JP2005318891A - 緑化用土壌および緑化用土壌の製造方法ならびに緑化用土壌を用いた緑化方法 - Google Patents

緑化用土壌および緑化用土壌の製造方法ならびに緑化用土壌を用いた緑化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】脱水ケーキを緑化用土壌として好適に利用するとともに、かかる緑化土壌を用いて緑化対象領域(例えば、傾斜面等)を緑化する。
【解決手段】脱水ケーキに対して、草木質の破砕物およびこの草木質の破砕物の発酵を促進する発酵副資材を混合した後、この草木質の破砕物を好気的に発酵することにより緑化用土壌を製造する。また、このようにして製造された緑化用土壌を緑化対象領域(例えば、傾斜面等)に吹き付けることにより緑化する。
【選択図】図3A

Description

本発明は、緑化用土壌および緑化用土壌の製造方法ならびに緑化用土壌を用いた緑化方法に関する。
近年、ダム工事等の建設工事で発生する建設汚泥(脱水ケーキ)を緑化用の土壌に再利用する方法が考えられている(特許文献1参照)。この脱水ケーキは、工事後の泥水に対してポリ塩化アルミニウムや、硫酸アルミニウム、塩化第二鉄、水酸化カルシウム、ポリアクリルアミド等の凝集剤を投入した後、フィルタ等で挟んで加圧・脱水処理を行うことにより微細な土粒子をケーキ状に固めた緻密な土塊である。
特開2001−226971号公報
しかしながら、このような脱水ケーキをそのまま緑化用土壌として利用すると、凝集剤を構成するアルミニウムや鉄等の化学成分が肥料のリン酸を固定するため肥料としての効果が低減し、植物の育成を阻害するという問題がある。また、脱水ケーキが緻密に固められた土塊であることから、緑化用土壌として利用するには透水性や通気性等の物理的性状が劣るため、植物の育成には適さないという問題もある。いずれにしても、脱水ケーキを緑化用土壌として十分に再利用できないという問題がある。
本発明の目的は、脱水ケーキを緑化用土壌として好適に利用するとともに、かかる緑化土壌を用いて緑化対象領域(例えば、傾斜面等)を緑化することにある。
本発明の緑化用土壌は、脱水ケーキと、未分解の植物発生材と、この植物発生材の発酵を促進する発酵副資材とが混合され好気的に発酵されていることを特徴とする。
本発明によれば、例えば以下のプロセスに基づいて、脱水ケーキを緑化用土壌として好適に利用できると考えられる。
すなわち、脱水ケーキに対して未分解の植物発生材を混合することにより、脱水ケーキの緻密な構造がほぐれて通気性が改善されるとともに、未分解の植物発生材が水分を吸収することにより脱水ケーキの水分状態が改善される。また、このような脱水ケーキに発酵副資材が混合されることにより、脱水ケーキの微生物活性が向上して、土壌基礎材の発酵が短期間に進行するとともに微生物叢を良好にできる。ここで、土壌基礎材とは、脱水ケーキと植物発生材と発酵副資材とが混合されたものであり、発酵が進んでいないものを示す。
なお、植物発生材とは、草木材チップや生ごみなどの有機質を含むものである。具体例としては、植物の幹部、枝部、小枝部、根部などの草木に由来する材料であり、草木材チップの場合、山間部でのダム工事や道路工事等に伴い発生する森林伐採木や伐採根、緑地、街路樹、公園、植栽樹木などの剪定枝葉、枯損樹木、建築現場から発生する廃木材、おがくず、落ち葉、刈草、刈芝などを挙げることができる。生ごみなどの場合、食品工場や事業所から発生する食品原材料くずなど、または畜産事業所から発生する牛、馬などの家畜の糞尿が混じる敷料なども利用できる。なお、敷料とは、畜舎の床に敷いて、家畜を保護したり、糞尿を吸収させるためのものであり、一般的に、敷わらという稲わらを用いるが、鋸くず、粉砕パーク、爆砕籾殻なども用いる。
そして、微生物活性の向上により、未分解の植物発生材の発酵の過程で発生する腐植が脱水ケーキに含まれるアルミニウム等の化学成分と結合して不溶性の複合体を形成する。これにより植物の肥料となるリン酸の固定化が抑制され、土の化学的性状を向上できる。さらに、複合体の存在により土壌基礎材の土粒子が立体的な団粒構造となるため、土の保水性や透水性等の物理的性状も向上できる。従って、土壌基礎材の化学的・物理的性状を改善できるため、脱水ケーキを緑化用の緑化用土壌として好適に利用できる。この際、植物発生材の再利用化の促進も図ることができる。
