JP2000073059A - 地盤固結材および地盤固結材製造装置 - Google Patents

地盤固結材および地盤固結材製造装置

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JP2000073059A JP33423898A JP33423898A JP2000073059A JP 2000073059 A JP2000073059 A JP 2000073059A JP 33423898 A JP33423898 A JP 33423898A JP 33423898 A JP33423898 A JP 33423898A JP 2000073059 A JP2000073059 A JP 2000073059A
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alkali
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俊介 島田
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Motomu Miwa
求 三輪
Makio Takahashi
真木雄 高橋
Takashi Nagoshi
崇 名越
Hiroshi Morita
博 森田
Goro Soma
五郎 相馬
Toshiyuki Mizuno
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】施工現場における作業性を改善して、簡易な装
置で製造できる地盤固結材およびその製造装置を提供す
る。 【解決手段】水ガラスを脱アルカリ処理し、該水ガラス
中のアルカリの一部を除去して一次シリカ液とし、この
一次シリカ液をさらに脱アルカリ処理して二次シリカ液
とし、この二次シリカ液を主材として含有してなる地盤
固結材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浸透性が良好で、固
結強度が高く、さらに公害を起こさず、しかも広範囲に
わたる地盤への注入に適するのみならず、工事現場にお
ける作業性が改善された地盤固結材および地盤固結材製
造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】軟弱地盤の改良に際して、従来、液体
状、スラリー状、あるいは微粒子を含む粉体状の地盤固
結材が利用されていた。
【0003】この種の地盤固結材として、例えば、珪酸
ナトリウム、珪酸カリウム、珪酸アンモニウム等の水溶
性珪酸塩をイオン交換法や、電解法等により脱アルカリ
処理して得られる、低粘度で浸透性の良好な活性珪酸水
溶液が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この活性珪酸水溶液は
生産工場で製造の後、工事現場に搬入して使用される
が、それ自体ゲル化するため、運搬時間等を考慮する
と、ゲル化時間を極めて長く設定しなければならない。
ゲル化時間を長く設定するためには、SiO2 濃度を小
さくしなければならず、したがって、固結強度が低下す
るという欠点が生じる。
【0005】そこで、充分な固結強度を得るために、活
性珪酸を生産工場ではなく、工事現場で製造することが
試みられている。
【0006】しかし、この場合、水ガラスのアルカリ濃
度が高いため、脱アルカリ処理に使用される陽イオン交
換樹脂やイオン交換膜の量が大量となり、再生や洗浄の
装置も含めて大規模な設備を工事現場で建設せざるを得
なくなる。このため、生産管理の面でもかなりの困難が
予想され、工事現場における作業性が相当に劣ってしま
う。
【0007】そこで、本発明の目的は水ガラスを脱アル
カリ処理して、SiO2 濃度が比較的高い水ガラスを容
易にゲル化に至らない安定した一次シリカ液とし、この
一次シリカ液を工事現場でさらに脱アルカリ処理して二
次シリカ液とすることにより、浸透性が良好で、固結強
度が高く、さらに公害を起こさず、しかも広範囲にわた
る地盤への注入に適するのみならず、工事現場における
作業性が改善され、上述の公知技術に存する欠点を改良
した地盤固結材および地盤固結材製造装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の地盤固結材によれば、水ガラスを脱アルカ
リ処理し、該水ガラス中のアルカリの一部を除去して一
次シリカ液とし、この一次シリカ液をさらに脱アルカリ
処理して二次シリカ液とし、この二次シリカ液を主材と
してなることを特徴とする。
【0009】さらに、上述の目的を達成するため、本発
明の地盤固結材によれば、水ガラスを脱アルカリ処理し
て活性珪酸とし、この活性珪酸にアルカリ、または水ガ
ラスを脱アルカリ処理して得られるシリカ液を添加して
一次シリカ液とし、この一次シリカ液をさらに脱アルカ
リ処理して二次シリカ液とし、この二次シリカ液を主材
としてなることを特徴とする。
【0010】さらにまた、上述の目的を達成するため、
本発明の地盤固結材によれば、水ガラスを脱アルカリ処
理して得られるコロイダルシリカを一次シリカ液とし、
この一次シリカ液をさらに脱アルカリ処理して二次シリ
