JP2000074010A - 多段シリンダ - Google Patents

多段シリンダ

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JP2000074010A
JP2000074010A JP11153601A JP15360199A JP2000074010A JP 2000074010 A JP2000074010 A JP 2000074010A JP 11153601 A JP11153601 A JP 11153601A JP 15360199 A JP15360199 A JP 15360199A JP 2000074010 A JP2000074010 A JP 2000074010A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダを設置する際の軸直角方向の設置ス
ペースを小さくする。 【解決手段】 シリンダ孔が形成される第1シリンダ1
と、第1シリンダのシリンダ孔内に摺動可能に挿入され
る第1ピストン2 と、第1ピストンに連設され第1シリ
ンダに対して出入可能であり内部にシリンダ孔が形成さ
れる第2シリンダ3 と、第2シリンダ外周と第1シリン
ダのシリンダ孔と第1ピストンとにより区画される加圧
室4 と、第2シリンダのシリンダ孔内を摺動可能であり
加圧室からの圧液を受けて第2シリンダに対して出入す
る第2ピストン5 とを備えた多段シリンダにおいて、第
1ピストンを機械的駆動装置6 により駆動するようにす
る。駆動装置を駆動源と被駆動部とで構成し、この被駆
動部を第1ピストン内に配置し、駆動源を電動機42によ
り回転駆動されるねじ軸13とし、被駆動部をねじ軸に螺
号し且つ第1ピストンに固定されるナットとする。ナッ
トがボールナット21である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多段シリンダ、特
にエレベータ等の昇降に使用される多段シリンダに関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開平5-330762号上記従来技術に
は、シリンダ孔が形成される第1 シリンダと、この第1
シリンダのシリンダ孔内に摺動可能に挿入される第1 ピ
ストンと、この第1 ピストンに連結され第1 シリンダに
対して出入可能であり内部にシリンダ孔が形成される第
2 シリンダと、この第2 シリンダ外周と第1 シリンダの
シリンダ孔と前記第1 ピストンとにより区画される加圧
室と、第2 シリンダのシリンダ孔内を摺動可能であり加
圧室からの圧液を受けて第2 シリンダに対して出入する
第2 ピストンとを備えた多段シリンダが示されている。
【0003】一般にこのような多段シリンダを伸長させ
る場合、タンクに蓄えられた作動液をポンプにより加圧
し、加圧された作動液を流量制御弁等で調整してシリン
ダに供給することによりシリンダを所望の速度にて伸長
させ、収縮させる場合には、ポンプを停止し、シリンダ
から排出された作動液を流量制御弁等で調整してタンク
に戻すことで所望の速度で収縮させるようにしている。
従って、従来の多段シリンダでは、シリンダを設置する
場合に、シリンダのほかにタンク、ポンプ、制御弁等が
必要となり、シリンダ軸直角方向の設置スペースが大き
くなるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、シリンダを
設置する際に、軸直角方向の設置スペースを小さくする
ことを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は、シリン
ダ孔が形成される第1シリンダと、この第1シリンダの
シリンダ孔内に摺動可能に挿入される第1ピストンと、
この第1ピストンに連設され前記第1シリンダに対して
出入可能であり内部にシリンダ孔が形成される第2シリ
ンダと、この第2シリンダ外周と前記第1シリンダのシ
リンダ孔と前記第1ピストンとにより区画される加圧室
と、前記第2シリンダのシリンダ孔内を摺動可能であり
前記加圧室からの圧液を受けて前記第2シリンダに対し
て出入する第2ピストンとを備えた多段シリンダにおい
て、前記第1ピストンを機械的駆動装置により駆動する