また、発酵の過程で発生する発酵熱によりポリアクリルアミド等の凝集剤を分解でき、さらに、短期間での発酵により植物発生材の発酵が不十分な場合に発生するフェノール類の発生を防止できるため、環境への影響にも十分に配慮できる。
ここで、前記未分解の植物発生材として草木質の破砕物を採用できる。また、以上の緑化用土壌において、前記脱水ケーキおよび前記未分解の植物発生材の合計100重量部に対して、前記発酵副資材が0.01重量部以上〜20重量部以下混合されていることとしてもよい。発酵副資材の混合量が0.01重量部より少ない場合には、発酵をより促進させることができず、また、20重量部より多い場合には、添加量に見合った効果を奏することができない、つまり、添加量を増やしても奏される効果にあまり変化がない。
ここで、前記土壌基礎材は、前記脱水ケーキを50〜95重量%と、前記植物発生材を5〜50重量%とを含んで構成できる。また、以上の緑化用土壌において、前記発酵副資材は、アラビノキシラン含量が20重量%以上である有機物からなる発酵栄養剤や、前記未分解の植物発生材を発酵する発酵微生物、pH緩衝剤、腐植酸類、カルシウム化合物およびマグネシウム化合物等のミネラル類を含有してもよい。なお、アラビノキシラン含量が20重量%以上である有機物の例としては、小麦フスマ(アラビノキシラン含量約30〜40重量%)、米ぬか(アラビノキシラン含量約35〜45重量%)、とうもろこし外皮(アラビノキシラン含量約35〜45重量%)等を挙げることができる。この有機物は1種類のみを使用してもよいし、2種類以上を使用してもよい。
また、本発明の緑化用土壌の製造方法は、脱水ケーキに対して、未分解の植物発生材およびこの未分解の植物発生材の発酵を促進する発酵副資材を混合し、前記未分解の植物発生材を発酵することを特徴とする。このような発酵を行うことにより、有効態のリン酸濃度をより向上させることができる。また、未分解の植物発生材や発酵副資材として用いられる穀物類の種子殻(例えば、籾殻やフスマ等)を分解しやすい状態にすることもできるため、粉砕等の加工手間を省くことが可能となり、さらには、穀物類の種子殻に豊富に含まれているリン酸成分をリン酸肥料として有効利用することも可能となる。
また、本発明の緑化方法は、前記緑化用土壌を緑化対象領域に吹き付ける工程を含むことを特徴とする。上記の緑化対象領域としては、例えば、ダム堤体上流側のり面などの傾斜面が挙げられるが、前記緑化用土壌をこのような傾斜面に吹き付けることにより、傾斜面の緑化を容易に行うことができる。
また、本発明の緑化方法は、ピートモスを緑化用土壌に混合させ、この混合物を緑化対象領域に吹き付けることを特徴とし、特に、ピートモスを緑化用土壌に対して30体積%〜50体積%混合させることが好ましい。上記のピートモスとは、例えば、ミズコケ、泥炭、草炭、落ち葉、刈敷き、枝葉等の有機質が腐熟して完熟した堆肥であり、このようなピートモスを緑化用土壌に混合させることにより、吹き付け時の作業性が向上し、斜面保水力等も向上する。
本発明によれば、脱水ケーキを緑化用土壌として好適に利用することができ、さらに、かかる緑化土壌を用いて緑化対象領域(例えば、傾斜面等)を緑化することもできる。
本発明の一実施形態に係る緑化用土壌の製造方法について図面を参照して説明する。
図1,図2は、緑化用土壌1の製造過程を示す模式図である。
図1に示すように、アルミニウム系の凝集剤11A、ポリアクリルアミド等の高分子系の凝集剤11Bおよび土粒子11を含有する脱水ケーキ10と、未分解の植物発生材である草木質の破砕物12と、草木質の破砕物12の発酵を促進する発酵副資材20とを混合して放置することにより発酵する。これにより、例えば下記プロセスに基づいて、緑化用土壌1が製造できるものと考えられる。
