JP2000074151A - 無段変速機用ベルト - Google Patents

無段変速機用ベルト

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JP2000074151A JP10248119A JP24811998A JP2000074151A JP 2000074151 A JP2000074151 A JP 2000074151A JP 10248119 A JP10248119 A JP 10248119A JP 24811998 A JP24811998 A JP 24811998A JP 2000074151 A JP2000074151 A JP 2000074151A
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秀昭 吉田
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無段変速機用金属ベルトの金属エレメントの
サドル面の左右方向幅を金属リングの左右方向幅で除算
した接触率を適切な値に規制することより、金属ベルト
の伝達容量および耐久性を高める。 【解決手段】 金属リングの左右方向内端が金属エレメ
ントの首部に当接した状態で、金属リングの幅を次第に
増加させて接触率を次第に減少させると、それに伴って
動力の伝達容量変化率(実線参照)は負値から次第に増
加し、所定の接触率において正値に転じる。従って、前
記伝達容量変化率が負値から正値に転じるときの接触率
を接触率の最大値(92%)として設定することによ
り、伝達容量変化率が負値になるのを防止して伝達容量
の低下および金属リングの耐久性の低下を回避すること
ができる。接触率の最小値(85%)は、プーリ間のミ
スアライメントを考慮して、金属リングの左右方向端部
が金属エレメントの首部あるいはプーリのV面に接触し
ない値として設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無端の帯状に形成
された金属リングと、該金属リングに沿って支持された
多数の金属エレメントとから構成され、ドライブプーリ
およびドリブンプーリに巻き掛けられて駆動力の伝達を
行う無段変速機用ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】かかる無段変速機用ベルトの耐久性は主
として金属リングの耐久性により決定されるため、その
金属リングの左右方向幅をできるだけ増加させることに
より引張応力を低減して耐久性の向上を図っている。
【0003】また、特公平5−48364号公報には、
金属エレメントのクラウニングが施されたサドル面に当
接する金属リングの周長を、左右方向外端側で短く設定
するとともに左右方向内端側で長く設定することによ
り、金属リングが金属エレメントの首部側に移動するの
を防止するものが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、無段変速機
の変速比の変化に伴ってドライブプーリおよびドリブン
プーリ間にミスアライメントが発生すると、金属リング
が金属エレメントのリングスロット内で左右方向に移動
することになる。従って、金属リングの耐久性を高めよ
うとしてその左右方向幅を無闇に増加させると、金属リ
ングの左右方向両端部が金属エレメントの首部やプーリ
のV面に接触して摩耗が発生する問題がある。しかも金
属リングの左右方向幅の増加により、ミスアライメント
の発生時に金属リングの左右方向内端が金属エレメント
のサドル面から大きくオーバーハングしてしまい、その
ために金属リングに曲げ応力が作用して耐久性を低下さ
せてしまう問題がある。
【0005】また上記公報に記載されたものは、ドライ
ブプーリおよびドリブンプーリ間にミスアライメントが
発生したときに、金属リングが金属エレメントの首部や
プーリのV面に接触するのを確実に防止するのが難し
く、しかも金属ベルトの動力伝達容量を最大限に確保す
るための配慮がなされていないという問題がある。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、金属エレメントのサドル面の左右方向幅を金属リン
グの左右方向幅で除算した接触率を適切な値に規制する
ことより、金属ベルトの伝達容量および耐久性を高める
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、無端の帯状に形成さ
れた左右の金属リングと、これら金属リングに沿って支
持された多数の金属エレメントとから構成され、ドライ
ブプーリおよびドリブンプーリに巻き掛けられて駆動力
の伝達を行う無段変速機用ベルトであって、金属エレメ
ントは、首部から相互に離反する方向に延びてドライブ
