JP2000073372A - 法面等の植生基盤材及び緑化工法 - Google Patents

法面等の植生基盤材及び緑化工法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧脱水処理された浄水場発生土を解砕し、
バーク堆肥、ピートモス、ヤシ解砕物及び炭を添加した
法面等の緑化用植生基盤材及び緑化工法。 【解決手段】 加圧脱水処理された浄水場発生土を解砕
し、バーク堆肥、ピートモス、ヤシ解砕物及び炭を添加
し、含水率35%以上55%以下に調節し、さらにリン
酸肥料とVA菌根菌を添加することによって、浄水ケー
キを用いたときに発生する吹き付け装置やホースへの付
着、客土層のひび割れ、植物のリン酸欠乏症状が軽減さ
れた法面等の緑化用植生基盤材を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、法面等に吹き付けて客
土層を形成する法面等の緑化用植生基盤材及びそれを利
用した緑化工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、法面等の緑化工法においては、種
子、肥料、用土、土壌改良材等からなる緑化用植生基盤
材を吹付機械によって圧送し、法面等に吹き付けて客土
層を形成している。このような緑化用植生基盤材とし
て、浄水場発生土からなる植物育成培地を利用する方法
が従来から知られている。一方、浄水場発生土の植物育
成用培地としての利用については、日本土壌肥料学会編
(博友社)“浄水処理ケーキ:特性と農業利用上の問題
点”に詳細に記載されている。一般に浄水場発生土を植
物育成培地として利用するために、次のような問題点が
挙げられている。 加圧脱水された浄水場発生土は板状を呈し、また、
その大きさもばらつきが大きく、そのままでは植生基盤
材としての物理性が確保できない。 浄水場発生土の含水率は夏季が低く、冬季が高いと
いう季節的な変動がある。 浄水処理の過程でポリ塩化アルミニウムや硫酸アル
ミニウムが添加され、発生土中のアルミニウム含有量が
著しく高くなるためにリン酸欠乏土壌となる。 原水中の浮遊物質に含まれる天然由来のマンガン
が、浄水場発生土中のマンガン含量を高め、マンガン過
剰土壌である。
【0003】浄水場発生土を野菜、花卉、樹木などの植
物育成培地として利用する場合、前述のアルミニウムに
よるリン酸固定やマンガン過剰など浄水場発生土が持つ
問題点を解決することが必要であり、さらに、培地の透
水性や保水性などの物理性やpH、ECなどの化学性を
植物の成育に最適にする必要がある。凝集剤としてポリ
塩化アルミニウムや硫酸アルミニウムを添加し、加圧法
により脱水処理した浄水場発生土を利用して植物育成培
地を得る方法には、浄水場発生土にゼオライトを32〜
70%混合して利用する方法(特開平4−197110
号公報)、粒状に粉砕された浄水ケーキを水分調整と植
物培養土に適する土壌改良の為に細かく破砕したバーク
(樹皮)等有機質素材と混合し、さらに動植物性有機肥
料を添加することにより、細菌、放線菌等の有効微生物
の活動を促し、農業用、樹木植栽用、法面緑化等の吹付
け用等広範な用途に供する高栄養の培養土を製造する方
法(特開平05-207816 号公報)、浄水場発生土に牛糞堆
肥、籾殻を添加し、25〜30℃で一定期間インキュベ
ートしてから利用する方法(日本土壌肥料学会誌 第6
4巻 第4号(1993)P.385−392)などが
ある。これらの方法は、製造に時間がかかり製造効率が
悪かったり、植物の成育に最適な物理・化学性が十分得
られないなどの理由から工業的に大量の植物育成培地を
生産するために最適な方法ではなく、このためには浄水
場発生土に堆肥、ピートモス、燐酸肥料等を混合して利
用する方法(特開平5−219832号公報)や浄水場
発生土中に過剰量のマンガンを含む浄水場発生土に対し
てはさらにゼオライト、軽量気泡コンクリート、コーラ
ルなどを混合する方法(特開平7−227144)が好
ましい。しかし、これらの方法は植物の育成用培地とし
て主にポットやプランターといった栽培容器を用いた栽
培や植穴客土などを想定したものが多く、法面という特
殊な環境や圧縮空気で圧送して吹付けるという施工方法
に適したのもとはいえない。
【0004】一方、法面等の緑化工法においては、前記
した通り、種子、肥料、用土、土壌改良材、養生剤等か
らなる緑化用植生基盤材を吹付機械によって圧送し、法
面等に吹き付けて客土層を造成している。吹き付けによ
