号の変化が遅いときだけ高精度の
流量演算を行うようにしたので、高性能で高価なA/D
変換器を用いることなく実使用上高精度で安価な流量計
を得られる。
【0046】この発明によれば、アナログ検出信号の変
化が速いときは高精度の測定を求められない点に着目
し、検出信号の変化が遅いときだけ高精度の流量演算を
行うようにしたので、高性能で高価なA/D変換器を用
いることなく安価で実使用上高精度な流量計を得られ
る。特に、安価なシングルチップ・マイクロコンピュー
タに内蔵のA/D変換器を用いるのに好適である。
【0047】この発明によれば、実使用上、高精度で安
価な流量制御装置が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の流量制御装置の実施の形態1を示す
構成図である。
【図2】図1の信号処理回路及びCPUの構成を示す回
路図である。
【図3】図1及び図2に示す流量制御装置の動作を示す
フローチャートである。
【図4】図1及び図2に示す流量制御装置の動作を説明
するための説明図である。
【図5】図2の増幅器の別の構成(減算増幅器)を示す
回路図である。
【図6】この発明の実施の形態2による信号処理回路及
びCPUの構成を示す回路図である。
【符号の説明】
25 流路 34 マイクロフローセンサ(流量検出手段) 41 ソレノイド弁(流量制御弁) 53 駆動回路(駆動手段) 57 CPU(演算手段、ディジタル値選択手段、制御
手段) 62 A/D変換器 63 切替器 64 D/A変換器(ディジタル・アナログ変換器) 65 差動増幅器(増幅器)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路に流れる流体の流量に応じたアナロ
    グ検出信号を出力する流量検出手段と、 このアナログ検出信号を増幅して増幅信号として出力す
    る増幅手段と、 上記アナログ検出信号及び上記増幅信号をそれぞれディ
    ジタル値に変換する変換手段と、 このディジタル値から上記流量を演算する演算手段と、 この演算手段に上記アナログ検出信号に基づいて演算を
    行わせるかあるいは上記増幅信号に基づいて演算を行わ
    せるかを所定の条件に応じて選択する選択手段とを備え
    た流量計。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の、 上記選択手段を上記変換手段の前段に設け、上記アナロ
    グ検出信号又は上記増幅信号を選択して上記変換手段に
    入力することを特徴とする流量計。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の、 上記変換手段は専ら上記アナログ検出信号をディジタル
    値に変換する第1変換手段と専ら上記増幅信号をディジ
    タル値に変換する第2変換手段とからなり、 上記選択手段は上記第1変換手段からのディジタル信号
    又は上記第2変換手段からのディジタル信号を選択して
    上記演算手段に与えることを特徴とする流量計。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のうちいずれか1
    項記載の流量計と、 上記流体の流量を制御する流量制御弁と、 上記流量計によって検出された流量が所定の設定値にな
    るように上記流量制御弁に制御信号を与える制御手段と
    を備えたことを特徴とする流量制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017034624A (ja) * 2015-08-06 2017-02-09 アズビル株式会社 Ad変換装置
JP2018206387A (ja) * 2017-06-07 2018-12-27 株式会社堀場エステック 流体制御装置、制御プログラム、及び、制御方法

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