プーリあるいはドリブンプーリのV面に対向する側が開
放した左右のリングスロットを備えており、これらリン
グスロットに左右方向の隙間を存して嵌合した左右の金
属リングの半径方向内周面が該リングスロットのサドル
面に当接する無段変速機用ベルトにおいて、サドル面の
左右方向幅を金属リングの左右方向幅で除算した接触率
が上限値および下限値間に制限されており、前記上限値
は、金属リングの左右方向内端部が金属エレメントの首
部に当接する状態で金属リングの左右方向幅を増加させ
て前記接触率を減少させたときに、金属リングの左右方
向幅の増加による伝達容量の増加分と、サドル面からの
金属リングのオーバーハングによる伝達容量の減少分と
が相殺して伝達容量変化率が負値から正値に転じる接触
率として定義され、前記下限値は、金属リングの左右方
向内端部が金属エレメントの首部に当接する状態で接触
率を減少させたときに、金属リングの左右方向外端部が
ドライブプーリあるいはドリブンプーリのV面に当接す
る接触率として定義されることを特徴とする。
【0008】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記下限値は、ドライブプーリおよ
びドリブンプーリ間にミスアライメントが発生した場合
に、金属リングの左右方向外端部がドライブプーリある
いはドリブンプーリのV面に当接する接触率として定義
されることを特徴とする。
【0009】また請求項3に記載された発明は、無端の
帯状に形成された金属リングと、この金属リングに沿っ
て支持された多数の金属エレメントとから構成され、ド
ライブプーリおよびドリブンプーリに巻き掛けられて駆
動力の伝達を行う無段変速機用ベルトであって、金属エ
レメントは、左右の首部から相互に接近する方向に延び
て相互に対向する側が開放した左右のリングスロットを
備えており、これらリングスロットに左右方向の隙間を
存して嵌合した金属リングの半径方向内周面が左右のリ
ングスロット間のサドル面に当接する無段変速機用ベル
トにおいて、サドル面の左右方向幅を金属リングの左右
方向幅で除算した接触率が上限値および下限値間に制限
されており、前記上限値は、金属リングの左右方向一端
部が金属エレメントの一方の首部に当接する状態で金属
リングの左右方向幅を増加させて前記接触率を減少させ
たときに、金属リングの左右方向幅の増加による伝達容
量の増加分と、サドル面からの金属リングのオーバーハ
ングによる伝達容量の減少分とが相殺して伝達容量変化
率が負値から正値に転じる接触率として定義され、前記
下限値は、金属リングの左右方向一端部が金属エレメン
トの一方の首部に当接する状態で接触率を減少させたと
きに、金属リングの左右方向他端部が他方の首部に当接
する接触率として定義されることを特徴とする。
【0010】また請求項4に記載された発明は、請求項
3の構成に加えて、前記下限値は、ドライブプーリおよ
びドリブンプーリ間にミスアライメントが発生した場合
に、金属リングの左右方向他端部が他方の首部に当接す
る接触率として定義されることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば、金属リング(33)
の左右方向外端部がプーリ(4,11)のV面(30)
に当接した状態で、金属リング(33)の左右方向幅
(Wr)を次第に増加させて接触率(C)を次第に減少
させると、動力の伝達容量変化率は正値に保持される。
また金属リング(33)の左右方向内端部が金属エレメ
ント(32)の首部(38)に当接した状態で、金属リ
ング(33)の左右方向幅(Wr)を次第に増加させて
接触率(C)を次第に減少させると、それに伴って動力
の伝達容量変化率は負値から次第に増加し、所定の接触
率において正値に転じる。従って、前記伝達容量変化率
が負値から正値に転じる所定の接触率(C)を接触率の
最大値(Cmax )として設定することにより、伝達容量
変化率が負値になるのを防止して伝達容量の低下および
金属リング(33)の耐久性の低下を回避することがで
きる。
【0012】金属リング(33)の左右方向幅(Wr)
を更に増加させて接触率(C)を更に減少させると、金
属リング(33)の左右方向外端部がプーリ(4,1
1)のV面(30)に接触するため、そのときの接触率
(C)を接触率の最小値(Cmi n )として設定すること
により、金属リング(33)の左右方向両端部が金属エ
レメント(32)の首部(38)およびプーリ(4,1
1)のV面(30)に接触して耐久性が低下するのを回
避することができる。
【0013】このとき、請求項2の発明の如く、ドライ
ブプーリ(4)およびドリブンプーリ(11)間のミス
アライメント(α)を考慮して前記接触率の最小値(C
min)を設定すれば、ミスアライメント(α)が発生し
たときでも金属リング(33)の左右方向両端部が金属