すなわち、前述した混合を行うと、脱水ケーキ10を構成する土粒子11の緻密構造がほぐれて通気性が改善されるとともに、草木質の破砕物12が水分を吸収して水分状態が改善される。また、発酵副資材20により、脱水ケーキ10および草木質の破砕物12の混合物の微生物活性が向上するため、草木質の破砕物12の発酵が短期間で進行し微生物叢が良好になる。
そして、図2に示すように、草木質の破砕物12が発酵すると腐植Aが発生し、この腐植Aがアルミニウム系の凝集剤11Aのアルミニウムと結合して不溶性の複合体Bを形成することにより、アルミニウムによるリン酸の固定化が抑制されるため、リン酸の肥料としての効果を維持できる。また、草木質の破砕物12が発酵する際に生じる発酵熱により、ポリアクリルアミド等の高分子系の凝集剤11Bが生分解され、さらに、発酵副資材20により草木質の破砕物12が短期間で発酵して草木質の破砕物12からのフェノール類の発生が低減されるため、環境への影響も低減する。このように高分子系の凝集剤11Bが生分解され、複合体Bが脱水ケーキ10の土粒子11の周囲に形成されることにより、土の団粒化が進行して物理的性状および化学的性状が改善され、水はけ、水持ちがよい上、保肥性が良くて栄養バランスのとれた緑化用土壌1となる。このため、植物の根などが土内に容易に入り、植物の生育が安定化した緑化用土壌1となる。
なお、発酵副資材20としては、小麦フスマや末粉等の発酵栄養剤や、草木質の破砕物12を発酵する発酵微生物、pH緩衝剤、腐植酸類、カルシウム化合物およびマグネシウム化合物等のミネラル類等を含有するものを採用できる。例えば、脱水ケーキ10および草木質の破砕物12の合計100重量部に対して発酵副資材20を5重量部混合できる。また、例えば、小麦フスマおよび末粉の少なくとも一方と、草木質の破砕物12を分解する耐熱性菌を含有し、かつpHを6.0〜8.5に調整したものであって、小麦フスマおよび末粉の少なくとも一方を発酵副資材の全重量に基づいて60重量%以上の割合で含有し、前記耐熱性菌が80℃の温度で10分間処理後に55℃の温度で生存可能な菌であって、この耐熱性菌を発酵副資材1g中に105CFU以上含有し、かつ発酵副資材の全重量に基づいて腐植酸またはその誘導体を2.5重量%以下の割合で含有するものを採用できる。
より具体的には、発酵副資材20として、日清製粉株式会社製の「シャトルコンポ(商品名)」や「アクセルコンポ(商品名)」、「アシストコンポ(商品名)」、「カロリーコンポ(商品名)」等を利用できる。
次に、施工現場における緑化用土壌1の製造工程について説明する。
図3Aは、施工現場における緑化用土壌1の製造工程について説明するためのフロー図である。図3Aに示すように、脱水ケーキ10を発酵ヤードXに運搬して盛土しておく(S101)。一方、建設工事等で草木質(伐採木)を発酵ヤードXの別の場所に運搬して自走式木材破砕機等により一次破砕をした後(S102)、より細かく二次破砕を行うことにより前記草木質の破砕物(以下、「伐採材チップ」ともいう)を製造する(S103)。そして、製造した草木質の破砕物と発酵副資材とを盛土に添加した後(S104)、ミキサー等により混合・攪拌し(S105)、土の切返しと散水とを行い、発酵過程を経て(S106)、緑化用土壌1を製造する(S107)。
このような緑化用土壌1の製造を施工現場で実施する形態としては、小規模形態で実施する場合(図3B参照)と大規模形態で実施する場合(図3C参照)とがある。以下、各々説明する。
<小規模形態で実施する場合>
図3Bに示すように、緑化用土壌の製造を小規模形態で実施する場合、例えば、施工現場が幅4〜5m、高さ2m程度等のような場合には、まず、ダンプアップした脱水ケーキ30をバックホウ31により敷き均し、これに発酵副資材32(例えば、上記の「シャトルコンポ」等)を散布する(散布厚みは、例えば、10〜15cm程度)。次に、このバックホウ31のアタッチメントをバケット33aから、例えば、油圧式ジョークラッシャー等のような攪拌・破砕機能を備えた特殊バケット(例えば、ガラナイザー等)に交換し、この特殊バケット(以下、ガラナイザー33bを例に挙げて説明する)を用いて脱水ケーキ30と発酵副資材32とを一次混合させる。さらに、この一次混合物に未分解の植物発生材である伐採材チップ34を撒出し、同様にして一次混合物と伐採材チップ34とを二次混合させる。この二次混合物35は所定場所に集積しておく。なお、脱水ケーキ30と発酵副資材32及び伐採材チップ34は比重が著しく異なるため、通常これらを均一に混合させることは困難であるが、ガラナイザー33bを用いて攪拌することにより、これらを均一に混合させることが容易となる。