る客土層となる植生基盤材には、一般に肥沃な有機質素
材が用いられ、具体的には黒ボク土などの土壌に加えて
バーク堆肥、ピートモス等の植物性有機質資材を単独あ
るいは複数種類混合し、さらに肥料、侵食防止剤を添加
したものが用いられる。これに浄水場発生土を用いる方
法としては、水分30〜60%の浄水場発生土、繊維
材、ゼオライト、肥料、種子及び侵食防止剤を混合した
緑化基材を圧縮空気で圧送して吹付ける方法(特開平5
−247943号公報)があるが、浄水場発生土とほぼ
同量のゼオライトを添加する必要があり、添加量が多く
なると、ゼオライトのアンモニア態窒素吸着によって硝
酸化が抑制されたり、ミネラルバランスの異常、また、
乾燥時の水分不足、重量が重くなり作業性が悪い、コス
ト高になるという問題点があった。また、浄水場発生土
を用いた植生基盤材を圧縮空気で圧送して吹付けると、
施工時に空気圧送式の吹付装置内やホース内に付着す
る、吹き付け後客土層表面がひび割れる、添加した肥料
成分のうちリン酸が吸着され、リン酸欠乏症状が発生す
る等の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、浄水場発生土を法面緑化等の植生基盤材として用い
た場合に生ずる施工時の空気圧送式の吹付装置内やホー
ス内への付着、吹き付け後発生する客土層表面のひび割
れ、リン酸欠乏症状の発生が軽減された法面緑化等の植
生基盤材及び緑化工法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、加圧脱水処理
された浄水場発生土を解砕し、バーク堆肥、ピートモ
ス、ヤシ解砕物及び炭を添加してなる、法面等の緑化用
植生基盤材に関する。更に本発明は、加圧脱水処理され
た浄水場発生土を解砕し、バーク堆肥、ピートモス、ヤ
シ解砕物及び炭を添加し、含水率35%以上55%以下
に調節してなる、法面等の緑化用植生基盤材に関する。
更に本発明は、上記緑化用植生基盤材において、リン酸
肥料をリン酸成分で植生基盤材1リットルあたり800
〜2500mg添加する法面等の緑化用植生基盤材に関
する。更に本発明は、上記緑化用植生基盤材において、
VA菌根菌を添加する法面等の緑化用植生基盤材に関す
る。更に本発明は、上記の植生基盤材に、必要に応じて
種子及び/又は侵食防止材を添加し、圧縮空気で圧送し
て法面等に吹き付けることを特徴とする法面等の緑化工
法に関する。
【発明の実施の形態】
【0007】本発明で対象とする浄水場発生土は、浄水
場の脱水処理過程で加圧法による脱水により発生した無
薬注の発生土が対象となる。加圧法により脱水された浄
水場発生土は通常、含水率が40%以上65%以下であ
る。ここで含水率とは、乾熱法(土壌標準分析・測定法
・土壌標準分析・測定法委員会編、博友社発行、8−1
0頁)により水分を分析試料当たりの重量%で示したも
のである。本発明では、浄水場発生土を解砕する。浄水
場発生土は粘性があり、砕き装置に付着しやすい傾向が
あるため、解砕する際は、特殊な砕き装置を用いるのが
望ましい。解砕後の浄水場発生土は、粒径が16mm以
下、好ましくは12mm以下に分布するのが望ましい。
ここで粒径分布とはJIS Z 8801−1994に
規定された網ふるいを通して通過したものの重量を測定
し求める。浄水場発生土の使用量は、本発明の植生基盤
材中、通常、30〜60容量%、好ましくは40〜50
容量%となる量である。
【0008】本発明では、浄水場発生土にバーク堆肥、
ピートモス、ヤシ解砕物、炭を添加する。添加時期は、
特に制限はなくいずれでもよいが、例えば、植生基盤材
を製造する時に浄水場発生土に添加混合、あるいは予め
浄水場発生土に添加混合して数カ月後に植生基盤材を製
造することができる。本発明で添加するバーク堆肥は、
樹木の樹皮に鶏ふん、尿素等を添加し、自然堆積しある
いは人為的に機械処理して、常法により得られる堆肥で
ある。浄水場発生土への添加量は本発明の植生基盤材
中、通常、10〜50容量%、好ましくは20〜40容
量%となる量である。本発明で添加するピートモスはみ
ずごけ泥炭(草炭)を精選、乾燥、粉砕したもので、土
壌膨軟化と保水性改良により土壌改良資材として政令指
定されており、一般に市販されている。本発明に添加す
るピートモスににはとくに制限はないが、含水率が35
%以上45%以下のものが望ましい。浄水場発生土への
添加量は本発明の植生基盤材中、通常、10〜50容量