ようにしたことを特徴とする(請求項1)。
【0006】短縮状態にある多段シリンダの第1ピスト
ンを駆動して第2シリンダを第1シリンダから出る方向
に移動させると、これによって加圧室内の作動液が加圧
されてその液圧により第2ピストンが第2シリンダから
出る方向に移動して伸長状態となる。また、この伸長状
態から第1ピストンを前記と逆の方向に駆動すると、加
圧室内の作動液が減圧されてその液圧により第2ピスト
ンが第2シリンダ内に入る方向に移動して短縮状態とな
る。この第1ピストンの駆動を機械的駆動装置により行
うから、通常のシリンダ装置のようにポンプやタンクを
用いた液圧ユニットを必要とせず、また制御弁や配管を
必要としない。その分多段シリンダの設置スペースが小
さくなる。
【0007】前記第1シリンダと前記第2シリンダと前
記駆動装置とをほぼ同一線上に配置した構成とするのが
よい(請求項2)。この構成では軸直角方向のスペース
を小さくできる。
【0008】前記駆動装置を駆動源とこの駆動源により
駆動させられる被駆動部とで構成し、この被駆動部を前
記第1ピストン内に配置した構成とするのがよい(請求
項3)。この構成では軸方向の短縮を図れる。
【0009】前記駆動源を電動機とこの電動機により回
転駆動されるねじ軸とし、前記被駆動部を前記ねじ軸に
螺合するとともに第1ピストンに固定されるナットとし
た構成とするのがよい(請求項4)。この構成では電動
機を制御することによりナットの停止を高精度で制御で
きるので、位置制御の精度が良く、また第1ピストンの
駆動作用が連続的になるから、伸縮作動の際の作動音が
小さい。
【0010】前記ナットがボールナットである構成とす
るのがよい(請求項5)。この構成では作動がより円滑
となり、作動音もより小さくなる。
【0011】前記第2シリンダが前記第1シリンダに引
き込まれた状態で前記ねじ軸を前記第2シリンダ内に位
置するように配置した構成とするのがよい(請求項
6)。この構成では多段シリンダの軸方向の短縮化を図
れる。
【0012】前記第2シリンダ内には、前記加圧室から
の圧液が導入される液圧室が区画され、前記ねじ軸の周
囲には前記第1ピストンに固定され前記ねじ軸を前記液
圧室から液密に分離する筒状部材が設けられる構成とす
るのがよい(請求項7)。この構成ではねじ軸とナット
の接触により発生する磨耗粉が液圧室内に侵入せず、各
部材間のシール部材を損傷することがない。
【0013】前記ねじ軸の先端部が前記筒状部材内周で
径方向に支持される構成とするのがよい(請求項8)。
この構成ではねじ軸の振れを抑制して許容回転数を高め
ることができるとともに、ねじ軸の径を細くすることが
でき、シリンダ全体の径も細くすることができる。
【0014】前記ねじ軸先端部と前記筒状部材内周との
間にはベアリングが介在する構成とするのがよい(請求
項9)。この構成では、ねじ軸を円滑に回転させること
ができ、異音を発生することがない。
【0015】前記第2シリンダが前記第1シリンダに対
して廻り止めがなされる構成とするのがよい(請求項1
0)。この構成ではねじ軸の回転により第2シリンダが
共廻りせず、ねじ軸の回転に応じた第1ピストンの駆動
が行える。
【0016】前記廻り止めが前記第1シリンダの外部で
なされる構成とするのがよい(請求項11)。この構成
ではシリンダ全体が大型化しない。
【0017】前記第2シリンダには前記加圧室と前記液
圧室とを連絡する連通路が形成され、この連通路の通路
面積を前記第1ピストンの駆動時に前記加圧室と前記液
圧室との液圧がほほ同圧となるような大きさとした構成
とするのがよい(請求項12)。この構成では両室間の
作動液の流れが円滑となり、第1ピストンの駆動に対す
る第2ピストンの追従性が向上する。
【0018】多段シリンダは軸方向を上下方向として取
り付けられるものであり、前記第1ピストンの前記加圧
室に臨む上端に環状溝を形成した構成とするのがよい
(請求項13)。この構成ではシリンダ内に混入した異
物をこの環状溝に沈殿させることにより、シール部材の
損傷を防止できる。
【0019】前記第1シリンダの上端に環状凹所を形成
した構成とするのがよい(請求項14)。この構成では
第1シリンダと第2シリンダの間から作動液がしみ出て