一方、ブロア、送気管、砕石、金網等を設置して堆肥ヤード36を整備しておき、二次混合物35をこの堆肥ヤード36上に堆積し、エアレーションを行いながら好気条件下で養生する。エアレーションにより発酵に必要な空気量(例えば、0.9m/min等)が確保されるため、発酵条件が厳しい冬季であっても上記養生が可能となる。堆積した二次混合物35内には温度計及びpH計測器等を埋設しておき、温度及びpH等を計測しながら養生条件を適切に維持管理する。二次混合物35の養生中には、バックホウ31を用いて適宜切り返しを行う。この切り返しにより好気条件を維持することが可能となる。以上の工程により、緑化用土壌の製造を小規模で実施することができる。
<大規模形態で実施する場合>
また、図3Cに示すように、緑化用土壌の製造を大規模形態で実施する場合、例えば、緑化土壌を継続的且つ大量に製造するような場合には、自走式土質改良機37(例えば、日立建機SR−G2000等)、バックホウ31a,31b、及び大型ダンプ38等の各種の機械を用いる。まず、バックホウ31aを用いて脱水ケーキ30を採取し、これを大型ダンプ38に積み込んで所定の場所まで運搬し、集積する。集積した脱水ケーキ30を自走式土質改良機37内にバックホウ31bを用いて投入し、さらに発酵副資材及び伐採材チップをこの自走式土質改良機37内に投入する。自走式土質改良機37内では、脱水ケーキと発酵副資材及び伐採材チップとが均一に攪拌混合される。これらの混合物40は自走式土質改良機37外へと噴出され、堆積される。なお、自走式土質改良機37を移動させることにより、堆積場所を適宜変更することができる。そして、堆積した混合物40を小規模形態の場合と同様に好気条件下で養生する。但し、大規模形態で実施する場合には、養生後に大量の緑化用土壌41をバックホウ31で掬い、これを大型ダンプ38等に積み込み易くするために、エアレーション用の配管、砕石等を地面下に設置しておくことが好ましい。以上の工程により、緑化用土壌41の製造を大規模で実施することができる。なお、製造された緑化用土壌41は、施工現場においてブルドーザー39等を用いて敷き均すことで、緑地に適用することができる。
本実施形態によれば、脱水ケーキ10と草木質の破砕物12とに発酵副資材20を添加することにより微生物活性が向上して、脱水ケーキ10に含まれる凝集剤11A,11Bや、草木質の破砕物12由来のフェノール類等の化学物質の影響が低減するとともに、土の団粒化が進行する。このため、土としての物理的性状および化学的性状が向上して緑化用土壌1として好適である。従って、脱水ケーキ10および草木質の破砕物12の再利用化を促進でき、工事のゼロエミッション化を図ることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されず、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。例えば、前記実施形態では、未分解の植物発生材として草木質の破砕物12を採用したが、これには限定されない。
また、前記実施形態において、例えば脱水ケーキ10および草木質の破砕物12の合計100重量部に対して発酵副資材20を5重量部混合したが、これに限らず、発酵副資材20を5重量部以上混合してもよく、その混合割合は特に限定されない。
以下、本発明を実施例および比較例により具体的に説明する。
下記の実施例1および比較例1,2について、下記試験を実施した。
(1)配合
[実施例1]
・脱水ケーキ(含水率23.1%,pH9.15):1800g
・草木質の破砕物:200g
・シャトルコンポ(日清製粉株式会社製):100g
[比較例1]
・脱水ケーキ(含水率23.1%,pH9.15):1800g