カ液とし、この二次シリカ液を主材とすることを特徴と
する。
【0011】さらに、上述の目的を達成するため、本発
明の地盤固結材によれば、次の(a)、(b)、(c)
および(d)の群から選択された複数種を混合して一次
シリカ液とし、この一次シリカ液をさらに脱アルカリ処
理して二次シリカ液とし、この二次シリカ液を主材とし
て含有してなることを特徴とする。
【0012】(a)水ガラスを脱アルカリ処理し、該水
ガラス中のアルカリの一部を除去して得られる一次シリ
カ液。
【0013】(b)水ガラスを脱アルカリ処理して活性
珪酸とし、この活性珪酸にアルカリ、または水ガラスを
脱アルカリ処理して得られるシリカ液を添加して得られ
る一次シリカ液。
【0014】(c)水ガラスを脱アルカリ処理して得ら
れるコロイダルシリカからなる一次シリカ液。
【0015】(d)これら一次シリカ液をそれぞれさら
に脱アルカリ処理して得られる二次シリカ液。
【0016】さらにまた、上述の目的を達成するため、
本発明の地盤固結材製造装置によれば、水ガラスを脱ア
ルカリ処理して得られた一次シリカ液の貯蔵槽と、この
貯蔵槽と連結され、貯蔵槽からの一次シリカ液を脱アル
カリ処理して二次シリカ液とする脱アルカリ処理槽と、
この脱アルカリ処理槽と連結され、脱アルカリ処理槽で
得られた二次シリカ液を貯蔵する二次シリカ液貯蔵槽と
からなることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に詳述す
る。
【0018】一次シリカ液 本発明にかかる一次シリカ液は珪酸ナトリウム、珪酸カ
リウム、珪酸アンモニウム等の水溶性珪酸塩、特に水ガ
ラスをイオン交換法、電気泳動法、電解透析法等により
脱アルカリ処理し、該水ガラス中のアルカリの一部を除
去して得られる、pH値がアルカリ〜中性領域に調整さ
れた珪酸水溶液、あるいは、水ガラスをイオン交換法、
電気泳動法、電解透析法等により、殆どのアルカリを除
去して得られた活性珪酸水溶液を下記の手段を用いて安
定化した珪酸水溶液である。
【0019】この活性珪酸水溶液は水ガラスのアルカリ
を除去して得られ、一般にpHはほぼ2〜4を呈する。
SiO2 濃度は1〜15重量%、好ましくは2〜10重
量%である。SiO2 濃度が1重量%よりも少ないと、
地盤改良のための強度が不足し、15重量%よりも多い
と、活性珪酸水溶液のゲル化が起こりやすくなる。
【0020】上記活性珪酸水溶液はアルカリを添加して
中性〜アルカリ領域に調整することによりSiO2 濃度
が相当に高くても非常に安定化された一次シリカ液とな
る。ここで使用するアルカリとしては特に限定されず、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アミン類、水ガラ
ス、後述コロイダルシリカ、さらには、水ガラスのアル
カリの一部を脱アルカリ処理して得られたシリカ液等で
ある。
【0021】アルカリとして水ガラスを用いた場合、活
性珪酸と水ガラスが反応してpHが高くなり、かつ珪酸
分子が高分子化して増粒し、ほぼ5mμ以内のコロイド
粒子となって安定化する。このため、シリカ濃度を高く
して、しかも安定なシリカ液を得るという優れた特徴を
得る。したがって、実用的には水ガラスの使用が好まし
い。
【0022】アルカリの使用量は活性珪酸水溶液のpH
が4以上、好ましくは中性〜アルカリ領域となる量であ
る。アルカリとして上述したように水ガラスを用いると
アルカリ添加とシリカの補充が同時にできるので、これ
を用いた注入材は高強度が得られる。この場合、水ガラ
スは任意のモル比のものを用いることができるが、通常
3号水ガラス〜高モル比水ガラスを用いる。また、下記
に示したコロイダルシリカをアルカリとして用いればア
ルカリとシリカの補充が同時に行なわれ、しかもシリカ
濃度が高くても安定なシリカ液が得られるために、これ
を用いた注入液は高強度が得られる。
【0023】なお、本発明にかかる一次シリカ液は水ガ
ラスを上述のように脱アルカリ処理して活性珪酸とし、
これに好ましくはアルカリを添加して加熱し、分子量数
万あるいはそれ以上に増粒して安定化を図ったコロイダ
ルシリカ液を用いることができる。このようなシリカ液
として前記活性珪酸をSiO2 含量20〜30%に濃縮
して直径5〜20mm程度の粒子の分散体としたpHが9
〜10付近を呈するSiO2 の濃厚なシリカ液(コロイ
ダルシリカ)がある。
【0024】また、本発明にかかる一次シリカ液はさら
に次の(a)、(b)、(c)および(d)の群から選
択された複数種を安定となる割合で任意に混合して一次
シリカ液としてもよい。この混合は概してSiO2 濃度
を増加させたり、中性領域における安定化を図ったり等
を目的として行なわれる
【0025】(a)水ガラスを脱アルカリ処理し、該水
ガラス中のアルカリの一部を除去して得られる上述の一
次シリカ液。
【0026】(b)水ガラスを脱アルカリ処理して活性
珪酸とし、この活性珪酸にアルカリ、または水ガラス中
のアルカリの一部を脱アルカリ処理して得られるシリカ
液を添加して得られる上述の一次シリカ液。
【0027】(c)水ガラスを脱アルカリ処理して得ら
れるコロイダルシリカからなる上述の一次シリカ液。