もこの環状凹所で受け取ることにより、シリンダの周辺
を汚すことがない。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1〜図
5を用いて説明する。この多段シリンダ10は、第1シ
リンダ1、第1シリンダ1内に挿入された第1ピストン
2、第1ピストンと一体に結合されている第2シリンダ
3、加圧室4、第2シリンダ3内に挿入された第2ピス
トン5、第1ピストン2を駆動する機械的な駆動装置6
等からなる。多段シリンダ10の構成を図1に断面図で
示すが、軸線を上下方向にした状態で上部を図1(a)
に、下部を図1(b)に、その上部と下部の間に同じ断
面形状で現れる途中部分を幾らか省略して示してある。
【0021】第1シリンダ1は、最も外側に位置する大
きい直径のシリンダで、シリンダチューブの下端に、そ
の内孔で形成されるシリンダ孔の下端を閉じるようにベ
アリングケース11を設け、内部にベアリング12を設
置してこの部分を貫通するねじ軸13の下端部を軸受し
ている。ねじ軸13は、駆動装置6の一部分であり、上
方に伸延して終端しており、下端部はベアリングケース
11よりも少し突出して回転駆動部40を結合されるよ
うにキー溝14を設けてある。また、ベアリングケース
11にはベアリングケース11の上側の第1シリンダ1
内の空間と外部とを連通する息抜き穴15を穿設してあ
る。第1シリンダ1のシリンダチューブは上方へ伸延
し、上端に後述する第2シリンダ3が挿通される内孔を
有するシリンダチューブカバー16を設けてある。この
シリンダチューブカバー16には、上面に環状凹所17
を設け、外周面の適所から第1シリンダ1内に連通した
液補給孔18、及び空気抜き穴19を穿設してある。こ
の環状凹所17は、動作液体が少量漏れだした場合の溜
まりであり、これにパイプを接続して適所に誘導できる
ようにして用いる。液補給孔18はシリンダ内の動作液
体、例えば油、又は水等が少しずつ漏れて減少した場合
に補給するためのものであり、空気抜き穴19はシリン
ダ内の空気を排出できるように設けたもので、いずれも
開閉用のねじ栓を設けてある。
【0022】第1ピストン2は、短筒状に形成され、第
1シリンダ1内に摺動可能に挿入され、内部に前記ねじ
軸13のねじ部に螺合したボールナット21を設けてあ
り、上端に第1ピストン2の外径よりも小さい外径の第
2シリンダ3の下端を結合されている。その結合部の外
方の第1ピストン2の上端面に環状溝22を設けてあ
る。この環状溝22は金属粉等を沈殿させる部分であ
り、これに金属粉を沈殿させることにより金属粉が摺動
面に侵入してシール材やシリンダ内面に損傷を与える機
会を減少させるものである。なお、この環状溝22の底
部に磁石を配置することにより、金属粉を吸着させるこ
ともできる。ボールナット21は、ねじ軸13の回転を
軸方向の推力に変換するもので、回転しないようにキー
23を介して第1ピストン2に固定されている。その第
1ピストン2は後述する第2シリンダ3が回り止めされ
ることによって回転しないようになっている。
【0023】第2シリンダ3は、第1ピストン2が下降
端位置にある図示の状態で第1ピストン2から上方に伸
延した端部が第1シリンダ1のシリンダチューブカバー
16を摺動自在に貫通して出る上側位置に達しており、
上端にロッドカバー24を設けられている。このロッド
カバー24には、外周に切り欠き状部分を設けて回り止
め部25としてあり、この他にシリンダチューブカバー
16のものと同様な空気抜き穴26、環状溝27を設け
てある。
【0024】加圧室4は、第2シリンダ3の外周と、第
1シリンダ1のシリンダ孔と、第1ピストン2とにより
区画された空間である。この加圧室4は、第1ピストン
2と第2シリンダ3との結合部に穿設された連通路28
によって第2シリンダ3の内側に形成される液圧室29
と連通している。連通路28の通路断面積は大きな絞り
作用のない大きい断面積に形成されている。これによっ
て第1ピストン2の駆動時に加圧室4と液圧室29とが
同圧となる。
【0025】第2ピストン5は、第2シリンダ3のシリ
ンダ孔にそのロッドカバー24を通って上端から出入り
可能に設けられた長い円筒状のピストンで、上端が閉じ
部材30で閉鎖され、下端が開放されている。閉じ部材