・草木質の破砕物:200g
[比較例2]
・脱水ケーキ(含水率23.1%,pH9.15)のみを用いた。
(2)発酵試験
<試験方法>
実施例1、比較例1に示す通り配合した材料について、ミキサー(関東混合機工業(株)製、カントーミキサーSS型155LB)を用いて90秒間混合・攪拌した後、小型発酵リアクターに入れて、7日間の発酵試験に供した。この発酵試験では、仕込み時および発酵後における菌数(一般生菌数、耐熱性菌数、糸状菌数、および放線菌数)と、温度(℃)および二酸化炭素濃度(CO濃度)の経時変化とを測定した。これらの結果を図4,図5に示す。なお、前記小型発酵リアクターには、特開2002−253201号公報や、特開2002−255677号公報の技術を適用できる。
<評価方法>
仕込み時に比べて発酵後の耐熱性菌数が増加した場合を微生物活性の向上(脱水ケーキの緑化用土壌化;○)と評価し、耐熱性菌数がほとんど変化しない場合を変化なし(×)と評価した。また、配合物の温度および二酸化炭素が増加した場合を微生物活性の向上(脱水ケーキの緑化用土壌化;○)と評価し、温度および二酸化炭素濃度があまり変化しない場合を変化なし(×)と評価した。
<結果>
表1に示す通り、実施例1では、耐熱性菌数が増加し、かつ温度および二酸化炭素濃度が増加したことから、脱水ケーキの緑化用土壌化(団粒化)が確認できた。一方、比較例1では、耐熱性菌数が増加せず、また、温度および二酸化炭素濃度の増加もなかったため、脱水ケーキの緑化用土壌化が確認できなかった。このため、脱水ケーキおよび草木質の破砕物に発酵副資材を混合することにより草木質の破砕物の発酵が進行して土の団粒化がなされるため、脱水ケーキを緑化用土壌として有効に利用できることが判明した。
Figure 2005318891
(3)肥沃性試験
<試験方法>
また、実施例1、比較例1および比較例2に示す通りに配合した材料について、表2に示す項目・方法により、肥沃性試験を実施した。
Figure 2005318891
<結果>
実施例1,比較例1,2について、表2に示す項目の測定結果を表3に示す。
Figure 2005318891
後述するように、実施例1の土は、比較例2の土に比べて、土壌の肥沃性を示す化学性、物理性が向上していることがわかった。
(i)化学性
図6は、実施例1の土,比較例1,2の土において、EC、pH(HO)、pH(KCL)の各測定値を示す図である。図6に示すように、実施例1の土は、比較例2の土に比べて、水浸出液のpH(HO)が中性に近づき、土の性状が改善されることがわかった。
また、図7は、実施例1の土,比較例1,2の土において、CEC(陽イオン交換容量)、有効態リン酸(トルオーグ)、可溶性アルミニウムの各測定結果を示す図である。図7に示すように、実施例1の土は、比較例2の土に比べて、CECの値が大きくなっていた。ここで、一般に、CECの値が大きいと、間隙水に溶け込んでいるイオンを電気的に中和する機能が高まる、すなわち、それだけ多くのイオンを土が吸着でき、間隙水に含まれるイオンが減少することになる。換言すれば、間隙水をアルカリ性にする成分を土が吸収しやすくなる。従って、図7に示すように、実施例1の土は、比較例2の土に比べて、CECの値が大きいことから、土を中性に保つ機能が向上していることがわかった。
また、図7に示すように、実施例1の土は、比較例2の土に比べて、可溶性アルミニウムの値が小さく(半減)なっていた。このため、可溶性アルミニウムによる植物の生育阻害の発生や、リン酸吸収の発生を抑えられることになる。
(ii)物理性
次に、実施例1、比較例1,2におけるpF−水分曲線(水分特性曲線)を求めた。その結果を表4および図8に示す。このpF−水分曲線は、pFという水を保持する力で平衡状態となる間隙水を求めるものである。このようなpF−水分曲線を示す図を利用して、実施例1と比較例2とにおいて、pF1.5の水分量からpF2.7の水分量を減じた値である有効水分を比較することにより、土壌構造の特徴を把握することができる。
Figure 2005318891