%、好ましくは20〜40容量%となる量である。本発
明で添加するヤシ解砕物はヤシの果肉部や木質部の組織
を断裁して得られるもので、特公昭63−52848号
公報、特公平6−23号公報、特開平1一312934
号公報に記載の方法によりヤシ解砕物単独もしくは炭、
肥料などを加えることによって、保水性、透水性、保肥
性のバランスのとれた植物育成培地として利用されてお
り、また、主に保水性の改善、保肥力の改善を目的とし
た土壌改良材として一般に市販されているものが好まし
い。また、ヤシ解砕物は髭状の繊維質部分とスポンジ状
の多孔質組織部分からなり、断裁の程度により粉状の細
かいものから直径3cm程度の粒径ものがあり、粉状に
したものを圧縮してブロック状に固めたものもある。本
発明で用いるヤシ解砕物はこれらのいずれでも用いるこ
とができるが、好ましくは直径5mm以下の粒状で、含
水率が20%以下のものが望ましい。浄水場発生土への
添加量は本発明の植生基盤材中、通常、3〜20容量
%、好ましくは5〜15容量%となる量である。本発明
で添加する炭は、植物性有機物を炭化させたものならい
ずれのものでもよく、その材料により木炭、籾殻燻炭、
製紙スラッジ炭、古紙スラッジ炭、食品汚泥炭、コーヒ
ー滓炭、ビール滓炭、家畜糞炭などがある。本発明に用
いる炭は粒径10mm以下で、含水率が20%以下のも
のが望ましい。浄水場発生土への添加量は本発明の植生
基盤材中、通常、3〜15容量%、好ましくは5〜10
容量%となる量である。
【0009】本発明では、浄水場発生土にバーク堆肥、
ピートモス、ヤシ解砕物、及び炭を添加して、通常、含
水率を30%以上55%以下、好ましくは、35%以上
50%以下に調節する。調整の仕方はとくに制限はない
が、例えば、予め添加する資材の含水率を測定し、その
値によって混合割合を決定し、混合しても良いし、資材
の混合後所定の含水率になるよう、自然あるいは強制的
に乾燥させる方法、あるいは散水等により含水率を高め
る方法などを用いることができる。
【0010】本発明では更にリン肥料を添加することが
できる。添加するリン酸肥料としては、特開平10−8
8137号公報記載の通り、一般農業用に施用されてい
るリン酸肥料をそれに含まれる全リン酸中の保証リン酸
成分としてク溶性リン酸を20重量%以上含有し且つ保
証リン酸成分中で水溶性リン酸が50%以下であるよう
に単独もしくは複数種類組み合わせて用いる。一般に、
土壌中の可給態リン酸含有量が高い場合、VA菌根菌の
植物への感染率が低下する傾向があるが、これによって
VA菌根菌の感染率を著しく低下させることなく、植物
の初期成育に必要なリン酸を供給することができる。リ
ン酸肥料の添加量は、通常、リン酸成分としての含有量
が最終的に得られる植生基盤中に800mg/リットル
以上となる量が好ましく、とくに800〜2500mg
/リットルとなる量が好ましい。添加時期は、特に制限
はなくいずれでもよいが、例えば、植生基盤材を製造す
る時に浄水場発生土に添加混合、あるいは予め浄水場発
生土に添加混合して数カ月後に植生基盤材を製造するこ
とができる。また、本発明ではとくに早期に植物を繁茂
させたい場合など、肥料を添加することができる。添加
する肥科はとくに制限はないが、一般的に農業、緑化分
野に用いられているもののうち緩効性肥料が望ましい。
添加量は、窒素成分含量が本発明の植生基盤材中、通
常、50〜300mg/リットル、好ましくは100〜
200mg/リットルとなる量である。
【0011】本発明では、さらにVA菌根菌を添加する
ことができる。VA菌根菌はVA菌根菌は藻菌類に属す
るカビの一種であって、多くの植物にVA菌根を形成す
る菌であり、VA菌根菌は土壌中からリン酸やミネラル
を吸収して植物体に供給する一方で、植物は菌の成育に
必要な炭水化物やアミノ酸などを提供してお互いに共生
関係を維持する絶体共生菌である。VA菌根菌は様々の
植物に感染し、その植物の成育を促進したり、植物の耐
病性を向上させることが一般に知られている。その効果
のひとつに、土壌中に固定されたリン酸を植物に供給す
ることが挙げられる(「農業及び園芸」第62巻、第8
号、P.930−937、1987年)。浄水場発生土
にVA菌根菌を添加する方法は特開平9−255462
号公報に記載されている。肥料成分として添加したリン
酸肥料は、植物による吸収、雨水による溶脱等によって
土壌中で不足する傾向にある。このため、法面のように
追肥などの肥料管理が困難で、且つ永続的なリン酸の肥