30には駆動される被駆動部、例えばホームエレベータ
の駕籠、を取り付けるための取付け部31を設けるとと
もに、空気抜き穴32を設けてねじ栓で封鎖してある。
図中33は取り付けボルト用のねじ穴である。この第2
ピストン5の内孔には小間隙を介して筒状部材34が位
置している。筒状部材34は、前記ねじ軸13を第2シ
リンダ3内の液圧室29から区画するもので、ねじ軸1
3の外径よりもやや大きい内径であり、連通路28の開
口している内側位置で下端を第1ピストン2に結合して
あり、上端はねじ軸13の上端よりも上側に達して閉鎖
部材35で閉鎖され、内部を軸方向に摺動可能な構成の
ベアリング36を介してねじ軸13の上端部を回転自在
に支持している。従って、前記液圧室29は、第2シリ
ンダ3の内周面と、第2シリンダ3内の第1ピストン2
の上端面と、筒状部材34の外面と、第2ピストン5の
内面とで形成される。ベアリング36にはその上下の空
間を連通するための通路が形成されており、筒状部材3
4内をベアリング36が軸方向に円滑に摺動するように
している。なお、互いに連通している前記加圧室4及び
液圧室29には多段シリンダ10が所定の短縮した状態
で作動液が充填され、空気抜きを行って封鎖される。ま
た、摺動部において作動液のシールが必要な部分、すな
わち、第1シリンダ1の内孔に対する第1ピストン2の
外周面、第2シリンダ3の外周に対するシリンダチュー
ブカバー16の内孔、第2ピストン5の外周に対するロ
ッドカバー24の内孔には、シール部材を設けてあり、
そのシール構造については周知のシール技術を適用した
から、説明を省略する。
【0026】駆動装置6は、前記第1ピストン2を機械
的に昇降駆動するもので、被駆動部としての前記ボール
ナット21、及び駆動源としての前記ねじ軸13と回転
駆動部40で構成されている。駆動源にはねじ軸13を
支持する前記ベアリングケース11及びベアリング1
2、ねじ軸下端のキー溝14を有する連結部を設けてあ
り、この連結部に回転駆動部40が連結されている。回
転駆動部40は、例えば、ブレーキ付き電動機42で構
成してあり、図2、図3に示すように、減速機41、カ
プリング43を介してねじ軸13の下端の連結部に連結
されている。
【0027】この多段シリンダ10の好ましい適用例の
一つは、例えば図3に示すように、ホームエレベータの
昇降駆動部である。同図において、50はエレベータ駕
籠、51は垂直なガイドレール、52は駕籠支持枠であ
る。多段シリンダ10は、ガイドレール51に沿うよう
にガイドレール51の下部に第1シリンダ1を固定金具
60とバンド61により固定支持されている。すなわ
ち、図3〜図5に示すように、固定金具60は、両側の
ガイドレール51、51に跨がる長さの横長の部材で第
1シリンダ1の上下2箇所に対応して設けられ、その両
端をガイドレール51、51に固定してあり、中間部に
第1シリンダ1の外周部分が当接する位置決め用の凹部
62を設けてある。この上下2箇所の凹部62に第1シ
リンダ1の外周を当接させ、バンド61、61により締
付固定してあり、この構成によりガイドレール51、5
1と第1シリンダ1が平行し、従って、多段シリンダ1
0とガイドレール51、51との平行を容易に設定する
ことができる。多段シリンダ10とガイドレール51、
51とを平行に設定することにより、駕籠50を昇降さ
せても多段シリンダ10に偏荷重が作用しない。
【0028】駕籠支持枠52は駕籠50を支持した状態
で、上端部を多段シリンダ10の上端である第2ピスト
ン5の上端の取付け部31に取り付けられている。ま
た、支持枠52はガイドレール51に当接して案内され
る幾つかのローラ53を設けられ、多段シリンダ10の
伸縮動作に従って支持枠52が駕籠50とともに昇降す
るようになっている。また、ロッドカバー24の回り止
め部25には、横方向に長い回り止め部材54を設け、
その両端にローラ55、55設けてあり、ローラ55は
第2シリンダ3の昇降に従ってガイドレール51の案内
面い沿って転動はするが、第2シリンダ3の軸線の回り
の回転を拘束する、回り止め作用をする。この他にエレ
ベータ駕籠50の停止位置等を制御するリミットスイッ
チ等が設けられているが説明を省略する。なお、図3に
おける56は設置基盤であり、ガイドレール51の下端
