JP2000073883A - 内燃エンジンの蒸発燃料処理装置 - Google Patents

内燃エンジンの蒸発燃料処理装置

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JP2000073883A
JP2000073883A JP10248274A JP24827498A JP2000073883A JP 2000073883 A JP2000073883 A JP 2000073883A JP 10248274 A JP10248274 A JP 10248274A JP 24827498 A JP24827498 A JP 24827498A JP 2000073883 A JP2000073883 A JP 2000073883A
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control valve
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克彦 川村
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
    • F02M25/0809Judging failure of purge control system

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 減圧時に燃料タンク内の蒸発燃料が吸気管内
に吸い込まれ、エンジンが不安定になるのを防止する。 【解決手段】 バイパスバルブ14と、パージコントロ
ールバルブ11と、ドレンカットバルブ12とを備えた
蒸発燃料処理装置に関する。リーク判断を行うには、ま
ず、ドレンカットバルブ12を閉じるとともにパージコ
ントロールバルブ11を開き、バイパスバルブ14から
吸気管8側の通路内を減圧する。バイパスバルブ14か
ら吸気管8までの通路内を所定圧力まで減圧したらパー
ジコントロールバルブ11を閉じる。そして、パイパス
バルブ14を開き、所定時間が経過したら燃料タンク1
からパージコントロールバルブ11までの通路内の圧力
変化を測定しリーク診断を行う。これにより減圧時に燃
料タンク1内の蒸発燃料が吸気管8内に吸い込まれ、エ
ンジンが不安定になるのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は内燃エンジンの蒸
発燃料処理装置に関し、特にリーク診断を行う蒸発燃料
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃エンジンは、エンジン停止中に燃料
タンク内で発生した蒸発燃料をキャニスタ内の活性炭に
一旦吸着させておき、エンジン始動後の所定の運転条件
で吸入負圧を利用して活性炭に吸着した燃料粒子を脱離
させ、スロットルバルブ下流の吸気管に導き燃焼させる
蒸発燃料処理装置を備えている。
【0003】このような蒸発燃料処理装置では、燃料タ
ンクより吸気管までの通路の途中に漏れがあったり、パ
イプの接合部のシールが不良になると、蒸発燃料が大気
中に放出されてしまうため、蒸発燃料処理装置の中には
リーク診断を行うものもある。
【0004】リークの有無を判断するには、前記通路を
閉空間とし、かつその閉空間を大気圧に対して相対的に
圧力差のある状態とした後の圧力変化をみればよく、例
えば特開平5−79408号公報に開示されている蒸発
燃料処理装置では、エンジン運転中にスロットルバルブ
下流に発生する負圧を用いて前記通路を減圧し、その後
の圧力変化をみることによりリーク診断を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術では減圧時に燃料タンクと吸気管が直接に連通さ
れるため、減圧中に燃料タンク内の蒸発燃料がエンジン
に吸い込まれて混合比が乱れ、エンジンの運転状態が不
安定になる可能性があった。
【0006】また、車速が高い方が吸気管内の負圧は大
きく発達するため、減圧時は車速が高い方がよいが、車
速が高いとスロッシング(燃料タンク内の燃料の飛び跳
ね、液面変動)により通路内圧力が上昇し誤診断が増え