【0028】(d)これら一次シリカ液をそれぞれさら
に脱アルカリ処理して得られる二次シリカ液。
【0029】上述一次シリカ液は水ガラス中のアルカリ
の一部を除去して得られるアルカリ量の低減されたシリ
カ液である。あるいは水ガラス中の殆どのアルカリを除
去して得られる活性珪酸にアルカリを加えたシリカ液で
ある。このようなシリカ液はpH値がアルカリ〜中性領
域でも、あるいはさらに、SiO2 が低濃度の場合に
は、酸性領域でも殆どゲル化に至らず、安定化される。
水ガラス中のアルカリの殆どを脱アルカリすると、pH
2〜4の活性珪酸となる。したがって、活性珪酸に少量
のアルカリを加えたシリカ液は弱酸性〜中性でもアルカ
リ(Na分)が含まれていることになる。また、水ガラ
スのアルカリの一部を脱アルカリした場合、弱酸性〜中
性値を呈していても少量のアルカリ(Na分)も含まれ
ていることになる。したがって、中性の一次シリカ液か
ら脱アルカリして活性シリカを得る場合が生ずることに
なる。
【0030】この一次シリカ液は製造に際して一般に大
きな生産設備を必要とするが、本発明では、これを工事
現場ではなく、生産工場で製造するので、大規模な設備
が必要となっても作業性が劣下することはない。
【0031】すなわち、本発明にかかる一次シリカ液は
ゲル化し難い安定化されたシリカ液である。この理由
は、水ガラスに酸を添加して中和反応によりpH値をア
ルカリ性、中性ないしは酸性にする通常の方法では、水
ガラス中にアルカリ金属塩や酸根等の反応生成物がイオ
ンとして多量に残存するため、弱酸性〜弱アルカリ性領
域でゲル化が急速に行なわれる。このため、長いゲルタ
イム時間を得るには強酸性領域かあるいは反応剤を加え
て強アルカリ領域で用いざるを得ない。これに対して、
本発明はpHが弱酸性〜弱アルカリ領域で長いゲル化時
間を得る。これは本発明の一次シリカ液中には酸根等が
存在せず、Naイオンも大幅に低減しているためゲル化
が起こりにくく安定しているためと思われる。
【0032】さらには、次の理由も考えられる。すなわ
ち、本発明では一次シリカ液の製造に際して、まず、活
性珪酸が形成される。この活性珪酸は周辺の水ガラスと
反応してシリカ粒子の造粒を促す。この結果、水ガラス
の比表面積が小さくなって反応性が低下し、かつその周
辺にNa+ の電気二重層が形成され、このため、水ガラ
スは安定化してゲル化し難しくなるものと推定される。
また、水ガラスの一部を脱アルカリした脱アルカリシリ
カにおいても、脱アルカリの際に水ガラスの一部が活性
珪酸になり、それが周辺の水ガラスと反応して同じよう
な現象を呈するものと思われる。
【0033】二次シリカ液 上述の一次シリカ液は安定化されたものであるので、生
産工場で製造して工事現場に搬入される。搬入された一
次シリカ液は工事現場で再度脱アルカリ処理して酸性〜
弱酸性の二次シリカ液とする。もちろん、二次シリカ液
をつくる場所は現場条件によって工事現場の近く、ある
いは工事現場に運搬するのに充分便利な距離の場所であ
ってもよい。
【0034】この二次シリカ液を得るための脱アルカリ
処理は、一次シリカ液の際の脱アルカリ処理で水ガラス
中の大半のアルカリがすでに除去されているので、少量
の陽イオン交換樹脂、あるいは少量のイオン交換膜の使
用で比較的簡単に、かつ小規模に工事現場で行なうこと
ができ、製造ならびに管理が容易となる。
【0035】工事現場での再脱アルカリ処理は施工工事
現場のオンサイト設備によって陽イオン交換樹脂、また
は陰・陽両イオン交換膜を隔膜とした電解透析により行
なう。この陽イオン交換樹脂による再処理製造として
は、単純なものでは、陽イオン交換樹脂を充填したカー
トリッジを1本ないし数本使用したイオン交換装置が挙
げられる。イオン交換樹脂の能力低下に対する再生処理
が必要になる場合もあるが、これはカートリッジの交換
で実施すればよい。また、陽イオン交換樹脂による再生
処理工程と樹脂再生工程を現場のオンサイト設備で交互
に行なうオールインワンタイプの装置も挙げられる。
【0036】イオン交換膜のイオン交換能力の再生は膜
の洗浄により行えるので、イオン交換樹脂の場合と同様
に陰・陽両イオン交換膜内蔵のカートリッジの交換で実
施できる。
【0037】かかる活性珪酸水溶液は、分子量の小さい
珪酸を多く含有しているため、活性であり、反応性が高
い。しかも、強度も高いので地盤固結材に適している。
また、イオン交換等により塩がほとんど除去されている
ので、殆ど純粋の珪酸からなる水溶液である。
【0038】そして、この活性珪酸水溶液は充分長いゲ
ル化時間でそれ自体ゲル化し得る。また、活性珪酸水溶
液は通常pHが2〜4付近にあるがゲル化が進行する
と、となりあった珪酸分子のシラノール基(−OH)同
志が架橋してシロキサン結合を生じて高分子化するため
ゲルは中性方向に移向する。このため、注入地盤の地下
水は殆ど中性値を示す。さらにまた、このゲル化物は劣
化の要因となるNa2 Oが殆ど含まれていないので、耐
久性に富み、SiO2 の溶出は殆どなく、恒久性グラウ
トといえる。すなわち、注入地盤には塩もシリカも地下
水に溶出せず、極めて環境負荷の小さい、公害の心配の
ない理想的な注入材といえる。
【0039】陽イオン交換樹脂による脱アルカリ処理装