表4および図8に示すように、実施例1の土では有効水分量が19%であり、比較例1の土では有効水分量が15%、比較例2の土では有効水分量が11%であった。従って、実施例1の土は、土の間隙が増加(団粒化)して、通気性が良くなるとともに、保水性が高まり、また、これらの間隙が微生物等の住処を提供することにもなるため、生物環境も向上することがわかった。要するに、実施例1の土は、水持ち、水はけ、通気性がよく土壌化(団粒化)していることがわかった。
以上より、実施例1の土は、土壌化が進行するとともに、肥料成分および土のpHを改善でき、また、可溶性アルミニウム量の減少により植物の生育阻害を抑えることが可能となり、緑化用土壌として有効であることがわかった。
このようにして製造された緑化用土壌は、品質を分級することなどにより、緑化対象の場所の盛土材や、表土、斜面吹付け材、または、農用地の土壌改良材や表土、盛土材などに適切に利用できる。以下、緑化用土壌を用いた緑化方法について説明する。
===緑化用土壌を用いた緑化方法(吹き付け工法による傾斜面の緑化)===
本発明の緑化方法は、上記のようにして製造された緑化用土壌を用いて緑化対象領域を緑化する方法であり、以下の実施例では、上記の緑化用土壌を緑化対象領域である傾斜面に吹き付けることにより傾斜面の緑化を試みた(吹き付け工法)。ここで、脱水ケーキを土壌化することにより得られた植物基盤材は、74μm以下の細粒分を約70%程度含む細粒土であるため、これを一般的な空気搬送による吹き付け工法で施工すると、微粒子が吹き付け機やホース内面に付着し、閉塞により搬送できないことが懸念された。また、搬送できたとしても搬送量が極端に少なくなる等、所要の施工効率が確保できないこと等も懸念された。そこで、当該材料を用いて効率的な吹き付け施工を実現するため、施工方法の確立を目的として施工性試験を実施した。本実施例では、特に、植生基盤の膨軟化や保水性を改善するためにピートモスを用いることとした。また、図9に示すように、本実施例では、吹き付け機90として三和式モルタルガンを用いており、その他の使用機械としては、植生基材吹き付け工法で用いられる一般的な機械、設備を用いた(例えば、吹き付けホース91、延長ホース92、空気圧縮機93、発電機94、ベルトコンベア95、計量ミキサー96、材料ホッパ97、タイヤショベル98等)。
次に、脱水ケーキと伐採材チップとの配合及び養生方法(エアレーションの有無)を変えた4つの緑化用土壌(ケース1〜4)を用いて、吹き付け試験を行った。これら各ケースにおける配合及び養生方法等を表5に示し、その試験結果を表6に示す。なお、各ケースとも発酵副資材を5.0重量%添加した。また、脱水ケースの比重を1.6とし、伐採材チップの比重を0.5とした。
Figure 2005318891
上記の表5及び表6に示すように、吹き付け時の施工性に問題が生じないようにするために緑化用土壌に添加すべきピートモスの最小添加量は、次のようになった(表6の判定:○参照)。すなわち、脱水ケーキと伐採材チップとの配合比が9:1のケース1及び2の場合には、ピートモスの最小添加量は、エアレーションを行ったケース1では30体積%であったのに対し、エアレーションを行わなかったケース2では50体積%となった。一方、脱水ケーキと伐採材チップとの配合比が7:3のケース3及び4の場合には、ピートモスの最小添加量は、エアレーションを行ったケース3では0体積%(ピートモス添加不要)であったのに対し、エアレーションを行わなかったケース4では30体積%となった。このことから、吹き付け時の施工性を向上させるためには、ピートモスを緑化用土壌に対して30体積%〜50体積%混合させることが好ましいと推測される。
また、上記のケース1及びケース4を用いて高低差がある場合(垂直高40m)の施工能率を確認した。その結果を表7に示す。
Figure 2005318891
上記の表7に示すように、ケース1及びケース4のいずれの場合にも、閉塞など施工性に問題が生じることはなく、また、十分且つ安定した吐出量を確保することもできた。このことから、本発明の緑化用土壌を高低差がある傾斜面(例えば、ダム堤体上流側のり面等)に吹き付ける場合であっても、通常の植生基材吹き付け工法と同等の施工能率が認められるものと推測される。