るため、リーク診断時は車速が低い方がよい。車速と関
係なく減圧及びリーク診断を行う従来技術ではこの2つ
の要求を同時に満たすことができなかった。
【0007】本発明はこのような従来技術の課題を鑑み
てなされたものであり、減圧中に燃料タンク内の蒸発燃
料を吸い込んでエンジンが不安定になるのを防止すると
ともに、効率的な減圧と精度の高いリーク診断を両立す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、大気解放
口を有するキャニスタと、燃料タンクとキャニスタとを
連通する第1の通路と、前記キャニスタとスロットルバ
ルブ下流の吸気管とを連通する第2の通路と、前記第1
の通路を開閉するバイパスバルブと、前記第2の通路を
開閉するパージコントロールバルブと、前記キャニスタ
の大気解放口を開閉するドレンカットバルブとを備えた
内燃エンジンの蒸発燃料処理装置において、前記ドレン
カットバルブとバイパスバルブを閉じるとともに前記パ
ージコントロールバルブを開いて前記バイパスバルブか
ら吸気管側の通路内に吸気管内の負圧を導入し、前記バ
イパスバルブから吸気管側の通路内を所定圧力まで減圧
したら前記パージコントロールバルブを閉じる減圧手段
と、減圧後、前記パイパスバルブを開き、所定時間が経
過したら前記燃料タンクから前記パージコントロールバ
ルブまでの通路内の圧力変化を測定する圧力測定手段
と、測定された圧力変化に基づきリーク診断を行う診断
手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、車速
を検出する手段を備え、前記減圧手段が、検出された車
速が所定車速よりも高くなったときに前記ドレンカット
バルブを閉じるとともに前記パージコントロールバルブ
を開いて前記バイパスバルブから吸気管側の通路内に吸
気管内の負圧を導入し、前記バイパスバルブから吸気管
側の通路内を所定圧力まで減圧したら前記パージコント
ロールバルブを閉じることを特徴とするものである。
【0010】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、車速を検出する手段を備え、前記圧力測定手段
が、減圧後、検出された車速が所定車速よりも低くなっ
たときに前記パイパスバルブを開き、所定時間が経過し
たら前記燃料タンクから前記パージコントロールバルブ
までの通路内の圧力変化を測定することを特徴とするも
のである。
【0011】第4の発明は、第1から第3の発明におい
て、前記バイパスバルブと前記パージコントロールバル
ブの間に負圧貯蓄用のタンクを設けたことを特徴とする
ものである。
【0012】
【発明の作用及び効果】第1の発明によると、減圧時に
はドレンカットバルブが閉じられるとともにパージコン
トロールバルブが開かれ、バイパスバルブから吸気管側
の通路内に吸気管内の負圧が導入される。そして、バイ
パスバルブから吸気管側の通路内を所定圧力まで減圧し
たらパージコントロールバルブが閉じられる。このとき
バイパスバルブは閉じているので燃料タンク内の蒸発燃
料が吸気管内に流れ込むことはない。
【0013】その後の圧力測定時に、バイパスバルブが
開かれ、バイパスバルブからパージコントロールバルブ
間の通路内に蓄えられた負圧を利用して燃料タンク内が
減圧されるが、パージコントロールバルブは閉じられて
いるので、このときも燃料タンク内の蒸発燃料が吸気管
内に流れ込むことはない。
【0014】したがって、減圧時に燃料タンクと吸気管
とが直接に連通することはないので、燃料タンク内の蒸
発燃料が吸気管内に流れ込み、エンジンの運転状態が不
安定になるのを確実に防止することができる。
【0015】第2の発明によると、通路内の減圧は車速
が所定車速よりも高いときに行われる。車速が高ければ
吸気管内の負圧も大きく発達するため、通路内の減圧を
短時間のうちにかつ効率的に行うことができる。
【0016】第3の発明によると、リーク診断は車速が
所定車速よりも低い低速時や停車時に行われる。このよ
うに低速時等にリーク診断を行うことにより、スロッシ
ングの影響を受けにくくなり診断精度を高めることがで
きる。
【0017】また、第1から第3の発明においては、バ