置としては、縦長塔式装置のほかに攪拌機を稼動させた
り、加圧空気を圧入させたり等により樹脂との接触を図
る方式が多く採用されている。
【0040】電解透析による脱アルカリ処理装置として
は陰陽両イオン交換膜を交互に配列し、両端に一対の電
極を挿入した電解透析槽が一般に用いられる。
【0041】上述の二次シリカ液はそのまま固結材とし
て地盤に注入してもよく、さらにこれに硬化剤を添加し
てゲル化時間の調整、固結強度の増強等を図ることもで
きる。
【0042】この硬化剤としては、例えば、各種酸、ア
ルカリ、塩の他に、コロイダルシリカ、セメント、スラ
グ等が挙げられ、これらをそれぞれ単独で、あるいは複
数種を組み合わせて用いられる。これら硬化剤の添加量
は水ガラスや通常の酸性シリカゾルに対して添加する添
加量よりも極端に少量ですむという利点がある。
【0043】このような二次シリカ液を主材とした地盤
固結材は浸透性がよく、固結強度が高く、さらにNaの
含有量が非常に少ないので公害も引き起こさず、しかも
広範囲にわたる地盤への注入に適することはもちろん、
このほかに工事現場では二次処理のみであるので、小規
模設備となり、このため、工事現場における作業性が改
善される。
【0044】図1は工事現場(施工現場)における本発
明地盤固結材の製造装置であって、一次シリカ液貯蔵槽
1、脱アルカリ処理槽2および二次シリカ液貯蔵槽3か
ら主として構成される。
【0045】一次シリカ液貯蔵槽1の一次シリカ液は好
ましくは生産工場において製造され、施工現場に輸送さ
れる。現場に輸送された一次シリカ液は一旦一次シリカ
液貯蔵槽1に貯蔵される。
【0046】一次シリカ液貯蔵槽1に貯蔵された一次シ
リカ液は貯蔵槽1と連結された脱アルカリ処理槽2に送
られる。脱アルカリ処理槽2はイオン交換樹脂槽または
電解透析槽であって、この中にはカートリッジが収納さ
れる。このカートリッジは陽イオン交換樹脂または陰陽
両イオン交換膜またはこれ等の両者を内蔵する。一次シ
リカ液が陽イオン交換樹脂を通過する際は、特に加圧・
加熱を必要としないが、場合によっては加圧・加熱して
もよい。一次シリカ液の処理量は、1時間当りの一次シ
リカ液(容量)/イオン交換樹脂量(容量)=0.5〜3
0程度が好ましい。また、一次シリカ液の電解透析処理
の電流密度は3A/dm2 程度が好ましい。
【0047】脱アルカリ処理槽2で処理された一次シリ
カ液は二次シリカ液となって、二次シリカ液貯蔵槽3に
送られ、貯蔵される。二次シリカ液貯蔵槽2は硬化剤槽
4と連結され、必要に応じて二次シリカ液に硬化剤が添
加される。なお、5は水槽であって、脱アルカリ処理槽
2および硬化剤槽4と連結される。
【0048】ここで、添加される硬化剤は主としてゲル
化時間を調整するための薬材であって、例えば塩類等で
ある。そのような塩類としては、例えば、塩化カルシウ
ム、塩化マグネシウム、塩化鉄、塩化アルミニウム、炭
酸水素ナトリウム、硫酸アルミニウム、硫酸マグネシウ
ム、硝酸アルミニウム、リン酸アルミニウム等が挙げら
れる。これら塩の添加量は少量でよく、本発明の地盤固
結材100重量部に対して0.001〜10重量部で十分
である。また、硬化剤として、セメント、粘土、石灰、
スラグ等任意の懸濁剤を任意の量用いることができる。
また、エチレンジアミン四酢酸やクエン酸、酒石酸のよ
うな脂肪族オキシカルボン酸、ピロリン酸ナトリウム、
ヘキサメタリン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸ナトリウ
ムのような縮合リン酸塩等の金属イオン封鎖剤を加える
ことによって、土中の金属イオンによるゲル化の促進を
防ぎ、広範囲を浸透して固結することができる。
【0049】このようにして得られる二次シリカ液はこ
れを主材とした地盤固結材として調整され、注入管7を
通して地盤8中に注入され、地盤8を固結する。
【0050】また、本発明の地盤固結材は、特に前記硬
化剤および/またはゲル化時間調整剤を添加せずに、地
盤に注入、散布、混合等により浸透させ、地中の土壌物
質とのイオン交換反応によってゲル化させることもでき
る。この場合、地中で固結後のpHは、およそ6程度に
中性化され、環境に対して悪影響を与えるところが非常
に少ない。
【0051】本発明の地盤固結材を地盤中に投入するに
は、注入装置を用いた注入、散布、混合、その他通常行
なわれる方法で可能であり、特に制限されるところはな
い。その投入量は、目的に応じて適宜決められる。
【0052】
【発明の実施例】以下、本発明を実施例によってさらに
詳述するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0053】実施例1 珪酸ソーダJIS3号品(SiO2 :29.0%、Na2
O:9.0%)を水で希釈し、SiO2 :5.9%、Na2
O:1.8%の希釈珪酸ソーダ水溶液を調製した。この水
溶液をあらかじめ10%塩酸を用いて通常の方法で調製
された水素型陽イオン交換樹脂(オルガノ(株)製 ア
ーバンライトIR−120B)塔に通して、pH2.5の
活性珪酸水溶液を得た。この活性珪酸水溶液のSiO2
濃度は4.0%であった。
【0054】得られた活性珪酸水溶液100cc(102.