エレメント(32)の首部(38)およびプーリ(4,
11)のV面(30)に接触するのを防止することがで
きる。
【0014】請求項3の発明によれば、金属リング(3
3)の左右方向一端部が金属エレメント(32)の一方
の首部(38)に当接した状態で、金属リング(33)
の左右方向幅(Wr)を次第に増加させて接触率(C)
を次第に減少させると、それに伴って動力の伝達容量変
化率は負値から次第に増加し、所定の接触率において正
値に転じる。従って、前記伝達容量変化率が負値から正
値に転じる所定の接触率(C)を接触率の最大値(C
max )として設定することにより、伝達容量変化率が負
値になるのを防止して伝達容量の低下および金属リング
(33)の耐久性の低下を回避することができる。
【0015】金属リング(33)の左右方向幅(Wr)
を更に増加させて接触率(C)を更に減少させると、金
属リング(33)の左右方向他端部が金属エレメント
(32)の他方の首部(38)に接触するため、そのと
きの接触率(C)を接触率の最小値(Cmin )として設
定することにより、金属リング(33)の左右方向両端
が金属エレメント(32)の左右の首部(38)に接
触して耐久性が低下するのを回避することができる。
【0016】このとき、請求項4の発明の如く、ドライ
ブプーリ(4)およびドリブンプーリ(11)間のミス
アライメント(α)を考慮して前記接触率の最小値(C
min)を設定すれば、ミスアライメント(α)が発生し
たときでも金属リング(33)の左右方向両端部が金属
エレメント(32)の左右の首部(38)に接触するの
を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0018】図1〜図8は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は無段変速機を搭載した車両の動力伝達系の
スケルトン図、図2は金属ベルトの部分斜視図、図3は
金属リング集合体が左右方向外側に移動した状態を示す
図、図4は金属リング集合体が左右方向内側に移動した
状態を示す図、図5はドライブプーリおよびドリブンプ
ーリのミスアライメントを説明する図、図6は金属リン
グ集合体の左右ストローク量およびミスアライメントの
変化を示すグラフ、図7は金属リング集合体が左右方向
外側に移動した状態における接触率および伝達容量変化
率の関係を示すグラフ、図8は金属リング集合体が左右
方向内側に移動した状態における接触率および伝達容量
変化率の関係を示すグラフである。
【0019】図1は自動車に搭載された金属ベルト式無
段変速機Tの概略構造を示すもので、エンジンEのクラ
ンクシャフト1にダンパー2を介して接続されたインプ
ットシャフト3は発進用クラッチ4を介して金属ベルト
式無段変速機Tのドライブシャフト5に接続される。ド
ライブシャフト5に設けられたドライブプーリ6は、ド
ライブシャフト5に固着された固定側プーリ半体7と、
この固定側プーリ半体7に対して接離可能な可動側プー
リ半体8とを備えており、可動側プーリ半体8は油室9
に作用する油圧で固定側プーリ半体7に向けて付勢され
る。
【0020】ドライブシャフト5と平行に配置されたド
リブンシャフト10に設けられたドリブンプーリ11
は、ドリブンシャフト10に固着された固定側プーリ半
体12と、この固定側プーリ半体12に対して接離可能
な可動側プーリ半体13とを備えており、可動側プーリ
半体13は油室14に作用する油圧で固定側プーリ半体
12に向けて付勢される。ドライブプーリ6およびドリ
ブンプーリ11間に、左右の一対の金属リング集合体3
1,31に多数の金属エレメント32を支持してなる金
属ベルト15(図2参照)が巻き掛けられる。それぞれ
の金属リング集合体31は、例えば12枚の金属リング
33を積層してなる。
【0021】ドリブンシャフト10には前進用ドライブ
ギヤ16および後進用ドライブギヤ17が相対回転自在
に支持されており、これら前進用ドライブギヤ16およ
び後進用ドライブギヤ17はセレクタ18により選択的
にドリブンシャフト10に結合可能である。ドリブンシ
ャフト10と平行に配置されたアウトプットシャフト1
9には、前記前進用ドライブギヤ16に噛合する前進用
ドリブンギヤ20と、前記後進用ドライブギヤ17に後
進用アイドルギヤ21を介して噛合する後進用ドリブン
ギヤ22とが固着される。
【0022】アウトプットシャフト19の回転はファイ
ナルドライブギヤ23およびファイナルドリブンギヤ2
4を介してディファレンシャル25に入力され、そこか
ら左右のアクスル26,26を介して駆動輪W,Wに伝
達される。
【0023】而して、エンジンEの駆動力はクランクシ
ャフト1、ダンパー2、インプットシャフト3、発進用
クラッチ4、ドライブシャフト5、ドライブプーリ6、
金属ベルト15およびドリブンプーリ11を介してドリ