イパスバルブからパージコントロールバルブ間の通路内
に蓄えられた負圧を利用してバイパスバルブから燃料タ
ンク間の通路内の減圧を行うのであるが、第4の発明に
よると、バイパスバルブからパージコントロールバルブ
間に負圧貯蓄用のタンクを設けたことにより、バイパス
バルブからパージコントロールバルブ間の通路内に燃料
タンク側の通路を減圧するのに十分な負圧を蓄えること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき本発明の
実施の形態について説明する。
【0019】図1は本発明に係る蒸発燃料処理装置の概
略構成を示す。この蒸発燃料処理装置は、キャニスタ4
と、キャニスタ4と燃料タンク1を連通する通路2(第
1の通路)と、キャニスタ4とスロットルバルブ7下流
の吸気管8を連通する通路6(第2の通路)とを備え
る。
【0020】通路2には、燃料タンク1側の通路内が大
気圧よりも低くなると開かれるバキュームカットバルブ
3(チェックバルブ)と、バイパスバルブ14が並列に
設けられる。このバイパスバルブ14はステップモータ
により開閉駆動される常閉のバルブで、後述するリーク
診断を行うときに所定の条件で開かれる。
【0021】通路6には、パージコントロールバルブ1
1と、通路内の圧力を測定する圧力センサ13、所定の
容積をもつ負圧貯蔵用タンク15が設けられる。このパ
ージコントロールバルブ11もバイパスバルブ14同様
にステップモータにより開閉駆動される常閉のバルブ
で、後述するように吸着燃料を脱離させるときや、リー
ク診断を行うときに所定の条件で開かれる。なお、負圧
貯蔵用タンク15はバイパスバルブ14とパージコント
ロールバルブ11の間であればどこに設けてもよい。
【0022】キャニスタ4は大気解放口5を備え、この
大気解放口5にはドレンカットバルブ12が設けられ
る。ドレンカットバルブ12はステップモータにより開
閉駆動される常開のバルブで、後述するリーク診断を行
うときに所定の条件で閉じられる。
【0023】上記パージコントロールバルブ11、ドレ
ンカットバルブ12、バイパスカットバルブ14はマイ
クロコンピュータ21によって開閉制御される。マイク
ロコンピュータ21には圧力センサ13からの信号の
他、車速センサ22からの車速信号も入力される。
【0024】このような構成により、燃料タンク1上部
のベーパ(蒸発燃料を含んだ空気)は通路2を介してキ
ャニスタ4に導かれ、燃料粒子だけがキャニスタ4内の
活性炭4aに吸着され、残りの空気は大気解放口5より
外部に放出される。
【0025】そして、この活性炭4aに吸着した燃料を
処理するには、パージコントロールバルブ11を開き、
スロットルバルブ7下流に発達する吸入負圧を利用して
大気解放口5からキャニスタ4内に新気を導入する。こ
の導入された新気により活性炭4aに吸着されていた燃
料は脱離され、新気とともに通路6を介して吸気管8内
に導入され燃やされる。
【0026】ところで、通路2、通路6の各接続部や、
燃料タンク1のシール部等に漏れがあると蒸発燃料が大
気中に放出されるおそれがある。このため、マイクロコ
ンピュータ12は上記パージコントロールバルブ11、
ドレンカットバルブ12、バイパスカットバルブ14を
開閉制御して燃料タンク1からパージコントロールバル
ブ11間の通路内を減圧し、圧力センサ13の測定結果
を基に燃料タンク1からパージコントロールバルブ11
までの通路に漏れがあるかどうかのリーク診断を行う。
【0027】以下、このリーク診断処理の内容について
説明する。
【0028】図2、図3に示すフローチャートはマイク
ロコンピュータ12において所定時間毎(例えば10m
sec毎)実行されるものである。
【0029】まず、図2に示すフローについて説明する
と、そのステップS11ではリーク診断経験フラグの値
をみる。ここでリーク診断経験フラグとは、始動時に”
0”に初期設定され、リーク診断を行うと”1”に設定
されるフラグである。ここで、リーク診断経験フラグの
値が”0”ならばリーク診断を行うべくステップS12
へ進み、リーク診断経験フラグの値が”1”ならば既に
リーク診断を行っているので処理を終了する。リーク診