3g)に対して、珪酸ソーダ(SiO2 :26.0%、N
2 O:7.0%)0.48cc(0.64g)の割合で加え、
pH=7.0の安定化した一次シリカ液5,500リットル
を作製した。この一次シリカ液は工場にて製造し、工場
から現場に搬入して図1の現場の装置により本発明を実
施した。
【0055】すなわち、前記一次シリカ液5,500リッ
トルを一次シリカ液貯蔵槽1に蓄え、次いでこれをあら
かじめ10%塩酸を用いて通常の方法で調製された水素
型陽イオン交換樹脂(オルガノ(株)製 アーバンライ
トIR−120B)4リットルを充填したイオン交換樹
脂カートリッジ(脱アルカリ処理槽2)に、200リッ
トル/時間の流速で通過させ、1処理でpH2.5の二次
シリカ液5,000リットルを得た。この二次シリカ液を
二次シリカ液貯蔵槽3に蓄え、次いでこれを注入管7に
送って地盤に注入した。以上の操作により、現場の小規
模の設備で容易に多量の二次シリカ液を製造することが
できる。
【0056】比較例1 珪酸ソーダJIS3号品(SiO2 :29.0%、Na2
O:9.0%)を水で希釈し、SiO2 :5.9%、Na2
O:1.8%の希釈珪酸ソーダ水溶液を調製した。この水
溶液120リットルを、樹脂再生設備、廃液処理設備を
備えたイオン交換塔〔あらかじめ10%塩酸を用いて通
常の方法で調製された水素型陽イオン交換樹脂(オルガ
ノ(株)製 アーバンライトIR−120B)40リッ
トルを内蔵している〕に通過させ、活性珪酸水溶液10
0リットルを得た。この活性珪酸水溶液の製造を現場で
実施するには大規模な設備を必要とするので、施工現場
での建設は実用上困難であった。
【0057】実施例2 1.使用材料 (1)水ガラス 比重(20℃):1.39、SiO2 :29.2%、Na2
O:9.5%、モル比:3.17のJIS3号水ガラスを使
用。
【0058】(2)活性珪酸 17.5%の水ガラス水溶液を陽イオン交換樹脂に通過処
理して得られる比重(20℃)1.03、SiO2 4.6
%、pH2.7、ゲル化時間(20℃)50〜60時間の
活性珪酸を使用。
【0059】(3)酸性シリカゾル 水ガラスと硫酸からなり、SiO2 9%、pH2.7の酸
性シリカゾルを使用。
【0060】(4)炭酸ナトリウム 試薬一級 Na2 CO3
【0061】(5)炭酸水素ナトリウム 試薬一級 NaHCO3
【0062】(6)塩化カリ 試薬一級 Kcl
【0063】(7)セメント ポルトランドセメント
【0064】(8)砂 細砂として豊浦砂、シルト質砂として千葉県産海砂を使
用。
【0065】2.測定法 (1)サンドゲル一軸圧縮強度 豊浦砂によるサンドゲルをポリ塩化ビニリデン密閉養生
(20℃)して、15日経過後に土質工学会規準「土の
一軸圧縮試験方法」により測定。
【0066】(2)ゲル化時間 (a)ホモゲルのゲル化時間 20℃においてカップ倒立法により測定。
【0067】(b)土中ゲル化時間 20℃においてグラウト液を砂と混合・静止し、上澄を
捨て、砂に竹串を刺して引き抜き、跡が残ったときを土
中ゲル化時間として測定。
【0068】(3)pH ガラス電極pH計にて測定。
【0069】3.第一次シリカ液の製造 ゲル化時間の長いシリカ液で生産工場で製造して工事現
場へ搬入することを建前とする。
【0070】(1)水ガラスのアルカリの一部を脱アル
カリ処理する。 (a)陽イオン交換樹脂処理法 水ガラス水溶液を陽イオン交換樹脂と接触処理して得ら
れる。陽イオン交換樹脂の一定量に対して処理する水ガ
ラス水溶液の濃度と量および処理後のシリカ液のpH、
ゲル化時間、SiO2 濃度を表1に示す。
【0071】
【表1】
【0072】表1からSiO2 が比較的濃厚な場合(水
ガラス濃度が濃いとき)では、pHを中性以下に低下せ
しめると(比較例No.1〜3)ゲル化時間は速く、不安定
となる。
【0073】しかし、SiO2 濃度が稀薄になれば中性
から酸性にかけてもかなり安定している(SiO2 濃度
2.6%の実施例No.7、8)。すなわち、一定量の陽イオ
ン交換樹脂に対して水ガラス濃度が濃厚な場合は被処理
量は少なく、アルカリ領域では安定であるが、中性に近
ずくにしたがって不安定となる。水ガラス濃度を稀薄に
すれば被処理量は多くなり、中性近辺でも、さらに酸性
領域においてもかなり安定化してくる。このように安定
した一次シリカ液は液性と濃度によって決まり、一義的
に定められるものではない。
【0074】(b)電解透析処理 陰陽両イオン交換膜を4枚づつ交互に配置した電解透析
槽を用い、各種濃度の水ガラス水溶液について3A/dm
2 の直流電流を通電して適当なpHに達したところで透
析を中止した。処理された水ガラス水溶液のpH、ゲル
化時間、SiO 2 濃度を表2に示す。
【0075】
【表2】