ブンシャフト10に伝達される。前進走行レンジが選択
されているとき、ドリブンシャフト10の駆動力は前進
用ドライブギヤ16および前進用ドリブンギヤ20を介
してアウトプットシャフト19に伝達され、車両を前進
走行させる。また後進走行レンジが選択されていると
き、ドリブンシャフト10の駆動力は後進用ドライブギ
ヤ17、後進用アイドルギヤ21および後進用ドリブン
ギヤ22を介してアウトプットシャフト19に伝達さ
れ、車両を後進走行させる。
【0024】このとき、金属ベルト式無段変速機Tのド
ライブプーリ6の油室9およびドリブンプーリ11の油
室14に作用する油圧を、電子制御ユニットU1 からの
指令で作動する油圧制御ユニットU2 で制御することに
より、その変速比が無段階に調整される。即ち、ドライ
ブプーリ6の油室9に作用する油圧に対してドリブンプ
ーリ11の油室14に作用する油圧を相対的に増加させ
れば、ドリブンプーリ11の溝幅が減少して有効半径が
増加し、これに伴ってドライブプーリ6の溝幅が増加し
て有効半径が減少するため、金属ベルト式無段変速機T
の変速比はLOWに向かって無段階に変化する。逆にド
リブンプーリ11の油室14に作用する油圧に対してド
ライブプーリ6の油室9に作用する油圧を相対的に増加
させれば、ドライブプーリ6の溝幅が減少して有効半径
が増加し、これに伴ってドリブンプーリ11の溝幅が増
加して有効半径が減少するため、金属ベルト式無段変速
機Tの変速比はODに向かって無段階に変化する。
【0025】図2に示すように、金属板からプレス加工
で打ち抜き成形した金属エレメント32は、概略台形状
のエレメント本体34と、金属リング集合体31,31
が嵌合する左右一対のリングスロット35,35を介し
て前記エレメント本体34の上部に接続された概略三角
形のイヤー部36とを備える。エレメント本体34の左
右両側縁には、ドライブプーリ6あるいはドリブンプー
リ11のV面30,30(図3および図4参照)に当接
可能な一対のプーリ当接面37,37が形成される。ま
た金属エレメント32のエレメント本体34およびイヤ
ー部36は細幅の首部38によって接続されており、リ
ングスロット35,35はエレメント本体34、イヤー
部36および首部38によって3方向が閉塞され、残り
の一方向(左右外側方向)がプーリ当接面37,37に
当接するドライブプーリ6あるいはドリブンプーリ11
のV面30,30によって閉塞される。
【0026】図3および図4から明らかなように、金属
エレメント32のリングスロット35に嵌合した金属リ
ング集合体31の内周面は、リングスロット35に形成
されたサドル面39に当接する。ドライブプーリ6ある
いはドリブンプーリ11のV面30から金属エレメント
32の首部38までの距離Wtは金属リング集合体31
の左右方向幅Wrよりも隙間βだけ大きく設定されてお
り、従って金属リング集合体31は隙間βの範囲で左右
方向に移動可能である。図3は金属リング集合体31が
リングスロット35の内部で左右方向外側に移動し、そ
の左右方向外端がV面30に当接した状態を示してお
り、このとき金属リング集合体31の左右方向内端は首
部38に隙間βを介して対向する。また図4は金属リン
グ集合体31がリングスロット35の内部で左右方向内
側に移動し、その左右方向内端が首部38に当接した状
態を示しており、このとき金属リング集合体31の左右
方向外端はV面30に隙間βを介して対向する。
【0027】金属エレメント32のサドル面39の左右
方向幅Wsは、前記金属リング集合体31の左右方向幅
Wr以下に設定されており、従って図3に示す状態で、
金属リング集合体31の左右方向内端はサドル面39の
左右方向内端よりも首部38側にオーバーハングしてい
る。ここで、サドル面39の左右方向幅Wsを金属リン
グ集合体31の左右方向幅Wrで除算した値を接触率C
(=Ws/Wr≦100%)として定義する。
【0028】図5に示すように、ドライブプーリ6およ
びドリブンプーリ11に金属ベルト15を巻き掛けてな
るベルト式無段変速機では、ドライブプーリ6の固定側
プーリ半体7とドリブンプーリ11の固定側プーリ半体
12とが対角位置に配置されており、且つドライブプー
リ6の可動側プーリ半体8とドリブンプーリ11の可動
側プーリ半体11とが対角位置に配置されている。従っ
て、ドライブプーリ6およびドリブンプーリ11の可動
側プーリ半体8,11が固定側プーリ半体7,12に対
して接近・離反すると、ドライブプーリ6のV溝中心線
Laと、ドリブンプーリ11のV溝中心線Lbとが一致
しなくなり、僅かなミスアライメントαが発生する。こ
のようにドライブプーリ6およびドリブンプーリ11間
にミスアライメントαが発生すると、金属リング集合体
31,31は金属エレメント32のリングスロット3
5,35内で左右方向に移動することになる。