断の頻度は一回の運転につき一回程度が目安であるが、
このようにリーク診断フラグの値が”1”のときにのみ
リーク処理を実行することにより、一回の運転につき一
回のリーク診断を実行することができる。
【0030】ステップS12では負圧導入完了フラグの
値をみる。ここで負圧導入完了フラグとは、始動時に”
0”に初期設定され、バイパスバルブ14からパージコ
ントロールバルブ11間の通路内の減圧が完了すると”
1”に設定されるフラグである。ここで負圧導入完了フ
ラグの値が”0”のときはバイパスバルブ14からパー
ジコントロールバルブ11間の通路内を減圧すべくステ
ップS13へ進む。これに対して、負圧導入完了フラグ
の値が”0”のときは既にバイパスバルブ14からパー
ジコントロールバルブ11間の通路内の減圧が完了して
いるので、リーク診断を行うべく図3のステップS21
へ進む。
【0031】ステップS13では車速が所定車速(例え
ば8km/h)よりも高いかどうかを判断する。このと
き、車速が所定車速よりも高いときはステップS14へ
進みバイパスバルブ14からパージコントロールバルブ
11間の通路内の減圧を行うが、車速が所定車速よりも
低いときは減圧処理を行わずに処理を終了する。このよ
うに車速が所定車速よりも高いときにのみ減圧を行うの
は、吸気管8内の負圧が大きく発達するため減圧を短時
間のうちに効率的に行うことができるからである。
【0032】ステップS14ではドレンカットバルブ1
2を閉じるとともに、パージコントロールバルブ11を
開く。バイパスバルブ14が上述の通り常閉のバルブで
あるため、バイパスバルブ14からパージコントロール
バルブ11間の通路内に吸気管8から負圧が導入され
る。
【0033】ステップS15では圧力センサ13の測定
圧力Pをみる。このとき測定圧力Pが所定圧力(例えば
−500mmHg)よりも低ければステップS16に進
み、パージコントロールバルブ11を閉じ、負圧導入完
了フラグの値を”1”に設定する。これに対し、測定圧
力Pが所定圧力よりも高ければスタートに戻り、測定圧
力Pが所定圧力よりも低くなるまで減圧処理を繰り返
す。
【0034】したがって、図2に示すフローでは、リー
ク診断がまだ行われていないときは車速が所定車速より
も高いときにバイパスバルブ14からパージコントロー
ルバルブ11間の通路内の圧力が−500mmHg以下
になるまで減圧処理が行われ、減圧が完了すると図3に
示すフローのステップS21へ進むことになる。
【0035】続いて、図3に示すフローについて説明す
る。
【0036】まず、ステップS21では車速が所定車速
(例えば8km/h)よりも低いかどうかを判断する。
このとき、車速が所定車速より低ければリーク診断を行
うべくステップS22へ進む。これに対し、車速が所定
車速よりも高ければリーク診断を行わずに処理を終了す
る。車速が高いとスロッシングにより燃料蒸気が急激に
発生し圧力が上昇するため、リークがないのにもかかわ
らずリークありと誤診断してしまう可能性があるが、こ
のように車速が所定車速よりも低いときにのみリーク診
断を行うことによりこのような誤診断を未然に防ぐとが
できる。
【0037】ステップS22ではバイパスバルブ14を
開き、パージコントロールバルブ11からバイパスバル
ブ14間の通路内の負圧を燃料タンク1からバイパスバ
ルブ14間の通路内に導入する。
【0038】ステップS23ではタイマTをインクリメ
ントする。このタイマTは始動時に”0”に設定され、
減圧後にバイパスバルブを開いた時点からの時間を計測
するものである。
【0039】ステップS24ではタイマTと所定の遅延
時間Tdを比較する。このとき、タイマTの値が遅延時
間Td以下のときはステップS25へ進んで圧力センサ
13の測定圧力PをパラメータP1に格納するが、タイ
マTの値が遅延時間Tdを超えるとステップS26へ進
みリーク診断を行う。このように遅延時間Tdを持たせ
るのは、燃料タンク1側への負圧の流動が完了して燃料
タンク1からパージコントロールバルブ間の通路内の圧
力が安定するのを待つためである。なお、パラメータP
1にはタイマTが遅延時間Tdに等しくなったときの測