【0076】水ガラスの濃度、処理後のpH、ゲル化時
間の相互関係は陽イオン交換樹脂処理の場合と大差な
く、略類似した傾向をとっていることがわかる。
【0077】(2)活性珪酸へアルカリを添加する。 アルカリとして水ガラス、コロイダルシリカ、炭酸水素
ナトリウムおよび水ガラス中の一部を脱アルカリ処理し
た一次シリカ液を使用して、活性珪酸に添加した。p
H、ゲル化時間およびSiO2 濃度を表3に示す。
【0078】
【表3】
【0079】表3から一般にSiO2 濃度を活性珪酸よ
り大きくして、しかも弱アルカリ〜中性域で充分安定し
たシリカ液とすることが可能である。
【0080】(3)コロイダルシリカ 水ガラス水溶液を陽イオン交換樹脂に接触処理した後、
これにアルカリを加えて加熱重合し、濃縮してSiO2
30%、Na2 O0.4%、比重(20℃)1.21、pH
9.7の無水珪酸のコロイド溶液では半永久的にゲル化す
ることはない。陽イオン交換樹脂処理にかえてイオン交
換膜処理を行なっても同じようなコロイダルシリカを得
ることができる。
【0081】(4)上記(1)、(2)、(3)および
二次シリカ液の混合 上記(1)、(2)、(3)および後述する二次脱アル
カリした二次シリカ液を一例として、次の表4に示す割
合で混合し、混合後のシリカ液のpH、ゲル化時間およ
びSiO2 含有量を同時に表4に併記する。
【0082】
【表4】
【0083】実施例No.24、27は二次脱アルカリ処理
した二次シリカ液で、後記の表5に記載している。表4
から上記(1)、(2)、(3)および二次シリカ液を
混合したシリカ液も配合によっては充分安定化したもの
が得られる。
【0084】4.二次シリカ液の製造 一次シリカ液を陽イオン交換樹脂処理またはイオン交換
膜を隔膜とした電解透析処理によって再度脱アルカリ処
理(二次脱アルカリ処理)を行なって、二次シリカ液を
得る。
【0085】(1)陽イオン交換樹脂処理 陽イオン交換樹脂の一定量に対して処理する上記一次シ
リカ液の一例について、その処理量と処理液(二次シリ
カ液)のpH、ゲル化時間、SiO2 濃度を表5に示
す。
【0086】
【表5】
【0087】一次シリカ液のpH、SiO2 濃度によっ
て処理量は当然変化するが、表1と比較して処理量は非
常に多量である。一次シリカ液において、中性近辺の実
施例No.7(pH7.3、SiO2 2.6%)の他にSiO2
量の多い実施例No.18(pH7.1、SiO2 5.93%)
の場合は、特に多量処理できる。また、コロイダルシリ
カ(pH9.7、SiO2 30%)の2倍希釈液の場合で
も、Naが少ないのでSiO2 の濃度は大きいにもかか
わらず、実施例No.2、10の一次シリカ液の場合に匹敵
する以上の多量が処理できていることがわかる。
【0088】このようにイオン交換樹脂量に対して処理
できる量が非常に多量であることは、処理装置が小規模
ですむことである。したがって、樹脂の再生は行なわ
ず、生産工場で再生処理したカートリッジの交換で単純
に実施することが可能である。
【0089】(2)電解透析処理 陰陽両イオン交換膜をそれぞれ2枚づつ交互に配置した
電解透析槽により、表5で用いた一次シリカ液について
電流密度3A/dm2 で透析を行ない、適当なpHに達し
たところで透析を中止した。透析処理後の二次シリカ液
のpH、ゲル化時間、SiO2 濃度を表6に示す。
【0090】
【表6】
【0091】陽イオン交換樹脂処理の表5と比較して、
同じような傾向を示すが、全般にゲル化時間は若干長い
ようである。前回のイオン交換樹脂処理と同様、処理装
置は小規模でイオン交換膜数も少なくて充分な処理能力
が得られる。また生産工場で洗浄済のイオン交換膜を装
備したカートリッジの交換で単純に実施することも可能
である。
【0092】5.二次シリカ液を主材とした地盤固結材 二次シリカ液は一般に極めて浸透製に優れた固結材とし
て、そのまま地盤に注入することができる。この二次シ
リカ液を主材として、これに硬化剤を添加してゲル化時
間、固結強度等の調整をはかり、広範囲の地盤への注入
に適応せしめることができる。
【0093】実施例NO.24、25、26、27、28(以上イオ
ン交換樹脂法)および実施例NO. 29、30、31(以上電解
透析法)の二次シリカ液を主材とし、これに各種硬化剤
を添加した配合と、配合液のpH、SiO2 濃度、ゲル
化時間〔ホモゲル、土中(豊浦砂と千葉県産海砂)〕、
豊浦砂によるサンドゲルの一軸圧縮強度を表7に示す。
併せて従来からの酸性シリカゾル−炭酸水素ナトリウム
系(比較例NO.7)と水ガラス−炭酸水素ナトリウム−セ
メント系(比較例NO.8) を比較例として記載する。
【0094】
【表7】
【0095】表7において、セメントを添加した実施例
NO. 40、48比較例NO.8のSiO2 (%)については、セ