【0029】図6は横軸にベルト式無段変速機の変速比
i(−logi)をとり、縦軸にミスアライメントおよ
び金属リング集合体31の左右方向のストロークをとっ
たものである。同図から、変速比i(−logi)が変
化するとミスアライメントが放物線状に変化し、金属リ
ング集合体31の左右方向のストロークが直線状に変化
することが分かる。
【0030】次に、金属ベルト15の耐久性を高めるた
めの前記接触率Cの設定について説明する。
【0031】図7のグラフは、金属リング集合体31が
リングスロット35の左右方向外端に移動してドライブ
プーリ6あるいはドリブンプーリ11のV面30に当接
した状態(図3参照)に対応するもので、横軸は接触率
Cを示しており、縦軸は金属ベルト15の動力の伝達容
量変化率を示している。横軸の右端は接触率C=100
%の状態(金属リング集合体31の左右方向幅Wrをサ
ドル面39の左右方向幅Wsと等しく設定した状態)で
あり、そこからサドル面39の左右方向幅Wsを一定に
保って金属リング集合体31の左右方向幅Wrを次第に
増加させると、接触率Cは100%から次第に減少す
る。
【0032】図3および図7を併せて参照すると明らか
なように、金属リング集合体31の左右方向幅Wrを増
加させると、それに伴う横断面積の増加によって金属ベ
ルト15の伝達容量が増加する。従って、接触率C=1
00%の状態を基準にすると、金属リング集合体31の
左右方向幅Wrの増加に応じて(すなわち接触率Cの減
少に応じて)伝達容量変化率は0から正側にリニアに増
加する(図7の破線参照)。
【0033】その反面、金属リング集合体31の左右方
向幅Wrを増加させると、左右方向外端がV面30に当
接して位置規制された金属リング集合体31の左右方向
内端が首部38側に向けてオーバーハングする量が増加
する。このように金属リング集合体31がサドル面39
からオーバーハングすると、サドル面39の端縁が金属
リング集合体31の内周面に強く接触して疲労強度を低
下させる。その結果、接触率C=100%の状態を基準
にすると、金属リング集合体31の左右方向幅Wrの増
加に応じて(すなわち接触率Cの減少に応じて)伝達容
量変化率は0から負側に二次関数的に減少する(図7の
鎖線参照)。
【0034】而して、金属リング集合体31の横断面積
の増加に伴う伝達容量の増加と、金属リング集合体31
のオーバーハング量の増加に伴う伝達容量の減少とを相
殺すると、最終的な伝達容量変化率は図7に実線で示す
ものとなる。この最終的な伝達容量変化率は接触率Cが
100%〜70%の領域で正側に位置しており、このこ
とは接触率Cが100%〜70%の領域にあるときに、
接触率C=100%のときの伝達容量よりも大きな伝達
容量が得られることを意味している。
【0035】但し、金属リング集合体31の左右方向幅
Wrを増加させてゆくと、ミスアライメントαが0であ
っても接触率C=80.8%のときに金属リング集合体
31の左右方向内端が首部38に当接してしまい、また
ミスアライメントαを考慮すると接触率C=85%のと
きに金属リング集合体31の左右方向内端が首部38に
当接してしまうため、実現可能な接触率Cは100%〜
85%の範囲となる。勿論、実現可能な接触率Cの領域
(すなわち100%〜85%)においても、前述したよ
うに伝達容量変化率は正値となって金属ベルト15の耐
久性の向上が見込まれる。
【0036】図8のグラフは、金属リング集合体31が
リングスロット35の左右方向外内に移動して金属エレ
メント32の首部38に当接した状態(図4参照)に対
応するものである。前述と同様に、横軸の右端は接触率
C=100%の状態(金属リング集合体31の左右方向
幅Wrをサドル面39の左右方向幅Wsと等しく設定し
た状態)であり、そこからサドル面39の左右方向幅W
sを一定に保って金属リング集合体31の左右方向幅W
rを次第に増加させると、接触率Cは100%から次第
に減少する。
【0037】図4および図8を併せて参照すると明らか
なように、金属リング集合体31の左右方向幅Wrを増
加させると、それに伴う横断面積の増加によって金属ベ
ルト15の伝達容量が増加する。従って、接触率C=1
00%の状態を基準にすると、金属リング集合体31の
左右方向幅Wrの増加に応じて(すなわち接触率Cの減
少に応じて)伝達容量変化率は0から正側にリニアに増
加する(図8の破線参照)。
【0038】また、金属リング集合体31の左右方向幅
Wrを増加させると、左右方向内端が首部28に当接し
て位置規制された金属リング集合体31がサドル面39
に接触する量が増加するため、金属リング集合体31の
左右方向幅Wrに対する相対的なオーバーハング量の比
率が減少する。その結果、金属リング集合体31の左右
方向幅Wrの増加に応じて(すなわち接触率Cの減少に