部が固定されている。57は1階の床面である。
【0029】この多段シリンダ10の伸縮動作を図2を
用いて説明する。図2(a)は短縮状態、(b)は途中
の状態、(c)は伸長した状態である。図2(a)の短
縮状態から伸長させる場合、回転駆動部40によりねじ
軸13を所定の方向に回転させると、ボールナット21
が、第1ピストン2、第2シリンダ3、回り止め部2
5、回り止め部材54、ガイドレール51等により回転
を拘束されているから、上昇駆動されて第1ピストン2
と共に第2シリンダ3も上昇する。第1ピストン2の上
昇は加圧室4の容積を減少させていくから、加圧室4内
の動作液は連通路28を通って液圧室に流入し、第2ピ
ストン5を上昇させる。従って、多段シリンダ10は、
図3(b)の状態を経て、図3(c)の伸長状態にな
り、この状態で回転駆動部40の回転を止めると、この
伸長状態に停止する。また、この伸長状態から短縮状態
とするときは、回転駆動部40によりねじ軸13を前記
とは逆の方向に回転させればよい。なお、前記伸縮動作
の途中で停止させたいときは、回転駆動部40の回転を
停止させればよい。
【0030】この多段シリンダ10は、第1ピストン1
を機械的駆動装置6で駆動することにより伸縮動作する
から、タンク、ポンプ、制御弁、配管等が不要である。
従って設置スペースが、従来のポンプ・タンクユニット
等を別に必要とするものに比べて非常に小さくなる。ま
た、配管がないから、シリンダに負荷が作用した場合の
配管の膨張による影響がない。すなわち、配管の膨張分
の作動液がシリンダに不足してシリンダが収縮するよう
なことがない。更に、作動液を使用するが、絞りや制御
弁等がないから、作動液の粘性の影響を受けにくく、安
定した作動状態が得られる。また、駆動装置6は多段シ
リンダ10と同一軸線上にあるから、軸直角方向の設置
スペースが小さくて良い。このことは、前記ポンプ・タ
ンクユニットを必要としないことも合わせて、ホームエ
レベータ用として優れている。また、駆動装置6の部分
である被駆動部のボールナット21を第1ピストン2内
に配置した構成は、多段シリンダの全長を短縮できる効
果がある。また、第1ピストン2を駆動する機械的駆動
装置6に、ねじ軸とナットを用いた構成で、ねじ軸を電
動機で駆動する構成であるから、伸縮の位置制御が容易
であり、しかも作動音も小さい。この点でもホームエレ
ベータ用に適している。ねじ軸とナットとは、特にボー
ルねじである必要はないが、ボールねじを採用すること
により、ねじ軸13の回転を軸方向推力に変換する際の
摩擦抵抗が小さいから、作動が円滑となり作動音も低減
し、消費電力も少なく、電動機を小型化できる。
【0031】また、ねじ軸13を液圧室29と分離する
筒状部材34を設けた構成は、ねじ軸とナットの接触に
より発生する摩耗粉が作動液に混入せず、各部材間のシ
ール部材を損傷する原因を作らない。また、ねじ軸13
の先端部を筒状部材34内に径方向で支持したので、ね
じ軸13の振れが少なく、許容回転数を高めることがで
きると共に、ねじ軸13の径を細くすることができるの
で、シリンダ全体の径を細くすることができる。そして
この半径方向の支持にベアリングを用いたことにより、
ねじ軸13が円滑に回転して異音を発生することがな
い。また、ボールナット21はねじ軸13の回転により
推力を受けるとき共回りしないように回り止めを必要と
するが、この回り止めを第1シリンダ1に対して設けな
いで、外部部材に対して、例えば、ホームエレベータに
適用したときのガイドレール51に対して係合するよう
に設けたので、第1シリンダの大型化、複雑化を免れる
ことができる。
【0032】前述した実施の形態をホームエレベータに
適用した図3に示す例において、駆動装置6の回転駆動
部40の構成は、図6にホームエレベータに適用した他
の実施の形態として示すように、減速機にウオーム型減
速機63を用いた構成としてもよい。図6において、6
4は水平軸型のモータであり、この他の部分は略図3に
示したものと同じであるから、同等部分を同一図面符号
で示して説明を省略する。この構成ではモータ64の取
付け状態が、前述した図3に示すものではシリンダ部と
同軸となっているのに対して、シリンダ部の軸線に直交
する平面を通るモータ軸線がシリンダ部の軸線と食い違