メント中のSiO2 は含ませていない。実施例NO. 34、
37、39、41、43、45、47、49は二次シリカ液そのもので
あり、一般にゲル化時間はホモゲル、土中の何れにおい
ても比較的長時間を要しており、浸透性には極めて優れ
ている。実施例NO. 35、36、38、40、42、44、46、48、
50は硬化剤を添加した一例で、ゲル化時間は秒単位から
分、時間単位に至るまで広範囲に及んでいる。すなわ
ち、注入対象地盤に応じて適切なゲル化時間を選定する
ことができる。
【0096】固結強度ではSiO2 濃度の低い実施例N
O. 37、38、47では当然、それ程高くないが、比較例NO.
7と同程度のSiO2 濃度をもっている実施例NO. 34、3
5、36、39、41、42、45、49では、比較例NO.7に比べて
ゲル化時間が長いにも拘ず、高強度を示している。さら
にゲル化時間の長い系ではゲル化に至る直前まで比較的
低粘性を持続していたので、浸透性には抜群に優れてい
ることがわかる。またセメント添加の懸濁型においても
実施例NO. 40、48は比較例NO.8に比べて明らかに高い強
度を示している。
【0097】さらに実施例NO.36 と比較例NO.7を比べて
みると、SiO2 濃度、pHは略同一であるが、炭酸水
素ナトリウムの添加量は前者の方が極端に少量ですんで
いる。これはナトリウムイオンが非常に少ないことによ
るものである。
【0098】以上により本発明に係る地盤固結材は広範
囲の地盤への適用が可能で、特に浸透性、固結強度に優
れている。そのほかNa+ イオンの含有量が少ないので
アルカリ公害の軽減にも期待がもてる。
【0099】6.工事現場における地盤注入装置 大型の陽イオン交換樹脂処理装置、電解透析処理装置を
設置して一次脱アルカリ処理を行なって、一次シリカ液
を製造することは生産工場ではともかく、工事現場では
可なりの困難と管理の不徹底をまぬがれない。しかし、
一次シリカ液を以後の二次脱アルカリ処理は工事現場で
小規模の設備で比較的簡単に多量を処理することができ
る。
【0100】陽イオン交換樹脂槽またはイオン交換膜を
隔膜とする電解透析槽またはこれらの両者を備えた小型
の脱アルカリ処理槽を、再生済みで常に使用出来る状態
にセットして工事現場に持込み図1に示すような一次シ
リカ液貯溜槽1、水槽5、硬化剤槽4、二次シリカ液貯
槽3、注入ポンプ6、注入管7をそれぞれ適宜接続し、
容易に本発明の固結材を製造することができる。
【0101】再生処理、洗浄処理等は生産工場で行な
い、工事現場では再生処理済みのものを上記のようにセ
ットにして搬入し、既存の注入設備の中に組み込むだけ
である。ここでこの脱アルカリ槽のセットにはpH計、
さらにコントローラーを付属せしめて連続操業が可能な
ようにセットすることもできる。
【0102】
【発明の効果】1.一次シリカ液を工場で製造する。 この一次シリカ液は長期間安定であって、施工現場まで
安定な状態で輸送し得る。しかも、これは簡単なイオン
交換装置を使用して浸透性、硬化性に優れた二次シリカ
液となり、これを主材とした地盤固結材とすることがで
きる。
【0103】2.長時間のゲル化から短時間のゲル化に
至る広範囲の地盤に適した地盤固結材を得ることができ
る。
【0104】3.特に、従来調整が極めて難しかったゲ
ル化時間の長い、浸透性に優れた地盤固結材が容易に得
られる。
【0105】4.従来の水ガラス系固結材に比べて高強
度を示す。
【0106】5.ナトリウムイオンが除去されるので、
アルカリ公害が少なくなることに期待がもてる。また、
酸根も含まれず、純粋のシリカを注入し、しかもゲル化
物からはシリカ分もその他の成分も地下水に殆ど溶出し
ないので、耐久性に優れているのみならず、環境負荷の
殆どない注入を可能にする。
【0107】6.二次脱アルカリ処理は小規模の陽イオ
ン交換樹脂処理、電解透析処理で大量が処理でき、かつ
取扱い、管理が簡単であるため工事現場で充分管理操業
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地盤固結材を製造する装置の一具体例
のフローシートである。
【符号の説明】
1 一次シリカ液貯蔵槽 2 脱アルカリ処理槽 3 二次シリカ液貯蔵槽 4 硬化剤槽 5 水槽 6 注入ポンプ 7 注入管 8 地盤
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月17日(1999.2.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】(6)塩化カリ 試薬一級 Kl ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月8日(1999.12.