応じて)伝達容量変化率はリニアに増加する(図8の鎖
線参照)。このとき、接触率C=100%の状態で伝達
容量変化率が負値(−10%)になっているのは、オー
バーハング量が0の状態(金属リング集合体31の左右
方向外端がV面30に当接した状態)を基準にしている
ためである。
【0039】而して、金属リング集合体31の横断面積
の増加に伴う伝達容量の増加と、金属リング集合体31
のオーバーハング量の比率の減少に伴う伝達容量の増加
とを重ね合わせると、最終的な伝達容量変化率は図8に
実線で示すものとなる。この最終的な伝達容量変化率は
接触率Cが100%〜92%の領域で負側に位置してお
り、接触率Cが92%以下の領域で正側に位置してい
る。このことは、接触率Cを92%以下に抑えれば伝達
容量の増加が可能であることを意味している。
【0040】但し、前述したように金属リング集合体3
1の左右方向幅Wrを増加させてゆくと、ミスアライメ
ントが0であっても接触率C=80.8%のときに金属
リング集合体31の左右方向内端が首部38に当接して
まい、またミスアライメントを考慮すると接触率C=8
5%のときに金属リング集合体31の左右方向内端が首
部38に当接してしまうため、実現可能な接触率Cは1
00%〜85%の範囲となる。従って、最終的に接触率
Cが92%〜85%の領域において金属ベルト15の耐
久性の向上を図ることができる。
【0041】以上のことを纏めると、金属リング集合体
31がリングスロット35の左右方向外端に移動してド
ライブプーリ6あるいはドリブンプーリ11のV面30
に当接した図3の状態では、ミスアライメントαを考慮
した実現可能な接触率Cの領域(すなわち接触率Cが1
00%〜85%の領域)の全域において伝達容量変化率
が正値になるが、金属リング集合体31がリングスロッ
ト35の左右方向内端に移動して金属エレメント32の
首部38に当接した図4の状態では、ミスアライメント
αを考慮した実現可能な接触率Cの領域(すなわち接触
率Cが100%〜85%の領域)のうち、92%〜85
%の領域においてのみ伝達容量変化率が正値になる。従
って、適切な接触率Cの範囲の上限値Cmax は、図4の
状態で伝達容量変化率が負値から正値に転じる接触率C
=98%であり、適切な接触率Cの範囲の下限値Cmin
は、ミスアライメントαを考慮した実現可能な接触率C
=85%であることが分かる。
【0042】次に、図9および図10に基づいて本発明
の第2実施例を説明する。第2実施例において、第1実
施例の構成要素に対応する構成要素には第1実施例と同
一の符号が付してある。
【0043】前記第1実施例は金属ベルト15が2本の
金属リング集合体31,31を備えているが、第2実施
例は1本の金属リング集合体31を備えている。金属エ
レメント32は、中央のサドル面39の左右両側に左右
のリングスロット35,35を介して左右の首部38,
38を備えており、左右の首部38,38の半径方向外
側にはそれぞれイヤー部36,36が連設されるととも
に、左右の首部38,38の半径方向内側はエレメント
本体34によって一体に結合される。複数の金属リング
33を重ね合わせた金属リング集合体31を左右のリン
グスロット35,35内に保持すべく、金属リング集合
体31よりも幅広のリテーナ40,40が金属リング集
合体31の半径方向外側に重ね合わされる。
【0044】左右の首部38,38間の距離Wtは金属
リング集合体31の左右方向幅Wrよりも隙間βだけ大
きく設定されており、従って金属リング集合体31は隙
間βの範囲で左右の首部38,38間を左右方向に移動
可能である。図9は金属リング集合体31がサドル面3
9の中央に位置している状態を、また図10は金属リン
グ集合体31が右方向に移動して右端部が右側の首部3
8に当接した状態を示している。このとき金属リング集
合体31の左端部は左側の首部38に隙間βを介して対
向する。本実施例においても、金属エレメント32のサ
ドル面39の左右方向幅Wsは、前記金属リング集合体
31の左右方向幅Wr以下に設定されており、第1実施
例と同様に、サドル面39の左右方向幅Wsを金属リン
グ集合体31の左右方向幅Wrで除算した値を接触率C
(=Ws/Wr≦100%)として定義する。
【0045】金属リング集合体31が右側に寄って右側
の首部38に当接した図10の状態は、金属リング集合
体31が左右方向内側に寄って右端部が首部38に当接
した図4の状態に対応している。但し、図10の第2実
施例では金属リング集合体31の左端部が左側の首部3
8に隙間βを介して対向しているのに対して、図4の第
1実施例では金属リング集合体31の左右方向外端部が
ドライブプーリ6あるいはドリブンプーリ11のV面3
0に隙間βを介して対向している。
【0046】而して、金属リング集合体31が右側に寄
って右側の首部38に当接した図10の状態で、サドル