った位置関係になっている。このモータ64の取付け状
態でも、モータ取付け位置は、デッドスペースとなるエ
レベータ駕籠50の最下降位置の下側に位置させること
により、スペース的な問題は生じない。
【0033】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、第1ピストン
を機械的駆動装置により駆動することにより、タンク、
ポンプ、制御弁が不要になり、設置スペースを小さくす
ることができる。また、これらの機器を接続する配管が
不要となり、シリンダに負荷が作用した場合の配管の膨
張によるシリンダの収縮がなくなる。更に、第1ピスト
ンを機械的に駆動することで、作動液の粘性に関わらず
安定した作動が得られる効果を奏する。請求項2に記載
の発明は、第1シリンダ、第2シリンダ、駆動装置をほ
ぼ同一直線上に配置したので、軸直角方向の設置スペー
スが小さくなる効果を奏する。請求項3に記載の発明
は、被駆動部を第1ピストン内に配置したので、軸方向
の短縮化を図れる。請求項4に記載の発明は、駆動源を
電動機とこの電動機により回転駆動されるねじ軸とし、
被駆動部をねじ軸に螺号するナットとしたので、位置制
御の精度が向上すると共に、第1ピストンの駆動作用が
連続的となり、シリンダが伸縮する際の作動音が小さく
なる効果を奏する。請求項5に記載の発明は、ナットを
ボールねじとしたので、作動が円滑となり、作動音も小
さくなる効果を奏する。請求項6に記載の発明は、第2
シリンダが第1シリンダに引き込まれた状態で、ねじ軸
を第2シリンダ内に位置するようにしたので、シリンダ
軸方向の短縮化を図れる効果を奏する。請求項7に記載
の発明は、ねじ軸を液圧室と分離する筒状部材を設けた
ので、ねじ軸とナットの接触により発生する摩耗粉が液
圧室内に侵入せず、各部材間のシール部材を損傷するこ
とがない効果を奏する。請求項8に記載の発明は、ねじ
軸先端を筒状部材により径方向で支持したので、ねじ軸
の許容回転数を高めることができると共に、ねじ軸の径
を細くすることができるので、シリンダ全体の径を細く
することができる効果を奏する。請求項9に記載の発明
は、ねじ軸と筒状部材との間にベアリングを介在させた
ので、ねじ軸を円滑に回転させることができ、異音が発
生することがない効果を奏する。請求項10に記載の発
明は、第2シリンダが第1シリンダに対して廻り止めが
なされるので、ねじ軸の回転により第2シリンダが共廻
りせず、ねじ軸の回転に応じた第1ピストンの駆動が行
える効果を奏する。請求項11の発明は、廻り止めが第
1シリンダの外部でなされるので、シリンダ全体が大型
化しない効果を奏する。請求項12に記載の発明は、加
圧室と液圧室との液圧がほぼ同圧となるように連通路の
通路面積を設定したので、両室間の作動液の流れが円滑
となり、第1ピストンの駆動に対する第2ピストンの追
従性が向上する効果を奏する。請求項13に記載の発明
は、第1ピストンの上端に環状溝を形成したので、シリ
ンダ内に混入した異物をこの環状溝に沈殿させることに
より、シール部材の損傷を防止できる効果を奏する。請
求項14に記載の発明は、第1シリンダの上端に環状溝
を形成したので、第1シリンダと第2シリンダとの間か
ら作動液が染み出てもこの環状凹所で受けることによ
り、シリンダの周辺を汚すことがない効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し(a)は多段シリ
ンダ上部の縦断面図、(b)は同下部の縦断面図であ
る。
【図2】同実施の形態の動作を説明するための概略図で
(a)は短縮状態を示す縦断面図、(b)は伸縮途中の
状態を示す縦断面図、(c)は伸長状態を示す縦断面図
である。
【図3】同実施の形態の多段シリンダをホームエレベー
タに適用した構成を示し(a)は背面図、(b)は縦断
側面図である。
【図4】図3(a)のA−A断面拡大部分図である。
【図5】図3(a)の異なる状態の拡大部分図である。
【図6】本発明の他の実施の形態をホームエレベータに
適用した構成の下部背面図である。
【符号の説明】