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栢原 健二 東京都文京区本郷2−15−10 強化土エン ジニヤリング株式会社内 (72)発明者 三輪 求 東京都文京区本郷2−15−10 強化土エン ジニヤリング株式会社内 (72)発明者 高橋 真木雄 東京都荒川区東尾久七丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 名越 崇 東京都荒川区東尾久七丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 森田 博 東京都荒川区東尾久七丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 相馬 五郎 東京都台東区東上野一丁目1番12号 アデ カエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 水野 敏幸 東京都台東区東上野一丁目1番12号 アデ カエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4H026 CA03 CB02 CB03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水ガラスを脱アルカリ処理し、該水ガラ
    ス中のアルカリの一部を除去して一次シリカ液とし、こ
    の一次シリカ液をさらに脱アルカリ処理して二次シリカ
    液とし、この二次シリカ液を主材として含有してなる地
    盤固結材。
  2. 【請求項2】 水ガラスを脱アルカリ処理して活性珪酸
    とし、この活性珪酸にアルカリを添加して一次シリカ液
    とし、この一次シリカ液をさらに脱アルカリ処理して二
    次シリカ液とし、この二次シリカ液を主材としてなる地
    盤固結材。
  3. 【請求項3】 請求項2の一次シリカ液がpHを中性領
    域に調整された安定な珪酸溶液である請求項2に記載の
    地盤固結材。
  4. 【請求項4】 請求項2のアルカリが水ガラスである請
    求項2に記載の地盤固結材。
  5. 【請求項5】 水ガラスを脱アルカリ処理して活性珪酸
    とし、この活性珪酸に水ガラス中のアルカリの一部を脱
    アルカリ処理して得られるシリカ液を添加して一次シリ
    カ液とし、この一次シリカ液をさらに脱アルカリ処理し
    て二次シリカ液とし、この二次シリカ液を主材としてな
    る地盤固結材。
  6. 【請求項6】 水ガラスを脱アルカリ処理して得られる
    コロイダルシリカを一次シリカ液とし、この一次シリカ
    液をさらに脱アルカリ処理して二次シリカ液とし、この
    二次シリカ液を主材としてなる地盤固結材。
  7. 【請求項7】 次の(a)、(b)、(c)および
    (d)の群から選択された複数種を混合して一次シリカ
    液とし、この一次シリカ液をさらに脱アルカリ処理して
    二次シリカ液とし、この二次シリカ液を主材としてなる
    地盤固結材。 (a)水ガラスを脱アルカリ処理し、該水ガラス中のア
    ルカリの一部を除去して得られる一次シリカ液。 (b)水ガラスを脱アルカリ処理して活性珪酸とし、こ
    の活性珪酸にアルカリ、または水ガラス中のアルカリの
    一部を脱アルカリ処理して得られるシリカ液を添加して
    得られる一次シリカ液。 (c)水ガラスを脱アルカリ処理して得られるコロイダ
    ルシリカからなる一次シリカ液。 (d)これら一次シリカ液をそれぞれさらに脱アルカリ
    処理して得られる二次シリカ液。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7において、さらに硬化剤を
    含有してなる請求項1〜7のいずれかに記載の地盤固結
    材。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7において、二次シリカ液の
    ための脱アルカリ処理が陽イオン交換樹脂処理または電
    解透析処理である請求項1〜7のいずれかに記載の地盤
    固結材。
  10. 【請求項10】 請求項9において、陽イオン交換樹脂
    処理または電解透析処理が施工現場のオンサイト設備を
    用いて行なわれる請求項9に記載の地盤固結材。
  11. 【請求項11】 請求項10において、陽イオン交換樹
    脂処理がイオン交換樹脂内蔵カートリッジ方式、電解透
    析処理が陰・陽両イオン交換膜内蔵カートリッジ方式に
    よって行なわれる請求項10に記載の地盤固結材。
  12. 【請求項12】 水ガラスを脱アルカリ処理して得られ
    た一次シリカ液の貯蔵槽と、この貯蔵槽と連結され、貯
    蔵槽からの一次シリカ液を脱アルカリ処理して二次シリ
    カ液とする脱アルカリ処理槽と、この脱アルカリ処理槽
    と連結され、脱アルカリ処理槽で得られた二次シリカ液
    を貯蔵する二次シリカ液貯蔵槽とからなる地盤固結材製
    造装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、前記二次シリカ
    液貯蔵槽が硬化槽と連結され、二次シリカ液に前記硬化
    剤を添加するようにした請求項12に記載の地盤固結材
    製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012092186A (ja) * 2010-10-26 2012-05-17 Kyokado Kk 地盤注入材および地盤注入工法

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