面39の左右方向幅Wsを一定に保って金属リング集合
体31の左右方向幅Wrを次第に増加させると、接触率
Cは100%から次第に減少する。そして第1実施例と
同様に、接触率Cが100%から上限値Cmax (例え
ば、92%)に達すると伝達容量変化率が負値から正値
に転じ、従って接触率Cを前記上限値Cmax 以下に抑え
れば伝達容量の増加が可能になる。
【0047】但し、前述したように金属リング集合体3
1の左右方向幅Wrを増加させてゆくと、接触率Cが1
00%から下限値Cmin (ミスアライメントαを考慮し
ない場合には、例えば80.8%、ミスアライメントα
を考慮した場合には、例えば85%)に達したときに、
金属リング集合体31の左端部が左側の首部38に当接
してしまうため、実現可能な接触率Cは前記上限値C
max および前記下限値C min 間の範囲となる。
【0048】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0049】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、それ以下の接触率であれば動力の伝達容量変
化率を正値に保持できる接触率を接触率の最大値として
設定し、それ以上の接触率であれば金属リングの左右方
向両端部が金属エレメントの首部およびプーリのV面に
接触するのを回避できる接触率を接触率の最小値として
設定するので、金属リングの左右方向幅が小さ過ぎて該
金属リングの断面積の不足により伝達容量が低下した
り、金属リングの左右方向幅が大き過ぎて該金属リング
が金属エレメントのサドル面からオーバーハングして伝
達容量が低下したりするのを防止し、且つ金属リングの
左右方向両端部が首部およびV面に接触して耐久性が低
下するのを防止することができる。
【0050】また請求項2に記載された発明によれば、
ドライブプーリおよびドリブンプーリ間のミスアライメ
ントを考慮して前記接触率の最小値を設定するので、ミ
スアライメントが発生したときでも金属リングの左右方
向両端部が金属エレメントの首部およびプーリのV面に
接触するのを確実に防止することができる。
【0051】また請求項3に記載された発明によれば、
それ以下の接触率であれば動力の伝達容量変化率を正値
に保持できる接触率を接触率の最大値として設定し、そ
れ以上の接触率であれば金属リングの左右方向両端部が
金属エレメントの左右の首部に接触するのを回避できる
接触率を接触率の最小値として設定するので、金属リン
グの左右方向幅が小さ過ぎて該金属リングの断面積の不
足により伝達容量が低下したり、金属リングの左右方向
幅が大き過ぎて該金属リングが金属エレメントのサドル
面からオーバーハングして伝達容量が低下したりするの
を防止し、且つ金属リングの左右方向両端部が左右の首
部に接触して耐久性が低下するのを防止することができ
る。
【0052】また請求項4に記載された発明によれば、
ドライブプーリおよびドリブンプーリ間のミスアライメ
ントを考慮して前記接触率の最小値を設定するので、ミ
スアライメントが発生したときでも金属リングの左右方
向両端部が金属エレメントの左右の首部に接触するのを
確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無段変速機を搭載した車両の動力伝達系のスケ
ルトン図
【図2】金属ベルトの部分斜視図
【図3】金属リング集合体が左右方向外側に移動した状
態を示す図
【図4】金属リング集合体が左右方向内側に移動した状
態を示す図
【図5】ドライブプーリおよびドリブンプーリのミスア
ライメントを説明する図
【図6】金属リング集合体の左右ストローク量およびミ
スアライメントの変化を示すグラフ
【図7】金属リング集合体が左右方向外側に移動した状
態における接触率および伝達容量変化率の関係を示すグ
ラフ
【図8】金属リング集合体が左右方向内側に移動した状
態における接触率および伝達容量変化率の関係を示すグ
ラフ
【図9】本発明の第2実施例にかかる金属ベルトの横断
面図
【図10】金属リング集合体の左右方向一端部が金属エ
レメントの一方の首部に当接した状態を示す図
【符号の説明】
6 ドライブプーリ 11 ドリブンプーリ 30 V面 32 金属エレメント 33 金属リング 35 リングスロット 38 首部 39 サドル面 α ミスアライメント β 隙間 C 接触率 Cmax 接触率の上限値 Cmin 接触率の下限値 Wr 金属リングの左右方向幅 Ws サドル面の左右方向幅

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端の帯状に形成された左右の金属リン
    グ(33)と、これら金属リング(33)に沿って支持
    された多数の金属エレメント(32)とから構成され、