さらに、本実施例では、上記のケース3及びこのケース3にピートモスを30体積%添加したケース3−P30を対象とし、吹き付け後の植物(例えば、ヤマトハギ、メドハギ、イタチハギ等)の生育状況(例えば、植被率及び草丈等)を観察した。この際、比較対照として在来工法である植生基材吹き付け工法による植物の生育状況も観察した。その観察結果を図10に示す。
図10に示すように、上記のケース3及びケース3−P30の場合、すなわち、脱水ケーキと伐採材チップとの配合比を7:3とし、エアレーションを行った場合には、在来工法である植生基材吹き付け工法の場合と比べると、いずれも植物の生育状況がほぼ同等となることが確認された。このことから、本願発明により製造した緑化用土壌を植生基盤として利用することが十分可能であることがわかる。また、吹き付け時にピートモスを添加した場合(ケース3−P30)の方がピートモスを添加していない場合(ケース3)と比べ、植物の生育状況が良好であった。このことから、ピートモスを緑化用土壌に添加することにより、吹き付け時の施工性を向上させるだけではなく、吹き付け後の植物の生育を向上させることもわかる。
本実施形態に係る緑化用土壌の製造過程を示す模式図である(その1)。 前記緑化用土壌の製造過程を示す模式図である(その2)。 施工現場における前記緑化用土壌の製造工程および前記緑化用土壌を用いた法面緑化方法について説明するためのフロー図である。 本発明の緑化用土壌の製造方法を小規模形態で実施する場合の説明図である。 本発明の緑化用土壌の製造方法を大規模形態で実施する場合の説明図である。 実施例1および比較例1における仕込み時と発酵後に測定した菌数を示す図である。 実施例1および比較例1における温度および二酸化炭素濃度の経時変化を示す図である。 実施例1,比較例1,2において、EC、pH(HO)、pH(KCL)の各測定値を示す図である。 実施例1,比較例1,2において、CEC(陽イオン交換容量)、有効態リン酸(トルオーグ)、可溶性アルミニウムの各測定結果を示す図である。 実施例1,比較例1,2において、pF−水分曲線(水分特性曲線)を示す図である。 吹き付け工法による傾斜面の緑化を説明するための説明図である。 吹き付け後の植物の生育状況の観察結果を示すグラフである。
符号の説明
1 緑化用土壌
10 脱水ケーキ
11A,11B 凝集剤
12 草木質の破砕物(未分解の植物発生材)
20 発酵副資材

Claims (7)

  1. 脱水ケーキと、未分解の植物発生材と、この植物発生材の発酵を促進する発酵副資材とが混合され好気的に発酵されていることを特徴とする緑化用土壌。
  2. 請求項1に記載の緑化用土壌において、
    前記未分解の植物発生材は、草木質の破砕物であることを特徴とする緑化用土壌。
  3. 請求項1または請求項2に記載の緑化用土壌において、
    前記脱水ケーキおよび前記未分解の植物発生材の合計100重量部に対して、前記発酵副資材が0.01重量部以上〜20重量部以下混合されていることを特徴とする緑化用土壌。
  4. 脱水ケーキに対して、未分解の植物発生材およびこの未分解の植物発生材の発酵を促進する発酵副資材を混合し、前記未分解の植物発生材を発酵することを特徴とする緑化用土壌の製造方法。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載の緑化用土壌を緑化対象領域に吹き付ける工程を含むことを特徴とする緑化用土壌を用いた緑化方法。
  6. 請求項5に記載の緑化用土壌を用いた緑化方法において、
    前記工程は、ピートモスを前記緑化用土壌に混合させ、この混合物を前記緑化対象領域に吹き付けることを特徴とする緑化用土壌を用いた緑化方法。
  7. 請求項6に記載の緑化用土壌を用いた緑化方法において、
    前記ピートモスを前記緑化用土壌に対して30体積%〜50体積%混合させることを特徴とする緑化用土壌を用いた緑化方法。

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