1 第1シリンダ 2 第1ピストン 3 第2シリンダ 4 加圧室 5 第2ピストン 6 機械的駆動装置 10 多段シリンダ 11 ベアリングケース 12 ベアリング 13 ねじ軸 14 キー溝 15 息抜き穴 16 シリンダチューブカバー 17 環状凹所 18 液補給孔 19 空気抜き穴 21 ボールナット 22 環状溝 23 キー 24 ロッドカバー 25 回り止め部 26 空気抜き穴 27 環状溝 28 連通路 29 液圧室 30 閉じ部材 31 取付け部 32 空気抜き穴 34 筒状部材 35 閉鎖部材 36 ベアリング 40 回転駆動部 41 減速機 42 電動機 43 カプリング 50 駕籠 51 ガイドレール 52 駕籠支持枠 53 ローラ 54 回り止め部材 55 ローラ 56 設置基盤 57 1階床面 60 固定金具 61 バンド 62 凹部 63 ウオーム型減速機 64 モータ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ孔が形成される第1シリンダ
    と、この第1シリンダのシリンダ孔内に摺動可能に挿入
    される第1ピストンと、この第1ピストンに連設され前
    記第1シリンダに対して出入可能であり内部にシリンダ
    孔が形成される第2シリンダと、この第2シリンダ外周
    と前記第1シリンダのシリンダ孔と前記第1ピストンと
    により区画される加圧室と、前記第2シリンダのシリン
    ダ孔内を摺動可能であり前記加圧室からの圧液を受けて
    前記第2シリンダに対して出入する第2ピストンとを備
    えた多段シリンダにおいて、前記第1ピストンを機械的
    駆動装置により駆動するようにした多段シリンダ。
  2. 【請求項2】 前記第1シリンダと前記第2シリンダと
    前記駆動装置とをほぼ同一線上に配置した請求項1に記
    載の多段シリンダ。
  3. 【請求項3】 前記駆動装置を駆動源とこの駆動源によ
    り駆動させられる被駆動部とで構成し、この被駆動部を
    前記第1ピストン内に配置した請求項1または請求項2
    記載の多段シリンダ。
  4. 【請求項4】 前記駆動源を電動機とこの電動機により
    回転駆動されるねじ軸とし、前記被駆動部を前記ねじ軸
    に螺合するとともに第1ピストンに固定されるナットと
    した請求項3記載の多段シリンダ。
  5. 【請求項5】 前記ナットがボールナットである請求項
    4記載の多段シリンダ。
  6. 【請求項6】 前記第2シリンダが前記第1シリンダに
    引き込まれた状態で前記ねじ軸を前記第2シリンダ内に
    位置するように配置した請求項4記載の多段シリンダ。
  7. 【請求項7】 前記第2シリンダ内には、前記加圧室か
    らの圧液が導入される液圧室が区画され、前記ねじ軸の
    周囲には前記第1ピストンに固定され前記ねじ軸を前記
    液圧室から液密に分離する筒状部材が設けられる請求項
    6記載の多段シリンダ。
  8. 【請求項8】 前記ねじ軸の先端部が前記筒状部材内周
    で径方向に支持される請求項7記載の多段シリンダ。
  9. 【請求項9】 前記ねじ軸先端部と前記筒状部材内周と
    の間にはベアリングが介在する請求項8記載の多段シリ
    ンダ。
  10. 【請求項10】 前記第2シリンダが前記第1シリンダ
    に対して廻り止めがなされる請求項4記載の多段シリン
    ダ。
  11. 【請求項11】 前記廻り止めが前記第1シリンダの外
    部でなされる請求項10記載の多段シリンダ。
  12. 【請求項12】 前記第2シリンダには前記加圧室と前
    記液圧室とを連絡する連通路が形成され、この連通路の
    通路面積を前記第1ピストンの駆動時に前記加圧室と前
    記液圧室との液圧がほほ同圧となるような大きさとした
    請求項7に記載の多段シリンダ。
  13. 【請求項13】 多段シリンダは軸方向を上下方向とし
    て取り付けられるものであり、前記第1ピストンの前記
    加圧室に臨む上端に環状溝を形成した請求項1記載の多
    段シリンダ。
  14. 【請求項14】 前記第1シリンダの上端に環状凹所を
    形成した請求項13記載の多段シリンダ。
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