    ドライブプーリ(6)およびドリブンプーリ(11)に
    巻き掛けられて駆動力の伝達を行う無段変速機用ベルト
    であって、 金属エレメント(32)は、首部(38)から相互に離
    反する方向に延びてドライブプーリ(6)あるいはドリ
    ブンプーリ(11)のV面(30)に対向する側が開放
    した左右のリングスロット(35)を備えており、これ
    らリングスロット(35)に左右方向の隙間(β)を存
    して嵌合した左右の金属リング(33)の半径方向内周
    面が該リングスロット(35)のサドル面(39)に当
    接する無段変速機用ベルトにおいて、 サドル面(39)の左右方向幅(Ws)を金属リング
    (33)の左右方向幅(Wr)で除算した接触率(C)
    が上限値(Cmax )および下限値(Cmin )間に制限さ
    れており、 前記上限値(Cmax )は、金属リング(33)の左右方
    向内端部が金属エレメント(32)の首部(38)に当
    接する状態で金属リング(33)の左右方向幅(Wr)
    を増加させて前記接触率(C)を減少させたときに、金
    属リング(33)の左右方向幅(Wr)の増加による伝
    達容量の増加分と、サドル面(39)からの金属リング
    (33)のオーバーハングによる伝達容量の減少分とが
    相殺して伝達容量変化率が負値から正値に転じる接触率
    (C)として定義され、 前記下限値(Cmin )は、金属リング(33)の左右方
    向内端部が金属エレメント(32)の首部(38)に当
    接する状態で接触率(C)を減少させたときに、金属リ
    ング(33)の左右方向外端部がドライブプーリ(6)
    あるいはドリブンプーリ(11)のV面(30)に当接
    する接触率(C)として定義されることを特徴とする無
    段変速機用ベルト。
  2. 【請求項2】 前記下限値(Cmin )は、ドライブプー
    リ(6)およびドリブンプーリ(11)間にミスアライ
    メント(α)が発生した場合に、金属リング(33)の
    左右方向外端部がドライブプーリ(6)あるいはドリブ
    ンプーリ(11)のV面(30)に当接する接触率
    (C)として定義されることを特徴とする、請求項1に
    記載の無段変速機用ベルト。
  3. 【請求項3】 無端の帯状に形成された金属リング(3
    3)と、この金属リング(33)に沿って支持された多
    数の金属エレメント(32)とから構成され、ドライブ
    プーリ(6)およびドリブンプーリ(11)に巻き掛け
    られて駆動力の伝達を行う無段変速機用ベルトであっ
    て、 金属エレメント(32)は、左右の首部(38)から相
    互に接近する方向に延びて相互に対向する側が開放した
    左右のリングスロット(35)を備えており、これらリ
    ングスロット(35)に左右方向の隙間(β)を存して
    嵌合した金属リング(33)の半径方向内周面が左右の
    リングスロット(35)間のサドル面(39)に当接す
    る無段変速機用ベルトにおいて、 サドル面(39)の左右方向幅(Ws)を金属リング
    (33)の左右方向幅(Wr)で除算した接触率(C)
    が上限値(Cmax )および下限値(Cmin )間に制限さ
    れており、 前記上限値(Cmax )は、金属リング(33)の左右方
    向一端部が金属エレメント(32)の一方の首部(3
    8)に当接する状態で金属リング(33)の左右方向幅
    (Wr)を増加させて前記接触率(C)を減少させたと
    きに、金属リング(33)の左右方向幅(Wr)の増加
    による伝達容量の増加分と、サドル面(39)からの金
    属リング(33)のオーバーハングによる伝達容量の減
    少分とが相殺して伝達容量変化率が負値から正値に転じ
    る接触率(C)として定義され、 前記下限値(Cmin )は、金属リング(33)の左右方
    向一端部が金属エレメント(32)の一方の首部(3
    8)に当接する状態で接触率(C)を減少させたとき
    に、金属リング(33)の左右方向他端部が他方の首部
    (38)に当接する接触率(C)として定義されること
    を特徴とする無段変速機用ベルト。
  4. 【請求項4】 前記下限値(Cmin )は、ドライブプー
    リ(6)およびドリブンプーリ(11)間にミスアライ
    メント(α)が発生した場合に、金属リング(33)の
    左右方向他端部が他方の首部(38)に当接する接触率
    (C)として定義されることを特徴とする、請求項3に
    記載の無段変速機用ベルト。
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