効が要求される場面においてVA菌根菌の添加は有効で
ある。本発明で用いるVA菌根菌としては、具体的に
は、スカテロスポラ(Scutellospora)
属、グロムス(Glomus)属、ギガスポラ(Gig
aspora)属、アカウロスポラ(Acaulosp
ora)属、スクレロシスティス(Sclerocys
tis)属、エントロフォスポラ(Entrophos
pora)属等に属するVA菌根菌を例示することがで
きる。これらのVA菌根菌の中でもギガスポラ(Gig
aspora)属に属するVA菌根菌が適している。特
に、ギガスポラ属のマルガリータ(Margarit
a)種に属するVA菌根菌が好ましい。かかるVA菌根
菌は、有効態リン酸が低い土壌中で良好に増殖する菌で
あるため、浄水ケーキと組合わせて用いるのに特に適し
ている。これらのVA菌根菌は天然界から収集するほ
か、栄養薄膜培養法(特開昭55−118390号公
報)や器官培養した根を使用する方法(特公昭62−4
9037号公報)等により培養したものでもよく、ま
た、一般に市販されているものでもよい。また、浄水ケ
ーキを用いてVA菌根菌を培養したもの(特開平9−2
55462号公報)を用いてもよい。
【0012】本発明で対象とする植物は、通常、法面の
緑化に用いられる植物であればいずれのものでもよい。
例えば、播種工に用いられるクリーピンググラス、オー
チャードグラス、ケンタッキーブルーグラス、トールフ
ェスクなどの外来イネ科草本、ホワイトクローバーなど
の外来マメ科草本、ススキ、ノシバ、ヨモギ、イタドリ
など在来草本、メドハギ、ヤマハギ、コマツナギ、イタ
チハギなどマメ科木本、ヤマハンノキ、ヤシャブシ、シ
ラカンバ、ダケカンバなどカバノキ科木本、ミズナラ、
アカマツ、ネズミモチ、シラカシ、シャリンバイ、ササ
などがある。また、本発明の植生基盤材は、斜面に植穴
を設け、苗木を植栽する植栽工における植栽土壌として
も用いることができる。このとき植栽する樹種は苗木生
産されている樹木であればいずれのものも用いることが
できる。
【0013】上記した本発明の緑化用植生基盤材に、必
要に応じて上記した植物の種子及び/又は侵食防止剤を
添加し、圧縮空気で圧送して法面等に吹き付けることに
よって法面等の緑化工法を行うことができる。侵食防止
剤は雨水等による植生基盤の浸食を防止し、造成した植
生基盤を永続的に保持するために用いる。一般に、侵食
防止剤はセメントや高分子系樹脂などが用いられるが、
本発明では、これらのいずれの侵食防止剤も用いること
ができる。法面等に吹き付ける際には、空気圧送式の通
常用いられている吹付装置、あるいはスラリー方式の通
常用いられている吹付装置を用いることができる。本発
明では、上記した緑化植生基盤材を用いるため、吹付装
置内のホース内への付着が避けられる。
【0014】
【実施例】次に試験例及び実施例に基づいて本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれらの試験例及び実施
例によって何等制限されるものではない。
【0015】実施例1 表1に示した浄水場発生土、バーク堆肥、ピートモス、
ヤシ解砕物、炭について、表2に示した組成で植生基盤
材を試作し、空気圧送式の吹付装置内やホース内への付
着の有無を調査した。結果は表3に示した。浄水場発生
土はいずれも12mm以下の解砕したものを用いた。侵
食防止剤として高分子系樹脂を用いた。また、吹き付け
用のホース長は50m、高低差は10mとした。
【0016】
【表1】 表1 供試資材の種類と含水率 ──────────────────────────────────── 含水率 (%) ──────────────────────────────────── 資材 浄水場発生土A 41.3 資材 浄水場発生土B 61.2 資材 バーク堆肥 58.9 資材 ピートモス 40.6 資材 ヤシ解砕物 18.0 資材 炭 5.4 ────────────────────────────────────
【0017】
【表2】 表2 各資材の混合割合と基盤材の含水率 ──────────────────────────────────── No.資材 資材 資材 資材 資材 資材 含水率(%) ──────────────────────────────────── 1 60 20 20 29.5 2 60 10 10 15 5 37.6 3 60 15 15 5 5 40.8 4 60 40 48.3 5 30 40 20 5 5 45.1 6 60 40 60.3 7 60 30 10 58.4 8 60 15 15 5 5 52.8 9 60 10 10 10 10 49.0 10 45 20 20 10 5 49.4 ────────────────────────────────────