定圧力が最終的に格納されることになる。
【0040】ステップS26ではタイマTと遅延時間T
d+測定時間Tmを比較し、タイマTが遅延時間Td+
測定時間Tm以上になったときにステップS27へ進
み、遅延時間Td+測定時間Tmよりも小さいときはス
タートへ戻る。したがって、遅延時間Td経過後さらに
計測時間Tmが経過したのちステップS27へ進むこと
になる。
【0041】ステップS27では、そのときの測定圧力
PをパラメータP2に格納し、先のパラメータP2と計
測時間Tmを用いて、圧力変化速度Vp(=(P2−P
1)/MT)を演算する。
【0042】そして、ステップS28この圧力変化速度
Vpと判定値とを比較する。漏れがあると大気の吸い込
みにより圧力は短時間に上昇する、すなわち圧力変化速
度Vpの値が大きくなるので、圧力変化速度Vpが判定
値よりも大きいときはステップS29へ進んでリーク有
りと判断し、圧力変化速度Vpが判定値よりも大きくな
いときはステップS30へ進んでリーク無しと判断す
る。
【0043】このようにしてリーク診断を行ったら、ス
テップS31でドレンカットバルブ12を開くとともに
バイパスバルブ14を閉じ、ステップS32でリーク診
断経験フラグの値を”1”に設定して処理を終了する。
【0044】したがって図3に示すフローでは、車速が
所定車速よりも低くなったときにバイパスバルブ14が
開かれ、バイパスバルブ14から燃料タンク1側の通路
内にも負圧が導入される。そして、所定時間が経過して
圧力変化が収まった時点で通路内の圧力変化を測定し、
それに基づきリーク診断が行われる。
【0045】このようなリーク診断処理を行ったときの
各バルブの作動状態及び圧力センサ13の測定値の変化
の様子を図4に示す。
【0046】この図に示すように、時刻t0で車速が所
定車速(=8km/h)を超えるとドレンカットバルブ
12が閉じられるとともにパージコントロールバルブ1
1が開かれ、閉じているバイパスバルブ14から吸気管
8側の通路内に負圧が導入される。
【0047】時刻t1で通路内の圧力が所定圧力(=−
500mmHg)まで下がるとパージコントロールバル
ブ11が閉じられ、バイパスバルブ14からパージコン
トロールバルブ11間の通路が閉空間となる。このと
き、通路6には所定の容積をもつ負圧貯蔵用タンク15
が設けられているため、バイパスバルブ14からパージ
コントロールバルブ11間の通路内には十分な負圧が蓄
えられる。
【0048】次に、時刻t2で車速が所定車速(=8k
m/h)よりも低くなると、バイパスバルブ14が開か
れ燃料タンク1からバイパスバルブ14の間の通路内に
も負圧が導入される。このとき燃料タンク1からパージ
コントロールバルブ14の間の通路が閉空間となる。
【0049】時刻t2から遅延時間Tdが経過して燃料
タンク1からパージコントロールバルブ11間の圧力が
安定すると(時刻t3)、通路6内の圧力P1を測定す
る。さらに、圧力P1の測定してから計測時間Tmをお
いて、時刻t3からの圧力変化をみるべくもう一度通路
6内の圧力P2を測定する(時刻t4)。そして、これ
ら測定したP1、P2を基づき圧力変化速度Vpを求
め、この圧力変化速度Vpと判定値を比較することによ
ってリーク診断を行う。
【0050】このように、本発明においても前記従来技
術と同様に燃料タンク1からパージコントロールバルブ
11間の通路を減圧し、それを閉空間としたときの圧力
変化を測定しリーク診断を行っているのであるが、本発
明では従来技術と異なり、パージコントロールバルブ1
1を開いて吸気管8内の負圧を導入しているときはバイ
パスバルブ14が閉じている(図4中の時刻t0からt
1の間)。そのため、減圧時に燃料タンク1内の蒸発燃
料を吸気管8内に吸い込むことがなく、混合比が変動し
てエンジンの運転状態が不安定になるのを防止すること
ができる。
【0051】また、燃料タンク1からバイパスバルブ1
4間の通路内はバイパスバルブ14からパージコントロ
ールバルブ11間の通路内に蓄えられた負圧を利用して
減圧されるのであるが、本発明では所定の容積をもつ負
圧貯蔵用タンク15を設けているので、バイパスバルブ
14からパージコントロールバルブ11間の通路内に燃