【0018】
【表3】 表3 結果 ──────────────────────────────────── No. 装置、ホースへの付着 客土層の状態 乾燥時のひび割れ ──────────────────────────────────── 1 なし 著しく柔らかい なし 2 なし やや柔らかい なし 3 なし よい なし 4 なし よい ややあり 5 なし よい なし 6 あり やや堅い あり 7 あり よい あり 8 ややあり よい なし 9 なし よい なし 10 なし よい なし ────────────────────────────────────
【0019】表3の結果から、基盤材の含水率が50%
以上、特に55%を越えると吹き付け装置やホース内で
基盤材が付着し、詰まりの原因となり、45%以下で施
行性が著しく良好と判断された。しかし、35%未満、
特に30%以下では客土層が著しく柔らかく、不適当で
あった。また、乾燥時のひび割れは含水率が高いときに
顕著となったが、ヤシ解砕物、炭を添加することによっ
て少なくなる傾向が見られた。
【0020】試験例1 表4に示した通り、炭の添加が植生基盤材(浄水ケーキ
60%容量;バーク肥料15%容量;ピートモス15%
容量及びヤシ解砕物10%容量)の保水性と植物の成育
に及ぼす影響について調査した。炭は粒径3〜10mm
の木炭を用いた。供試植物にトールフェスク、ヤマハギ
を用い、成育を比較した。供試土壌を直径15cmのポ
ットに詰め、それぞれの種子を5粒ずつ播種した。発芽
後、成育の良い株から3株を残し、残りは抜き取った。
気温が10〜30℃で管理されたガラス室内で試験を行
い、かん水は1週間に1度程度少なめに行った。トール
フェスクは播種3カ月後、ヤマハギは6カ月後成育調査
を行った。
【0021】
【表4】 表4 炭の添加が植生基盤材の保水性と植物の成育に及ぼす影響 ──────────────────────────────────── 添加量 易効性有効水分 難効性有効水分 トールフェスク ヤマハギ (容量) (g/cm3 ) (g/cm3 ) 草丈(cm) 草丈(cm) ──────────────────────────────────── 0% 0.28 0.09 46.3 33.2 5% 0.30 0.12 51.3 35.1 10% 0.26 0.19 54.1 35.3 20% 0.27 0.21 53.0 28.6 ────────────────────────────────────
【0022】表4の結果から判るように、炭の添加によ
り、有効水分のうちとくに難効性有効水分量が増加する
傾向が見られた。植物の成育は10%までは基盤材の保
水性が向上したことによって、添加量が多いほど成育が
旺盛となったが、20%ではほとんど差がないか、抑制
される傾向が見られた。ここで易効性有効水分とは圃場
容水量から植物の成長阻害水分点の範囲の水分をいい、
植物が容易に吸収できる水分のことである。pFでは、
1.8から3.0の範囲である。難効性有効水分とは成
長阻害水分点から永久萎凋点の範囲の水分をいい、植物
が吸収可能な水分のことである。pFでは、3.0から
4.2の範囲である。
【0023】試験例2 浄水場発生土55%容量、バーク堆肥15%容量、ピー
トモス15%容量、ヤシ解砕物10%容量、炭5%容量
で混合した植生基盤材に表5のようにリン酸肥料とVA
菌根菌資材を添加し、トールフェスク、ヤマハギ、ヤシ
ャブシの成育を比較した。リン酸肥料は熔燐(保証成分
量ク溶性リン酸20%)、VA菌根菌資材は政令指定さ
れた市販品を用いた。供試土壌を直径15cmのポット
に詰め、それぞれの種子を5粒ずつ播種した。発芽後、
成育の良い株から3株を残し、残りは抜き取った。気温
が10〜30℃で管理されたガラス室内で試験を行い、
かん水は必要に応じて充分行った。トールフェスクは播
種3カ月後、ヤマハギ、ヤシャブシは6カ月後成育調査
を行った。
【0024】