料タンク1からバイパスバルブ14間の通路内を減圧す
るのに十分な負圧を蓄えることができる。
【0052】また、吸気管8内の負圧が大きく発達する
高速時に減圧が行われるので、短時間のうちに効率的に
減圧することができる。また、リーク診断はスロッシン
グの影響を受けにくい低速時や停車時に行われるので診
断精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した蒸発燃料処理装置の概略構成
を示した図である。
【図2】リーク診断処理の内容を示したフローチャート
である。
【図3】同じくリーク診断処理の内容を示したフローチ
ャートである。
【図4】リーク診断時の各バルブの作動状態及び圧力セ
ンサ測定値の変化の様子を示したタイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
1 燃料タンク 2 通路(第1の通路) 4 キャニスタ 6 通路(第2の通路) 8 吸気管 11 パージコントロールバルブ 12 ドレンカットバルブ 13 圧力センサ 14 バイパスバルブ 15 負圧貯蔵用タンク 22 車速センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大気解放口を有するキャニスタと、 燃料タンクとキャニスタとを連通する第1の通路と、 前記キャニスタとスロットルバルブ下流の吸気管とを連
    通する第2の通路と、 前記第1の通路を開閉するバイパスバルブと、 前記第2の通路を開閉するパージコントロールバルブ
    と、 前記キャニスタの大気解放口を開閉するドレンカットバ
    ルブと、を備えた内燃エンジンの蒸発燃料処理装置にお
    いて、 前記ドレンカットバルブとバイパスバルブを閉じるとと
    もに前記パージコントロールバルブを開いて前記バイパ
    スバルブから吸気管側の通路内に吸気管内の負圧を導入
    し、前記バイパスバルブから吸気管側の通路内を所定圧
    力まで減圧したら前記パージコントロールバルブを閉じ
    る減圧手段と、 減圧後、前記パイパスバルブを開き、所定時間が経過し
    たら前記燃料タンクから前記パージコントロールバルブ
    までの通路内の圧力変化を測定する圧力測定手段と、 測定された圧力変化に基づきリーク診断を行う診断手段
    と、を備えたことを特徴とする内燃エンジンの蒸発燃料
    処理装置。
  2. 【請求項2】車速を検出する手段を備え、 前記減圧手段は、検出された車速が所定車速よりも高く
    なったときに前記ドレンカットバルブを閉じるとともに
    前記パージコントロールバルブを開いて前記バイパスバ
    ルブから吸気管側の通路内に吸気管内の負圧を導入し、
    前記バイパスバルブから吸気管側の通路内を所定圧力ま
    で減圧したら前記パージコントロールバルブを閉じるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の内燃エンジンの蒸発燃
    料処理装置。
  3. 【請求項3】車速を検出する手段を備え、 前記圧力測定手段は、減圧後、検出された車速が所定車
    速よりも低くなったときに前記パイパスバルブを開き、
    所定時間が経過したら前記燃料タンクから前記パージコ
    ントロールバルブまでの通路内の圧力変化を測定するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の蒸発燃料処理
    装置。
  4. 【請求項4】前記バイパスバルブと前記パージコントロ
    ールバルブの間に負圧貯蓄用のタンクを設けたことを特
    徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の内燃エ
    ンジンの蒸発燃料処理装置。
JP24827498A 1998-09-02 1998-09-02 内燃エンジンの蒸発燃料処理装置 Expired - Fee Related JP4045665B2 (ja)

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