【表5】 表5 リン酸肥料とVA菌根菌資材の添加量と基盤材の有効態リン酸 ──────────────────────────────────── No. リン酸添加量 VA菌根菌資材 有効態リン酸 (mg/l) (g/l) (mg/100g) ──────────────────────────────────── 1 0 0 1.3 2 0 1 1.9 3 400 0 6.8 4 400 1 7.1 5 800 0 13.9 6 800 1 13.6 7 1200 0 26.9 8 1200 1 27.4 9 2500 0 51.3 10 2500 1 53.4 11 4000 0 106.3 12 4000 1 108.6 ────────────────────────────────────
【0025】
【表6】 表6 成育調査結果 ──────────────────────────────────── No. トールフェスク ヤマハギ ヤシャブシ 草丈(cm)VA感染 草丈(cm)VA感染 草丈(cm)VA感染 ──────────────────────────────────── 1 6.9 なし 6.8 なし 3.2 なし 2 7.6 あり 13.6 あり 6.5 あり 3 15.6 なし 19.8 なし 8.6 なし 4 21.3 あり 26.9 あり 12.3 あり 5 35.6 なし 30.5 なし 12.4 なし 6 42.9 あり 40.9 あり 14.6 あり 7 48.6 なし 35.6 なし 18.9 なし 8 51.6 あり 41.2 あり 20.0 あり 9 63.8 なし 42.3 なし 19.6 なし 10 61.2 あり 41.6 あり 21.7 なし 11 64.6 なし 38.9 なし 20.5 なし 12 61.3 あり 40.2 なし 19.8 なし ────────────────────────────────────
【0026】表5及び表6の結果から判るように、いず
れの植物もリン酸含有量が高いほど成育がよい傾向が見
られたが、リン酸肥料が2500mg/l以上ではほと
んど差は見られなかった。VA菌根菌資材については、
リン酸肥料の添加量が少ないときは添加による成長促進
効果が著しかったが、1200mg/l以上では大きな
差は認められなかった。また、リン酸肥料2500mg
/l以上で菌根菌資材を添加したにもかかわらず、菌の
感染が認められないものがあった。
【0027】
【発明の効果】加圧脱水処理された浄水場発生土を解砕
し、バーク堆肥、ピートモス、ヤシ解砕物及び炭、更に
リン酸肥料、さらにVA菌根菌を添加し、含水率35%
以上50%以下に調節することによって、法面等の緑化
用植生基盤材浄水場発生土を法面緑化等の植生基盤材と
して用いた場合に生ずる施工時の空気圧送式の吹付装置
内やホース内への付着、吹き付け後発生する客土層表面
のひび割れ、リン酸欠乏症状の発生が軽減される。従っ
て、本発明によって、加圧脱水処理された浄水場発生土
を法面等の植生基盤材として有効に利用することが可能
となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B022 AB01 AB02 BA07 BA13 BA14 BA18 BB10 DA19 2D044 DA33 4H026 AA01 AA10 AA18 AB04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧脱水処理された浄水場発生土を解砕
    し、バーク堆肥、ピートモス、ヤシ解砕物及び炭を添加
    してなる、法面等の緑化用植生基盤材。
  2. 【請求項2】 加圧脱水処理された浄水場発生土を解砕
    し、バーク堆肥、ピートモス、ヤシ解砕物及び炭を添加
    し、含水率35%以上55%以下に調節してなる、法面
    等の緑化用植生基盤材。
  3. 【請求項3】 更に、リン酸肥料をリン酸成分で植生基
    盤材1リットルあたり800〜2500mg添加する請
    求項1または2記載の法面等の緑化用植生基盤材。
  4. 【請求項4】 更に、VA菌根菌を添加した請求項1か
    ら3のいずれかに記載の法面等の緑化用植生基盤材。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の緑化
    用植生基盤材に、必要に応じて種子及び/又は侵食防止
    材を添加し、圧縮空気で圧送して法面等に吹き付けるこ
    とを特徴とする法面等の緑化工法。
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